JP4872637B2 - 排気ガス浄化触媒の機能回復装置及び機能回復方法 - Google Patents

排気ガス浄化触媒の機能回復装置及び機能回復方法 Download PDF

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Description

本発明は、排気ガス浄化触媒の機能回復装置及び機能回復方法、特に、内燃機関と電動機の2つの動力源を備えた車両における排気ガス浄化触媒の機能回復装置及び機能回復方法に関し、排気エミッションの向上を図る技術分野に属する。
一般に、ガソリン等の化石燃料をエネルギ源とする車両においては、エンジン始動直後の数十秒間は、排気ガス温度が比較的低いために、エンジンの排気ガス通路に配設された排気ガス浄化触媒における白金(Pt)やパラジウム(Pd)等の触媒金属が活性化しておらず、未燃排気ガス成分である炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)の浄化が困難であることが知られている。これを改善する方法の1つとして、従来、触媒をエキゾーストマニホルドの直下に配設した「直キャタ」と通称されるマニホルド触媒が広く採用されている。しかし、この方法では、未だ充分満足な浄化性能が得られない、という問題がある。
そこで、ゼオライトをはじめとする炭化水素吸着材をマニホルド触媒材として用いることが行われている。すなわち、排気ガス温度が比較的低いときは、エンジンから排出された未燃炭化水素を炭化水素吸着材の細孔内に吸着させ、排気ガス温度が約200℃程度まで上昇したときには、炭化水素吸着材に吸着させていた未燃炭化水素を放出させて、約200℃程度である程度の触媒活性が得られる触媒金属と反応させるのである。しかし、この方法では、ゼオライトをはじめとするアルミノシリケート系の多孔質材は高温化でその結晶構造が崩れる、という性質があるので、マニホルド触媒材として用いたときには、時間の経過と共に浄化性能が次第に低下する、という問題がある。
そこで、ゼオライト等の炭化水素吸着材を用いずに、活性酸素成分により、未燃排気ガス成分を酸化浄化する方法が提案されている。例えば特許文献1には、空気に高電圧を作用させることにより、活性酸素成分であるオゾン(O)を発生させ、このオゾンを排気ガス通路の触媒よりも上流部に流し込んで、排気ガス中に含まれるHC成分の一部をCOに転化する技術が開示されている。ここで、一般に、オゾンは酸化力が強く、且つ、室温程度の比較的低い温度では生成してから分解するまでの寿命が長いので、排気ガス温度が比較的低い期間中(例えば約100℃前後)におけるHCやCOの未燃排気ガス成分の酸化浄化には有効な方法であると考えられる。
一方、エンジンとモータの2つの動力源を備えたハイブリッド車両(HEV)は、環境への負荷が少なく、且つ、燃費低減にも貢献し得る。ところが、ハイブリッド車両は、エンジンの始動・停止の頻度が高いから、エンジンの冷間始動の頻度が高くなり、その結果、排気ガス温度が比較的低い期間中におけるHCやCOの未燃排気ガス成分の排出を抑制することが重要な課題となる。そこで、例えば特許文献2には、ハイブリッド車両において、触媒を活性させるための触媒加熱ヒータを設け、モータでの走行開始時は、この触媒加熱ヒータで触媒を加熱し、触媒温度が設定温度以上となった段階でエンジンを始動する技術が開示されている。
特開2005−207316(段落0046〜0050) 特開2005−146910(段落0003)
このような状況の下、本発明の発明者等は、エンジンの冷間始動が頻繁に起こるハイブリッド車両において、オゾン等の活性酸素成分を利用して、HCやCOの未燃排気ガス成分を酸化浄化する技術について、鋭意研究・検討を重ねていたところ、次のような知見を得た。すなわち、エンジンを冷間始動させると共に排気ガス浄化触媒よりも排気ガス通路の上流部に活性酸素成分を供給し、次に、エンジンを停止させると共に活性酸素成分の供給を停止し、再び、エンジンを冷間始動させると共に…、と繰り返し行って、エンジンの冷間始動時の排気ガス浄化性能を調べていた。その結果、触媒温度が触媒活性温度より低い約200℃前後の温度まで上昇する前にエンジンが停止したときは、触媒温度が前記温度を超えて上昇した後にエンジンが停止したときに比べて、次のエンジンの冷間始動時の排気ガス浄化性能が低くなるのであった。この理由は、必ずしも明らかではないが、排気ガス通路に過不足なく供給された活性酸素成分が排気ガス通路内でHCやCOの未燃排気ガス成分と100%の確率で接触し反応し消費されることがないので、残余の活性酸素成分が未だ充分に活性化しきっていない触媒に到達して、触媒の表面に未燃炭化水素から生成した「含酸素種」が形成され、謂わば、未燃炭化水素から生成した「含酸素種」により触媒が被毒された状態となり、この状態が次のエンジンの冷間始動時における触媒機能を何らかの形で阻害することが一因であろうと考えられる。
本発明は、エンジンの始動・停止が頻繁に起こり、したがってエンジンの冷間始動が頻繁に起こるハイブリッド車両における前記のような現状に鑑みてなされたもので、活性酸素成分を利用して、エンジンの冷間始動時の未燃排気ガス成分の排出を常に確実に抑制することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、内燃機関と電動機の2つの動力源を備えた車両における前記内燃機関の排気ガス浄化触媒の機能回復装置であって、前記内燃機関の排気ガス通路に配設された排気ガス浄化触媒と、この排気ガス浄化触媒よりも前記排気ガス通路の上流部に活性酸素成分を供給することが可能な活性酸素成分供給手段と、前記内燃機関が始動したときに前記活性酸素成分供給手段を作動させる活性酸素成分供給制御手段と、前記排気ガス浄化触媒の温度が触媒活性温度より低い第1の所定温度まで上昇する前に前記内燃機関の停止条件が成立したときは前記排気ガス浄化触媒の温度を前記第1の所定温度より高い第2の所定温度まで上昇させる触媒温度制御手段とを有し、前記活性酸素成分の供給によって未燃炭化水素から生成した含酸素種を前記排気ガス浄化触媒から除去することを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排気ガス浄化触媒の機能回復装置であって、前記第1の所定温度は150〜250℃、前記第2の所定温度は450〜550℃であることを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の排気ガス浄化触媒の機能回復装置であって、前記触媒温度制御手段は、内燃機関の継続運転、又は、車両が備蓄する電気エネルギを用いた加熱の少なくともいずれかにより、排気ガス浄化触媒の温度を第2の所定温度まで上昇させることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、内燃機関と電動機の2つの動力源を備え、前記内燃機関の排気ガス通路に排気ガス浄化触媒が配設されるとともに該排気ガス浄化触媒よりも上流部に活性酸素成分を供給することが可能な活性酸素成分供給手段が配設された車両における前記内燃機関の排気ガス浄化触媒の機能回復方法であって、前記内燃機関が始動したときに前記活性酸素成分供給手段を作動させると共に、前記排気ガス浄化触媒の温度が触媒活性温度より低い第1の所定温度まで上昇する前に前記内燃機関の停止条件が成立したときは、内燃機関の継続運転、又は、車両が備蓄する電気エネルギを用いた加熱の少なくともいずれかにより前記排気ガス浄化触媒の温度を前記第1の所定温度より高い第2の所定温度まで上昇させ、前記活性酸素成分の供給によって未燃炭化水素から生成した含酸素種を前記排気ガス浄化触媒から除去するようにしたことを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、内燃機関が始動したときに排気ガス浄化触媒よりも排気ガス通路の上流部に活性酸素成分を供給すると共に、前記排気ガス浄化触媒の温度が触媒活性温度より低い第1の所定温度まで上昇する前に内燃機関の停止条件が成立したときは排気ガス浄化触媒の温度を前記第1の所定温度より高い第2の所定温度まで上昇させ、活性酸素成分の供給によって未燃炭化水素から生成した含酸素種を排気ガス浄化触媒から除去するようにしたから、触媒の表面に形成され残存した未燃炭化水素から生成した「含酸素種」が高温により除去され、次のエンジンの冷間始動時における触媒機能が阻害されずに回復し、その結果、未燃排気ガス成分と未だ充分に活性化しきっていない触媒とが接触することによる浄化の効果が低下せずに、エンジンの冷間始動時の未燃排気ガス成分の排出を常に確実に抑制することが可能となる。
次に、請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1の効果に加えて、前記第1の所定温度が150〜250℃、前記第2の所定温度が450〜550℃に限定される。
次に、請求項3に記載の発明によれば、前記請求項1又は2の効果に加えて、内燃機関の継続運転、及び/又は、車両が備蓄する電気エネルギ(例えば電動機駆動用電池)を用いた加熱により、排気ガス浄化触媒の温度を第2の所定温度まで確実に上昇させることが可能となる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記請求項1及び前記請求項3に記載の発明と同様の効果を奏することができる。
以下、最良の実施形態及び実験例を通して本発明をさらに詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係る車両の要部構成と制御システムとを併せて示すブロック図である。この車両1は、所謂、シリーズ/パラレルタイプのハイブリッド車両であって、エンジン10とモータ20の2つの動力源を備えている。エンジン10及び/又はモータ20の駆動力は、変速機11及び差動装置12を経由して左右の駆動輪に伝達される。モータ20は、エンジン10により駆動されて発電を行うジェネレータ(発電機)としても機能する。モータ20とバッテリ22はインバータ21を介して電気的に接続され、モータ20が動力源として機能するときはバッテリ22からモータ20へ電力が供給され、モータ20がジェネレータとして機能するときはモータ20からバッテリ22へ電力が供給される。
エンジン10の排気ガス通路30に排気ガス浄化触媒40が配設されている。この排気ガス浄化触媒40よりも排気ガス通路30の上流部にオゾン供給通路60が合流している。オゾン供給通路60には上流側からエアポンプ61とオゾン生成装置(オゾナイザ)62とが配設されて、これら60〜62により、排気ガス浄化触媒40よりも排気ガス通路30の上流部に活性酸素成分としてのオゾンを供給することが可能な活性酸素成分供給手段が構成されている。ここで、オゾン生成装置62は、例えば、エアポンプ61で導入されたエアを無声放電させることによりオゾンを発生させるものである。
この車両の第1コントロールユニット70は、排気ガス通路30内の排気ガスの温度を検出する排気ガス温度センサ31からの信号や、排気ガス浄化触媒40の温度を検出する触媒温度センサ41からの信号、あるいは図外のアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ71からの信号等を入力する他、例えばエンジン10の回転数やスロットル開度等に基いてエンジン10の運転状態を検出する手段として機能したり、その検出結果に応じてエンジン10を制御する手段として機能したり、インバータ21とバッテリ22間の電力の授受に基いてバッテリ22の蓄電量を検出する手段として機能したり、その検出結果に応じてモータ20を制御する手段として機能したり、あるいは排気ガス浄化触媒40の状態を調節する手段として機能する。
また、この車両の第2コントロールユニット80は、前記第1コントロールユニット70からの触媒状態調節信号を受けて、前記エアポンプ61及び前記オゾン生成装置62に制御信号を出力する他、バッテリ22の電力を用いて加熱ヒータ50を作動させ、排気ガス浄化触媒40の温度を上昇させる。
この車両においては、例えば、発進時及び低トルク走行時は、バッテリ22からモータ20へ電力が供給され、モータ20の駆動力で車両が走行する。中トルク走行時は、エンジン10が始動し、エンジン10の駆動力で車両が走行する。そして、高トルク走行時は、エンジン10の駆動力とモータ20の駆動力とで車両が走行する。バッテリ22の蓄電量が少なくなると、中トルク走行時に、要求トルク以上のトルクでエンジン10が駆動し、その余剰のトルクでジェネレータ20を駆動して発電した電力をバッテリ22に充電する。このように、この車両においては、発進時及び低トルク走行時はエンジン10が停止するから、エンジン10の始動・停止の頻度が高くなり、したがってエンジン10の冷間始動の頻度が高くなり、その結果、排気ガス温度が比較的低い期間中におけるHCやCOの未燃排気ガス成分の排出を抑制することが重要な課題となる。
図2は、その課題を解決するために前記第1、第2コントロールユニット70,80が行う具体的制御動作の1例を示すフローチャートである。まず、エンジン10が始動すると(ステップS1)、排気ガス温度センサ31の検出温度に基いて排気ガス温度が所定温度以下であるか否かを判定する(ステップS2)。ここで、所定温度は、例えば200℃である。その結果、排気ガス温度が所定温度以上のときは、エンドとなるが、排気ガス温度が所定温度以下のときは、活性酸素成分供給手段60〜62を作動させて、排気ガス浄化触媒40よりも排気ガス通路30の上流部にオゾンを供給する(ステップS3)。これにより、エンジン10の冷間始動時に、オゾンを利用して、HCやCOの未燃排気ガス成分を酸化浄化することができる。
次いで、エンジン10の停止条件が成立したか否かを判定する(ステップS4)。ここで、エンジン10の停止条件は、例えば、前述したように、中トルク走行や高トルク走行から低トルク走行に移行したことである。あるいは、一時停止中にアイドルストップ条件が満足されたことである。その結果、エンジン10の停止条件が成立していないときは、エンドとなるが、エンジン10の停止条件が成立しているときは、活性酸素成分供給手段60〜62を非作動として、排気ガス浄化触媒40よりも排気ガス通路30の上流部へのオゾンの供給を停止すると共に、エンジン10を停止する(ステップS5)。
次いで、触媒温度センサ41の検出温度に基いて排気ガス浄化触媒40の温度tmpが第1の所定温度tmp1以下であるか否かを判定する(ステップS6)。ここで、第1の所定温度tmp1は、例えば150〜250℃である。この第1の所定温度tmp1は、排気ガス浄化触媒40の活性温度T(例えば、T50あるいはライトオフ温度と称され、排気ガス浄化率が50%となるときの温度)よりも低い温度である。その結果、触媒温度tmpが第1の所定温度tmp1以上のときは、エンドとなるが、触媒温度tmpが第1の所定温度tmp1以下のときは、加熱ヒータ50を作動させて、排気ガス浄化触媒40を加熱する(ステップS7)。これにより、排気ガス浄化触媒40の温度tmpが第1の所定温度tmp1まで上昇する前にエンジン10の停止条件が成立したときは、排気ガス浄化触媒40の温度tmpが強制的に上昇されることになる。
そして、排気ガス浄化触媒40の温度tmpが第2の所定温度tmp2以上であるか否かを判定する(ステップS8)。ここで、第2の所定温度tmp2は、第1の所定温度tmp1よりも高い温度であって、例えば450〜550℃である。その結果、触媒温度tmpが第2の所定温度tmp2以上のときは、エンドとなるが、触媒温度tmpが第2の所定温度tmp2以下のときは、排気ガス浄化触媒40の加熱を続行する。これにより、排気ガス浄化触媒40の温度tmpが第1の所定温度tmp1まで上昇する前にエンジン10の停止条件が成立したときは、排気ガス浄化触媒40の温度tmpが強制的に第1の所定温度tmp1よりも高い第2の所定温度tmp2まで上昇されることになる。
以上のように、本実施形態では、エンジン10が始動したときに(ステップS1)、排気ガス浄化触媒40よりも排気ガス通路30の上流部にオゾンを供給すると共に(ステップS3)、排気ガス浄化触媒40の温度tmpが触媒活性温度Tより低い第1の所定温度tmp1まで上昇する前にエンジン10の停止条件が成立したときは(ステップS4でYES〜ステップS6でYES)、排気ガス浄化触媒40の温度tmpを第1の所定温度tmp1より高い第2の所定温度tmp2まで上昇させるようにしたから(ステップS7及びステップS8でYES)、未だ充分に活性化しきっていない触媒40に残余のオゾンが到達することで触媒40の表面に形成され残存した未燃炭化水素から生成した「含酸素種」が高温(第2の所定温度tmp2)により除去され、次のエンジン10の冷間始動時における触媒機能が阻害されずに回復し、その結果、未燃排気ガス成分と未だ充分に活性化しきっていない触媒40とが接触することによる浄化の効果が低下せずに、エンジン10の冷間始動時の未燃排気ガス成分の排出を常に確実に抑制することが可能となる。
なお、前記実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の修正や変更を施してよいことはいうまでもない。例えば、前記実施形態では、車両が備蓄する電気エネルギ(バッテリ22)を用いたヒータ加熱により、排気ガス浄化触媒40の温度tmpを第2の所定温度tmp2まで上昇させるようにしたが、これに代えて又はこれと共に、エンジン10の停止条件成立後も(ステップS4)、エンジン1を継続運転することにより、排気ガス浄化触媒40の温度tmpを第2の所定温度tmp2まで上昇させるようにしてもよい。
ガソリンエンジンに汎用される排気ガス浄化触媒に排気ガスの模擬ガスを流通させて排気ガス浄化性能試験を行った。模擬ガスの組成は、プロピレンを700ppmC、オゾン(O)を0.3vol%、酸素(O)を0.7vol%、残りを窒素とした。模擬ガスの流量は、10L/分、模擬ガスの温度は、70℃からスタートして(冷間始動)、10℃/分で昇温させた。オゾン生成装置のオゾン発生出力は、150Wとした。このとき、オゾン発生量は、エアの温度が70℃で、30cc/分であった。使用した触媒については、触媒貴金属の合計量が7.0g/Lで、その内訳としては、Pt:Pd:Rhが質量比で1:30:2であった。また、Pd担持用Alが100g/L、Rh担持用OSC材(セリアを含む酸素吸蔵材)が70g/L、Pt担持用Alが60g/Lであった。
そして、実施例では、前記模擬ガスの浄化性能試験の前に、触媒を500℃まで加熱した。すなわち、排気ガス浄化触媒にストイキ(A/F=14.7)の排気ガスの模擬ガスを流通させた。その組成は、プロピレンを1400ppmC、COを0.6vol%、NOを1000ppm、COを13.9vol%、Hを0.2vol%、Oを0.6vol%、HOを10vol%、残りを窒素とした。模擬ガスの流量は、10L/分、模擬ガスの温度は、70℃からスタートして、10℃/分で昇温させた。模擬ガスの温度が200℃となるまでは、前記組成のストイキ排気ガスの模擬ガスに、さらに、オゾン(O)を0.3vol%、酸素(O)を0.7vol%供給した。触媒の温度が200〜500℃の間は、オゾン(O)0.3vol%及び酸素(O)0.7vol%の供給を停止し、前記組成のストイキ排気ガスの模擬ガスのみを触媒に流通させた。つまり、模擬ガスの温度により、触媒の温度を500℃まで上昇させた。
一方、比較例では、前記模擬ガスの浄化性能試験の前に、触媒の加熱を行わなかった。つまり、模擬ガスの温度が200℃となるまで、前記組成のストイキ排気ガスの模擬ガスに、さらに、オゾン(O)を0.3vol%、酸素(O)を0.7vol%供給したものを触媒に流通させ、そこで模擬ガス及びオゾンの流通を停止した。さらに、参考例として、前記模擬ガスの浄化性能試験の前に触媒の加熱を行わず、且つ、模擬ガスの浄化性能試験中、オゾン(O)を供給せずに1.0vol%の酸素(O)のみ供給した。
結果を図3に示す。模擬ガスの浄化性能試験の前に触媒を500℃まで強制的に加熱した実施例は、そのような加熱を行わなかった比較例や参考例に比べて、プロピレンの排出濃度が早い段階から著しく低下し、冷間始動時の排気ガス浄化性能に優れていることが明らかであった。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、エンジンの冷間始動が頻繁に起こるハイブリッド車両において、活性酸素成分を利用して、エンジンの冷間始動時の未燃排気ガス成分の排出を常に確実に抑制することができる技術であるから、エンジンの始動・停止が頻繁に起こるハイブリッド車両の排気エミッションの向上を図る技術分野において広範な産業上の利用可能性が期待される。
本発明の最良の実施の形態に係る車両の要部構成及び制御システムを示すブロック図である。 前記車両の第1、第2コントロールユニットが行う具体的制御動作の1例を示すフローチャートである。 本発明の実施例、比較例及び参考例の排気ガス浄化性能試験の結果を示すグラフである。
符号の説明
1 排気ガス浄化装置
10 エンジン(内燃機関)
20 モータ(電動機)
22 バッテリ
30 排気ガス通路
31 排気ガス温度センサ
40 排気ガス浄化触媒
41 触媒温度センサ
50 加熱ヒータ
60 オゾン供給通路(活性酸素成分供給手段)
61 エアポンプ(活性酸素成分供給手段)
62 オゾン生成装置(活性酸素成分供給手段)
80 第2コントロールユニット(活性酸素成分供給制御手段、触媒温度制御手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関と電動機の2つの動力源を備えた車両における前記内燃機関の排気ガス浄化触媒の機能回復装置であって、
    前記内燃機関の排気ガス通路に配設された排気ガス浄化触媒と、
    この排気ガス浄化触媒よりも前記排気ガス通路の上流部に活性酸素成分を供給することが可能な活性酸素成分供給手段と、
    前記内燃機関が始動したときに前記活性酸素成分供給手段を作動させる活性酸素成分供給制御手段と、
    前記排気ガス浄化触媒の温度が触媒活性温度より低い第1の所定温度まで上昇する前に前記内燃機関の停止条件が成立したときは前記排気ガス浄化触媒の温度を前記第1の所定温度より高い第2の所定温度まで上昇させる触媒温度制御手段と、
    を有し、
    前記活性酸素成分の供給によって未燃炭化水素から生成した含酸素種を前記排気ガス浄化触媒から除去する、
    ことを特徴とする排気ガス浄化触媒の機能回復装置。
  2. 請求項1に記載の排気ガス浄化触媒の機能回復装置であって、
    前記第1の所定温度は150〜250℃、前記第2の所定温度は450〜550℃であることを特徴とする排気ガス浄化触媒の機能回復装置。
  3. 請求項1又は2に記載の排気ガス浄化触媒の機能回復装置であって、
    前記触媒温度制御手段は、内燃機関の継続運転、又は、車両が備蓄する電気エネルギを用いた加熱の少なくともいずれかにより、排気ガス浄化触媒の温度を第2の所定温度まで上昇させることを特徴とする排気ガス浄化触媒の機能回復装置。
  4. 内燃機関と電動機の2つの動力源を備え、前記内燃機関の排気ガス通路に排気ガス浄化触媒が配設されるとともに該排気ガス浄化触媒よりも上流部に活性酸素成分を供給することが可能な活性酸素成分供給手段が配設された車両における前記内燃機関の排気ガス浄化触媒の機能回復方法であって、
    前記内燃機関が始動したときに前記活性酸素成分供給手段を作動させると共に、前記排気ガス浄化触媒の温度が触媒活性温度より低い第1の所定温度まで上昇する前に前記内燃機関の停止条件が成立したときは、内燃機関の継続運転、又は、車両が備蓄する電気エネルギを用いた加熱の少なくともいずれかにより前記排気ガス浄化触媒の温度を前記第1の所定温度より高い第2の所定温度まで上昇させ、前記活性酸素成分の供給によって未燃炭化水素から生成した含酸素種を前記排気ガス浄化触媒から除去するようにしたことを特徴とする排気ガス浄化触媒の機能回復方法。
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