JP4873544B2 - 接合体の製造方法 - Google Patents
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Description
さらに、接合においては、部材全体を熱しなければならないため、所定の温度に達するまでの加熱時間、および接合終了後の冷却時間が長く、必要とされる電力も膨大となり高コストであること、また、部材を傷める等の問題があった。
また、前記加圧・通電加熱処理における加圧・通電時間は、30分以内であるのが好ましい。
また、前記2つの被接合体は、2つの溶製材または焼結体の組み合わせであるのが好ましい。
また、前記接合面は、前記所定の突き合わせ方向に対して1°〜90°の角度で傾斜しているのが好ましい。
また、前記加圧・通電加熱処理は、温度または電流により制御されるのが好ましい。
また、前記加圧・通電加熱処理における加圧力は、100MPa以下であるのが好ましい。
また、前記加圧・通電加熱処理の雰囲気は、真空、不活性ガス、または大気中であるのが好ましい。
また、前記インサート材は、粒子、シート、蒸着物または溶射物の少なくとも1種類であるのが好ましい。
また、前記インサート材の厚さは、1Å〜5mmであるのが好ましい。
しかし、本発明によれば、接合する部分だけに通電して加熱することで、接合に必要なエネルギーが寡少で済み、また、部材の損傷も低くなる。
以下では、被接合体が2枚の場合について説明するが、被接合体が3枚以上の場合も同じ方法で接合することが可能であることはもちろんである。
まず、図1に示すように、溶製材または焼結体からなる被接合体1および2を用意する。この被接合体1および2は、各種金属やセラミックス、金属間化合物等の無機材料であり、緻密体同士の組み合わせであってもよいが、放電し易さを考慮すると多孔質体であることが望ましく、緻密体と多孔質体の組み合わせであるのが好ましい、より好ましくは、多孔質体同士であるのが良い。
接合に際しては、まず、両治具6および7によって上下方向に、被接合体1および2の接合面3および4とインサート材5との間で隙間が生じないように、接合面3と4との接合部を加圧する。但し、加圧および通電のために配置した治具6および7や、被接合体1および2と治具6および7との間に配置した絶縁材8および9が、動かないように最小限の加圧力にとどめるのが良い。すなわち、加圧のために、治具6および7として、あるいは必要に応じて配置したパンチャーや、絶縁材8および9として、あるいは必要に応じて配置したスペーサーが、動かないように最小限の加圧力にとどめるのが良い。
本発明に係る接合体の製造方法は、基本的に以上のように構成される。
図1〜図3に示すようにして、接合体を製造した。
ここで、本実施例1における被接合体(1および2)は、粉末焼結によって得られた超硬系多孔質体である。組成は、WC+5wt%Coであり、寸法は、直径50mm×高さ5mm、嵩密度は、約68%である。この多孔質体(1および2)を、スライシングマシンを用いて、水平から45°に切断し、接合面(3および4)を形成した。
実施例1と同様の多孔質体を用い、また、同様にスペーサーを組み、上下の冶具として、直径100mm×高さ50mmのパンチャーを載せる。接合部近傍にのみ通電できるように、治具と多孔質体との間の、接合部近傍以外の試料部分に、粒径が100μm前後のBN粉末を配置し、接合部近傍に集中的に通電されるようにした。
実施例1と同様の多孔質体を用いる一方、絶縁材は使用せずに、実施例1と同様の構成を組み、実施例1と同じ条件で電流制御により、加圧・通電加熱処理を行った。その結果、温度は、接合部において200℃程度しか上がらず、接合には至らなかった。
実施例2と同様の多孔質体を用いる一方、絶縁材は使用せずに、実施例2と同様の構成を組み、実施例2と同じ条件で電流制御により、加圧・通電加熱処理を行った。その結果、温度は、接合部において400℃程度しか上がらず、接合には至らなかった。
以上の結果から、本発明の効果は明らかである。
従って、本発明は、例えば、大型の工作物搬送用吸着プレート材や固体電解型燃料電池の電極等のような、その品質および機能が全体で均一である大型の焼結体などの大型の接合体の製造において極めて有用であり、本発明の産業上の利用可能性は、極めて高い。
3,4 接合面
5 インサート材
6,7 治具
8,9 絶縁材
10,11 導電体
Claims (15)
- それぞれ接合面を有する2つの被接合体を所定の突き合わせ方向に突き合わせた接合部を加圧しつつ前記接合部に通電して加熱する加圧・通電加熱処理により、前記2つの被接合体を接合して接合体を製造する方法であって、
前記接合部における前記2つの被接合体の接合面の間にインサート材を介在させ、
前記接合部に通電するための電極を前記接合部をまたぐように前記2つの被接合体の上に配置すると共に前記電極と前記被接合体との間で且つ前記接合部以外の部分に絶縁材または高抵抗材を介在させ、
前記所定の突き合わせ方向に対して垂直な方向に加圧・通電加熱処理することを特徴とする接合体の製造方法。 - 前記加圧・通電加熱処理における加熱温度は、1500℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の接合体の製造方法。
- 前記加圧・通電加熱処理における加圧・通電時間は、30分以内であることを特徴とする請求項1または2に記載の接合体の製造方法。
- 前記2つの被接合体は、緻密体同士、多孔質体同士または緻密体と多孔質体の組み合わせであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記2つの被接合体は、2つの溶製材または焼結体の組み合わせであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記接合体の大きさは、前記加圧・通電加熱処理に用いる前記電極よりも大きいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記接合面は、前記所定の突き合わせ方向に対して1°〜90°の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記加圧・通電加熱処理は、温度または電流により制御されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記加圧・通電加熱処理は、ダイスおよびパンチャーの少なくとも1種類以上を用いて行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記加圧・通電加熱処理における加圧力は、100MPa以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記加圧・通電加熱処理の雰囲気は、真空、不活性ガス、または大気中であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記絶縁材または前記高抵抗材は、BN、B2O3、CrC、SiC、Si3N4、Y2O3、SiO2、Al2O3、AlN、MgO、CaO、TiO2、B4C、BeO、LiF、BaTiO3、ZrO2、サファイア、ムライト、コージライト、フォルステライト、および高抵抗率を有するグラファイトカーボンの中から選択される少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記インサート材は、Be、Al、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Se、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、La、Ce、Nd、Sm、Eu,Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Yb、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Pb、Biの中から選択される少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記インサート材は、粒子、シート、蒸着物または溶射物の少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の接合体の製造方法。
- 前記インサート材の厚さは、1Å〜5mmであることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の接合体の製造方法。
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