JP4881877B2 - 地図表示システム及び地図表示プログラム - Google Patents
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Description
更に、特開2004−341028号公報は、選択したラインに沿ってスクロールする機能を有するナビゲーションであって、車両位置が画面の中心にくるように表示することを開示する。
上記の背景技術に示された方式では、ユーザの検索に基づいたスクロール開始から最終的な目的表示に至るまでの視認性への配慮が万全ではない。具体的にはスクロールして目的地に到達した場合、垂直方向の視点切り替えについては連続性が保てず視点が途中で切り替わる。又、常に平面地図のスクロールを前提としているため、斜め視などを行っている立体表示上でのスクロールは示されていない 本発明では、現在表示されていない場所の情報が検索されたときにそこにいたるルート(直線距離またはパイプラインのような構造物に沿った経路)に沿って視点を移動させ、さらにはフォーカス/デフォーカスと組み合わせて参照場所を拡大表示して、目標となる位置の表示と把握を容易にする。また、現在の視線の方向を変えずに中心に表示を移動させることにより視線を再設定しなくてもよいようにする方法の提供を課題とする。
長距離構造物含む地図を表示する地図表示部と、上記表示手段に表示されない長距離構造物の目標地点の指定を受ける選択部と、上記表示される地点から上記指定された目標地点まで上記地図をスクロールするスクロールシナリオを生成するフォーカスシナリオ決定部と、該フォーカスシナリオに従って地図をスクロール表示するスクロール実行部とを有する地図システム。特にスクロール部は、表示される地図から視線位置の高度を序々に上げ、上げた視点から目標地点まで水平にスクロール表示し、指定された地点が上記地図表示部の画面中心になる地点において、上記スクロール前の拡大率になるまで視点位置を目標地点に近づける。
図2は、フォーカス表示の流れを示す図である。
図3は、フォーカス表示のアルゴリズムフローを表す図である。
図4は、フォーカス表示のアルゴリズムフローを表す図である。
図5は、フォーカス表示のアルゴリズムフローを表す図である。
図6は、移動ベクトルの計算を示す図である。
図7は、フォーカスシナリオの構成を示す図である。
本機能は、パーソナルコンピュータやワークステーションのような計算機にてよって動作するソフトウエアプログラムにて実装し、又はハードウェアとの協調動作によって実現することができる。又、単一の計算機で構成せずにネットワーク等を介して接続される地図データベースシステムとの連動によって実施しても良い。
(1)長距離をスクロール移動する間にユーザが注目する施設を見失う可能性がある。
(2)離れた場所スクロール移動した場合に現在の地点からの視線が断絶されると、現在の場所との関係がわからなくなる。
本願では、このような問題点を解決するための、場所のフォーカス表示機能を具備した施設情報表示システムを示す。フォーカス表示機能の機能構成を図1に示す。
図1は以下の要素機能部より構成される。
(1)地図データベース 101
高精度地図(大縮尺地図)および低精度広域地図(小縮尺地図)を格納したデータベース。これらの地図は領域ごとに各領域の4隅の座標と関連付けられて管理される。また、施設形状データの全体もこの地図データの内容として座標列データにより地図と一体にして管理しておく。この施設形状データはポリラインデータとして表現されるため、縮尺情報を用いて距離に対応付けることができる。
(2)属性データベース 102
地図の位置座標と関連付けられた管理対象の施設の属性を管理するデータベース。属性データは施設形状データとの関連付けコード情報として基点からの距離情報を有する。施設の属性は開始距離と終了距離の組み合わせと対応付けられて管理される。
(3)地図データ検索部 103
大縮尺地図、小縮尺地図のような地図データを地図データベース101から検索する機能。位置座標を指定するとその座標を含む地図を検索する。この地図検索はスクロール・フォーカス中にも視点・視線の変更にともなって行なわれる。
(4)属性検索部 104
地図に記載された施設形状データに関連する属性を属性データベース102から検索する。これらの属性は施設の距離情報と関連付けて管理される。
(5)地図表示部 105
領域ごとに管理された地図データの表示を表示部に対して行なう。
(6)属性表示部 106
検索した属性データを表示する。施設属性が複数個ある場合には属性リストが作成して表示するようにしても良い。
(7)属性選択部 107
ユーザからの指示を元にテキストリストとして表示された施設属性の項目の選択を行なう。
(8)距離・位置変換部 108
施設形状データ(線分データ、または複数の線分からなるポリラインデータ)を追跡し、属性データが有する距離情報を元に、検索が要求されている属性データの位置座標を求める。
(9)フォーカスシナリオ決定部 109
現在の視線方向と交差する地図の位置と、距離・位置変換部108によって検出した属性の位置座標より、2点間の距離を計算しスクロール・フォーカスの実行シナリオを作成する。
(10)視線方向スクロール部 110
現在の立体地図または平面地図の表示に対して、視点方向(フォーカス)また、その逆方向(デフォーカス)に一定の距離ごとに視点・視線を変更する移動させる。
(11)水平スクロール部 111
現在の立体地図の表示に対して視点の高さを変えずに水平方向に視点・視線を変更する移動させる。
(12)視点計算部 112
視線方向スクロール、水平スクロールに伴って視点座標および視線のパラメータを計算する。
図1に示すフォーカス表示機能を用いてスクロールを行なう方法を示す。まず、図2(A)に示すように表示画面に地図データが表示されているものとする。本実施例においては表示される地図中にパイプライン施設の一部が表示されている状態とする。また、地図データは平面地図でもよいし、立体地図でもよい。地物の表現は立体空間の中で行なわれ、視点は空中にあるものとする。尚、視線方向としては下方を向いていればよく、地図に対して垂直又は斜めになっていてもよい。この角度については初期設定しておくほか、ユーザが設定できるようにもできる。さらに本実施例ではユーザは所望の地点に関する属性を検索してその属性を有する施設位置をフォーカス表示する。属性データは距離によって管理されているものとする。これは施設が基点からの開始距離と終了距離によって管理されていることを示す。図2はフォーカス処理の具体的なイメージである。ここでは開始距離と終了距離の間の管径を検索した結果を示す。 次に選択した属性に対応する位置は現在参照している位置よりも200km以上離れた場所のため、画面のスクロールを行なうことになる。フォーカスシナリオ決定部が視線方向スクロールと水平方向スクロールの組み合わせを決定する。図2(B)では視線逆方向にスクロールを行った結果を表示している、視線とは逆の方向にスクロール(デフォーカス)すると大縮尺地図は大量のデータの表示が必要となるため、計算機によるスクロールはスムーズに行なえなくなる可能性がある。そのため、地図検索部103は地図データベース101から小縮尺地図207を検索、表示しさらに水平スクロールにより目的の場所に移動する。
そして、視線の先を目標となる施設範囲の中心に合わせ視線方向へのスクロール(フォーカス)を行ない、引き続きフォーカス表示207を行なっている。図2(C)では属性データの範囲が指示記号208によって表示されている。
上記のフォーカス表示の実行ステップを図3、図4、図5に示す。
ステップ1:属性の検索(ステップ301):まず、図2(a)に示すように、特定範囲(図中は300kmから350kmの範囲)201のパイプライン施設202を参照しているとする。そして、新たに参照したいパイプラインの範囲を入力用のマンマシンインタフェース203を用いて入力を受ける。次に属性検索部104によって属性データベース102から入力された範囲のパイプライン施設に対応づけられる属性データの検索を行なう(114)。図2では、まず属性データに格納された距離の積算値を参照して、指定された区間のIDを検索して同じIDを持つ属性データを検索する。ここでは、204に示すように距離情報とID情報が対応付けられたテーブルがあり、距離情報を求めることによってその距離内での対応する属性IDが検索される。そしてその属性IDを元に属性データが検索される。とくに複数のテーブルに属性を分けて管理する場合には有効である。ただし属性IDを持たなくても直接属性データに開始距離と終了距離を持たせることもできる。このときユーザの検索要求に適合するものとして複数個の属性が抽出されることがあるため、この場合は属性データの概要を示すリストを属性検索部104で作り出しておく。
ステップ2:属性の表示(ステップ302):検索した属性データのリストは属性表示部106に送られ(116)、一覧リストはテキスト情報204として表示される。このとき、距離によって指定された範囲条件を満足する属性データは複数ある可能性がある。そのため、上記したように複数個の属性データの概要を記載したリストを属性データから作成して204に示すように表示する。
ステップ3:属性の選択(ステップ303):属性選択部107に属性データのリストを送り(117)、ユーザから複数個の項目リストから参照したい属性データを一個選択する入力を受け付ける。入力は属性表示部106に通知される。この属性データは距離データと関係付けられている。
ステップ4:施設位置の計算(ステップ304):距離情報に基づいて指定された施設形状データの地図データを、地図データベース101から地図検索部103により検索する(113)。検索された地図は距離・位置変換部108に送り(125)、施設形状データを属性選択部107より送られた(118)距離情報に基づき追跡しその位置座標(施設位置座標)を特定する具体的には開始距離と終了距離に基づいて施設形状データであるポリラインデータを追跡する。追跡範囲は縮尺により距離に換算して行う。そして各距離を追跡したポリライン上の点の座標を特定する。ポリラインの座標列データにより座標を特定することは容易にできる。
ステップ5:注視点間距離の計算(ステップ305):フォーカスシナリオ決定部109では現在の視点と地図との交点(注視点)の座標とステップ4にて求めた施設位置座標を用いて(119)両位置間の直線距離を求める。スクロールには、パイプライン施設に沿ってスクロールする場合と、2点間の最短距離をスクロールする場合に2種類が考えられる。パイプラインに沿ってスクロールする場合はパイプラインの位置を常に確認することができる。一方2点間の最短距離をスクロールする場合は途中でパイプラインの位置を見失うこともありえるが短かい時間でスクロールを行うことができる。
現在の注視点の位置座標を(X1,Y1)とし、ステップ4にて求めた検索点の座標を(X2,Y2)とする。2点間の最短距離でスクロールする場合の直線距離Lは、
L=Sqrt((X1−X2)・(X1−X2)+(Y1−Y2)・(Y1−Y2))
となる。ここでSqrtは平方根を求める計算を示す。なおパイプラインの施設に沿って移動する水平スクロール場合はパイプラインを構成する各線分の和によってその距離を求めることになる。また、視点計算部112では座標(X2,Y2)を受け取り(120)、視線方向スクロール(デフォーカスおよびフォーカス)、水平スクロールを行なう視点位置座標の範囲を計算する具体的な計算方法はステップ6に示す。
ステップ6:スクロール・フォーカス方法の選択(ステップ306):ステップ5にて求めた直線距離値をフォーカスシナリオ決定部109に送り(119)、スクロール・フォーカスシナリオを求める。
このシナリオとして閾値εに基づいて次の2通りを考える。ここであらかじめεは決めておき、固定数値としてシステムに登録されている。
ケース1:L<εの場合:視線方向を維持したまま水平方向にスクロールを行なう。このとき、視線の注視点がステップ4で求めた位置座標となるように移動距離を求める。これは移動距離が短い場合に対応し、視線方向スクロールを行わなくても水平スクロールだけで短時間にスクロールを行える。
ケース2:L≧ε:一たん視線方向の逆方向にスクロール(デフォーカス)し、引き続き注視点をステップ4にて求めた位置座標に合わせるまで水平スクロールを行なった後、再び視線方向にスクロール(フォーカス)を行なう。現在の視点の座標はわかっているので目標値の座標が決定すると視線のベクトルが決定される。これよりそのベクトル上の新たな視点位置を計算してもとの拡大率に戻すフォーカスを行う。具体的には図4を用いて後述する。
次にステップ7:スクロール・フォーカスの実行(ステップ307):フォーカスシナリオに従ってスクロールおよびフォーカスを行なう。水平スクロールのみの場合はステップ8以降を行ない、視線方向スクロールを行なう場合はステップ11以降を行なう。
ステップ8:ケース1の実行(ステップ308):水平方向にスクロールを行なう場合には、そのまま水平方向に移動する水平スクロール実行部(111)を起動する(121)。この選択はユーザにより行なうことになる。
ステップ9:地図データの追加表示(ステップ309):現在参照している地図が途切れる場合には、地図検索部103に地図検索のための位置座標(新しく必要となる地図の隅座標)を送り(119)、地図データベース101から必要となる地図を検索し地図表示部103で表示する。
ステップ10:スクロールの継続判定(ステップ310):ここでは所定の座標(X2,Y2)に到達していなければ水平スクロールを続ける。水平スクロールを続ける場合にはステップ8を実行する。スクロールの実行が必要でなければ終了する。ここで、新しい注視点が画面の中心に来るようにした時点で終了となる。これにより注目した居場所を画面の中心にもってくることができるため施設データの確認が容易になる。
ステップ11:ケース2の実行(ステップ311):この場合は視線方向スクロールと水平スクロールの組み合わせにより実行する。視線方向スクロールを行なう場合は視線方向スクロール実行部(110)を起動する(122)。また、水平方向にスクロールを行なう場合には、そのまま水平方向に移動する水平スクロール実行部(111)を起動する(121)。
ステップ12:デフォーカスの実行(ステップ312):視点から地表の方向である視線方向とは逆の方向にズームダウンする。このときデフォーカスの方法として視線方向が鉛直方向に対して斜めになっている場合もあるが、その角度を維持したままでフォーカスする。これによりユーザは注視点を見失うことをなくより広い領域を見渡すことが可能となる。但し鉛直方向と斜め視線の法線ベクトルが90度近くの値と持っている場合には逆方向にスクロールを行なっても高さ値の変更が大きく変化しないことがある。この場合には、始点位置を地表面平面に対して鉛直方向に移動させることを考え、視線角度の変更を行なう。具体的にはステップ視点回転行列の角度を変更することにより視線法線ベクトルの注視点先・距離を変更せずに視方向をより鉛直方向に近づくように変更する。最低の角度を予め記憶しておき、その角度を超えるまで視点方向を変更するようにする。その上で高さ値があらかじめ決められた閾値を越えるまで逆方向のスクロールを行なう。視点の回転角度と視線の逆方向への移動距離についてはその値を一時的にメモリに保持しておく。これにより逆方向スクロールを行なう時間の短縮を行なうことができる。このとき表示範囲は拡大するので、現在の地図範囲を表示領域が超える場合に、より大縮尺の地図・画像が必要であるとして地図検索部103に地図検索のための位置座標(新しく必要となる地図の隅座標)を送り(120)、地図を切り替える(ステップ313)。また、スクロールシナリオが、元に表示していた地図縮尺よりも荒い縮尺地図をロードすることを指示している場合は、表示していた地図の表示も粗い縮尺の地図の表示に切り替えられる。地図データベース101からは必要となる地図を検索し地図表示部103で表示する。このように地図を切り替えながら滑らかに上昇することによって視点の急激な切り替えに伴う施設の見失いを避けることができる。この流れは視点を画面よりも遠ざけるズームアップ処理で実現できる。ステップ13:地図の変更(ステップ313):上述したように、フォーカスシナリオに従って地図の追加を行なう場合には地図検索部103に地図データベース101から新たな地図を検索する。検索すべき地図はフォーカスシナリオに記載されている。ステップ313と314は必要に応じて複数回繰り返すこともありうる。
ステップ14:デフォーカスの継続判定(ステップ314):スクロールシナリオにおけるデフォーカスを完遂していない場合には、デフォーカスを継続する。デフォーカスを継続実施する場合にはステップ12を実行する。それ以外はステップ15を実施する。
ステップ15:水平スクロールの実行(ステップ315):デフォーカスに続いて水平スクロールを実行する。これはステップ9〜ステップ11とほぼ同一であるがステップ10に記載された終了は伴わない。この場合の水平スクロールはステップ8と同じように、
(1)パイプラインの経路に沿ったスクロール
(2)注視点間の直線距離を移動するスクロール
を選択する。選択は利用者により行なわれる。高さを上げて表示する地図の縮尺を大きなものに変換することでスクロールする距離を低減することができる。
ステップ16:地図の変更(ステップ316):フォーカスシナリオに従って水平スクロールにおいて地図の追加を行なう場合には地図検索部103に地図データベース101から新たな地図を検索する。検索する地図はフォーカスシナリオに記載されている。
ステップ17:スクロールの継続判定(ステップ317):目的の座標(X2,Y2)に到達しているかを判断する、到達しておらず、水平スクロールを継続実施する場合にはステップ15を実行する。それ以外はステップ18を実施する。
ステップ18:フォーカスの実行(ステップ318):ステップ15にて、注視点である画面の中央を目標値として視線をあわせた後、その視線方向にズームアップを行ない、参照場所のズームアップを行なう。ここでは逆方向のスクロールとは逆の順序でスクロールを行なう。つまり、新しい注視点を視線方向に捉えた場合、そこから水平スクロール以前に最初に使用していた視線距離と視線角度になるように視線方向にスクロールを行なう。よって、ステップ318においては、予めステップ12において一時的にメモリに保持された視点の回転角度と視線逆方向への移動距離を読み出し、目標地点から視点角度を考慮した地点において水平スクロールを中止しておく。そして、その視点位置から地表面に近づく方向に該視点角度を維持したままに近づき注視点までの距離を変更する。これによりズームアップを行ない、初めの視点距離(高度)においてスクロールを終了する。この動作によって注視点は画面の中心に来るようになる。移動の際には全体を見渡し、かつ、最終的には元の拡大率に自動的に戻るためにユーザは地図の大きさを把握することが容易となる。
尚、ステップ12において、視線角度が所定値以上に小さく鉛直方向に変換してからデフォーカスを行った場合には、変換後の視点方向でフォーカスし、所定の距離においてフォーカスを中止した後に変換前の視点角度に変換を行うこととする。これによってユーザは好みの視点方向を維持することができる。
ステップ19:地図の変更(ステップ319):尚、ステップ18におけるフォーカスの際にフォーカスシナリオに従って地図の追加を行なう場合には地図検索部103に地図データベース101から新たな地図を検索させる。検索すべき地図はフォーカスシナリオに記載されている。ここで検索すべき地図とはフォーカスを行う上で徐々に縮尺率の小さい地図が必要となる場合のことをいう。ステップ313と同様に地図を切り替えつつフォーカスを行うことでユーザの地図把握を容易とする。
ステップ20:フォーカスの継続判定(ステップ320):フォーカスを継続実施する場合にはステップ18を実行する。それ以外は終了する。これはフォーカスがあらかじめ決められた拡大率になった時点で終了することになる。このようなデフォーカース、水平移動、フォーカスの流れを図6に示す。まず現在の地図(411)参照はスクリーン401に映る範囲である。そしてそのスクリーンの法線方向403は視線方向でありこれは注視点402を有している。そして、ステップ11からステップ14を実行する場合、以下のような流れとなる。まず、スクリーン401が視線と逆方向のデフォーカスにより404に移動する。フォーカスシナリオ決定部109ではこのデフォーカス距離が管理される。そして引き続き水平スクロールによりスクリーンが移動方向ベクトル406に従って移動し407に示す位置にくる。この位置は視線方向が注視点410の座標に一致する。そして、次に、スクリーンの法線ベクトル409に従ってフォーカスするため、視線方向にスクリーンを移動させ408の位置まで移動させる。ここで、スクリーン401とスクリーン404の位置の距離は大縮尺地図の検索を伴うまでのあらかじめ決められた閾値となる距離である。また移動方向ベクトル406はスクリーン407の法線ベクトルが地図411と交差する点が注視点410であるように決定される。これによりスクロール前の表示倍率、視線方向で表示位置のみが変更された状態での表示が可能となる。
フォーカスシナリオの例を図7に示す。501はデフォーカスのためのパラメータであり、<デフォーカス>は、視線とは逆方向に移動させる長さ、<デフォーカス地図変更>は地図を切り替えるときの移動距離、<地図精度>は変更する地図の基本縮尺、<地図>は地図番号、をそれぞれ示す。502は水平スクロールのためのパラメータであり、<移動距離X>はX軸方向の移動距離、<移動距離Y>はY軸方向の移動距離、<地図>は上記の移動距離に対して切り替える地図の番号を示す。水平スクロールの場合は移動距離に応じて異なる領域の地図に表示が変更される。503はフォーカスのためのパラメータであり、<フォーカス>は、視線方向に移動させる長さ、<フォーカス地図変更>は地図を切り替えるときの移動距離、<地図精度>は変更する地図の基本縮尺、<地図>は地図番号、をそれぞれ示す。これらの値はステップ6において決めていく。
ステップ1:オイル・ガスリークのセンサデータ取得:SCADAなどによりオイル・ガスリークのセンサデータ取得を行なう。これは距離情報として取得される。
ステップ2:距離情報と位置の変換:これはステップ304に相当する。ステップ1により取得した距離情報を距離・位置変換部108に送り、位置座標に変換する。
ステップ3:フォーカスの実行:上記したステップ305からステップ314を適用してフォーカスシナリオを作成するとともにデフォーカス・フォーカス表示を行なう。
さらに、このようなフォーカスは長距離構造物の中で、属性自体が移動している場合にも適用できる。例えば、例としてプロダクトインタフェーストラッキング追跡の場合を例示する。プロダクトインタフェースは一本のパイプラインの中を異なるオイルを連続して流すときに、境界部分で発生する混合領域のことである。通常この混合領域の大きさを極力小さくするために流量や送り出し圧力の制御を行なう。しかしこの混合領域はパプライン内を流れているうちに少しずつ大きくなる。このプロダクトインタフェースの位置を把握することにより分離作業が容易になる。ここでは、プロダクトインタフェースの位置は時々刻々変化する。このため、スクロールの方法も変化することになる。以下にステップを示す。
ステップ1:インタフェース位置の計算:プロダクトインタフェースの距離はSCADAなどにより取得する。SCADAからはプロダクトインタフェースの位置が取得される。またこの距離は計算によっても求めることができる。しかしこの計算手法については任意でよい。
ステップ2:プロダクトインタフェースの位置を計算:距離・位置変換部108によりインタフェースまでの距離を位置座標に変換する。このとき、インタフェースの開示位置と終了位置をそれぞれ求めることになる。
ステップ3:フォーカスに実行:上記したステップ305からステップ314を適用してフォーカスシナリオを作成するとともにデフォーカス・フォーカス表示を行なう。
本発明により同じ視線で参照する領域を切り替えることが容易になる。また参照したい場所(注視点)を常に画面の中央に配置して拡大表示を行なうため地図による位置の参照が利用者にとって容易になる。そして注視点が立体空間の中で画面の中心に配置されるため、平面地図だけではなく立体地図を利用する場合でも注視点の拡大表示が可能となる。
Claims (9)
- 長距離構造物を含む地図を表示する地図表示部と、
上記地図表示部に表示されていない長距離構造物の目標地点の指定を受ける選択部と、
上記地図表示部に表示されている地点から上記指定された目標地点まで上記地図をスクロールするスクロールシナリオを生成するフォーカスシナリオ決定部と、
該スクロールスシナリオに従って、前記地図表示部に地図をスクロールさせて表示させるスクロール実行部とを有し、
上記スクロール実行部は、上記表示される地図から視点位置の高度を序々に上げ、該上げた視点から上記指定された目標地点まで水平にスクロールさせて前記地図表示部に表示させ、該指定された目標地点が上記地図表示部の画面中心になる地点において、上記スクロール前の拡大率になるまで視点位置を目標地点に近づけて上記指定された地点の地図を上記地図表示部に表示させることを特徴とする地図表示システム。 - 上記スクロール実行部は、さらに上記高度の変化を伴なわずに上記指定された目標地点まで水平にスクロールさせる手段も有することを特徴とする請求項1記載の地図表示システム。
- 上記スクロール実行部は、上記指定された目標地点まで水平にスクロールさせる際、上記表示部に表示される地図から上記指定された目標地点までの距離に応じて、上記視点位置の高度を変化させるか否かを決定することを特徴とする請求項2記載の地図表示システム。
- 上記スクロール実行部は、上記表示される地図から上記指定された目標地点までの最短距離をスクロールする場合、又は、上記長距離構造物に沿ってスクロールする場合の何れかを選択して実行することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の地図表示システム。
- 地図表示部に上記長距離構造物の識別子を表示し、上記識別子の選択を受けることで、上記識別子に対応する上記表示されていない長距離構造物の地点の指定を受けることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の地図表示システム。
- 上記スクロール実行部は、上記地図表示部に表示される地図を見る視点角度を維持したまま上記視点位置の高度を序々に上げ、かつ、視点位置を目標地点に近づけることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の地図表示システム。
- 上記スクロール実行部は、視点位置の高度が所定値になった時点で上記表示する地図をより大きな縮尺を有する地図に切り替えながら、上記表示される地図から視点位置の高度を序々に上げることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の地図表示システム。
- 上記スクロール実行部は、視点位置の高度が所定値になった時点で上記表示する地図をより小さな縮尺を有する地図に切り替えながら、上記スクロール前の拡大率になるまで視点位置を上記目標地点に近づけることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の地図表示システム。
- 上記スクロール実行部は、上記地図表示部に表示される地図を見る視点角度が所定値より小さい場合には該所定値以上に変更してから上記視点位置の高度を序々に上げる処理を行うことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の地図表示システム。
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