JP4169265B2 - 情報検索方法および情報検索装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のグループに分類された多数の情報を配置した2次元マップから、目的の情報を検索する情報検索装置に係り、特に利用者が選択したグループを拡大してグループ内の情報を詳細に表示する情報検索方法および情報検索装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、膨大な数の情報から目的の情報を探す場合、情報の階層構造の全貌を可視化しておき、注目する階層を指定してズームインさせることで、この階層の内部にある情報を詳細に表示させるブラウザシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このブラウザシステムは、階層構造を有するファイルシステムやデータベースの階層の全体構造をベン図状に表示し、指定した階層を表示画面全体に拡大するといった下位の階層への潜り込みを進めながら情報を検索するものである。なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−263255号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、初期状態としてルート以下の階層構造全体を表示しているにも関わらず、所望の階層をズームイン表示すると、周囲の情報が表示されなくなり、全階層構造に対する注目階層の相対位置を見失ってしまうという問題点があった。すなわち、特定の階層をズームインすると、情報の階層構造がどうなっているのか、全階層構造のどの部分を見ているのかがわからなくなり、利用者が迷子状態になる可能性があった。また、注目階層と全階層構造との関係を利用者が再度把握するためには、ズームアウト操作をしなければならず、手間がかかるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、目的の情報を容易かつ短時間に検索することができる情報検索方法および情報検索装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンピュータを用いた情報検索方法であって、記憶装置に格納されたプログラムに従って前記コンピュータは、あらかじめグループ毎に分類された情報を、所定の規則に従って画面上で各グループの領域を表す円の内部に配置して表示し、この表示状態を初期状態として全グループの円の重心の位置と大きさとを記憶装置に記録する初期配置手順と、複数の前記グループのうち利用者が特定のグループを選択したとき、この選択されたグループの領域を表す円を、前記記憶装置に記録されている初期状態の当該円の重心の位置と大きさとに基づいて、当該円の重心の位置を固定した状態で大きさを所定の倍率で拡大することにより当該円の重心の位置と大きさとを確定し、拡大表示する拡大表示手順と、前記拡大表示されるグループ以外の他の各グループについて、前記拡大表示されるグループの円との重心間距離が近い順に他のグループの領域を表す円に1つずつ注目し、この注目グループの円と、重心の位置と大きさとが既に確定している円との重なりが解消するように当該注目グループの円を移動および縮小して、当該注目グループの円の重心の位置と大きさとを順次確定する退避表示手順とを実行し、利用者が前記画面上を探索する際に利用者が選択したグループを拡大表示することにより情報検索を可能にしたものである。これにより、選択されたグループ領域が拡大表示された状態で新たに別のグループが選択された場合に、2番目に選択したグループを初期状態において選択した場合と同じ配置状態に遷移するようにする。このため、各グループの初期状態は記憶装置に記録されている。
また、本発明の情報検索方法の1構成例において、前記拡大表示手順は、前記拡大表示されるグループの円が前記画面から食み出す場合に、前記拡大表示されるグループの円を前記画面の中心方向に移動させて前記画面内に収めるようにしてもよい。このように、本発明の情報検索方法では、利用者が選択したグループの領域を同じ位置で拡大した結果、グループ領域が画面の表示境界の外に出る場合、位置をずらして画面の表示領域内に収めて表示する。この場合、方向ベクトルは、移動させるグループ領域の重心からモニタ画面の中心に向かうものとなる。
【0006】
また、本発明は、コンピュータからなる情報検索装置であって、記憶装置に格納されたプログラムに従って前記コンピュータは、あらかじめグループ毎に分類された情報を、所定の規則に従って画面上で各グループの領域を表す円の内部に配置して表示し、この表示状態を初期状態として全グループの円の重心の位置と大きさとを記憶装置に記録する初期配置手段と、複数の前記グループのうち利用者が特定のグループを選択したとき、この選択されたグループの領域を表す円を、前記記憶装置に記録されている初期状態の当該円の重心の位置と大きさとに基づいて、当該円の重心の位置を固定した状態で大きさを所定の倍率で拡大することにより当該円の重心の位置と大きさとを確定し、拡大表示する拡大表示手段と、前記拡大表示されるグループ以外の他の各グループについて、前記拡大表示されるグループの円との重心間距離が近い順に他のグループの領域を表す円に1つずつ注目し、この注目グループの円と、重心の位置と大きさとが既に確定している円との重なりが解消するように当該注目グループの円を移動および縮小して、当該注目グループの円の重心の位置と大きさとを順次確定する退避表示手段として機能するものである。
また、本発明の情報検索装置の1構成例において、前記拡大表示手段は、前記拡大表示されるグループの円が前記画面から食み出す場合に、前記拡大表示されるグループの円を前記画面の中心方向に移動させて前記画面内に収めるようにしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態となる情報検索システムの1構成例を示すブロック図である。本実施の形態の情報検索システムは、クライアント装置(情報検索装置)1と、サーバ装置2と、クライアント装置1とサーバ装置2とを接続するネットワーク3とから構成される。サーバ装置2は、クライアント装置1に対して、検索データやグループ情報等の検索に必要な情報をネットワーク3を介して提供する。サーバ装置2から提供された情報はクライアント装置1の記憶装置に格納される。
【0008】
クライアント装置1は、情報を表示するモニタ装置101と、マウスやキーボード等の入力装置102と、情報を記憶するための記憶装置103と、クライアント装置全体を制御する制御装置104とを有し、サーバ装置2から提供された情報をモニタ装置101の画面上に表示し、利用者からの要求を入力装置102で受け付ける。モニタ装置101と制御装置104とは、初期配置手段と拡大表示手段と退避表示手段とを構成している。
【0009】
図2はクライアント装置1のモニタ装置101における初期状態の画面表示例を示す図である。図2において、10はモニタ装置101の画面である。クライアント装置1で検索の対象となる情報は、11〜16の何れかのグループに分類されており、各グループ11〜16の領域を表す円の内部に表示されている。グループ内の情報が多い場合には、情報を縮小して円の内部に表示することが望ましい。また、初期状態では情報のサムネイル(タイトル、代表語、代表画像、概要文など)のみを表示しておき、後述のように選択されたグループが拡大される際に、拡大表示するグループ内の情報の表示量を増やすという方法もある。検索の対象となる情報の例としては、例えば文書情報コンテンツがあり、グループの例としては、情報のジャンルがある。なお、図2において、+印は各グループの重心を示している。以下の図面においてもグループの重心を同様の表記で表すものとする。
【0010】
図2の初期状態において、利用者によってグループが選択された場合の動作を図3を用いて説明する。クライアント装置1は、利用者によっていずれかのグループが選択されるのを待っている(図3ステップS1)。利用者が入力装置を操作して、グループ11〜16のうちいずれかのグループを選択すると(ステップS1においてYES)、クライアント装置1は、全てのグループ11〜16について、それぞれの位置と大きさとを計算する(ステップS2)。
【0011】
ステップS2の計算処理は、選択されたグループを拡大表示し、それ以外のグループを移動・縮小させることで全グループの一覧性を保持するためのものである。なお、選択されたグループの拡大は必ず行うが、選択されたグループの移動およびその他のグループの移動・縮小は必要に応じて行う。ステップS2の詳細については後述する。
【0012】
次に、クライアント装置1は、ステップS2で求めた全グループの位置と大きさとを実際の表示に反映させる(ステップS3)。ステップS3の移動は、アニメーションを使用して行うのがよい。クライアント装置1は、以上のステップS1〜S3の処理を利用者から終了要求があるまで(ステップS4においてYES)、繰り返し行う。
【0013】
以下、図2の状態でグループ11が選択された場合のステップS2の計算処理について説明する。図4は選択されたグループの計算処理を説明するためのフローチャートである。図2の状態でグループ11が選択されると、クライアント装置1は、図5に示すように、選択されたグループ11の重心(円の中心)の位置を固定した状態でグループ11を所定の倍率で拡大する(図4ステップS5)。
【0014】
グループ11を拡大させると、図5のようにグループ11が画面10の境界を越えて外に食み出す。クライアント装置1は、拡大したグループ11の少なくとも一部が画面10の境界を越える場合(ステップS6においてYES)、グループ11の全てが画面10内に収まる位置までグループ11を移動させる(ステップS7)。
【0015】
このとき、グループ11の移動方向ベクトルは、グループ11の重心から画面10の中心17に向かうベクトル18とする。したがって、グループ11は、ベクトル18に沿って移動する。グループ11が画面10内に収まったところで、グループ11の位置と大きさとを確定する(ステップS8)。この結果、グループ11は図6の位置まで移動する。以上で、選択されたグループの計算処理が終了する。なお、図4で説明した拡大と移動とは、計算上の拡大と移動であって、実際の拡大と移動はステップS3で行われる。
【0016】
次に、グループ11の拡大と移動によって、拡大・移動後のグループ11と重なりが生じる他のグループ(図5の例ではグループ12,13,14)については移動、縮小させる。この移動によって、グループ間の重なりがさらに伝播する場合もあるため、グループ間の重なりの有無のチェックは、グループ11以外の全てのグループについて行い、最終的にいずれのグループ同士も重ならない状態にする。
【0017】
グループ間の重なりの有無のチェックは、拡大・移動処理後のグループ11の重心から見て、グループ11との重心間距離が近いグループの順に行う。つまり、図6でグループの重心間の距離を調べたとき、グループ11から最も近いグループが12で、最も遠いグループが16であったとすると、グループ11との重心間距離が近い順、すなわちグループ12→14→13→15→16の順に各グループの位置と大きさを確定させながら処理を進める。なお、重なりの有無のチェックは、位置と大きさが既に確定しているグループに対してのみ行い、未確定のグループとの重なりは無視する。
【0018】
図7は選択されたグループ以外の他のグループの計算処理を説明するためのフローチャートである。まず、クライアント装置1は、重なりの有無をチェックするグループ(以下、注目グループと呼ぶ)について、位置と大きさが既に確定しているグループ(以下、確定グループと呼ぶ)との関係を調べ(ステップS9)、確定グループとの重なりがなければ、注目グループの位置と大きさを変更しないまま確定させる(ステップS19)。
【0019】
一方、注目グループと確定グループとに重なりがある場合、クライアント装置1は、注目グループの重心が確定グループの領域内に含まれているかどうか判断する(ステップS10)。注目グループの重心が確定グループの領域内に含まれていない場合はステップS12に進む。一方、注目グループの重心が確定グループの領域内に含まれている場合、クライアント装置1は、注目グループの重心が確定グループの周縁上に来るまで注目グループを移動させる(ステップS11)。
【0020】
図8はステップS11の処理を説明するための図である。図8の例では、確定グループを19、注目グループを20としている。図8に示すように、確定グループ19の内部に注目グループ20の重心が含まれる場合は、確定グループ19の重心から注目グループ20の重心へ向かう方向22へ注目グループ20を移動させて、注目グループ20の重心が確定グループ19の周縁に到達したところ(図8の21の位置)で移動を終える。以下、ステップS11の移動を第1の移動と呼ぶ。
【0021】
続いて、クライアント装置1は、注目グループの位置を最終的に確定させるための移動(以下、第2の移動と呼ぶ)の方向を求める(ステップS12)。図9は注目グループの第2の移動における移動方向ベクトルを説明するための図である。注目グループ20の第2の移動の方向は、注目グループ20が1個の確定グループ19のみと重なりを持つ場合、この確定グループ19の重心から注目グループ20の重心に向かう方向である。したがって、この移動方向は図8の方向22と同じ向きとなる。
【0022】
このとき、確定グループ19の重心と注目グループ20の重心とを結ぶ直線を23とすると、確定グループ19の領域内に含まれる注目グループ20の周縁と直線23との交点から、注目グループ20の領域内に含まれる確定グループ19の周縁と直線23との交点までが、移動方向ベクトル25の大きさとなる。クライアント装置1は、ステップS12で求めた移動方向ベクトルの大きさを注目グループ20と確定グループ19との重なり幅として記憶装置103に記録する(ステップS13)。
【0023】
一方、注目グループが複数の確定グループと重なりを持っている場合、クライアント装置1は、複数の確定グループの各々について注目グループの移動方向ベクトルを図9と同様にして求め、これら複数の移動方向ベクトルの和を注目グループの最終的な移動方向ベクトルとする(ステップS12)。そして、クライアント装置1は、前記複数の移動方向ベクトルのそれぞれの大きさのうち最大の大きさを注目グループと確定グループとの重なり幅として記憶装置103に記録する(ステップS13)。
【0024】
次に、クライアント装置1は、ステップS12で求めた移動方向ベクトルに沿って注目グループを一定距離だけ動かす第2の移動を行う(ステップS14)。この第2の移動は、2つの移動終了条件のうち少なくとも一方が成立するまで繰り返し行われる。2つの移動終了条件のうち第1の移動終了条件は、第2の移動の繰り返しによる累積の移動距離が所定のしきい値に達することであり、クライアント装置1は、前記累積の移動距離がしきい値に達した場合(ステップS15においてYES)、第2の移動を終了させる(ステップS17)。
【0025】
このときのしきい値は、ステップS13で記録した重なり幅の一定割合分(例えば重なり幅の80%)とする。したがって、注目グループ20が1個の確定グループ19のみと重なりを持つ場合、重なり幅の残り20%分は注目グループ20と確定グループ19とが重なったままの状態となる。
【0026】
クライアント装置1は、第2の移動による累積の移動距離がしきい値に達していない場合(ステップS15においてNO)、2つの移動終了条件のうち第2の移動終了条件が成立するかどうか判定する(ステップS16)。図10は、ステップS12で求めた移動方向ベクトルに沿って注目グループ20を移動させている途中を示している。
【0027】
第2の移動終了条件は、注目グループ20と確定グループ19との重なり幅28と、注目グループ20の画面10の境界外への食み出し量29とが等しくなることであり、クライアント装置1は、重なり幅28と食み出し量29とが等しくなった場合(ステップS16においてYES)、第2の移動を終了させる(ステップS17)。食み出し量29は、図10に示すように、注目グループ20の重心から画面10の境界に向かって垂線を引いたとき、画面10の境界から食み出した注目グループ20の周縁と前記垂線との交点から、画面10の境界と前記垂線との交点までの距離である。
【0028】
なお、図10の例は、注目グループが1個の確定グループのみと重なりを持つ場合のものであるが、注目グループが複数の確定グループと重なりを持っている場合も同様である。前述のように、注目グループが複数の確定グループと重なりを持っている場合には、複数の移動方向ベクトルのそれぞれの大きさのうち最大の大きさを重なり幅としているので、この重なり幅と食み出し量とが等しくなった時点で第2の移動を終了すればよい。
【0029】
ステップS15またはステップS16の移動終了条件によって第2の移動が終了した注目グループは、少なくとも1個の確定グループと重なりを持っており、少なくとも一部が画面10の境界を越えている場合もある。そこで、クライアント装置1は、確定グループとの重なりや画面10の境界外への食み出しが解消されるまで注目グループの重心(円の中心)の位置を固定した状態で注目グループを縮小し(ステップS18)、注目グループの位置と大きさとを確定して(ステップS19)、図7の計算処理を終える。
【0030】
ステップS1で選択されたグループ以外の注目グループが複数存在する場合、注目グループ毎に図7の計算処理が行われる。この計算処理は、前述のとおり、グループ11との重心間距離が近い注目グループの順に行われる。なお、図7で説明した移動と縮小とは、計算上の移動と縮小であって、実際の移動と縮小はステップS3で行われる。
【0031】
以上のように、本実施の形態では、選択されたグループを拡大表示し、その他のグループを選択グループに近いものから順に連鎖的に退避させることで、全グループの一覧性を保ったまま選択グループの拡大表示が可能となる。
【0032】
図11はグループ11が選択された場合の表示結果例を示す図である。グループ16は、グループ11を選択したことによる影響を受けなかった(重なりがなかった)ため、図2の状態から変化していない。各グループの領域内には、画像やキーワードやファイル名など、検索の対象とする情報の一部を表示しておき、拡大表示するときにより多くの情報を与えるようにすれば、情報の件数が多い場合でも対応できる。
【0033】
なお、あるグループを拡大表示している状態で、別のグループが選択された場合、拡大表示中のグループを縮小し、新たに選択されたグループを拡大表示することになるが、このときの全グループの位置と大きさとは、図2の初期状態を基にして計算される。つまり、グループが選択された時点での位置や大きさを基にして拡大縮小や移動の計算を行うのではなく、初期状態の位置や大きさを基にして拡大縮小や移動の計算を行うのである。したがって、図2において、グループ11→12→13の順に選択された場合とグループ15→14→13の順に選択された場合のように、最後に選択されたグループが同じであれば、選択の経路によらずに最終的な表示結果は同じとなる。初期状態を基にして計算する理由は、選択頻度の低いグループが、縮小処理により小さくなり過ぎてしまうことを防ぐためである。
【0034】
また、本実施の形態では、情報の階層構造について述べていないが、情報の分類構造が2段以上の階層からなる場合には、初期状態として表示したグループの内部に2階層目のグループを表示しておき、1階層目のグループを拡大表示しているときには、この拡大表示中のグループ領域を画面10と考えて、この1階層目のグループ内の2階層目のグループについて本実施の形態と同様の拡大縮小、移動処理を行えばよい。図12は、1階層目のグループ11〜16内に、2階層目のグループ111〜116が表示されている例である。
【0035】
なお、本実施の形態のクライアント装置(情報検索装置)1の構成はコンピュータで実現することができる。このコンピュータは、CPUと、ROM(リードオンリメモリ)と、RAM(ランダムアクセスメモリ)と、フレキシブルディスク装置等の補助記憶装置と、ハードディスク装置等の大容量の外部記憶装置と、モニタ装置101や入力装置102との間のインタフェース装置といった構成を有している。
【0036】
コンピュータをクライアント装置1として機能させるための情報検索プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、媒体に記録されたプログラムが読み取られる。そして、CPUは、読み込んだプログラムをRAMあるいは外部記憶装置に書き込み、このプログラムに従って本実施の形態で説明したような処理を実行する。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、あらかじめ分類された情報を画面上にグループ毎に配置して表示する初期配置手順と、複数のグループのうち利用者が特定のグループを選択したとき、この選択されたグループを拡大表示する拡大表示手順と、拡大表示されるグループと重なりが生じる他のグループを重なりが解消する方向に移動させる退避表示手順とを実行することにより、利用者はマウスなどの入力装置を用いて画面上を移動するだけで興味のあるグループを拡大して詳細に見ることができるため、実際の情報取得までに必要な操作は、マウスの移動と情報選択時の1クリックだけでよい。また、新聞や雑誌の記事を拾い読みするような感覚で情報に次々と高速に目を通せるため、明確な検索の目的がなくても、興味のある情報を見つけることができる。その結果、目的の情報を高速に検索することができる。また、選択されたグループを拡大表示する際に、拡大表示するグループとの重なりが解消する方向に他のグループを移動させることにより、拡大表示するグループと他のグループとを重畳させることなく全グループを常時表示しておくことができるので、利用者が混乱しにくくなる。その結果、特定のグループを拡大表示させた後に全グループを表示させるズームアウト操作をする必要がなくなり、利用者の手間を軽減することができる。
【0038】
また、他のグループを移動と同時に縮小することにより、グループが多数存在する場合であっても、拡大表示するグループと他のグループとの重なりを解消することができる。
【0039】
また、拡大表示するグループの領域が画面から食み出す場合に、このグループを画面の中心方向に移動させることにより、拡大表示するグループの領域を画面内に収めることができる。
【0040】
また、初期配置手順によって表示する初期状態に基づいて、拡大表示するするグループおよび他のグループの位置と大きさとを決定することにより、選択頻度の低いグループが縮小処理により小さくなり過ぎてしまうことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態となる情報検索システムの1構成例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態における初期状態の画面表示例を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態におけるクライアント装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態において選択されたグループの計算処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態において選択されたグループを拡大する様子を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態において選択されたグループを移動させる様子を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態において選択されたグループ以外の他のグループの計算処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態において注目グループの重心が確定グループの領域内に含まれている場合の注目グループの移動処理を説明するための図である。
【図9】 本発明の実施の形態において注目グループの第2の移動における移動方向ベクトルを説明するための図である。
【図10】 本発明の実施の形態において注目グループの移動終了条件を説明するための図である。
【図11】 本発明の実施の形態において1グループが選択された場合の表示結果例を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態において情報の分類構造が2階層の場合の画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
1…クライアント装置、2…サーバ装置、3…ネットワーク、10…画面、11〜16、111〜116…グループ、17…画面の中心、101…モニタ装置、102…入力装置、103…記憶装置、104…制御装置。
Claims (4)
- コンピュータを用いた情報検索方法であって、
記憶装置に格納されたプログラムに従って前記コンピュータは、
あらかじめグループ毎に分類された情報を、所定の規則に従って画面上で各グループの領域を表す円の内部に配置して表示し、この表示状態を初期状態として全グループの円の重心の位置と大きさとを記憶装置に記録する初期配置手順と、
複数の前記グループのうち利用者が特定のグループを選択したとき、この選択されたグループの領域を表す円を、前記記憶装置に記録されている初期状態の当該円の重心の位置と大きさとに基づいて、当該円の重心の位置を固定した状態で大きさを所定の倍率で拡大することにより当該円の重心の位置と大きさとを確定し、拡大表示する拡大表示手順と、
前記拡大表示されるグループ以外の他の各グループについて、前記拡大表示されるグループの円との重心間距離が近い順に他のグループの領域を表す円に1つずつ注目し、この注目グループの円と、重心の位置と大きさとが既に確定している円との重なりが解消するように当該注目グループの円を移動および縮小して、当該注目グループの円の重心の位置と大きさとを順次確定する退避表示手順とを実行し、
利用者が前記画面上を探索する際に利用者が選択したグループを拡大表示することにより情報検索を可能にすることを特徴とする情報検索方法。 - 請求項1記載の情報検索方法において、
前記拡大表示手順は、前記拡大表示されるグループの円が前記画面から食み出す場合に、前記拡大表示されるグループの円を前記画面の中心方向に移動させて前記画面内に収めることを特徴とする情報検索方法。 - コンピュータからなる情報検索装置であって、
記憶装置に格納されたプログラムに従って前記コンピュータは、
あらかじめグループ毎に分類された情報を、所定の規則に従って画面上で各グループの領域を表す円の内部に配置して表示し、この表示状態を初期状態として全グループの円の重心の位置と大きさとを記憶装置に記録する初期配置手段と、
複数の前記グループのうち利用者が特定のグループを選択したとき、この選択されたグループの領域を表す円を、前記記憶装置に記録されている初期状態の当該円の重心の位置と大きさとに基づいて、当該円の重心の位置を固定した状態で大きさを所定の倍率で拡大することにより当該円の重心の位置と大きさとを確定し、拡大表示する拡大表示手段と、
前記拡大表示されるグループ以外の他の各グループについて、前記拡大表示されるグループの円との重心間距離が近い順に他のグループの領域を表す円に1つずつ注目し、この注目グループの円と、重心の位置と大きさとが既に確定している円との重なりが解消するように当該注目グループの円を移動および縮小して、当該注目グループの円の重心の位置と大きさとを順次確定する退避表示手段として機能し、
利用者が前記画面上を探索する際に利用者が選択したグループを拡大表示することにより情報検索を可能にすることを特徴とする情報検索装置。 - 請求項3記載の情報検索装置において、
前記拡大表示手段は、前記拡大表示されるグループの円が前記画面から食み出す場合に、前記拡大表示されるグループの円を前記画面の中心方向に移動させて前記画面内に収めることを特徴とする情報検索装置。
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