JP4882806B2 - プロトン伝導性電解質およびそれを用いた電気化学セル - Google Patents

プロトン伝導性電解質およびそれを用いた電気化学セル Download PDF

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Description

本発明は、プロトン伝導性電解質およびそれを用いた電気化学セルに関する。
イオン伝導体は、電池、センサ、燃料電池等の電気化学セルに利用されている。このイオン伝導体として固体酸化物型の電解質があげられる。この固体酸化物型の電解質は、良好なイオン伝導性を有することから広く用いられている。この固体酸化物型電解質として、例えば、ペロブスカイト型電解質があげられる。例えば、クロム、マンガン、鉄、ルテニウム等を構成元素とするペロブスカイト型電解質が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
WO2004−074205号公報
しかしながら、特許文献1に記載のイオン伝導体は、電子−プロトン混合伝導体である。したがって、良好なプロトン伝導性が得られないおそれがある。
本発明は、良好なプロトン伝導性を有するプロトン伝導性電解質およびそれを備えた電気化学セルを提供することを目的とする。
本発明に係るプロトン伝導性電解質は、ABO型ペロブスカイト構造を有するプロトン伝導性電解質であって、La 0.5 Sr 0.5 Mg 0.54 Nb 0.46 3−α で表される組成を有することを特徴とするものである。
ペロブスカイト構造は、La(1−x)M1M2(1−y)M3で表され、第1金属元素は、M2であり、第2金属元素は、M3であってもよい。この場合、本発明に係るプロトン伝導性電解質の構成元素中のアルカリ土類金属元素量が低減される。それにより、水蒸気、二酸化炭素等に対する安定性が向上する。また、第1金属元素は、+2価の金属であり、第2金属元素は、+5価の金属であってもよい。さらに、M1は、SrまたはBaであり、M2は、MgまたはScであり、M3は、NbまたはTaであってもよい。
本発明に係る電気化学セルは、アノードと、アノード上に形成された請求項1記載のプロトン伝導性電解質と、プロトン伝導性電解質上に形成されたカソードとを備えることを特徴とするものである。本発明に係る電気化学セルにおいては、プロトン伝導性電解質にホールが形成される。この場合、良好なプロトン伝導性が得られる。それにより、良好な電気化学性能が得られる。
アノードは、水素透過性を有する水素分離膜であってもよい。プロトン伝導性電解質は、混合イオン伝導体ではなくプロトン伝導性電解質であることから、アノード側における水の発生が抑制される。したがって、水素分離膜とプロトン伝導性電解質との剥離を防止することができる。以上のことから、本発明は、水素分離膜を備える燃料電池に対して特に効果を発揮する。
本発明によれば、良好なプロトン伝導性が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質は、ABO型ペロブスカイト構造を有する。本実施の形態においては、Bサイトは、Bサイトの平均原子価より小さい価数を有する第1金属元素とBサイトの平均原子価より+1以上大きい価数を有する第2金属元素とを含む。第1金属元素および第2金属元素は、単一の金属であってもよく、複数種類の金属を含んでいてもよい。上記プロトン伝導性電解質においては、ホールが形成される。それにより、良好なプロトン伝導性が得られる。
Aサイトの平均原子価およびBサイトの平均原子価は、特に限定されるものではない。例えば、Aサイトの平均原子価が+2であって、Bサイトの平均原子価が+4であってもよい。また、Aサイトの平均原子価が+3であって、Bサイトの平均原子価が+3であってもよい。さらに、Aサイトの平均原子価が+2.5であって、Bサイトの平均原子価が+3.5であってもよい。このように、AサイトおよびBサイトの平均原子価は、必ずしも整数でなくてもよい。
Aサイトに用いることができる金属は、特に限定されない。Aサイトに用いることができる+3価の金属として、例えば、La(ランタン)等を用いることができる。Aサイトは、必ずしも単一の金属から構成されていなくてもよく、複数種類の金属から構成されていてもよい。この場合、Aサイトを構成する各金属の価数は、互いに異なっていてもよい。
第1金属元素として、例えば+2価の金属を用いることができる。この場合の+2価の金属は、特に限定されないが、例えばMg(マグネシウム)等であってもよい。また、第1金属元素として、例えば+3価の金属を用いることができる。この場合の+3価の金属は、特に限定されないが、例えばSc(スカンジウム)等であってもよい。
また、第2金属元素として、例えば+4価の金属を用いることができる。この場合の+4価の金属は、特に限定されないが、例えばZr(ジルコニウム)、Ti(チタン)等であってもよい。また、第2金属元素として、例えば+5価の金属を用いることができる。この場合の+5価の金属は、特に限定されないが、例えばNb(ニオブ)、Ta(タンタル)等であってもよい。
表1に、AサイトにLaを用いた場合の第1金属元素と第2金属元素との組合せの具体例を示す。なお、表1に示すように、Aサイトの一部がSr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)、Ca(カルシウム)等によって置換されていてもよい。表1において、xは0≦x<1を満たす値であり、yは0<y<1を満たす値である。また、αは、α≧0を満たす値である。
Figure 0004882806
ここで、アルカリ土類金属を含むペロブスカイト型電解質は、水蒸気、二酸化炭素等と反応しやすい傾向にある。しかしながら、例えばAサイトにLa等のアルカリ土類金属以外の金属を用いた場合、アルカリ土類金属の比率が低減される。したがって、水蒸気、二酸化炭素等に対する安定性が向上する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態においては、電気化学セルの一例であるプロトン伝導性電解質を備える燃料電池について説明する。図1は、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池100の模式的断面図である。図1に示すように、燃料電池100は、アノード10、電解質膜20およびカソード30が順に積層された構造を有する。電解質膜20は、第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質からなる。
アノード10には、水素を含有する燃料ガスが供給される。燃料ガスに含まれる水素は、アノード10においてプロトンと電子とに解離する。プロトンは、電解質膜20を伝導してカソード30に到達する。カソード30には、酸素を含有する酸化剤ガスが供給される。酸化剤ガス中の酸素とカソード30に到達したプロトンとから水が発生するとともに電力が発生する。以上の動作により、燃料電池100による発電が行われる。本実施の形態においては、電解質膜20が良好なプロトン伝導性を有することから、良好な発電性能が得られる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態においては、電気化学セルの一例である水素分離膜電池200について説明する。ここで、水素分離膜電池とは、燃料電池の一種であり、緻密な水素分離膜を備えた燃料電池である。緻密な水素分離膜は水素透過性を有する金属によって形成される層であり、アノードとしても機能する。水素分離膜電池は、この水素分離膜上にプロトン伝導性を有する電解質が積層された構造をとっている。水素分離膜に供給された水素はプロトンに変換され、プロトン伝導性の電解質中を移動し、カソードにおいて酸素と結合して発電が行われる。以下、水素分離膜電池200の詳細について説明する。
図2は、水素分離膜電池200の模式的断面図である。図2に示すように、水素分離膜電池200は、水素分離膜110上に電解質膜120およびカソード130が順に積層された発電部がセパレータ140とセパレータ150とによって挟持された構造を有する。本実施の形態においては、水素分離膜電池200の作動温度は、300℃以上600℃以下程度である。
セパレータ140,150は、ステンレス等の導電性材料から構成される。セパレータ140には、水素を含む燃料ガスが流動するためのガス流路が形成されている。セパレータ150には、酸素を含む酸化剤ガスが流動するためのガス流路が形成されている。
水素分離膜110は、水素を選択的に透過する水素透過性金属からなる。水素分離膜110は、燃料ガスが供給されるアノードとして機能するとともに、電解質膜120を支持および補強する支持体として機能する。水素分離膜110を構成する金属は、例えば、パラジウム、バナジウム、チタン、タンタル等である。カソード130は、例えば、La0.6Sr0.4CoO、Sm0.5Sr0.5CoO等の導電性材料から構成されている。なお、カソード130を構成する材料に白金等の触媒が担持されていてもよい。
電解質膜120は、第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質からなる。本実施の形態においては、電解質膜120が良好なプロトン伝導性を有することから、良好な発電性能が得られる。
ここで、水素分離膜電池200において良好な発電効率を維持するためには、水素分離膜110と電解質膜120との密着性が高いことが必要である。電解質膜120は混合イオン伝導体ではなくプロトン伝導性電解質であることから、アノード側における水の発生が抑制される。したがって、電解質膜120を用いることによって、水素分離膜110と電解質膜120との剥離を防止することができる。以上のことから、本発明の構成を有する電解質は、水素分離膜電池に対して特に効果を発揮する。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態においては、電気化学セルの一例である水素ポンプ300について説明する。図3は、水素ポンプ300の模式図である。図3に示すように、水素ポンプ300は、アノード210、電解質膜220、カソード230および電源240を備える。アノード210、電解質膜220およびカソード230は、順に積層されている。アノード210は、電源240のプラス端子に接続されている。一方、カソード230は、電源240のマイナス端子に接続されている。電解質膜220は、第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質からなる。
電源240からアノード210およびカソード230に電圧が印加されると、アノード210において水素が電子とプロトンとに解離する。電子は、電源240に移動する。プロトンは、電解質膜220を伝導し、カソード230に到達する。カソード230においては、電源240から与えられた電子とプロトンとから水素が生成される。以上のことから、水素ポンプ300を用いて、アノード側に供給された気体から水素を分離してカソード側に移動させることができる。それにより、純度の高い水素ガスを生成することができる。
電解質膜220が第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質からなることから、良好なプロトン伝導性が得られる。したがって、良好な水素分離効率が得られる。
以下、上記実施の形態に係るプロトン伝導性電解質を作製し、その特性を調べた。
(実施例1)
(La(1−x)Sr)(Mg(1−y)Zr)O
実施例1においては、第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質(サンプル1−1〜1−3)を作製した。表2に各サンプルの組成式を示す。各サンプルは、焼結によって作製した。
Figure 0004882806
(分析1)
サンプル1−1〜1−3に対してXRD測定を行った。図4〜図6は、各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。図4〜図6において、縦軸はX線回折強度を示し、横軸は回折角度を示す。図4〜図6に示すように、いずれのサンプルにおいてもLa(Mg0.5Zr0.5)Oのピークが検出された。したがって、La(Mg0.5Zr0.5)Oからなるペロブスカイト型のプロトン伝導性電解質が得られた。
(実施例2)
(La(1−x)Sr)(Mg(1−y)Ti)O
(La(1−x)Ca)(Mg(1−y)Ti)O
実施例2においては、第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質(サンプル2−1〜2−5)を作製した。表3に各サンプルの組成式を示す。各サンプルは、焼結によって作製した。
Figure 0004882806
(分析2)
サンプル2−1〜2−5に対してXRD測定を行った。図7〜図9は、各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。図7〜図9において、縦軸はX線回折強度を示し、横軸は回折角度を示す。図7〜図9に示すように、いずれのサンプルにおいてもLa(Mg0.5Ti0.5)Oのピークが検出された。したがって、La(Mg0.5Ti0.5)Oからなるペロブスカイト型のプロトン伝導性電解質が得られた。
(実施例3)
(La(1−x)Sr)(Mg(1−y)Nb)O
(La(1−x)Ba)(Mg(1−y)Nb)O
実施例3においては、第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質(サンプル3−1〜3−5)を作製した。表4に各サンプルの組成式を示す。各サンプルは、焼結によって作製した。
Figure 0004882806
(分析3)
サンプル3−1〜3−5に対してXRD測定を行った。図10および図11は、各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。図10および図11において、縦軸はX線回折強度を示し、横軸は回折角度を示す。図10および図11に示すように、いずれのサンプルにおいてもLa(Mg2/3Nb1/3)Oのピークが検出された。したがって、La(Mg2/3Nb1/3)Oからなるペロブスカイト型のプロトン伝導性電解質が得られた。
(実施例4)
La(Mg(1−y)Ta)O
実施例4においては、第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質(サンプル4)を作製した。サンプル4の組成は、La(Mg0.68Ta0.32)O3−αで表される。サンプル4は、焼結によって作製した。
(分析4)
サンプル4に対してXRD測定を行った。図12は、サンプル4のXRD測定の結果を示す図である。図12の縦軸はX線回折強度を示し、図12の横軸は回折角度を示す。図12に示すように、La(Mg2/3Ta1/3)Oのピークが検出された。したがって、La(Mg2/3Ta1/3)Oからなるペロブスカイト型のプロトン伝導性電解質が得られた。
(分析5)
サンプル3−1〜3−3およびサンプル4の導電率を測定した。図13は、サンプル3−1およびサンプル4の導電率を示す図である。図14は、サンプル3−1〜3−3の導電率を示す図である。図13および図14において、縦軸は導電率(S/cm)の対数を示し、横軸は絶対温度の逆数(1/K)を示す。図13および図14において、白抜きの記号は湿潤水素中での導電率を示し、黒抜きの記号は湿潤酸素中での導電率を示す。
図13および図14に示すように、サンプル3−1〜3−3およびサンプル4について良好な導電率が得られた。なお、Taを用いたサンプルに比較して、Nbを用いたサンプルにおいて良好な導電率が得られた。なお、サンプル3−1〜3−3およびサンプル4は一例であって、組成比率が異なっても同様の結果が得られると考えられる。
(実施例5)
(La(1−x)Sr)(Mg(1−y)Nb)O
(La(1−x)Ba)(Mg(1−y)Nb)O
実施例5においては、第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質(サンプル5−1〜5−8)を作製した。表5に各サンプルの組成式を示す。各サンプルは、焼結によって作製した。
Figure 0004882806
(分析6)
サンプル5−1〜5−8に対してXRD測定を行った。図15〜図17は、サンプル5−1〜5−8のXRD測定の結果を示す図である。図15〜図17において、縦軸はX線回折強度を示し、横軸は回折角度を示す。図15〜図17に示すように、いずれのサンプルにおいても(La0.5Sr0.5)(Mg0.5Nb0.5)Oのピークが検出された。したがって、(La0.5Sr0.5)(Mg0.5Nb0.5)Oからなるペロブスカイト型のプロトン伝導性電解質が得られた。
(分析7)
サンプル5−1〜5−8の導電率を測定した。図18は、サンプル5−2,5−8の導電率を示す図である。図18において、縦軸は導電率(S/cm)の対数を示し、横軸は絶対温度の逆数(1/K)を示す。図18において、白抜きの記号は湿潤水素中での導電率を示し、黒抜きの記号は湿潤酸素中での導電率を示す。図18に示すように、サンプル5−2,5−8について良好な導電率が得られた。
図19は、サンプル5−2〜5−4の導電率を示す図である。図19において、縦軸は導電率(S/cm)の対数を示し、横軸は絶対温度の逆数(1/K)を示す。図19において、白抜きの記号は湿潤水素中での導電率を示し、黒抜きの記号は湿潤酸素中での導電率を示す。図19に示すように、導電率は、y=0.004において最も高くなった。
次に、温度およびMg含有量をパラメータにして導電率を測定した。図20(a)は湿潤酸素中におけるサンプル5−2〜5−4の導電率を示し、図20(b)は湿潤水素中におけるサンプル5−2〜5−4の導電率を示す。図20(a)および図20(b)において、縦軸は導電率(S/cm)の対数を示し、横軸は絶対温度の逆数(1/K)を示す。図20(a)および図20(b)のいずれにおいても、各温度において導電率はy=0.04の場合に最も高くなった。したがって、LaSrMgNbO系のペロブスカイトにおいては、y=0.04あたりにおいて導電率が高くなることがわかった。
次に、Aサイトの比率をパラメータにして導電率を測定した。図21は、サンプル5−3,5−6の導電率を示す図である。図21において、縦軸は導電率(S/cm)の対数を示し、横軸は絶対温度の逆数(1/K)を示す。また、図21において、白抜きの記号は湿潤水素中での導電率を示し、黒抜きの記号は湿潤酸素中での導電率を示す。図21に示すように、LaSrMgNbO系のペロブスカイトにおいては、Aサイトの比率が変化しても導電率にあまり影響が見られなかった。
(分析8)
次に、サンプル5−3を用いて構成した水素濃淡電池の起電力を測定した。測定に用いたガス中の水素濃度および流量を表6に示す。なお、ガス(1)およびガス(2)のいずれにおいても、加湿温度を17℃に設定した。したがって、ガス(1)の水蒸気分圧とガス(2)の水蒸気分圧とは、ほぼ同一である。水素濃淡電池の一方の電極にはガス(1)を供給し、他方の電極にはガス(2)を供給した。測定温度は、500℃〜900℃に設定した。
Figure 0004882806
図22は、各温度における起電力と水素分圧比との関係を示す図である。図22において、縦軸は起電力を示し、横軸はガス(1)中の水素分圧とガス(2)中の水素分圧との比を示す。図22に示すように、水素濃淡電池においては、各起電力は理論値にほぼ等しくなった。
また、サンプル5−3を用いて構成した水蒸気濃淡電池の起電力を測定した。測定に用いたガスの加湿温度を表7に示す。なお、ガス(3)およびガス(4)のいずれにおいても、水素濃度を1%とした。したがって、ガス(3)の水素分圧とガス(4)の水素分圧とは、ほぼ同一である。水蒸気濃淡電池の一方の電極にはガス(3)を供給し、他方の電極にはガス(4)を供給した。測定温度は、500℃〜900℃に設定した。
Figure 0004882806
図23は、各温度における起電力と水蒸気分圧比との関係を示す図である。図23において、縦軸は起電力を示し、横軸はガス(3)の水蒸気分圧とガス(4)の水蒸気分圧との比を示す。図23に示すように、700℃以下の温度においては、起電力はほぼゼロになった。
これらの結果から、図24に示す関係が得られる。図24は、サンプル5−3における温度と輸率との関係を示す図である。図24において、縦軸は各移動体の輸率を示し、横軸は温度を示す。tは酸素イオンの輸率を示し、tはプロトンの輸率を示す。図24に示すように、プロトンの輸率は、700℃以下の温度においてほぼ1になった。プロトンの輸率は、500℃未満の温度においても同様にほぼ1になると考えられる。以上のことから、サンプル5−3の電解質は、良好なプロトン伝導性を有することがわかった。なお、他のサンプルにおいても同様の結果が得られると考えられる。また、他の実施例に係るサンプルにおいても同様の結果が得られると考えられる。
(実施例6)
(La(1−x)Sr)(Sc(1−y)Nb)O
実施例6においては、第1の実施の形態に係るプロトン伝導性電解質(サンプル6−1〜6−5)を作製した。表6に各サンプルの組成式を示す。
Figure 0004882806
(分析9)
サンプル6−1〜6−5に対してXRD測定を行った。図25および図26は、サンプル6−1〜6−5のXRD測定の結果を示す図である。図25および図26において、縦軸はX線回折強度を示し、横軸は回折角度を示す。図25および図26に示すように、いずれのサンプルについても(La0.5Sr0.5)(Sc0.75Nb0.25)Oのピークが検出された。したがって、(La0.5Sr0.5)(Sc0.75Nb0.25)Oからなるペロブスカイト型のプロトン伝導性電解質が得られた。
(分析10)
次に、サンプル6−2,6−4の導電率を測定した。図27は、サンプル6−2,6−4の導電率を示す図である。図27において、縦軸は導電率(S/cm)の対数を示し、横軸は絶対温度の逆数(1/K)を示す。図27において、白抜きの記号は湿潤水素中での導電率を示し、黒抜きの記号は湿潤酸素中での導電率を示す。図27に示すように、サンプル6−2,6−4においては、良好な導電率が得られた。他のサンプルについても、同様に良好な導電率が得られると考えられる。
(分析11)
次に、サンプル6−1〜6−5に対してIR測定を行った。図28および図29は、IR測定の結果を示す図である。図28および図29において、縦軸は吸光度を示し、横軸は波長を示す。図28および図29に示すように、各サンプルにおいて3300cm−1あたりにOH伸縮振動に起因するピークが現れた。この結果から、サンプル6−1〜6−5における導電種はプロトンであると考えられる。したがって、サンプル6−1〜6−5は、良好なプロトン伝導性を有することがわかった。
本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池の模式的断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る水素分離膜電池の模式的断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る水素ポンプの模式図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルの導電率を示す図である。 各サンプルの導電率を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルの導電率を示す図である。 各サンプルの導電率を示す図である。 各サンプルの導電率を示す図である。 各サンプルの導電率を示す図である。 各温度における起電力と水素分圧比との関係を示す図である。 各温度における起電力と水蒸気分圧比との関係を示す図である。 温度と輸率との関係を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルのXRD測定の結果を示す図である。 各サンプルの導電率を示す図である。 IR測定の結果を示す図である。 IR測定の結果を示す図である。
符号の説明
10 アノード
20,120,220 電解質膜
30,130 カソード
100 燃料電池
110 水素分離膜
200 水素分離膜電池
300 水素ポンプ

Claims (3)

  1. ABO型ペロブスカイト構造を有するプロトン伝導性電解質であって、
    La 0.5 Sr 0.5 Mg 0.54 Nb 0.46 3−α で表される組成を有することを特徴とするプロトン伝導性電解質。
  2. アノードと、
    前記アノード上に形成された請求項1記載のプロトン伝導性電解質と、
    前記プロトン伝導性電解質上に形成されたカソードとを備えることを特徴とする電気化学セル。
  3. 前記アノードは、水素透過性を有する水素分離膜であることを特徴とする請求項2記載の電気化学セル。
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