JP4882425B2 - 差圧測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、差圧測定装置に関し、詳しくは過大圧保護構造に関する。
図5は、従来の差圧測定装置の一例を示す構成図である。図5の差圧測定装置は、測定対象プロセスの高圧側と低圧側の圧力差を電気信号に変換する圧力検出部11と、この圧力検出部11で生成された電気信号を増幅する増幅部12とで構成されている。
圧力検出部11は、高圧側の圧力を導入する高圧力導入部を形成する高圧側フランジ13と、低圧側の圧力を導入する低圧力導入部を形成する低圧側フランジ14と、これら高圧側フランジ13と低圧側フランジ14に導入される圧力差を検出するダイアフラムよりなる受圧部(差圧カプセル)15とで構成されている。このように構成される圧力検出部11は、高圧側フランジ13と低圧側フランジ14がナット16とボルト17で係止されている。
図6は従来の差圧カプセル15の一例を示す構成図である。差圧センサ50を内蔵する本体ボディ61の一方の面には高圧側バックプレート面51が形成され、他方の面には低圧側バックプレート面52が形成されている。これら高圧側バックプレート面51と低圧側バックプレート面52は、外側に凸状の湾曲面として形成されている。
高圧側バックプレート面51には、高圧側バックプレート面51との間に低圧側過大圧室58を形成するように高圧側予加重ダイアフラム53が配置固着されている。さらに、高圧側予加重ダイアフラム53を覆い圧力伝達媒体62としての封入液を封入する高圧側シールダイアフラム室54が形成されるようにして高圧側シールダイアフラム63が設けられ、その外周端部は本体ボディ61に溶接等により気密に取り付けられている。
低圧側バックプレート面52には、低圧側バックプレート面52との間に高圧側過大圧室57を形成するように低圧側予加重ダイアフラム56が配置固着されている。さらに、低圧側予加重ダイアフラム56を覆い圧力伝達媒体62を封入する低圧側シールダイアフラム室59が形成されるようにして低圧側シールダイアフラム64が設けられ、その外周端部は本体ボディ61に溶接等により気密に取り付けられている。
高圧側予加重ダイアフラム53と低圧側予加重ダイアフラム56は、組み立て前は平板状になっているが、高圧側バックプレート面51および低圧側バックプレート面52に組み立て固着するのにあたり、各バックプレート面に沿って凸状に湾曲するように圧力を加える。
本体ボディ61には、高圧側過大圧伝導穴60と低圧側伝導穴65と低圧側過大圧伝導穴66と高圧側伝導穴68が設けられている。
高圧側過大圧伝導穴60の一端は高圧側過大圧室57に開口連通し、他端は高圧側伝導穴68を介して高圧側シールダイアフラム室54に連通するとともに差圧センサ50の一方に連通している。
低圧側過大圧伝導穴66の一端は低圧側過大圧室58に開口連通し、他端は低圧側伝導穴65を介して低圧側シールダイアフラム室59に連通するとともに差圧センサ50の他方に連通している。
このような構成において、低圧側シールダイアフラム64に低圧側の圧力Pが加わると圧力伝達媒体62に伝達され、さらに低圧側伝導穴65を介して差圧センサ50の他方の面に圧力Pが伝達される。また、この低圧側の圧力Pは、低圧側過大圧伝導穴66を介して高圧側予加重ダイアフラム53を加圧する。
ここで、高圧側予加重ダイアフラム53は本来平板であるものを凸状に変形させているので、その復元力が圧力Pに対抗することになって変位しない。
高圧側予加重ダイアフラム53と低圧側予加重ダイアフラム56の復元力は最大測定圧力の約2倍に相当するように凸状の形状が設計されている。したがって、約2倍を超える圧力が加わることにより、高圧側予加重ダイアフラム53と低圧側予加重ダイアフラム56は変位しはじめることになる。
高圧側予加重ダイアフラム53が変位すると圧力伝達媒体62を移動させ、低圧側シールダイアフラム64も変位する。そして、圧力Pが最大測定圧力の2倍を超えて約3倍になると、図7に示すように低圧側シールダイアフラム64は低圧側予加重ダイアフラム56に着座し、それ以上変位しなくなる。圧力Pが最大測定圧力の約3倍を超えても、低圧側シールダイアフラム64は低圧側予加重ダイアフラム56に接しているため圧力伝達媒体62の圧力は約3倍以上には上昇せず、差圧センサ50は約3倍以上の圧力を受けることはない。
特開2005−207743号公報(第6頁〜第7頁 第1図)
しかし、従来技術で説明した差圧測定装置は、圧力伝達媒体62としての封入液を封入する高圧側シールダイアフラム室54への伝導穴68と低圧側シールダイアフラム室59への低圧側伝導穴65が、それぞれ高圧側シールダイアフラム63と低圧側シールダイアフラム64の外周端部近傍に設けられているために、これら高圧側シールダイアフラム63と低圧側シールダイアフラム64に加えられる圧力差に応じた圧力伝達媒体62の移動が不確実であるという問題がある。
また、高圧側シールダイアフラム63と低圧側シールダイアフラム64の外周端部を本体ボディ61に直接取り付ける構造であるため、本体ボディ61の熱膨張が直接これら高圧側シールダイアフラム63と低圧側シールダイアフラム64に伝わってしまい、シールダイアフラム63、64が熱による変化を受けやすいという問題もある。
上記課題を解決するために、本発明の差圧測定装置は、以下に示すように構成する。
(1) 高圧側バックプレート面と、前記高圧側バックプレート面の反対側に形成される低圧側バックプレート面と、内蔵された差圧センサと、高圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される高圧側伝導穴と、低圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される低圧側伝導穴と、前記低圧側伝導穴に連通する低圧側過大圧伝導穴と、前記高圧側伝導穴に連通する高圧側過大圧伝導穴とを有する本体ボディと、
前記高圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する高圧側保護ダイアフラムと、
前記低圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する低圧側保護ダイアフラムと、
前記高圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記高圧側の圧力を受ける高圧側シールダイアフラムと、
前記低圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記低圧側の圧力を受ける低圧側シールダイアフラムと
を備える差圧測定装置であって、
前記高圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成されると共に、前記高圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の高圧側凹部を形成し、
該高圧側凹部に前記高圧側保護ダイアフラムを固定するとともにその高圧側保護ダイアフラムを覆うように前記高圧側シールダイアフラムを前記本体ボディに固定し、
前記低圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成されると共に、前記低圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の低圧側凹部を形成し、
該低圧側凹部に前記低圧側保護ダイアフラムを固定するとともにその低圧側保護ダイアフラムを覆うように前記低圧側シールダイアフラムを前記本体ボディに固定したことを特徴とする差圧測定装置。
(2) 高圧側バックプレート面と、前記高圧側バックプレート面の反対側に形成される低圧側バックプレート面と、内蔵された差圧センサと、高圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される高圧側伝導穴と、低圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される低圧側伝導穴と、前記低圧側伝導穴に連通する低圧側過大圧伝導穴と、前記高圧側伝導穴に連通する高圧側過大圧伝導穴とを有する本体ボディと、
前記高圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する高圧側保護ダイアフラムと、
前記低圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する低圧側保護ダイアフラムと、
前記高圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記高圧側の圧力を受ける高圧側シールダイアフラムと、
前記低圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記低圧側の圧力を受ける低圧側シールダイアフラムと
を備える差圧測定装置であって、
前記高圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成され、その凸状の曲面の任意の位置に前記差圧センサに連通している前記高圧側伝導穴の開口を配置すると共に、前記高圧側保護ダイアフラムを収納するための前記高圧側伝導穴の開口を取り巻く環状の高圧側凹部を形成し、
前記低圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成され、その凸状の曲面の任意の位置に前記差圧センサに連通している前記低圧側伝導穴の開口を配置すると共に、前記低圧側保護ダイアフラムを収納するための前記低圧側伝導穴の開口を取り巻く環状の低圧側凹部を形成したことを特徴とする差圧測定装置。
(3) 前記高圧側保護ダイアフラムは、中央または略中央に開口部を持つ平円板で形成され、前記高圧側バックプレート面の環状の高圧側凹部に装着されると共に、中央部と外周部で気密に固定され、
前記低圧側保護ダイアフラムは、中央または略中央に開口部を持つ平円板で形成され、前記低圧側バックプレート面の環状の低圧側凹部に装着されると共に、中央部と外周部で気密に固定されることを特徴とする(2)に記載の差圧測定装置。
(4) 前記高圧側シールダイアフラムは、中央部が平坦で外周部に折り返しを有する平円板で形成され、前記高圧側バックプレート面に固定された前記高圧側保護ダイアフラムを覆うと共に、折り返しの先端部で前記本体ボディの段差の側面に気密に固定され、
前記低圧側シールダイアフラムは、中央部が平坦で外周部に折り返しを有する平円板で形成され、前記低圧側バックプレート面に固定された前記低圧側保護ダイアフラムを覆うと共に、折り返しの先端部で前記本体ボディの段差の側面に気密に固定されることを特徴とする(2)に記載の差圧測定装置。
(5) 前記高圧側バックプレート面の中央位置に前記高圧側伝導穴の開口が設けられると共に、前記差圧センサの一方に連通し、
前記低圧側バックプレート面の中央位置に前記低圧側伝導穴の開口が設けられると共に、前記差圧センサの他方に連通していることを特徴とする(2)に記載の差圧測定装置。
(6) 前記高圧側保護ダイアフラムを収納するための前記高圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の高圧側凹部の任意の位置に前記低圧側過大圧伝導穴の開口が設けられると共に、該低圧側過大圧伝導穴が反対側の低圧側伝導穴と連通し、
前記低圧側保護ダイアフラムを収納するための前記低圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の低圧側凹部の任意の位置に前記高圧側過大圧伝導穴の開口が設けられると共に、該高圧側過大圧伝導穴が反対側の高圧側伝導穴と連通することを特徴とする(2)に記載の差圧測定装置。
(7) 前記本体ボディの内部には封入液が充填され、
前記高圧側シールダイアフラムと前記高圧側保護ダイアフラムとの間は一定の間隔に保つように前記封入液の量が調整され、
前記低圧側シールダイアフラムと前記低圧側保護ダイアフラムとの間は一定の間隔に保つように前記封入液の量が調整されることを特徴とする(2)に記載の差圧測定装置。
(8) 高圧側バックプレート面と、前記高圧側バックプレート面の反対側に形成される低圧側バックプレート面と、内蔵された差圧センサと、高圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される高圧側伝導穴と、低圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される低圧側伝導穴と、前記低圧側伝導穴に連通する低圧側過大圧伝導穴と、前記高圧側伝導穴に連通する高圧側過大圧伝導穴とを有する本体ボディと、
前記高圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する高圧側保護ダイアフラムと、
前記低圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する低圧側保護ダイアフラムと、
前記高圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記高圧側の圧力を受ける高圧側シールダイアフラムと、
前記低圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記低圧側の圧力を受ける低圧側シールダイアフラムと
を備える差圧測定装置であって、
前記高圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成されると共に、前記高圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の凹部と前記低圧側過大圧伝導穴の端を備え、
前記低圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成されると共に、前記低圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の凹部と前記高圧側過大圧伝導穴の端を備え、
前記高圧側保護ダイアフラムは、前記高圧側伝導穴の開口が貫通する開口部を備え、
前記低圧側保護ダイアフラムは、前記低圧側伝導穴の開口が貫通する開口部を備えることを特徴とする差圧測定装置。
本提案によれば、バックプレート面の略中央位置に伝導穴の開口(入口)を設け、この開口を取り巻くようにした環状(同心円状)の凹部を形成し、この凹部に保護ダイアフラムを配置し、その保護ダイアフラムを覆うようにシールダイアフラムを本体ボディに固定した構造にすることで、シールダイアフラム裏側の封入液室への通路が本体ボディの中央にあるために封入液の移動が容易で、確実な過大圧保護が期待できるという効果がある。
また、シールダイアフラムの折り返しの先端部で本体ボディの段差の側面に気密に固定される構造にしたことにより、本体ボディからの熱を遮蔽するアイソレーション効果により、本体ボディとの熱膨張差によるシールダイアフラムの剛性変化を受けにくくするという効果がある。
本発明に係る差圧測定装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
「実施例1」
本発明の差圧測定装置と従来の差圧測定装置は、受圧部(差圧カプセル)の構造が相違する。図1および図2は、本発明で用いる差圧カプセルの一実施例を示す構成図である。図1および図2において、差圧センサ23を内蔵する本体ボディ24の一方の面には高圧側バックプレート面21が形成され、他方の面には低圧側バックプレート面22が形成されている。これら高圧側バックプレート面21と低圧側バックプレート面22は外側に凸状の湾曲面として形成されていて、これら湾曲面には高圧側保護ダイアフラム25および低圧側保護ダイアフラム26がそれぞれ取り付けられる。そしてさらにこれら高圧側保護ダイアフラム25および低圧側保護ダイアフラム26を覆うようにして、高圧側シールダイアフラム27および低圧側シールダイアフラム28がそれぞれ取り付けられる。なお、差圧センサ23としては、ピエゾ抵抗式シリコンセンサや振動式シリコンセンサなどが用いられる。
高圧側バックプレート面21の中央位置には差圧センサ23の一方に連通する高圧側伝導穴31の開口が設けられ、この開口を取り巻くようにして高圧側保護ダイアフラム25を取り付けるための環状の高圧側凹部32が形成されている。この高圧側凹部32の外周端部の外側には高圧側シールダイアフラム27の折り返し38部分を密着結合するための段差39が設けられている。また、高圧側バックプレート面21の任意の位置、実施例では高圧側伝導穴31の開口よりも上部位置には、低圧側伝導穴34と連通する低圧側過大圧伝導穴33の開口が設けられている。
低圧側バックプレート面22の中央位置には差圧センサ23の他方に連通する低圧側伝導穴34の開口が設けられ、この開口を取り巻くようにして低圧側保護ダイアフラム26を取り付けるための環状の低圧側凹部35が形成されている。この低圧側凹部35の外周端部の外側には低圧側シールダイアフラム28の折り返し38部分を密着結合するための段差39が設けられている。また、低圧側バックプレート面22の任意の位置、実施例では低圧側伝導穴34の開口よりも上部位置には、高圧側伝導穴31と連通する高圧側過大圧伝導穴36の開口が設けられている。
高圧側保護ダイアフラム25は、中央位置または略中央位置、実施例においては中央位置に開口部37を持つ平円板で形成され、高圧側バックプレート面21の環状の高圧側凹部32に装着されると共に、図2に示す中央部(内周部)(a点)と外周部(b点)の2箇所でレーザー溶接などにより気密に固定される。このように平板の高圧側保護ダイアフラム25は、高圧側凹部32の湾曲面に固定されているため、ある圧力までは湾曲面に密着した状態を維持する構造となっている。
低圧側保護ダイアフラム26は、中央位置または略中央位置、実施例においては中央位置に開口部37を持つ平円板で形成され、低圧側バックプレート面22の環状の低圧側凹部35に装着されると共に、図2に示す中央部(内周部)(c点)と外周部(d点)の2箇所でレーザー溶接などにより気密に固定される。このように平板の低圧側保護ダイアフラム26は、低圧側凹部35の湾曲面に固定されているため、ある圧力までは湾曲面に密着した状態を維持する構造となっている。
高圧側シールダイアフラム27は、中央部が平坦で外周部に折り返し38を有する平円板で形成され、高圧側バックプレート面21に固定された高圧側保護ダイアフラム25を覆うと共に、折り返し38の先端部で本体ボディ24の段差39の側面(e点)(図2参照)に溶接により気密に固定される。この高圧側シールダイアフラム27の材質は、316ステンレス鋼やニッケル基合金が使用されている。
低圧側シールダイアフラム28は、中央部が平坦で外周部に折り返し38を有する平円板で形成され、低圧側バックプレート面24に固定された低圧側保護ダイアフラム26を覆うと共に、折り返し38の先端部で本体ボディ24の段差39の側面(f点)(図2参照)に溶接により気密に固定される。この低圧側シールダイアフラム28の材質は、316ステンレス鋼やニッケル基合金が使用されている。
本体ボディ24の伝導穴(高圧側伝導穴31、低圧側伝導穴34、高圧側過大圧伝導穴36、低圧側過大圧伝導穴33)には封入液が充填される。高圧側シールダイアフラム27と高圧側保護ダイアフラム25との間に形成される高圧側封入液室41および低圧側シールダイアフラム28と低圧側保護ダイアフラム26との間に形成される低圧側封入液室42は、一定の間隔を保つように封入液の量が調整されている。
このような構成において、高圧側に加えられた圧力Pが測定範囲内の圧力P1であるときには、図2および図4に示すように、高圧側シールダイアフラム27を介して高圧側シールダイアフラム27の裏側にある高圧側封入液室41の封入液に伝達される。この封入液への圧力伝達は、高圧側伝導穴31を通じて差圧センサ23にも伝達されるとともに、高圧側バックプレート面21に設けられた高圧側伝導穴31と連通している高圧側過大圧伝導穴36を通じて低圧側保護ダイアフラム26の裏側にも伝達される。しかし、平板の低圧側保護ダイアフラム26は強制的に低圧側バックプレート面24の低圧側凹部35の湾曲面に固定されているため、測定範囲内の圧力による封入液の伝達力が加わっても湾曲面に密着して離れず変位しない。
低圧側に加えられた測定範囲内の圧力Pの場合も同様に、低圧側シールダイアフラム28を介して低圧側シールダイアフラム28の裏側にある低圧側封入液室42の封入液に伝達される。この封入液への圧力伝達は、低圧側伝導穴34を通じて差圧センサ23に伝達されるとともに、低圧側バックプレート面22に設けられた低圧側伝導穴34と連通している低圧側過大圧伝導穴33を通じて高圧側保護ダイアフラム25の裏側に伝達される。しかし、平板の高圧側保護ダイアフラム25は強制的に高圧側バックプレート面21の高圧側凹部32の湾曲面に固定されているため、測定範囲内の圧力による封入液の伝達力が加わっても湾曲面に密着して離れず変位しない。
次に、高圧側に加えられた圧力Pが測定範囲を超えた圧力P2である場合には、図3および図4に示すように、高圧側シールダイアフラム27に加えられた圧力が高圧側シールダイアフラム27の裏側にある高圧側封入液室41の封入液に伝達される。この封入液への圧力伝達は、高圧側伝導穴31と連通している高圧側過大圧伝導穴36を通じて低圧側保護ダイアフラム26の裏側に伝達される。ここで、低圧側保護ダイアフラム26は強制的に低圧側バックプレート面24の低圧側凹部35の湾曲面に固定されているため、測定範囲外の圧力による封入液の伝達力が加わると湾曲面に密着している状態から離れて変位する。
低圧側保護ダイアフラム26が低圧側凹部35の湾曲面から離れるように変位すると、その変位に応じて高圧側伝導穴31に充填されている封入液が低圧側保護ダイアフラム26の裏側に流れ込み、高圧側シールダイアフラム27の裏側の封入液が低圧側保護ダイアフラム26の裏側方向に移動する。この結果、高圧側シールダイアフラム27の裏側の高圧側封入液室41に存在していた封入液がなくなり、高圧側シールダイアフラム27も変位して高圧側保護ダイアフラム25に着座する。このときの圧力をP2とすると、これ以上の圧力を高圧側シールダイアフラム27に加えても応答できなくなるため、差圧センサ23への封入液による圧力伝達ができない。すなわち、差圧センサ23は過大圧から保護されることになる。
低圧側に加えられた圧力Pが測定範囲を超えた圧力P2である場合も高圧側と同様に、高圧側保護ダイアフラム25が高圧側凹部32の湾曲面から離れ、低圧側シールダイアフラム28が低圧側保護ダイアフラム26に着座する。これにより、これ以上の圧力が加えられても差圧センサ23への圧力の伝達はされないため、差圧センサ23は過大圧から保護される。
バックプレート面の略中央位置に伝導穴の開口を設け、この開口を取り巻くようにした環状の凹部を形成し、この凹部に保護ダイアフラムを配置し、その保護ダイアフラムを覆うようにシールダイアフラムを本体ボディに固定した構造にすることで、シールダイアフラム裏側の封入液室への通路が本体ボディの中央にあるために封入液の移動が容易で、確実な過大圧保護が期待できる差圧測定装置を提供する。
本発明の差圧カプセルとシールダイアフラムおよび保護ダイアフラムの関係を示した説明図である。 同、差圧カプセルにシールダイアフラムおよび保護ダイアフラムを装着した様子を示す説明図である。 同、高圧側に過大圧が印加されたときのシールダイアフラムおよび保護ダイアフラムの変位状態を示した説明図である。 同、印加される圧力と保護ダイアフラムの変位との状態を示すグラフである。 差圧測定装置を示す外観図である。 従来技術における差圧カプセルの構成を示した説明図である。 同、過大圧が印加されたときの変位状態を示した説明図である。
符号の説明
11 圧力検出部
12 増幅部
13 高圧側フランジ
14 低圧側フランジ
15 受圧部(差圧カプセル)
21 高圧側バックプレート面
22 低圧側バックプレート面
23 差圧センサ
24 本体ボディ
25 高圧側保護ダイアフラム
26 低圧側保護ダイアフラム
27 高圧側シールダイアフラム
28 低圧側シールダイアフラム
31 高圧側伝導穴
32 高圧側凹部
33 低圧側過大圧伝導穴
34 低圧側伝導穴
35 低圧側凹部
36 高圧側過大圧伝導穴
37 開口部
38 折り返し
41 高圧側封入液室
42 低圧側封入液室

Claims (8)

  1. 高圧側バックプレート面と、前記高圧側バックプレート面の反対側に形成される低圧側バックプレート面と、内蔵された差圧センサと、高圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される高圧側伝導穴と、低圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される低圧側伝導穴と、前記低圧側伝導穴に連通する低圧側過大圧伝導穴と、前記高圧側伝導穴に連通する高圧側過大圧伝導穴とを有する本体ボディと、
    前記高圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する高圧側保護ダイアフラムと、
    前記低圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する低圧側保護ダイアフラムと、
    前記高圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記高圧側の圧力を受ける高圧側シールダイアフラムと、
    前記低圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記低圧側の圧力を受ける低圧側シールダイアフラムと
    を備える差圧測定装置であって、
    前記高圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成されると共に、前記高圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の高圧側凹部を形成し、
    該高圧側凹部に前記高圧側保護ダイアフラムを固定するとともにその高圧側保護ダイアフラムを覆うように前記高圧側シールダイアフラムを前記本体ボディに固定し、
    前記低圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成されると共に、前記低圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の低圧側凹部を形成し、
    該低圧側凹部に前記低圧側保護ダイアフラムを固定するとともにその低圧側保護ダイアフラムを覆うように前記低圧側シールダイアフラムを前記本体ボディに固定したことを特徴とする差圧測定装置。
  2. 高圧側バックプレート面と、前記高圧側バックプレート面の反対側に形成される低圧側バックプレート面と、内蔵された差圧センサと、高圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される高圧側伝導穴と、低圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される低圧側伝導穴と、前記低圧側伝導穴に連通する低圧側過大圧伝導穴と、前記高圧側伝導穴に連通する高圧側過大圧伝導穴とを有する本体ボディと、
    前記高圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する高圧側保護ダイアフラムと、
    前記低圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する低圧側保護ダイアフラムと、
    前記高圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記高圧側の圧力を受ける高圧側シールダイアフラムと、
    前記低圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記低圧側の圧力を受ける低圧側シールダイアフラムと
    を備える差圧測定装置であって、
    前記高圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成され、その凸状の曲面の任意の位置に前記差圧センサに連通している前記高圧側伝導穴の開口を配置すると共に、前記高圧側保護ダイアフラムを収納するための前記高圧側伝導穴の開口を取り巻く環状の高圧側凹部を形成し、
    前記低圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成され、その凸状の曲面の任意の位置に前記差圧センサに連通している前記低圧側伝導穴の開口を配置すると共に、前記低圧側保護ダイアフラムを収納するための前記低圧側伝導穴の開口を取り巻く環状の低圧側凹部を形成したことを特徴とする差圧測定装置。
  3. 前記高圧側保護ダイアフラムは、中央または略中央に開口部を持つ平円板で形成され、前記高圧側バックプレート面の環状の高圧側凹部に装着されると共に、中央部と外周部で気密に固定され、
    前記低圧側保護ダイアフラムは、中央または略中央に開口部を持つ平円板で形成され、前記低圧側バックプレート面の環状の低圧側凹部に装着されると共に、中央部と外周部で気密に固定されることを特徴とする請求項2に記載の差圧測定装置。
  4. 前記高圧側シールダイアフラムは、中央部が平坦で外周部に折り返しを有する平円板で形成され、前記高圧側バックプレート面に固定された前記高圧側保護ダイアフラムを覆うと共に、折り返しの先端部で前記本体ボディの段差の側面に気密に固定され、
    前記低圧側シールダイアフラムは、中央部が平坦で外周部に折り返しを有する平円板で形成され、前記低圧側バックプレート面に固定された前記低圧側保護ダイアフラムを覆うと共に、折り返しの先端部で前記本体ボディの段差の側面に気密に固定されることを特徴とする請求項2に記載の差圧測定装置。
  5. 前記高圧側バックプレート面の中央位置に前記高圧側伝導穴の開口が設けられると共に、前記差圧センサの一方に連通し、
    前記低圧側バックプレート面の中央位置に前記低圧側伝導穴の開口が設けられると共に、前記差圧センサの他方に連通していることを特徴とする請求項2に記載の差圧測定装置。
  6. 前記高圧側保護ダイアフラムを収納するための前記高圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の高圧側凹部の任意の位置に前記低圧側過大圧伝導穴の開口が設けられると共に、該低圧側過大圧伝導穴が反対側の低圧側伝導穴と連通し、
    前記低圧側保護ダイアフラムを収納するための前記低圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の低圧側凹部の任意の位置に前記高圧側過大圧伝導穴の開口が設けられると共に、該高圧側過大圧伝導穴が反対側の高圧側伝導穴と連通することを特徴とする請求項2に記載の差圧測定装置。
  7. 前記本体ボディの内部には封入液が充填され、
    前記高圧側シールダイアフラムと前記高圧側保護ダイアフラムとの間は一定の間隔に保つように前記封入液の量が調整され、
    前記低圧側シールダイアフラムと前記低圧側保護ダイアフラムとの間は一定の間隔に保つように前記封入液の量が調整されることを特徴とする請求項2に記載の差圧測定装置。
  8. 高圧側バックプレート面と、前記高圧側バックプレート面の反対側に形成される低圧側バックプレート面と、内蔵された差圧センサと、高圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される高圧側伝導穴と、低圧側の圧力を前記差圧センサに伝達する封入液が封入される低圧側伝導穴と、前記低圧側伝導穴に連通する低圧側過大圧伝導穴と、前記高圧側伝導穴に連通する高圧側過大圧伝導穴とを有する本体ボディと、
    前記高圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する高圧側保護ダイアフラムと、
    前記低圧側バックプレート面に密着固定され、過大圧のときに変位する低圧側保護ダイアフラムと、
    前記高圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記高圧側の圧力を受ける高圧側シールダイアフラムと、
    前記低圧側保護ダイアフラムを覆い前記本体ボディに固定され、前記低圧側の圧力を受ける低圧側シールダイアフラムと
    を備える差圧測定装置であって、
    前記高圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成されると共に、前記高圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の凹部と前記低圧側過大圧伝導穴の端を備え、
    前記低圧側バックプレート面は、前記本体ボディから突き出た凸状の曲面で形成されると共に、前記低圧側伝導穴の開口を取り巻いた環状の凹部と前記高圧側過大圧伝導穴の端を備え、
    前記高圧側保護ダイアフラムは、前記高圧側伝導穴の開口が貫通する開口部を備え、
    前記低圧側保護ダイアフラムは、前記低圧側伝導穴の開口が貫通する開口部を備えることを特徴とする差圧測定装置。
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