JP4886671B2 - 火災感知器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱感知素子を備えた火災感知器に関するものである。
熱感知素子によって煙の温度を検知する火災感知器が従来提供されている。この種の火災感知器は、外殻カバーがあって、その中に熱感知素子、例えばサーミスタを設け、外殻カバーをサーミスタの保護カバーとしている。
特開平11−185179号公報
ところで、上記の熱感知素子による熱感知機能以外に煙感知機能とを備えた複合型の火災感知器が提供されているが、この火災感知器では煙感知機能の光学系部との関係上、熱感知素子を外殻カバー内の中心位置に配置できないことがあった。
そのため熱感知素子に最も近い外殻カバーを支えるために周壁に設けられている補強用の縦桟が邪魔になり、熱感知素子の熱検出の応答性が悪くなることがあった。
この従来例構造の流速ベクトル図を図9に示す。この図から分かるように左方向から熱を含んだ空気Yが流れてきた場合、縦桟5cに熱感知素子6が隠れるような方向からの流入であるため、熱感知素子6まわりの流速が遅くなり、熱応答性が鈍くなるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、熱感知素子への熱伝達率を上げ、熱応答性を向上させるとともに、縦桟及び整流用フィン自体を含めた構成による流速低下を最小限にした火災感知器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、外部からの煙の侵入を許容するとともに外光の入射を防止するラビリンス壁によって周りが囲まれた水平断面が略円形の煙感知室と、煙感知室内に流入した煙を感知する煙感知回路と、有底筒状に形成され筒内にラビリンス壁を挿入した状態で配置されて、煙感知室内への虫の侵入を防止する防虫カバーと、防虫カバーの周囲を囲繞するように配置され、内外を連通する煙流入口が周壁に形成された有底筒状の外殻カバーとを備え、上記外殻カバーの周壁は、底部の周縁部から垂立させた補強用の縦桟が周方向に所定間隔をおいて複数設けられ、この縦桟間に上記煙流入口開口した火災感知器において、防虫カバーの底板に設けた貫通孔から熱感知部を下方に突出させ、防虫カバーの底板と外殻カバーの底部との間に熱感知部を配置させた熱感知素子を備え、当該熱感知素子の配置位置を、外殻カバーの中心位置を挟んで対向する一対の縦桟を結ぶ直線上で中心位置より偏倚させた位置とし、熱感知素子を中心として放射状に等間隔に配置される複数の整流用フィンを外殻カバー内に設けるとともに、一対の整流用フィンが、外殻カバーの中心位置を挟んで対向する一対の縦桟と熱感知素子の配置位置とを結ぶ直線上において熱感知素子を間にした両側に配置され、一対の整流用フィンのうち縦桟との距離が短い方の整流用フィンが、整流用フィンの中で縦桟に最も近い位置に配置されたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記整流用フィンの両端方向の長さ寸法の、上記熱感知素子に隣接する上記整流用フィンの一端と上記熱感知素子との間の距離に対する比率を0より大きく3未満としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、熱感知素子の配置位置を、外殻カバーの中心位置と縦桟とを結ぶ直線上で且つ外殻カバーの中心位置より偏倚させた位置とし、上記熱感知素子の位置を中心とし且つ該中心を通る直線上に両端方向を位置させて放射状に配置された複数の整流用フィンを外殻カバー内に設けたので、熱感知素子への熱伝達率を上げ、熱応答性を向上させることができるという効果がある。しかも、外殻カバーの中心位置を挟んで対向する一対の縦桟と熱感知素子の配置位置とを結ぶ直線上において熱感知素子を間にした両側に一対の整流用フィンが位置するので、縦桟及び整流用フィン自体を含めた構成による流速低下を小さくすることができるという効果がある。さらに、上記一対の整流用フィンのうち縦桟との距離が短い方の整流用フィンを、複数の整流用フィンの中で縦桟に最も近い位置に配置しているので、上記流速低下を最小限にすることができる。そのうえ、熱感知素子の熱感知部は、煙感知室を覆う防虫カバーの底板に設けた貫通孔から下方に突出し、防虫カバーの底板と外殻カバーの底部との間に配置されるので、熱感知部への空気流が防虫カバーによって妨げられるのを防止することができる。
請求項2の発明によれば、上記整流用フィンの両端方向の長さ寸法の、上記熱感知素子に隣接する上記整流用フィンの一端と上記熱感知素子との間の距離に対する比率を0より大きく3未満としたので、外殻カバーの中心に対して熱感知素子の位置が偏倚していても、流速低下を最小限に抑えることができるのは勿論のこと、熱伝達率を最適にすることができ、上記の条件を満足させることで、熱感知素子の配置の自由度を上げ、火災感知器の小型化が可能となるという効果がある。
以下本発明を一実施形態により説明する。
本実施形態の火災感知器は熱感知器としての熱感知機能と煙感知器としての煙感知機能とを備えた複合型のものであり、図1および図3、図4に示すように天井面などの造営面に取着されるボディ1と、発光ダイオードLEDやフォトダイオードPDや後述する煙検知回路の回路部品が実装される回路基板2と、外部からの煙の侵入を許容するとともに外光の入射を防止するラビリンス壁9によって周りが囲まれた水平断面が略円形の煙感知室Sを具備し、煙感知室S内に光学系の部品が取着されるとともに、発光ダイオードLED及びフォトダイオードPDを光学系の部品と対向させた状態で回路基板2が取り付けられる光学基台3と、光学基台3に設けた煙感知室Sの内部に虫などが侵入するのを防止する防虫カバー4と、保護カバーたる外殻カバー5とで構成される。
ボディ1は略円板状の主部1aと、主部1aの外周縁から上方に突出する側壁1bとを連続一体に形成して構成され、主部1aの下面略中央には丸穴1cが開口し、この丸穴1c内に回路基板2が固定された光学基台3及び防虫カバー4を保持した外殻カバー5の上端部が挿入され、固定される。
回路基板2の下面には発光ダイオードLEDが実装されている。また図示はしないが回路基板2の下面にはチップ化されたフォトダイオードPDが実装されている。また更に、回路基板2の下面には熱感知素子としてサーミスタ6が熱感知部を下方に垂下突出させた状態で実装されている。この実装位置は感知器の中心よりも偏倚した位置となるように設定している。
このように本実施形態の火災感知器は感熱素子としてのサーミスタ6を備えており、煙感知機能に加えて熱感知機能を有している。
光学基台3は黒色の合成樹脂により、略円板状の底板7と、底板7の上面に突設された四角枠状の側壁8と、底板7下面の外周部に沿って配置された水平断面が略くの字形の複数の隔壁9aからなるラビリンス壁9とを一体に形成して構成される。
ラビリンス壁9を構成する複数の隔壁9aは、中間部の屈曲部位が隣接する隔壁9aの両端部の間に入り込むようにして所定の間隔をおいて配置されており、隣接する隔壁9aの間にできる煙導入路は、一端が外部と連通して煙導入口となり、他端が煙感知室Sに連通している。ここで、各隔壁9aは反射が生じないように黒色に形成されており、煙導入路の中間部が屈曲していることによって、外光が煙感知室S内に直接には入射しないようになっている。
また光学基台3の底板7と側壁8とで囲まれる凹所10内には、発光ダイオードLED、フォトダイオードPD及びサーミスタ6が実装された面を底板7側にして回路基板2が納装される。光学基台3の底板7には発光ダイオードLED及びフォトダイオードPDにそれぞれ対応する部位には下方に突出する突台部19,20が突設されており、これらの突台部19,20には底板7を貫通する貫通孔11a,11bが形成されている。
各突台部19,20には、貫通孔11a,11bにそれぞれ連続し、光学基台3の中心方向に向かって延びる溝19a,20aが形成されており、これらの溝19a,20a内にプリズムレンズ12,13が取り付けられる。ここで、プリズムレンズ12,13は一方の面を貫通孔11a,11bと対向させ、他方の面を光学基台3の中心方向に向けた状態で光学基台3に取り付けられ、プリズムレンズ12,13の上側及び左右両側が突台部19,20によって覆われる。また、プリズムレンズ12,13は、光軸が煙感知室Sの中心方向を向き、且つ所定の角度で交差するように配置されている。
上述のようにプリズムレンズ12,13は発光ダイオードLEDの発光面、フォトダイオードPDの受光面にそれぞれ対向しており、発光ダイオードLEDの発光はプリズムレンズ12によって集光されて煙感知室Sに照射される。煙感知室S内に煙が侵入すると、プリズムレンズ12から照射された光が煙の粒子によって散乱され、プリズムレンズ13に入射する。そして、プリズムレンズ13に入射した光は、プリズムレンズ13によってフォトダイオードPDの受光面に集光されるので、フォトダイオードPDの出力の増加から煙の侵入を検出することができる。
ところで、フォトダイオードPDと対向する光学基台3の部位には、導電性であって、一面が開口した箱状に形成され、環境外乱ノイズをグランドレベルに落とす目的で使用するシールドカバー14を、インサート成形しており、凹所10内に回路基板2を納装すると、回路基板2に実装されたフォトダイオードPDの周りをシールドカバー14が覆い、フォトダイオードPDをシールドするようになっている。なお、シールドカバー14には回路基板2側に突出するアースピン14aが設けられており、このアースピン14aは回路基板2に設けたスルーホールに挿通され、回路基板2のグランドライン(図示せず)に半田付けされる。また、シールドカバー14には、貫通孔11bに連通する連通孔14bが形成されており、この連通孔14bを通ってプリズムレンズ13で集光された光がフォトダイオードPDの受光面に照射される。
また、光学基台3には4本の端子ピン15がインサート成形されており、各端子ピン15は回路基板2に設けたスルーホール(図示せず)に挿通され、半田付けされることによって、各端子ピン15が回路基板2の配線パターンに電気的に接続されるとともに、回路基板2から反対側に突出する各端子ピン15の先端部が外部接続端子となる。また、光学基台3にインサート成形された端子ピン15を回路基板2に半田付けすることによって、光学基台3に回路基板2が保持される。
防虫カバー4は、絶縁性を有する合成樹脂により有底円筒状に形成され、防虫カバー4の底板4aには回路基板2に実装されたサーミスタ6を下方へ挿通するための貫通孔4dが形成され、周壁4bには複数の孔が格子状に開口するメッシュ部4cが形成されている。この防虫カバー4は光学基台3の下端部を筒内に挿入した状態で光学基台3に取り付けられており、ラビリンス壁9の周りをメッシュ部4cが形成された周壁4bで覆っているので、ラビリンス壁9で囲まれた煙感知室S内への虫や同じ大きさのゴミの侵入を防止できる。また、防虫カバー4の底板4aには、光学基台3の底板7に設けた突台部19,20と対向する部位に上側(光学基台3側)に向かって突出し、突台部19,20に設けた溝19a,20aと嵌合する蓋部21,22が一体に形成されている。
而して、光学基台3に防虫カバー4を被せると、防虫カバー4に設けた蓋部21,22が光学基台3に設けた溝19a,20aとそれぞれ嵌合し、プリズムレンズ12の出射面及びプリズムレンズ13の入射面の周りを突台部19,20及び蓋部21,22で囲むことにより、光学的に密閉する。
保護カバーたる外殻カバー5は弾性を有する合成樹脂により有底円筒状に形成されており、周壁5aの上端部には外側に突出する係合爪16が突設され、周壁5aの略下半分は下端が底部5bと一体に連結されている補強用の縦桟5cを周方向に所定間隔で設けるとともに、この縦桟5cに一体となって保持された環状の横桟5dを上下方向に所定間隔に設けて、円周方向に延びる帯状の複数の煙流入口17を開口し、底部5bからは上方に向かって突出し、先端部が防虫カバー4の底板4aと当接する複数の整流用フィン18が突設されている。これらの複数の整流用フィン18はサーミスタ6を中心として放射状に配置されており、周周囲の煙流入口17から内部に流入した空気がサーミスタ6の感熱部に当たるように、空気の流れを整流している。また整流用フィン18で囲まれる底部5bにはサーミスタ6の先部が外部に臨むための開口部5eが設けられている。
而して、この火災感知器を組み立てる際は、先ず回路基板2に発光ダイオードLEDやフォトダイオードPDやサーミスタ6や煙感知回路の回路部品を実装し、この回路基板2を光学基台3の凹所10内に挿入して、シールドカバー14のアースピン14a及び端子ピン15を回路基板2に半田付けし、回路基板2を光学基台3に固定する。次に、外殻カバー5の筒内に防虫カバー4と、回路基板2が取り付けられた光学基台3とを挿入して、防虫カバー4及び光学基台3を外殻カバー5に保持させた後、この外殻カバー5の上端部をボディ1の丸穴1c内に挿入すると、外殻カバー5の上端部に突設した係合爪16と丸穴1cの内周面に形成された係合段部1dとが凹凸係合して、外殻カバー5がボディ1に結合されるのである。
ここで本発明の主要な構成要素である熱感知素子たるサーミスタ6と上記保護カバー4の整流用フィン18との関係を詳説する。
まず保護カバー4は図2(a)〜(c)に示すように構成され、図2(a)に示すように整流用フィン18をサーミスタ6の垂下位置に対応するように底板4の中心位置より偏倚した位置に形成しており、整流用フィン18はサーミスタ6の配置位置Aを中心として放射状に等間隔に6つ形成されている。そして周囲の縦桟5cとサーミスタ6の配置位置Aとを結ぶ直線X上には、中心位置を挟んで形成されている2片の整流用フィン18が、図2(a)に示すように縦桟5cとサーミスタ6との間に縦桟5cに最も近い外側の整流用フィン18の一つが隠れてしまうように配置されている。
保護カバー4の縦桟5cとサーミスタ6とを結ぶ直線X上に整流用フィン18を配置するのは、この位置は縦桟5cによる流速の低下がもっとも大きく、整流用フィン18を置くことによる整流用フィン18自体による空気の流れの妨害を最も減らせる位置にあるからである。
これらの効果を整流用フィン18が有る場合と、従来の無い場合とを図5、図9の流速ベクトル図で比較する。図9の場合では上述したように左方向から入る空気流Yが左側の縦桟5cに当たり、その後ろのサーミスタ6に空気が流れにくくなっていたのに対し、図5に示す本実施形態の場合にはサーミスタ6を中心として放射状に設けた整流用フィン18によりサーミスタ6に空気が集められ、サーミスタ6周辺の流速が確保されている。
この構造における階段上昇試験時の2秒後のサーミスタ6の温度をシミュレーションした図及びサーミスタ6周辺の流速をシミュレーションした図6(a)、(b)に示す。図中縦軸の0はサーミスタ6の中心位置を示し、大きくなる程サーミスタ6の中心位置から離れていく。尚シミュレーションの条件は、流入速度は0.8m/sec、流入温度は25℃から開始して3℃/minで上昇させ、流入位置位置は火災感知器の設置位置から0.4m離れた位置(空気加熱用ヒーター位置)であることが条件で、解析結果を示す図6(a)での温度は流入開始後2秒後の値を、図6(b)の流速分布は定常状態をそれぞれ示す。
さて図6(a)(b)より、本実施形態の整流用フィン18がある場合(イ)の方が無い場合(ロ)に比べて、サーミスタ6の温度上昇も早く、またサーミスタ6の近傍の流速が早いため、温度伝達率も向上し、応答性も良くなっていることが分かる。
一方サーミスタ6と、整流用フィン18の一端との間の距離や整流用フィン18の両端間の長さ寸法の関係によって温度伝達率が変化するので、ここでこの温度伝達率の最適な位置関係について説明する。
まず図7に示すようにサーミスタ6と整流用フィン18の一端との間の距離aと、整流用フィン18の両端間の長さ寸法をbとすると、サーミスタ6が底部5bの中心より偏倚している形状から、a+b=9mmの場合を考え、整流用フィン18の長さ寸法bとサーミスタ6と整流用フィン18までの距離aの比b/aを間隔比とする。これらを条件として上記と同じ階段上昇試験によるシミュレーションを行うと、間隔比が0、すなわち整流用フィン18の長さが0の場合を基準として、整流用フィン18の両端部間の長さbを長くすると、整流用フィン18によるサーミスタ6への空気の集中率があがり、サーミスタ6への熱伝達が良くなり、サーミスタ6の温度は上昇する。
しかし整流用フィン18が長くなる、すなわち整流用フィン18があまりにサーミスタ6に近づくと、整流用フィン18とサーミスタ6の間隔が狭くなって空気抵抗が徐々に大きくなり、この部分の空気の通りが悪くなる。そのため、サーミスタ6に空気が通りにくくなり、逆にサーミスタ6の温度上昇が低くなる。表1はa寸法、b寸法及び両者の比(b/a)の関係を纏めたものであり、図8は整流用フィン18の両端部の長さ寸法bと間隔の距離aとの比と、温度との関係を示すグラフである。
Figure 0004886671
以上の結果から少なくとも整流用フィン18が全く無い状態より良くするためには、間隔比b/aを3未満にする必要がある。すなわち、a+bが9mmの条件で、間隔比を0より大きく3未満とする場合には、整流用フィン18とサーミスタ6の間隔aが2.25mmを越える必要がある。
以上のように外殻カバー5の縦桟5cと、サーミスタ6とを結ぶ直線上に整流用フィン18を少なくとも一つ設け、その整流用フィン18の両端間の長さ寸法bと、整流用フィン18とサーミスタ6との間の距離aとの比b/aを3未満とすることで、外殻カバー5内部にサーミスタ6を配置した場合の熱伝達効率が良くなり、外殻カバー5の中心に対してサーミスタ4の位置が偏倚している場合でも、効率良くサーミスタ6は煙の熱を検出できる。換言すれば、上記条件を満足させることで整流用フィン16の配置の自由度が上がり、火災感知器の小型化を図ることも可能となる。
本発明の一実施形態の全体の正面断面図である。 (a)は同上に用いる外殻カバーの横桟部位での水平断面図である。(b)は同上に用いる外殻カバーの正面図である。(c)は同上に用いる外殻カバーの周壁部位での水平断面図である。 同上の分解状態の正面断面図である。 同上の分解斜視図である。 本実施形態の外殻カバーに対する流速ベクトル図である。 (a)は図4,図5に示す外殻カバーの構造における階段上昇試験時の2秒後のサーミスタの温度をシミュレーションした図である。(b)は図4,図5に示す外殻カバーの構造における階段上昇試験時のサーミスタ周辺の流速をシミュレーションした図である。 同上の外殻カバーの整流用フィンとサーミスタとの寸法関係の説明図である。 同上の外殻カバーの整流用フィンの両端部の長さbと間隔aとの比と、温度との関係を示すグラフである。 縦桟が無い場合の外殻カバーに対する流速ベクトル図である。
符号の説明
A 配置位置
S 煙感知室
X 直線
4 防虫カバー
4a 底板
4d 貫通孔
5 外殻カバー
5b 底部
5c 縦桟
6 サーミスタ
9 ラビリンス壁
17 煙流入口
18 整流用フィン

Claims (2)

  1. 外部からの煙の侵入を許容するとともに外光の入射を防止するラビリンス壁によって周りが囲まれた水平断面が略円形の煙感知室と、前記煙感知室内に流入した煙を感知する煙感知回路と、有底筒状に形成され筒内に前記ラビリンス壁を挿入した状態で配置されて、前記煙感知室内への虫の侵入を防止する防虫カバーと、前記防虫カバーの周囲を囲繞するように配置され、内外を連通する煙流入口が周壁に形成された有底筒状の外殻カバーとを備え、前記外殻カバーの周壁は、底部の周縁部から垂立させた補強用の縦桟が周方向に所定間隔をおいて複数設けられ、この縦桟間に前記煙流入口開口した火災感知器において、
    前記防虫カバーの底板に設けた貫通孔から熱感知部を下方に突出させ、前記防虫カバーの前記底板と前記外殻カバーの前記底部との間に前記熱感知部を配置させた熱感知素子を備え、
    当該熱感知素子の配置位置を、前記外殻カバーの中心位置を挟んで対向する一対の前記縦桟を結ぶ直線上で、前記中心位置より偏倚させた位置とし、
    前記熱感知素子を中心として放射状に等間隔に配置される複数の整流用フィンを前記外殻カバー内に設けるとともに、
    一対の前記整流用フィンが、前記外殻カバーの中心位置を挟んで対向する一対の前記縦桟と前記熱感知素子の配置位置とを結ぶ直線上において、前記熱感知素子を間にした両側に配置され、前記一対の整流用フィンのうち前記縦桟との距離が短い方の前記整流用フィンが、前記整流用フィンの中で前記縦桟に最も近い位置に配置されたことを特徴とする火災感知器。
  2. 上記整流用フィンの両端方向の長さ寸法の、上記熱感知素子に隣接する上記整流用フィンの一端と上記熱感知素子との間の距離に対する比率を0より大きく3未満としたことを特徴とする請求項1記載の火災感知器。
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