JP3979032B2 - 火災感知器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災を感知する火災感知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
火災感知器には熱に反応する熱感知型のものと、煙に反応する煙感知型のものとがあり、煙感知型の火災感知器としては、図21に示すように、煙感知室S内に発光部31と受光部32とを、それぞれの光軸L1,L2が所定の角度で交差するようにして配置し、発光部31から煙感知室S内に光を照射させ、煙感知室S内に侵入した煙の粒子によって散乱された発光部31の光を受光部32で検知する所謂光電式のものが従来より提供されている(特開平9−231485号公報参照)。
【0003】
この火災感知器では、煙感知室Sの周囲に断面略く字状の複数の隔壁9aを所定の間隔をおいて円周上に配置して、ラビリンス壁9を形成しており、隣接する隔壁9aの間にできる煙導入路の一端部を外部に連通させるとともに、他端部を煙感知室Sに連通させることによって、外部から煙感知室S内部への煙の侵入を許容するとともに、外光が侵入するのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の火災感知器では、発光部31として発光ダイオードを用い、受光部32としてフォトダイオードを用いているが、一般的に発光ダイオードの出力がmWオーダーの出力であるのに対して、受光部32の受光信号がpAオーダーの非常に微弱な電流信号になるため、発光部31からの光がラビリンス壁9の隔壁9aなどにあたって発生する迷光の方が、煙の粒子による散乱光よりも遙かに大きな値になることがあり、このような迷光による誤動作を防止するために、迷光の発生を低減することが非常に重要であった。
【0005】
そこで、発光部31の光が受光部32に直接入らないように、煙感知室Sにおける発光部31と受光部32との間の部位に隔壁33を設けて、迷光の低減を図っているが、より高い感度を要求される場合には、煙感知室Sに対して発光部31と対向する隔壁9a、もしくは受光部32と反対側に位置する隔壁9aのいずれかで反射された光、もしくは別の部位で反射されて同じ光路で入射する迷光が受光部32に入射して、誤動作を招く虞があり、このような反射光が受光部32に入射するのを防止する必要があった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、迷光の影響を低減した光電式の煙感知型の火災感知器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、外部からの煙の侵入を許容するとともに外光の入射を防止するラビリンス壁によって周りが囲まれた煙感知室と、それぞれの光軸が所定の角度で交差するようにして煙感知室にそれぞれ配置された発光部及び受光部とを備え、上記ラビリンス壁は中間部が屈曲した断面略く字状の複数の隔壁からなり、それぞれの隔壁を、中間部の屈曲部位が隣接する隔壁の両端部の間に入り込むようにして配置するとともに、受光部の光軸方向の前方に位置する2つの隔壁は中間部の屈曲部位を互いに対向させて配置し、両隔壁の屈曲部位を互いに連結して成ることを特徴とし、受光部に対して光軸方向の前方に位置する2つの隔壁は中間部の屈曲部位を互いに対向させて連結しており、2つの隔壁の間の隙間を無くしているので、2つの隔壁の間にできる隙間を通って受光部に外光が入射することはなく、外光による誤動作を防止できる。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、受光部の光軸方向の前方に位置するラビリンス壁に、断面略く字状であって開口側を受光部に向けて配置され、入射した光が受光部側に出射するのを防止する光トラップ部を設けたことを特徴とし、請求項3の発明の作用に加え、受光部に対して光軸方向の前方に位置するラビリンス壁に光トラップ部を設けていない場合は、受光部の前方にあるラビリンス壁で反射された光が受光部に入射する虞があるが、受光部の前方にあるラビリンス壁に光トラップ部を設けているので、受光部の前方にあるラビリンス壁で反射された光が受光部に入射することはなく、迷光による誤動作をさらに防止できる。
【0009】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、上記隔壁は両側片が屈曲部位を介して連結されて成り、上記2つの隔壁の内、発光部に近い側の隔壁における内側の側片に、他方の隔壁に向かって突出する突片を形成し、上記2つの隔壁の連結部位付近に発光部及び受光部から臨んだ状態で上記突片によって遮蔽される凹所を設けたことを特徴とし、請求項3の発明の作用に加え、2つの隔壁の連結部位付近に突片によって遮蔽される凹所を形成しているので、発光部からの光が2つの隔壁の連結部位付近で反射されて、発光部又は受光部側に戻ることはなく、余計な反射光が発生するのを抑制できる。
【0010】
請求項4の発明では、請求項2の発明において、上記光トラップ部の受光部側の面に、入射した光を光トラップ部の奧側へ反射する反射面を複数形成したことを特徴とし、光トラップ部の形状が断面略く字状になっているので、光トラップ部に対して斜めから入射する光については一部を外側に反射してしまう虞もあるが、光トラップ部の受光部側の面に入射した光を光トラップ部の奧側へ反射する反射面を複数形成しているので、光トラップ部に対して斜めに入射した光も確実にトラップでき、光をトラップする効果を高めることができる。
【0011】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、受光部の光軸方向の前方にあるラビリンス壁の部位と発光部との間に遮光壁を設けたことを特徴とし、遮光壁を、受光部の光軸方向の前方あるラビリンス壁の部位と投光部との間に配置しているので、発光部から照射された光がラビリンス壁で反射されて受光部に入射するのを防止でき、受光部に対して光軸方向の前方に位置するラビリンス壁で反射された迷光による影響を無くすことができる。
【0012】
請求項6の発明では、請求項5の発明において、上記遮光壁は、該遮光壁の発光部との対向面が、受光部が光を受光する受光領域の外側に位置するようにして煙感知室に配置されたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加え、遮光壁の発光部との対向面は受光領域の外側に位置しているので、発光部からの光が遮光壁に当たって受光部に入射するのを低減でき、遮光壁に発光部からの光が当たることによって発生する迷光の影響を無くすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1乃至図20を参照して説明する。本実施形態の火災感知器は煙を感知する煙感知機能と、熱を感知する熱感知機能の両方を備えた複合型のものであり、図5乃至図7に示すように天井面などの造営面に取着されるボディ1と、発光ダイオードLEDやフォトダイオードPDや後述する煙検知回路の回路部品が実装される回路基板2と、外部からの煙の侵入を許容するとともに外光の入射を防止するラビリンス壁9によって周りが囲まれた水平断面が略円形の煙感知室Sを具備し、煙感知室S内に光学系の部品が取着されるとともに、発光ダイオードLED及びフォトダイオードPDを光学系の部品と対向させた状態で回路基板2が取り付けられる光学基台3と、光学基台3に設けた煙感知室Sの内部に虫などが侵入するのを防止する防虫カバー4と、保護カバー5とで構成される。
【0014】
ボディ1は略円板状の主部1aと、主部1aの外周縁から上方に突出する側壁1bとを連続一体に形成して構成され、主部1aの下面略中央には丸穴1cが開口し、この丸穴1c内に回路基板2が固定された光学基台3及び防虫カバー4を保持した保護カバー5の上端部が挿入され、固定される。
【0015】
回路基板2の下面には発光ダイオードLEDが実装されている。また回路基板2の下面にはチップ化されたフォトダイオードPDが実装されている。また更に、回路基板2の下面にはサーミスタ6が熱感知部を下方に突出させた状態で実装されている。このように本実施形態の火災感知器は感熱素子としてのサーミスタ6を備えており、煙感知機能に加えて熱感知機能を有している。
【0016】
光学基台3は図8乃至図10に示すように黒色の合成樹脂により、略円板状の底板7と、底板7の上面に突設された四角枠状の側壁8と、底板7下面の外周部に沿って配置された複数の隔壁9aからなるラビリンス壁9とを一体に形成して構成される。
【0017】
ラビリンス壁9を構成する隔壁9aは反射が生じないように黒色に形成されており、中間部が屈曲した断面略く字状であって、中間部の屈曲部位が突出する方向を隣接する隔壁9aと同じ向きにし、中間部の屈曲部位が隣接する隔壁9aの両端部の間に入り込むようにして所定の間隔をおいて配置されている。隣接する隔壁9aの間にできる煙導入路は、一端が外部と連通して煙導入口となり、他端が煙感知室Sに連通しており、煙導入路の中間部を屈曲させることによって、外光が煙感知室S内に入射しにくくなっている。
【0018】
光学基台3の底板7と側壁8とで囲まれる凹所10内には、発光ダイオードLED、フォトダイオードPD及びサーミスタ6が実装された面を底板7側にして回路基板2が納装される。光学基台3の底板7には発光ダイオードLED及びフォトダイオードPDにそれぞれ対応する部位に下方に突出する突台部19,20が突設されており、これらの突台部19,20には底板7を貫通する貫通孔11a,11bが形成されている。各突台部19,20には、貫通孔11a,11bにそれぞれ連続し、光学基台3の中心方向に向かって延びる溝19a,20aが形成されており、これらの溝19a,20a内にプリズムレンズ12,13が取り付けられる。ここで、プリズムレンズ12,13は一方の面を貫通孔11a,11bと対向させ、他方の面を煙感知室Sの中心方向に向けた状態で光学基台3に取り付けられ、プリズムレンズ12,13の上側及び左右両側が突台部19,20によって覆われる。すなわち、プリズムレンズ12,13は、図1に示すようにそれぞれの光軸L1,L2が煙感知室Sの中心方向を向き、且つ所定の角度で交差するように配置されている。
【0019】
上述のようにプリズムレンズ12,13は発光ダイオードLEDの発光面、フォトダイオードPDの受光面にそれぞれ対向しており、発光ダイオードLEDの発光はプリズムレンズ12によって集光されて煙感知室Sに照射される。煙感知室S内に煙が侵入すると、煙の粒子によってプリズムレンズ12から照射された光が散乱され、プリズムレンズ13に入射する。プリズムレンズ13に入射した光は、プリズムレンズ13によってフォトダイオードPDの受光面に集光されるので、フォトダイオードPDの出力の増加から煙の侵入を検出することができる。尚、プリズムレンズ12,13はそれぞれの光軸L1,L2が所定の角度で交差するように配置されているので、プリズムレンズ12から照射された発光ダイオードLEDの光が直接プリズムレンズ13に入射することはない。ここに、発光ダイオードLEDとプリズムレンズ12とで発光部が構成され、フォトダイオードPDとプリズムレンズ13とで受光部が構成される。
【0020】
ここで、図1及び図2に示すように、受光側のプリズムレンズ13に対して光軸方向の前方に位置するラビリンス壁9の部位(後述の光トラップ部25)と、発光側のプリズムレンズ12との間には、プリズムレンズ12からの光Cを遮光する遮光壁24が設けられている。遮光壁24は底板7から一体に立設されており、発光側のプリズムレンズ12との対向面Aが、受光側のプリズムレンズ13が光を受光する受光領域Bの外側に位置するように配置されている。遮光壁24は、光トラップ部25と発光側のプリズムレンズ12との間に配置されており、発光側のプリズムレンズ12から照射された光が光トラップ部25で反射されて受光側のプリズムレンズ13に入射するのを低減しているので、ラビリンス壁9で反射された迷光による影響を低減することができる。また、遮光壁24における発光側のプリズムレンズ12との対向面Aは、受光側のプリズムレンズ13の受光領域Bの外側に位置しているので、発光側のプリズムレンズ12からの光が遮光壁24に当たってプリズムレンズ13に入射するのを防止でき、遮光壁24に発光側のプリズムレンズ12からの光が当たることによって発生する迷光の影響を低減することができる。
【0021】
また、発光側のプリズムレンズ12と受光側のプリズムレンズ13との間には、プリズムレンズ12からの光を遮光する柱状の遮光壁28が設けられており、この遮光壁28によって発光側のプリズムレンズ12からの光が受光側のプリズムレンズ13に直接入射するのを防止している。遮光壁28は底板7から一体に立設されており、この遮光壁28には回路基板2に実装されたサーミスタ6を挿通するための挿通孔11cが貫設されている。
【0022】
ところで、ラビリンス壁9は煙導入路の中間部を屈曲させることによって、外光が煙感知室S内に入りにくくしているが、図3に示すように、外部から煙導入路に侵入した外光Dが隔壁9aによって反射され、この反射光が隣接する隔壁9aに再度反射されて煙感知室S内に侵入する虞があり、この反射光が受光側のプリズムレンズ13の受光領域B内に入ると、プリズムレンズ13に外乱光の一部が入射するため、この外乱光が迷光となって誤動作する虞がある。
【0023】
そこで、本実施形態では受光側のプリズムレンズ13に対して光軸方向の前方に位置し、プリズムレンズ13の受光領域B内にある2つの隔壁9aを、中間部の屈曲部位が互いに対向するように配置し、両隔壁9aの中間部の屈曲部位を連結しており、これら2つの隔壁9aの間から侵入した外光がプリズムレンズ13に入射することはなく、外光による誤動作を防止している。また、これら2つの隔壁9aの屈曲部位を連結することによって、両隔壁9aの煙感知室S側の側片により、水平断面が略く字状であって開口部を受光側のプリズムレンズ13に向けて配置された光トラップ部25が形成される。この光トラップ部25は、図4に示すように受光側のプリズムレンズ13の受光光軸L2に対して略対称な形状に形成されているので、ラビリンス壁9で反射された光Eは光トラップ部25によりトラップされる。したがって、ラビリンス壁9で反射された光Eが、受光側のプリズムレンズ13の光軸方向の前方に位置するラビリンス壁9(すなわち光トラップ部25を設けた部位)で反射されて、プリズムレンズ13に入射することはなく、ラビリンス壁9で反射された光が迷光となって誤動作するのを防止できる。尚、このような構造に形成したのは、両隔壁9aの外方から光が入射するのを避けられないような構造の防虫網4(すなわち、ラビリンス壁9との相対的な嵌合位置関係が決まっていないような構造の防虫網4)でも対処できるようにするためである。
【0024】
ところで、光トラップ部25の形状は断面略く字状になっているので、光トラップ部25に対して正面から入射した光については確実に光をトラップできるものの、光トラップ部25に対して斜めから入射した光については一部を外側に反射してしまう虞がある。そこで、本実施形態では光トラップ部25の一方の側片25aに側片25aと略直交する方向に突出する突片26を突設し、さらに他方の側片25bに複数の縦溝27を突設しており、光トラップ部25に入射した光は、突片26又は縦溝27の端面(反射面)で反射されて反対側の側片25b又は25aに向かって進行するから、光トラップ部に対して斜めに入射した光も確実にトラップでき、光をトラップする効果が向上する。
【0025】
また、受光側のプリズムレンズ13に対して光軸方向の前方に位置し、中間部の屈曲部位が互いに連結された2つの隔壁9aの内、発光部に近い側の隔壁9aにおける内側の側片25aに、他方の隔壁に向かって突出する突片26を形成することによって、両隔壁9aの連結部位付近に発光部及び受光部から臨んだ状態で突片26によって遮蔽される凹所26aが形成されるので、この凹所26aによって発光部からの光が2つの隔壁9aの連結部位付近で反射されて発光部又は受光部側に戻るのを抑制し、余計な反射光が発生するのを抑制している。
【0026】
ところで、フォトダイオードPDからの出力電流は微少であり、静電ノイズのような外来ノイズに対して弱いため、このような外来ノイズからフォトダイオードPDをシールドする必要がある。そこで、この火災感知器ではフォトダイオードPDと対向する光学基台3の部位に、一面が開口した箱状のシールドカバー14をインサート成形しており、凹所10内に回路基板2を納装すると、回路基板2に実装されたフォトダイオードPD及び煙検出回路の周りをシールドカバー14が覆い、フォトダイオードPDと煙検出回路とを静電遮蔽するようになっている。なお、シールドカバー14には回路基板2側に突出するアースピン14aが設けられており、このアースピン14aは回路基板2に設けたスルーホールに挿通され、回路基板2のグランドライン(図示せず)に半田付けされる。また、シールドカバー14には、貫通孔11bに連通する連通孔14bが形成されており、この連通孔14bを通ってプリズムレンズ13で集光された光がフォトダイオードPDの受光面に照射される。
【0027】
また、光学基台3には4本の端子ピン15がインサート成形されており、各端子ピン15は回路基板2に設けたスルーホール(図示せず)に挿通され、半田付けされることによって、各端子ピン15が回路基板2の配線パターンに電気的に接続されるとともに、回路基板2から反対側に突出する各端子ピン15の先端部が外部接続端子となる。また、光学基台3にインサート成形された端子ピン15を回路基板2に半田付けすることによって、光学基台3に回路基板2が保持される。
【0028】
ここで、光学基台3の製造工程を図11乃至図15を参照して簡単に説明する。まず、図11に示すように金属材料により帯板状に形成されたフープ材40を打ち抜き、さらに図11中の斜線部分を紙面の奧側に折り曲げて、図12(a)(b)に示すようにシールドカバー14を箱状に形成するとともに、端子ピン15をフープ材40の平面方向と略直交する方向に突出させる。その後、図13(a)(b)に示すようにフープ材40に底板7及び側壁8からなる基台部分をインサート成形(一次成形)し、図14(a)(b)に示すようにラビリンス壁9を二次成形した後、フレーム部分を切断することにより図15(a)(b)に示すような形状に形成される。尚、フープ材40に底板7及び側壁8からなる基台部分とラビリンス壁9とを一度にインサート成形するようにしても良いことは言うまでもない。
【0029】
また、防虫カバー4は、図16乃至図19に示すように絶縁性を有する合成樹脂により有底円筒状に形成される。防虫カバー4の底板4aには光学基台3に設けた挿通孔11cと連通し、回路基板2に実装されたサーミスタ6を挿通するための貫通孔4dが形成され、周壁4bには複数の孔が格子状に開口するメッシュ部4cが形成されている。この防虫カバー4は光学基台3の下端部を筒内に挿入した状態で光学基台3に取り付けられており、ラビリンス壁9の周りをメッシュ部4cが形成された周壁4bで覆っているので、ラビリンス壁9で囲まれた煙感知室Sに虫等の異物が侵入するのを防止できる。また、防虫カバー4の底板4aには、図5及び図17に示すように、光学基台3の底板7に設けた突台部19,20と対向する部位に上側(光学基台3側)に向かって突出し、突台部19,20に設けた溝19a,20aと嵌合する蓋部21,22が一体に形成されている。尚、図17では両側にある周壁4bを省略して図示してある。
【0030】
而して、光学基台3に防虫カバー4を被せると、防虫カバー4に設けた蓋部21,22が光学基台3に設けた溝19a,20aとそれぞれ嵌合し、プリズムレンズ12の出射面及びプリズムレンズ13の入射面の周りを突台部19,20及び蓋部21,22で囲むことにより、光学的に密閉することができるから、外光などの余計な光が入射するなどして誤動作するのを防止できる。また、防虫カバー4の底板4aには、蓋部22に対して光軸方向の前方に位置する部位に、光軸方向と略直交する方向に走る溝23が形成されており、迷光の発生を防止している。
【0031】
一方、保護カバー5は弾性を有する合成樹脂により有底円筒状に形成されており、周壁5aの上端部には外側に突出する係合爪16が突設され、周壁5aの略下半分には円周方向に沿って延びる帯状の開口17が複数開口し、底板5bからは上方に向かって突出し、先端部が防虫カバー4の底板4aと当接する複数のリブ18が突設されている。この火災感知器を組み立てた状態では、サーミスタ6が防虫カバー4の貫通孔4dから下方に突出し、サーミスタ6の先端部が防虫カバー4の底板4aと保護カバー5の底板5bとの間に配置される。尚、複数のリブ18はサーミスタ6を中心として放射状に配置されており、開口5cから内部に流入した空気がサーミスタ6の感熱部に当たるよう、空気の流れを整流している。
【0032】
この火災感知器を組み立てる際は、先ず回路基板2に発光ダイオードLEDやフォトダイオードPDやサーミスタ6や煙感知回路の回路部品を実装し、この回路基板2を光学基台3の凹所10内に挿入して、シールドカバー14のアースピン14a及び端子ピン15を回路基板2に半田付けし、回路基板2を光学基台3に固定する。次に、保護カバー5の筒内に防虫カバー4と、回路基板2が取り付けられた光学基台3とを挿入して、防虫カバー4及び光学基台3を保護カバー5に保持させた後、この保護カバー5の上端部をボディ1の丸穴1c内に挿入すると、保護カバー5の上端部に突設した係合爪16と丸穴1cの内周面に形成された係合段部1dとが凹凸係合して、保護カバー5がボディ1に結合されるのである。
【0033】
次に、この火災感知器の回路構成を図20を参照して説明する。図20は煙感知回路のブロック図を示しており、煙感知室Sにプリズムレンズ12を介して赤外光を照射する発光ダイオードLEDと、発光ダイオードLEDから照射された赤外光の煙による散乱光をプリズムレンズ13を介して受光するフォトダイオードPDと、投受光回路50と、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと言う)60と、伝送回路61とで構成される。
【0034】
投受光回路50は、発光ダイオードLEDに流す電流を制御する発光電流制御回路51と、フォトダイオードPDの出力電流を電圧信号に変換するI/V変換回路52とを備え、I/V変換回路52の出力電圧はゲイン切り替え回路53によって所定のゲインで増幅され、ゲイン調整回路54によって電圧レベルが調整され、さらにオフセット調整回路55によってオフセット電圧が調整された後、マイコン60に出力される。マイコン60では投受光回路50の出力をA/D変換して、予め設定されたしきい値レベルと比較しており、投受光回路50の出力がしきい値レベルを超えると、煙の濃度が所定の濃度に達したことを示す発報信号を伝送回路61に出力し、伝送回路61はこの発報信号を多重伝送信号により図示しない火災受信器へ送信する。また、投受光回路50は、マイコン60から入力されるテスト信号に応じて、発光電流制御回路51の出力を変化させるとともに、ゲイン切り替え回路53のゲインを選択的に切り替える感度調整回路56を備えている。また、図20では図示を省略しているが、マイコン60にはサーミスタ6の出力が入力されており、サーミスタ6の出力から周囲の温度を監視している。
【0035】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、外部からの煙の侵入を許容するとともに外光の入射を防止するラビリンス壁によって周りが囲まれた煙感知室と、それぞれの光軸が所定の角度で交差するようにして煙感知室にそれぞれ配置された発光部及び受光部とを備え、上記ラビリンス壁は中間部が屈曲した断面略く字状の複数の隔壁からなり、それぞれの隔壁を、中間部の屈曲部位が隣接する隔壁の両端部の間に入り込むようにして配置するとともに、受光部の光軸方向の前方に位置する2つの隔壁は中間部の屈曲部位を互いに対向させて配置し、両隔壁の屈曲部位を互いに連結して成ることを特徴とし、受光部に対して光軸方向の前方に位置する2つの隔壁は中間部の屈曲部位を互いに対向させて連結しており、2つの隔壁の間の隙間を無くしているので、2つの隔壁の間にできる隙間を通って受光部に外光が入射することはなく、外光による誤動作を防止できるという効果がある。
【0036】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、受光部の光軸方向の前方に位置するラビリンス壁に、断面略く字状であって開口側を受光部に向けて配置され、入射した光が受光部側に出射するのを防止する光トラップ部を設けたことを特徴とし、請求項3の発明の作用に加え、受光部に対して光軸方向の前方に位置するラビリンス壁に光トラップ部を設けていない場合は、受光部の前方にあるラビリンス壁で反射された光が受光部に入射する虞があるが、受光部の前方にあるラビリンス壁に光トラップ部を設けているので、受光部の前方にあるラビリンス壁で反射された光が受光部に入射することはなく、迷光による誤動作をさらに防止できるという効果がある。
【0037】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、上記隔壁は両側片が屈曲部位を介して連結されて成り、上記2つの隔壁の内、発光部に近い側の隔壁における内側の側片に、他方の隔壁に向かって突出する突片を形成し、上記2つの隔壁の連結部位付近に発光部及び受光部から臨んだ状態で上記突片によって遮蔽される凹所を設けたことを特徴とし、請求項3の発明の作用に加え、2つの隔壁の連結部位付近に突片によって遮蔽される凹所を形成しているので、発光部からの光が2つの隔壁の連結部位付近で反射されて、発光部又は受光部側に戻ることはなく、余計な反射光が発生するのを抑制できるという効果がある。
【0038】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、上記光トラップ部の受光部側の面に、入射した光を光トラップ部の奧側へ反射する反射面を複数形成したことを特徴とし、光トラップ部の形状が断面略く字状になっているので、光トラップ部に対して斜めから入射する光については一部を外側に反射してしまう虞もあるが、光トラップ部の受光部側の面に入射した光を光トラップ部の奧側へ反射する反射面を複数形成しているので、光トラップ部に対して斜めに入射した光も確実にトラップでき、光をトラップする効果が向上するという効果がある。
【0039】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、受光部の光軸方向の前方にあるラビリンス壁の部位と発光部との間に遮光壁を設けたことを特徴とし、遮光壁を、受光部の光軸方向の前方あるラビリンス壁の部位と投光部との間に配置しているので、発光部から照射された光がラビリンス壁で反射されて受光部に入射するのを防止でき、受光部に対して光軸方向の前方に位置するラビリンス壁で反射された迷光による影響を無くすことができるという効果がある。
【0040】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、上記遮光壁は、該遮光壁の発光部との対向面が、受光部が光を受光する受光領域の外側に位置するようにして煙感知室に配置されたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加え、遮光壁の発光部との対向面は受光領域の外側に位置しているので、発光部からの光が遮光壁に当たって受光部に入射するのを低減でき、遮光壁に発光部からの光が当たることによって発生する迷光の影響を無くすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の火災感知器の煙感知室における発光部と受光部と遮光壁との位置関係を説明する説明図である。
【図2】同上の煙感知室における発光部と受光部と遮光壁との位置関係を説明する説明図である。
【図3】同上の煙感知室における発光部と受光部と遮光壁との位置関係を説明する説明図である。
【図4】同上の煙感知室における発光部と受光部と遮光壁との位置関係を説明する説明図である。
【図5】同上の断面図である。
【図6】同上の分解斜視図である。
【図7】同上を組み立てる前の状態の断面図である。
【図8】同上の光学基台を示し、(a)は平面図、(b)はA−A’断面図である。
【図9】同上の光学基台の裏面図である。
【図10】同上の光学基台を示し、図8のC部拡大図である。
【図11】同上の光学基台の製造工程を説明する説明図である。
【図12】(a)(b)は同上の光学基台の別の製造工程を説明する説明図である。
【図13】(a)(b)は同上の光学基台のまた別の製造工程を説明する説明図である。
【図14】(a)(b)は同上の光学基台の更に別の製造工程を説明する説明図である。
【図15】(a)(b)は同上の光学基台のまた更に別の製造工程を説明する説明図である。
【図16】同上の防虫カバーを示し、(a)は上面図、(b)は側断面図である。
【図17】同上の防虫カバーを示し、図16(a)のA−A’断面図である。
【図18】同上の防虫カバーを示し、図16(a)のC−C’断面図である。
【図19】同上の防虫カバーを示し、図18のB−B’断面図である。
【図20】同上の回路ブロック図である。
【図21】従来の火災感知器の煙感知室における発光部と受光部と遮光壁との位置関係を説明する説明図である。
【符号の説明】
9 ラビリンス壁
12,13 プリズムレンズ
24 遮光壁
S 煙感知室
L1,L2 光軸
Claims (6)
- 外部からの煙の侵入を許容するとともに外光の入射を防止するラビリンス壁によって周りが囲まれた煙感知室と、それぞれの光軸が所定の角度で交差するようにして煙感知室にそれぞれ配置された発光部及び受光部とを備え、上記ラビリンス壁は中間部が屈曲した断面略く字状の複数の隔壁からなり、それぞれの隔壁を、中間部の屈曲部位が隣接する隔壁の両端部の間に入り込むようにして配置するとともに、受光部の光軸方向の前方に位置する2つの隔壁は中間部の屈曲部位を互いに対向させて配置し、両隔壁の屈曲部位を互いに連結して成ることを特徴とする火災感知器。
- 受光部の光軸方向の前方に位置するラビリンス壁に、断面略く字状であって開口側を受光部に向けて配置され、入射した光が受光部側に出射するのを防止する光トラップ部を設けたことを特徴とする請求項1記載の火災感知器。
- 上記隔壁は両側片が屈曲部位を介して連結されて成り、上記2つの隔壁の内、発光部に近い側の隔壁における内側の側片に、他方の隔壁に向かって突出する突片を形成し、上記2つの隔壁の連結部位付近に発光部及び受光部から臨んだ状態で上記突片によって遮蔽される凹所を設けたことを特徴とする請求項1記載の火災感知器。
- 上記光トラップ部の受光部側の面に、入射した光を光トラップ部の奧側へ反射する反射面を複数形成したことを特徴とする請求項2記載の火災感知器。
- 受光部の光軸方向の前方にあるラビリンス壁の部位と発光部との間に遮光壁を設けたことを特徴とする請求項1記載の火災感知器。
- 上記遮光壁は、該遮光壁の発光部との対向面が、受光部が光を受光する受光領域の外側に位置するようにして煙感知室に配置されたことを特徴とする請求項5記載の火災感知器。
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