JP4874455B2 - トルクコンバータ - Google Patents
トルクコンバータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4874455B2 JP4874455B2 JP2000202567A JP2000202567A JP4874455B2 JP 4874455 B2 JP4874455 B2 JP 4874455B2 JP 2000202567 A JP2000202567 A JP 2000202567A JP 2000202567 A JP2000202567 A JP 2000202567A JP 4874455 B2 JP4874455 B2 JP 4874455B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque converter
- front cover
- clutch
- sliding surface
- fin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0221—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
- F16H2045/0226—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロックアップクラッチを備えたトルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、トルクコンバータにおいては、クランク軸からの回転力を効率よく伝達して燃費等の向上を図るために、ロックアップクラッチを採用し、スリップロックアップ領域の拡大等を行う傾向にある。しかし、この傾向は、ロックアップクラッチやロックアップクラッチに係合するフロントカバーのロックアップフェーシング摺動面の発熱を増加させることとなり、この発熱による温度上昇をそのまま放置するとロックアップフェーシングの劣化やロックアップクラッチの機能低下等を引き起こす虞がある。
【0003】
これに対処し、例えば特開平10−148249号公報には、フロントカバーの内面に、ロックアップクラッチの摩擦部と摺動あるいは圧接してフロントカバーからロックアップクラッチにトルクを伝達する摺動面板を設け、フロントカバーと摺動面板との間に油(自動変速機油:ATF)が流通する空間を確保した技術が開示されている。このような技術によれば、摺動面板とATFとの間で積極的な熱交換を行うことにより、摺動面板や摩擦部等の温度上昇を抑制することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平10−148249号公報に記載された技術においては、摺動面板とフロントカバーとの間にATFが流通する空間を確保する必要があり、しかも、摺動面板のフロントカバーへの取付強度はクランク軸からの回転力の伝達に十分耐え得る強度とする必要があるため、構造が複雑化する。また、ロックアップクラッチの係合による発熱をATFを介して積極的に冷却することは、ATFの温度上昇を招き、ATFの熱劣化等を引き起こす虞がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ロックアップクラッチの係合により発生する熱を簡単な構成で効果的に冷却することのできるトルクコンバータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の一態様によるトルクコンバータは、フロントカバーの内面にロックアップクラッチが接離自在に係合される摺動面を備えたトルクコンバータにおいて、上記フロントカバーの上記摺動面近傍を上記ロックアップクラッチ側に膨出させて他の部位よりも厚肉に形成するとともに、上記フロントカバーの外面側であって上記摺動面に対応して厚肉に形成した位置に凹部を設け当該凹部内に放熱用のフィンを設けたものである。
【0007】
すなわち、フロントカバーの摺動面近傍を厚肉に形成することにより、この部位の熱容量を増加させ、上記フロントカバーと上記ロックアップクラッチとの係合時に上記摺動面近傍が急激に温度上昇することを防止する。そして、厚肉部で吸収された熱をフィンを介して速やかに外部に放熱する。
【0008】
また、請求項2記載の発明によるトルクコンバータは、請求項1記載の発明において、上記フィンは、上記摺動面に沿う円環状のフィンであることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3記載の発明によるトルクコンバータは、請求項1記載の発明において、上記フィンは、上記摺動面に沿ってタービン状に配設されたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1,図2は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1はトルクコンバータの要部断面図、図2は図1のII矢視図、である。
【0011】
図1において、符号1はトルクコンバータを示し、このトルクコンバータ1の入力側が、ドライブプレート2を介してエンジンのクランクシャフト3に連設されている。また、トルクコンバータ1の出力側にはトルクコンバータ出力部材であるタービンハブ4を介して多段変速機または無段変速機(図示せず)が連設され、オートマチックトランスミッションが構成される。
【0012】
トルクコンバータ1について説明すると、クランクシャフト3に連結するドライブプレート2を固設(図示せず)するフロントカバー5が、インペラカバー6に連設されている。
【0013】
インペラカバー6にはポンプインペラ7が保持されており、さらに、ポンプインペラ7にはタービンランナ8が対設されている。タービンランナ8は、ポンプインペラ7がクランクシャフト3により駆動されたとき、ATF(自動変速機油)を介して動力をタービンカバー9に伝達するものであり、伝達された動力は、タービンカバー9に連結されたタービンハブ4に出力される。
【0014】
また、タービンランナ8から流出するATFを方向転換するステータ10がワンウェイクラッチ11を介して、トルクコンバータ1を収納するハウジング12に直接あるいは間接的に固定されるステータ軸13に連設されている。
【0015】
また、フロントカバー5の内面には、ロックアップピストン14が対設されている。このロックアップピストン14の正面側には、フロントカバー5の内面にクラッチ面15aを臨ませたロックアップクラッチ15が設けられており、さらに、ロックアップピストン14の背面側には、タービンハブ4に連結されたトーショナルダンパ16が対設されている。これらロックアップピストン14,ロックアップクラッチ15,トーショナルダンパ16は、クランクシャフト3からの動力をポンプインペラ7,タービンランナ8を介さずに、直接、タービンハブ4に伝達するものである。すなわち、ロックアップクラッチ15が、フロントカバー5に係合され、さらに、トーショナルダンパ16がロックアップピストン14に係合されると(ロックアップされると)、ドライブプレート2を介してフロントカバー5に伝達されたクランクシャフト3からの動力が、ロックアップクラッチ15,ロックアップピストン14,トーショナルダンパ16を介して、直接、トルクコンバータ出力部材であるタービンハブ4に伝達される。
【0016】
次に、本発明の要旨とするフロントカバー5について説明する。フロントカバー5は、ロックアップクラッチ15のクラッチ面15aに対向された摺動面5aを有し、摺動面5a近傍の部位が他の部位よりも厚肉な厚肉部5bとして形成されている。
【0017】
厚肉部5bの外面には摺動面5aに沿って凹部5cが周設され、凹部5cには複数のフィン5dが設けられている。すなわち、図2に示すように、凹部5cはステータ軸13を中心とする円環状に形成され、この凹部5c内に、同じくステータ軸13を中心とした円環状のフィン5dが複数配設されている。
【0018】
このような構成によれば、ロックアップクラッチ15がフロントカバー5に係合された際にクラッチ面15aと摺動面5aとの間で発生する熱は、厚肉部5bを介してフィン5dに伝達され、フィン5dを介して外部に放熱される。
【0019】
すなわち、フロントカバー5はエンジンが駆動時には常に回動されており、このフロントカバー5における摺動面5aに対応した位置に厚肉部5bを形成するとともにフィン5dを設けることにより、ロックアップクラッチ15の係合時に発生する熱が効率よく放熱され、ATFの急激な温度上昇が防止される。
【0020】
換言すれば、摺動面5a近傍の部位を厚肉に形成してこの部位の熱容量を稼ぐことにより、ロックアップクラッチ15の係合時に発生した熱によって摺動面5a近傍の温度が急激に上昇することが防止される。そして、厚肉部5bで吸収された熱をフィン5dを介して速やかに外部に放出することにより、ATFの急激な温度上昇を招くことなくフロントカバー5やロックアップクラッチ15等の冷却が行われる。
【0021】
ここで、フィン5dの形状はステータ軸13を中心とする円環状であるので、フロントカバー5の回動に伴うフィン5dによる風切り音の発生が抑制され、トルクコンバータ1の静粛性維持と冷却効率の向上とが両立される。
【0022】
このような実施の形態においては、フロントカバー5のクラッチ面15aとの摺動面5aに対応した位置に厚肉部5bを形成するとともにフィン5dを設けただけの簡単な構成で、ロックアップクラッチ15の係合時に発生する熱を効果的に外部に放熱することができる。
【0023】
従って、ロックアップクラッチ15の係合時におけるクラッチ面15aの焼付限界を向上することができ、ロックアップクラッチ15の高寿命化を図ることができる。
【0024】
また、フロントカバー5やロックアップクラッチ15の熱変形を防止することができるので、ロックアップクラッチ15のスリップ係合時のジャダ等を防止することができる。
【0025】
また、ロックアップクラッチ15の係合時に発生する熱を効果的に外部に放熱することができるので、ATFの急激な温度上昇等に起因する劣化(ATFの変質)等を防止することができる。
【0026】
次に、図3,図4は本発明の第2の実施の形態に係わり、図3はトルクコンバータの要部断面図、図4は図3のIV矢視図、である。なお、本実施の形態では、フィン5dに代えてフィン5eをフロントカバー5の凹部5cに配設した点が上述の第1の実施の形態と異なる。その他、上述の第1の実施の形態と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0027】
図3,図4に示すように、フロントカバー5に設けられた凹部5cには、複数のフィン5eが設けられている。これらフィン5eは、ステータ軸13を軸心としたタービン状に配設されるもので、エンジンの駆動に伴ってフロントカバー5が回動されると、フロントカバー5の表面に空気流を発生するようになっている。
【0028】
このような実施の形態によれば、フィン5eは、フロントカバー5の表面に空気流を発生しながら放熱を行うので、放熱作用をより効果的に行うことができる。
【0029】
ここで、凹部5cにフィン5eが配列される際のピッチを所定の不等ピッチとすることにより、風切り音の共振を防止することができ、トルクコンバータ1の静粛性を維持することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ロックアップクラッチの係合により発生する熱を簡単な構成で効果的に冷却することのできるトルクコンバータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1,図2は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1はトルクコンバータの要部断面図
【図2】図1のII矢視図
【図3】図3,図4は本発明の第2の実施の形態に係わり、図3はトルクコンバータの要部断面図
【図4】図3のIV矢視図
【符号の説明】
1 トルクコンバータ
5 フロントカバー
5a 摺動面
5b 厚肉部
5d フィン
5e フィン
15 ロックアップクラッチ
Claims (3)
- フロントカバーの内面にロックアップクラッチが接離自在に係合される摺動面を備えたトルクコンバータにおいて、
上記フロントカバーの上記摺動面近傍を上記ロックアップクラッチ側に膨出させて他の部位よりも厚肉に形成するとともに、
上記フロントカバーの外面側であって上記摺動面に対応して厚肉に形成した位置に凹部を設け当該凹部内に放熱用のフィンを設けたことを特徴とするトルクコンバータ。 - 上記フィンは、上記摺動面に沿う円環状のフィンであることを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータ。
- 上記フィンは、上記摺動面に沿ってタービン状に配設されたことを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202567A JP4874455B2 (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | トルクコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202567A JP4874455B2 (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | トルクコンバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002021973A JP2002021973A (ja) | 2002-01-23 |
JP4874455B2 true JP4874455B2 (ja) | 2012-02-15 |
Family
ID=18700072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000202567A Expired - Fee Related JP4874455B2 (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | トルクコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4874455B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011077478A1 (ja) | 2009-12-22 | 2011-06-30 | トヨタ自動車株式会社 | ロックアップクラッチ機構 |
KR101490749B1 (ko) * | 2013-05-29 | 2015-02-06 | 현대 파워텍 주식회사 | 토크컨버터 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE759766A (fr) * | 1970-03-16 | 1971-06-02 | Horton Mfg Co Inc | Frein-embrayage combine |
JPS60112745U (ja) * | 1984-01-09 | 1985-07-30 | 日産自動車株式会社 | 流体継手の冷却装置 |
JPS6351959U (ja) * | 1986-09-20 | 1988-04-07 | ||
US4969543A (en) * | 1989-07-10 | 1990-11-13 | Ford Motor Co. | Slipping bypass clutch construction for a hydrokinetic torque converter |
JP2000179644A (ja) * | 1998-12-18 | 2000-06-27 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動装置 |
-
2000
- 2000-07-04 JP JP2000202567A patent/JP4874455B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002021973A (ja) | 2002-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3917862B2 (ja) | オーバーランニングカップリング組立体 | |
JP2594388B2 (ja) | トルクコンバータ | |
US6575276B2 (en) | Torque converter | |
US20070169470A1 (en) | Torque converter | |
US20040069586A1 (en) | Clutch arrangement | |
JP2010255753A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2003063263A (ja) | ハイブリッド車両の動力伝達装置 | |
US8327636B2 (en) | Torque converter having blades on the cover | |
JP2005282617A (ja) | ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ | |
JP4645509B2 (ja) | 流体式トルク伝達装置 | |
JP2011190845A (ja) | ロックアップクラッチ機構 | |
JP4874455B2 (ja) | トルクコンバータ | |
JP4012363B2 (ja) | ロックアップクラッチ機構 | |
JP3542242B2 (ja) | トルクコンバータ | |
JP2009293743A (ja) | 車両用変速機の暖機機構 | |
US6640946B2 (en) | Hydrodynamic clutch arrangement | |
US20040118112A1 (en) | Torque converter | |
JP5318618B2 (ja) | 流体継手装置 | |
JP3709885B2 (ja) | ハイブリッド車両の動力伝達装置 | |
KR102148500B1 (ko) | 차량용 토크 컨버터 | |
JP2019184021A (ja) | 車両用トルクコンバータ | |
KR102093097B1 (ko) | 토크컨버터 | |
JP4973632B2 (ja) | 流体伝動装置 | |
JP2008190561A (ja) | トルクコンバータ | |
KR20090030598A (ko) | 차량용 토크 컨버터 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070628 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100302 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100427 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100706 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111012 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111124 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |