JP4882409B2 - 車両の操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、左右前輪および左右後輪のうちの少なくとも一方の一対の車輪を左右それぞれ独立に転舵可能な車両の操舵装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されているように、操舵ハンドルの操舵操作に応じて左右前輪を転舵して車両を旋回させる車両の操舵装置において、車高の変化に応じて左右前輪の転舵量を補正して、車高変化に伴うアライメント変化による車両旋回量の変動を打ち消すようにすることは知られている。
特開2002−104215号公報
しかし、上記特許文献1に記載された車両の操舵装置は、左右前輪の補正転舵により車両の走行安定性を良好にするものであるが、前記特許文献1には車両の姿勢を制御することには言及されていない。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、車両の姿勢を良好に保つようにした車両の操舵装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、左右前輪および左右後輪のうちの少なくとも一方の一対の車輪をそれぞれ独立に転舵する転舵手段と、車両の走行に伴う車両の前後方向の物理量を検出する物理量検出手段と、前記検出された物理量に基づいて前記少なくとも一方の一対の車輪位置の目標車高を計算する目標車高計算手段と、前記少なくとも一方の一対の車輪位置の車高が前記計算された目標車高になるように、前記少なくとも一方の一対の車輪の目標トー角を計算する目標トー角計算手段と、前記計算された目標トー角を用いて転舵手段を制御して、前記少なくとも一方の一対の車輪を前記計算された目標トー角に転舵する転舵制御手段とを備えたことにある。
上記のように構成した本発明の特徴においては、物理量検出手段が車両の走行に伴う車両の前後方向の物理量を検出し、目標車高計算手段が、前記検出された物理量に基づいて左右前輪および左右後輪のうちの少なくとも一方の一対の車輪位置の目標車高を計算し、目標トー角計算手段が、前記少なくとも一方の一対の車輪位置の車高が前記計算された目標車高になるように、前記少なくとも一方の一対の車輪の目標トー角を計算する。そして、転舵手段および転舵制御手段により、前記少なくとも一方の一対の車輪のトー角が前記計算された目標トー角に設定される。したがって、車両の操舵制御により、車両の姿勢を良好に保つことができ、車両の走行安定性が良好となる。
また、本発明の他の特徴は、物理量検出手段は車速を検出する車速検出手段で構成され、かつ目標車高計算手段は、前記検出された車速が増加するに従って左右前輪位置の車高が左右後輪位置の車高よりも下がるように、前記少なくとも一方の一対の車輪位置の目標車高を計算するようにしたことにある。
一般的に、車速の増加に従って、車両には大きな揚力が作用するとともに空気抵抗によって車体は後傾になり、またこの車体の後傾はさらに大きな揚力を生じさせる。そして、揚力の発生は接地荷重を減少させ、車両の走行安定性は悪化するものである。しかし、前記のように、左右前輪および左右後輪のうちの少なくとも一方の一対の車輪のトー角を制御することにより、車速が増加するに従って左右前輪位置の車高が左右後輪位置の車高よりも下がるように車体の姿勢が制御される。したがって、車速の増加に従って増加する揚力が抑制され、車両の走行安定性が良好になる。
また、本発明の他の特徴は、車両の操舵装置において、物理量検出手段は車両の前方方向の加速度を検出する加速度検出手段で構成され、転舵手段は左右前輪および左右後輪をそれぞれ独立に転舵するように構成され、目標車高計算手段は前記検出された加速度の絶対値が増加するに従って左右前輪位置および左右後輪位置の両車高が共に下がるように、左右前輪位置および左右後輪位置の目標車高を計算し、目標トー角計算手段は左右前輪位置および左右後輪位置の車高がそれぞれ前記計算された目標車高になるように、左右前輪および左右後輪の目標トー角をそれぞれ計算し、かつ転舵制御手段は前記計算された左右前輪および左右後輪の目標トー角を用いて転舵手段を制御して、左右前輪および左右後輪を前記計算された左右前輪および左右後輪の目標トー角に転舵するように構成したことにある。
これによれば、左右前輪および左右後輪のうちの少なくとも一方の一対の車輪のトー角を制御することにより、加速度の絶対値が増加するに従って左右前輪位置および左右後輪位置の両車高が共に下がるように、すなわち車体の重心位置が下がるように車体の姿勢が制御される。したがって、車両の加減速に伴う車体の姿勢変化が抑制されて、車両の走行安定性が良好となる。
a.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて説明すると、図1は、同第1実施形態に係る車両の操舵装置の全体概略図である。この車両の操舵装置は、運転者によって操舵操作される操舵ハンドル10と、左右前輪FW1,FW2および左右後輪RW1,RW2をそれぞれ独立の転舵可能な転舵機構20,30,40,50を備えている。
操舵ハンドル10は、軸線周りに一体回転するステアリングシャフト11の上端に接続されている。ステアリングシャフト11の下端には、電動モータおよび減速機構からなる反力アクチュエータ12が設けられている。この反力アクチュエータ12は、操舵ハンドル10の操舵操作に対して操舵反力を付与する。
転舵機構20,30は、左右前輪FW1,FW2を、図示しない車体に転舵可能に支持するアーム機構21,31をそれぞれ備えている。アーム機構21,31の各後端部は、電気アクチュエータ22,32により、駆動ロッド23,33を介して左右に駆動されるようになっている。電気アクチュエータ22,32は、そのハウジング内に、電気的に駆動される電動モータおよび電動モータの回転運動を減速するとともに直線運動に変換する変換機構を有していて、駆動ロッド23,33の各内側端を、駆動ロッド23,33に対して回転可能に係合したピン24,34を介して左右に駆動する。駆動ロッド23,33は、前記電気アクチュエータ22,32による駆動により、揺動しながら左右方向に変位して、アーム機構21,31の後端部を、駆動ロッド23,33に対して回転可能に係合したピン25,35を介して左右に駆動する。したがって、左右前輪FW1,FW2は、電気アクチュエータ22,32により左右にそれぞれ独立して転舵される。
転舵機構40,50は、左右後輪RW1,RW2を、図示しない車体に転舵可能に支持するアーム機構41,51をそれぞれ備えている。アーム機構41,51の各前端部は、電気アクチュエータ42,52により、駆動ロッド43,53を介して左右に駆動されるようになっている。電気アクチュエータ42,52は、前記電気アクチュエータ22,32と同様に構成されていて、駆動ロッド43,53の各内側端を、駆動ロッド43,53に対して回転可能に係合したピン44,54を介して左右に駆動する。駆動ロッド43,53は、電気アクチュエータ42,52による駆動により、揺動しながら左右方向に変位して、アーム機構41,51の前端部を、駆動ロッド43,53に対して回転可能に係合したピン45,55を介して左右に駆動する。したがって、左右後輪RW1,RW2は、電気アクチュエータ42,52により左右にそれぞれ独立して転舵される。なお、前記アーム機構21,31,41,51をサスペンション機構の中心位置は、左右前輪FW1,FW2および左右後輪RW1,RW2の接地面上にはないものとする。
次に、反力アクチュエータ12および電気アクチュエータ22,32,42,52を制御する電気制御装置について説明する。電気制御装置は、ハンドル操舵角センサ61、左前輪転舵角センサ62、右前輪転舵角センサ63、左後輪転舵角センサ64、右後輪転舵角センサ65、車速センサ66および車高センサ67a〜67dを備えている。ハンドル操舵角センサ61は、ステアリングシャフト11に組み付けられて、操舵ハンドル10の回転角であるハンドル操舵角θhを検出する。なお、ハンドル操舵角θhは、操舵ハンドル10の中立位置を「0」とし、操舵ハンドル10の左方向の回転角を負の値で表し、操舵ハンドル10の右方向の回転角を正の値で表す。
左前輪転舵角センサ62および右前輪転舵角センサ63は、電気アクチュエータ32,42内の電動モータに組み込まれた回転角センサによってそれぞれ構成され、各電動モータの回転角を検出することによって左右前輪FW1,FW2の転舵角θf1,θf2をそれぞれ検出する。なお、左右前輪転舵角θf1,θf2も、左右前輪FW1,FW2の中立位置を「0」とし、左右前輪FW1,FW2の左方向の転舵角を負の値で表し、左右前輪FW1,FW2の右方向の転舵角を正の値で表す。また、これらの左前輪転舵角センサ62および右前輪転舵角センサ63に代えて、アーム機構21,31または駆動ロッド23,33の変位によって左右前輪転舵角θf1,θf2を検出するセンサを用いてもよい。
左後輪転舵角センサ64および右後輪転舵角センサ65は、電気アクチュエータ42,52内の電動モータに組み込まれた回転角センサによってそれぞれ構成され、各電動モータの回転角を検出することによって左右後輪RW1,RW2の転舵角θr1,θr2をそれぞれ検出する。なお、左右後輪転舵角θfr1,θr2も、左右後輪RW1,RW2の中立位置を「0」とし、左右後輪RW1,RW2の左方向の転舵角を負の値で表し、左右後輪RW1,RW2の右方向の転舵角を正の値で表す。また、これらの左後輪転舵角センサ64および右後輪転舵角センサ65に代えて、アーム機構41,51または駆動ロッド43,53の変位によって左右後輪転舵角θr1,θr2を検出するセンサを用いてもよい。
車速センサ66は、車速Vを検出する。車高センサ67a〜67dは、左右前後輪FW1、FW2,RW1,RW2の各位置の車高H1〜H4をそれぞれ検出する。
これらのセンサ61〜66,67a〜67dは、電子制御ユニット(以下、ECUという)70に接続されている。ECU70は、CPU,ROM,RAMなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とするもので、図2の前後輪転舵プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行することにより、前記センサ61〜66,67a〜67dの検出信号に応じて駆動回路71〜75を介して、反力アクチュエータ12および電気アクチュエータ22,32,42,52を駆動制御する。
次に、上記のように構成した第1実施形態の動作を説明する。イグニッションスイッチの投入により、ECU70は図2の前後輪転舵プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行し始め、この前後輪転舵プログラムの実行により、操舵ハンドル10の回動操作に応じて左右前輪FW1,FW2および左右後輪RW1,RW2を独立に転舵制御する。なお、本発明には直接に関係しないので、詳しい説明を省略するが、図示しないプログラムの実行により、反力アクチュエータ12も駆動制御されて、操舵ハンドル10の操舵操作に対して適度な反力が付与される。
前後輪転舵プログラムの実行はステップS10にて開始され、ECU70はステップS11にてハンドル操舵角センサ61からハンドル操舵角θhを入力し、車速センサ66から車速Vを入力し、かつ車高センサ67a〜67dから車高H1〜H4を入力する。そして、ステップS12にて、下記式1,2の演算の実行により、目標前輪転舵角θf*および目標後輪転舵角θr*を計算する。
Figure 0004882409
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なお、前記式1中のKは、ハンドル操舵角θhに対する左右前輪FW1,FW2の転舵角の比を表す車両に応じて予め定められた所定の定数である。
次に、ECU70は、ステップS13にて車高H1〜H4を用いた下記式3,4の演算の実行により、左右前輪FW1,FW2位置(車両前部)の車高Hfおよび左右後輪RW1,RW2位置(車両後部)の車高Hrをそれぞれ計算する。
Figure 0004882409
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次に、ECU70は、ステップS14にて、ROM内に設けられた目標車高テーブルを参照し、車速Vに対応した左右前輪FW1,FW2位置の目標車高Hf*および左右後輪RW1,RW2位置の目標車高Hr*をそれぞれ計算する。目標車高テーブルは、図3に示すように、車速Vに応じて変化する両目標車高Hf*,Hr*を記憶したものであり、目標車高Hf*は車速Vの増加に従って標準車高から徐々に減少する(図示実線)。また、目標車高Hr*は車速Vの増加に従って標準車高から徐々に増加する(図示破線)。なお、この目標車高テーブルを用いるのに代えて、車速Vの変化に従って変化する目標車高Hf*,Hr*を規定する関数を予め用意しておき、この関数を用いて目標車高Hf*,Hr*を計算するようにしてもよい。
前記ステップS14の処理後、ECU70は、ステップS15にて、下記式5,6の演算の実行により、目標車高Hf*,Hr*と実際の車高Hf,Hrとの各偏差ΔHf,ΔHrを計算する。
Figure 0004882409
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前記ステップS15の処理後、ECU70は、ステップS16にて、前記計算した車高偏差ΔHfを用いた下記式7の演算の実行により、左右前輪FW1,FW2位置の車高を車高偏差ΔHf分だけ変化させるための前輪トー角変更量Δλf、すなわち現在の車高Hfを目標車高Hf*に制御するための前輪トー角変更量Δλfを計算する。
Figure 0004882409
なお、前記式7中において、Kfは左右前輪FW1,FW2に関するホイールレート(左右前輪FW1,FW2と車体との間のばね定数)を表し、Cfは左右前輪FW1,FW2のコーナリングパワーを表し、Hは車両のロールセンター高さを表し、Tfは左右前輪FW1,FW2のトレッドを表す。そして、これらのKf,Cf,H,Tfは、車両に応じて予め定められた定数である。また、前輪トー角変更量Δλfは、トーアウト量を負で表し、トーイン量を正で表す。
次に、ECU70は、ステップS17にて、前記計算した車高偏差ΔHrを用いた下記式8の演算の実行により、左右後輪RW1,RW2位置の車高を車高偏差ΔHr分だけ変化させるための後輪トー角変更量Δλr、すなわち現在の車高Hrを目標車高Hr*に制御するための後輪トー角変更量Δλrを計算する。
Figure 0004882409
なお、前記式8中において、Krは左右後輪RW1,RW2に関するホイールレート(左右後輪RW1,RW2と車体との間のばね定数)を表し、Crは左右後輪RW1,RW2のコーナリングパワーを表し、Hは車両のロールセンター高さを表し、Trは左右後輪RW1,RW2のトレッドを表す。そして、これらのKr,Cr,H,Trは、車両に応じて予め定められた定数である。また、後輪トー角変更量Δλrは、トーアウト量を負で表し、トーイン量を正で表す。
前記ステップS17の処理後、ECU70は、ステップS18にて、前記計算した前輪トー角変更量Δλfおよび後輪トー角変更量Δλrを用いた下記式9,10の演算の実行により、目標前輪トー角λfおよび目標後輪トー角λrを更新する。なお、これらの目標前輪トー角λfおよび目標後輪トー角λrは、初期には共に「0」に設定されている。
Figure 0004882409
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これらの演算により、左右前輪FW1,FW2および左右後輪RW1,RW2各位置の車高Hf,Hrを目標車高Hf*,Hr*にそれぞれ設定するための目標前輪トー角λfおよび目標後輪トー角λrがそれぞれ計算される。
次に、ステップS19にて、前記ステップS12の処理によって計算した目標前後輪転舵角θf*,θr*を、目標前後輪トー角λf,λrを用いた下記式11〜14の演算の実行により補正して、左右前輪FW1,FW2および左右後輪RW1,RW2の目標転舵角θf1*,θf2*,θr1*,θr2*をそれぞれ計算する。
Figure 0004882409
Figure 0004882409
Figure 0004882409
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前記ステップS19の処理後、ECU70は、ステップS20にて左右前後輪転舵角センサ62〜65から検出転舵角θf1,θf2,θr1,θr2をそれぞれ入力して、前記検出転舵角θf1,θf2,θr1,θr2が、前記計算した目標転舵角θf1*,θf2*,θr1*,θr2*にそれぞれ等しくなるように電気アクチュエータ22,32,42,52をそれぞれ駆動制御する。この駆動制御により、電気アクチュエータ22,32,42,52は、駆動ロッド23,33,43,53を介してアーム機構21,31,41,51をそれぞれ回転させる。これにより、左右前輪FW1,FW2は目標左右前輪転舵角θf1*,θf2*に転舵されるとともに、左右後輪RW1,RW2は目標左右後輪転舵角θr1*,θr2*に転舵される。そして、ステップS21にて、この前輪転舵プログラムの実行が終了される。
このような転舵制御の結果、左右前輪FW1,FW2は操舵ハンドル10の操舵操作に応じた転舵角に加え、目標前輪トー角λfだけ補正転舵される。この場合、目標前輪トー角λfは左右前輪FW1,FW2位置の車高Hfを目標車高Hf*に設定するためのトー角であり、目標車高Hf*は車速Vが増加するに従って標準車高よりも徐々に低くなるので、目標前輪トー角λfは車速Vの増加に従って絶対値の大きな負の値を示すことになり、左右前輪FW1,FW2は車速Vの増加に従ってトーアウト方向に大きく転舵される。
一方、左右後輪RW1,RW2は、目標後輪トー角λrだけ転舵される。この場合、目標後輪トー角λrは左右後輪RW1,RW2位置の車高Hrを目標車高Hr*に設定するためのトー角であり、目標車高Hf*は車速Vが増加するに従って標準車高よりも徐々に高くなるので、目標後輪トー角λrは車速Vの増加に従って絶対値の大きな正の値を示すことになり、左右後輪RW1,RW2は車速Vの増加に従ってトーイン方向に大きく転舵される。
上記作動説明からも理解できるとおり、上記実施形態によれば、車速Vが増加するに従って、左右前輪FW1,FW2位置の車高が左右後輪RW1,RW2位置の車高よりも下がるように、すなわち車体が前傾するように車体の姿勢が制御される。したがって、車速Vの増加に従って増加する揚力が抑制され、車両の走行安定性が良好になる。
b.第2実施形態
次に、上記第1実施形態を変形した第2実施形態について説明する。この第2実施形態に係る車両の操舵装置においては、上記第1実施形態の車高センサ67a〜67dが省略されて、左右前輪FW1,FW2位置の車高Hfsおよび左右後輪RW1,RW2位置の車高Hrsが車速Vに応じて推定されるようになっている。また、ECU70は、図2の前後輪転舵プログラムに代えて、図4の前後輪転舵プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行する。他の構成は上記第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
この前後輪転舵プログラムの実行はステップS30にて開始され、ECU70は、ステップS31にて、ハンドル操舵角センサ61からハンドル操舵角θhを入力するとともに、車速センサ66から車速Vを入力する。そして、上記第1実施形態のステップS12の処理と同様なステップS32に処理により、上記式1,2の演算の実行により、目標前輪転舵角θf*および目標後輪転舵角θr*を計算する。
前記ステップS32の処理後、ECU70は、ステップS33にて、車高推定テーブルを参照し、車速Vに対応した左右前輪FW1,FW2位置の車高Hfsおよび左右後輪RW1,RW2位置の車高Hrsをそれぞれ計算する。車高推定テーブルは、図5に示すように、車速Vに応じて変化する推定車高Hfs,Hrsを予め記憶したものであり、推定車高Hfs,Hrsは、例えば車速Vの増加に従って標準車高から徐々に増加する。なお、この車高推定テーブルを用いるのに代えて、車速Vの変化に従って変化する推定車高Hfs,Hrsを規定する関数を予め用意しておき、この関数を用いて推定車高Hfs,Hrsを計算するようにしてもよい。
次に、ECU70は、上記第1実施形態のステップS14と同様なステップS34の処理により、車速Vに対応した左右前輪FW1,FW2位置の目標車高Hf*および左右後輪RW1,RW2位置の目標車高Hr*をそれぞれ計算する。そして、ステップS35にて、下記式15,16の演算の実行により、目標車高Hf*,Hr*と推定車高Hf,Hrとの各偏差ΔHf,ΔHrを計算する。
Figure 0004882409
Figure 0004882409
前記ステップS35の処理後、ECU70は、ステップS36にて、前記計算した車高偏差ΔHfを用いた下記式17の演算の実行により、左右前輪FW1,FW2位置の推定車高Hfsを車高偏差ΔHf分だけ変化させて目標車高Hf*に設定するための目標前輪トー角λfを計算する。
Figure 0004882409
なお、前記式17中において、Kf,Cf,H,Tfは、上記第1実施形態と同様に、車両に応じて予め定められた定数である。また、目標前輪トー角λfは、トーアウト量を負で表し、トーイン量を正で表す。
次に、ECU70は、ステップS37にて、前記計算した車高偏差ΔHrを用いた下記式18の演算の実行により、左右後輪RW1,RW2位置の推定車高Hrsを車高偏差ΔHr分だけ変化させて目標車高Hr*に設定するための目標後輪トー角λrを計算する。
Figure 0004882409
なお、前記式18中のKr,Cr,H,Trは、車両に応じて予め定められた定数である。また、目標後輪トー角λrも、トーアウト量を負で表し、トーイン量を正で表す。
前記ステップS37の処理後、ECU70は、上記第1実施形態のステップS18と同様なステップS38の処理により、前記ステップS32の処理によって計算した目標前後輪転舵角θf*,θr*を、目標前後輪トー角λf,λrを用いた上記式11〜14の演算の実行により補正して、左右前輪FW1,FW2および左右後輪RW1,RW2の目標転舵角θf1*,θf2*,θr1*,θr2*をそれぞれ計算する。そして、ECU70は、上記第1実施形態と同様なステップS39の処理により、左右前輪FW1,FW2を目標左右前輪転舵角θf1*,θf2*に転舵するとともに、左右後輪RW1,RW2を目標左右後輪転舵角θr1*,θr2*に転舵して、ステップS40にて、この前輪転舵プログラムの実行が終了される。
このような転舵制御の結果、上記第1実施形態の場合と同様に、左右前輪FW1,FW2は操舵ハンドル10の操舵操作に応じた転舵角に加え、目標前輪トー角λfだけ補正転舵される。また、左右後輪RW1,RW2は、目標後輪トー角λrだけ転舵される。そして、この場合の目標前後輪トー角λf,λrも上記第1実施形態と同様に決定されるので、車速Vが増加するに従って、左右前輪FW1,FW2位置の車高が左右後輪RW1,RW2位置の車高よりも下がるように、すなわち車体が前傾するように車体の姿勢が制御される。したがって、この第2実施形態によっても、車速Vの増加に従って増加する揚力が抑制され、車両の走行安定性が良好になる。
c.第3実施形態
次に、上記第1実施形態を変形した第3実施形態について説明する。この第3実施形態に係る車両の操舵装置においては、上記第1実施形態の車速センサ66に代えて、図1に破線で示すように、車両の前後方向の加速度Gxを検出する前後加速度センサ68が設けられている。なお、前後加速度Gxは、車両の前方方向を正、すなわち車両の増速度を正で表し、車両の減速度を負で表す。また、ECU70は、図2の前後輪転舵プログラムに代えて、図6の前後輪転舵プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行する。他の構成は上記第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
この前後輪転舵プログラムの実行はステップS50にて開始され、ECU70は、ステップS51にて、ハンドル操舵角センサ61からハンドル操舵角θhを入力し、前後加速度センサ68から前後加速度Gxを入力し、かつ車高センサ67a〜67dから車高H1〜H4を入力する。そして、上記第1実施形態のステップS12の処理と同様なステップS52に処理により、上記式1,2の演算の実行により、目標前輪転舵角θf*および目標後輪転舵角θr*を計算する。また、上記第1実施形態のステップS13の処理と同様なステップS53に処理により、上記式3,4の演算の実行により、左右前輪FW1,FW2位置(車両前部)の車高Hfおよび左右後輪RW1,RW2位置(車両後部)の車高Hrをそれぞれ計算する。
次に、ECU70は、ステップS54にて、ROM内に設けられた目標車高テーブルを参照し、前後加速度Gxに対応した左右前輪FW1,FW2位置の目標車高Hf*および左右後輪RW1,RW2位置の目標車高Hr*をそれぞれ計算する。目標車高テーブルは、図7に示すように、前後加速度Gxの絶対値|Gx|が増加するに従って変化する両目標車高Hf*,Hr*を記憶したものであり、目標車高Hf*,Hr*は、前後加速度Gxの絶対値|Gx|の増加に従って標準車高よりも若干低い車高に徐々に減少する。なお、この場合、目標車高テーブルを用いるのに代えて、前後加速度Gxの変化に従って変化する目標車高Hf*,Hr*を規定する関数を予め用意しておき、この関数を用いて目標車高Hf*,Hr*を計算するようにしてもよい。
前記ステップS54の処理後、ECU70は、上記第1実施形態のステップS15〜S21と同様なステップS55〜S61の処理を実行して、左右前輪FW1,FW2位置の車高Hfおよび左右後輪RW1,RW2位置の車高Hrが前記計算した目標車高Hf*,Hr*になるように、左右前輪FW1,FW2および左右後輪RW1,RW2のトー角を制御する。その結果、第3実施形態によれば、左右前輪FW1,FW2位置の車高Hfおよび左右後輪RW1,RW2位置の車高Hrが前記計算した目標車高Hf*,Hr*、すなわち前後加速度Gxの絶対値|Gx|の増加に従って徐々に減少する目標車高Hf*,Hr*になるように、左右前輪FW1,FW2および左右後輪RW1,RW2のトー角が制御される。その結果、第3実施形態によれば、車両の増速時および減速時に車体の重心位置が下がるように車体の姿勢が制御される。したがって、車両の加減速に伴う車体の姿勢変化が抑制されて、車両の走行安定性が良好となる。
なお、上記第3実施形態においては、車両の前後加速度Gxを検出するために、前後加速度センサ68を用いるようにした。しかし、これに代えて、上記第1実施形態の車速センサ66によって検出された車速Vを微分することにより、前後加速度Gxを検出するようにしてもよい。
d.その他の変形例
さらに、本発明は上記第1ないし第3実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
上記第1ないし第3実施形態においては、図2のステップS12、図4のステップS32および図6のステップS52にて目標前輪転舵角θf*をハンドル操舵角θhに対して線形変化する値に設定した。しかし、これに限らず、ハンドル操舵角θhの絶対値|θh|の大きな領域で、上記実施形態の目標前輪転舵角θf*の絶対値|θf*|より大きな絶対値になるように非線形変化する目標前輪転舵角θf*を計算するようにしてもよい。また、ハンドル操舵角θhに加えて、車速Vなどの走行状態に応じて非線形変化する値に目標前輪転舵角θf*を設定するようにしてもよい。例えば、車速Vの小さな領域で上記実施形態の目標前輪転舵角θf*の絶対値|θf*|よりも大きな値となり、車速Vの大きな領域で上記実施形態の目標前輪転舵角θf*の絶対値|θf*|よりも小さな値となる目標前輪操舵角θf*を計算するようにしてもよい。さらに、車体に発生するヨーレート、横加速度などを考慮して目標前輪転舵角θf*を決定するようにしてもよい。
また、上記第1ないし第3実施形態においては、目標後輪転舵角をθr*を「0」に設定するようにしたが、この目標後輪転舵角θr*を、ハンドル操舵角θh、車速V、ヨーレート、横加速度などの車両の走行状態に応じて「0」以外の値に設定するようにしてもよい。
さらに、上記第1および第2実施形態においては、車体を前傾または後傾させるために、左右前輪FW1,FW2および左右後輪RW1,RW2の両方のトー角を制御するようにした。しかし、これに代えて、左右前輪FW1,FW2または左右後輪RW1,RW2の一方のトー角のみを制御して、車体が前傾または後傾するようにしてもよい。この場合、左右前輪FW1,FW2または左右後輪RW1,RW2の一方のトー角を上記第1および第2実施形態の場合に比べて大きく制御するようにするとよい。
本発明の第1ないし第3実施形態に係る車両の操舵装置の全体概略図である。 本発明の第1実施形態に係り、図1のECUにより実行される前後輪転舵プログラムを示すフローチャートである。 本発明の第1および第2実施形態に係り、車速と目標車高との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係り、図1のECUにより実行される前後輪転舵プログラムを示すフローチャートである。 車速と推定車高との関係を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係り、図1のECUにより実行される前後輪転舵プログラムを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係り、前後加速度と目標車高との関係を示すグラフである。
符号の説明
FW1,FW2…左右前輪、RW1,RW2…左右後輪、10…操舵ハンドル、20,30,40,50…転舵機構、22,32,42,52…電気アクチュエータ、61…ハンドル操舵角センサ、62〜65…転舵角センサ、66…車速センサ、67a〜67d…車高センサ、68…前後加速度センサ、70…電子制御ユニット(ECU)。

Claims (3)

  1. 左右前輪および左右後輪のうちの少なくとも一方の一対の車輪をそれぞれ独立に転舵する転舵手段と、
    車両の走行に伴う車両の前後方向の物理量を検出する物理量検出手段と、
    前記検出された物理量に基づいて前記少なくとも一方の一対の車輪位置の目標車高を計算する目標車高計算手段と、
    前記少なくとも一方の一対の車輪位置の車高が前記計算された目標車高になるように、前記少なくとも一方の一対の車輪の目標トー角を計算する目標トー角計算手段と、
    前記計算された目標トー角を用いて前記転舵手段を制御して、前記少なくとも一方の一対の車輪を前記計算された目標トー角に転舵する転舵制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両の操舵装置。
  2. 請求項1に記載した車両の操舵装置において、
    前記物理量検出手段は、車速を検出する車速検出手段で構成され、かつ
    前記目標車高計算手段は、前記検出された車速が増加するに従って左右前輪位置の車高が左右後輪位置の車高よりも下がるように、前記少なくとも一方の一対の車輪位置の目標車高を計算する車両の操舵装置。
  3. 請求項1に記載した車両の操舵装置において、
    前記物理量検出手段は、車両の前方方向の加速度を検出する加速度検出手段で構成され、
    前記転舵手段は、左右前輪および左右後輪をそれぞれ独立に転舵するように構成され、
    前記目標車高計算手段は、前記検出された加速度の絶対値が増加するに従って左右前輪位置および左右後輪位置の両車高が共に下がるように、左右前輪位置および左右後輪位置の目標車高を計算し、
    前記目標トー角計算手段は、左右前輪位置および左右後輪位置の車高がそれぞれ前記計算された目標車高になるように、左右前輪および左右後輪の目標トー角をそれぞれ計算し、かつ
    前記転舵制御手段は、前記計算された左右前輪および左右後輪の目標トー角を用いて前記転舵手段を制御して、左右前輪および左右後輪を前記計算された左右前輪および左右後輪の目標トー角に転舵する車両の操舵装置。
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