JP4874633B2 - 二次電池の充放電制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、二次電池の充放電制御装置に関し、より特定的には、二次電池の内部状態を動的に推定可能な電池モデルに従った充放電制御を行なう二次電池の充放電制御装置に関する。
充放電可能な二次電池によって負荷機器へ電源を供給し、かつ必要に応じて当該負荷機器の運転中にも当該二次電池を充電可能な構成とした電源システムが用いられている。代表的には、二次電池によって駆動される電動機を駆動力源の1つとして備えたハイブリッド自動車や電気自動車等がこのような電源システムを搭載している。
ハイブリッド自動車の電源システムでは、二次電池の蓄積電力が駆動力源としてのモータの駆動電力として用いられる他、このモータが回生発電したときの発電電力やエンジンの回転に伴って発電する発電機の発電電力等によってこの二次電池が充電される。このような電源システムでは、二次電池の充電状態(代表的には、充電率を示すSOC:State of Charge)を把握して、電池の劣化を招くような過酷な使用状況とならないように配慮する必要がある。一般的には、二次電池の入出力可能電力(Win,Wout)を電池状態に応じて適切に設定することにより、過剰な充放電を制限する制御が行なわれる。
たとえば、特開平9−193675号公報(特許文献1)には、バッテリ残量を示すSOCと電池温度等に基づいてバッテリからの出力可能電力を設定する技術が開示されている。この方式によれば、ハイブリッド車両においてバッテリが過放電されてしまいバッテリ寿命を縮めてしまうという問題を回避して、ハイブリッド車両システム全体の高効率化、低公害を図ることができる。
なお、特許文献1には、残量SOCの具体的な算出手法については特に言及されていないが、一般的には、二次電池からの入出力電流積算値をベースとして、二次電池全体のマクロ的な残存容量が推定される。しかしながら、非特許文献1に開示されるように、リチウムイオン電池では、電流積算等に基づく電池全体での平均的な残存容量が同じレベルであっても、リチウムイオン濃度の二次電池内部での分布状態によって出力特性が異なってくる。
このため、特開2003−346919号公報(特許文献2)には、二次電池を構成する活物質内イオン濃度分布を予測可能な電池モデルに基づいて二次電池(蓄電装置)の開放電圧を演算し、演算された開放電圧に応じて入出力可能電力を算出する技術が開示されている。この方式によれば、二次電池(蓄電装置)の放電可能電力、充電可能電力、放電可能容量を的確に演算し、車両の動力性能の確保と車両システムの起動を確実に行なうことが可能となる。
特開平9−193675号公報 特開2003−346919号公報 グおよびワン(W.B.Gu and C.Y.Wang)著、「リチウムイオン電池の熱−電気化学結合モデリング(THERMAL-ELECTROCHEMICAL COUPLED MODELING OF A LITHIUM-ION CELL)」、ECS Proceedings Vol.99-25 (1),2000、(米国)、電気化学学会(ECS)、2000年、pp 743-762
上記のように、特許文献1に開示された二次電池の入出力可能電力の設定では、電池内部での電極活物質の利用度に差が生じることにより、局所的に上下限電圧を超える現象が発生して電池内部で局所的な劣化の発生などの悪影響を与える可能性がある。
また、特許文献2では、電池内部での活物質内イオン濃度分布を反映して高精度に演算されたバッテリ(蓄電装置)の開放電圧を用いて、バッテリ全体での入出力可能電力を精密に設定することを開示しているが、二次電池の内部状態を監視して入出力可能電力に反映するという観点を欠いているため、上記と同様の問題点が発生する可能性がある。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、内部状態を予測可能な電池モデルに基づいて、電池内部での局所的劣化を防止した二次電池の充放電制御を行なうことである。
本発明による二次電池の充放電制御装置は、電池状態予測手段と、充放電制限手段とを備える。電池状態予測手段は、二次電池に設けられたセンサによる検出値に基づき、二次電池の内部状態を動的に推定可能な電池モデルに従って該二次電池内部の各部位での内部状態について予測値を算出する。充放電制限手段は、電池状態予測手段による予測値の分布に従って、二次電池の入出力可能電力を設定する。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、電池モデルによって二次電池の内部反応、すなわち電池内各部位での局所的な活物質の利用度を推定して、二次電池の入出力可能電力を設定できる。したがって、局所的な電池劣化につながる現象を回避するように、二次電池の充放電を適切に制限できる。
好ましくは、本発明による二次電池の充放電制御装置では、上記予測値は、二次電池内部の各部位でのイオン濃度の予測値を含む。さらに、充放電制限手段は、各部位でのイオン濃度の予測値が所定範囲内に収まるように、入出力可能電力を制限する手段を有する。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、電池内部での電極反応を反映した電池モデル式に基づき、局所的にリチウムイオン濃度の上昇または低下が危険視される場合には、入力可能電力または出力可能電力を制限できる。この結果、二次電池内部の電極活物質の利用度に差が生じることに起因して、局所的にリチウムイオン濃度が限界を超えて上昇(過充電)あるいは低下(過放電)して、局所的な劣化が発生することを防止できる。
また好ましくは、本発明による二次電池の充放電制御装置では、上記予測値は、二次電池内部の各部位での電位の予測値を含む。さらに、充放電制限手段は、各部位での電位の予測値に基づいて算出される二次電池の端子間電圧が所定範囲内に収まるように、入出力可能電力を制限する手段を有する。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、電池内部での電極反応を反映した電池モデル式によって予測された電池内部での電位分布に基づき、端子間電圧が限界を超えて上昇あるいは低下しないように、過放電および過充電を回避した二次電池の充放電制御を行なうことができる。
あるいは好ましくは、本発明による二次電池の充放電制御装置では、上記予測値は、二次電池内部の各部位での温度予測値を含む。さらに、充放電制限手段は、各部位での温度予測値の最高値が所定温度以下に収まるように、入出力可能電力を制限する手段を有する。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、電池内部での電極反応を反映した電池モデル式によって予測された電池内部での温度分布に基づき、局所的な温度上昇が危険視される場合には、入出力可能電力を制限できる。この結果、二次電池内部の電極活物質の利用度に差が生じることに起因して、局所的な温度上昇により局所的な劣化や熱暴走発生することを防止できる。
さらに好ましくは、本発明による二次電池の充放電制御装置は、冷却強化手段をさらに備える。冷却強化手段は、温度分布に応じて、二次電池の冷却用冷媒を供給する冷媒供給装置に対して冷媒供給量の増加を指示する。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、局所的な温度上昇が懸念される場合にも、冷媒供給装置による冷却を強化できるので、局所的な温度上昇による局所的な劣化や熱暴走発生を防止できる。
あるいは好ましくは、本発明による二次電池の充放電制御装置は、パラメータ同定モデル手段と、パラメータ更新手段とをさらに備える。パラメータ同定モデル手段は、二次電池に設けられたセンサによる検出値に基づき、電池モデルに用いられるパラメータを同定する。パラメータ更新手段は、センサによって検知される二次電池の実際の挙動と、電池状態予測手段による予測値に基づく挙動の予測値との差が所定より大きい場合に、パラメータ同定モデル手段によって同定されたパラメータについて、電池モデルで使用するパラメータ値をパラメータ同定モデル手段による同定値に更新する。
特に、パラメータ更新手段による更新対象となるパラメータは、二次電池の電極界面での直流抵抗、二次電池の電極でのイオン拡散係数、および二次電池内部における交換電流密度分布のうちの少なくとも1つを含む。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、二次電池の実際の挙動と電池モデルによる予測とのずれが大きくなった場合には、電池モデルのパラメータを逐次更新することができる。これにより、電池の内部状態をより正確に把握することができるので、その時点における電池性能を最大限利用できるようになる。また、上記充放電制御についても、局所的な劣化や熱暴走の防止効果を高めることができる。
さらに好ましくは、本発明による二次電池の充放電制御装置は、劣化特性記憶手段と、劣化推定手段とをさらに備える。劣化特性記憶手段は、電池モデルに用いられるパラメータの二次電池の使用に伴う劣化特性を予め記憶する。劣化推定手段は、パラメータ更新手段によって更新されたパラメータを、劣化特性記憶手段に記憶された劣化特性と比較することにより、二次電池の劣化推定を行なう。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、パラメータ更新に伴い二次電池の余寿命判定を行なって、使用者に通知することが可能となる。これにより、二次電池の有効利用および使用者の利便性向上が実現される。
またさらに好ましくは、本発明による二次電池の充放電制御装置は、診断手段をさらに備える。診断手段は、二次電池の非使用期間において、二次電池を所定の診断用パターンに従って動作させる。そして、パラメータ同定モデル手段によるパラメータの同定および、パラメータ更新手段によるパラメータの更新は、二次電池が診断用パターンに従って動作するのに伴って実行される。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、パラメータ同定に適した診断用パターンに従った二次電池を動作させることによって、パラメータの同定および更新を行なうので、電池モデル中のパラメータ誤差を小さくすることができる。
またさらに好ましくは、本発明による二次電池の充放電制御装置では、パラメータ同定モデル手段によるパラメータの同定は、二次電池の実使用時に実行される。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、特別なモードを設けることなく、二次電池の実使用に伴い、パラメータを逐次更新することができる。
特に本発明による二次電池の充放電制御装置では、二次電池は、リチウムイオン電池で構成される。
上記二次電池の充放電制御装置によれば、電池内部でのリチウムイオン濃度の分布状態によってその出力特性が異なってくるリチウムイオン電池が制御対象であるので、本発明のように、電池の内部反応を電池モデルによって推定した上で充放電制御を行なうことにより、電池性能の最大限利用、局所的な電池劣化防止といった効果を有効に享受できる。
この発明による二次電池の充放電制御装置によれば、内部状態を予測可能な電池モデルに基づいて、電池内部での局所的劣化を防止した二次電池の充放電制御を行なうことができる。
以下において、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則として繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態に従う二次電池の充放電制御装置によって制御される二次電池を含む電源システムの構成を説明する概略ブロック図である。
図1を参照して、電源システム5は、二次電池10と、負荷20と、二次電池の冷却ファン40と、「充放電制御装置」に相当する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)50とを備える。
充放電可能な二次電池10としては、代表的にはリチウムイオン電池が用いられる。リチウムイオン電池は、電池内部でのリチウムイオン濃度の分布状態によってその出力特性が異なってくることから、本発明の適用に適している。
二次電池10には、バッテリ温度Tbを測定する温度センサ30と、二次電池10の入出力電流Ib(以下、バッテリ電流Ibとも称する)を測定する電流センサ32、なびに、正極および負極間の端子間電圧Vb(以下、バッテリ出力電圧Vbとも称する)を測定する電圧センサ34が設けられている。
「冷媒供給装置」に相当する冷却ファン40は、冷媒通路41を介して二次電池10と接続され、「冷媒」である冷却風45を冷媒通路41へ供給する。図示しないが、二次電池10には、冷媒通路41を介して供給された冷却風45によって二次電池10の各セルを冷却可能なように、冷媒路が適宜設けられている。冷却ファン40の作動/停止および作動時の供給冷媒量は、ECU50によって制御される。
負荷20は、二次電池10からの出力電力によって駆動される。また、図示しない発電・給電要素が、負荷20に含まれるように設けられ、あるいは、負荷20とは別個に設けられるものとし、二次電池10は、当該発電・給電要素からの充電電流によって充電可能であるものとする。したがって、二次電池10の放電時にはバッテリ電流Ib>0であり、二次電池10の充電時にはバッテリ電流Ib<0である。
ECU50は、二次電池10に設けられたセンサ群30,32,34からの検出値に基づき、二次電池の内部状態を動的に推定可能な電池モデルに従って、この内部状態の予測値の分布を求める電池モデル部60を含んで構成される。さらに、ECU50は、このこの内部状態予測値の分布に基づいて、二次電池10からの出力可能電力(放電電力上限値)Woutおよび入力可能電力(充電電力上限値)Winを算出する。ECU50は、放電禁止時にはWout=0に設定し、放電可能時にはWout>0に設定する。同様に、ECU50は、充電禁止時にはWin=0に設定し、充電可能時にはWin>0に設定する。
ECU50によって設定された入出力可能電力Win,出力可能電力Woutは負荷20の制御要素に送出される。これにより、負荷20の動作は、この入出力可能電力Win,Woutの範囲内に制限される。なお、ECU50は、代表的には予めプログラムされた所定シーケンスおよび所定演算を実行するためのマイクロコンピュータおよびメモリ(RAM,ROM等)で構成される。
図2は、二次電池10の概略構成を示す概念図である。
図2を参照して、二次電池10は、負極12と、セパレータ14と、正極15とを含む。セパレータ14は、負極12および正極15の間に設けられた樹脂に電解液を浸透させることで構成される。
負極12および正極15の各々は、球状の活物質18の集合体で構成される。負極12の活物質18の界面上では、リチウムイオンLi+および電子e-を放出する化学反応が行なわれる。一方、正極15の活物質18の界面上では、リチウムイオンLi+および電子e-を吸収する化学反応が行なわれる。
負極12には電子e-を吸収する電流コレクタ13が設けられ、正極15には電子e-を放出する電流コレクタ16が設けられる。負極の電流コレクタ13は、代表的には銅で構成され、正極の電流コレクタ16は、代表的にはアルミで構成される。電流コレクタ13には負極端子11nが設けられ、電流コレクタ16には正極端子11pが設けられる。セパレータ14を介したリチウムイオンLi+の授受によって、電池セル10♯では充放電が行なわれ、充電電流Ib(>0)または放電電流Ib(<0)が生じる。
したがって、二次電池内部の充放電状態は電極(正極および負極)におけるリチウムイオンの濃度分布によって異なってくる。
(電池内部状態モデル式の説明)
本発明の実施の形態における二次電池の充放電装置では、以下に説明する電池モデル式(M1)〜(M15)を用いて、電池の内部状態分布を推定する。以下に、ECU50の電池モデル部60で用いられる電池モデル式について説明する。また、図3には、下記の電池モデル式(M1)〜(M15)内で用いられる変数および定数の一覧表が示される。
Figure 0004874633
式(M1)〜(M3)は、バトラーボルマーの式と呼ばれる、電極反応を示す式である。式(M1)において交換電流密度i0は、活物質18の界面におけるリチウムイオン濃度の関数で与えられる(詳細は非特許文献1参照)。式(M2)には式(M1)中のηの詳細が示され、式(M3)には式(M2)中のUの詳細が示される。
Figure 0004874633
式(M4)〜(M6)には、電界液中でのリチウムイオン保存則が示される。式(M5)においては電界液中での実効拡散係数の定義が示され、式(M6)では、反応電流jLiが電極の単位体積あたりの活物質表面積asと式(M1)に示された輸送電流密度/injとの積で与えられることが示されている。なお、反応電流jLiの電極全体での体積積分は、バッテリ電流Ibに対応する。
Figure 0004874633
式(M7)および(M8)には、固相中でのリチウムイオン保存則が示される。式(M7)では球体である活物質18中での拡散方程式が示され、式(M8)では、電極単位体積あたりの活物質表面積asが示される。
Figure 0004874633
式(M9)〜(M11)には電界液中での電荷保存則より、電界液中での電位を示す式が導かれる。
式(M10)には実効イオン伝導率κeff、式(M11)には電界液中での拡散導電係数κD effが示されている。
Figure 0004874633
式(M12)および(M13)では、活物質での電荷保存則より固相中での電位を求める式が示される。
Figure 0004874633
式(M14)および(M15)では熱エネルギ保存則が表現される。これにより、充放電現象による二次電池内部への局所的な温度変化を解析することが可能となる。
なお、これらの電池モデル式(M1)〜(M15)は上記非特許文献1に基づくものであるので、各モデル式の詳細な説明については、非特許文献1を援用する。
式(M1)〜(M15)の電池モデル式を、図2に示すように電極間距離x(たとえば、負極端でx=0、正極端でx=L)および電極縦方向座標y(y=0〜y=H)に従う位置的分布の各点において、境界条件を適宜設定した差分方程式を逐次解くことにより、二次電池10の内部状態について位置的分布の時間推移を予測することができる。なお、活物質18内でのリチウムイオン濃度は、活物質半径rの関数とされ、その周方向ではリチウムイオン濃度は一様なものとして扱われる。
(電池内部状態に応じた充放電制御)
図4は、図1に示したECU50のうちの充放電制御に関する機能部分を説明するブロック図である。
図4を参照して、ECU50は、電池モデル部60と、全体SOC算出部62と、入出力電力制限部70とを含む。
「電池状態予測手段」に対応する電池モデル部60は、式(M1)〜(M15)に示した電池モデル式に従い、センサ群30,32,34からのバッテリ温度Tb、バッテリ電流Ibおよびバッテリ電圧Vbを入力として、電池内の各点における内部状態予測値を逐次算出する。式(M1)〜(M15)に示されるように、予測される内部状態としては、体積で平均化されたリチウムイオン濃度cs(電解液内)およびce(活物質内)、電位分布φe(電解液中)およびφs(活物質内)、絶対温度T、ならびにリチウムイオン生成量jLiが含まれる。ここで、局所的なリチウムイオン濃度ceと活物質18の界面でのリチウムイオン濃度Cseとを求め、電極全体に仕込まれたリチウムイオン濃度Cs,maxとの比、すなわちCse/Cs,maxを求めることにより、活物質18界面での局所的な充電率(SOC)を求めることができる。
全体SOC算出部62は、バッテリ電流Ibの積算値をベースに、二次電池10全体でのマクロな充電率(以下、全体SOCと称する)を算出する。全体SOCの算出には、バッテリ温度Tbおよびバッテリ電圧Vbの検出値を適宜反映させてもよい。
入出力電力制限部70は、電池モデル部60によって算出された内部状態予測値に従って、二次電池10の入力可能電力Winおよび出力可能電力Woutを設定する。すなわち、入出力電力制限部70は、本発明における「充放電制限手段」に対応する。
(リチウムイオン濃度の内部分布に応じた充放電制御)
図5〜図7は、二次電池の内部状態としてリチウムイオン濃度の内部分布に着目した充放電制限を説明する図である。
図5において、横軸は図2に示した電池モデル座標内での位置的(x方向,y方向)の広がりを示すものとする。縦軸は、活物質18でのリチウムイオン濃度を示す。すなわち、図5には、ある時点における二次電池10内部でのリチウムイオン濃度についての電池モデルによる分布予測が示される。この分布予測は、充放電を伴う時間経過により逐次更新される。なお、局所的なリチウムイオン濃度に関して、上限管理値Mmaxおよび下限管理値Mminが予め定められている。
入出力電力制限部70は、負極12の範囲内の活物質内リチウムイオン濃度について、最大値と上限管理値Mmaxとの差である上限余裕値Mnuおよび、最小値と下限管理値Mminとの差である下限余裕値Mnlを求める。同様に、入出力電力制限部70は、正極15の領域内についても、活物質内リチウムイオン濃度の上限余裕値Mpuおよび下限余裕値Mplを求める。
図6を参照して、入出力電力制限部70は、電池内部での活物質内リチウムイオン濃度の下限管理値Mminに対する局所的な下限余裕度Mlmin(すなわち、図5におけるMnlおよびMplの最小値に相当)に基づいて、出力可能電力Woutを設定する。
局所下限余裕度Mlminが判定値l1以下である場合には、局所的な過放電による劣化防止のために、Wout=0に設定されて二次電池10からの放電が禁止される。
一方、局所下限余裕度Mlminが判定値l2以上確保されている場合には、リチウムイオン濃度の局所的分布からの放電制限は行なわず、出力可能電力Woutは、通常通り設定される。たとえば、通常時における出力可能電力Woutは、全体SOC算出部62によって算出される、二次電池10全体の状態をマクロに評価した全体SOCに基づく一般的な手法によって設定される。
局所下限余裕度Mlminが判定値l1〜l2の間である場合には、通常時よりも放電が制限される。すなわち、出力可能電力Woutは、局所下限余裕度Mlminが判定値l2以上確保されている場合よりも小さく設定される。なお、この場合には、出力可能電力Woutは、局所下限余裕度Mlminに応じて、連続的にあるいは段階的に設定することが好ましい。
さらに、図7に示すように、入出力電力制限部70は、入力可能電力Winについてもリチウムイオン濃度の局所分布に応じて設定する。
図7を参照して、入出力電力制限部70は、電池内部での活物質内リチウムイオン濃度の上限管理値Mmaxに対する局所的な上限余裕度Mlmax(すなわち、図5におけるMnuおよびMpuの最大値に相当)に基づいて、入力可能電力Winを設定する。
局所上限余裕度Mlmaxが判定値l3以下である場合には、局所的な過充電による劣化防止のために、Win=0に設定されて二次電池10への充電が禁止される。一方、局所上限余裕度Mlmaxが判定値l4以上確保されている場合には、リチウムイオン濃度の局所的分布からの充電制限は行なわず、入力可能電力Winは、通常通り設定される。たとえば、通常時における入力可能電力Winは、出力可能電力Woutと同様に、全体SOC算出部62によって算出される全体SOCに基いて設定される。
さらに、局所上限余裕度Mlmaxが判定値l3〜l4の間である場合には、通常時よりも充電が制限されて、入力可能電力Winは、局所上限余裕度Mlmaxが判定値l4以上確保されている場合よりも小さく設定される。なお、この場合には、入力可能電力Winは、局所上限余裕度Mlmaxに応じて、連続的にあるいは段階的に設定することが好ましい。
このように、電池内部での電極反応を反映した電池モデル式に基づき、局所的にリチウムイオン濃度の上昇または低下が危険視される場合には、入力可能電力Winまたは出力可能電力Woutを制限できる。この結果、二次電池内部の電極活物質の利用度に差が生じることに起因して、局所的にリチウムイオン濃度が限界を超えて上昇(過充電)あるいは低下(過放電)して、局所的な劣化が発生することを防止できる。
なお、リチウムイオン濃度の局所的な上昇・低下が発生していない通常時にも、リチウムイオン濃度の内部分布に厳密に基づいて入出力可能電力Win,Woutを設定してもよいが、採用実績が豊富である一般的な全体SOCに基づいて設定する方式とすることにより、ある程度の制御安定性を担保した上で入出力可能電力Win,Woutに係る演算処理を簡素化することができる。
(内部温度分布に応じた充放電制御)
図8には、図5と同様に、電池モデルによるある時点における二次電池10内部での温度分布予測が示される。局所的な内部温度に関しても、上限管理値Tjが予め定められる。
図8を参照して、入出力電力制限部70は、負極12内での局所的な最高温度Tnmax、および正極15内での局所的な最高温度Tpmaxを求める。
図9を参照して、入出力電力制限部70は、電池内での局所的な最高温度Tmax(すなわち、図8のTnmaxおよびTpmaxの最大値に相当)に基づいて、入出力可能電力Win,Woutを設定する。
入出力電力制限部70は、局所最高温度Tmaxが判定値T1以下である場合には、温度分布からの充放電制限は行なわれず、図6および図7で説明したのと同様に、たとえば全体SOCに基づいた通常の入出力可能電力設定を行なう。
一方、局所最高温度Tmaxが上限管理値Tj以上である場合には、電池の局所的な劣化や熱暴走を防止するために充放電が禁止され、Win=Wout=0に設定される。
また、局所最高温度Tmaxが判定値T1〜Tjの間である場合には、通常時よりも充放電が制限されて、入出力可能電力Win,Woutは、局所最高温度Tmaxが判定値T1以下である場合よりも制限される。なお、この場合には、入出力可能電力Win,Woutは、局所最高温度Tmaxに応じて、連続的にあるいは段階的に設定することが好ましい。
このように、電池内部での電極反応を反映した電池モデル式に基づき、局所的な温度上昇が危険視される場合には、入力可能電力Winおよび出力可能電力Woutを制限できる。この結果、二次電池内部の電極活物質の利用度に差が生じることに起因して、局所的に温度が上昇することにより、局所的な劣化や熱暴走発生することを防止できる。
なお、充放電が制限あるいは禁止されるTmax>T1の範囲では、図1に示すようなECU50から冷却ファン40への制御指令により、停止状態の冷却ファン40を作動させたり、あるいは、作動状態の冷却ファン40による供給冷媒量(冷却風量)を増加させてもよい。特に、冷却ファン40の作動時における冷却風量は、局所最高温度Tmaxの上昇に応じて連続的にあるいは段階的に増加させる設定とすることが好ましい。
(端子間電圧に応じた充放電制御)
さらに、入出力電力制限部70は、図10および図11に示すように、電池モデル部60によって予測された内部状態としての電位分布φe,φsに基づいて入出力可能電力Win,Woutを設定する。
図10を参照して、入出力電力制限部70は、端子間電圧算出部71および入出力可能電力設定部72を含む。
端子間電圧算出部71は、電池モデル部60によって予測された二次電池内部での局所的電位分布φe,φsに基づき、予測端子間電圧Vb♯(または、予測起電力OCP)を算出する。入出力可能電力設定部72は、端子間電圧算出部71によって算出された予測端子間電圧Vb♯(または、予測起電力OCP)に基づいて、入出力可能電力Win,Woutを算出する。
図11を参照して、入出力可能電力設定部72は、予測端子間電圧Vb♯と判定値V1〜V4の比較に応じて入出力可能電力を設定する。
入出力可能電力設定部72は、予測端子間電圧が低下し過ぎた場合(Vb♯<V1の範囲)には、これ以上の放電を禁止するために出力可能電力Wout=0に設定する。一方、入出力電力制限部70は、予測端子間電圧がそれほど低下していない場合(Vb♯>V2の範囲)には、端子間電圧の低下からの放電制限は行なわず、図6および図7で説明したのと同様に、たとえば全体SOCに基づいた通常の出力可能電力設定を行なう。さらに、V1<Vb♯<V2の範囲では、放電は制限的に許可されるものの(Wout>0)、出力可能電力Woutは、通常時(Vb♯>V2の範囲)よりも低く制限される。
同様に、入出力可能電力設定部72は、予測端子間電圧が上昇し過ぎた場合(Vb♯>V4)には、これ以上の充電を禁止するために入力可能電力Win=0に設定する。一方、予測端子間電圧がそれほど上昇していない場合(Vb♯<V3の範囲)には、端子間電圧の上昇からの放電制限は行なわず、上記と同様にたとえば全体SOCに基づいた通常の入力可能電力設定を行なう。そして、V3<Vb♯<V4の範囲では、充電は制限的に許可されるものの(Win>0)、入力可能電力Winは、通常時(Vb♯<V3の範囲)よりも低く抑えられる。
これにより、電池内部での局所的な電位分布に基づき、端子間電圧(すなわち起電力)が限界を超えて上昇(過充電)あるいは低下(過放電)しないように、二次電池の充放電を制御できる。
(全体での充放電制御)
図12は、実施の形態1に基づく充放電制御を説明するフローチャートである。
図12を参照して、ECU50は、ステップS100により、二次電池10に用いられたセンサ群30,32,34からの検出値(センサ値)により電池外部条件(バッテリ温度Tb,バッテリ電流Ib,バッテリ電圧Vb)を把握する。
ECU50は、ステップS110では、電池モデル部60の機能により、センサ値を反映した電池モデル(式(M1)〜(M15))に従った数値計算により、二次電池の内部状態の予測値を算出する。既に説明したように、この内部状態には、局所的なリチウムイオン濃度分布(cs,ce)、局所的な電位分布(φe,φs)および局所的な温度分布(T)が含まれるものとする。
ECU50は、ステップS130では、電池内部でのリチウムイオン濃度分布に基づいて、図5〜図7に示した手法に従い入出力可能電力Win(1),Wout(1)を算出する。同様に、ECU50は、ステップS140では、電池内部での温度分布に基づいて、図8および図9に示した手法に従い入出力可能電力Win(2),Wout(2)を算出する。また、ECU50は、ステップS150では、局所的な電位分布φe,φsを用いて算出された予測端子間電圧に基づいて、図10および図11に示した手法に従い入出力可能電力Win(3),Wout(3)を算出する。
さらに、ECU50は、ステップS160では、ステップS130〜ステップS150により、リチウムイオン濃度分布、温度分布、電位分布に基づく端子間電圧にそれぞれ基づいてそれぞれ算出された入力可能電力Win(1)〜Win(3)のうちの最小値を最終的な入力可能電力Winとする。さらに、ステップS130〜ステップS150によりそれぞれ算出された出力可能電力Wout(1)〜Wout(3)のうちの最小値を最終的な出力可能電力Woutとする。すなわち、ステップS130〜S170の処理は、入出力電力制限部70の機能に対応する。
以上説明したように、本発明の実施の形態1による二次電池の充放電制御によれば、電池モデルによって二次電池の内部反応、すなわち電池各領域での局所的な活物質の利用度を推定して、局所的な電池劣化につながる現象を回避するように、二次電池10の充放電を適切に制限できる。
なお、図12には、リチウムイオン濃度分布(S130)、温度分布(S140)、電位分布に基づく端子間電圧(S150)の3つの内部分布を考慮して充放電制御を行なう手法を説明したが、これらの3つの内部分布のうちの一部を用いて充放電制御を行なうことも可能である。あるいは、電池モデル部60によって推定される他の内部状態分布により、あるいは、これまでの例示した内部分布の少なくとも一部とそれ以外の内部分布との組合せにより充放電制御を行なうことも可能である。
[実施の形態2]
実施の形態1に示した電池モデルによる電池内部状態の予測精度は、電池モデルに用いられる定数(パラメータ)の精度に左右される。実施の形態2では、電池モデル部60におけるパラメータの更新およびパラメータ更新に伴う余寿命推定について説明する。
図13は、ECU50のうちの実施の形態2に係る部分の機能構成を説明するブロック図である。
図13を参照して、実施の形態2に従うECU50は、電池モデル部60と、パラメータ同定モデル部65と、比較部75と、パラメータ管理部80とを含む。
実施の形態2では、二次電池10について診断モードが設けられる。
図14を参照して、診断モード時に二次電池10は、時刻t0からt2の間に一定電流をパルス状に出力するような診断動作を行なう。この診断動作により、バッテリ電圧Vbは、パルス状電流の出力に応じて、パルス電流の遮断後(すなわち、時刻t2以降)において徐々に復帰する。このような電圧挙動は電圧センサ34により検知され、バッテリ電圧Vbは比較部75に入力される。なお、このような診断モードは、二次電池の使用終了から所定時間(30分程度)が経過して、二次電池の内部状態が静的となった後に行なうことが好ましい。
一方、電池モデル部60では、当該診断モードにおける二次電池の内部状態を電池モデルに従って予測する。この結果、端子間電圧算出部71により予測端子間電圧Vb♯が算出されて、比較部75に入力される。すなわち、端子間電圧算出部71は、「出力電圧予測手段」に対応し、比較部75は、「比較手段」に対応する。
パラメータ同定モデル部65は、診断モード動作時における、二次電池挙動に基づいて、電池モデルに用いられるパラメータの一部を同定可能なように構成されている。たとえば、パルス状電流出力時の電圧挙動に基づいて交換電流密度i0を推定することが可能である。また、パルス電流遮断後の電圧挙動に基づいて、正極での拡散係数Dsを推定することが可能である。同定対象となるパラメータは、パラメータ同定モデル部65に用意される同定モデルによって決まる。
比較部75は、電圧センサ34によって検出された実際のバッテリ電圧Vbと、電池モデル部60による予測に基づく予測端子間電圧Vb♯とを比較し、両者の差が大きい場合には、パラメータ管理部80へ通知する。
パラメータ管理部80は、比較部75により電圧挙動の予測誤差が大きいと判断された場合には、パラメータ同定モデル部65によって同定されたパラメータについて、電池モデルで使用するパラメータ値をパラメータ同定モデル部65によるパラメータ同定値に更新する。
次に、上記のようなパラメータ更新に伴う二次電池の余寿命診断について、図15を用いて説明する。
図15を参照して、パラメータ管理部80によるパラメータ更新対象とされるパラメータ(図15では、例示的にX,Yと記載する)については、予め、二次電池の使用度に応じたパラメータ値の変化、すなわち劣化特性が求められている。二次電池の使用度としては、たとえば使用期間(時間)あるいは充放電電流積算値が用いられる。特に、本発明に従って充放電制御される二次電池がハイブリッド車両等の車両に搭載される場合には、バッテリの使用度として、走行距離を期間を用いることができる。
図15に示されるように、更新対象となるパラメータXに関して劣化特性線200が予め求められており、パラメータYについては劣化特性線210が予め求められている。
劣化特性線200,210については、当該パラメータについての限界値が予め求められており、限界値を超えてパラメータ値が変化(低下あるいは上昇)した場合には、寿命領域であると判定される。
パラメータ更新の際には、更新時点におけるパラメータ値と上記限界値との差から、二次電池の使用度について余寿命推定が可能となる。
図16は、実施の形態2に従う診断モードを説明するフローチャートである。
図16を参照して、ECU50は、ステップS200では、診断モードの起動条件が成立しているかどうかを確認する。診断モードの起動条件は、一定期間の経過ごとや、車両搭載時には一定距離走行ごとに成立する。あるいは、電池モデル部60によって求められるリチウムイオン濃度分布の平均値としての平均SOCを別途求め、全体SOC算出部62により、バッテリ電流Ibの積算値をベースに求められた全体SOCとの偏差に応じて診断モードの起動条件を成立させてもよい。
ECU50は、診断モード起動条件が起動していない場合(ステップS200におけるNO判定時)には、以下のステップを実行することなく処理を終了する。
ECU50は、診断モード起動条件の成立時(ステップS200におけるYES判定時)には、ステップS210により、図14に示した診断モード放電の実行を指示する。
ECU50は、ステップS220により、診断モード時におけるバッテリ電圧Vbの挙動に基づき、パラメータの更新要否を判断する。この処理は、図13における比較部75の動作に相当する。
さらに、ECU50は、ステップS230により、必要に応じてパラメータ更新を行なう。この処理は、図13に示したパラメータ管理部80およびパラメータ同定モデル部65によるパラメータ更新動作に相当する。
ECU50は、ステップS240では、パラメータ更新時には、更新したパラメータ値と予め求められた劣化特性(図15の劣化特性線200,210)との比較により、図15で説明した二次電池の余寿命推定を行なう。
このような構成とすることにより、二次電池10の実際の挙動と電池モデルによる予測とのずれが大きくなった場合には、電池モデル式のパラメータを逐次更新することができる。これにより、電池の内部状態をより正確に把握することができるので、その時点における電池性能を最大限利用できるようになる。また、実施の形態1で説明した充放電制御についても、局所的な劣化や熱暴走の防止をより確実に行なえる。
さらに、パラメータ更新に伴い二次電池の余寿命判定を行なって、運転者に通知することが可能となる。これにより、二次電池の有効利用および運転者の利便性向上が実現される。
[実施の形態2の変形例]
実施の形態2の変形例では、特別な診断モードを実行することなく、二次電池10の使用時のデータに基づいて、パラメータ更新を行なう構成について説明する。
図17は、ECUのうちの実施の形態2の変形例に係る部分の機能構成を説明するブロック図である。
図17を参照して、実施の形態2の変形例に従うECU50は、電池モデル部60と、パラメータ同定モデル部65♯と、パラメータ管理部80とを含む。
パラメータ同定モデル部65♯は、センサ群30〜34によって検出されたオンライン検出値(バッテリ温度Tb,バッテリ電流Ib,バッテリ電圧Vb)を受けて、電池モデル部60と並列に動作する。すなわち、実使用時における二次電池10のオンライン検出値を入力として、電池モデル部60の電池モデル式中のパラメータについて、オンラインで同定する。
このようなオンラインでのパラメータ同定は、電池モデル式で用いられるパラメータの種類によって可能となる。たとえば、図18に示すように、バッテリ電流Ibおよびバッテリ電圧Vbとの関係をプロットしたオンライン特性点250の集合により、Ibに対するVbの傾きを求めることにより、電池モデル式中での界面直流抵抗Rfを同定することが可能となる。
パラメータ管理部80は、所定のパラメータ更新条件の成立時に、パラメータ同定モデル部65♯によってオンライン同定されたパラメータについて、電池モデルで使用するパラメータ値をパラメータ同定モデル部65♯によるパラメータ同定値に更新する。
所定のパラメータ更新条件は、たとえば、電池モデル部60によって求められるリチウムイオン濃度分布の平均値としての平均SOCと、全体SOC算出部62により、バッテリ電流Ibの積算値をベースに求められた全体SOCとの偏差が所定以上となったとき、あるいは、上記偏差が発生する頻度が所定以上となったときに成立する。
このような構成とすることにより、オンライン同定が可能なパラメータについては、電池モデル式のパラメータを逐次更新することができる。これにより、電池の内部状態をより正確に把握することができるので、その時点における電池性能を最大限利用できるようになる。また、実施の形態1で説明した充放電制御についても、局所的な劣化や熱暴走の防止をより確実に行なえる。
[二次電池の搭載例]
以上説明してきた二次電池の充放電装置によって制御される二次電池は、図19に示すように、ハイブリッド駆動車両500に搭載することが可能である。
図19を参照して、ハイブリッド駆動車両500は、エンジン510と、本発明に従う二次電池の充電制御装置に対応するバッテリECU525によって制御されるバッテリ520と、インバータ530と、車輪540aと、トランスアクスル550と、ハイブリッド駆動車両500の全体動作を制御する電子制御ユニット(HV−ECU)590とを備える。
エンジン510は、ガソリン等の燃料の燃焼エネルギを源として駆動力を発生する。バッテリ520は、電力ライン551へ直流電力を供給する。バッテリ520は、代表的にリチウムイオン二次電池で構成され、実施の形態1および2における二次電池10と同様にバッテリECU525により制御される。すなわち、バッテリECU520は、バッテリ510の内部状態を予測する電池モデルに基づき、入出力可能電力Win,Woutを設定する。
インバータ530は、バッテリ510から供給された直流電力を交流電力に変換して電力ライン553へ出力する。あるいは、インバータ530は、電力ライン552,553に供給された交流電力を直流電力に変換して電力ライン551へ出力する。
トランスアクスル550は、トランスミッションとアクスル(車軸)とを一体構造として備えており、動力分割機構560と、減速機570と、モータジェネレータMG1と、モータジェネレータMG2とを有する。
動力分割機構560は、エンジン510によって生じた駆動力を、減速機570を介して車輪540a駆動用の駆動軸545へ伝達する経路と、モータジェネレータMG1へ伝達経路とに分割可能である。
モータジェネレータMG1は、動力分割機構560を介して伝達されたエンジン510からの駆動力によって回転されて発電する。モータジェネレータMG1による発電電力は、電力ライン552を介してインバータ530に供給され、バッテリ520の充電電力として、あるいはモータジェネレータMG2の駆動電力として用いられる。
モータジェネレータMG2は、インバータ530から電力ライン553に供給された交流電力によって回転駆動される。モータジェネレータMG2によって生じた駆動力は、減速機570を介して駆動軸545へ伝達される。また、回生制動動作時にモータジェネレータMG2が車輪540aの減速に伴って回転される場合には、モータジェネレータMG2に生じた起電力(交流電力)が電力ライン553へ供給される。この場合は、インバータ530が電力ライン553へ供給された交流電力を直流電力に変換して電力ライン551へ出力することによりバッテリ520が充電される。
モータジェネレータMG1,MG2の各々は、発電機としても電動機としても機能し得るが、モータジェネレータMG1は概ね発電機として動作することが多く、モータジェネレータMG2は主として電動機として動作することが多い。
HV−ECU590は、ハイブリッド駆動車両500を運転者の指示に応じて運転させるために、自動車に搭載された機器・回路群の全体動作を制御する。HV−ECU590は、代表的には予めプログラムされた所定シーケンスおよび所定演算を実行するためのマイクロコンピュータおよびメモリ(RAM,ROM等)で構成される。
上記のように、ハイブリッド駆動車両500では、エンジン510によって発生された駆動力と、バッテリ520からの電気エネルギを源としてモータジェネレータMG2によって駆動された駆動力との組合せによって、燃費を向上させた車両運転を行なう。
たとえば、発進時ならびに低速走行時あるいは緩やかな坂を下るとき等の軽負荷時には、ハイブリッド駆動車両500は、エンジン効率の悪い領域を避けるために、基本的にはエンジンを作動させることなくモータジェネレータMG2による駆動力のみで走行する。
通常走行時には、エンジン510から出力された駆動力は、動力分割機構560によって、車輪540aの駆動力とモータジェネレータMG1での発電用駆動力とに分化される。モータジェネレータMG1による発電電力は、モータジェネレータMG2の駆動に用いられる。したがって、通常走行時には、エンジン510による駆動力をモータジェネレータMG2による駆動力でアシストして、車輪540aが駆動される。ECU590は、エンジン510およびモータジェネレータMG2間での駆動力分担割合を制御する。
全開加速時には、バッテリ520からの供給電力が第2のモータジェネレータMG2の駆動にさらに用いることにより、車輪540aを駆動力がさらに増加させることができる。
減速および制動時には、モータジェネレータMG2は、車輪540aの回転とは反対方向のトルクを発生することにより、回生発電を行なう発電機として作用する。モータジェネレータMG2の回生発電によって回収された電力は、電力ライン553、インバータ530および電力ライン551を介してバッテリ520の充電に用いられる。さらに、車両停止時にはエンジン510は自動的に停止される。
このように、運転状況に応じて車両全体での出力要求パワーに対するエンジン510およびモータジェネレータMG2の間での配分が決定される。具体的には、HV−ECU590は、燃費の面からエンジン510の効率を考慮して、運転状況に応じて上記配分を決定する。
この際に、実施の形態1,2に従ってバッテリECU525により設定された入出力可能電力Win,Woutの範囲内でバッテリ520の充放電が行なわれるように、エンジン510およびモータジェネレータMG2の出力指令(あるいはトルク指令)を生成することにより、バッテリ520内部での局所的な電池劣化につながる現象を回避して、バッテリ520を長寿命化することができる。また、バッテリ520について、電池モデル式のパラメータ更新に伴う余寿命判定が可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に従う二次電池の充放電制御装置によって制御される二次電池を含む電源システムの構成を説明する概略ブロック図である。 図1に示した二次電池の概略構成を示す概念図である。 充放電制御に用いられる電池モデル式で用いられる変数および定数の一覧を示す図である。 図1に示したECUのうちの充放電制御に関する機能部分を説明するブロック図である。 二次電池内部のリチウムイオン濃度分布に着目した充放電制限を説明する第1の図である。 二次電池内部のリチウムイオン濃度分布に着目した充放電制限を説明する第2の図である。 二次電池内部のリチウムイオン濃度分布に着目した充放電制限を説明する第3の図である。 二次電池内部の温度分布に着目した充放電制限を説明する第1の図である。 二次電池内部の温度分布に着目した充放電制限を説明する第2の図である。 二次電池内部の電位分布に着目した充放電制限を説明するブロック図である。 二次電池内部の電位分布に従う予測端子間電圧に着目した充放電制限を説明する図である。 実施の形態1に基づく充放電制御を説明するフローチャートである。 ECUのうちの実施の形態2に係る部分の機能構成を説明するブロック図である。 診断モードでの二次電池動作を説明する概念図である。 実施の形態2に従う二次電池の余寿命診断を説明する概念図である。 実施の形態2に従う診断モードを説明するフローチャートである。 ECUのうちの実施の形態2の変形例に係る部分の機能構成を説明するブロック図である。 図17に示したパラメータ同定モデル部によるオンラインパラメータ同定の一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態に従う二次電池の充放電制御装置によって制御される二次電池が搭載されるハイブリッド自動車の構成を説明するブロック図である。
符号の説明
5 電源システム、10 二次電池、11p 正極端子、11n 負極端子、12 負極、13 電流コレクタ(負極)、14 セパレータ、15 正極、16 電流コレクタ(正極)、18 活物質、20 負荷、30 温度センサ、32 電流センサ、34 電圧センサ、40 冷却ファン、41 冷媒通路、45 冷却風、60 電池モデル部、62 全体SOC算出部、65 パラメータ同定モデル部、70 入出力電力制限部、71 端子間電圧算出部、72 入出力可能電力(Win,Wout)設定部、75 比較部、80 パラメータ管理部、200,210 劣化特性線、250 オンライン特性点、500 ハイブリッド駆動車両、510 エンジン、520 バッテリ、525 バッテリECU、530 インバータ、540a 車輪、545 駆動軸、550 トランスアクスル、551〜553 電力ライン、560 動力分割機構、570 減速機、590 HV−ECU、Ib バッテリ電流、l1〜l4 判定値(リチウムイオン濃度)、MG1,MG2 モータジェネレータ、Mpu,Mnu,Mlmax 上限余裕値(リチウムイオン濃度)、Mpl,Mnl,Mlmin 下限余裕値(リチウムイオン濃度)、Mmax 上限管理値(リチウムイオン濃度)、Mmin 下限管理値(リチウムイオン濃度)、OCP 予測起電力、r 活物質半径、T1,Tj 判定値(内部温度)、Tb バッテリ温度、Tnmax,Tpmax,Tmax 最高温度、Vb バッテリ出力電圧、Vb バッテリ電圧(端子間電圧)、Vb♯ 予測端子間電圧、V1〜V4 判定値(端子間電圧)、Win 入出力可能電力、Win 入力(充電)可能電力、Wout 出力(放電)可能電力。

Claims (11)

  1. 二次電池に設けられたセンサによる検出値に基づき、二次電池の内部状態を動的に推定可能な電池モデルに従って該二次電池内部の各部位での内部状態について予測値を算出する電池状態予測手段と、
    前記電池状態予測手段による予測値の分布に従って、前記二次電池の入出力可能電力を設定する充放電制限手段とを備える、二次電池の充放電制御装置。
  2. 前記予測値は、前記二次電池内部の各部位でのイオン濃度の予測値を含み、
    前記充放電制限手段は、前記各部位での前記イオン濃度の予測値が所定範囲内に収まるように、前記入出力可能電力を制限する手段を有する、請求項1記載の二次電池の充放電制御装置。
  3. 前記予測値は、前記二次電池内部の各部位での電位の予測値を含み、
    前記充放電制限手段は、前記各部位での電位の予測値に基づいて算出される前記二次電池の端子間電圧が所定範囲内に収まるように、前記入出力可能電力を制限する手段を有する、請求項1記載の二次電池の充放電制御装置。
  4. 前記予測値は、前記二次電池内部の各部位での温度予測値を含み、
    前記充放電制限手段は、前記各部位での温度予測値の最高値が所定温度以下に収まるように、前記入出力可能電力を制限する手段を有する、請求項1記載の二次電池の充放電制御装置。
  5. 前記温度分布に応じて、前記二次電池の冷却用冷媒を供給する冷媒供給装置に対して冷媒供給量の増加を指示するための冷却強化手段をさらに備える、請求項4記載の二次電池の充放電制御装置。
  6. 二次電池に設けられたセンサによる検出値に基づき、前記電池モデルに用いられるパラメータを同定するパラメータ同定モデル手段と、
    前記センサによって検知される前記二次電池の実際の挙動と、前記電池状態予測手段による予測値に基づく前記挙動の予測値との差が所定より大きい場合に、前記パラメータ同定モデル手段によって同定されたパラメータについて、前記電池モデルで使用するパラメータ値を前記パラメータ同定モデル手段による同定値に更新するパラメータ更新手段とをさらに備える、請求項1記載の二次電池の充放電制御装置。
  7. 前記パラメータ更新手段による更新対象となるパラメータは、前記二次電池の電極界面での直流抵抗、前記二次電池の電極でのイオン拡散係数、および前記二次電池内部における交換電流密度分布のうちの少なくとも1つを含む、請求項6記載の二次電池の充放電制御装置。
  8. 前記電池モデルに用いられるパラメータの前記二次電池の使用に伴う劣化特性を予め記憶する劣化特性記憶手段と、
    前記パラメータ更新手段によって更新されたパラメータを、前記劣化特性記憶手段に記憶された前記劣化特性と比較することにより、前記二次電池の劣化推定を行なう劣化推定手段とをさらに備える、請求項6記載の二次電池の充放電制御装置。
  9. 前記二次電池の非使用期間において、前記二次電池を所定の診断用パターンに従って動作させるための診断手段をさらに備え、
    前記パラメータ同定モデル手段によるパラメータの同定および、前記パラメータ更新手段による前記パラメータの更新は、前記二次電池が前記診断用パターンに従って動作するのに伴って実行される、請求項6または8記載の二次電池の充放電制御装置。
  10. 前記パラメータ同定モデル手段によるパラメータの同定は、前記二次電池の実使用時に実行される、請求項6記載の二次電池の充放電制御装置。
  11. 前記二次電池は、リチウムイオン電池で構成される、請求項1から10のいずれか1項に記載の二次電池の充放電制御装置。
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