JP5145162B2 - 煙感知器 - Google Patents

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Description

本発明は、煙感知室内のラビリンス壁間の間隙によって形成された煙流入路を通って感煙領域に入り込んできた煙を光学検知する煙感知器に関する。
従来の上記のような煙感知器としては、複数のラビリンス壁を周設した煙感知室内に投光部を設けるとともに、この投光部から発せられた光を直接受光しない位置に受光部を設けて、それらの投光範囲と受光範囲とより感煙領域を形成したものがある。このものでは、ラビリンス壁間の間隙によって形成された煙流入路を通って感煙領域に流入してきた煙による散乱光を受光部で受光させ、これを受光信号として閾値を超えたときに火災発報信号を出力して火災警報を行う構成となっている(特許文献1を参照)。
この種の煙感知器に設けられたラビリンス壁は、壁間で煙流入路を形成することで外部からの煙を室内の中央部に誘導する機能を有するとともに、外部からの光が受光部へ直接入光すること防ぐ外光遮断機能、投光部からの光がラビリンス壁などに反射して形成される、煙検知には不要な光を室内で反射させながら光強度を減衰させる機能なども備えている。
ようするに、ラビリンス壁は、煙の流入を許容するとともに不要な光(迷光)を受光部で受光させないために周設されており、そのような機能を適切に発揮させるために、従来では形状を「く」の字形としていることが通例である。また、ラビリンス壁は、投光部からの光を直接受けるもの、受光部の対向位置にあるものなど配置位置にかかわらず、ほとんどのラビリンス壁は、その内側端が同一方向(右回りか左回り)を向くよう整列されている。
特開2002−352346号公報
ところが、煙感知室を小型化した場合、ラビリンス壁を上記のような形状、配置にしても迷光が十分に除去されないなどの種々の問題が発生することが、本出願人の試験によって明らかになっている。
すなわち、煙感知室を小型化すれば、室内の種々の部位間の距離寸法が短くなるため、煙検知に不要な光が室内の種々の部位で反射しても光強度が十分に減衰されず、その反射光が迷光となって、受光部が正常な煙の散乱光の検知をできなくなるおそれがある。また、小型であるゆえ、「く」の字形などの複雑なラビリンス壁を形成できないという問題もある。
本発明は、このような問題を考慮して提案されたもので、その目的は、煙感知室を小型にした場合でも、迷光が発生しにくく、適切に煙検知能力を発揮できる煙感知器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の煙感知器は、複数のラビリンス壁を周設した煙感知室内に、投光部を設けるとともに、該投光部から発せられた光を直接受光しない位置に受光部を設けて、該投光部の投光範囲と該受光部の受光範囲とより感煙領域を形成し、上記ラビリンス壁の間隙によって形成された煙流入路から該感煙領域に流入してきた煙による散乱光を該受光部で受光させて、火災を検知するようにした煙感知器において、次のような構造的特徴を有している。
すなわち、複数のラビリンス壁は、投光部からの直接光を受ける複数の投光側ラビリンス壁と、煙感知室外から受光部への外光の直接照射を遮断する複数の受光側ラビリンス壁とを少なくとも有し、該投光側ラビリンス壁と該受光側ラビリンス壁とは、略平板状に形成され、それらの内側端は、一方が右回り方向、他方が左回り方向を向き、投光側ラビリンス壁の内側端と、受光側ラビリンス壁の内側端とが向き合っている
(削除)
請求項に記載の煙感知器では、投光側ラビリンス壁は、その内側端が受光範囲内に入らないように配設されている。
請求項に記載の煙感知器では、ラビリンス壁の内側端に、受光部を向いていないカット平面が形成されている。
請求項に記載の煙感知器では、隣接する受光側ラビリンス壁間に形成される間隙を通過する仮想直線の延長線が、受光部の外側を通過するようになっている。
請求項に記載の煙感知器では、投光側ラビリンス壁の外側端に、ラビリンス壁の内向壁面が折曲されるように漏光防止壁が形成されている。
請求項に記載の煙感知器では、投光部と受光部のそれぞれは、投光素子と受光素子のそれぞれを両側よりカバーで覆った構造とされ、該カバーの両側壁のそれぞれに隣接する隣接ラビリンス壁は、それぞれの両側壁に略平行に配置されている。
請求項に記載の煙感知器では、受光部に隣接するラビリンス壁は、内側端を受光部に向けて折曲させた形状とされる。
請求項1に記載の煙感知器では、略平板状に形成されたラビリンス壁のうち、投光側ラビリンス壁と受光側ラビリンス壁の内側端は、一方が右回り方向、他方が左回り方向を向いている。そのため、投光部からの直接光を投光側ラビリンス壁の内向壁面で受けても、その反射光は隣接するラビリンス壁の外向壁面に照射され、それによって、光は室内の受光範囲に向かうことなく外部へと放出され、迷光の発生を防止できる。
また、受光側ラビリンス壁の内側端は投光側ラビリンス壁の内側端とは反対回りの方向を向いるため、投光側ラビリンス壁の内側端などで反射された光は、隣接するラビリンス壁の外向壁面に照射され、それによって、光は室内の受光範囲に向かうことなく外部へと放出され、迷光の発生を防止できる。さらに、受光側ラビリンス壁をこのように配設させることで、煙感知室外からの光をラビリンス壁の外向壁面で遮断することができ、外光を直接受光部で受光することを回避できる。
このようにラビリンス壁を簡易な平板形状としても、ラビリンス壁に煙流入の作用、外光の遮断作用および不要光の室外流出作用を持たせることができるため、このような煙感知室の構造は、例えば「く」の字形などの複雑な形状のラビリンス壁を形成できない小型の煙感知室を有した煙感知器に特に効果的に使用できる。
なお、室外に放出される光は、隣接するラビリンス壁間で反射されてから放出されるようになっているため、その光は壁間の反射によって光強度が減衰される。そのため、強い光が外部に出て、外部の構造体などで反射して光が戻ってくることを防止できる。
さらに、投光側ラビリンス壁の内側端と受光側ラビリンス壁の内側端とが向き合って、投光側ラビリンス壁の内向壁面を受光部へ向け、受光側ラビリンス壁の内向壁面を投光部へ向けるような構造としているため、それぞれの内向壁面で反射される光を交錯させることを防止でき、さらに迷光の発生を防止できる。
請求項に記載の煙感知器によれば、投光側ラビリンス壁の内側端が受光範囲に入らない構成であるため、ラビリンス壁の内側端で反射される光を受光部で受光することを回避できる。
請求項に記載の煙感知器によれば、ラビリンス壁の内側端に、受光部を向かないカット平面が形成されているため、受光範囲や受光部へ向かう反射光の発生を阻止できる。
請求項に記載の煙感知器によれば、隣接する受光側ラビリンス壁間に形成される間隙を通過する仮想直線の延長線が、受光部の外側を通過するようになっているため、外光が直接受光部へ入光されるおそれはない。
請求項に記載の煙感知器によれば、投光側ラビリンス壁の外側端に漏光防止壁が形成されているため、投光部からの直接光は漏光防止壁にいったん当たる。そのため、光強度の強い直接光が外部に漏れ出て、外部の構造体などで反射して光が戻ってくることを防止できる。
請求項に記載の煙感知器によれば、投光部、受光部のカバーの側壁に略平行なラビリンス壁が、投光部、受光部のそれぞれに隣接しているため、側壁と隣接ラビリンス壁によってできる平行路によって煙を適切に流入させることができ、さらに、その平行路に集まる光を側壁、隣接ラビリンス壁間で反射させながら外部へ放出させることができる。
請求項に記載の煙感知器によれば、受光部に隣接するラビリンス壁の内側端が受光部を向いているため、受光部の近傍に遮光壁を配置した場合でも、その遮光壁からラビリンス壁に鋭角的に向かう光を内方に向かわせることなく、外部へと放出させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面とともに説明する。
図7は、本実施形態の一例である煙感知器の概略説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略部分縦断面図である。なお図7では、天井面に設置された状態とは天地を逆にして作図している。以下、煙感知器の上下関係については、この基準にもとづいて説明している。
煙感知器1は、天井などに取り付けられるもので、多数の通気孔を備えた防虫網6を煙感知室5に被せてなる煙感知体4と、投光素子11、受光素子21、その他電子部品(不図示)を実装した回路基板3と、上記部材や他の部材を収容し、天井面に取り付けられる円盤状のボディ2とよりなる。なお、煙感知室4、防虫網5、投光素子11、受光素子21は後述する図1〜6において図示している。
ボディ2は、ベース2aとカバー2bとよりなる。カバー2bの外周部には、縦横の桟2baによって多数の開口2cが形成されている。ボディ2内には、回路基板3に煙感知体4が組み付けられて収容、固定されている。なお、この実施形態のものは、ボディ2内に煙感知体4の全体を収容させて全体として凹凸の少ないすっきりとした形状をなしており、それに応じて、煙感知体4も小型のものが収容されている。
図1〜6は、同煙感知器1の煙感知室5の内部構造を示す概略平面図であり、これらの図を参照しながら、内部構造とともに、それらの特徴点や作用、効果などを説明する。なお、図1においては防虫網6を破線で簡易的に図示し、回路基板3については図示を省略している。
回路基板3上の投光素子11、受光素子21のそれぞれは、回路基板3と煙感知体4とを一体化した状態では、煙感知室5に設けた投光カバー12、受光カバー22のそれぞれに収容されている。
煙感知体4は、図1、7に示すように略円形形状であり、煙感知室5に形成された投光カバー12、受光カバー22の後部がやや突出している。なお、投光カバー12、受光カバー22の後部を突出させているのは、煙感知室5内を広く形成するためである。また煙感知室5の内部は、投光素子11と受光素子21とによって適切に煙を光学検知させるための構造となっている。
煙感知室5は、投光部10、受光部20、複数のラビリンス壁30、遮光体41などを含んで構成されている。投光部10は外周部に配設され、受光部20は投光部10からの光を直接受光しない外周位置に設けられている。なお、煙感知室5は、その外周部に、ラビリンス壁30や遮光壁40の下方の一部を隠した周壁を形成させたものであってもよい。
投光部10は、投光素子11を投光カバー12に収容されてなり、受光部20は、受光素子21を受光カバー22に収容されてなる。投光カバー12、受光カバー22は、ラビリンス壁30、遮光壁40などとともに光学基台7の上に一体的に成形されてなる。また、投光素子11は発光ダイオードなどよりなり、受光素子21はフォトダイオードなどよりなる。
投光カバー12は、煙感知室5の内方に向けて開口された投光窓12aを有し、一方、受光カバー22は、煙感知室5の内方に向けて開口された受光窓22aを有している。この投光窓12aから出る光の光軸および受光窓22aに入る光の光軸は、ともに光学基台7の内底面7aに対し略平行となっている。
投光部10は、投光カバー12に収容された投光素子11から、投光窓12a、煙感知室の略中央を通って反対側にあるラビリンス壁31に光が届くように、投光窓12aと遮光壁40とによって定まる投光範囲(実線A、Aによって囲まれた領域)に光を照射する構成となっている。一方、受光部20は、受光窓22aと遮光壁40とによって定まる受光範囲(実線B、Bによって囲まれた領域)からの光を受光する構成となっている。
投光範囲と受光範囲とは煙感知室5の略中央で重なり合い、その部分に感煙領域Cが形成される。すなわち、この煙感知室5は、この感煙領域Cに流入してきた煙に投光部10から光が照射されると、受光部20が、光を受けた煙の散乱光を受光し、その受光信号を回路部(不図示)に伝達して火災判別を行う構成となっている。
また、遮光壁40は、投光部10と受光部20とで形成される短弧SS側の領域の略中央位置に、外周部より内方に突出するように形成されている。この遮光壁40は、投光部10の投光範囲および受光部20の受光範囲を制限するためのもので、特に投光部10から受光部20への直接光を遮断するために形成されている。なお遮光壁40は、本実施形態では、煙を仕切ることができるように、煙感知室5の外周部より内方に延びた仕切り壁42に遮光体41が延設されているが、仕切り壁42に延設されずに、室内に独立して立設されたものであってもよい。
複数のラビリンス壁30は、略平板状に形成され、光学基台7の内底面7aより煙感知室5の上端にわたって立設されており、外周側の端部(以下、外側端といい、その反対側端部を内側端という。)では、2つのラビリンス壁30の間隙によって、煙流入口5aが形成されるとともに、それよりも内方側では2つのラビリンス壁30で挟まれた間隙によって煙流入路5bが形成されている。そして、複数のラビリンス壁30によって形成された複数の煙流入路5bは、室内の略中央に位置する感煙領域Cに煙を誘導する作用を有している。
また、ラビリンス壁30は、煙誘導作用を有するとともに、外部からの光によって煙感知機能が不安定とならないように、外光が煙流入口5a、煙流入路5bを通って入光しないような外光遮断作用も有している。特に、投光側、受光側ラビリンス壁31、32は、その内側端31a、32aが室内中央を向かず、右回りあるいは左回り方向を向かせることで、煙を流入させるとともに、煙流入口5aから入り込んだ光を投光側、受光側ラビリンス壁31、32の外向壁面31d、32dで遮ることのできるように配設されている。
また、本実施形態では、図1に示すように、投光部10と受光部20とで形成される短弧SSの中央(遮光壁40の外側端とほぼ同一位置)と中心とを結ぶ中心線L1で室内を区切ると、受光部20が配置される半円領域と、投光部10が配置される半円領域とが形成される。受光部20が配置される半円領域には、投光部10からの直接光を受ける投光側ラビリンス壁31が配設されており、一方、投光部10が配置される半円領域には受光部20への直接外光の入射を遮断する受光側ラビリンス壁32が配設されている。なお、符号SLは投光部10と受光部20とで形成される長弧を示している。
これらの投光側ラビリンス壁31と受光側ラビリンス壁32とは、それぞれの内側端31a、32aが向き合っており、つまり投光側ラビリンス壁31は反時計回り(左回り)方向を向き、受光側ラビリンス壁32は時計回り(右回り)方向を向いている。すなわち、図例では3つの投光側ラビリンス壁31の内向壁面31cはすべて受光部20の方向を向き、受光側ラビリンス壁32の内向壁面32cはすべて投光部10の方向を向いている。
このような構造によれば、投光側ラビリンス壁31では、その内向壁面31cが投光部10から感煙領域Cを超えて到達する直接光を受けるが、その光は受光部20よりも外側方向に反射され、隣接するラビリンス壁31の外向壁面31dに当たって、煙流入路5bを煙とは逆行するように外部へ出てゆこうとする。したがって、投光部10からの直接光は、感煙領域Cを通過すると投光側ラビリンス壁31での反射によっても受光範囲に向かって反射することなく、かつ光強度が減衰されて外部へ放出される。図1においては、投光側ラビリンス壁31に当たって外部へ出る光の軌跡を実線R1で示している。
また、受光側ラビリンス壁32は内向壁面32cが投光部10を向いているため、かりに光が受光部10から受光側ラビリンス壁32に向けて照射されたとしたら、投光側ラビリンス壁31と同様に、隣接するラビリンス壁32に反射しながら、その光は外に出てゆこうとする。つまり、受光側ラビリンス壁32をこのように配設することで、外部からの光を直接受光部20で受光することを回避している。図1においては、受光側ラビリンス壁32に当たる仮想光の軌跡を実線R2で示している。
また、投光側ラビリンス壁31の内側端31aなどで散乱した光が受光側ラビリンス壁32に照射された場合でも、受光側ラビリンス壁32の内向壁面32cが投光部10を向いているため、その反射光は室外に出る。図1においては、投光側ラビリンス壁31に当たって散乱する光の軌跡を実線R3で示している。
このように、投光側、受光側ラビリンス壁31、32を上記のように配設することで、投光部10から投光されて不要となった光や外部からの光が、室内の受光部20や受光範囲に向かう迷光となることを防止できる。また、このような構成により適切な煙流入ができ、かつ適切な光遮断が行え、それによって迷光の少ない煙感知室5を構成できる。
特に本実施形態のように、煙感知室5が小型のものでは、「く」の字形などの複雑な形状のラビリンス壁を形成しづらく、かつ室内寸法が小さいため光の反射により不要光の光強度を減衰させにくく、そのため平板状のラビリンス壁を整列させて配設させると迷光が発生しやすくなるが、上記のように内側端を反対に向けて、上記のように受光部10側の半円領域と、投光部20側の半円領域とが略対称的となるようにラビリンス壁30を配設することで、迷光の発生を低減できるとともに、従来どおりの煙流入機能、外光遮断機能を持たせることができる。
なお、本実施形態のように、投光側ラビリンス壁31の内向壁面31cを受光部20へ向け、受光側ラビリンス壁32の内向壁面32cを投光部10へ向けるようにすることで、それぞれの内向壁面31c、32cで反射される光が交錯することを防止できるため、投光側、受光側ラビリンス壁31、32は上記のような方向に配設することが望ましいが、これとは逆に、投光側ラビリンス壁31は内向壁面31cを投光部10へ向けるように、受光側ラビリンス壁32は内向壁面32cを受光部20へ向けるように配設させてもよい。
また、上述したように、投光側ラビリンス壁31の内側端31aでは投光部10からの光強度の強い直接光を受けて光が散乱するが、その反射光が受光部20で受光されないように、投光側ラビリンス壁31は、その内側端31aが受光範囲Bに入らないような寸法に形成されている。
また、ラビリンス壁30は、煙感知室5内で迷光が発生しないように、さらに他の種々の形状的特徴を有している。これらについては、図1にもその形状を示しているが、図2〜6には、同様の構造を図示し、それらの特徴的形状による作用、効果を説明するための矢印線等を付加している。これらの各図を参照しながら、それぞれの形状および作用、効果について説明する。
まず、ラビリンス壁30の内側端30aに着目すると、図2、3に示すように、それらの内側端30aは尖形の先端部30aaが形成されるように、カット平面30abが形成されている。このカット平面30abは、内装されたほとんどのラビリンス壁30について、このカット面30abに反射した光が受光部20に向かわないように受光部20とは異なる方向を向いている。
例えば、図2に示すように、投光側ラビリンス壁31の内側端(尖端31aa)から受光側ラビリンス壁32に反射してきた光は、そのカット面32abに反射されるが、それらの反射光は、反射されながら外部へと出てゆくか、あるいは反射した光が出てゆかなかったとしても、その光は反射によって減衰するため、受光部20の受光をじゃまする迷光とはなり得ない。図2においては、投光側ラビリンス壁31の尖端31aaに当たって反射する光の軌跡を実線R4で示している。
また、図3に示すように、受光側ラビリンス壁32の内側端(尖端32aa)から投光側ラビリンス壁31に反射してきた光についても、そのカット面31abに反射されるが、それらの反射光は、図中の矢印方向へと向かい、室外方向へと出てゆくか、あるいはさらに反射されたとしても、その光は減衰するため、受光範囲Bへ向かう迷光とはなり得ない。図3においては、受光側ラビリンス壁32の尖端32aaに当たって反射する光の軌跡を実線R5で示している。
ついで、受光側ラビリンス壁32に着目すると、隣接する受光側ラビリンス壁32間に形成される煙流入路5bをラビリンス壁32に沿って通過する仮想直線の延長線が、受光部の外側を通過するようになっている。つまり、このような仮想直線は種々想定できるが、図4に示すように、そのような仮想直線のうち、もっとも内側を通る、受光側ラビリンス壁32の内側端32aと、その内側端32aに近接したラビリンス壁32の外側端32bとを結ぶような仮想直線L2の延長線が受光部20の外側を通過している。そのため、受光側ラビリンス壁32間を通る外光は、どのような方向のものでも直接受光部20へ入光されることはない。
なお本実施形態では、図4に示すように、これらの外光は受光カバー22の長弧SL側の側壁22bと、それに隣接するラビリンス壁34との間を通過する構成となっており、外光が抜け出る経路が受光部20の近接部に固定化されている。このように、受光側ラビリンス壁32が整列されているため、煙流入路5bから入ってきた煙を、図中の太線で示したように、室内の略中央にある感煙領域Cへと誘導できる。
また、投光側ラビリンス壁31に着目すると、図5に示すように、投光側ラビリンス壁31には、その内向壁面31cが折曲するように漏光防止壁31eが形成されている。すなわち、この漏光防止壁31eは外側端31bに形成されるもので、その部分の内向壁面31cは、内側端31c側の内向壁面31aよりも中心方向を向いており、これによって投光部10からの直接光R1が外部に漏れることを防止するようにしている。
このように、投光部10からの直接光R1が漏れにくい構造であるため、光強度の強い直接光が外部に漏れて、外部の例えばボディ2(図7を参照)などで反射して室内に戻ってきて迷光となることを阻止できる。
なお、漏光防止壁31eをラビリンス壁31の外側端31bに形成するために、図5の破線で示したように、壁厚の厚い外側基部を設けてもよいが、小型の煙感知室において適切な煙流入口5aを形成するために、ラビリンス壁31を均一厚として、外側端31dでは外周に沿うように鋭角的に漏光防止壁31eを形成させることが望ましい。
つぎに、投光部10、受光部20のそれぞれの両側にするラビリンス壁33、34に着目すると、図6に示すように、それらの隣接ラビリンス壁33、34はそれぞれが投光素子11を覆う投光カバー12、受光素子21を覆う受光カバー22の側壁12b、22bに略平行となるよう配設されている。
まず、投光部10側では、投光カバー12の側壁12bと、隣接ラビリンス壁33とが略平行となるような構造とすることで、室内で発生した反射光を、その平行路5cによって反射光をさらに反射させて弱めたうえで外部に放出させ、それによって迷光の発生を減少させる。特に、ラビリンス壁30の内側端(尖端30aa)で散乱した光は、投光部10付近に戻ってくる可能性が高いが、このような平行路5cによれば、それらを迷光にすることなく、外部放出することができる。また、平行路5cが形成されているため、外部からの煙は、図中の太線で示すように、カバー12によって遮蔽されることなく、カバー12の側壁12bに沿って効果的に室内に流入される。
一方、受光部20側においても、受光カバー22の側壁22bと、隣接ラビリンス壁34とが略平行となるような構造とすることで、それによってできた平行路5cによって投光部10側のものと同様の効果が得られる。
また、受光部20側の隣接ラビリンス壁34は両方とも、その内側端34aが一定の曲率でもって受光部10方向へ折曲されており、受光部10の近傍に配置される遮光壁40などからの、受光カバー22の受光窓22aに略平行な反射光も受け止めて、受光窓22aへ反射させることなく外部へと放出することができる。
なお、投光部10側の隣接ラビリンス壁33は、煙流入と不要光の流出とのバランスを考慮して、一方のラビリンス壁33の内側端33aが投光部10方向に折曲され、他方のラビリンス壁33の内側端33aは折曲されずに平板形状となっている。
以上の実施形態では、図7に示したように、煙感知室5をボディ2に内装して、全体として凹凸のすくない煙感知器1を示したが、本発明は、煙感知室5をボディ2の上方(煙感知器を天井に取り付けた場合の下方)に突出するように配置した煙感知器にも適用可能である。
図8は、このようなボディの上方を突出させてその突出部に煙感知室を設けた煙感知器の説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略部分縦断面図である。
この煙感知器1Aは、円盤状のボディ2の中央に煙感知室5と防虫網6とよりなる煙感知体4が突出され、その煙感知体4はプロテクタ8を被せることで保護されている。このプロテクタ8の外周部には、煙を煙感知室5内へ流入させるために、縦横の桟8aにより多数の開口8bが形成されている。なお図中の3は、投光素子、受光素子(不図示)を設けた回路基板である。
この実施形態における煙感知室内の構造および作用、効果については、図1〜6と同様であるため、その説明を省略する。
また、以上の実施形態には、投光部、受光部および感煙領域を平面的に配置した煙感知器を示したが、本発明は、感煙領域を投光部、受光部よりも上方または下方に配置したもの、つまり投光部、受光部の光軸が上方または下方に傾斜するようにしたものにも適用が可能である。
本発明の一実施形態である煙感知器に使用される煙感知室の内部構造を示す概略平面図である。 同煙感知室内に設けたラビリンス壁の構造的特徴および作用、効果を説明するための概略平面図である。 同ラビリンス壁の他の構造的特徴および作用、効果を説明するための同煙感知室の概略平面図である。 同ラビリンス壁の他の構造的特徴および作用、効果を説明するための同煙感知室の概略平面図である。 同ラビリンス壁の他の構造的特徴および作用、効果を説明するための同煙感知室の概略平面図である。 同ラビリンス壁の他の構造的特徴および作用、効果を説明するための同煙感知室の概略平面図である。 同煙感知器の概略説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略部分縦断面図である。 本発明の他の実施形態である煙感知器の説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略部分縦断面図である。
1 煙感知器
2 ボディ
3 回路基板
4 煙感知体
5 煙感知室
5a 煙流入口
5b 煙流入路
10 投光部
11 投光素子
12 投光カバー
12a 投光窓
12b 側壁
20 受光部
21 受光素子
22 受光カバー
22a 受光窓
22b 側壁
30 ラビリンス壁
31 投光側ラビリンス壁
32 受光側ラビリンス壁
30a、31a、32a 内側端
30ab、31ab、32ab カット平面
30b、31b、32b 外側端
31c、32c 内向壁面
31d、32d 外向壁面
31e 漏光防止壁
33 投光部側の隣接ラビリンス壁
34 受光部側の隣接ラビリンス壁
40 遮光壁
41 遮光体
42 仕切り壁
A 投光範囲の両側を示す実線
B 受光範囲の両側を示す実線
C 感煙領域

Claims (7)

  1. 複数のラビリンス壁を周設した煙感知室内に、投光部を設けるとともに、該投光部から発せられた光を直接受光しない位置に受光部を設けて、該投光部の投光範囲と該受光部の受光範囲とより感煙領域を形成し、上記ラビリンス壁の間隙によって形成された煙流入路から該感煙領域に流入してきた煙による散乱光を該受光部で受光させて、火災を検知するようにした煙感知器において、
    上記複数のラビリンス壁は、上記投光部からの直接光を受ける複数の投光側ラビリンス壁と、上記煙感知室外から上記受光部への外光の直接照射を遮断する複数の受光側ラビリンス壁とを少なくとも有し、該投光側ラビリンス壁と該受光側ラビリンス壁とは、略平板状に形成され、それらのラビリンス壁の一方が右回り方向、他方が左回り方向を向き、上記投光側ラビリンス壁の内側端と、上記受光側ラビリンス壁の内側端とが向き合っていることを特徴とする煙感知器。
  2. 請求項1において、
    上記投光側ラビリンス壁は、その内側端が上記受光範囲内に入らないように配設されている煙感知器。
  3. 請求項1または2において、
    上記ラビリンス壁の内側端には、上記受光部を向いていないカット平面が形成されている煙感知器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    隣接する受光側ラビリンス壁間に形成される間隙を通過する仮想直線の延長線が、上記受光部の外側を通過するようになっている煙感知器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    上記投光側ラビリンス壁の外側端には、ラビリンス壁の内向壁面が折曲されるように漏光防止壁が形成されている煙感知器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    上記投光部と受光部のそれぞれは、投光素子と受光素子のそれぞれを両側よりカバーで覆った構造とされ、該カバーの両側壁のそれぞれに隣接する隣接ラビリンス壁は、それぞれの両側壁に略平行に配置されている煙感知器。
  7. 請求項6において、
    上記受光部に隣接するラビリンス壁は、内側端を上記受光部に向けて折曲させた形状とされる煙感知器。
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