JP4877266B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は,電子写真方式の画像形成装置に関する。さらに詳細には,転写後に残留したトナー(転写残トナー)をベルト等の回転体に転写し,クリーニング部材によって当該回転体上の転写残トナーを回収する画像形成装置に関するものである。
従来から,電子写真方式の画像形成装置では,転写後に感光体上に残留する転写残トナーを回収するクリーニングモードが設けられているものが実用化されている。クリーニング方法としては,例えば,非画像形成時に,ベルト等の回転体に転写残トナーを転写させ,その転写残トナーを回転体上に設けられたクリーニング部材で回収することが提案されている。転写残トナーを転写させる転写バイアスを印加する転写装置では,定電流制御ないし定電圧制御が行われる。
クリーニングを行う画像形成装置としては,例えば特許文献1に開示された画像形成装置がある。この画像形成装置では,感光ドラム上の転写残トナーが転写ドラムに転写され,さらに転写ドラム上に設けられたファーブラシによって回収される。この画像形成装置では,湿度等の画像形成条件によってファーブラシの動作を制御している。
特開2000−131964号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,転写部のインピーダンスは環境や経年変化によって変動する。例えば,低温低湿の際には,転写部のインピーダンスが大きくなる。そのため,転写に必要な電流が流れ難くなり,結果としてクリーニング性能が悪化する。
従来の画像形成装置では,どのような環境でも十分なクリーニングが行われるように,クリーニング時間が長めに設定される。しかし,通常環境では,元来,そのような長いクリーニング時間は必要ない。例えば,通常環境では,ベルトが1周する時間で十分なクリーニングが可能なところ,低温低湿環境に対応するために2周させている。そのため,通常環境で使用するユーザにとっては,必要以上に長いクリーニング時間を強いられる。また,クリーニングの長時間化は,ベルトの磨耗を促進し,製品寿命の短縮を招く。
また,高温高湿の際には,転写部のインピーダンスが小さくなる。そのため,通常環境と同様に,長時間のクリーニングの必要性は低い。しかし,定電流制御の場合には,インピーダンスが低下すると,通常時よりも低い電圧で制御が行われることになる。そのため,高圧印加を行う転写装置としては制御が難しくなる。
特許文献1の画像形成装置では,湿度を基にファーブラシを制御することが開示されているが,ファーブラシを制御したとしても転写部でのインピーダンスの変動には影響しない。そのため,クリーニング時間の短縮を図るには十分でない。
本発明は,前記したインピーダンスの変動に伴う画像形成装置の問題点の少なくとも1つを解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,クリーニング時間の長時間化を抑制し,安定した転写制御を行うことができる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,表面に現像剤像を担持する像担持体と,像担持体と対向し,回転可能に支持された回転体と,回転体を介して像担持体との間で電圧が印加されることにより,像担持体の表面に担持された現像剤を回転体に転写させる転写手段と,回転体の表面に付着した現像剤を除去するクリーニング手段と,転写手段に供給される転写電流または転写電圧を基に,負荷抵抗を検出する抵抗検出手段と,クリーニング手段による現像剤の除去の際に,抵抗検出手段にて検出された負荷抵抗を基に,回転体の回転速度を制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
本発明の画像形成装置は,感光体等の像担持体の表面に付着する現像剤を,転写ベルト等の回転体に転写し,転写した現像剤をクリーニング手段で回収するクリーニング機能を備えている。そして,クリーニングの際には,転写が行われる転写部(より具体的には,転写バイアスが印加される転写手段から回転体を挟んで像担持体までの間の領域)の負荷抵抗を検出し,その負荷抵抗を基に回転体の回転速度を制御する。
すなわち,本発明の画像形成装置では,回転体の回転速度を制御することで負荷抵抗(インピーダンス)を調節する。より具体的には,負荷抵抗が小さくなった際には,回転速度を下げて負荷抵抗を大きくし,負荷抵抗の低下を抑制する。これにより,転写装置の転写バイアスの制御が安定する。一方,負荷抵抗が大きくなった際には,回転速度を上げて負荷抵抗を小さくし,負荷抵抗の上昇を抑制する。これにより,良好なクリーニング性能を維持できる。その結果,クリーニング時間を長くする必要なく,通常時のクリーニング時間の設定であってもクリーニング性は確保される。
また,本発明の画像形成装置の制御手段は,負荷抵抗が第1の閾値より小さい場合には,回転体の回転速度を遅くするとよい。すなわち,回転速度を下げて負荷抵抗を大きくすることで,定電流制御での転写電圧の低下が抑制される。これにより,転写装置の転写バイアスの制御が安定する。また,負荷抵抗が大きいと転写電流は流れ難くなるが,単位時間あたりの転写電流量が増加することから,クリーニング性への影響は小さい。
また,制御手段は,回転体の回転速度が第1の速度より遅い場合には,転写手段の転写電流量を減少させるとよりよい。すなわち,回転速度を遅くすると転写電圧を大きくすることができるが,転写電圧が大きくなりすぎると回転体や像担持体に与えるダメージが大きくなる。そこで,転写電流量を少なくし,転写電圧を下げることで,回転体等のダメージを減らすことができる。
また,本発明の画像形成装置の制御手段は,負荷抵抗が第2の閾値より大きい場合には,回転体の回転速度を速くするとよい。すなわち,回転速度を上げて負荷抵抗を小さくすることで,転写性の低下が抑制される。これにより,クリーニングを短縮することができる。また,回転速度を速くすることで,さらにクリーニング時間を短縮することも期待できる。
また,制御手段は,回転体の回転速度が第2の速度より速い場合には,転写手段の転写電流量を増加させるとよりよい。すなわち,回転速度を速くすると,単位時間あたりの転写電流量の低下が懸念される。そこで,転写電流量を増加させることで,良好なクリーニング性能を維持することができる。
本発明によれば,クリーニング時間の長時間化を抑制し,安定した転写制御を行うことができる画像形成装置が実現している。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式のカラーコピー機に本発明を適用したものである。
[カラーコピー機の全体構成]
本形態のカラーコピー機100は,図1に示すように,用紙に画像を印刷する画像形成部110と,原稿の画像を読み取るスキャナ部120とを備えている。また,スキャナ部120の前面側には,液晶ディスプレイからなる表示部16と,各種のボタン等を備えた操作部17とが設けられ,コピー機本体の動作状況の表示やユーザによる操作の入力が可能になっている。
画像形成部110は,周知のタンデム方式のカラープリンタであって,被記録媒体である用紙を供給する給紙トレイ91と,用紙を搬送する用紙搬送ベルト7(回転体の一例)と,各色のトナー像(現像剤像の一例)を形成し,それらトナー像を順次に用紙に転写する4つのプロセス部10K,10C,10M,10Yと,用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させる定着装置8と,用紙搬送ベルト7上のトナーを回収するクリーニング装置60(クリーニング手段の一例)と,画像定着後の用紙を載置する排紙トレイ93と,ハウジングとなるケース9とを備えている。以下の説明では,色毎に区別する必要がある場合は各部の符号にK(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の添え字を付し,区別する必要がない場合は添え字を省略する。
用紙搬送ベルト7は,一対の支持ローラ71,72間に架設される無端状のベルト部材である。用紙搬送ベルト7は,駆動ローラである支持ローラ72が回転することで循環移動し,用紙をレジストローラ75から定着装置8に向かって搬送する。
各プロセス部10K,10C,10M,10Yは,それぞれ感光体ドラム1(像担持体の一例),帯電器2,露光装置3,現像器4,転写装置5(転写手段の一例)を備える。各プロセス部10は,トナーを除いて同一の構成になっている。
プロセス部10では,感光体ドラム1の表面が帯電器2によって一様に帯電される。その後,露光装置3からの光により露光され,用紙に形成すべき画像の静電潜像が形成される。次いで,現像器4内の現像ローラを介して,トナーが感光体ドラム1に供給される。これにより,感光体ドラム1上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
一方,給紙トレイ91に収容されている用紙が,ピックアップローラ73に向かって押し出され,ピックアップローラ73からレジストローラ75に送られる。用紙は,レジストローラから所定のタイミングで用紙搬送ベルト7上に送り出される。
用紙は,用紙搬送ベルト7によって搬送され,感光体ドラム1と転写装置5との間の転写位置を通過する間に,感光体ドラム1の表面に担持されたトナー像が転写装置5に印加される転写バイアスによって転写される。このトナー像の転写が各プロセス部10Y,10M,10C,10Kの順に行われ,各色のトナー像が重ね合わせられてカラー画像が形成される。その後,カラー画像を担持した用紙は,定着装置8に搬送される。
定着装置8では,トナー像が転写された用紙を加熱・加圧し,トナー像を用紙に定着させる。そして,定着装置8から出力された用紙は,排紙ローラ74によって排紙トレイ93上に排出される。
スキャナ部120は,原稿の画像を読み取るイメージセンサ21と,原稿の自動搬送を行うADF(Auto Document Feeder:自動原稿供給装置)22と,透明なプラテンガラス23とを備えている。
スキャナ部120での原稿の読取方式としては,フラットベッド(原稿固定走査)方式と,ADF(原稿移動走査)方式とがある。フラットベッド方式の場合,原稿を1枚ずつプラテンガラス23上に載置する。その状態で,イメージセンサ21が副走査方向(主走査方向に直交方向,図1の左右方向)に移動し,その際に主走査方向に1ラインずつ原稿の画像が読み取られる。一方,ADF方式の場合,原稿を纏めてADF22の原稿トレイに載置する。そして,原稿がイメージセンサ21に対向する位置に搬送され,その際に主走査方向に1ラインずつ原稿の画像が読み取られる。
[カラーコピー機の電気的構成]
続いて,カラーコピー機100の電気的構成について説明する。カラーコピー機100は,図2に示すように,CPU31(抵抗検出手段,制御手段の一例)と,ROM32と,RAM33と,不揮発性メモリ(NVRAM)34と,ASIC35と,ネットワークインターフェース36とを備えた制御部30を有している。
CPU31は,カラーコピー機100におけるスキャン機能,プリント機能等の各種機能を実現するための演算を実行し,制御の中枢となるものである。ROM32には,カラーコピー機100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。例えば,後述するクリーニング処理における負荷抵抗の閾値A,Bや回転速度の閾値C,Dが記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。NVRAM34は,不揮発性を有する記憶手段(Non Volatile RAM)であって,各種設定ないし画像データ等を保存するものである。
ASIC35は,画像形成部110,スキャナ部120,表示部16,操作部17,湿度センサ18等と電気的に接続されている。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33やNVRAM34に記憶させながら,ASIC35を介してカラーコピー機100の各構成要素を制御する。例えば,用紙搬送ベルト7の駆動モータ117を駆動し,用紙搬送ベルト7の回転速度を制御する。
ネットワークインターフェース36には,パーソナルコンピュータ(PC)等の情報機器が接続され,このネットワークインターフェース36を介して情報機器との相互のデータ通信が可能になっている。
[カラーコピー機の機能]
続いて,カラーコピー100の基本機能(スキャン機能,プリント機能)以外の機能について説明する。カラーコピー機100は,印字処理を終えた際に,感光体ドラム1上に残留する転写残トナーを回収するクリーニング機能が設けられている。
上記のクリーニング機能を実現するクリーニング処理では,印刷終了後に,転写装置5によって転写バイアスが印加され,感光体ドラム1上の転写残トナーが用紙搬送ベルト7に転写される。用紙搬送ベルト7に転写された転写残トナーは,用紙搬送ベルト7の回転に伴って搬送され,クリーニング装置60によって回収される。
具体的に,転写装置5には,帯電器2が感光体ドラム1表面を一様に帯電させる極性と逆極性の転写バイアスが印加される。転写バイアスは,いわゆる定電流制御によって,転写装置5と感光体ドラム1との間の領域(転写部)に,適切な電界が形成されるように制御される。この転写バイアスによって形成された電界によって,感光体ドラム1の転写残トナーが静電的に用紙搬送ベルト7上へ転写される。なお,転写バイアスを定電流制御するのはあくまでも一例であり,例えば定電圧制御とするなど,制御方法は適宜決めればよい。
クリーニング装置60は,用紙搬送ベルト7の幅方向に延びた略円筒部材の周囲にブラシが設けられた構成となっており,用紙搬送ベルト7を挟んで対向する位置に設けられた電極ローラとの間で所定の電位を発生させるバイアスが印加され,用紙搬送ベルト7に接触しながら回転するように配設されている。また,ブラシの近傍には,このブラシに付着した転写残トナーをブラシから除去する回収ローラ,この回収ローラによってブラシから除去されたトナーを貯留しておく貯留ボックス等が設けられている。
[印字処理]
続いて,本形態のカラーコピー機100の印字処理について,図3のフローチャートを参照しつつ説明する。本印字処理は,所定の間隔で定期的に実行される。
まず,印字命令を受けたか否かを判断する(S101)。印字命令は,ユーザが原稿をスキャナ部120にセットしてコピーを指示した時や,ネットワークインターフェース36を介して他の情報処理装置のユーザが印刷を指示した時等に発行される。印字命令を受けていなければ(S101:NO),印刷を行わずに本処理を終了する。
印字命令を受けた場合には(S101:YES),印刷用のデータを受信する(S102)。印刷用のデータは,スキャナ部120あるいはネットワークインターフェース36を介して送られる。そして,その受信データに基づく画像を印刷する(S103)。すなわち,感光体ドラム1上に受信データに基づくトナー像が形成され,用紙搬送ベルト7上に搬送された用紙にそのトナー像が転写される。そして,用紙上には4色のトナー像が重ね合わせられ,それらトナー像は定着器8によって定着を受け,排紙ローラ74を介して排紙される。
印刷終了後,クリーニングモードに移行し,感光体ドラム1表面のクリーニング処理を行う(S104)。すなわち,転写装置5からの転写バイアスによって感光体ドラム1の表面に付着する転写残トナーを用紙搬送ベルト7に転写して感光体ドラム1の表面を清掃する。S104の処理後,本処理を終了する。
[クリーニング処理]
続いて,S104のクリーニング処理の詳細について,図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず,クリーニング処理を行うための各種の初期値を設定する(S121)。具体的には,用紙搬送ベルト7の回転速度(図4中に「SPEED」と表記)を10cm/s,クリーニング時間(図4中に「WT」と表記)を8000msに設定する。その後,その初期設定速度で用紙搬送ベルト7の回転を開始する(S122)。
次に,転写装置5が供給する転写電流値を設定し,その設定値を基に転写バイアスを印加し,転写装置5と感光体ドラム1との間の領域(転写部)に電界を形成する(S123)。このとき,転写装置5では,定電流制御が行われ,設定された転写電流値となるように電圧値が調節される。転写バイアスの印加後は,100ms間の待機時間を設ける(S124)。
次に,転写部における転写電流および転写電圧を検知する(S125)。そして,検知した電流値および電圧値を基に,転写部の負荷抵抗(インピーダンス)を算出する(S126,抵抗検出手段の一例)。本形態の転写装置5は,定電流制御を行っていることから,設定された転写電流値と計測された電圧値とを基に負荷抵抗を算出する。
次に,算出された負荷抵抗があらかじめ設定された閾値A(第1の抵抗値の一例)よりも小さいか否かを判断する(S127)。負荷抵抗が小さくなる要因としては,高温高湿環境が考えられる。負荷抵抗が下がると,電流が流れ易くなる反面,転写電圧が低下する。そのため,高圧印加を行う転写装置5にとっては好ましくない。そこで,負荷抵抗が閾値Aよりも小さい場合には(S127:YES),用紙搬送ベルト7の回転速度を遅くする減速処理を行う(S141)。
ここで,S141の減速処理について,図5のフローチャートを参照しつつ詳説する。まず,用紙搬送ベルト7の回転速度について,現在の回転速度よりも遅い回転速度に設定する(S161)。そして,回転速度を遅くした分について,現在のクリーニング時間よりも長いクリーニング時間を設定する。具体的には,回転速度を,現状の回転速度×0.95に調節する。また,クリーニング時間を,現状のクリーニング時間/0.95に設定する。
用紙搬送ベルト7の回転速度を遅くすることにより,転写部の負荷抵抗が大きくなり,それに伴って転写電圧も上昇する。その結果,転写バイアスの降下が抑制され,転写バイアスの制御が安定する。また,回転速度を遅くすることで,単位時間当たりの転写電流量が増加する。そのため,負荷抵抗が上昇したとしても,転写残トナーの転写性への影響は小さい。
次に,新しく設定された回転速度があらかじめ設定された閾値C(第1の速度の一例)よりも遅いか否かを判断する(S162)。用紙搬送ベルト7の回転速度が閾値Cよりも遅い場合には(S162:YES),転写装置5からの転写電流量の減少させる(S163)。すなわち,転写電流値について,現在の転写電流値よりも少ない転写電流値を設定する。
本減速処理では,S161の処理によって用紙搬送ベルト7の回転速度を遅くして転写電圧を大きくすることができるが,転写電圧が大きくなりすぎると用紙搬送ベルト7や感光体ドラム1に与えるダメージが大きくなる。そこで,転写電流量を減少させ,転写電圧を下げることで,用紙搬送ベルト7等のダメージを減らす。転写電流量の調節後,あるいは用紙搬送ベルト7の回転速度が閾値Cよりも遅くない場合には(S162:NO),本減速処理を終了し,図4のS124以降の処理に戻って,負荷抵抗が閾値A以上になる(S127:NO)まで回転速度の調節を繰り返す。
負荷抵抗が閾値Aよりも小さくなければ(S127:NO),算出された負荷抵抗があらかじめ設定された閾値B(第2の抵抗値の一例)よりも大きいか否かを判断する(S128)。閾値Bは,閾値Aよりも大きい値である。負荷抵抗が大きくなる要因としては,低温低湿環境が考えられる。負荷抵抗が上がると,電流が流れ難くなることから,トナーの転写性が悪化する。そのため,クリーニング性能が悪化する。そこで,負荷抵抗が閾値Bよりも大きい場合には(S128:YES),用紙搬送ベルト7の回転速度を速くする加速処理を行う(S142)。
ここで,S142の加速処理について,図6のフローチャートを参照しつつ詳説する。まず,用紙搬送ベルト7の回転速度について,現在の回転速度よりも速い回転速度に設定する(S181)。そして,回転速度を速くした分についてクリーニング時間を短くする。具体的には,回転速度を,現状の回転速度×1.2に調節する。また,クリーニング時間を,現状のクリーニング時間/1.2に設定する。
用紙搬送ベルト7の回転速度を速くすることにより,転写部の負荷抵抗が小さくなり,それにともなって転写電流が流れやすくなる。その結果,トナーの転写性の悪化が抑制される。また,回転時間を速くすることで,クリーニング時間を短縮することができる。
次に,新しく設定された回転速度があらかじめ設定された閾値D(第2の速度の一例)よりも速いか否かを判断する(S182)。閾値Dは,閾値Cよりも大きい値である。用紙搬送ベルト7の回転速度が閾値Dよりも速い場合には(S182:YES),転写装置5からの転写電流量の増加させる(S183)。すなわち,転写電流値について,現在の転写電流値よりも多い転写電流値を設定する。
本加速処理では,S181の処理によって用紙搬送ベルト7の回転速度を速くして負荷抵抗を下げることができるが,回転速度を速くしすぎると,単位時間あたりの転写電流量の低下が懸念される。そこで,転写電流量を増加させ,良好なクリーニング性能を維持する。転写電流量の調節後,あるいは用紙搬送ベルト7の回転速度が閾値Dよりも速くない場合には(S182:NO),本加速処理を終了し,図4のS124以降の処理に戻って,負荷抵抗が閾値B以下になる(S128:NO)まで回転速度の調節を繰り返す。
すなわち,S127およびS128の処理によって,転写部の負荷抵抗が閾値Aから閾値Bまでの範囲内となるように調節される。その後,現在のクリーニング時間の設定値であるWTms間待機する(S129)。つまり,WTms間,クリーニング動作として転写バイアスの印加および用紙搬送ベルト7の回転を行い,感光体ドラム1上に付着した転写残トナーを用紙搬送ベルト7に転写させ,転写された転写残トナーをクリーニング装置60にて回収する。その後,転写装置5による高圧印加の停止および用紙搬送ベルト7の回転の停止を行う(S130)。S130の処理後,本処理を終了する。
なお,S129の処理までの用紙搬送ベルト7の回転速度(SPEED)の調節およびクリーニング時間(WT)の設定は,4つの転写装置5のうちの1つ(本形態ではK色)を利用して行われる。他のプロセス部は,そのプロセス部で決定された回転速度およびクリーニング時間に従ってクリーニング動作を行う。また,用紙搬送ベルト7の回転速度を変化させるのはクリーニング期間だけであり,画像形成期間では一定の回転速度で回転する。そのため,画像品質には影響を与えない。
以上詳細に説明したように本形態のカラーコピー機100は,用紙搬送ベルト7の回転速度を制御することで負荷抵抗(インピーダンス)を調節する。つまり,負荷抵抗が下がった場合には,回転速度を遅くして負荷抵抗を大きくし,負荷抵抗の低下を抑制する。これにより,高湿高温環境での転写装置の転写バイアスの制御が安定する。一方,負荷抵抗が上がった場合には,回転速度を速くして負荷抵抗を小さくし,負荷抵抗の上昇を抑制する。これにより,転写性の低下が抑制され,従来のように長いクリーニング時間を設定する必要はない。その結果,通常環境時に適したクリーニング時間設定であっても,低湿低温環境でのクリーニング性は確保される。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,コピー機に限らず,感光体ドラム上のトナーを回転体に転写して回収するものであればよく,MFP,プリンタ,FAX装置であっても適用可能である。また,画像形成装置は,カラーに限らず,モノクロ専用機であってもよい。
また,本実施の形態では,用紙を搬送する回転体として無端状のベルトを適用しているが,これに限るものではない。例えば,ドラムであってもよい。また,本実施の形態では,感光体ドラムから直接的に用紙に転写しているが,一旦,ベルト等の回転体に転写し,その回転体から用紙に転写する中間転写方式であってもよい。
また,本実施の形態では,印刷ジョブの終了の度にクリーニング処理を行っているが,クリーニング処理の実行タイミングは,これに限るものではない。例えば,所定時間ごとに実行するとしてもよい。また,印字枚数をカウントし,所定の枚数の印刷が終了した後に実行するとしてもよい。
実施の形態にかかるカラーコピー機の概略構成を示す断面図である。 実施の形態にかかるカラーコピー機の電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態にかかるカラーコピー機の印字処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるカラーコピー機のクリーニング処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるカラーコピー機の減速処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるカラーコピー機の加速処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 感光体ドラム
4K,4C,4M,4Y 現像器
5 転写装置
7 用紙搬送ベルト
60 クリーニング装置
100 カラーコピー機
110 画像形成部
117 駆動モータ

Claims (3)

  1. 表面に現像剤像を担持する像担持体と,
    前記像担持体と対向し,回転可能に支持された回転体と,
    設定された転写電流値となるように電流値を調整する定電流制御を行い,その調整された電流値に基づいて,前記回転体を介して前記像担持体との間で電圧が印加されることにより,前記像担持体の表面に担持された現像剤を前記回転体に転写させる転写手段と,
    前記像担持体上の現像剤を前記転写手段によって前記回転体の表面に転写し,転写された現像剤を前記回転体から除去するクリーニング手段と,
    前記転写手段に供給される前記電流値および転写電圧を基に,負荷抵抗を検出する抵抗検出手段と,
    前記クリーニング手段による現像剤の除去の際に,前記抵抗検出手段にて検出された負荷抵抗を基に,前記負荷抵抗が第1の抵抗値より小さい場合には,前記回転体の回転速度を遅くし,前記負荷抵抗が前記第1の抵抗値よりも大きい値である第2の抵抗値より大きい場合には,前記回転体の回転速度を速くする制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記制御手段は,前記回転体の回転速度が第1の速度より遅い場合には,前記転写手段の転写電流量を減少させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する画像形成装置において,
    前記制御手段は,前記回転体の回転速度が第2の速度より速い場合には,前記転写手段の転写電流量を増加させることを特徴とする画像形成装置。
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