JP4874035B2 - キャビティ付き薄型スロットアンテナ及びアンテナ給電方法並びにこれらを用いたrfidタグ装置 - Google Patents

キャビティ付き薄型スロットアンテナ及びアンテナ給電方法並びにこれらを用いたrfidタグ装置 Download PDF

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    • H01Q13/18Resonant slot antennas the slot being backed by, or formed in boundary wall of, a resonant cavity ; Open cavity antennas

Description

本発明は、キャビティ付き薄型スロットアンテナ及びアンテナ給電方法並びにこれらを用いたRFIDタグ装置に関するものである。
『布製アンテナによるRFID』 田中正人 2006年電子情報通信学会総合大会 B−1−173 Mar.2006 Wearable micro strip antenna for satellite communications, IEICE Transaction on Communications, vol.E87−B, no.8, Aug.2004 特開2002−352199号公報 特開2005−236858号公報
近年、生活や社会の至る所にコンピュータが存在し、コンピュータ同士が自律的に連携して動作することにより、人間の生活を強力にバックアップする情報環境としてユビキタスコンピューティングが注目され、その一部が実現化されている。
このユビキタスコンピューティングにおいては、コンピュータはその存在を意識させることなく、必要に応じてネットワークに蓄積された個人情報などを参照しながら自動的に他のコンピュータと連携して処理を行なうことが可能となり、例えば、VICS情報と連動した経路探索・周辺情報探索を行なうカーナビゲーションシステム等の他、衣服と一体化することにより「身にまとう」ことができるウェアラブルコンピュータなどがある。
また、ユビキタスコンピューティングを志向する近未来社会では、コンピュータ間の無線通信が不可欠となる。
上述したウェアラブルコンピュータは、例えば、人が着る服に内装さる運動量モニター装置であったり、様々な商品に貼付けるRFIDタグ装置である。これらの装置に用いられる無線通信手段には光・電波・電磁結合などが考えられるが、通信距離や効率等を考慮すると電波の利用が最も適していると思われる。
この際、電波による通信を行うにはアンテナが不可欠であるが、一般的なアンテナは自由に変形させて利用する事を考慮していないため、比較的に保形性の高い硬質材料を用いている。尚、保形性の高い硬質材料を用いている理由としては、アンテナは共振現象を利用しているため、構造の変形が共振周波数の変化につながる事を嫌うことにも起因している。
一方、上述したウェアラブルコンピュータに用いるアンテナとしては、変形を可能とすることが条件の一つとなっている。
図15は非特許文献1で用いられている2.45GHz帯で動作するICチップを使用した布製マイクロストリップアンテナによるRFIDの断面図である。
図において、布製アンテナ1は、アンテナパッチ2と地板3とに導電性布を用い、誘電体基板4にはフェルトを用いている。尚、偏波は右旋円偏波である。アンテナ給電には超小型コネクタ5による背面ピン給電方式を採用し、アンテナパッチ2と地板3との間を絶縁層貫通配線6で連絡している。
アンテナパッチ2と地板3とに用いられている導電性布は電磁波シールド材として使用され、ポリエステルの糸一本毎に金属被膜が形成されたものを使用した布である。また、誘電体基板4に用いられているフェルトには市販のものを用いており、超小型コネクタ5も携帯電話の内部等に用いられている公知のものである。
尚、このような所謂ウェラブルアンテナ構造としては、上述した非特許文献1,2の他に、例えば、人体や物など主に曲面に装着して比較的自由に変形するフレキシブルな特性を持つ無線通信用アンテナとしてRFIDタグと非接触で交信するリーダライタのアンテナを屈曲性の帯状体へ一体的に設け該帯状体の両端部に留め具を設けることで、アンテナを手首へ装着して荷物に貼着されたRFIDタグと非接触で情報交信することが可能となり、トラックの運転や配送伝票への手書きなどの時でも、いちいち着脱せずに装着したままで荷役作業することができ、荷役作業および運用の負荷を軽減した技術(特許文献1参照)や、携帯電話機等への装着が可能なストラップと一体に形成されたアンテナであり、アンテナ用コアの材料として軟磁性体粉末と有機結合剤とからなる柔軟性とゴム弾性に富むコア材を使用し、このコア材をストラップの両側に配設すると共に、巻線を施してなるアンテナを構成することによってAM帯よりも低い周波数帯で用いることができるうえ、高利得で耐衝撃性を備えるだけでなく柔軟性と弾性とを具備させた技術(特許文献2)等が考えられている。
しかしながら、非特許文献1,2に開示の技術では、アンテナパッチ2と地板3とに用いている導電性布が比較的高価であるうえ、パッチ部分の共振現象を利用し且つパッチサイズが波長λに対して、λ/2×λ/2程度と比較的大きいため、パッチ部分への接触や近接物による特性変化が極めて大きいばかりでなく、アンテナ給電のためにアンテナパッチ2と地板3との間を絶縁層貫通配線6で連絡しているためにアンテナの加工(RFIDタグICチップ等の実装)が難しいという問題が生じていた。
また、特許文献1,2に開示の技術にあっては、人体形状等に沿う屈曲性や人体の動きに伴う追従性に劣るうえ、特殊なコア材や巻き線を用いるために装置全体が比較的高価であるという問題が生じていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。
本発明は、人体や物等の曲面に装着することができるうえ、比較的自由に変形するフレキシブルな特性を具備することができる薄型スロットアンテナ及びRFIDタグ装置を提供することを目的とする。
本発明は、変形による特性変化及び装着体による特性変化が極めて小さい高効率の薄型スロットアンテナ及びRFIDタグ装置を提供することを目的とする。
本発明は、従来に比べてはるかに安価な薄型キャビティ付スロットアンテナ及びRFIDタグを提供することを目的とする。
請求項1に記載の無線通信用のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、導体箔又は表面に導体薄膜が形成された箔によりキャビティを有する袋状体を構成し、該キャビティ内に誘電体シートを内装すると共に、前記箔の片面に導体を取り除いたスロットを設けた平面又は曲面に装着可能な可撓性を有することを特徴とする。
この記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナによれば、比較的自由に変形できる柔軟な薄型スロットアンテナを安価に製作することができる。この際、スロットは導体を切り取るのではなく誘電体フィルムに金属を蒸着する工程でマスク処理によっても作製することができる。
誘電体シートは、袋状体が人体などの曲面に沿って変形したとき、その変形に追従して弾性変形するに十分な柔らかさを有しているものが好ましい。
なお、袋状体は継目なしのシームレスの袋状体とすることが好ましい。
請求項2に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記キャビティは電波波長λに対して0.01〜0.05λの厚みを有し且つ長さ0.8〜1.2λ、幅0.47〜0.53λに構成されていることを特徴とする。
このキャビティ付き薄型スロットアンテナによれば、スロットとキャビティの結合が強くなりアンテナ効率を向上することができる。
この際、厚さ0.01λ未満ではアンテナが狭帯域となり好ましくなく、厚さ0.05λを超えると逆F型アンテナ等の他のアンテナ構造に比較して薄型構造の利点がなくなり好ましくない。尚、0.01〜0.05λの範囲内でも0.15〜0.2λがより好ましい。また、長さ0.8λ未満では、スロットの形成が難しく好ましくなく、長さ1.2λを超えるとスロット長に対してアンテナが大きく成りすぎて好ましくない。尚、0.8〜1.2λの範囲内でも0.9〜1.0λがより好ましい。さらに、幅0.47λ未満では、アンテナの共振周波数が上がり過ぎて好ましくなく、幅0.53λを超えるとアンテナの共振周波数が下がり過ぎて好ましくない。尚、0.47〜0.53λの範囲内でも0.48〜0.5λがより好ましい。
請求項3に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記スロットは前記キャビティの片面の幅方向中央位置に長手方向に幅0.01〜0.05λ、長さ0.65〜0.85λで設けたことを特徴とする。
請求項4に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記誘電体シートは、ポリプロピレン又はポリスチレンのいずれかの材料からなることを特徴とする。特に、発明の効果上ポリプロピレンが好ましい。
誘電率(1kHz)は、ポリプロピレン2.0〜2.5、ポリスチレン2.4〜2.6である。ポリエチレンその他の樹脂も適宜用いることができる。
この際、誘電体シートとして高発泡材料を用いることにより、誘電率が空気に近づくために誘電体損失が下がりアンテナの効率が上がるうえ、柔軟性が高く、しかも軽量化を実現することができる。
請求項5に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記誘電体シートの厚さは、0.01〜0.05λであることを特徴とする。
この際、誘電体シートの寸法は、加工性や外部からの力による厚みの変化幅を考慮すると2mm〜3mmが好ましい。また、2.45GHz帯RFIDに利用した場合には厚み2mmは0.016λであり、950MHz帯RFIDに利用した場合には厚み3mmは0.0095λとなる。
請求項6に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記導体箔又は導体薄膜は、アルミニウム又は銅のいずれかの材料からなることを特徴とする。
この際、アルミニウムを使用した場合には軽量でしかも安定したアンテナ特性を得ることができ、 銅を用いた場合には比較的安価で導電率を高くする(低損失であるためにアンテナの効率が良くなる)ことができる。
請求項7に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記導体箔の厚さは5μm〜20μmであることを特徴とする。
請求項8に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記導体薄膜の厚さは0.5μm〜10μmであることを特徴とする。
請求項9に記載の記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記導体薄膜を形成する下地となる箔は(ポリプロピレン、ポリエステル)のいずれかの材料からなることを特徴とする。
この際、導体膜の厚みは加工性と強度および柔らかさを考慮するのが好ましく、導体薄膜の厚みは表皮効果を考慮すると950MHz帯で使用する場合は5μm程度、2.45GHz帯で使用する場合は2μm程度以上であることがアンテナの効率を上げるために有意である。ただし、導体箔の厚みを増やすことは堆積プロセス等の生産性が悪くなると考えられる。また、導体薄膜を形成する下地となる箔の厚みは加工性と強度および柔らかさを考慮すると20μm〜100μmが望ましい。尚、ポリプロピレンとポリエステルはアルミ蒸着に適している。
蒸着は、蒸着法、スパッタリング法、CVD法その他の薄膜形成技術による薄膜形成を用いて行えばよい。特に蒸着法が好ましい。
請求項10に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記スロットと同形状のスロット(以下テープスロットという)を有し、予めICチップ及び同軸ケーブルが電気的に前記テープスロット間で連絡するように接続されている粘着性導体テープが、前記スロットと前記テープスロットとの位置を合わせて前記箔に接着されていることを特徴とする。
このキャビティ付き薄型スロットアンテナによれば、熱的・機械的に弱い安価な材料で製作したキャビティ付き薄型スロットアンテナに熱的・機械的に比較的強い材料で製作した給電回路を接着することによって安価なアンテナ装置を製作することができる。
このキャビティ付き薄型スロットアンテナは、電気的接続が比較的容易な2つの粘着性導体電極に予めICチップ及び同軸ケーブルを電気的に接続したものを、前記2つの粘着性導体電極が前記スロットをふさがないように前記スロットを跨いで接着することによって、前記スロット上下のキャビティ導体と前記2つの粘着性導体電極がそれぞれ容量性結合することを利用したことを特徴とする。
このキャビティ付き薄型スロットアンテナによれば、一般に用いられているダイポールアンテナ付きRFIDタグICチップをICチップ位置がスロット位置になるようにしてスロットを跨ぐようにダイポールアンテナを本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナに接着することによってRFIDタグの通信距離が拡大されるばかりでなく人体等に密着して利用することも可能とすることができる。
請求項12に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、給電点を前記スロットの一端から0.1〜0.2λ離れた位置に設けて50Ω給電インピーダンスを得るようにしたことを特徴とする。
請求項12に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナによれば、最も一般的に利用される50Ω負荷のICチップや同軸ケーブルとアンテナの整合をとることができる。
請求項13に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナは、前記導体箔または導体薄膜が形成された箔のスロットを設けた面には前記スロットの近傍を避けて、前記スロットの無い面及び前記誘電体シートに一様に数個の穴を開けたことを特徴とする。
請求項13に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナによれば、キャビティ付き薄型スロットアンテナを衣服等に縫い込んだ場合であっても、数個の穴を水抜き穴並びに空気抜き穴として利用することがき、その衣服の洗濯や乾燥を容易に行うことができる。
請求項14に記載のRFIDタグ装置は、請求項1乃至13のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナをアンテナとして用いたことを特徴とする。
請求項15に記載のRFIDタグ装置は、請求項1乃至13のいずれか1項記載のアンテナを用い、前記スロット間をICチップで連絡し、給電2端子に加えて返送反射波を変調するための第3の端子を有する構造とし、前記スロットの一端を拡張して給電インピーダンスを受電整合状態から外すと共にその拡張したスロットに可変インピーダンス素子を装荷し、該可変インピーダンス素子を前記第3の端子で制御することを特徴とする。
請求項15に記載のRFIDタグ装置によれば、可変インピーダンス素子としてバラクタダイオード等のゼロバイアス時RFにおいて低インピーダンスを得ることができ且つバイアス印加時高インピーダンスを得る素子を用いることにより、高効率のタグ返送応答信号を得ることができる。
請求項16に記載のRFIDタグ装置は、請求項1乃至13のいずれか1項記載のアンテナを用い、前記スロット間をICチップで連絡し、給電2端子に加えて返送反射波を変調するための第3の端子を有する構造とし、前記スロット給電点から外れた位置に半導体素子を装荷し、該半導体素子を前記第3の端子で制御することを特徴とする。
このRFIDタグ装置によれば、半導体素子としてPINダイオード等のゼロバイアス時RFにおいて高インピーダンスを得且つバイアス印加時低インピーダンスを得る素子を用いることにより、高効率のタグ返送応答信号を得ることができる。
本発明によれば、比較的柔らかい誘電体シートを内装すると共にアルミ等の導体箔又は導体金属を蒸着したシートを用いた袋によってキャビティを構成し、このキャビティの片面の幅方向中央位置に長手方向にスロットを設けたことにより、人体や物等の曲面に装着することができるうえ、比較的自由に変形するフレキシブルな特性を具備することができ、しかも、変形による特性変化及び装着体による特性変化が極めて小さい高効率のキャビティ付き薄型スロットアンテナ及びRFIDタグ装置とすることができる。
次に、本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナ及びRFIDタグ装置に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態を示すキャビティ付き薄型スロットアンテナの斜視図である。
図1には、導体箔によりキャビティ12を有する袋状体11を構成し、キャビティ12内に軟性の誘電体シート13を内装すると共に、導体箔の片面に導体箔の一部を取り除いたスロット14を設けている。この袋状体が平面又は曲面に装着可能な可撓性を有する無線通信用のキャビティ付き薄型スロットアンテナとなる。
以下本実施の形態をより詳細に説明する。
図1において、キャビティ付き薄型スロットアンテナ(以下、単に「アンテナ」と称する。)11は、例えば、アルミ箔又はアルミ蒸着処理を施した袋状のキャビティ12(共振空洞)と、このキャビティ12の内部に設けられた厚さ2mmの高発泡ポリプロピレンシート13と、キャビティ12の一表面に貼着された銅テープ15等からなるスロット14と、このスロット14内に位置する給電点16とを備えている。尚、これらキャビティ12、高発泡ポリプロピレンシート13、スロット14、銅テープ15、給電点16の各寸法を、設計周波数2.5GHz帯の場合で括弧内に波長λの電波で規格化した寸法として図面上で示すが、2.5GHz帯に限らず様々な周波数帯に適用できる。
アンテナ11は、比較的薄くかつ柔らかい高発泡ポリプロピリンシートを内装するアルミ箔又はアルミ蒸着の袋状シートで包まれたキャビティ12に細長いスロット14を設けた極めて簡単な構造である。また、アンテナ11の共振周波数は、スロットと直角方向のキャビティ幅(60mm 0.5λ)によって決まっている。スロット14の長さ(110mm)及び給電点16の位置(16mm)は負荷インピーダンスとの整合条件によるもので、図1の寸法は最も一般的な50Ω負荷の場合である。
以下、2.5GHz帯のアンテナ11とした場合のキャビティ12として、厚さ12μmのアルミ箔(家庭用アルミホイル等)や比較的厚みのあるアルミ蒸着フィルム(菓子袋)を利用した試作品を用い、熱的に弱く且つハンダ付け等が困難であるため、予めキャビティ12用の袋にスロット14を設けると共にこのスロット14と同様のスリット14aを設けた銅テープ15に給電点16としての同軸ケーブルをハンダ付けした後にこれを接着して製作したものである。この構造のアンテナ11では、従来の布製パッチアンテナと同様に変形が比較的容易で裏面方向への放射が少ないために物体に貼って使用しても特性の劣化が殆ど無い。
また、布製パッチアンテナの欠点であった以下の改善効果も期待することができる。
(1)アルミシートや高発泡ポリプロピレン(通常緩衝材)をキャビティ12として使用しているために安価である。
(2)キャビティ12の共振現象を利用しているためにスロット14以外への接触や近接物による特性変化が極めて小さい。(スロット14への接触によって給電インピーダンスが変化する現象は認められるが、パッチアンテナと比較してその影響を受ける部位の面積は極めて小さい)
(3)アンテナ給電がスロット14上のスロット短絡点にあるため、RFIDタグICチップ等の実装が容易となる。
以下、上述した試作品を用いたアンテナ評価結果を図2乃至図5に示す。
図2は、試作した2.5GHz帯の柔らかいキャビティ付き薄型スロットアンテナのVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)周波数特性を評価した結果である。
この図2において、Freeは外力を加えずにアンテナの厚み5.5mmで測定した結果、Compressedは平面状で外力を加えてアンテナの厚みを2.5mmに圧縮した結果、90°bendedは外力を加えてアンテナの厚みを2.5mmとして90°曲げた結果である。いずれの場合も共振周波数は2.4〜2.6GHzの間にあり、2.5GHz帯ではVSWRが3程度または、それ以下となっている。
図3及び図4は、試作したアンテナ11のH面(図1の図示左右回転方向)及びE面(図1の上下回転方向)における主偏波と交差偏波の指向性利得の評価結果である。偏波選択性能は20dB以上であり、最大利得は6.9dBiであった。半値幅はH面60°に対してE面116°とE面の方が2倍近く広いが、これはスロット磁流がH面方向に広がりを有するためである(アンテナ11の放射は幅が広いほどビームが狭くなる)。
図5及び図6は、試作したアンテナ11をスロット14が縦方向となるようにファントム(0.9%生理食塩水を充填した2Lペットボトル)に密着して評価したH面及びE面における主偏波と交差偏波の指向性利得である。尚、以下においては、スロット14と同形状のスロットを有する電気的接続が比較的容易な粘着性導体テープ等に予め同軸ケーブルを電気的にスロット間で連絡するように接続した後にスロットアンテナにスロット位置を合わせて接着したものを用いている。
偏波選択性能及びH面指向性はファントムに貼り付けない場合とほぼ同じであるがE面指向性はファントムの影響で広がっており最大利得も0.9dB低下している。
図7は、試作したアンテナ11をスロット14が横方向となるようにファントムに密着して評価したH面の主偏波と交差偏波の指向性利得である。図5の縦方向に装着した場合と比較して、半値幅はほとんど変化していないが交差偏波が少し増加し、主偏波の最大利得が0.8dB低下している。これは、幅10cmのファントムに幅12cmのアンテナの両端を1cmづつ曲げて装着したことが原因と考えられる。
図8は、試作したアンテナ11をスロット14を横方向とすると共にファントムの角部に密着(2面)して評価したH面の主偏波と交差偏波の指向性利得である。図7のほぼ平面に装着した場合に比較して、交差偏波のレベルはほぼ等しいが、主偏波の半値幅が広がり、これによって最大利得も2.8dB低下している。
図9及び図10はキャビティを構成する袋状シート材にアルミ蒸着フィルムを用いた試作アンテナ11をスロット14が横方向となるようにファントムに密着して評価したH面の主偏波と交差偏波の指向性利得である。図7の12μm厚みアルミ箔を用いた場合に比較して主偏波の半値幅はほぼ同じであるが、主偏波レベル交差偏波レベルともに低下している。主偏波ピーク利得を比較すると、厚いアルミ蒸着フィルムの場合が3.2dB低下、薄いアルミ蒸着フィルムの場合が4.3dB低下している。2.5GHz帯におけるアルミの表皮効果深さは約1.6μmであり、12μm厚みのアルミ箔では十分に高いQ値のキャビィが構成されたのに対してアルミ蒸着フィルムではアルミ層の厚みが十分でないためにキャビティに損失分が現れたと考える。アルミ層の厚みは2.5GHz帯で3μmあれば十分と考えられる。蒸着フィルムを用いる場合には、アルミ層の厚みが使用周波数における表皮効果深さよりも大きいことが望まれる。
図11及び図12は、他のアンテナ21を示し、12はキャビティ、13は高発泡ポリプロピレンシート、14はスロット、17は制御IC、18はショートスタブ、19は復調回路、D1及びD2はバラクタ・ダイオード、C1〜C4はコンデンサ、D3〜D5はショットキーバリア・ダイオードである。
ここで、バラクタ・ダイオードD1,D2は、B端子出力がLowレベル(RFID制御IC17が応答動作していないとき)では、この位置でスロットは短絡状態となりA端子−G端子間で50Ωの給電整合を行う。
また、C端子−G端子間には昇圧動作用のλg/4ショートスタブ18が接続される(λgは伝送路の実効波長)。B端子出力がHighレベルでは、バラクタ・ダイオードD1,D2の位置でスロット14は開放状態で長くなり、A端子−G端子間のインピーダンスは50Ωに整合しなくなることによって応答信号を反射させることができる。
このように、本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナ及びRFIDタグ装置にあっては、人体や物など主に曲面に装着して比較的自由に変形するフレキシブルな特性を持つ無線通信用アンテナであって、アルミ等の導体箔または導体金属を蒸着した袋状のシートによってキャビティ12を構成し、比較的柔らかい高発泡ポリプロピレンシート13を誘電体シートとしてキャビティ12内に設けると共に、キャビティ12の片面の幅方向中央位置に長手方向にスロット14を設けている。
従って、袋状のキャビティ12の共振現象を利用することで柔軟性と弾性に富む小型・薄型・軽量のアンテナ11をローコストで生産することができるばかりでなく、変形による特性変化および装着体による特性変化が極めて小さい高効率のアンテナ11を提供することが可能となり、このアンテナ11を用いることで通信距離の長いRFIDタグ装置を提供することが可能となる。
また、図13(A),(B)に示すように、RFIDタグICチップ30が2端子構造ではなく、返送反射値を変調するための第3の端子を有するものである場合に、スロット給電点(RFIDタグICチップ30の実装位置)から外れたスロット位置にPINダイオード(又はトランジスタ素子)31を装荷してライン接続32し、これを第3の端子で制御することによって効率の高い返送反射値を得ることも可能である。この際、PINダイオード31は、ゼロバイアス時にRFにおいて高インピーダンス状態(オープン)となり、バイアス印加時に低インピーダンス状態(ショート)となる。
さらに、図14に示すように、電気的接続が比較的容易な2つの粘着性導体電極33,34に予めICチップ30や同軸ケーブル(図示せず)を電気的に接続すると共に、スロット14をふさがず且つスロット14を跨ぐように2つの粘着性導体電極33,34を接着することによって、スロット14の上下のキャビティ導体と2つの粘着性導体電極33,34がそれぞれ容量性結合する給電方法とすることも可能である。
これにより、一般に用いられているダイポールアンテナ付きRFIDタグICチップのICチップ位置と一致するスロット位置でスロット14を跨ぐようにダイポールアンテナ(同軸ケーブル等)をキャビティ付き薄型スロットアンテナとして接着することによってRFIDタグの通信距離が拡大されるばかりでなく人体等に密着して利用することも可能になる。
この際、キャビティ12に一様に数個の穴を開けることで、RFIDタグ装置を縫い込んだ衣服を洗濯する場合に、その穴を水抜き穴並びに空気抜き穴として利用することができ、容易にキャビティ12内に水を含むことができ且つ容易にその水を排出することができるようになり、RFIDタグ装置を縫い込んだ衣服の洗濯等を容易に行うことも可能となる。
本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナの斜視図である。 本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナを示し、試作したキャビティ付き薄型スロットアンテナのVSWR周波数特性のグラフ図である。 本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナを示し、試作したアルミ箔(厚さ12μm)加工キャビティ付き薄型スロットアンテナ(ファントム無し)のH面利得のグラフ図である。 本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナを示し、試作したアルミ箔(厚さ12μm)加工キャビティ付き薄型スロットアンテナ(ファントム無し)のE面利得のグラフ図である。 本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナを示し、試作したアルミ箔(厚さ12μm)加工キャビティ付き薄型スロットアンテナをファントムに縦方向密着としたH面利得のグラフ図である。 本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナを示し、試作したアルミ箔(厚さ12μm)加工キャビティ付き薄型スロットアンテナをファントムに縦方向密着としたE面利得のグラフ図である。 本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナを示し、試作したアルミ箔(厚さ12μm)加工キャビティ付き薄型スロットアンテナをファントムに横方向密着としたH面利得のグラフ図である。 本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナを示し、試作したアルミ箔(厚さ12μm)加工キャビティ付き薄型スロットアンテナをファントム角部に跨って横方向密着としたH面利得のグラフ図である。 本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナを示し、試作した厚手アルミ箔加工キャビティ付き薄型スロットアンテナをファントム横方向密着としたH面利得のグラフ図である。 本発明のキャビティ付き薄型スロットアンテナを示し、試作した薄手アルミ箔加工キャビティ付き薄型スロットアンテナをファントム横方向密着としたH面利得のグラフ図である。 本発明の他のキャビティ付き薄型スロットアンテナの斜視図である。 本発明の他のキャビティ付き薄型スロットアンテナの要部の回路図である。 (A)は本発明の他のキャビティ付き薄型スロットアンテナの正面図、(B)は要部の説明図である。 本発明の他のキャビティ付き薄型スロットアンテナの斜視図である。 従来の布製マイクロストリップアンテナの断面図である。
符号の説明
11…キャビティ付き薄型スロットアンテナ(アンテナ)
12…キャビティ
13…高発泡ポリプロピレンシート(誘電体シート)
14…スロット
15…銅テープ
16…給電点

Claims (16)

  1. 導体箔又は表面に導体薄膜が形成された箔によりキャビティを有する袋状体を構成し、該キャビティ内に誘電体シートを内装すると共に、前記箔の片面に導体を取り除いたスロットを設けた平面又は曲面に装着可能な可撓性を有することを特徴とする無線通信用のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  2. 前記キャビティは電波波長λに対して0.01〜0.05λの厚みを有し且つ長さ0.8〜1.2λ、幅0.47〜0.53λに構成されていることを特徴とする請求項1記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  3. 前記スロットは前記キャビティの片面の幅方向中央位置に長手方向に幅0.01〜0.05λ、長さ0.65〜0.85λで設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  4. 前記誘電体シートは、ポリプロピレン又はポリスチレンのいずれかの材料からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  5. 前記誘電体シートの厚さは0.01〜0.05λであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  6. 前記導体箔又は導体薄膜は、アルミニウム又は銅のいずれかの材料からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  7. 前記導体箔の厚さは5μm〜20μmであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  8. 前記導体薄膜の厚さは0.5μm〜10μmであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  9. 前記導体薄膜を形成する下地となる箔はポリプロピレン又はポリエステルのいずれかの材料からなることを特徴とする請求項1乃至6、8のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  10. 前記スロットと同形状のスロット(以下テープスロットという)を有し、予めICチップ及び同軸ケーブルが電気的に前記テープスロット間で連絡するように接続されている粘着性導体テープが、前記スロットと前記テープスロットとの位置を合わせて前記箔に接着されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  11. 電気的接続が比較的容易な2つの粘着性導体電極に予めICチップ及び同軸ケーブルを電気的に接続したものを、前記2つの粘着性導体電極が前記スロットをふさがないように前記スロットを跨いで接着することによって、前記スロット上下のキャビティ導体と前記2つの粘着性導体電極がそれぞれ容量性結合することを利用したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  12. 給電点を前記スロットの一端から0.1〜0.2λ離れた位置に設けて50Ω給電インピーダンスを得るようにしたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  13. 前記導体箔または導体薄膜が形成された箔のスロットを設けた面には前記スロットの近傍を避けて、前記スロットの無い面及び前記誘電体シートに一様に数個の穴を開けたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナ。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項記載のキャビティ付き薄型スロットアンテナをアンテナとして用いたことを特徴とするRFIDタグ装置。
  15. 請求項1乃至13のいずれか1項記載のアンテナを用い、前記スロット間をICチップで連絡し、給電2端子に加えて返送反射波を変調するための第3の端子を有する構造とし、前記スロットの一端を拡張して給電インピーダンスを受電整合状態から外すと共にその拡張したスロットに可変インピーダンス素子を装荷し、該可変インピーダンス素子を前記第3の端子で制御することを特徴とするRFIDタグ装置。
  16. 請求項1乃至13のいずれか1項記載のアンテナを用い、前記スロット間をICチップで連絡し、給電2端子に加えて返送反射波を変調するための第3の端子を有する構造とし、前記スロット給電点から外れた位置に半導体素子を装荷し、該半導体素子を前記第3の端子で制御することを特徴とするRFIDタグ装置。
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