JP4881109B2 - 建築板 - Google Patents

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Description

本発明は、家屋の外壁などを形成するための建築板及びこれを用いたコーナー部材の製造方法に関するものである。
従来より、横長あるいは縦長の方形状の建築板を縦横の並設して外壁などを形成することが行われている(例えば、特許文献1参照)。このような建築板は施工現場で必要なサイズに切断する場合があるが、その際、作業者が必要なサイズの寸法を測定して切断するようにしている。しかし、このような建築板の切断は、凹凸模様や色柄模様が設けられていない建築板の裏面(施工時に表に出ない方の面)を上にして行うことが主流であるために、切断位置の目安が判りにくいという問題があった。また、最近では、建築板の表面の模様がタイル調や石調などの定ピッチ目地を有するデザインであることが多いが、この場合、建築板の施工後の目地の通りや目地ピッチを意識して建築板を切断してレイアウトする必要があった。さらに、切断後の建築板を施工した際に正確に施工されたか否かの確認をする必要があった。
特開平7−247623号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、切断位置を容易に決めることができ、また、表面の模様に合わせて切断位置を決めることができ、さらに、正確な位置への施工を容易に行うことができる建築板を提供することを目的とするものである。
本発明に係る建築板Aは、表面に凹凸柄を形成した方形状の基板1の長手端部に沿って接合片2を突設すると共に該基板1の他の長手端部に沿って接合受け片3を突設し、基板1の接合片2を他の基板1の接合受け片3の表面に配置して隣接する基板1、1を接合する建築板において、凹凸柄を複数個の凸部5と複数本の凹溝20とで形成させ、接合受け片3の表面に基板1の切断位置を決めるための切断位置決め表示手段4を凸部5の基部の延長線L上に設け、かつ、複数個の切断位置決め表示手段4、4…を基板1の長手方向の略全長に亘って略定ピッチPで設けて成ることを特徴とするものである。
また、上記建築板Aは、基板1の表面に模様を形成するためのインクジェット塗装する際に切断位置決め表示手段4を該インクジェット塗装工程で同時に形成して成ることが好ましい
本発明にあっては、接合受け片3の表面に設けた切断位置決め表示手段4の位置で基板1を切断したり切断位置決め表示手段4を目安にして切断位置を決めて基板を切断したりすることができ、基板1の切断位置を容易に決めることができるものである。また、接合受け片3の表面に切断位置決め表示手段4を設けることによって、切断位置決め表示手段4の視認と同時に基板1の表面の模様も視認することができ、基板1の表面の模様に合わせて切断位置を決めることができるものである。さらに、複数個の切断位置決め表示手段4、4…を基板1の長手方向の略全長に亘って略定ピッチPで設けることによって、施工に際して接合受け片3に設けた切断位置決め表示手段4を目安にして施工位置を設定することができ、切断位置決め表示手段4を利用して正確な位置への施工を容易に行うことができるものである。また、切断位置決め表示手段4を基板1の表面の模様に対応して形成することによって、施工後の目地の通りや目地ピッチなどを意識して切断することができ、隣接する建築板A、Aの間で模様のずれや連続性の低下などの外観低下を生じないようにすることができるものである。
また、基板の表面に模様を形成するためのインクジェット塗装する際に切断位置決め表示手段を該インクジェット塗装工程で同時に形成する場合には、基板1の表面に模様を形成するためのインクジェット塗装工程を利用して切断位置決め表示手段4も同時に形成することができ、切断位置決め表示手段4を形成するための工程を基板1への模様のインクジェット塗装工程と別に設ける必要が無く、効率よく切断位置決め表示手段4を形成することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の建築板Aは外壁材などとして用いられるものである。この建築板Aは、基板1と接合片2と接合受け片3とを有して形成されている。基板1は正面視で長方形などの方形状の板材に形成されるものであって、その表面は図1に示すように無柄で平坦に形成することもできるし、図2に示すように凹凸柄や印刷柄などによる模様を設けることもできる。凹凸柄は、例えば、複数個の凸部5と複数本の凹溝20とで形成することができる。凸部5の周側面は傾斜面に形成されている。凹溝20としては、基板1の上下方向のほぼ全長に亘って長く形成されるものと、基板1の水平方向のほぼ全長に亘って長く形成されるものとが複数本ずつ設けられており、隣り合う凸部5、5の間が溝部20として形成されている。印刷柄は後述のインクジェット塗装により凸部5の表面や溝部20の底面などに形成されるものである。尚、凹凸柄と印刷柄はいずれか一方のみが基板1の表面に形成されているだけでもよい。
上記の基板1には接合受け片3が突設されている。この接合受け片3は基板1の一方の長手端部である上端に沿って基板1の幅方向(水平方向)のほぼ全長に亘って形成されている。また、接合受け片3はその厚みが基板1の厚みの略半分であって、基板1の厚み方向の裏面側に偏って形成されている。また、上記の基板1には接合片2が突設されている。この接合片2は基板1の他の長手端部である下端に沿って基板1の幅方向(水平方向)のほぼ全長に亘って形成されている。また、接合片2はその厚みが基板1の厚みの略半分であって、基板1の厚み方向の表面側に偏って形成されている。尚、接合片2と接合受け片3は表面合抉実部と称される場合がある。
そして、本発明の建築板Aでは、図3(a)(b)に示すように、上記の接合受け片3の表面に複数個の切断位置決め表示手段4、4…が設けられている。切断位置決め表示手段4は建築板A(基板1)の切断位置を決めるためのマークであって、例えば、「I」「┃」「□」「△」「+」「−」「●」「T」「┻」などの各種形状や色で形成することができる。また、複数個の切断位置決め表示手段4、4…は、建築板A(基板1)の長手方向の全長に亘って略定ピッチPで並べて設けられている。すなわち、隣り合う切断位置決め表示手段4、4の間隔は略一定に形成されている。定ピッチPは尺モジュール(尺寸法)とすることができ、例えば、0.5尺(151.5mm)、0.75尺(227.5mm)、1尺(303mm)、1.5尺(455mm)、2尺(606mm)の定ピッチPで切断位置決め表示手段4を表記することができる。また、定ピッチPはメーターモジュール(メーター寸法)とすることができ、例えば、0.5mm、1mm、あるいは10〜100mmの定ピッチPで切断位置決め表示手段4を表記することができる。住宅は、尺モジュールまたはメーターモジュールで設計し、柱などを配置することから、切断位置決め表示手段4は尺モジュールまたはメーターモジュールで表記したり、尺モジュールとメーターモジュールの両方で表記したりすることができる。
本発明の建築板Aは、通常の使用では、上下方向及び水平方向に複数枚ずつ並べて胴縁などに取り付けて外壁を形成するが、図4に示すように、上下に隣接する建築板A、A同士は接合片2と接合受け片3との接合(嵌合)により接続される。すなわち、下側の建築板Aの接合受け片3の表面側に上側の建築板Aの接合片2を嵌め込んで配置することにより接続するものであり、これにより、接合片2により接合受け片3の表面が覆われる。そして、この接合片2で覆われる部分において、接合受け片3の表面に上記の切断位置決め表示手段4を設けるようにしており、建築板Aの施工後に切断位置決め表示手段4が見えないようにして外壁の外観の低下を防止することができる。尚、接合受け片3の表面はその全体が接合片2で覆われる場合もあるが、基板1の上端と接合片2の下端との間に水平方向に長い隙間を目地として設けることがあり、この場合、基板1の上端と接合片2の下端との隙間から接合受け片3の表面が見えてしまう場合がある。従って、上記目地となる隙間以上の長さを離した位置に、切断位置決め表示手段4を設けるのが好ましい。
また、水平方向に隣接する建築板A、Aはそれらの側端部を突き合わせて施工されるが、施工現場によっては建築板Aを水平方向において必要なサイズ(寸法)に切断する場合がある。そこで、本発明の建築板Aでは、図5に示すように、切断位置決め表示手段4を目安にして基板1及び接合片2と接合受け片3を切断する(切断位置を破線で示す)ことによって、必要なサイズにすることができる。ここで、建築板Aの切断位置は切断位置決め表示手段4の位置であっても良いし、切断位置決め表示手段4を基準にして設定した位置のいずれであってもよい。このように本願発明では切断位置決め表示手段4を用いて建築板Aの切断位置を容易に決めることができ、施工時の切断の効率化を図ることができる。また、接合受け片3の表面に切断位置決め表示手段4を設けているため、基板1の表面の模様を視認しながら切断位置決め表示手段4の視認と同時に行うことができる。従って、基板1の表面の模様に合わせて切断位置を決めることができ、基板1の表面に目地(凹溝)が形成されている場合に正確な目地ピッチ(寸法ピッチ)で建築板Aを切断することができ、また切断後の建築板Aを施工する際に目地が通った外観や模様の連続性が保たれた外観を形成することができる。さらに、切断後の建築板Aには切断位置決め表示手段4が残っているので、施工に際して、残存している切断位置決め表示手段4を目安にして施工位置を設定することができ、切断位置決め表示手段4を利用して正確な位置への施工を容易に行うことができる。
本発明では、基板1の表面に模様(テクスチャー)が形成されている場合は、その模様に対応して切断位置決め表示手段4を形成することができる。例えば、図6に示すように、切断位置決め表示手段4は、基板1の表面に設けた凸部5の基部の延長線L上に形成することができる。すなわち、この延長線Lは上下方向に長い凹溝20とほぼ平行な直線であって、凸部5の一側面の下部近傍(基部)を通る直線である。従って、一つの切断位置決め表示手段4を基準としてその切断位置決め表示手段4を通る延長線L上を凸部5の基部に沿って切断すると、建築板Aを上下方向に長い凹溝20に沿って切断することができる。このように基板1の表面の模様に対応して切断位置決め表示手段4を形成することによって、施工後の目地の通りや目地ピッチや模様のモジュールなどを意識して切断することができ、隣接する建築板A、Aの間で模様のずれや連続性の低下などの外観低下を生じないようにすることができる。
また、図7に示す建築板Aでは上下方向に長い各溝部20の幅方向の中央部に対応する位置に切断位置決め表示手段4、4…が設けられている。すなわち、切断位置決め表示手段4、4…は、上下方向に長い各溝部20の幅方向の中央部を通る延長線L上において、接合受け片3の表面に設けられている。従って、隣り合う切断位置決め表示手段4、4の間隔は一定である。また、切断位置決め表示手段4は+字状に形成されている。その他の構成は上記で説明した建築板Aと同様である。
本発明の建築板Aは、その裏面に切断位置決め表示手段6を設けることができる。例えば、図8(a)のものでは、基板1の上端に設けた接合受け片3の裏面に複数個の切断位置決め表示手段6、6…を形成したものである。図8(b)のものでは、基板1の下端に設けた接合片2の裏面に複数個の切断位置決め表示手段6、6…を形成したものである。図8(c)のものでは、基板1の上端に設けた接合受け片3の裏面と基板1の下端に設けた接合片2の裏面との両方に複数個の切断位置決め表示手段6、6…を形成したものである。さらに、図8(d)のものでは、基板1の短手端部(側端部)の裏面に複数個の切断位置決め表示手段6、6…を形成したものである。上記のいずれの場合も、接合受け片3の表面に設けた切断位置決め表示手段4と同様の形状や色で形成することができる。また、建築板Aの裏面に設けた切断位置決め表示手段6も尺モジュールやメーターモジュールで略定ピッチPに並べて形成することができるが、接合受け片3の表面に設けた切断位置決め表示手段4のピッチとは同じであっても異なっていても良い。そして、建築板Aの裏面に切断位置決め表示手段6を設けることによって、建築板Aを裏返して切断する場合であっても切断位置を容易に決めることができる。
本発明の建築板Aは、セメントなどの水硬性膠着材を主成分とする窯業系基材(無機質硬化体)で形成することができる。すなわち、水硬性膠着材に無機充填剤、繊維質材料等と水とを配合して水硬性材料を調製し、この水硬性材料を成形した後に養生硬化させることにより、表面に凹凸柄を有する基板1と接合片2と接合受け片3とを形成し、さらにこの基板1の表面にインクジェット塗装により印刷柄を形成することによって、本発明の建築板Aを作製することができる。
水硬性膠着材としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポルトランドセメント、高炉セメント、高炉スラグ、ケイ酸カルシウム、石膏等から選ばれたものの一種あるいは複数種を用いることができる。また、無機充填剤としては、フライアッシュ、ミクロシリカ、珪砂等を、繊維質材料としては、パルプ、合成繊維等の無機繊維や、スチールファイバー等の金属繊維を、それぞれ単独であるいは複数種併せて用いることができる。
水硬性材料の成形は押出成形や注型成形、抄造成形、プレス成形等の方法により行うことができ、これにより、平板状の基板1を形成すると共にこの基板1に必要に応じてプレス成形により凸部5と凹溝20からなる凹凸柄及び接合片2と接合受け片3を形成することができる。また、成形の後の養生硬化は、オートクレーブ養生、蒸気養生、常温養生などを行うことができる。
養生硬化後の基板1の表面には、溶剤系、水溶性あるいはエマルション系のシーラーにより目止めを行い、養生硬化体の表面への吸い込みのばらつきを調整するようにしてもよい。使用されるシーラーとしては、特に限定されるものではないが、アクリル系やラテックス系のものを使用することができる。このシーラーの上には意匠性や耐久性の向上のために、アクリル系やラテックス系の有機塗膜を形成するようにしてもよい。
基板1の表面にインクジェット塗装により印刷柄を形成するにあたっては、図9に示すように、まず、必須ではないが、一般的にはシーラー(図示省略)を塗った後に受理層32を形成する。受理層32は、この上に形成されるインクジェット塗装によるインク層33を定着させるために必要な層であり、水性塗料で形成する。このように水性塗料で受理層32を形成することによって、環境負荷を低減することができるものである。
上記水性塗料としては、アクリル系エマルションをベースにしたアクリル樹脂塗料や、アクリルシリコン系エマルションをベースにしたアクリルシリコン樹脂塗料を用いることができる。水性塗料には、体質顔料と吸湿性樹脂のうちの少なくとも一方を配合しておくのが好ましい。これにより、インクの定着性を向上させることができると共に、発色性も向上させることができるものである。ここで、体質顔料としては、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、多孔質シリカ、珪藻土等を用いることができ、吸湿性樹脂としては、酢酸ビニル、ウレタン系ポリマー、アクリル系ポリマー、ポリビニルアルコール等のインキ吸収性ポリマー等を用いることができる。また、水性塗料には、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック等の着色顔料を配合することもできる。また、受理層2を水性塗料で形成するにあたっては、基板1の表面に水性塗料を塗布量30〜200g/m・wetで塗布するのが好ましい。尚、水性塗料の塗布は、スプレーガン、ロールコーター、フローコーター、カーテンコーター等を用いて行うことができる。
そして、図9に示すように、受理層32の表面に水性インクをインクジェット塗装することによってインク層33を形成する。ここで、インクジェット塗装するためのインクジェット装置としては、例えば、図10に示すようなものを用いることができる。このインクジェット装置は、噴射ノズル7を設けた塗装ノズルヘッド8、塗装ノズルヘッド8の噴射ノズル7に水性インクを供給する塗料供給タンク9、塗装ノズルヘッド8の噴射ノズル7からの水性インクの噴射を制御する塗装制御システム10などを設けたインクジェット式塗装機11と、基板1を搬送する搬送コンベア12とを備えて形成されるものである。
塗装ノズルヘッド8は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色の水性インクを噴出する4種類の塗装ノズルヘッド8y、8c、8m、8kから形成されており、フルカラー印刷による塗装を行うことができるようにしてある。塗料供給タンク9も同様に4種類のものからなるものであり、イエローの水性インクを供給する塗料供給タンク9yは塗装ノズルヘッド8yに、シアンの水性インクを供給する塗料供給タンク9cは塗装ノズルヘッド8cに、マゼンタの水性インクを供給する塗料供給タンク9mは塗装ノズルヘッド8mに、ブラックの水性インクを供給する塗料供給タンク9kは塗装ノズルヘッド8kに、それぞれ接続してある。また、各塗装ノズルヘッド8y、8c、8m、8kは基板1の搬送方向に沿って配列してある。
塗装制御システム10は、各種のCPU、ROM、RAM等から構成されるものであり、塗装データ作成部、塗装制御部、噴射ノズル制御部等を備えて形成してある。塗装データ作成部は、原画をスキャナ等して得た色柄パターンのデータを入力して保存するものであり、塗装制御部は、塗装を行う基板1に応じた色柄パターンのデータを塗装データ作成部から取り出し、この色柄のパターンのデータに基づいて、噴射ノズル制御部に制御信号を出力するものである。また、噴射ノズル制御部は、塗装ノズルヘッド8y、8c、8m、8kの各噴射ノズル7に接続してあり、噴射ノズル制御部から入力される制御信号に基づいて各噴射ノズル7を制御するものである。各噴射ノズル7は例えばピエゾ制御方式や光熱交換素子にレーザー光を照射して制御する方式により噴射を行ったり噴射を停止したりするようになっており、噴射ノズル制御部で各噴射ノズル7を制御することによって、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各水性インクの噴射と停止を個別に制御して、色柄パターンに対応したフルカラー印刷による塗装を行うことができるものである。
搬送コンベア12は、インクジェット式塗装機11の下側に配置されるものであり、ベルトコンベアで形成することができる。
塗装ノズルヘッド8の下面には図11のように複数(例えば30個)の単体ヘッド16が、塗装ノズルヘッド8の長手方向に一列に配列して取り付けてある。単体ヘッド16は下面形状が矩形に形成してあり、単体ヘッド16の下面に開口して多数の噴射ノズル7が形成してある。噴射ノズル7は所定の一定間隔で単体ヘッド16の長手方向に配列されるものであり、図12の実施の形態では噴射ノズル7は単体ヘッド16に4列設けるようにしてある。このように噴射ノズル7を設けた単体ヘッド16を塗装ノズルヘッド8にその長手方向に複数取り付けることによって、塗装ノズルヘッド8の長手方向に配列されるように多数の噴射ノズル7を塗装ノズルヘッド8に設けることができるものである。ここで、単体ヘッド16はその長手方向を基板1の送り方向に対して所定角度で傾斜させた状態で塗装ノズルヘッド8に取り付けてあり、このように単体ヘッド16を傾斜させることで基板1の送り方向に対して垂直な方向(基板1の幅方向)での隣り合う噴射ノズル7のピッチを小さくして、高密度のdpiで塗装を行なうことができるようにしてある。
そして、上記のように形成されるインクジェット装置でインクジェット塗装するにあたっては、まず、受理層32を形成した基板1を搬送コンベア12上に導入する。導入された基板1はそのまま送られてインクジェット式塗装機11の塗装ノズルヘッド8y、8c、8m、8kの下を順に通過する。このように、基板1を搬送コンベア12で送りながら、塗装ノズルヘッド8y、8c、8m、8kから水性インクを噴射させて塗着させることによって、受理層32の表面にインクジェット塗装によるインク層33を形成し、このインク層33により絵柄や模様などの印刷柄を形成することができるものである。このように塗装された基板1はさらに送られ、次工程に搬出されるものである。
そして、本発明の建築板Aでは、切断位置決め表示手段4を上記印刷柄を形成するのと同工程で同時にインクジェット塗装で形成することができる。切断位置決め表示手段4はイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのいずれか一つで形成してもよくあるいは全色で形成しても良い。切断位置決め表示手段4は、所望の色の水性インクを噴射する塗装ノズルヘッド8y、8c、8m、8kの各噴射ノズル7から水性インクを噴射させて、接合受け片3の表面の所定の位置に塗着させることによって、切断位置決め表示手段4を形成することができる。切断位置決め表示手段4を形成する際の各噴射ノズル7の制御は上記と同様に噴射ノズル制御部から入力される制御信号に基づいて行われる。尚、切断位置決め表示手段4は印刷柄と同時にインクジェット塗装により形成するだけでなく、印刷柄を形成するためのインクジェット塗装とは別工程のインクジェット塗装で切断位置決め表示手段4を形成してもよい。また、凹凸柄や接合受け片3をプレス成形する際にこれと同時に接合受け片3の表面に突起や凹部を形成し、この突起や凹部を切断位置決め表示手段4としてもよい。
また、上記では、窯業系基材にインクジェットプリンターを用いて塗装した建築板Aの例を示したが、本発明の建築板Aは窯業系基材に限定されるものではなく、木質系基材、金属系基材、樹脂系基材などを用いてもよい。また、塗装の方法もインクジェットプリンターを用いた方法に限定されるものではなく、フレキソロールやグラビアオフセットロールなどの塗装ロールを用いて塗装するようにしてもよい。このように塗装ロールを用いる場合は、塗装ロールに印刷柄を形成するための柄模様塗装用の版の他に、切断位置決め表示手段4を塗装するための版を形成することによって、基板1の表面に印刷柄(柄模様)を塗装すると同時に接合受け片3に切断位置決め表示手段4を塗装することができるものである。また、インクジェット塗装等により形成されるインク層(模様層)33を含む建築板Aの表面の塗膜層の構成も例で示した構成に限定されるものではなく、シーラーや受理層32などの下地塗膜層、有機塗膜層、無機塗膜層、光触媒機能などを有する機能性塗膜層などを目的に応じて選択し組み合わせて用いてもよい。
尚、本発明の建築板Aを切断してコーナー部材を形成するための短冊状板材を作製することができる。また、建築板Aを切断して得た短冊状板材を窓枠飾りや化粧ボーダーなどの他の建築部材として形成してもよい。また、上記では横長の建築板Aについて説明したが、縦長の建築板Aであってもよく、さらに、上記では建築板Aの上端と下端に接合片2と接合受け片3とを設けた場合について説明したが、建築板Aの一方の側端部に接合片2を、他方の側端部に接合受け片3をそれぞれ設けてもよい。
本発明の建築板の実施の形態の一例を示し、(a)は一部を省略した正面図、(b)は側面図である。 本発明の建築板の実施の形態の他例を示し、(a)は一部を省略した正面図、(b)は側面図である。 (a)(b)は同上の一部を示す斜視図である。 同上の接続状態を示す一部の断面図である。 同上の切断位置を示す概略の斜視図である。 同上の切断位置決め表示手段の一例を示す一部の正面図である。 同上の切断位置決め表示手段の他例を示す一部の正面図である。 同上の裏面側の切断位置決め表示手段を示し、(a)〜(d)は裏面図である。 同上の一部を示す断面図である。 本発明の建築板の製造に用いるインクジェット装置の塗装ノズルヘッドの一例を示す概略図である。 同上の塗装ノズルヘッドに設けたノズル単体ヘッドの一例を示す概略図である。 同上のノズル単体ヘッドの一例を示す概略図である。
符号の説明
1 基板
2 接合片
3 接合受け片
4 切断位置決め表示手段
A 建築板

Claims (2)

  1. 表面に凹凸柄を形成した方形状の基板の長手端部に沿って接合片を突設すると共に該基板の他の長手端部に沿って接合受け片を突設し、基板の接合片を他の基板の接合受け片の表面に配置して隣接する基板を接合する建築板において、凹凸柄を複数個の凸部と複数本の凹溝とで形成させ、接合受け片の表面に基板の切断位置を決めるための切断位置決め表示手段を凸部の基部の延長線上に設け、かつ、複数個の切断位置決め表示手段を基板の長手方向の略全長に亘って略定ピッチで設けて成ることを特徴とする建築板。
  2. 基板の表面に模様を形成するためのインクジェット塗装する際に切断位置決め表示手段を該インクジェット塗装工程で同時に形成して成ることを特徴する請求項1に記載の建築板。
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