JP4874932B2 - 工作機械における熱変位検出装置 - Google Patents
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Description
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記ベッドにはX軸移動機構を介してX軸サドルが左右方向の往復動可能に装着され、前記X軸サドルにはZ軸移動機構を介してZ軸サドルが前後方向の往復動可能に装着され、前記Z軸サドルにはY軸移動機構を介してY軸サドルが上下方向の往復動可能に装着され、前記Y軸サドルには、前記主軸装置が装着され、前記Z軸サドルに前記ゲージが上下方向に指向するように取り付けられ、前記Y軸サドルには前記ゲージに取り付けられた位置センサ又は検出片と対応するように検出片又は位置センサが取り付けられていることを要旨とする。
この発明はワークの材質と同じ材質又は熱膨張率が同じ材質のゲージを用いるとともに、ワークの加工部に供給されるクーラントを前記ゲージに作用させるようにしたので、ワークの熱膨張とゲージの熱膨張とがほぼ同じ条件となる。このため、ゲージにより測定された熱膨張にワークの熱膨張が適正に反映される。また、ワークの加工前に電磁切換弁によりゲージにクーラントを流してゲージの熱膨張を測定し、その後、電磁切換弁を切り換えて分岐配管のみにクーラントを流すことができるので、ワークの加工中はゲージにクーラントが供給されず、無駄を省略することができる。
図2に示すように、ベッド11の上面にはX軸案内レール12を介してX軸サドル13がX軸(左右)方向の往復動可能に装着され、前記ベッド11の上面に取り付けられたサーボモータ14、該サーボモータ14に連結されたボールねじ15、前記X軸サドル13の下面に取り付けられ、かつ前記ボールねじ15に螺合されたボールねじナット16等よりなるX軸移動機構によって前記X軸サドル13がX軸方向に往復動されるようになっている。図1に示すように前記X軸サドル13の上面にはZ軸案内レール17を介してZ軸サドル18がZ軸(前後)方向の往復動可能に装着され、前記X軸サドル13の上面に取り付けられたサーボモータ19、該サーボモータ19に連結されたボールねじ20、前記Z軸サドル18の下面に取り付けられ、かつ前記ボールねじ20に螺合されたボールねじナット21等よりなるZ軸移動機構によってZ軸方向に往復動されるようになっている。前記Z軸サドル18の前面にはY軸案内レール22がY軸(上下)方向に敷設され、Y軸案内レール22にはY軸サドル23が上下方向の往復動可能に装着され、前記Z軸サドル18の上面に下向きに取り付けられたサーボモータ24、該サーボモータ24に連結されたボールねじ25、前記Y軸サドル23に取り付けられ、かつ前記ボールねじ25に螺合されたボールねじナット26等よりなるY軸移動機構によって上下方向に往復動されるようになっている。
前記制御装置48から出力された加工プログラムに基づく制御信号によって、前記各サーボモータ14,19,24がそれぞれ作動されて、前記主軸装置27がX軸、Y軸及びZ軸方向にそれぞれ移動制御され、前記工具29によってワークテーブル41に支持されたワークWが所望する形状に加工される。この加工動作中においては前記ポンプ45が作動されて、クーラントタンク42から汲み上げられたクーラントが配管43を介して前記ゲージ31のクーラント通路31bに供給され、クーラント通路31bから配管46を介して前記ノズル40に供給され、該ノズル40から加工中のワークWにクーラントが供給され、工具29及びワークWが冷却されるとともにクーラントに含まれる潤滑成分によって加工部の潤滑が行われる。
(1)上記実施形態では、前記ゲージ31の材質を加工するワークの材質と同じか、熱膨張率がほぼ同じ材料にするとともに、前記ゲージ31に形成されたクーラント通路31bに対し、ワークWの加工中に用いるクーラントを流通させ、ワークWの温度上昇と、ゲージ31の温度上昇とが同じになるようにした。このため、ボールねじ25の熱膨張及びワークWの熱膨張による実際の誤差を、ゲージ31によって正確に検出することができ、前記X軸サドル13の機械原点Oにおける座標補正量を精度よく求めることができる。従って、ワークWの加工精度を向上することができる。
この実施形態では、前記ノズル40及び配管46を省略し、前記ポンプ45からゲージ31に至る配管43に対し、電磁切換弁49を介して分岐配管46Aを接続し、この分岐配管46Aにより前記主軸装置27の内部にクーラントを供給するように構成している。又、前記ゲージ31のクーラント通路31bの下端部に接続した配管50からクーラントを前記クーラントタンク42に還流するようにしている。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・図6に示すように、ゲージ31の上端を前記Z軸サドル18の側面に設けた取付台座30にボルト32によって取り付け、ゲージ31の下端部に一つの位置センサ34を取り付けるようにしてもよい。この場合には、前記ボルト32によるゲージ31の固定点から前記第1位置センサ34までの基準距離L4が予め判っているので、機械原点Oから位置センサ34までの座標L1,L1' の誤差に基づいて、前記ゲージ31の熱膨張係数を演算し、これに基づいて機械原点Oの座標補正量を求める。
・図11に示すように、前記ゲージ31の外周面にスリット31eを四角環状に形成し、ゲージ31の上下両端部を固定する方式のものにおいて、ゲージ31の熱膨張を前記スリット31eにより許容するように構成してもよい。
・前記実施形態では前記Z軸サドル18にゲージ31をY軸方向に指向するように装着したが、これをX軸方向或いはZ軸方向に指向するように装着してもよい。
・本発明を立形工作機械やその他のフィードバックスケールを設けるような工作機械に具体化してもよい。
Claims (4)
- ベッドに装着されたワークを支持するテーブルと、主軸装置とを互いに直交するX軸,Y軸及びZ軸の3軸方向のうち少なくとも一軸方向に相対移動可能に構成した工作機械において、
前記ベッド又は該ベッドに支持され、前記主軸装置を少なくとも一軸方向に移動可能に支持する支持体に対し、前記ワークの材質と同じ材質又は熱膨張率がワークの熱膨張率と同じ材質のゲージを装着し、該ゲージに位置センサ又は検出片を取り付け、一方、前記ゲージの指向方向に相対移動される移動体に対し検出片又は位置センサを取り付け、前記ゲージに対しクーラント供給装置によって供給されるクーラントを作用させるように構成するとともに、前記クーラント供給装置から前記ゲージに至る配管に対し電磁切換弁を介して分岐配管を接続し、該分岐配管により前記主軸装置にクーラントを供給するように構成したことを特徴とする工作機械における熱変位検出装置。 - 請求項1において、前記ゲージにはクーラント供給装置の配管によりクーラントを流通させるクーラント通路が形成されていることを特徴とする工作機械における熱変位検出装置。
- 請求項1又は2において、前記ベッドにはX軸移動機構を介してX軸サドルが左右方向の往復動可能に装着され、前記X軸サドルにはZ軸移動機構を介してZ軸サドルが前後方向の往復動可能に装着され、前記Z軸サドルにはY軸移動機構を介してY軸サドルが上下方向の往復動可能に装着され、前記Y軸サドルには、前記主軸装置が装着され、前記Z軸サドルに前記ゲージが上下方向に指向するように取り付けられ、前記Y軸サドルには前記ゲージに取り付けられた位置センサ又は検出片と対応するように検出片又は位置センサが取り付けられていることを特徴とする工作機械における熱変位検出装置。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、前記ゲージに対し前記位置センサ又は検出片は、取付位置の調節可能に取り付けられていることを特徴とする工作機械における熱変位検出装置。
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