JP4884048B2 - スローアウェイドリル - Google Patents

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本発明は、スローアウェイドリルに関し、詳細には、外刃用インサートおよび内刃用インサートを装着したスローアウェイドリルに関する。
穿孔加工を行うドリル工具として、ドリル本体の先端部に相互の回転軌跡が交叉するように外径側の外刃用インサートと内径側の内刃用インサートが着脱自在に装着されるスローアウェイドリルが用いられてきた。
とくに近年、種々の孔径を穿孔することがスローアウェイドリルには要求されているため、該ドリルに装着される外刃用インサートおよび内刃用インサートは、1つのスローアウェイドリルに限られず、種々のスローアウェイドリル径に装着され、優れた穿孔性能を達成することが要求されている。
従来、同一インサートを用いて別の加工径のドリルを製作するときのインサートの配置方法は、以下のようにおこなわれてきた。
外刃用インサートおよび内刃用インサートの回転軌跡のドリル本体の中心軸を含む断面において、図1に示すように、中心軸と直交する断面と内刃の外周側のなす角の鋭角側をα、中心軸と直交する断面と外刃の内周側のなす角の鋭角側をβとしたときに、αとβがほぼ同一となるように形成しておくことで、外刃インサートのみを加工径に応じて半径方向に移動させるというものである(例えば、特許文献1)。
特開平9−150304号公報
上記のように角度αをなすためには、外刃のドリル本体の中心側が、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれてドリル本体後方側に傾斜されるだけでなく、内刃のドリル本体の外周側が、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれてドリル本体前方側に傾斜されている必要がある。内刃のドリル本体の外周側がそのような傾斜をとると、ドリル本体の後方内周側に(図1に示す矢印方向)切屑が流れることになり、ドリル本体の内刃用切屑ポケットに切屑があたって、該内刃用切屑ポケットの側壁が摩滅しやすくなるため、ドリル本体が早期に損傷してしまう傾向があった。
本発明は、種々のドリル径に制御することが可能であるとともに、切屑ポケットの使用寿命を向上させた(切屑の排出性を向上させた)スローアウェイドリルを提供することを目的とする。
本発明は、円柱状をなすドリル本体の先端部において、ドリル本体の中心軸側に内刃と、ドリル本体の外周側に外刃とが形成され、前記内刃が、内刃コーナーR切刃部、および該内刃コーナーR切刃部のドリル本体中心側に隣接した内刃主切刃部を具備し、前記外刃が、外刃コーナーR切刃部、および該外刃コーナーR切刃部のドリル本体中心側に隣接した外刃主切刃部を具備するスローアウェイドリルであって、前記内刃主切刃部が、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれ、ドリル本体後方側に近づくように傾斜するとともに、ドリル本体の最も中心軸側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が15°以上である内刃第一傾斜切刃部と、前記内刃第一傾斜切刃部に隣接し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が、前記第一傾斜切刃部の傾斜角よりも小さい内刃第二傾斜切刃部と、ドリル本体の最も外周側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が、前記内刃第二傾斜切刃部の傾斜角よりも小さい内刃第三傾斜切刃とからなり、ドリル本体の中心軸に対して、内刃および外刃を回転させた場合に生じる回転軌跡の、前記ドリル本体の中心軸を含む断面において、前記内刃コーナーR切刃部相当部分が、内刃相当部分と外刃相当部分との交点から、ドリル本体の先端側へ突出した内刃突出部を有し、外刃相当部分が、前記内刃突出部よりもドリル本体の先端側に突出した外刃突出部を有するスローアウェイドリルに関する。
前記内刃第一傾斜切刃部の長さ、前記内刃第二傾斜切刃部の長さおよび前記内刃第三傾斜切刃部の長さのなかで、前記内刃第二傾斜切刃部の長さが最も大きいことが好ましい。
前記内刃第一傾斜切刃部の長さをl、前記内刃第二傾斜切刃部の長さをm及び前記内刃第三傾斜切刃部の長さをnとした場合、前記切刃部の合計長さ(l+m+n)に対する前記内刃第三傾斜切刃部の長さnの比(n/(l+m+n))が0.2以下であることが好ましい。
前記内刃相当部分と前記外刃相当部分との交点と、前記内刃突出部の最もドリル本体先端側に位置する点との、ドリル本体の中心軸方向の距離が、0.15〜0.3mmであることが好ましい。
前記外刃主切刃部が、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角がそれぞれ異なる2以上の傾斜切刃部からなることが好ましい。
前記外刃主切刃部が、ドリル本体の最も中心軸側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれて、ドリル本体後方側に近づくように傾斜している外刃第一傾斜切刃部を含むことが好ましい。
前記外刃主切刃部が、さらに、ドリル本体の最も外周側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれて、ドリル本体前方側に近づくように傾斜している外刃第二傾斜切刃部を含むことが好ましい。
前記内刃突出部の最もドリル本体先端側に位置する点と、前記外刃突出部の最もドリル本体先端側に位置する点との、ドリル本体の中心軸方向の距離が、0.1〜0.3mmであることが好ましい。
本発明によれば、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれ、ドリル本体後方側に近づくように傾斜した内刃主切刃部を有し、ドリル本体の中心軸に対する回転軌跡において、内刃相当部分が、内刃相当部分と外刃相当部分との交点から、ドリル本体先端側へ突出した内刃突出部を有し、さらに、外刃相当部分が該内刃突出部よりもドリル本体の先端側に突出した外刃突出部を有するスローアウェイドリルとすることで、内刃突出部をもとにして種々のドリル径への制御が可能であるとともに、切屑方向をドリル本体の後方外周側に制御して切屑の排出性を向上させることができ、さらに、周速の速い外刃から切削を開始することができるため、ワークへの食いつきを良くし、加工初期でも振動を少なくすることができる。また、内刃主切刃部が、ドリル本体の最も中心軸側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が15°以上である内刃第一傾斜切刃部と、前記内刃第一傾斜切刃部に隣接し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が、前記第一傾斜切刃部の傾斜角よりも小さい内刃第二傾斜切刃部と、ドリル本体の最も外周側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が、前記内刃第二傾斜切刃部の傾斜角よりも小さい内刃第三傾斜切刃とからなるため、ドリル本体の中心軸方向の内刃の高さを低くすることができる。そして、内刃第一傾斜切刃部のみならず、内刃第二傾斜切刃部および内刃第三傾斜切刃部にそれぞれ傾斜角を設け、内刃主切刃部の傾斜を多段にすることで、穴底をできる限りフラットにし、さらに、内刃と外刃の切削バランスを向上させることが可能となる。
本発明のスローアウェイドリルは、円柱状をなすドリル本体の先端部において、ドリル本体の中心軸側に内刃と、ドリル本体の外周側に外刃とが形成されたものである。なお、前記内刃および外刃は、内刃用インサートをドリル本体の中心側の着座面に、さらに、外刃用インサートをドリル本体の外周側の着座面に固定することにより好適に得られるものである。
<内刃および外刃について>
前記内刃は、内刃コーナーR切刃部および内刃主切刃部を具備する。ここで、内刃コーナーR切刃部とは、内刃となる切刃の隅角部となる内刃の部分をいい、内刃主切刃部とは、該内刃コーナーR切刃部のドリル本体中心側に隣接した内刃の部分をいう。例えば、スローアウェイドリル先端部における内刃を示す図2の場合、内刃コーナーR切刃部は符号4(b)の部分、および内刃主切刃は符号4(a)の部分をいう。
また、前記外刃は、外刃コーナーR切刃部および外刃主切刃部を具備する。ここで、外刃コーナーR切刃部とは、外刃となる切刃の隅角部となる外刃の部分をいい、外刃主切刃部とは、該外刃コーナーR切刃部のドリル本体中心側に隣接した外刃の部分をいう。例えば、図3の場合、外刃コーナーR切刃部は符号3(b)の部分、および外刃主切刃は符号3(a)の部分をいう。
前記内刃主切刃部は、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれ、ドリル本体後方側に近づくように傾斜している。このような傾斜をとることで、切屑をドリル本体の後方外周側に流すことができる(図4参照)。
前記内刃主切刃部は、1つの切刃からなるものでも、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角がそれぞれ異なる2以上の切刃からなるものでもよいが、内刃主切刃部としては、とくに2以上の切刃からなるものが好ましい。
前記のように、内刃主切刃部は、2以上の切刃からなる場合、前記内刃主切刃部は、ドリル本体の中心側から外周側にかけて、内刃第一傾斜切刃部、内刃第二傾斜切刃部および内刃第三傾斜切刃部からなることが好ましい(図5参照)。
前記内刃第一傾斜切刃部は、ドリル本体の中心軸側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が15°以上である内刃の切刃部をいう。該傾斜角が15°未満では、インサートの逃げ面と穴底との干渉を抑制することができない傾向がある。また、該傾斜角は25°以下であることが好ましい。
前記内刃第二傾斜切刃部は、前記内刃第一傾斜切刃部に隣接し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が、前記第一傾斜切刃部の傾斜角よりも小さい内刃主切刃部の一部をいう。
また、前記内刃第三傾斜切刃部は、ドリル本体の外周側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が、前記内刃第二傾斜切刃部の傾斜角よりも小さい内刃主切刃部の一部をいう。
上記のように、内刃第一傾斜切刃部から第三傾斜切刃部にかけて、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角を小さくすることにより、ドリル本体の中心軸方向の内刃の高さを低くすることができる。なお、内刃第二傾斜切刃部および内刃第三傾斜切刃部の、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角はそれぞれ、5〜10°および1〜5°であること好ましい。このように、内刃第一傾斜切刃部のみならず、内刃第二傾斜切刃部および内刃第三傾斜切刃部にそれぞれ傾斜角を設け、内刃主切刃部の傾斜を多段にすることで、穴底をできる限りフラットにし、さらに、内刃と外刃の切削バランスを向上させることが可能となる。
内刃第一傾斜切刃部の長さ、内刃第二傾斜切刃部の長さおよび内刃第三傾斜切刃部の長さのなかで、内刃第二傾斜切刃部の長さが最も大きいことが好ましい。具体的には、内刃第一傾斜切刃部の長さをl、内刃第二傾斜切刃部の長さをmおよび内刃第三傾斜切刃部の長さをnとした場合、前記切刃部の合計長さ(l+m+n)に対する内刃第一傾斜切刃部の長さlの比(l/(l+m+n))が0.3以下であることが好ましく、また、前記切刃部の合計長さ(l+m+n)に対する内刃第三傾斜切刃部の長さnの比(n/(l+m+n))が0.2以下であることが好ましい。該比が0.3をこえる、あるいはn/(l+m+n)が0.2をこえると、拘束が不安定になる傾向があり好ましくない。
外刃主切刃部は、図6に示すように、ドリル本体の最も中心軸側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれ、ドリル本体後方側に近づくように傾斜している切刃部(外刃第一傾斜切刃部)を含むことが好ましい。
前記外刃主切刃部は、さらに、図6に示すように、ドリル本体の最も外周側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれて、ドリル本体前方側に近づくように傾斜している外刃第二傾斜切刃部を含むことが好ましい。外刃第二傾斜切刃部の傾斜方向を、外刃第一傾斜切刃部とは逆の方向とすることにより、後に述べるように、ドリル本体の中心軸に対して、内刃および外刃を回転させた場合に生じる回転軌跡において、外刃突出部を好適に形成することができる。
<内刃および外刃の回転軌跡について>
本発明のスローアウェイドリルは、ドリル本体の中心軸に対して、前記内刃および外刃を回転させた場合に生じる回転軌跡の、ドリル本体の中心軸を含む断面において、以下のように規定されたものである。なお、該断面の具体例を図7に示す。
前記回転軌跡で内刃に相当する部分(内刃相当部分)において、内刃コーナーR切刃に相当する部分(内刃コーナーR切刃部相当部分)が、内刃相当部分と外刃に相当する部分(外刃相当部分)との交点から、ドリル本体の先端側へ突出した内刃突出部を有している。
内刃突出部において、内刃相当部分と外刃相当部分との交点から、前記内刃突出部の最もドリル本体先端側に位置する点への距離が、0.15〜0.3mmであることが好ましく、0.2mmであることが最も好ましい。なお、該距離は、図7の点線円中の拡大図である図8に示すように、ドリル本体の中心軸方向における距離Aをいう。
前記回転軌跡において、スローアウェイドリルの外刃相当部分は、前記内刃突出部よりもドリル本体の先端側に突出した外刃突出部を有する。なお、外刃突出部が前記内刃突出部よりもドリル本体の先端側に配されるかどうかの確認は、ドリル本体の中心軸方向で、それぞれの突出部の最もドリル本体先端側に位置する点を比較し、外刃突出部の最もドリル本体先端側に位置する点が前記内刃突出部よりもドリル本体の先端側にあるかどうかを調べることでなされる。前記のような内刃としたうえで、前記外刃突出部が、前記内刃突出部よりもドリル本体の先端側に配されることにより、本発明のスローアウェイドリルは、ワークへの食いつきおよび切屑の排出性を向上させることができる。前記内刃突出部と外刃用突出部との最もドリル本体先端側に位置する点間の、ドリル本体の中心軸方向での距離は、0.1〜0.3mmであることが好ましく、同一インサートを用いて複数の加工径のドリルを製作するときには、加工径の小さなものではこの範囲内で小さく、また、加工径の大きなものではこの範囲内で大きくすることが好ましい。これにより、外刃の未使用領域を効果的に保護し、切刃形成のためのインサートのサイズをできるだけ小さくしながら幅広い加工径に対応させるという効果までも示すことができる。なお、該距離は、図8に示すように、ドリル本体の中心軸方向における両突出部の最もドリル本体先端側に位置する点間の距離Bをいう。
<ドリル加工径の調整>
本発明のスローアウェイドリルは、前記距離をほぼ一定とすることにより、外刃の未使用領域を効果的に保護し、インサートのサイズをできるだけ小さくしながら幅広い加工径に対応させることができる。
以下に、同一のインサートを用いて加工径の大きなドリルを製作するときのインサートの配置方法について、図9に具体的に示す。
まず、スローアウェイドリルにおける外刃用インサートをドリル本体外周側に移動させる(図9の矢印I)。次に、外刃と内刃の負荷割合が変化しないように、内刃用インサートについてもドリル本体外周側に移動させる(図9の矢印II)。このとき、内刃の一部に、外刃として使用すべき領域が露出してしまうので、この領域を保護するために、コーナーR切刃突出部の距離Aを前記範囲内となるように、内刃用インサートをドリル本体の中心軸方向に移動させることで(図9の矢印III)、内刃と外刃の負荷割合を一定に保ちながら、スローアウェイドリルの径を拡大させることができるとともに、外刃として使用すべき領域を効果的に保護することができるので、小さなインサートサイズでより幅広い加工径に対応させることが可能となる。なお、加工径の小さなドリルを製作するときは逆の手順で達成可能である。
<インサート>
本発明のスローアウェイドリルにおいて使用されるインサートとしては、例えば、内刃用インサートおよび外刃用インサートの両方に使用可能なもの(内刃外刃兼用インサート)があげられる。内刃外刃兼用インサートとしては、具体的には図10に示すような多角形状のインサートが挙げられ、外刃が損傷しても外刃用インサートをコーナーチェンジして内刃用インサートとして使用することにより、1つのインサートの使用寿命を向上させることが可能である。
なお、ここまでの<内刃および外刃について>、<内刃および外刃の回転軌跡について>および<ドリル加工径の調整>の説明において使用した図2〜9では、本発明のスローアウェイドリルとして内刃外刃兼用インサートを装着したものを示しているが、本発明におけるインサートとしては、それに限定されるものではなく、例えば、図11に示すように、本発明における内刃および外刃形状を満たすものであれば、内刃専用インサートおよび外刃専用インサートを用いてもかまわない。
<外周側着座面のアキシャルレーキについて>
外刃用インサートの固定された着座面のアキシャルレーキは、正の値を示すことが好ましい。具体的には、図12に示すように、ドリル本体の中心軸T1から時計まわりの方向に、外刃用インサートを固定するための着座面12が傾斜していることをいう。
本発明のスローアウェイドリルにおいて、内刃外刃兼用インサートを用いる場合、内刃コーナーR切刃部と、それよりも外側に接続している直線切刃の逃げ角は10〜15°であることが好ましいが、内刃用インサートをコーナーチェンジして外刃用インサートとして使用する場合、外刃の逃げ角がそのまま10〜15°になってしまい、適正な値である約7°と比較すると大きくなって、切刃の強度が十分ではない傾向がある。そのため、前記外刃形成のためにスローアウェイインサートを装着させるドリル本体先端部の外径側着座面のアキシャルレーキが3〜8°であることが好ましく、そうすることにより、とくに外刃用切刃においても優れた外刃性能を奏することができる。
従来のスローアウェイドリルのドリル本体の中心軸での回転軌跡において、ドリル本体の中心軸T1に平行な前記回転軌跡の断面における外刃用インサートおよび内刃用インサートの関係を示す図である。 本発明のスローアウェイドリルの先端部における内刃を示す図である。 本発明のスローアウェイドリルの先端部における外刃を示す図である。 本発明のスローアウェイドリルの切屑方向を示す図である。 本発明のスローアウェイドリルの先端部における内刃であって、内刃第一傾斜切刃部、内刃第二傾斜切刃部および内刃第三傾斜切刃からなる内刃を示す図である。 本発明のスローアウェイドリルの先端部における外刃であって、外刃第一傾斜切刃部および外刃第二傾斜切刃からなる外刃を示す図である。 ドリル本体の中心軸に対して、前記内刃用インサートおよび外刃用インサートを回転させた場合に生じる回転軌跡の、ドリル本体の中心軸を含む断面図である。 図7の点線円中の拡大図である。 本発明のスローアウェイドリルの径を広げた場合の内刃用および外刃用インサートの移動方法を示す図である。 内刃外刃兼用インサートの上面図である。 ドリル本体の中心軸に対して、前記内刃用インサートおよび外刃用インサートを回転させた場合に生じる回転軌跡の、ドリル本体の中心軸を含む断面図であって、図7とは別の実施形態を示す図である。 本発明のドリルインサートの先端部における外刃用インサートおよびその着座面を示す図である。
符号の説明
1 内刃用インサート
2 外刃用インサート
3(a) 外刃主切刃部
3(a1) 外刃第一傾斜切刃部
3(a2) 外刃第二傾斜切刃部
3(b) 外刃コーナーR切刃部
4(a) 内刃主切刃部
4(a1) 内刃第一傾斜切刃部
4(a2) 内刃第二傾斜切刃部
4(a3) 内刃第三傾斜切刃部
4(b) 内刃コーナーR切刃部
5 ドリル本体の内刃側先端部
6 ドリル本体の外刃側先端部
7 内刃突出部
8 外刃突出部
9 内刃相当部分と外刃相当部分との交点
10 内刃外刃兼用インサート
11 アキシャルレーキ
12 着座面
T1 ドリル本体の中心軸
T2 ドリル本体の中心軸の垂直面
A ドリル本体の中心軸方向における内刃突出部7と内刃相当部分と外刃相当部分との交点9との間の長さ
B ドリル本体の中心軸方向における内刃突出部7と外刃突出部8との間の長さ
α 中心軸と直交する断面と内刃の外周側のなす角の鋭角側
β 中心軸と直交する断面と外刃の内周側のなす角の鋭角側

Claims (8)

  1. 円柱状をなすドリル本体の先端部において、ドリル本体の中心軸側に内刃と、ドリル本体の外周側に外刃とが形成され、
    前記内刃が、内刃コーナーR切刃部、および該内刃コーナーR切刃部のドリル本体中心側に隣接した内刃主切刃部を具備し、
    前記外刃が、外刃コーナーR切刃部、および該外刃コーナーR切刃部のドリル本体中心側に隣接した外刃主切刃部を具備するスローアウェイドリルであって、
    前記内刃主切刃部が、
    ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれ、ドリル本体後方側に近づくように傾斜するとともに、
    ドリル本体の最も中心軸側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が15°以上である内刃第一傾斜切刃部と、前記内刃第一傾斜切刃部に隣接し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が、前記第一傾斜切刃部の傾斜角よりも小さい内刃第二傾斜切刃部と、ドリル本体の最も外周側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角が、前記内刃第二傾斜切刃部の傾斜角よりも小さい内刃第三傾斜切刃とからなり、
    リル本体の中心軸に対して、内刃および外刃を回転させた場合に生じる回転軌跡の、前記ドリル本体の中心軸を含む断面において、
    前記内刃コーナーR切刃部相当部分が、内刃相当部分と外刃相当部分との交点から、ドリル本体の先端側へ突出した内刃突出部を有し、外刃相当部分が、前記内刃突出部よりもドリル本体の先端側に突出した外刃突出部を有するスローアウェイドリル。
  2. 前記内刃第一傾斜切刃部の長さ、前記内刃第二傾斜切刃部の長さおよび前記内刃第三傾斜切刃部の長さのなかで、前記内刃第二傾斜切刃部の長さが最も大きい、請求項1に記載のスローアウェイドリル。
  3. 前記内刃第一傾斜切刃部の長さをl、前記内刃第二傾斜切刃部の長さをm及び前記内刃第三傾斜切刃部の長さをnとした場合、前記切刃部の合計長さ(l+m+n)に対する前記内刃第三傾斜切刃部の長さnの比(n/(l+m+n))が0.2以下である、請求項1または2に記載のスローアウェイドリル。
  4. 前記内刃相当部分と前記外刃相当部分との交点と、前記内刃突出部の最もドリル本体先端側に位置する点との、ドリル本体の中心軸方向の距離が、0.15〜0.3mmである請求項1乃至3のいずれかに記載のスローアウェイドリル。
  5. 前記外刃主切刃部が、
    ドリル本体の中心軸の垂直面に対する傾斜角がそれぞれ異なる2以上の傾斜切刃部からなる請求項1乃至4のいずれかに記載のスローアウェイドリル。
  6. 前記外刃主切刃部が、
    ドリル本体の最も中心軸側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれて、ドリル本体後方側に近づくように傾斜している外刃第一傾斜切刃部を含む請求項5記載のスローアウェイドリル。
  7. 前記外刃主切刃部が、さらに、
    ドリル本体の最も外周側に位置し、ドリル本体の中心軸の垂直面に対して、ドリル本体の中心軸方向に近づくにつれて、ドリル本体前方側に近づくように傾斜している外刃第二傾斜切刃部を含む請求項6記載のスローアウェイドリル。
  8. 前記内刃突出部の最もドリル本体先端側に位置する点と、前記外刃突出部の最もドリル本体先端側に位置する点との、ドリル本体の中心軸方向の距離が、0.1〜0.3mmである請求項1乃至7のいずれかに記載のスローアウェイドリル。
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