JP4887325B2 - 撮像装置及び撮像装置迷彩方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像装置迷彩方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4887325B2
JP4887325B2 JP2008109134A JP2008109134A JP4887325B2 JP 4887325 B2 JP4887325 B2 JP 4887325B2 JP 2008109134 A JP2008109134 A JP 2008109134A JP 2008109134 A JP2008109134 A JP 2008109134A JP 4887325 B2 JP4887325 B2 JP 4887325B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
main body
subject
image
brightness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008109134A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009260802A5 (ja
JP2009260802A (ja
Inventor
克弥 牧岡
岳志 三沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008109134A priority Critical patent/JP4887325B2/ja
Publication of JP2009260802A publication Critical patent/JP2009260802A/ja
Publication of JP2009260802A5 publication Critical patent/JP2009260802A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4887325B2 publication Critical patent/JP4887325B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Cameras In General (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は撮像装置及び撮像装置迷彩方法に係り、特に装置本体を被写体に近づけて撮影を行う撮像装置及び撮像装置迷彩方法に関する。
デジタルカメラなどの撮像装置を用いて撮影を行う場合において、撮像装置を被写体に近づけすぎて、被写体に撮像装置を意識させてしまうと、自然な撮影ができなくなるという問題がある。例えば、虫を被写体として撮影する場合に、撮像装置を虫にかざす(図12(a)参照)と、虫から見た風景は図12(b)のようになる。すなわち、撮像装置や人の影が虫の視野に入ってしまう。このため、撮像装置を虫に近づけすぎると、虫が撮像装置に気がついて逃げてしまい、撮影ができなくなってしまう。
このような問題は、撮像装置を用いる場合に限らず、図13に示すように、光学ルーペを用いて被写体を観察する場合においても発生する。例えば、光学ルーペを虫にかざす(図13(a)参照)場合には、撮像装置の場合と異なり、撮像装置などの影が虫の視野に入ることは無い。しかしながら、図13(b)に示すように、虫から見て空間的な違和感が発生することにより、虫が光学ルーペに気がついて逃げてしまい、観察ができなくなってしまう。
これに対応するためには、以下のような技術を用いて、撮像装置の表面を被写体から気づかれにくい色や模様にすることが考えられる。
特許文献1には、電子ペーパに所望の色や模様を表示させた後、電子ペーパ内に封入されているマイクロ素子を固定したものを無地のプラスチック筐体の表面に貼り付けることにより、任意の模様や色の外装を持ったデジタルカメラを製造する発明が開示されている。
特許文献2には、外装筐体上面、裏面、両側面及びグリップ部が可撓性を有するシート状のフレキシブルLCDで被覆されており、このフレキシブルLCDに所定の模様、色を表示させることにより、任意にデジタルカメラ外観を変えることができる発明が開示されている。
特開2004―56004号公報 特開2008―3702号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、ユーザが電子ペーパに表示される模様を自由に変えることはできない。
また、特許文献2に記載の発明においては、撮影した画像など任意の画像を表示することができるが、明るさや画像の大きさを自由に変えることはできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、撮像装置の色や明るさを撮像装置周辺の環境に合わせた色や明るさにすることにより、被写体から撮像装置を認識しづらくし、自然な撮影が可能な撮像装置及び撮像装置迷彩方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の撮像装置は、装置本体の正面に設けられた撮影レンズであって、被写体をマクロ撮影可能な撮影レンズと、該撮影レンズにより被写体像が結像される撮像素子と、を有する撮像手段と、前記装置本体の背面に設けられ、前記撮像手段により撮像された被写体像を表示する表示手段と、前記装置本体の背面に設けられ、前記装置本体の背面側の周辺の明るさを検出する明るさセンサと、前記装置本体の正面に設けられた面発光手段と、前記明るさセンサによって検出された明るさに基づいて、前記面発光手段の明るさと、前記装置本体の周辺の明るさとが略一致するように前記面発光手段を制御する制御手段と、を備え、マクロ撮影時に光源と被写体との間に位置する前記装置本体に関わらず、被写体から見た周囲の明るさが変化しないようにしたことを特徴とする。
請求項1に記載の撮像装置によれば、装置本体の背面には、装置本体の背面側の周辺の明るさを検出する明るさセンサが設けられており、装置本体の正面には、被写体を撮像する撮影レンズと、任意の明るさで発光可能な面発光部材とが設けられている。明るさセンサによって検出された明るさに基づいて、面発光部材の明るさと、装置本体の周辺の明るさとが略一致するように面発光部材が発光制御される。これにより、被写体上に撮像装置による影ができたり、面発光部材により被写体が照らされたりすること無く、被写体から見て略同じ明るさで面発光部材を発光させることができる。したがって、被写体の上にデジタルカメラをかざして撮影をした場合においても、被写体に与える違和感が少なくなり、被写体からデジタルカメラを認識しづらくすることができる。そのため、このデジタルカメラを用いることで、自然なマクロ撮影が可能となる。
請求項2に記載の撮像装置は、請求項1に記載の撮像装置において、前記装置本体の背面に設けられ、前記装置本体の背面側の周辺の色を検出する色センサを備え、前記制御手段は、前記色センサによって検出された色に基づいて、前記面発光手段の色と、前記装置本体の周辺の色とが略一致するように前記面発光手段を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の撮像装置によれば、装置本体の背面には、装置本体の背面側の周辺の色を検出する色センサが設けられており、装置本体の正面には、被写体を撮像する撮影レンズと、任意の色及び明るさで発光可能な面発光部材とが設けられている。色センサによって検出された色に基づいて、面発光部材の色と、装置本体の周辺の色とが略一致するように、面発光部材が発光制御される。これにより、被写体から見て略同じ色及び明るさで面発光部材を発光することができる。
請求項3に記載の撮像装置は、請求項1又は2に記載の撮像装置において、前記面発光手段は、前記装置本体の正面全体を覆うように設けられたことを特徴とする。
請求項3に記載の撮像装置によれば、面発光部材が装置本体の正面全体を覆うため、被写体の上にデジタルカメラをかざして撮影をした場合においても、被写体に与える違和感が少なくなり、被写体からデジタルカメラを認識しづらくすることができる。
請求項4に記載の撮像装置は、装置本体正面に設けられた第1の撮影レンズであって、被写体をマクロ撮影可能な撮影レンズと、該第1の撮影レンズにより被写体像が結像される第1の撮像素子と、を有する第1の撮像手段と、前記装置本体の背面に設けられ、前記第1の撮像手段により撮像された被写体像を表示する第1の表示手段と、前記装置本体の背面に設けられた第2の撮影レンズと、該第2の撮影レンズにより前記装置本体の背面側の被写体像が結像される第2の撮像素子と、を有する第2の撮像手段と、前記装置本体の正面に設けられた面状の第2の表示手段と、前記第2の撮像手段により撮像された被写体像を前記第2の表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、マクロ撮影時に光源と被写体との間に位置する前記装置本体に関わらず、被写体から見た周囲の風景が変化しないようにしたことを特徴とする。
請求項4に記載の撮像装置によれば、装置本体の背面には、装置本体の背面側の被写体像を撮影する第2の撮像手段の撮像レンズと、第1の撮像手段により撮像された被写体像を表示する第1の表示手段が設けられており、装置本体の正面には、被写体を撮像する第1の撮影光学系の撮影レンズと、第2の撮像手段により撮像された被写体像を表示する第2の表示手段とが設けられている。これにより、撮像装置の色や明るさなどの外観を周辺環境に合わせ、被写体から気づかれにくい背景を作り出すことができる。したがって、被写体の上にデジタルカメラをかざして撮影をした場合においても、被写体に与える違和感が少なくなり、被写体からデジタルカメラを認識しづらくすることができる。そのため、この撮像装置を用いることで、自然なマクロ撮影が可能となる。
請求項5に記載の撮像装置は、請求項4に記載の撮像装置において、前記第2の撮像手段は、前記装置本体の背面側の周辺の明るさを検出し、前記表示制御手段は、前記第2の撮像手段によって検出された明るさに基づいて、前記第2の表示手段に表示された被写体像の明るさと、前記装置本体の周辺の明るさとが略一致するように前記被写体像の明るさを制御することを特徴とする。
請求項5に記載の撮像装置によれば、第2の表示手段に表示された被写体像の明るさと、装置本体の周辺の明るさとが略一致するように、第2の撮像手段によって検出された装置本体の背面側の周辺の明るさに基づいて第2の表示手段に風景画像が表示される。これにより、デジタルカメラの色や明るさなどの外観をより正確に周辺環境に合わせることができる。
請求項6に記載の撮像装置は、請求項4又は5に記載の撮像装置において、前記第1の撮像手段により撮像された被写体と前記装置本体との距離を測定する測距手段と、前記測距手段により測定された距離に基づいて、前記第2の表示手段に表示される被写体像の倍率を変更する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の撮像装置によれば、第1の撮像手段により撮像された被写体と装置本体との距離に基づいて、第2の表示手段に表示される被写体像の倍率が変更される。例えば、第2の撮像手段により風景画像が撮影された場合には、被写体の位置から見た場合において、第2の表示手段に表示された被写体像と、撮像装置周辺の風景画像とが連続性を有するように、第2の表示手段に表示される被写体像の倍率が変更される。これにより、被写体の上に撮像装置をかざして撮影をした場合においても、被写体に与える違和感がより少なくなり、被写体から撮像装置を認識しづらくすることができる。
請求項7に記載の撮像装置は、請求項4から6のいずれかに記載の撮像装置において、前記第2の表示手段は、前記第1の撮影レンズの周囲を囲むように前記装置本体の正面に設けられたことを特徴とする。
請求項7に記載の撮像装置によれば、第1の撮影レンズを囲むようにして第2の表示手段が設けられるため、被写体の上に撮像装置をかざして撮影をした場合においても、被写体に与える違和感がより少なくなり、被写体から撮像装置を認識しづらくすることができる。
請求項8に記載の撮像装置は、請求項4から7のいずれかに記載の撮像装置において、前記第2の対物レンズの中心と、前記第2の表示手段の中心とが略同一線上に配置されたことを特徴とする。
請求項8に記載の撮像装置によれば、第2の対物レンズの光軸と第2の表示手段の中心とが略同一線上にあるため、第2の表示手段に表示される風景画像と、装置本体の周辺の風景とをより精密に連続させることができる。
請求項9に記載の撮像装置は、請求項4から8のいずれかに記載の撮像装置において、前記第2の表示手段は、前記装置本体の正面全体を覆うように設けられたことを特徴とする。
請求項9に記載の撮像装置によれば、第2の表示手段が装置本体の正面全体を覆うため、被写体の上にデジタルカメラをかざして撮影をした場合においても、被写体に与える違和感が少なくなり、被写体からデジタルカメラを認識しづらくすることができる。
請求項10に記載の撮像装置迷彩方法は、装置本体の正面に設けられた撮像手段により前記装置本体の背面側の被写体像を撮像するステップと、前記撮像された被写体像を記憶するステップと、前記記憶された被写体像を、前記撮影手段の周囲を囲むように前記装置本体の正面に設けられた表示手段に表示するステップと、を含むことを特徴とする。
請求項10に記載の撮像装置迷彩方法によれば、装置本体の正面に設けられた撮像手段を用いて、装置本体の背面側の被写体像を撮像し、記録する。記録された被写体像が撮影手段の周囲を囲むように撮像装置の正面に設けられた表示手段に表示される。これにより、第2の撮像手段を設けることなく、撮像装置の色や明るさなどの外観を周辺環境に合わせることができる。そのため、構造を簡略化し、低価格化することができる。
本発明によれば、撮像装置本体の色や明るさを、撮像装置の色や明るさを撮像装置周辺の環境に合わせた色や明るさにすることにより、被写体から撮像装置を認識しづらくし、自然な撮影が可能な撮像装置を提供することができる。
以下、添付図面に従って本発明が適用された撮像装置及び撮像装置迷彩方法を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は第1の実施の形態の撮像装置のデジタルカメラ1の外観図であり、(a)正面図であり、(b)は背面図である。この撮像装置は、レンズを通った光を撮像素子で受け、デジタル信号に変換して記憶メディアに記録するデジタルカメラである。
デジタルカメラ1は、装置本体10と、グリップ部20とで構成される。装置本体10は、面積に対して厚みが小さい略円筒形状であり、その正面には、図1(a)に示すように、主として、第1レンズ11と、第2モニタ12とが配設される。一方、装置本体10の背面には、図1(b)に示すように、主として、第2レンズ13と、第1モニタ14と、メニューボタン15と、レリーズボタン16と、電源ボタン17とが配設される。また、グリップ部20には、ストラップ孔22が配設される。
なお、図示しない装置本体10の側面には、開閉自在なカバーを介してメモリカードスロットが設けられており、このメモリカードスロットにメモリカードが装填される。
第1レンズ11は、第1撮像系101の第1レンズ群125a(図2参照、後に詳述)を構成する対物レンズであり、装置本体10の正面略中央に配設される。第1レンズ群125aは、花や昆虫の撮影に適するように、被写体に20cm〜50cm程度まで近接して撮影することのできる接写用のマクロレンズにより構成される。
第2レンズ13は、第2撮像系102の第2レンズ群125b(図2参照、後に詳述)を構成する対物レンズであり、第1レンズ11が配設された面(正面)と対向する面(背面)の略中央に配設される。第2レンズ群125bは、風景の撮影に適したズームレンズにより構成される。
第1モニタ14は、カラー表示が可能な液晶ディスプレイで構成され、装置本体10の背面に配設される。第1モニタ14は、再生モード時に撮影済み画像を表示するための画像表示パネルとして利用されるとともに、各種設定操作を行なう際のユーザインターフェース表示パネルとして利用される。また、撮影モード時には、必要に応じて第1撮像系101で撮像されたスルー画像が表示されて、画角確認用の電子ファインダとして利用される。
第2モニタ12は、第1モニタ14と同様に、カラー表示が可能な液晶ディスプレイで構成される。第2モニタ12は、略中央に第1レンズ11用の開口部を有する略円形の板状の部材であり、第1レンズ11を囲むように装置本体10の正面に配設される。第2モニタ12は、その中心が第2レンズ13の中心と略同一線上に位置するように配設される。第2モニタ12は、装置本体10の周縁を除く全面に配設されることが望ましいが、少なくとも装置本体10の正面の面積の略半分を覆うように配設される。
第2モニタ12は、撮影モード時には、必要に応じて第2撮像系102で撮像されたスルー画像が表示される。なお、第2モニタ12は、再生モード時には使用しない。
メニューボタン15は、撮影モード、再生モードなどの動作モードの切り替えを指示するボタンとして機能すると共に、各モードの通常画面からメニュー画面への遷移や選択内容の確定、処理の実行等を指示するボタンとして機能する。
レリーズボタン16は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。デジタルカメラ1は、このレリーズボタン16が「半押し」されることにより、AE/AFが作動し、「全押し」されることにより、撮影を実行する。
図2は、デジタルカメラ1内部の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、デジタルカメラ1は、第1撮像系101(第1レンズ群125a、第1絞り126a、第1タイミングジェネレータ(TG)122a、第1撮像素子124a、第1アナログ処理部(CDS/AMP)128a、第1A/D変換器130a、第1画像入力制御部132a)、第2撮像系102(第2レンズ群125b、第2絞り126b、第2タイミングジェネレータ(TG)122b、第2撮像素子124b、第2アナログ処理部(CDS/AMP)128b、第2A/D変換器130b、第2画像入力制御部132b)、CPU110、メモリ112、VRAM114、ROM116、EEPROM118、操作部(メニューボタン15、レリーズボタン16、電源ボタン17等)120、AF検出部140、AE/AWB検出部142、第1絞り駆動部144a、第2絞り駆動部144b、第1レンズ駆動部146a、第2レンズ駆動部146b、メディア制御部150、第1ビデオエンコーダ152、第2ビデオエンコーダ153等で構成される。
CPU110は、操作部120から入力される操作信号に基づき所定の制御プログラムに従ってデジタルカメラ1の全体を統括制御する。
バスを介してCPU110と接続されたROM116には、このCPU110が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されており、EEPROM118には、ユーザ設定情報等のデジタルカメラ1の動作に関する各種設定情報等が格納されている。また、メモリ(SDRAM)112は、CPU110の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データ等の一時記憶領域として利用され、VRAM114は、画像データ専用の一時記憶領域として利用される。
第1撮像系101は、デジタルカメラ1正面にある被写体像を撮像するものであり、第2撮像系102は、デジタルカメラ2の背面側の風景画像を撮像するものである。第1撮像系101と第2撮像系102の構成及び作用は略同一であるため、第1撮像系101について説明し、第2撮像系102についての説明は省略する。
第1撮像素子124aは、たとえば、所定のカラーフィルタ配列のカラーCCDで構成されており、第1レンズ群125aによって結像された被写体の画像を電子的に撮像する。タイミングジェネレータ(TG)122aは、CPU110からの指令に応じて、この第1撮像素子124aを駆動するためのタイミング信号を出力する。
第1アナログ処理部128aは、第1撮像素子124aから出力された画像信号に対して、画素ごとのR、G、B信号をサンプリングホールド(相関二重サンプリング処理)するとともに、増幅して第1A/D変換器130aに出力する。
第1A/D変換器130aは、第1アナログ処理部128aから出力されたアナログのR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して出力する。
第1画像入力制御部132aは、第1A/D変換器130aから出力されたデジタルのR、G、B信号をメモリ112に出力する。
画像信号処理部134は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含み、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号に所要の信号処理を施して、輝度データ(Yデータ)と色差データ(Cr,Cbデータ)とからなる画像データ(YUVデータ)を生成する。
圧縮伸張処理部136は、CPU110からの指令に従い、入力された画像データに所定形式の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。また、CPU110からの指令に従い、入力された圧縮画像データに所定形式の伸張処理を施し、非圧縮の画像データを生成する。
AF検出部140は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、所定のフォーカスエリア(たとえば、画面中央部)内の信号を切り出すAFエリア検出部及びAFエリア内の絶対値データを積算する積算部から構成される。
AE/AWB検出部142は、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号からAE制御及びAWB制御に必要な物理量を算出する。たとえば、AE制御に必要な物理量として、1画面を複数のエリア(たとえば16×16)に分割し、分割したエリアごとにR、G、Bの画像信号の積算値を算出する。
第1絞り駆動部144a及び第1レンズ駆動部146a、第2絞り駆動部144b及び第2レンズ駆動部146bは、CPU110からの指令に応じて第1レンズ群125a、第1絞り126aの動作を制御する。
メディア制御部150は、CPU110からの指令に従い、メディアスロットに装填された記憶メディア35に対してデータの読み/書きを制御する。
第1ビデオエンコーダ152は、CPU110からの指令に従い、第1モニタ14への表示を制御する。すなわち、CPU110からの指令に従い、圧縮伸張処理部136から入力された画像信号を第1モニタ14に表示するための映像信号(たとえば、NTSC信号やPAL信号、SCAM信号)に変換して第1モニタ14に出力する。
第2ビデオエンコーダ153は、CPU110からの指令に従い、第2モニタ12への表示を制御する。すなわち、CPU110からの指令に従い、圧縮伸張処理部136bから入力された画像信号を第2モニタ12に表示するための映像信号(たとえば、NTSC信号やPAL信号、SCAM信号)に変換して第2モニタ12に出力する。
次に、以上のように構成された本実施の形態のデジタルカメラ1の作用について説明する。まず、撮影の準備段階、すなわち第1モニタ14及び第2モニタ12にスルー画像(リアルタイムに表示される画像)を表示する段階について説明する。
電源ボタン17を撮影位置に合わせることで、撮影モードに設定され、撮影が可能になる。そして、撮影モードに設定されることにより撮影スタンバイ状態になる。
この撮影モードの下、第1レンズ11を通過した被写体光は、第1絞り126aを介して第1撮像素子124aの受光面に結像される。第1撮像素子124aの受光面には、所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプなど)で配列された赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタを介して多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配置されている。第1レンズ11を通過した被写体光は、各フォトダイオードによって受光され、入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、第1タイミングジェネレータ(TG)122aから与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、第1アナログ処理部(CDS/AMP)128aに加えられる。
第1アナログ処理部128aから出力されたアナログのR、G、B信号は、第1A/D変換器130aでデジタルのR、G、B信号に変換され、第1画像入力制御部132aに加えられる。
第1画像入力制御部132aは、第1A/D変換器130aから出力されたデジタルのR、G、B信号をAF検出部140に入力する。CPU110は、AF検出部140で算出された積算値のデータに基づいて、第1レンズ駆動部146aを制御して第1レンズ群125aを移動させて、焦点距離fを測定し、被写体にピントをあわせる。
また、第1画像入力制御部132aは、第1A/D変換器130aから出力されたデジタルのR、G、B信号をメモリ112に出力する。第1画像入力制御部132aからメモリ112に出力された画像信号より画像信号処理部134で輝度/色差信号が生成され、その信号が第1ビデオエンコーダ152に送られる。ビデオエンコーダ152は、入力された輝度/色差信号を表示用の信号形式(たとえばNTSC方式のカラー複合映像信号)に変換し、第1モニタ14に出力する。これにより、第1撮像素子124aで撮像された画像が第1モニタ14に表示される。
第1撮像素子124aから画像信号を定期的に取り込み、その画像信号から生成される輝度/色差信号によってVRAM114内の画像データを定期的に書き換え、第1モニタ14に出力することにより、第1撮像素子124aで撮像される画像(図3に示す撮影シーンにおいてはクワガタが拡大表示された画像)が第1モニタ14にリアルタイムに表示される。ユーザは、この第1モニタ14にリアルタイムに表示される画像(スルー画像)を見ることにより、撮影画角を確認する。
このようにして第1撮像素子124aで撮像される画像を第1モニタ14にリアルタイムに表示するのと同時に、第2レンズ13を通過した被写体光が、第2絞り126bを介して第2撮像素子124bの受光面に結像される。
第2撮像素子124bの受光面には、所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプなど)で配列された赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタを介して多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配置されている。第2レンズ13を通過した被写体光は、各フォトダイオードによって受光され、入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、第2タイミングジェネレータ(TG)122bから与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、第2アナログ処理部(CDS/AMP)128bに加えられる。
第2アナログ処理部128bから出力されたアナログのR、G、B信号は、第2A/D変換器130bでデジタルのR、G、B信号に変換され、第2画像入力制御部132bに加えられる。
デジタルのR、G、B信号は、第2画像入力制御部132bからCPU110に入力される。CPU110は、測定された焦点距離fと、第2モニタ12の大きさ(予めEEPROM118に記憶されている)とに基づいて、被写体の位置からデジタルカメラ1の周辺を見た場合に、第2モニタ12により遮られる範囲(以下、第2撮像系102の撮影範囲という)の画像が第2モニタ12に表示されるように(図3参照)第2モニタ12に表示する画像の倍率を算出する。
そして、CPU110は、算出された倍率に基づいて、第2レンズ駆動部146bを介して第2レンズ群125bを移動させる。すなわち、CPU110は、図3(a)に示すように、測定された焦点距離fが近い場合には、第2撮像系102の撮影範囲を広くし、図3(b)に示すように、測定された焦点距離fが遠い場合には、第2撮像系102の撮影範囲を狭くするように、第2レンズ群125bを移動させる。これにより、第2モニタ12に表示する画像の倍率が変更される。
ここで、第2撮像系102の撮影範囲について具体例を用いて説明する。図4は、虫(クワガタ)の撮影シーンを撮影者から見た風景を示す。図5、図6は、図4に示す撮影シーンにおける被写体とデジタルカメラ1との位置関係を示す。
図5に示す撮影シーンにおいては、クワガタは地面上におり、撮影者はクワガタを斜め上方から撮影している、すなわち装置本体の背面、すなわち第2レンズ13は斜め上方を向いている。そして、図5の点線で示すように、第2撮像系102の撮影範囲には、木などの障害物が無い。そのため、第2撮像素子124bには、空の風景画像、例えば青色の画像のみが結像される。
それに対し、図6に示す撮影シーンにおいては、第2レンズ13が斜め上方を向いている点については図5に示す撮影シーンと同じであるが、図6の点線で示すように、第2撮像系102の撮影範囲に木が含まれる。この場合には、光学ルーペの場合と同様に、被写体から見た時の木の輪郭と、第2モニタ12に表示された木の輪郭とがずれることにより、図13(b)に示すように、被写体から見て空間的な違和感が発生する恐れがある。そのため、CPU110は、測定された焦点距離fと、第2モニタ12の大きさとに基づいて第2レンズ群125bを移動させて、撮影範囲を変更する。この結果、第2撮像素子124bには、焦点距離fに応じた大きさの木が含まれた空の風景画像が結像される。
同時に、デジタルのR、G、B信号は、第2画像入力制御部132bからAE/AWB検出部142に入力される。CPU110は、AE/AWB検出部142から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出する。そして、CPU110は、検出された被写体輝度に基づいて第2絞り駆動部144bを制御し、被写体の位置から見たデジタルカメラ1の周辺の明るさと、被写体の位置から見た第2モニタ12の明るさとが略一致するような露光量で第2撮像素子124bを露光する。
また、デジタルのR、G、B信号は、第2画像入力制御部132bからメモリ112に入力される。この画像信号は、画像信号処理部134に送られ、画像信号処理部134において輝度/色差信号が生成される。画像信号処理部134において生成された輝度/色差信号は、第2ビデオエンコーダ153に送られる。ビデオエンコーダ153は、入力された輝度/色差信号を表示用の信号形式(たとえばNTSC方式のカラー複合映像信号)に変換し、第2モニタ12に出力する。
これにより、第2撮像素子124bで撮像された画像が、被写体から見て違和感の無い明るさで第2モニタ12に表示される。例えば、図5に示す撮影シーンにおいては、図7に示すように、被写体の位置から見た場合に、デジタルカメラ1の周辺の色及び明るさと、第2モニタ12に表示された画像の色及び明るさとが、略同じとなるように、第2モニタ12にスルー画像が表示される。
また、図6に示す撮影シーンにおいては、図8に示すように、被写体の位置から見た場合に、デジタルカメラ1の周辺の空の色及び明るさと、第2モニタ12に表示された風景画像の空の部分の色及び明るさとが、略同じとなるように、かつデジタルカメラ1の周辺の木の輪郭と、第2モニタ12に表示された画像の木の部分の輪郭とが略一致するように第2モニタ12にスルー画像が表示される。
これにより、被写体の位置から見て、第2モニタ12に表示された画像と、デジタルカメラ1周辺の風景とが連続性を有し、かつ第2モニタ12の明るさとデジタルカメラ1周辺の明るさとが略一致するため、被写体の上にデジタルカメラ1をかざして撮影をした場合においても、被写体に与える違和感が少なくなり、被写体からデジタルカメラ1を認識しづらくすることができる。
次に、撮影、記録の段階について説明する。撮影段階では、CPU110は、第2撮像系102は駆動せず、第1撮像系101のみ駆動する。
撮影はレリーズボタン16の押下によって行なわれる。レリーズボタン16が半押しされると、S1ON信号がCPU110に入力され、第1画像入力制御部132aを介して第1撮像素子124aから取り込まれた画像信号が、AF検出部140並びにAE/AWB検出部142に入力される。
CPU110は、AF検出部140で算出された積算値のデータに基づいて第1レンズ群125aを移動させながら、複数のAF検出ポイントで焦点評価値(AF評価値)を演算し、評価値が極大となるレンズ位置を合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置にフォーカスレンズ群が移動するように、第1レンズ駆動部146aを制御する。
CPU110は、AE/AWB検出部142から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。そして、求めた撮影EV値と所定のプログラム線図から絞り値とシャッタースピードを決定し、これに従い第1撮像素子124aの電子シャッターと第1絞り駆動部144aを制御して適正な露光量を得る。
また、AE/AWB検出部142は、自動ホワイトバランス調整時、分割エリアごとにR、G、B信号の色別の平均積算値を算出し、その算出結果をCPU110に提供する。
CPU110は、得られたRの積算値、Bの積算値、Gの積算値から分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、求めたR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、たとえば、各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を制御し、各色チャンネルの信号に補正をかける。
この後、レリーズボタン16が全押しされると、CPU110にS2ON信号が入力され、CPU110は、測光結果に基づき決定されたシャッター速度、絞り値で第1撮像素子124aを露光する。
第1撮像素子124aから出力された画像信号は、第1アナログ処理部128a、第1A/D変換器130a、第1画像入力制御部132aを介してメモリ112に取り込まれ、画像信号処理部134において輝度/色差信号に変換されたのち、メモリ112に格納される。
メモリ112に格納された画像データは、圧縮伸張処理部136に加えられ、所定の圧縮フォーマット(たとえばJPEG形式)に従って圧縮された後、メモリ112に格納され、所定の画像記録フォーマット(たとえばExif形式)の画像ファイルとされたのち、メディア制御部150を介して記憶メディア152に記録される。
本実施の形態によれば、デジタルカメラ背面に配設された撮像手段により撮像された画像をデジタルカメラ正面に配設されたモニタに表示することにより、デジタルカメラの色や明るさなどの外観を周辺環境に合わせ、被写体から気づかれにくい背景を作り出すことができる。これにより、被写体の上にデジタルカメラをかざして撮影をした場合においても、被写体に与える違和感が少なくなり、被写体からデジタルカメラを認識しづらくすることができる。したがって、このデジタルカメラを用いることで、自然なマクロ撮影が可能となる。
なお、本実施の形態では、第2撮像系102で撮影したスルー画像を第2モニタ12に表示したが、第2撮像系102で撮影した画像を記憶メディア152に記録し、記録された画像を用いてもよい。また、図9に示すように、被写体の視野に入るであろうと思われる風景画像を第1撮像系101で予め撮影して記憶メディア152に記録しておき、記録された画像を第2モニタ12に表示するようにしてもよい。この場合には、第2撮像系102を設ける必要が無いため、構造を簡略化し、低価格化することができる。
また、本実施の形態では、CPU110で測定された焦点距離fに基づいて第2撮像系102の撮影範囲を調整することにより、第2モニタ12に表示する画像の倍率を変更したが、第2モニタ12に表示する画像の倍率を変更する方法はこれに限らず、広角で風景画像を撮影し、焦点距離fに応じた倍率で切り出した画像を第2モニタ12に表示するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、焦点距離fと第2モニタ12の大きさとに基づいて、第2モニタ12に表示する画像の倍率を変更したが、第2モニタ12が装置本体10の周縁を除く全面に第2モニタ12が設けられている場合には、第2モニタ12の代わりに装置本体10の大きさを用いて第2モニタ12に表示する画像の倍率を算出するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、面積に対して厚みが小さい略円筒形状の装置本体10を例に説明したが、装置本体の形状は略円筒形状に限らず、略角柱形状や多面体などの様々な形状を用いることができる。また、本実施の形態では、装置本体の形状に合わせて、略円形の板状の第2モニタ12を用いたが、略矩形など様々な形状のものを用いることができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態は、デジタルカメラの背面に撮像手段を設け、撮像手段により撮像された画像をデジタルカメラ正面に配設されたモニタに表示することにより、デジタルカメラの色や明るさなどの外観を周辺環境に合わせたが、デジタルカメラの色や明るさなどの外観を周辺環境に合わせる方法はこれに限らない。
本発明の第2の実施の形態は、デジタルカメラの正面に面発光部材を設け、面発光部材を周辺環境に合わせた色や明るさで発光させる形態である。以下、第2の実施の形態のデジタルカメラ2について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図10は第2の実施の形態の撮像装置のデジタルカメラ2の外観図であり、(a)正面図であり、(b)は背面図である。デジタルカメラ2は、装置本体10と、グリップ部20とで構成される。装置本体10は、面積に対して厚みが小さい略円筒形状であり、その正面には、図10(a)に示すように、主として、第1レンズ11と、面発光部材31とが配設される。一方、装置本体10の背面には、図10(b)に示すように、主として、第1モニタ14と、メニューボタン15と、レリーズボタン16と、電源ボタン17と、明るさセンサ32と、色センサ33とが配設される。
図11は、デジタルカメラ2内部の概略構成を示すブロック図である。デジタルカメラ2は、図11に示すように、面発光部材31、明るさセンサ32、色センサ33、第1撮像系101(第1レンズ群125a、第1絞り126a、第1タイミングジェネレータ(TG)122a、第1撮像素子124a、第1アナログ処理部(CDS/AMP)128a、第1A/D変換器130a、第1画像入力制御部132a)、CPU110、メモリ112、VRAM114、ROM116、EEPROM118、操作部(メニューボタン15、レリーズボタン16、電源ボタン17等)120、AF検出部140、AE/AWB検出部142、第1絞り駆動部144a、第1レンズ駆動部146a、メディア制御部150、第1ビデオエンコーダ152、第2ビデオエンコーダ153等で構成される。
面発光部材31は、有機ELなどの任意の色及び明るさで発光が可能な板状の部材である。面発光部材31は、略中央に第1レンズ11用の開口部が形成され、第1レンズ11を囲むように装置本体10の正面に配設される。面発光部材31は、装置本体10の周縁を除く全面に配設されることが望ましいが、少なくとも装置本体10の正面の面積の略半分を覆うように配設される。
明るさセンサ32は、デジタルカメラ2の背面側の周辺光量を測定するセンサである。明るさセンサ32で測定された光量は、CPU110に入力される。
色センサ33は、デジタルカメラ2の背面に入射する光のR、G、Bそれぞれの光の強度が測定可能なセンサである。色センサ33で検出されたR、G、Bそれぞれの光の強度は、CPU110に入力される。
次に、以上のように構成された本実施の形態のデジタルカメラ2の作用について説明する。撮影、記録の段階については、第1の実施の形態と同一であるため、撮影の準備段階、すなわち第1モニタ14にスルー画像を表示すると共に、面発光部材31を発光させる段階について説明する。
電源ボタン17を撮影位置に合わせることで、撮影モードに設定され、撮影が可能になる。そして、撮影モードに設定されることにより撮影スタンバイ状態になる。
この撮影モードの下、第1レンズ11を通過した被写体光は、第1絞り126aを介して第1撮像素子124aの受光面に結像される。第1レンズ11を通過した被写体光は、各フォトダイオードによって受光され、入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、第1タイミングジェネレータ(TG)122aから与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、第1アナログ処理部(CDS/AMP)128aに加えられる。
第1アナログ処理部128aから出力されたアナログのR、G、B信号は、第1A/D変換器130aでデジタルのR、G、B信号に変換され、第1画像入力制御部132aに加えられる。
第1画像入力制御部132aは、第1A/D変換器130aから出力されたデジタルのR、G、B信号をAF検出部140に入力する。CPU110は、AF検出部140で算出された積算値のデータに基づいて、第1レンズ駆動部146aを制御して第1レンズ群125aを移動させて、被写体にピントをあわせる。
また、第1画像入力制御部132aは、第1A/D変換器130aから出力されたデジタルのR、G、B信号をメモリ112に出力する。第1画像入力制御部132aからメモリ112に出力された画像信号より画像信号処理部134で輝度/色差信号が生成され、その信号が第1ビデオエンコーダ152に送られる。ビデオエンコーダ152は、入力された輝度/色差信号を表示用の信号形式(たとえばNTSC方式のカラー複合映像信号)に変換し、第1モニタ14に出力する。これにより、第1撮像素子124aで撮像された画像が第1モニタ14に表示される。
第1撮像素子124aから画像信号を定期的に取り込み、その画像信号から生成される輝度/色差信号によってVRAM114内の画像データを定期的に書き換え、第1モニタ14に出力することにより、第1撮像素子124aで撮像される画像が第1モニタ14にリアルタイムに表示される。ユーザは、この第1モニタ14にリアルタイムに表示される画像(スルー画像)を見ることにより、撮影画角を確認する。
このようにして第1撮像素子124aで撮像される画像を第1モニタ14にリアルタイムに表示するのと同時に、CPU110は、明るさセンサ32で測定された周辺光量及び色センサ33で検出されたR、G、Bそれぞれの光の強度を取得する。
CPU110は、色センサ33で検出された結果に基づいて、被写体の位置から見た場合に、デジタルカメラ2の周辺の色と、面発光部材31の色とが略同じとなるように、面発光部材31を発光させる色を決定する。
また、CPU110は、明るさセンサ32で測定された周辺光量に基づいて、デジタルカメラ2の周辺の明るさと、面発光部材31の明るさとが略同じとなるように、面発光部材31を発光させる明るさを決定する。
これにより、被写体上にデジタルカメラ2による影ができたり、面発光部材31により被写体が照らされたりすること無く、被写体から見て違和感の無い色及び明るさで面発光部材31を発光することができる。
本実施の形態によれば、デジタルカメラの周辺環境に合わせてデジタルカメラ正面に配設された面発光部材を発光することにより、デジタルカメラの色や明るさなどの外観を周辺環境に合わせることができる。これにより、被写体の上にデジタルカメラをかざして撮影をした場合においても、被写体に与える違和感が少なくなり、被写体からデジタルカメラを認識しづらくすることができる。したがって、このデジタルカメラを用いることで、自然なマクロ撮影が可能となる。
なお、本実施の形態では、面発光部材31として任意の色及び明るさで発光が可能な発光部材を用いたが、明るさが任意に変更可能な単色(例えば白色)の発光部材を用いてもよい。虫を被写体とする場合には、空(ほとんど白)が再現されるだけでも充分な効果が期待できる。この場合には、色センサ33を省略できるため、構造を簡略化することができるうえ、コストダウンすることができる。
また、本実施の形態では、面発光部材31として有機ELを用いたが、3色(R、G、B)のLEDと、LEDの光を拡散して均一に面発光させるためのディフューザとで構成された面発光部材を用いてもよい。この場合には、ディフューザにより拡散される光の面積を装置本体10の周縁を除く全面にLEDの光が拡散されることが望ましいが、少なくとも装置本体10の正面の面積の略半分にLEDの光を拡散するようにすればよい。
また、本実施の形態では、装置本体の形状に合わせて略円形の面発光部材を用いたが、略円形に限らず、略矩形など様々な形状の面発光部材を用いることができる。
なお、本発明の適用は、デジタルカメラに限定されるものではなく、カメラつき携帯電話機やビデオカメラ等の撮像装置にも同様に適用することができる。また、デジタルカメラなどの装置に適用するプログラムとして提供することもできる。
本発明が適用されたデジタルカメラ1の外観構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。 上記デジタルカメラ1の電気的構成を示すブロック図である。 焦点距離fと撮影範囲との関係を示す図であり、(a)は焦点距離fが近い場合を示し、(b)は焦点距離fが遠い場合を示す。 虫(クワガタ)の撮影シーンを撮影者から見た風景を示す図である。 図3に示す撮影シーンにおける被写体とデジタルカメラ1との位置関係を示す図である。 図3に示す撮影シーンにおける被写体とデジタルカメラ1との位置関係を示す図である。 被写体とデジタルカメラ1との位置関係がそれぞれ図4に示す場合において、被写体の位置から見た風景を示す図である。 被写体とデジタルカメラ1との位置関係がそれぞれ図5に示す場合において、被写体の位置から見た風景を示す図である。 被写体の位置から見た風景を示す図である。 本発明が適用されたデジタルカメラ2の外観構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。 上記デジタルカメラ2の電気的構成を示すブロック図である。 従来の撮像装置を用いて虫を被写体とする撮影シーンを示す図であり、(a)は撮影者から見た風景を示し、(b)は虫から見た風景を示す。 従来の光学ルーペを用いて虫を観察するシーンを示す図であり、(a)は撮影者から見た風景を示し、(b)は虫から見た風景を示す。
符号の説明
1:デジタルカメラ、10:装置本体、11:第1レンズ、12:第2モニタ、13:第2レンズ、14:第1モニタ、15:メニューボタン、16:レリーズボタン、17:電源ボタン、20:グリップ部、22:ストラップ孔、31:面発光部材、32:明るさセンサ、33:色センサ、101:第1撮像系、102:第2撮像系、110:CPU、112:メモリ、114:VRAM、116:ROM、118:EEPROM、120:、操作部、125a:第1レンズ群、125b:第2レンズ群、140:AF検出部、142:AE/AWB検出部、150:メディア制御部、152:第1ビデオエンコーダ、153:第2ビデオエンコーダ

Claims (10)

  1. 装置本体の正面に設けられた撮影レンズであって、被写体をマクロ撮影可能な撮影レンズと、該撮影レンズにより被写体像が結像される撮像素子と、を有する撮像手段と、
    前記装置本体の背面に設けられ、前記撮像手段により撮像された被写体像を表示する表示手段と、
    前記装置本体の背面に設けられ、前記装置本体の背面側の周辺の明るさを検出する明るさセンサと、
    前記装置本体の正面に設けられた面発光手段と、
    前記明るさセンサによって検出された明るさに基づいて、前記面発光手段の明るさと、前記装置本体の周辺の明るさとが略一致するように前記面発光手段を制御する制御手段と、を備え、
    マクロ撮影時に光源と被写体との間に位置する前記装置本体に関わらず、被写体から見た周囲の明るさが変化しないようにしたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記装置本体の背面に設けられ、前記装置本体の背面側の周辺の色を検出する色センサを備え、
    前記制御手段は、前記色センサによって検出された色に基づいて、前記面発光手段の色と、前記装置本体の周辺の色とが略一致するように前記面発光手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記面発光手段は、前記装置本体の正面全体を覆うように設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 装置本体正面に設けられた第1の撮影レンズであって、被写体をマクロ撮影可能な撮影レンズと、該第1の撮影レンズにより被写体像が結像される第1の撮像素子と、を有する第1の撮像手段と、
    前記装置本体の背面に設けられ、前記第1の撮像手段により撮像された被写体像を表示する第1の表示手段と、
    前記装置本体の背面に設けられた第2の撮影レンズと、該第2の撮影レンズにより前記装置本体の背面側の被写体像が結像される第2の撮像素子と、を有する第2の撮像手段と、
    前記装置本体の正面に設けられた面状の第2の表示手段と、
    前記第2の撮像手段により撮像された被写体像を前記第2の表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え
    マクロ撮影時に光源と被写体との間に位置する前記装置本体に関わらず、被写体から見た周囲の風景が変化しないようにしたことを特徴とする撮像装置。
  5. 前記第2の撮像手段は、前記装置本体の背面側の周辺の明るさを検出し、
    前記表示制御手段は、前記第2の撮像手段によって検出された明るさに基づいて、前記第2の表示手段に表示された被写体像の明るさと、前記装置本体の周辺の明るさとが略一致するように前記被写体像の明るさを制御することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の撮像手段により撮像された被写体と前記装置本体との距離を測定する測距手段と、
    前記測距手段により測定された距離に基づいて、前記第2の表示手段に表示される被写体像の倍率を変更する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の撮像装置。
  7. 前記第2の表示手段は、前記第1の撮影レンズの周囲を囲むように前記装置本体の正面に設けられたことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記第2の撮影レンズの中心と、前記第2の表示手段の中心とが略同一線上に配置されたことを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記第2の表示手段は、前記装置本体の正面全体を覆うように設けられたことを特徴とする請求項4から8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 装置本体の正面に設けられた撮像手段により前記装置本体の背面側の被写体像を撮像するステップと、
    前記撮像された被写体像を記憶するステップと、
    前記記憶された被写体像を、前記撮影手段の周囲を囲むように前記装置本体の正面に設けられた表示手段に表示するステップと、
    を含むことを特徴とする撮像装置迷彩方法。
JP2008109134A 2008-04-18 2008-04-18 撮像装置及び撮像装置迷彩方法 Expired - Fee Related JP4887325B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008109134A JP4887325B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 撮像装置及び撮像装置迷彩方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008109134A JP4887325B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 撮像装置及び撮像装置迷彩方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009260802A JP2009260802A (ja) 2009-11-05
JP2009260802A5 JP2009260802A5 (ja) 2011-03-03
JP4887325B2 true JP4887325B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=41387630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008109134A Expired - Fee Related JP4887325B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 撮像装置及び撮像装置迷彩方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4887325B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009260802A (ja) 2009-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4135100B2 (ja) 撮影装置
JP4787180B2 (ja) 撮影装置及び撮影方法
US7668451B2 (en) System for and method of taking image
JP4644883B2 (ja) 撮像装置
JP5042938B2 (ja) 撮像装置
US20080205870A1 (en) Photographing apparatus and focusing control method
JP2009147730A (ja) 動画生成装置、動画撮影装置、動画生成方法及びプログラム
JP2007281873A (ja) 撮像装置
JP4509081B2 (ja) デジタルカメラ及びデジタルカメラのプログラム
JP4697549B2 (ja) 撮影装置及びその顔検出方法
US7724297B2 (en) Imaging device having a display to display images captured by a plurality of image sensors with different display regions
TWI383669B (zh) Camera device
JP2004032524A (ja) デジタルカメラ
JP2007116372A (ja) デジタルカメラ
JP4647518B2 (ja) 撮影装置
JP2012085261A (ja) 撮像装置、ファインダ及びその表示方法
JP4964992B2 (ja) 撮影装置及びその画像記録方法
JP2008199522A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2007183512A (ja) 撮影装置及び照明装置
JP4887325B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置迷彩方法
JP2004173036A (ja) デジタルカメラ
JP2009139423A (ja) 撮像装置及び被写体距離算出方法
JP2010212827A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2009210832A (ja) 撮像装置
JP4801013B2 (ja) 撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110113

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4887325

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees