JP4882772B2 - 再閉鎖可能な紙箱 - Google Patents

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本発明は、スナック菓子や食品を収納する紙箱に係り、詳しくは一枚のブランク板から直方体状に形成され、一方の端縁から形成される蓋部によって簡便に開口が行えると共に、所定量の消費後に再閉鎖することが出来、かつ強固な再閉鎖が可能な紙箱に関する。
従来、この種の紙箱として、一枚のブランク板をサック貼りして胴部を構成し、それを組み立てて形成される、一般にフリップトップと呼ばれる形式で、被せ蓋状に形成される蓋部が、天板後辺をヒンジとなる折線として開放並びに再閉鎖される紙箱が実施されている。さらに、胴部前板と胴部側板の上辺を、胴部後板の上辺より低い位置に設け、前板同志の繋ぎ片の中段に設けられた第一の弱め線と側板同志の繋ぎ片と胴部側板上端の水平部分との間に設けられた第二の弱め線を切断することによって被せ蓋部分を開封して、胴部前板並びに胴部側板の上部を大きく露出させると共に、再閉鎖時には、従来と同様に、被せ蓋内面に糊着された折り返し片と、胴部前板上端の折り返し片が相互に係合して、再閉鎖状態を維持するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−230970号公報
しかしながら、前述の構造の紙箱は、製造上において、胴部前板及び胴部側板のそれぞれ上部延長上に延設される折り返し片及び繋ぎ片、さらに延設される蓋部前板および蓋部側板を、予めZ字状に折り畳み、蓋部前板下端延長上側の折り返し片および両側の繋ぎ片を前記蓋部前板及び蓋部側板に貼着した後に、前記胴部をサック貼りして筒状に形成するため、扁平に折り畳まれた状態にあっても上下端での厚みに大きな差異を生じ、例えば集積状態での取り扱いでは荷崩れし易いため製函工程においても給紙部の改変を必要としたり、製函状態で紙箱の変形を生じやすい等の欠点があった。また、前述のように蓋部前板および蓋部側板の下端は折り返しのために直線状の折線を用いざるを得ず、角ばった蓋部形状で画一的となり易く、特に菓子や食品のパッケージに必要とされる消費者への訴求効果の点で、独自性のある表現を行い難いという欠点があった。
一方、再閉鎖を主とした紙箱の構造として、胴部後板の上端から延設される天板及び蓋板と、前記天板の両側に連設される蓋側板と、さらに前記蓋側板の上端に係止切欠部を有する貼着片を設け、前記蓋板内面に前記貼着片を貼着して被せ蓋状に形成し、閉蓋時において、胴部前板の上端に連設した折り返し片が、前記被せ蓋内面に貼着された貼着片の係止切欠部に係止されることにより、胴部上端に被せられた被せ蓋状蓋部が不用意に開くことの無い紙箱構造が周知とされている(例えば、特許文献2参照)。
特許庁公報53−219「周知・慣用技術集(包装産業)」(第302頁、第1図〜第3図)
上記特許文献2に示した紙箱構造は、再閉鎖時の蓋部の安定的閉蓋状態は望めるものの、蓋部の形成は内容物の収納後、すなわち胴部を四角筒状に形成した後に、上述の蓋構成部分を胴部上端で組み立て並びに貼着して形成される為、製函工程は通常の紙箱(四角筒状胴部の上下端にそれぞれ閉鎖要素を有する紙箱)に比して特殊な工程となり、機械設備の改変を必要とするものである。また、蓋部の閉鎖が係止による構造のみである為、バージン性の保証すなわち未開封状態を保証する商品の流通にはオーバーラッピングを必要とする等、各種の問題点を有している。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになしたものであって、四角筒状胴部の上端に被せ蓋状に形成された蓋部を構成した紙箱において、使用前の蓋部は未開封性を維持しながら開封が容易に行え、再閉鎖時には安定的な閉蓋状態を保持できると共に、商品訴求効果に優れた蓋部形状とすることが可能で、かつ製函工程において特殊な設備改変を必要としない紙箱を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、横折線を介して順設される蓋部前板、天板、後板、底板、前板と、前記蓋部前板の左右両側端に左右蓋部側板が延設され、前記後板の左右両側端には両端に折線を介してそれぞれ耳片を設けた左右重合側板が縦折線を介して延設され、同じく前記前板の左右両側端に縦折線を介して左右側板が延設され、また前記前板の他方の端部延長上には前面破断線および両端近傍の折返横折線を介して蓋部重合貼着板および折返係止片が連設され、さらに前記後板上端で該後板を蓋部後板とに分設する仰開用横折線と、該仰開用横折線の両端からそれぞれ前記左右重合側板の上端を左右重合側板貼着部とに分設する側面傾斜破断線が穿設され、前記折返係止片の端縁が再閉鎖時に当接する前記蓋部重合貼着板の端縁近傍面にエンボス加工部分を設けたブランクからなり、該ブランクを折り曲げ前記左右重合側板および左右側板をそれぞれ貼着し、前記蓋部重合貼着板を逆折りして前記蓋部前板内側に貼着するとともに、前記左右蓋部側板をそれぞれ前記左右重合側板貼着部に貼着して組み立て構成されることを特徴とする再閉鎖可能な紙箱である。
請求項2の発明は、横折線を介して順設される蓋部前板、天板、後板、底板、前板と、前記蓋部前板の左右両側端に左右蓋部側板が延設され、前記後板の左右両側端には両端に折線を介してそれぞれ耳片を設けた左右重合側板が縦折線を介して延設され、同じく前記前板の左右両側端に縦折線を介して左右側板が延設され、また前記前板の他方の端部に少なくとも一箇所の折返横折線を介して連設される折返係止片と、前記蓋部前板の他方の端部に横折線を介して前記蓋部前板の内面に貼着される蓋部折返板が連設され、さらに前記後板上端で該後板を蓋部後板とに分設する仰開用横折線と、該仰開用横折線の両端からそれぞれ前記左右重合側板の上端を左右重合側板貼着部とに分設する側面傾斜破断線が穿設されたブランクからなり、該ブランクを折り曲げ前記左右重合側板および左右側板をそれぞれ貼着し、前記折返係止片を逆折りするとともに、前記左右蓋部側板をそれぞれ前記左右重合側板貼着部に貼着し、前記蓋部折返板の中央近傍が前記前板の上端中央近傍に仮接着して組み立て構成されることを特徴とする再閉鎖可能な紙箱である。
請求項3の発明は、請求項2記載の再閉鎖可能な紙箱において、前記折返係止片の端縁が再閉鎖時に当接する前記蓋部折返板の端縁近傍面にエンボス加工部分を設けてなることを特徴とするものである。
本発明の再閉鎖可能な紙箱は、ブランクからトップローディング形式或いはラップラウンド形式で折り曲げ貼着して組み立てられ、四角筒状胴部の上端が被せ蓋状に形成された蓋部を構成した紙箱において、胴部を構成する前板上端から折り返された蓋部重合貼着板に蓋部前板が貼着され、かつ左右蓋部側板がそれぞれ左右側面貼着部に貼着されるので、使用前の蓋部の未開封性を維持することが出来る。第二実施例においても蓋部折返板の中央近傍を前板の上端中央近傍に仮接着することにより同様の効果を維持できる。
しかも前記蓋部前板の下端部および前記左右蓋部側板のそれぞれ側端部は露出しているので、開封に際しての手掛かりとなり易く、開封操作を容易なものとすることが出来る。また第二実施例においては、折返横折線以外の部分を湾曲線として同様の効果を得ることが可能である。
図4の第一実施例の再閉鎖完了状態を示す説明用部分断面図に表すように、前記蓋部前板内面に貼着され開封操作によって破断された前記蓋部重合貼着板の上端破断部は、胴部を構成する前板上端から折り返された折返板の下端破断部に係止されて、不用意に開くことの無い安定した閉蓋状態を維持することが出来る。また図8の第二実施例の再閉鎖完了状態を示す説明用部分断面図のように、蓋部前板の下端部から折り曲げられ該蓋部前板内面に貼着された蓋部折返板の先端部が、前板上端の両側から横折線を介して連設され折り返されたそれぞれの折り曲げ係止片の先端部に係止して、同様の効果を得ることができる。さらに、前述のように蓋部前板の下端部および左右蓋部側板のそれぞれ側端部は露出した状態であるので、例えば実施例のごとく蓋部前板の下端部を湾曲形状としたようにデザイン的にカットするなど、商品訴求効果に優れた蓋部形状とすることが可能である。第二実施例の場合でも、両端の折込横折線以外の部分(中央部)を弧状切線とすることにより蓋部前板の下端部をデザイン的に利用することができる。
本発明の再閉鎖可能な紙箱は、折り畳み貼り合せ状態において、特許文献1に示した構造すなわちZ字状折り畳みのような状態を構成することを必要としないので折り畳み貼り合せの工程を簡略化することが出来る。しかも、Z字状折り畳みによって貼り合せ後の上下端厚みの大きな差異を生じることが無いので、集積状態での取り扱いも容易であり、製函工程において機械給紙部等の改変を必要とせず、また製函状態での紙箱の変形等を生じる可能性を抑えることが出来る。
本発明に係る紙箱は、再閉鎖時において、折返係止片が蓋部前板内側面に貼着された蓋部重合貼着板の開封切断後の端面に係止する際、撥音が発生することによって、閉鎖操作を確認することができるが、さらに図9に表わした第三実施例の展開平面図に示すように、折返係止片の端縁が再閉鎖時に当接する蓋部重合貼着板の端縁近傍面にそれぞれエンボス加工部分を設けることにより、撥音の発生が大きくなり、より閉鎖操作を確認しやすいという効果がある。この効果は、第一実施例では第三実施例と同様に、折返係止片の端縁が再閉鎖時に当接する蓋部重合貼着板の端縁近傍面にそれぞれエンボス加工部分を設けることにより得られ、また、第二実施例においては、折返係止片の端縁が再閉鎖時に当接する蓋部折返板の端縁近傍面にエンボス加工部分を設けることにより得ることが出来る。
上記本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。図1は本発明に係る紙箱の第一実施例のブランク状態を示す展開平面図。図2は同じく第一実施例の組立完了状態を示す説明用斜視図。図3は同じく第一実施例の開封完了状態を示す説明用斜視図。図4は同じく第一実施例の再閉鎖完了状態を示す説明用部分断面図。図5は本発明に係る紙箱の第二実施例のブランク状態を示す展開平面図。図6は同じく第二実施例の組立完了状態を示す説明用斜視図。図7は同じく第二実施例の開封完了状態を示す説明用斜視図。図8は同じく第二実施例の再閉鎖完了状態を示す説明用部分断面図。図9は本発明に係る紙箱の第三実施例のブランク状態を示す展開平面図。図10は同じく第三実施例の組立途中状態を示す説明用斜視図。図11は同じく第三実施例の組立貼着途中状態を示す説明用斜視図。図12は同じく第三実施例の組立完了状態を示す説明用斜視図。図13は同じく第三実施例の開封完了状態を示す説明用斜視図である。
図1は本発明に係る紙箱の第一実施例のブランク状態を示す展開平面図であって、板紙等シート材を打抜き加工して形成されるブランクAは、横折線L1、L2、L3、L4を介して上から蓋部前板1、天板2、後板3、底板4、前板5を順に連設し、前記蓋部前板1の両側端には縦折線L9、L10を介してそれぞれ左蓋部側板10、右蓋部側板が延設され、前記後板3の両側端には上下両端に横折線L13、L14、L15、L16を介してそれぞれ天部耳片14、15および底部耳片16、17を設けた左重合側板8および右重合側板9が縦折線L7、L8を介してそれぞれ延設され、前記前板5の両側端には縦折線L5、L6を介してそれぞれ左側板6、右側板7が延設され、また前記前板5の下端延長上に前面破断線Xおよび両端近傍の折返横折線L11を介して蓋部重合貼着板13および折返係止片12、12が連設されている。前記後板3の上端は横断する仰開用横折線L12によって蓋部後板3’に分設され、また前記左右重合側板8および9の上端はそれぞれ前記仰開用横折線L12の両端から発する側面傾斜破断線YおよびZによって左右重合側板貼着部8’および9’に分設されている。尚、前記仰開用横折線L12と後板上端の横折線L2との距離は仰開操作に必要な距離に設定が可能である。また前記左右重合側板貼着部8’および9’は少なくとも貼着できる面積にて設定することが望ましい。
図2は第一実施例の組立完了状態を示す説明用斜視図で、本発明の再閉鎖可能な紙箱の組み立てにあたっては、ブランクAの横折線L13、L14、L15、L16を用いて天部耳片14、15、底部耳片16、17を起立させるとともに、縦折線L7、L8を用いて左右重合側板8、9を起立させた後、横折線L2、L3を用いて天板2、底板4を起立させ後板3から四辺が起立したトレー状を形成する。このとき、前記天部耳片14、15をそれぞれ前記天板2の内面に、また前記底部耳片16、17をそれぞれ前記底板4の内面にそれぞれ貼着することもできる。通常前記トレー状部分に収納物を充填した後、前板5の下端辺の前面破断線Xと両端の折返横折線L11、L11を用いて蓋部重合貼着板13を逆折りしつつ横折線L4を用いて前板5を前記トレー状部分に被せ、縦折線L5、L6を用いて左右両側板6、7をそれぞれ前記左右重合側板8、9に貼着固定する。次に前記蓋部重合貼着板13をさらに前記前板5側に折り返して蓋部前板1の内面に重合貼着し、さらに縦折線L9、L10を用いて左右蓋部側板10、11を折り曲げ、それぞれを左右重合側板貼着部8’、9’に貼着接合して、組立を完了する。尚、図中の点線部分は蓋部内面に当接する部位を表している。
図3は第一実施例の開封完了状態を示す説明用斜視図で、本発明の再閉鎖可能な紙箱の使用にあたっては、蓋部の引き上げ操作詳しくは蓋部前板1を前板5から引き剥がす操作で、前記蓋部前板1の内面に貼着された蓋部重合貼着板13と折返係止片12との間の前面破断線Xが破断するとともに、左右重合側板8および9の上端に穿設された側面傾斜破断線YおよびZが破断して、前記蓋部前板1と左右の蓋部側板10および11が貼着された左右重合側板貼着部8’および9’と天板2ならびに蓋部後板3’とで構成される被せ蓋状に形成された蓋部が後板3の上端に設けられた仰開用横折線L12をヒンジ部分として仰開型に開放される。収納或いは充填されている内容物の使用後は、前記被せ蓋状に形成された蓋部を元の位置に戻すことにより再閉鎖することが出来、図4の実施例の再閉鎖完了状態を示す説明用部分断面図に表すように、前記蓋部前板1の内面に貼着され開封操作によって前記前面破断線Xが破断され、破断された前記蓋部重合貼着板13両端の折返係止片12部分の上端破断部端面が、胴部を構成する前板5の上端の両端から折り返された折返係止片12、12の下端破断部端面に係止されて安定した再閉鎖が保持される。
図5は本発明に係る紙箱の第二実施例のブランク状態を示す展開平面図で、ブランクA’は、横折線L1、L2、L3、L4を介して上から蓋部前板1、天板2、後板3、底板4、前板5を順に連設し、前記蓋部前板1の両側端には縦折線L9、L10を介してそれぞれ左蓋部側板10、右蓋部側板が延設され、前記後板3の両側端には上下両端に横折線L13、L14、L15、L16を介してそれぞれ天部耳片14、15および底部耳片16、17を設けた左重合側板8および右重合側板9が延設され、前記前板5の両側端には縦折線L5、L6を介してそれぞれ左側板6、右側板7が延設されており、前記後板3の上端は横断する仰開用横折線L12によって蓋部後板3’に分設され、また前記左右重合側板8および9の上端はそれぞれ前記仰開用横折線L12の両端から発する側面傾斜破断線YおよびZによって左右重合側板貼着部8’および9’に分設されており、第一実施例のブランクAと略同様である。第二実施例においては、前記前板5の下端辺両端部に折返横折線L11、L11を介してそれぞれ折返係止片12、12が延設され、前記蓋部前板1の上端辺両端部を折込横折線L17、L17とし、該折込横折線L17、L17を介して蓋部折返板13’が延設されるとともに、前記折込横折線L17、L17間は上向きの弧状切線Rが穿設されている。
図6は同じく第二実施例の組立完了状態を示す説明用斜視図で、予め或いは組み立て前に、蓋部前板1の上端に延設された蓋部折返板13’を折込横折線L17、L17を用いて折り曲げ前記蓋部前板1の内面に重合貼着したブランクA´の横折線L13、L14、L15、L16を用いて天部耳片14、15、底部耳片16、17を起立させるとともに、縦折線L7、L8を用いて左右重合側板8、9を起立させた後、横折線L2、L3を用いて天板2、底板4を起立させ後板3から四辺が起立したトレー状を形成する。このとき、前記天部耳片14、15をそれぞれ前記天板2の内面に、また前記底部耳片16、17をそれぞれ前記底板4の内面にそれぞれ貼着することもできる。通常前記トレー状部分に収納物を充填した後、前板5の下端辺両端の折返横折線L11、L11を用いて折返係止片12、12を逆折りしつつ横折線L4を用いて前板5を前記トレー状部分に被せ、縦折線L5、L6を用いて左右両側板6、7をそれぞれ前記左右重合側板8、9に貼着固定する。次に折返係止片12、12をさらに前記前板5側に折り返して蓋部前板1の内面に重合しつつ、前記蓋部折返板13´の略中央部分を前記前板5の上端中央部近傍に仮接着し、次いで縦折線L9、L10を用いて左右蓋部側板10、11を折り曲げ、それぞれを左右重合側板貼着部8’、9’に貼着接合して、組立を完了する。尚、第一実施例と同様に、図中の点線部分は蓋部内面に当接する部位を表している。
図7は同じく第二実施例の開封完了状態を示す説明用斜視図で、第二実施例の再閉鎖可能な紙箱の使用にあたっては、蓋部の引き上げ操作詳しくは蓋部前板1を前板5から引き剥がす操作で、前記蓋部前板1内面側の蓋部折返板13’と前記前板5の仮接着状態を引き剥がすとともに、左右重合側板8および9の上端に穿設された側面傾斜破断線YおよびZが破断して、前記蓋部前板1と左右の蓋部側板10および11が貼着された左右重合側板貼着部8’および9’と天板2ならびに蓋部後板3’とで構成される被せ蓋状に形成された蓋部が後板3の上端に設けられた仰開用横折線L12をヒンジ部分として仰開型に開放される。収納あるいは充填されている内容物の使用後は、前記被せ蓋状に形成された蓋部を元の位置に戻すことにより再閉鎖することが出来、図8の実施例の再閉鎖完了状態を示す説明用部分断面図に表すように、前記蓋部前板1の内面に貼着された蓋部折返板13’の先端端面が、胴部を構成する前板5の上端の両端から折り返された折返係止片12、12の下端端面に係止されて安定した再閉鎖が保持される。
図9は本発明に係る紙箱の第三実施例のブランク状態を示す展開平面図で、ブランクA”は横折線L1、L2、L3、L4を介して上から蓋部前板1、天板2、後板3、底板4、前板5を順に連設し、前記蓋部前板1の両側端には縦折線L9、L10を介して左蓋部側板10、右蓋部側板11がそれぞれ延設され、前記天板2の両側端には縦折線L13、L14を介してそれぞれ中間部分に内向き突起部を有する内向きコ字状の繋止切込mを穿設した天部係止片14’、15’が延設され、前記後板3の両側端には縦折線L7、L8を介してそれぞれ天地方向両端近傍に対向する先端鉤状の繋止溝nを穿設した左重合側板8および右重合側板9が延設され、前記底板4の両側端には縦折線L15、L16を介してそれぞれ中間部分に内向き突起部を有する内向きコ字状の繋止切込mを穿設した底部係止片16’、17’が延設され、前記前板5の両側端には縦折線L5、L6を介してそれぞれ左側板6、右側板7が延設され、また前記前板5の下端延長上に折返横折線L11を介して両端にそれぞれ折返係止片12、12を前面破断線Xで分設した蓋部重合貼着板13が連設されると共に前記前面破断線Xにより前記前板5の下端中央に開口貼着片18が分設されている。さらに、前記折返係止片12、12の端縁が再閉鎖時に当接する前記蓋部重合貼着板13のそれぞれの端縁近傍面にエンボス加工部V、Vが刻設されている。前記後板3の上端は横断する仰開用横折線L12によって蓋部後板3’に分設され、また前記仰開用横折線L12を二分する交差破断線Tと該交差破断線Tを対角線とする正方形状の緩衝破断線Uが穿設されている。前記左右重合側板8および9の上端はそれぞれ前記仰開用横折線L12の両端から発する側面傾斜破断線YおよびZによって左右重合側板貼着部8’および9’に分設され、同じく前記左右重合側板8および9の天地両側端近傍所定位置に穿設した鉤状の繋止溝nはそれぞれ縦折線L7およびL8に接している。さらに、前記後板3と前記左右重合側板8および9との間を介する縦折線L7およびL8上にはそれぞれ中央部で前記後板3側に突出する指掛弧状破断線Rに連続する分解用破断線Sが天地方向に穿設されている。
図10は同じく第三実施例の組立途中状態を示す説明用斜視図、図11は同じく第三実施例の組立貼着途中状態を示す説明用斜視図で、予め或いは組み立て前に、両端にそれぞれ分設された折返係止片12、12と蓋部重合貼着板13を、折返横折線L11を用いて折り返し、前板5の下端に分設された開口貼着片18と前記蓋部重合貼着板13とを重合貼着し、次に、後板3から縦折線L7およびL8を用いて左重合側板8および右重合側板9を起立させ、横折線L2およびL3を用いて天板2および底板4を起立させると共に、前記天板2の両側端の天部係止片14’および15’を縦折線L13およびL14を用いて折り曲げると共に前記左重合側板8および右重合側板9の天板側の繋止溝nにそれぞれ挿入して繋止し、前記底板4の両側端の底部係止片16’および17’を縦折線L15およびL16を用いて折り曲げると共に前記左重合側板8および右重合側板9の底板側の繋止溝nにそれぞれ挿入して繋止して、図10に示すように、後板3から起立された左重合側板8および右重合側板9と天板2および底板4からなるトレー状を形成した組立途中状態となる。次に、前述のトレー状形成部分への内容物の充填或いは収納後、横折線L4を用いて前板5を前記トレー状形成部上面に折り曲げると共に、縦折線L5およびL6を用いて左側板6および右側板7を折り曲げて前記左重合側板8および右重合側板9にそれぞれ重合貼着して、図11に示す組立貼着途中の状態となる。
図12は同じく第三実施例の組立完了状態を示す説明用斜視図で、前項説明の組立貼着途中の状態から、横折線L1を用いて蓋部前板1を折り曲げて前板5に重合すると共に、蓋部重合貼着板13を前記蓋部前板1の内面に貼着し、次いで、縦折線L9およびL10を用いて左蓋部側板10および右蓋部側板11を折り曲げると共に左重合側板貼着部8’および右重合側板貼着部9’にそれぞれ重合貼着して、図に示す組立完了状態となる。
図13は同じく第三実施例の開封完了状態を示す説明用斜視図で、第三実施例の再閉鎖可能な紙箱の使用にあたって、蓋部前板1を前板5から引き剥がす操作によって、前記蓋部前板1の内面に貼着された蓋部重合貼着板13と折返係止片12との間の前面破断線Xが破断すると同時に前記前板5上方中央の開口貼着片18部分が開口すると共に、左右重合側板8および9の上端に穿設された側面傾斜破断線YおよびZが破断して、前記蓋部前板1と左右の蓋部側板10および11が貼着された左右重合側板貼着部8’および9’と天板2ならびに蓋部後板3’とで構成される被せ蓋状に形成された蓋部が後板3の上端に設けられた仰開用横折線L12をヒンジ部分として仰開型に開放される。収納或いは充填されている内容物の使用後は、前記被せ蓋状に形成された蓋部を元の位置に戻すことにより再閉鎖することが出来、第一実施例と同様に図4の再閉鎖完了状態を示す説明用部分断面図に表すように、前記蓋部前板1の内面に貼着され開封操作によって前記前面破断線Xが破断され、破断された前記蓋部重合貼着板13両端の折返係止片12部分の上端破断部端面が、胴部を構成する前板5の上端の両端から折り返された折返係止片12、12の下端破断部端面に係止されて安定した再閉鎖が保持される。尚、第三実施例においては、前記折返係止片12、12の端縁が再閉鎖時に当接する前記蓋部重合貼着板13のそれぞれの端縁近傍面にエンボス加工部V、Vが刻設されることにより、前記蓋部重合貼着板13のそれぞれの端縁近傍面が前記蓋部前板1の内面から空隙を有して位置されることとなり、再閉鎖操作すなわち被せ蓋状に形成された蓋部の元の位置への戻し操作で、前記折返係止片12、12が係止される際に跳ね返りによる前記蓋部前板1の内面への打撃が強くなって、生じる撥音が大きくなるものである。
本発明に係る紙箱の第一実施例のブランク状態を示す展開平面図。 同じく第一実施例の組立完了状態を示す説明用斜視図。 同じく第一実施例の開封完了状態を示す説明用斜視図。 同じく第一実施例の再閉鎖完了状態を示す説明用部分断面図。 本発明に係る紙箱の第二実施例のブランク状態を示す展開平面図。 同じく第二実施例の組立完了状態を示す説明用斜視図。 同じく第二実施例の開封完了状態を示す説明用斜視図。 同じく第二実施例の再閉鎖完了状態を示す説明用部分断面図。 本発明に係る紙箱の第三実施例のブランク状態を示す展開平面図。 同じく第三実施例の組立途中状態を示す説明用斜視図。 同じく第三実施例の組立貼着途中状態を示す説明用斜視図。 同じく第三実施例の組立完了状態を示す説明用斜視図。 同じく第三実施例の開封完了状態を示す説明用斜視図。
符号の説明
A、A’、A” ブランク
1 蓋部前板
2 天板
3 後板
3’ 蓋部後板
4 底板
5 前板
6 左側板
7 右側板
8 左重合側板
8’ 左重合側板貼着部
9 右重合側板
9’ 右重合側板貼着部
10 左蓋部側板
11 右蓋部側板
12 折返係止片
13 蓋部重合貼着板
13’ 蓋部折返板
14、15 天部耳片
14’、15’ 天部係合片
16、17 底部耳片
16’、17’ 底部係合片
18 開口貼着片
L1〜L4、L13〜L16 横折線
L5〜L10 縦折線
L11 折返横折線
L12 仰開用横折線
L17 折込横折線
R 指掛弧状破断線
S 分解用破断線
T 交差破断線
U 緩衝破断線
V エンボス加工部
X 前面破断線
Y、Z 側面傾斜破断線
R 弧状切線
m 繋止切込
n 繋止溝

Claims (3)

  1. 横折線を介して順設される蓋部前板、天板、後板、底板、前板と、前記蓋部前板の左右両側端に左右蓋部側板が延設され、前記後板の左右両側端には両端に折線を介してそれぞれ耳片を設けた左右重合側板が縦折線を介して延設され、同じく前記前板の左右両側端に縦折線を介して左右側板が延設され、また前記前板の他方の端部延長上には前面破断線および両端近傍の折返横折線を介して蓋部重合貼着板および折返係止片が連設され、さらに前記後板上端で該後板を蓋部後板とに分設する仰開用横折線と、該仰開用横折線の両端からそれぞれ前記左右重合側板の上端を左右重合側板貼着部とに分設する側面傾斜破断線が穿設され、前記折返係止片の端縁が再閉鎖時に当接する前記蓋部重合貼着板の端縁近傍面にエンボス加工部分を設けたブランクからなり、
    該ブランクを折り曲げ前記左右重合側板および左右側板をそれぞれ貼着し、前記蓋部重合貼着板を逆折りして前記蓋部前板内側に貼着するとともに、前記左右蓋部側板をそれぞれ前記左右重合側板貼着部に貼着して組み立て構成されることを特徴とする再閉鎖可能な紙箱。
  2. 横折線を介して順設される蓋部前板、天板、後板、底板、前板と、前記蓋部前板の左右両側端に左右蓋部側板が延設され、前記後板の左右両側端には両端に折線を介してそれぞれ耳片を設けた左右重合側板が縦折線を介して延設され、同じく前記前板の左右両側端に縦折線を介して左右側板が延設され、また前記前板の他方の端部に少なくとも一箇所の折返横折線を介して連設される折返係止片と、前記蓋部前板の他方の端部に横折線を介して前記蓋部前板の内面に貼着される蓋部折返板が連設され、さらに前記後板上端で該後板を蓋部後板とに分設する仰開用横折線と、該仰開用横折線の両端からそれぞれ前記左右重合側板の上端を左右重合側板貼着部とに分設する側面傾斜破断線が穿設されたブランクからなり、
    該ブランクを折り曲げ前記左右重合側板および左右側板をそれぞれ貼着し、前記折返係止片を逆折りするとともに、前記左右蓋部側板をそれぞれ前記左右重合側板貼着部に貼着し、前記蓋部折返板の中央近傍が前記前板の上端中央近傍に仮接着して組み立て構成されることを特徴とする再閉鎖可能な紙箱
  3. 前記折返係止片の端縁が再閉鎖時に当接する前記蓋部折返板の端縁近傍面にエンボス加工部分を設けてなることを特徴とする請求項2記載の再閉鎖可能な紙箱
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