JP4879780B2 - 切断装置 - Google Patents
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かかる鋳造品本体の余剰部分を切断した切断面が、バリ等が存在しない滑らかな切断面であるか否かが、鋳造品本体の商品価値に影響を与える。
このため、かかる余剰部分の切断に用いられる切断装置としては、例えば下記特許文献1に、図6に示す切断装置が提案されている。
図6に示す切断装置では、鋳造品本体100を把持する位置決め治具102とクランパ104とが設けられている。このクランパ104は、ガイド部材106によってガイドされて位置決め治具102に対して進退する。
更に、第1切断刃108と第2切断刃110とは、位置決め治具102とガイド部材106との側面に沿って互いに独立してスライド可能に設けられ、且つ両刃先が互いに向き合うように設けられている。
かかる方案部100aの切断は、先ず、方案部100aを挟み込むように前進する第1切断刃108と第2切断刃110とによって切断開始した後、第1切断刃108と第2切断刃110とが、図6に示す108′,110′の位置に到達したとき、方案部100aの切残部100bを残して切断を中止する。
次いで、第2切断刃110を後退させた後、第1切断刃108を前進させて切残部100bを切断して、方案部100aの切断を終了する。
しかし、図6に示す切断装置では、方案部100aを第1切断刃108と第2切断刃110との間に挟み込んで切断するため、第1切断刃108と第2切断刃110との刃先同士が接触するおそれがある。
この点、図6に示す切断装置では、第1切断刃108と第2切断刃110とによる方案部100aの切断を途中で停止して、方案部100aの切残部100bを残し、第1切断刃108によって切残部100bを切断する。このため、第1切断刃108と第2切断刃110との刃先同士が接触するおそれを解消できる。
しかしながら、第1切断刃108と第2切断刃110とのスライド方向や停止時期が複雑化し、第1切断刃108と第2切断刃110との進退制御が複雑化する。このため、図6に示す切断装置の構造を複雑化している。
そこで、本発明は、鋳造品本体から突出する方案部等の余剰部分を切断する従来の切断装置が、その構造が複雑化するという課題を解決し、切断面にバリを形成することなく余剰部分を切断でき、且つ構造が簡単な切断装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、鋳造品本体から突出し、前記鋳造品本体に加工を施すときに余剰となる余剰部分を切断する少なくとも二枚の切断刃から成る切断刃群と、前記余剰部分を支持する支持手段と、前記鋳造品本体を把持する把持手段と、前記余剰部分と鋳造品本体との間の切断箇所が前記切断刃群により切断されるように、前記把持手段及び支持手段の少なくとも一方を移動する移動手段とを具備する切断装置であって、前記切断刃群を構成する切断刃が、その各々の切先が前記切断箇所を向くように側面側が密着されて積層され、且つ前記切断刃群の各切断刃は、最下層の切断刃で切断された切断面よりも鋳造品本体側を上層側の切断刃で順次切断できるように、前記最下層の切断刃の切先に対して、上層側の切断刃ほど、その切先が前記切断箇所から離れる方向に離間して設けられており、前記最下層の切断刃の刃先が、前記鋳造品本体と前記余剰部分との間に切り込んだとき、切り込んだ箇所から脆性破壊が発生する切欠部を形成し得る刃先に形成されていることを特徴とする切断装置にある。
ここで、「最下層の切断刃」とは、複数枚の切断刃を支持手段側から順次積層した切断刃群のうち、最も支持手段側に近い切断刃をいい、「上層側の切断刃」とは、「最下層の切断刃」よりも表面側の切断刃をいう。
また、上層側の切断刃の切先から露出する下層側の切断刃の側面を、前記下層側の切断刃で切断した鋳造品本体側の切断面のガイド面となるように設けることによって、鋳造品本体側の切断面近傍を上層側の切断刃によって確実に切断できる。
更に、余剰部分を支持する支持手段には、前記余剰部分と直接当接して支承する当接面が形成されたセットプレートと、前記セットプレートを上方に付勢する付勢部材とを設け、前記付勢部材の付勢力に抗して前記セットプレートの降下を終了したとき、切断刃群の最下層の切先を前記セットプレートの当接面から突出するように、前記切断刃群を設けることによって、確実に鋳造品本体と余剰部分との間に最下層の刃先を切り込むことができ、切り込んだ箇所から脆性破壊が発生する切欠部を形成できる。
しかも、余剰部分と鋳造品本体との間の切断箇所を下層側の切断刃で切断した切断面よりも鋳造品本体側を上層側の切断刃で切断するため、鋳造品本体側の切断面を滑らかな切断面にできる。その結果、商品価値のある鋳造品を効率よく提供できる。
かかる切断装置は、鋳造品本体10を把持する把持手段であって、鋳造品本体10を下方に押圧して移動する移動手段としてのダイ14と、方案部12を支持する支持手段16と、方案部12と鋳造品本体10との間を切断する切断刃群18とから構成される。
支持手段16は、方案部12を直接受ける面が凹面17に形成されたセットプレート16aと、セットプレート16aの下方に設けられているベイスプレート16bと、セットプレート16aとベイスプレート16bとの間に設けられ、セットプレート16aを上方に付勢する付勢部材としてのバネ16cとから構成される。
かかる切断刃18a,18b,18cでは、図2に示す様に、中層の切断刃18bの切先は、最下層の切断刃18aの切先よりも下方に離間されて位置する。このため、最下層の切断刃18aの側面20が露出している。
更に、最上層の切断刃18cの切先と中層の切断刃18bの切先とについても、最上層切断刃18cの切先は、中層の切断刃18bの切先よりも下方に離間されて位置する。
かかる切断刃18a,18b,18cは、ベイスプレート16bの側面に固定されており、最下層の切断刃18aは、その露出する側面20の反対面がセットプレート16aの側面に摺接するように設けられている。
かかる図1及び図2に示す切断刃18a,18b,18cのうち、最下層の切断刃18aの刃先を、鋳造品本体10と方案部12との間に切り込んだとき、切り込んだ箇所から脆性破壊が発生する切欠部を形成し得る刃先に形成しておくことによって、鋳造品本体10と方案部12との間を容易に切断できる。このため、最下層の切断刃18aの刃先としては、上層側の切断刃18b、18cの刃先よりも鋭角に形成することが好ましい。
更に、最下層の切断刃18aの刃先部は、図3に示す部分拡大図の様に、刃先部を形成する傾斜面19aに引き続いて段差19bが形成されている。この段差19bは、上層側の切断刃18b、18cの刃先部には形成されていない。
尚、図1及び図2に示す切断装置では、安全上から、最下層の切断刃18aは、その切先がバネ16cによって上方に付勢されたセットプレート16aの上面である凹面17から突出しないように設けられている。
かかる方案部12によるセットプレート16aの下方への移動によって、切断刃群18を構成する最下層の切断刃18aの切先がセットプレート16aの上面である凹面17から突出する。
セットプレート16aの凹面17から突出した切断刃18aの切先は、図3に示す様に、方案部12と鋳造品本体10との間の切断箇所に切り込んで切込部を形成する。
引き続いて、ダイ14によって鋳造品本体10は、押圧力Fで下方に押圧されているが、セットプレート16aはベイスプレート16bに当接しており、それ以上、下方には移動しない。このため、方案部12と鋳造品本体10との間の切断箇所には、切断刃18aの切先によって形成された切込部を拡大する方向の曲げ応力が作用し、切込部から脆性破壊が発生して方案部12を切断する。この際に、切断刃18aの切先部に形成された段差19bは、切断箇所に当接して、切断箇所にダイ14の押圧力Fと反対方向の力を加えることによって、脆性破壊に寄与している。
この様に、方案部12が切断されたとき、セットプレート16aは、鋳造品本体10を押圧する押圧力Fから解放されて、バネ16cの付勢力によって上方に移動する。このため、切断刃18aの切先は、図4に示す様に、セットプレート16aの凹面17よりも下方の位置となる。
中層の切断刃18bでは、最下層の切断刃18aで切断された鋳造品本体10側の切断面の近傍を切断する。この中層の切断刃18bの切断の際に、主として脆性破壊によって切断された凹凸面である切断面を滑らかな面とすることができる。
図1及び図2に示す切断装置では、中層の切断刃18bで切断した鋳造品本体10側の切断面の近傍を、更に最上層の切断刃18cで切断して更に一層滑らかな切断面とする。
この切断刃cによる鋳造品本体10側の切断の際も、図5に示す様に、切断刃18bで切断した鋳造品本体10を、ダイ14によって鋳造押圧力Fで下方に押圧して、鋳造品本体10の切断面を、中層の切断刃18bの露出する側面20によってガイドしつつ、切断刃18cの切先方向に移動する。
図1及び図2に示す切断装置では、ダイ14によって鋳造品本体10を押圧して下方に移動することによって、方案部12の切断及び切断面の整形を容易に行うことができ、且つその構造も簡素であるため、メンテナンスも容易である。
また、図1及び図2に示す切断装置では、鋳造品本体10を把持する把持手段としてのダイ14を移動させたが、ダイ14を固定しておき、支持手段16を移動させてもよく、方案部12と鋳造品本体10との間の切断箇所が切断できるように、ダイ14と支持手段16との両者を移動させてもよい。
更に、図1及び図2に示す切断装置は、余剰部分としての方案部12の切断に用いているが、バリの切断に用いることができる。この場合には、支持手段16としてのセットプレート16a、ベイスプレート16b及びバネ16cを、バリ用に調整することが必要である。
12 方案部
14 ダイ
16 支持手段
16a セットプレート
16c バネ
16b ベイスプレート
17 凹面
18 切断刃群
18a,18b,18c 切断刃
20 側面
F 押圧力
Claims (4)
- 鋳造品本体から突出し、前記鋳造品本体に加工を施すときに余剰となる余剰部分を切断する少なくとも二枚の切断刃から成る切断刃群と、前記余剰部分を支持する支持手段と、前記鋳造品本体を把持する把持手段と、前記余剰部分と鋳造品本体との間の切断箇所が前記切断刃群により切断されるように、前記把持手段及び支持手段の少なくとも一方を移動する移動手段とを具備する切断装置であって、
前記切断刃群を構成する切断刃が、その各々の切先が前記切断箇所を向くように側面側が密着されて積層され、
且つ前記切断刃群の各切断刃は、最下層の切断刃で切断された切断面よりも鋳造品本体側を上層側の切断刃で順次切断できるように、前記最下層の切断刃の切先に対して、上層側の切断刃ほど、その切先が前記切断箇所から離れる方向に離間して設けられており、
前記最下層の切断刃の刃先が、前記鋳造品本体と前記余剰部分との間に切り込んだとき、切り込んだ箇所から脆性破壊が発生する切欠部を形成し得る刃先に形成されていることを特徴とする切断装置。 - 最下層の切断刃の刃先が、上層側の切断刃の刃先よりも鋭角に形成されている請求項1記載の切断装置。
- 上層側の切断刃の切先から露出する下層側の切断刃の側面が、前記下層側の切断刃で切断された鋳造品本体側の切断面のガイド面となるように設けられている請求項1又は請求項2記載の切断装置。
- 余剰部分を支持する支持手段には、前記余剰部分と直接当接して支承する当接面が形成されたセットプレートと、前記セットプレートを上方に付勢する付勢部材とが設けられ、
前記付勢部材の付勢力に抗して前記セットプレートの降下が終了したとき、切断刃群の最下層の切先が前記セットプレートの当接面から突出するように、前記切断刃群が設けられている請求項1〜3のいずれか一項記載の切断装置。
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