JP4884953B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2重母線方式の母線及び送電線路が、架空線またはケーブルで構成される変電設備で、開閉装置部分が1−1/2遮断方式のガス絶縁開閉装置に関するものである。
従来の技術では、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5のように、3台の遮断器を遮断器軸方向に平面状に直列に配置する場合、奥行き方向の長さが長くなるために、据え付け面積が広くなるという問題があった。
また、たとえば、特許文献5、特許文献6のように、3台の遮断器を折り曲げて平面状に配置し、接続した場合でも、開閉ユニットの軸方向と垂直方向の長さが大きくなるために、据え付け面積が広くなるという問題があった。
特開平11−146522号公報(第4頁、図1) 特公昭53−42100号公報(第3頁、第8図) 特開平01−133507号公報(第3頁、図1) 特開2000−50436号公報(第4頁、図1) 特開2003−189430号公報(第2−3頁、図2,第2頁、図10) 特開2002−号公報(第3頁、図4)
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたものであり、3台の開閉ユニットを配置したガス絶縁開閉装置の据え付け面積を縮小化することを目的とする。
本発明に係るガス絶縁開閉装置は、開閉装置及び母線を内蔵した円筒状タンクのA相、B相及びC相からなる開閉ユニットを3つ有するガス絶縁開閉装置において、
各開閉ユニットのA相、B相及びC相の上記円筒状タンクの一端部または両端部において円筒軸方向と垂直な方向の枝管を設け、
各開閉ユニットのA相、B相及びC相を地面と平行に上記円筒状タンクの円筒軸方向が並列になるように配置し、
上記各開閉ユニットを上記地面と垂直な方向に上記開閉ユニットそれぞれの同相が重なるように上記開閉ユニットの上下間を機械的に接続する脚部を介して積み上げ、
上記開閉ユニットの中の2つの同相の上記枝管を、上記地面と垂直に配したつなぎ母線と接続し、
上記開閉ユニットの中の上記枝管が設けられていない側の上記円筒状タンクのA相、B相及びC相における上記円筒状タンクの円筒軸方向の端面部に各相のガス絶縁母線を内蔵したタンクを接続したものである。
本発明に係るガス絶縁開閉装置よれば、ガス絶縁開閉装置の据え付け面積を縮小化することができるとともに、故障時における開閉ユニットの交換作業を容易に実施することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態1を示す正面図、図2は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態1を示す平面図、図3は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態1を示す側面図、図4は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態1の単線結線図である。
図1ないし図4に示したように、本発明に係るガス絶縁開閉装置は、遮断器11、計器用変流器12、高速接地開閉器13、接地開閉器14及び断路器15等をそれぞれ内蔵した開閉ユニット1−1のA相1−1−A、B相1−1−B及びC相1−1−C、開閉ユニット1−2のA相1−2−A、B相1−2−B及びC相1−2−C並びに開閉ユニット1−3のA相1−3−A、B相1−3−B及びC相1−3−Cを有する。
図2に示したように、開閉ユニット1−1のA相1−1−A、B相1−1−B及びC相1−1−Cは地面9と平行に円筒状タンクの円筒軸が並列になるように配置され、同様に、開閉ユニット1−2のA相1−2−A、B相1−2−B及びC相1−2−C並びに開閉ユニット1−3のA相1−3−A、B相1−3−B及びC相1−3−Cも地面9と平行に並列に配置されている。
また、図1に示したように、開閉ユニット1−1、開閉ユニット1−2、開閉ユニット1−3は地面9と垂直な方向へ各開閉ユニットの各同相が重なるように各開閉ユニット間を機械的に接続する脚部7を介して積み上げられている。
また、図1ないし図3に示したように、開閉ユニット1−1及び開閉ユニット1−3それぞれのA相1−1−A、B相1−1−B及びC相1−1−Cのタンクの一端の円筒軸方向と垂直な方向の面に枝管6が設けられ、開閉ユニット1−2の両端の円筒軸方向と垂直な方向の面に枝管6が設けられ、各開閉ユニットの各相の枝管6が地面と垂直に配したつなぎ母線4に接続され、開閉ユニット1−1、開閉ユニット1−2及び開閉ユニット1−3の母線が直列に接続される。また、開閉ユニット1−1及び開閉ユニット1−3のタンクの枝管6が設けられていない側の円筒軸方向の端面から各A相、B相及びC相のタンク状のガス絶縁母線5A、5B及び5Cが設けられ、各相の開閉ユニット1−1,1−2,1−3が、図4に示したように、直列に接続される。
地面と垂直に配したつなぎ母線4に送電用のケーブル8が接続される。
本実施の形態1によれば、開閉ユニット1−1の各相、開閉ユニット1−2の各相及び開閉ユニット1−3の各相を地面9に対して平行に円筒軸が並列となるように配置し、開閉ユニット1−1、開閉ユニット1−2、開閉ユニット1−3は地面9と垂直な方向へ各開閉ユニットの各同相が重なるように脚部7を介して積み上げたので、ガス絶縁開閉装置の据え付け面積を縮小化することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態2を示す正面図、図6は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態2を示す平面図、図7は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態2を示す側面図、図8は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態2の単線結線図であり、上記実施の形態1と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
上記実施の形態1では、地面と垂直に配したつなぎ母線4を送電用のケーブル8に接続されるようにしたが、本実施の形態2では、架空の送電線に送電するように地面と垂直に配したつなぎ母線4に接続されたブッシング16を設けたものである。
本実施の形態2によれば、架空の送電線路に送電する場合においても、上記実施の形態1と同様に、開閉ユニット1−1の各相、開閉ユニット1−2の各相及び開閉ユニット1−3の各相を地面9に対して平行に並列に配置し、開閉ユニット1−1、開閉ユニット1−2、開閉ユニット1−3は地面9と垂直な方向へ各開閉ユニットの各同相が重なるように脚部7を介して積み上げたので、ガス絶縁開閉装置の据え付け面積を縮小化することができる。
実施の形態3.
図9は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態3を示す正面図、図10は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態3を示す平面図、図11は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態3を示す側面図、図12は、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態3の単線結線図であり、上記実施の形態1と同一符号は同一部分または相当部分を示している。
本実施の形態3では、枝管6と地面と垂直に配したつなぎ母線4とをベローズ17を介して接続するようにしている。
また、開閉ユニット1−1の各相と開閉ユニット1−2の各相との上下間を機械的に接続する脚部7、及び開閉ユニット1−2の各相と開閉ユニット1−3の各相との上下間を機械的に接続する脚部7を少なくとも2つに分割できるようにしている。
このような構成とすることによって、故障時における開閉ユニットの交換における作業性が向上する。具体的には、例えば、図9における開閉ユニットA相の1−2−Aに故障が発生し、開閉ユニットA相の1−2−Aの交換が必要となった場合、開閉ユニット1−1−Aと開閉ユニット1−2−A及び開閉ユニット1−2−Aと開閉ユニット1−3−Aとの上下間を機械的に接続する脚部7を分割し、開閉ユニット1−1−Aを地面で支持する別の脚部(図示せず)で支持し、さらに、開閉ユニット1−2−Aと地面と垂直に配したつなぎ母線4との間のベローズ17を地面と垂直に配したつなぎ母線4とベローズ17との接続部で切り離し、ベローズ17を圧縮して地面と垂直に配したつなぎ母線4内の母線とベローズ17内の母線との接続部とを切り離すことにより開閉ユニット1−2−Aを円筒軸方向に引き出すことができる。また、逆の手順で新たな開閉ユニット1−2−Aを据え付けることができる。
以上のように、本実施の形態3によれば、故障時における開閉ユニットの交換の作業性が向上する。
本発明は、送電線がケーブルまたは架空線で構成される1−1/2遮断方式のガス絶縁開閉装置に有効に利用することができる。
本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態1を示す正面図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態1を示す平面図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態1を示す側面図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態1の単線結線図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態2を示す正面図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態2を示す平面図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態2を示す側面図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態3の単線結線図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態3を示す正面図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態3を示す平面図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態3を示す側面図である。 本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態3の単線結線図である。
符号の説明
1−1,1−2,1−3 開閉ユニット、1−1−A 開閉ユニット1−1のA相、
1−1−B 開閉ユニット1−1のB相、1−1−C 開閉ユニット1−1のC相、
1−2−A 開閉ユニット1−2のA相、1−2−B 開閉ユニット1−2のB相、
1−2−C 開閉ユニット1−2のC相、1−3−A 開閉ユニット1−3のA相、
1−3−B 開閉ユニット1−3のB相、1−3−C 開閉ユニット1−3のC相、
4 つなぎ母線、5A,5B,5C 主母線、6 枝管、7 脚部、8 ケーブル、
9 地面、10 送電線、11 遮断器、12 計器用変流器、13 高速接地開閉器、
14 接地開閉器、15 断路器、16 ブッシング、
17 ベローズ。

Claims (5)

  1. 開閉装置及び母線を内蔵した円筒状タンクのA相、B相及びC相からなる開閉ユニットを3つ有するガス絶縁開閉装置において、
    各開閉ユニットのA相、B相及びC相の上記円筒状タンクの一端部または両端部において円筒軸方向と垂直な方向の枝管を設け、
    各開閉ユニットのA相、B相及びC相を地面と平行に上記円筒状タンクの円筒軸方向が並列になるように配置し、
    上記各開閉ユニットを上記地面と垂直な方向に上記開閉ユニットそれぞれの同相が重なるように上記開閉ユニットの上下間を機械的に接続する脚部を介して積み上げ、
    上記開閉ユニットの中の2つの同相の上記枝管を、上記地面と垂直に配したつなぎ母線と接続し、
    上記開閉ユニットの中の上記枝管が設けられていない側の上記円筒状タンクのA相、B相及びC相における上記円筒状タンクの円筒軸方向の端面部に各相のガス絶縁母線を内蔵したタンクを接続したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 上記地面と垂直に配したつなぎ母線を該つなぎ母線の軸線上で送電用のケーブルに接続することを特徴とする請求項1記載のガス絶縁開閉装置。
  3. 上記地面と垂直に配したつなぎ母線を該つなぎ母線の軸線上で架空線に送電するためのブッシングに接続することを特徴とする請求項1記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 上記枝管と上記地面と垂直に配したつなぎ母線とを、ベローズを介して接続したことを特徴とする請求項1記載のガス絶縁開閉装置。
  5. 上記脚部は、少なくとも2つに分割できるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のガス絶縁開閉装置。
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