JP4874932B2 - 工作機械における熱変位検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械における熱変位検出装置に係り、詳しくはワークを支持するテーブル又は主軸装置を移動させる移動機構の熱変位及び加工されるワークの熱変位を適正に補正するための工作機械における熱変位検出装置に関する。
工作機械として、ベッドの上面にワークを支持するテーブルを設け、ベッドの後部に左右(X軸)方向、前後(Z軸)方向及び上下(Y軸)方向にそれぞれ往復動されるX軸、Z軸及びY軸サドルを順次装着し、前記3軸方向に往復動されるYサドルに主軸装置を装着し、該主軸装置に装着された工具によって前記テーブル上のワークを加工する構成のものが提案されている。又、工作機械にはワークの加工作業中においてワーク及び工具を冷却するとともに加工部の潤滑を行うための潤滑油を含有したクーラントを循環供給するためのクーラント供給装置が備えられている。
上記の工作機械を用いてワークの加工作業が行われると、前記各サドルを往復動するボールねじ機構を構成するサーボモータ、ボールねじ及びボールねじナット等が摩擦熱により温度上昇し、前記ボールねじが軸方向に熱膨張する。このためボールねじ機構による主軸装置の移動量が変化し、ワークの加工精度が低下する。
上記の問題を解消するため、従来、特許文献1に開示された工作機械の熱変位補正方法が提案されている。この熱変位補正方法は、ボールねじ機構のボールねじによって往復動される加工テーブルの上面に検出片を設けるとともに、工作機械の固定側にインバー材(ゲージ)を前記ボールねじと平行に設け、該インバー材に所定間隔をおいて二つの位置センサを取り付ける。そして、工作機械の精度検査時に前記サーボモータを作動させてボールねじを回転し、前記加工テーブルに取り付けられた検出片を前記両位置センサによって測定し、この二つの座標値を絶対基準として制御装置のパラメーターに予め記憶する。そして、実際のワークの加工直前に上記両位置センサの機械原点からの座標値を再度測定し、前記絶対基準と実測座標値との誤差を求める。この誤差に基づいて工作機械の位置決め制御に補正をかけるようになっている。
上記の熱変位補正方法によって、ボールねじの正確な位置決め精度を得ることができるが、ワークの温度膨張を無視すれば、ボールねじの正確な位置決め精度の効果が減少してしまうので、ワークの熱膨張を位置決め補正にさらに反映するために次のような補正方法がとられている。即ち、加工されるワークは素材特有の線膨張係数を持っているが、この数値とワークの温度変化を把握することにより、ワークの大きさの変化を予想することが可能となる。ワークの熱膨張はワーク全体で発生するため、熱膨張の基準位置の設定が必要となり、ワーク中心をゲージ中心を基点にワークの熱膨張を補正するようになっている。そして、ワークが正規の寸法を示す温度が基準温度(20℃)で、温度センサが測定した温度と基準温度との差に線膨張係数をかけた数値をワーク1m当たりの熱膨張による誤差として、さらにワークの大きさをかけることにより実際に補正すべきワークの熱膨張量を求めるようになっている。
特開2006‐212765号公報
ところが、上述した工作機械の熱変位補正方法においては、ボールねじの熱膨張による熱変位補正を適正に行うことができるが、ワークの熱膨張による熱変位補正を適正に行うことができないという問題があった。即ち、温度センサによって測定された温度と基準温度との差に線膨張係数をかけた数値をワーク1m当たりの熱膨張による誤差として演算するようになっていたので、計算上は正しい誤差の検出が行われたとしても実際のワークの熱膨張を正確に検出することが非常に難しいという問題があった。又、上述した工作機械の熱変位補正方法は、工作機械を所定の温度に保持するための空調装置、クーラントの温調装置、前記温度センサ及び測定された温度に基づいて上記の各種の演算を行なうコンピューターのソフトウェアを作成するのが面倒であり、設備コストを低減することができないという問題があった。
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、ワークを支持するテーブル又は主軸装置を送り移動する送り機構の熱膨張及びワークの熱膨張による機械原点の座標を正確に補正することができるとともに、設備コストを低減することができる工作機械における熱変位検出装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ベッドに装着されたワークを支持するテーブルと、主軸装置とを互いに直交するX軸,Y軸及びZ軸の3軸方向のうち少なくとも一軸方向に相対移動可能に構成した工作機械において、前記ベッド又は該ベッドに支持され、前記主軸装置を少なくとも一軸方向に移動可能に支持する支持体に対し、前記ワークの材質と同じ材質又は熱膨張率がワークの熱膨張率と同じ材質のゲージを装着し、該ゲージに位置センサ又は検出片を取り付け、一方、前記ゲージの指向方向に相対移動される移動体に対し検出片又は位置センサを取り付け、前記ゲージに対しクーラント供給装置によって供給されるクーラントを作用させるように構成するとともに、前記クーラント供給装置から前記ゲージに至る配管に対し電磁切換弁を介して分岐配管を接続し、該分岐配管により前記主軸装置にクーラントを供給するように構成したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ゲージにはクーラント供給装置の配管によりクーラントを流通させるクーラント通路が形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記ベッドにはX軸移動機構を介してX軸サドルが左右方向の往復動可能に装着され、前記X軸サドルにはZ軸移動機構を介してZ軸サドルが前後方向の往復動可能に装着され、前記Z軸サドルにはY軸移動機構を介してY軸サドルが上下方向の往復動可能に装着され、前記Y軸サドルには、前記主軸装置が装着され、前記Z軸サドルに前記ゲージが上下方向に指向するように取り付けられ、前記Y軸サドルには前記ゲージに取り付けられた位置センサ又は検出片と対応するように検出片又は位置センサが取り付けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記ゲージに対し前記位置センサ又は検出片は、取付位置の調節可能に取り付けられていることを要旨とする。
(作用)
この発明はワークの材質と同じ材質又は熱膨張率が同じ材質のゲージを用いるとともに、ワークの加工部に供給されるクーラントを前記ゲージに作用させるようにしたので、ワークの熱膨張とゲージの熱膨張とがほぼ同じ条件となる。このため、ゲージにより測定された熱膨張にワークの熱膨張が適正に反映される。また、ワークの加工前に電磁切換弁によりゲージにクーラントを流してゲージの熱膨張を測定し、その後、電磁切換弁を切り換えて分岐配管のみにクーラントを流すことができるので、ワークの加工中はゲージにクーラントが供給されず、無駄を省略することができる。
本発明によれば、ワークを支持するテーブル又は主軸装置を送り移動する送り機構の熱膨張及びワークの熱膨張による誤差を正確に補正することができるとともに、設備コストを低減することができる。
以下、本発明を具体化した工作機械における熱変位検出装置の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図2に示すように、ベッド11の上面にはX軸案内レール12を介してX軸サドル13がX軸(左右)方向の往復動可能に装着され、前記ベッド11の上面に取り付けられたサーボモータ14、該サーボモータ14に連結されたボールねじ15、前記X軸サドル13の下面に取り付けられ、かつ前記ボールねじ15に螺合されたボールねじナット16等よりなるX軸移動機構によって前記X軸サドル13がX軸方向に往復動されるようになっている。図1に示すように前記X軸サドル13の上面にはZ軸案内レール17を介してZ軸サドル18がZ軸(前後)方向の往復動可能に装着され、前記X軸サドル13の上面に取り付けられたサーボモータ19、該サーボモータ19に連結されたボールねじ20、前記Z軸サドル18の下面に取り付けられ、かつ前記ボールねじ20に螺合されたボールねじナット21等よりなるZ軸移動機構によってZ軸方向に往復動されるようになっている。前記Z軸サドル18の前面にはY軸案内レール22がY軸(上下)方向に敷設され、Y軸案内レール22にはY軸サドル23が上下方向の往復動可能に装着され、前記Z軸サドル18の上面に下向きに取り付けられたサーボモータ24、該サーボモータ24に連結されたボールねじ25、前記Y軸サドル23に取り付けられ、かつ前記ボールねじ25に螺合されたボールねじナット26等よりなるY軸移動機構によって上下方向に往復動されるようになっている。
前記Y軸サドル23の前面には主軸装置27がZ軸方向に指向するように取り付けられ、該主軸装置27の主軸28には例えばドリル等の工具29が工具ホルダーを介して取り付けられている。
図1に示すように支持体としての前記Z軸サドル18の右側面には取付台座30が上下方向に指向するようにボルトによって取り付けられ、この取付台座30の前面には四角柱状のゲージ31が上下方向に指向するように取り付けられている。このゲージ31は、加工するワークWの材料が例えばアルミニウムである場合には、同じアルミニウムや熱膨張係数がアルミニウムとほぼ等しい材料により形成されたものが使用されるようになっている。前記ゲージ31の上下方向の中心には、ボス部31aが一体に形成され、前記取付台座30に形成された取付孔30aに対し前記ボス部31aを嵌合させてボルト32により固定するようにしている。前記ゲージ31の前面上部には第1位置センサ34が取り付けられ、下部には第2位置センサ35が取り付けられている。一方、ゲージ31の指向方向に相対移動される移動体としての前記Y軸サドル23の右側面には前記第1及び第2位置センサ34,35によって検出される一つの検出片36が取り付けられている。
図1及び図3に示すように、前記主軸装置27の先端部には前記ベッド11の上面に装着されたワークテーブル41の上面に支持されたワークWを前記工具29によって加工する際に、加工部に潤滑及び冷却用のクーラントを供給するためのノズル40が装着されている。前記ゲージ31にはクーラントを通過させるためのクーラント通路31bが形成され、該クーラント通路31bの上端部にはクーラントタンク42から配管43及びフィルタ44を介してポンプ45により汲みあげられたクーラントが供給されるようになっている。前記クーラント通路31bの下端部には、先端を前記ノズル40に接続されたフレキシブルな配管46の基端が接続されている。
図3に示すように、前記第1及び第2位置センサ34,35によって検出された検出信号は、リード線47によって制御装置48に送信されるようになっている。又、前記制御装置48の記憶媒体に記憶された加工プログラムに基づいて出力された制御信号によって前記サーボモータ14,19,24の動作が制御されるようになっている。
次に、前記のように構成された工作機械の動作について説明する。
前記制御装置48から出力された加工プログラムに基づく制御信号によって、前記各サーボモータ14,19,24がそれぞれ作動されて、前記主軸装置27がX軸、Y軸及びZ軸方向にそれぞれ移動制御され、前記工具29によってワークテーブル41に支持されたワークWが所望する形状に加工される。この加工動作中においては前記ポンプ45が作動されて、クーラントタンク42から汲み上げられたクーラントが配管43を介して前記ゲージ31のクーラント通路31bに供給され、クーラント通路31bから配管46を介して前記ノズル40に供給され、該ノズル40から加工中のワークWにクーラントが供給され、工具29及びワークWが冷却されるとともにクーラントに含まれる潤滑成分によって加工部の潤滑が行われる。
次に、図3及び図4に基づいて、工作機械の送り機構の熱膨張及びワークWの熱膨張による主軸装置27の熱変位補正方法について説明する。図3は説明の便宜上前記ボールねじ25及びゲージ31等が水平になるように表されている。前記Y軸サドル23が退避位置に保持され、検出片36が機械原点Oにある状態を示す。図4は前記検出片36の機械原点Oからの第1測定点O1と第2測定点O2の座標と、それぞれの座標における誤差との関係を表す。機械原点Oから所定距離離れた第1測定点O1の座標をL1とし、第2測定点O2の座標をL2とする。一方、Y軸サドル23(検出片36)の座標に対する真の値Eからの誤差±ΔEを縦軸で示す。第1測定点O1の誤差は−ΔEとなり、第2測定点O2の誤差は+ΔEとなる。前記二つの測定点O1,O2における誤差を直線で結び誤差直線E' としている。上記誤差直線E' は、機械原点Oから所定距離離れた第1測定点O1及び第2測定点O2のそれぞれの座標を測定し、これら2点の間の座標については線形補間することにより求められ、これによりY軸サドル23のシフト量が決定される。
ワークWの加工後あるいは加工中に、前記Y軸サドル23の第1測定点O1及び第2測定点O2のそれぞれの座標L1' ,L2' の測定を前記第1及び第2位置センサ34,35及び検出片36によって行い、これらの距離の値を第1実測値L1' 及び第2実測値L2' として制御装置48の記憶媒体に記憶する。ここで、座標L1' と座標L2' との間の座標を線形補間することにより座標L1' と座標L2' との間の座標を求めることができる。
上記実施形態の工作機械によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記ゲージ31の材質を加工するワークの材質と同じか、熱膨張率がほぼ同じ材料にするとともに、前記ゲージ31に形成されたクーラント通路31bに対し、ワークWの加工中に用いるクーラントを流通させ、ワークWの温度上昇と、ゲージ31の温度上昇とが同じになるようにした。このため、ボールねじ25の熱膨張及びワークWの熱膨張による実際の誤差を、ゲージ31によって正確に検出することができ、前記X軸サドル13の機械原点Oにおける座標補正量を精度よく求めることができる。従って、ワークWの加工精度を向上することができる。
(2)上記実施形態では、クーラント供給装置のクーラントの温度を適正温度(例えば20℃)に調節する必要がないばかりでなく、工場内の空調装置によって温度管理をする必要もなく、さらに温度センサによって実際の温度を測定してワークの熱膨張量を演算する必要もないので、温度センサや空調装置あるいはクーラントの温調装置を不要にして設備コストを大幅に低減することができる。
(3)上記実施形態では、ゲージ31に形成したクーラント通路31bに配管43,46を接続するようにしたので、ゲージ31の温度を簡単な構成によって、ワークWの温度と同じ温度に容易に近づけることができる。
(4)上記実施形態では、第1及び第2測定点O1,O2の座標L1,L2の間隔を、ワークWのY軸方向の長さ寸法と同じに設定することにより、ワークWの熱膨張による座標補正量を正確に設定することができる。
次に、この発明の別の実施形態を図5に基づいて説明する。
この実施形態では、前記ノズル40及び配管46を省略し、前記ポンプ45からゲージ31に至る配管43に対し、電磁切換弁49を介して分岐配管46Aを接続し、この分岐配管46Aにより前記主軸装置27の内部にクーラントを供給するように構成している。又、前記ゲージ31のクーラント通路31bの下端部に接続した配管50からクーラントを前記クーラントタンク42に還流するようにしている。
この実施形態ではワークの加工前に前記電磁切換弁49によりゲージ31のクーラント通路31bにクーラントを流してゲージ31の熱膨張を測定し、その後、電磁切換弁49を切り換えて分岐配管46Aのみにクーラントを流すことができるので、ワークの加工中はゲージ31のクーラント通路31bにクーラントが供給されず、無駄を省略することができる。
上記の実施形態において、前記電磁切換弁49を省略してもよい。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・図6に示すように、ゲージ31の上端を前記Z軸サドル18の側面に設けた取付台座30にボルト32によって取り付け、ゲージ31の下端部に一つの位置センサ34を取り付けるようにしてもよい。この場合には、前記ボルト32によるゲージ31の固定点から前記第1位置センサ34までの基準距離L4が予め判っているので、機械原点Oから位置センサ34までの座標L1,L1' の誤差に基づいて、前記ゲージ31の熱膨張係数を演算し、これに基づいて機械原点Oの座標補正量を求める。
・図7に示すように、ゲージ31に対し第1及び第2位置センサ34,35のうち第2位置センサ35の取付位置を加工されるワークの厚さ寸法の変化に応じて、該厚さ寸法と同じになるように調節可能に構成してもよい。この場合には、一つのゲージ31及び二つの第1及び第2位置センサ34,35によって、寸法の異なる各種のワークの加工に対処することができる。
・図8に示すように、前記ゲージ31に取り付けた第1及び第2位置センサ34,35を省略し、第1検出片51及び第2検出片52を取り付け、一方、前記Y軸サドル23に位置センサ53を取り付けるようにしてもよい。
・図9に示すように、ゲージ31の上下両端部の側面に取付板31cを一体に形成し、各取付板31cに形成した各孔に貫通したボルト54を前記Z軸サドル18の側面に形成したネジ孔(図示略)に螺合するようにしてもよい。この実施形態では部品点数を低減して、構造を簡素化でき、コストの低減を図ることができる。
・図10に示すように、前記取付板31cに形成した孔31dを上下方向に延びる長孔とし、ゲージ31の熱膨張を許容するようにしてもよい。
・図11に示すように、前記ゲージ31の外周面にスリット31eを四角環状に形成し、ゲージ31の上下両端部を固定する方式のものにおいて、ゲージ31の熱膨張を前記スリット31eにより許容するように構成してもよい。
・図12に示すように前記ゲージ31の長手方向の中央部に前記取付板31cを形成し、ゲージ31が熱膨張し易くなるようにしてもよい。
・前記実施形態では前記Z軸サドル18にゲージ31をY軸方向に指向するように装着したが、これをX軸方向或いはZ軸方向に指向するように装着してもよい。
・前記実施形態では、ゲージ31に第1及び第2位置センサ34,35を設けて、ゲージ31の熱膨張を二箇所で測定するようにしたが、位置センサを三箇所以上に設け、加工するワークの大きさに応じて、測定に用いる位置センサを選択して使用するようにしてもよい。
・前記ゲージ31のクーラント通路31bを省略し、ゲージ31に対し前記配管43の先端からクーラントを流下するようにしてもよい。又、前記ゲージ31の外周面に対し前記配管43を接触させるようにしてもよい。
・例えばワークWの材質が、前述したアルミニウム以外に鉄、銅、真鍮あるいは各種の金属合金である場合に対応できるように、材質の異なるゲージ31を複数種類用意しておき、このゲージ31を加工するワークに応じて選択して使用するようにしてもよい。
・前記ゲージ31の材質がワークの材質と異なる場合において、ゲージ31の熱膨張率がワークの熱膨張率の±10%以内の材質を用いてもよい。
・本発明を立形工作機械やその他のフィードバックスケールを設けるような工作機械に具体化してもよい。
・図1に示すX軸サドル13を省略し、前記ベッド11に対しワークテーブル41をX軸移動機構及びZ軸移動機構の少なくとも一つの移動機構により往復動するように装着した工作機械に具体化したり、主軸装置27がZ軸方向のみに往復動されるタイプの工作機械に具体化したりしてもよい。
この発明を具体化した工作機械の1実施形態を示す右側面図。 工作機械の正面図。 工作機械の要部構成を示す説明図。 熱膨張による誤差の説明図。 この発明の別の実施形態を示す右側面図。 この発明の別の実施形態を示す要部の説明図。 この発明の別の実施形態を示す要部の説明図。 この発明の別の実施形態を示す要部の説明図。 この発明の別の実施形態を示す要部の斜視図。 この発明の別の実施形態を示す要部の斜視図。 この発明の別の実施形態を示す要部の斜視図。 この発明の別の実施形態を示す要部の斜視図。
符号の説明
O…機械原点、W…ワーク、L1,L2…座標、11…ベッド、13…X軸サドル、18…Z軸サドル、23…Y軸サドル、27…主軸装置、31b…クーラント通路、34…第1位置センサ、35…第2位置センサ、36…検出片、43,46…配管、48…制御装置、51…第1検出片、52…第2検出片。

Claims (4)

  1. ベッドに装着されたワークを支持するテーブルと、主軸装置とを互いに直交するX軸,Y軸及びZ軸の3軸方向のうち少なくとも一軸方向に相対移動可能に構成した工作機械において、
    前記ベッド又は該ベッドに支持され、前記主軸装置を少なくとも一軸方向に移動可能に支持する支持体に対し、前記ワークの材質と同じ材質又は熱膨張率がワークの熱膨張率と同じ材質のゲージを装着し、該ゲージに位置センサ又は検出片を取り付け、一方、前記ゲージの指向方向に相対移動される移動体に対し検出片又は位置センサを取り付け、前記ゲージに対しクーラント供給装置によって供給されるクーラントを作用させるように構成するとともに、前記クーラント供給装置から前記ゲージに至る配管に対し電磁切換弁を介して分岐配管を接続し、該分岐配管により前記主軸装置にクーラントを供給するように構成したことを特徴とする工作機械における熱変位検出装置。
  2. 請求項1において、前記ゲージにはクーラント供給装置の配管によりクーラントを流通させるクーラント通路が形成されていることを特徴とする工作機械における熱変位検出装置。
  3. 請求項1又は2において、前記ベッドにはX軸移動機構を介してX軸サドルが左右方向の往復動可能に装着され、前記X軸サドルにはZ軸移動機構を介してZ軸サドルが前後方向の往復動可能に装着され、前記Z軸サドルにはY軸移動機構を介してY軸サドルが上下方向の往復動可能に装着され、前記Y軸サドルには、前記主軸装置が装着され、前記Z軸サドルに前記ゲージが上下方向に指向するように取り付けられ、前記Y軸サドルには前記ゲージに取り付けられた位置センサ又は検出片と対応するように検出片又は位置センサが取り付けられていることを特徴とする工作機械における熱変位検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記ゲージに対し前記位置センサ又は検出片は、取付位置の調節可能に取り付けられていることを特徴とする工作機械における熱変位検出装置。
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