JP4872571B2 - 撮像装置、撮像方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子式の手振れ補正により手振れの影響を排除した鮮鋭な画像撮影を行なうことが可能な撮像装置、撮像方法及びプログラムに関する。
従来より、周期的に撮像している画像中の所定ブロック範囲を比較してパターンマッチング等の画像処理を行なうことで、撮影光軸のぶれ量と方向とを検出し、撮像素子から切出す有効記録領域の位置を随時シフトすることで、ブレの影響を排除するようにした電子式の手振れ補正技術が、特にビデオムービーカメラ等の撮像装置で一般的に用いられていた。
この種の技術の1つとして、例えば、ぶれ補正中の固定されてぶれが起きていない撮像装置の撮像画面中を移動物体が横切った時に、移動物体が横切ったことを認識して、ぶれ補正の誤動作を防止するようにした技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
特開平8−251473号公報
上記特許文献1に記載された技術も含めて電子式の手振れ補正では、手振れの程度が大きくなり、探索範囲を越えてしまうと、手振れの量及び方向を検出することができない。そのためには、予め手振れの探索範囲を充分大きく設定することも考えられる。しかしながら、そうすると画像処理を行なうための回路機能を強化せざるを得ず、回路規模や消費電力の増大を招く結果となる。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、極力回路規模等の増大を招くことなく、手振れの程度が大きくなった場合にも対処して確実に手振れ補正動作を実施することが可能な撮像装置、撮像方法及びプログラムを提供することにある。
本発明は、画像を撮影する撮像手段と、この撮像手段を周期的に駆動して得る時系列上での画像の変位を、各画像中の所定探索範囲内でパターンマッチングを行うことにより特定し、この特定された変位から上記撮像手段に生じている手振れの量と方向とを検出する検出手段と、この検出手段で検出した内容により上記撮像手段で得られる画像中から切出して記録する有効画像範囲を変位させる記録制御手段と、上記検出手段で検出した手振れの量が、上記所定探索範囲の大きさに対応して設定された所定の閾値を越えたか否かを判断する判断手段と、上記判断手段により上記検出手段で検出した手振れの量が上記所定の閾値を越えたと判断された場合には、上記所定探索範囲の大きさを変えることなく、この探索範囲内での相対的な手振れの変位量が低下するように上記検出手段での検出条件を可変設定する条件設定手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、手振れの程度が大きくなった際には、手振れ検出の条件を変化させることで、探索範囲自体は変えることなく確実に手振れ補正動作を実施することができる。
(第1の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、このデジタルカメラ10全体の電子回路の概念構成を示すものである。
図中、撮影モードでのモニタリング状態においては、モータ(M)11の駆動により撮影レンズ光学系12中の一部のレンズ、具体的にはズームレンズ及びフォーカスレンズの位置が適宜移動される。この撮影レンズ光学系12の撮影光軸後方の結像位置に、図示しないメカニカルシャッタを介して、固体撮像素子であるCCD13が配置される。
CCD13は、タイミング発生器(TG)14、CCDドライバ15によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1画面分出力する。
この光電変換出力は、AGC/SH(Auto Gain Control/Sample Hold)回路16において、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎にその時点に設定されているISO感度に応じて自動ゲイン調整された後にサンプルホールドされ、A/D変換器17に送られる。
A/D変換器17では、アナログの画像データをデジタルデータに変換し、カラープロセス回路18へ出力する。
カラープロセス回路18は、デジタルの画像データに対して画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を行ない、マトリックス変換によりデジタル値の輝度色差系の画像データYUVを生成した後にDMA(Direct Memory Access)コントローラ19に出力する。
DMAコントローラ19は、カラープロセス回路18の出力する画像データYUVを、同じくカラープロセス回路18からの複合同期信号、メモリ書込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いて一度DMAコントローラ19内部のバッファに書込み、DRAMインタフェース(I/F)20を介してバッファメモリとして使用されるDRAM21にDMA転送を行なう。
これらDRAM21へのDMA転送を含むすべての動作制御を行なうものとして制御部22が設けられる。すなわち、制御部22は、CPUと、後述する電子式の手振れ補正動作等を含む動作プログラムを固定的に記憶したフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ等により構成され、ワークメモリとして使用される主記憶メモリ23に適宜必要なデータを一時的に展開して書込みながら、このデジタルカメラ10全体の制御動作を司る。
しかして制御部22は、上記画像データのDRAM21へのDMA転送終了後に、この画像データをDRAMインタフェース20を介してDRAM21より読出し、表示コントローラ24を介してVRAM25に書込む。
表示コントローラ24は、上記画像データをVRAM25より定期的に読出して表示部26に出力する。
この表示部26は、デジタルカメラ10の筐体背面に配設された例えばバックライト付きのカラー液晶パネルとその駆動回路とで構成されるもので、撮影モード時には電子ファインダとして機能し、表示コントローラ24からの画像データ等に基づいた表示を行なうことで、その時点で表示コントローラ24から取込んでいる画像等をリアルタイムにモニタ表示する一方で、再生モード時には選択した画像等を再生表示する。
このように表示部26にその時点での被写体の画像をモニタ画像としてリアルタイムに表示している、所謂スルー画像の表示状態で、静止画撮影を行ないたいタイミングでキー入力部27の一部を構成するシャッタキーを操作すると、トリガ信号を発生する。
制御部22は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD13から取込んでいる1画面分の輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送を取り止め、あらためて適正な露出条件に従ったシャッタ速度で図示しないメカニカルシャッタ及び上記CCD13を駆動して1画面分の輝度及び色差信号を得てDRAM21へ転送し、その後にこの経路を停止し、記憶保存の状態に遷移する。
この記憶保存の状態では、制御部22がDRAM21に書込まれている1フレーム分の画像データYUVをDRAMインタフェース20を介してY,U,Vの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出して画像圧縮/伸長回路28に書込み、この画像圧縮/伸長回路28で所定の画像フォーマット、例えばJPEG(Joint Photograph coding Experts Group)に従ったADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等のデータ圧縮処理により符号化する。
そして、得た符号データを1画像分のデータファイルとして該画像圧縮/伸長回路28から読出し、このデジタルカメラ10に記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカード29に書込む。
そして、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理とメモリカード29への全圧縮データの書込み終了に伴なって、制御部22はCCD13からDRAM21への経路を再び起動する。
また、制御部22には、上述したキー入力部27と、音声処理部30、及びフラッシュ駆動部31が接続される。
キー入力部27は、上述したシャッタキーの他に、電源キー、手振れ補正キー、ズームキー、撮影モードキー、再生モードキー、カーソルキー、セットキー、メニューキー、マクロキー、及びフラッシュキー等から構成され、それらのキー操作に伴なう信号は直接制御部22へ送出される。
音声処理部30は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の録音時にはこのデジタルカメラ10の筐体前面に配設されたマイクロホン部32より入力された音声信号をデジタル化し、所定のデータファイル形式、例えばMP3(Moving Picture coding Experts Group−1 audio layer 3)規格にしたがってデータ圧縮して音声データファイルを作成し、上記メモリカード29へ送出する。
一方、音声処理部30は、音声の再生時にメモリカード29から読出されてきた音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、上記表示部26と同じくデジタルカメラ10の背面側に設けられるスピーカ部33を駆動して、拡声放音させる。
フラッシュ駆動部31は、静止画像撮影時に図示しないフラッシュ駆動用の大容量コンデンサを充電した上で、制御部22からの制御に基づいてキセノン放電管等で構成されるフラッシュ発光部34を閃光駆動させる。
しかるに、撮影モード時に静止画像ではなく動画像の撮影が選択されている場合には、1回目のシャッタキーが操作された時点で、上述した静止画データを取得して画像圧縮/伸長回路27でデータ圧縮し、メモリカード29へ記憶するという一連の動作を適宜フレームレート、例えば30[フレーム/秒]で連続して実行するものとして開始し、該シャッタキーが2回目に操作されるか、または所定の制限時間、例えば30秒が経過した時点でそれら一連の静止画データファイルを一括してモーションJPEGのデータファイル(AVIファイル)として設定し直す。
また、再生モード時には、制御部22がメモリカード29に記憶されている画像データを選択的に読出し、画像圧縮/伸長回路28で撮影モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸長し、伸長した画像データをDRAMインタフェース20を介しDRAM21に保持させた上で、このDRAM21の保持内容を表示コントローラ24を介してVRAM25に記憶させ、このVRAM25より定期的に画像データを読出してビデオ信号を発生し、上記表示部26で再生させる。
選択した画像データが静止画像ではなく動画像であった場合、選択した動画像ファイルを構成する個々の静止画データの再生を所定のフレームレートで時間的に連続して実行し、最後の静止画データの再生を終了した時点で、次に再生の指示がなされるまで先頭に位置する静止画データのみを用いて再生表示する。
なお、上記図1には示さないが、本デジタルカメラ10は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格に準じた外部機器との送受信も可能であるものとする。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
図2は、手振れ補正キーの操作により手振れ補正機能をオン設定している状態で、撮影モード時に実行される動画撮影に係る処理内容を示すもので、その動作制御はすべて制御部22が予め記憶されている動作プログラムに基づいて実行する。
その当所には、CCD13での撮像動作により画像データを取得してバッファであるDRAM21に一旦保持した上で(ステップA01)、同じくDRAM21に保持する前回の画像データと所定の探索範囲内(所定探索ブロック内)でパターンマッチングを行ない、画像の動きの量と方向とを算出する(ステップA02)。
算出した動きの量について、予め上記CCD13の探索範囲に対応して設定されたしきい値を越えているか否かにより動きの量が大きいか否か、換言すれば上記探索範囲内でのマッチングがとれないほどに大きく動いているか否かを判断する(ステップA03)。
ここで、動きの量が大きくなく、探索範囲内でのパターンマッチングが可能であったと判断した場合には、次いでその時点でCCD13の撮像駆動のフレームレート(FR)が通常の動画撮影時のフレームレート、例えば30[フレーム/秒]ではなく、より高速のフレームレート、例えば60[フレーム/秒]に設定されているかを判断する(ステップA04)。
高速のフレームレートとなっている場合は、その前のタイミングでも動きの量が大きいと判断された場合が継続した状態である。一方、高速のフレームレートとなっていないと判断した場合には、特にその前のタイミングでも動きの量が大きくなかったこととなるので、ステップA04でこれを判断すると、そのまま直前のステップA02で算出した動きの量と方向とにより、電子式の手振れ補正処理として直前のステップA01で取得し、DRAM21に保持していた撮像データから記録を行なう領域分を切出す(ステップA08)。この切出した撮像データに対し、画像圧縮/伸長回路28にてデータ圧縮した後にメモリカード29に記録し(ステップA09)、以上で1枚分の画像の記録を終えたものとして、再び上記ステップA01からの処理に戻る。
また、上記ステップA03で動きの量がしきい値を越えるほど大きいと判断した場合には、次いでその時点でCCD13の駆動フレームレートが高速に設定されているか否かを判断する(ステップA10)。
ここで高速のフレームレートが設定されていない場合には、その前の時点までは手振れによる動きの量が大きくなく、通常のフレームレートが設定されていたものとして、あらためてフレームレートを高速にするよう設定変更する(ステップA13)。
これは、図3(A)に示すように、通常のフレームレートによる時間差t(例えば1/30[秒])を有する、ある画像フレームF1から次の画像フレームF2に移行する間に、パターンマッチングを行なう探索範囲Aの中心位置からP1が距離L分だけ移動し、次フレームF2での探索範囲の中心位置P2が大きく外れてしまうことにより、正確なパターンマッチングを行なうことができない事態となっていることを示す。
そのため、図3(B)に示すように例えば2倍の高速のフレームレートを設定することで、ある画像フレームF1から時間差2/tだけ経過した時点での画像フレームF1′で撮像データを得るものとすれば、その画像フレームF1′での探索範囲A′の中心位置P1′は、上記中心位置P1からL/2だけ移動したことにより、パターンマッチングを行なうことが可能な探索範囲内にあることになるので、大きな手振れが発生してもこれに追従することができるようになることを示す。
また、ステップA10において、すでに高速のフレームレートが設定されていると判断した場合には、その時点で保持している撮像データが、上記図3(B)での画像フレームF1′の如く、本来の撮像と記録のタイミングで取得されたものではない可能性があるため、記録タイミングであるか否かを確認する(ステップA11)。
ここで、記録のタイミングであると判断した場合にはそのまま上記ステップA08からの処理に進む一方で、記録のタイミングではないと判断した場合には、次いで直前のステップA02で算出した動きの量と方向を反映しつつ、上記画像フレームF1′で示したように次の撮像データを取得して、上記ステップA02と同様に新たな手振れによる動きの量と方向とをパターンマッチングにより算出した上で(ステップA12)、再び上記ステップA11に進んで、正しい記録のタイミングとなったか否かを判断する。
したがって、上述した如く通常の画像撮影のフレームレートに対して高速のフレームレートを2倍に設定した場合には、2フレームに1度記録を行なうフレームタイミングとなるもので、ステップA12での処理も2フレームに1度だけ実行するものとなる。
また、上記ステップA04で動きの量が大きくなく、且つフレームレートが高速に設定されていると判断した場合には、それまで手振れにより動きの量が大きかったが、その時点ではそれほど大きくなく、高速のフレームレートを設定する必要もないものとして、次いでその時点で保持している撮像データが、上記図3(B)での画像フレームF1′の如く、本来の撮像と記録のタイミングで取得されたものではない可能性があるため、上記ステップA11と同様に記録タイミングであるか否かを確認する(ステップA05)。
ここで、記録のタイミングであると判断した場合には、新たに撮像のフレームレートを通常のレベルに下げる設定変更を行なった後に(ステップA07)、上記ステップA08からの処理に進む。
一方で、ステップA05で記録のタイミングではないと判断した場合には、次いで直前のステップA02で算出した動きの量と方向を反映しつつ、上記画像フレームF1′で示したように次の撮像データを取得して、上記ステップA02と同様に新たな手振れによる動きの量と方向とをパターンマッチングにより算出した上で(ステップA06)、再び上記ステップA05に進んで、正しい記録のタイミングとなったか否かを判断する。
以上、図2に示した処理を繰返し実行することで、手振れによる動きの量が大きいと判断される状態では記録に必要なフレームレートより高速のフレームレートを一時的に設定して手振れ補正の処理を実行するものとしたので、手振れによる動きの量が大きくとも、より短い時間周期で画像フレームを取得して動きの量と方向を検出するため、確実に手振れ補正を実行することができるものとなる。
なお、上記実施の形態では、画像のフレームレートを記録のフレームレートに合わせた通常(定速)と高速の2段階に変更設定するものとして説明したが、実際には、通常のフレームレートに加えて、複数段階で高速のフレームレートを設定するものとしてもよい。
例えば、本実施の形態でも説明した如く、デジタルカメラ10の撮影レンズ光学系12がズーム機能を有している場合、その焦点距離が長くなる望遠側では、手振れの影響がより顕著となるので、焦点距離が長くなる(=撮影画角が小さくなる)に連れて、より高速のフレームレートを設定して動き量を判定するものとしてもよい。
また、上記実施の形態の動作でも示した如く、手振れ補正を行なうために画像のフレームレートを高速に設定したのち、検出される動き量がそれほど大きくないと判断した場合には、段階的にフレームレートを下げるように設定変更することで、CCD13の駆動と画像処理による無駄な電力消費を回避するものとしてもよい。
(第2の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラに適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ全体の電子回路の概念構成については、上記図1で示したものと基本的に同様であるものとして、同一部分には同一符号を用いるものとして、その図示と説明とを省略する。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
図4は、手振れ補正キーの操作により手振れ補正機能をオン設定している状態で、撮影モード時に実行される動画撮影に係る処理内容を示すもので、その動作制御はすべて制御部22が予め記憶されている動作プログラムに基づいて実行する。
その当所には、CCD13での撮像動作により画像データを取得してバッファであるDRAM21に一旦保持した上で(ステップB01)、同じくDRAM21に保持する前回の画像データと所定の探索範囲内(所定探索ブロック内)でパターンマッチングを行ない、画像の動きの量と方向とを算出する(ステップB02)。
算出した動きの量について、予め上記CCD13の探索範囲に対応して設定されたしきい値を越えているか否かにより動きの量が大きいか否か、換言すれば上記探索範囲内でのマッチングがとれないほどに大きく動いているか否かを判断する(ステップB03)。
ここで、動きの量が大きくなく、探索範囲内でのパターンマッチングが可能であったと判断した場合には、次いでその時点で直前の上記ステップB02でパターンマッチングを行なった際に画像データを取扱う解像度が低く設定されているか否かを判断する(ステップA04)。
低い解像度となっている場合は、その前のタイミングでも動きの量が大きいと判断された場合が継続した状態である。一方、低い解像度となっていないと判断した場合には、特にその前のタイミングでも動きの量が大きくなかったこととなるので、ステップB04でこれを判断すると、そのまま直前のステップB02で算出した動きの量と方向とにより、電子式の手振れ補正処理として直前のステップB01で取得し、DRAM21に保持していた撮像データから記録を行なう領域分を切出す(ステップB06)。この切出した撮像データに対し、画像圧縮/伸長回路28にてデータ圧縮した後にメモリカード29に記録し(ステップB07)、以上で1枚分の画像の記録を終えたものとして、再び上記ステップB01からの処理に戻る。
また、上記ステップB03で動きの量がしきい値を越えるほど大きいと判断した場合には、次いでその時点で動き量の検出を行なう際に取扱う画像データの解像度が低く設定されているか否かを判断する(ステップB08)。
ここで低い解像度が設定されていない場合には、その前の時点までは手振れによる動きの量が大きくなく、通常の解像度が設定されていたものとして、あらためて動き検出で取扱う画像データの解像度が低くなるよう設定変更する(ステップB09)。
これは、図5(A)に示すように、通常の解像度による時間差tを有する、ある画像フレームF1から次の画像フレームF2に移行する間に、パターンマッチングを行なう探索範囲Aの中心位置からP1が距離L分だけ移動し、次フレームF2での探索範囲の中心位置P2が大きく外れてしまうことにより、正確なパターンマッチングを行なうことができない事態となっていることを示す。
そのため、図5(B)に示すように例えば動き検出で取扱う画像データの解像度を1/2となるように低く設定することで、演算量は変わらないながらも、相対的に探索範囲を長さ比で2倍となるように広げる結果となり、見かけ上の探索範囲を広げて、大きな手振れが発生してもこれに追従することができるようになることを示す。
また、ステップB08において、すでに動き検出を行なう際の解像度が低く設定されていると判断した場合には、そのまま上記ステップB06からの処理に進む。
また、上記ステップB04で動きの量が大きくなく、且つ解像度が低く設定されていると判断した場合には、それまで手振れにより動きの量が大きかったが、その時点ではそれほど大きくなく、低い解像度を設定する必要もないものとして、新たに動き検出を行なう際に取扱う解像度を通常のレベルに上げる設定変更を行なった後に(ステップB05)、上記ステップB06からの処理に進む。
以上、図4に示した処理を繰返し実行することで、手振れによる動きの量が大きいと判断される状態では動き検出のために取扱う画像データの解像度を低くするように一時的に設定して手振れ補正の処理を実行するものとしたので、手振れによる動きの量が大きくとも、間引いた画像データにより結果的に見かけ上の探索範囲を広げた状態で画像フレームを取得して動きの量と方向を検出するため、確実に手振れ補正を実行することができるものとなる。
なお、上記実施の形態では、動き検出を行なう際に取扱う画像データの解像度が通常の値と低い値の2段階に変更設定するものとして説明したが、実際には、通常の解像度に加えて、複数段階でより低い解像度を設定するものとしてもよい。
例えば、本実施の形態でも説明した如く、デジタルカメラ10の撮影レンズ光学系12がズーム機能を有している場合、その焦点距離が長くなる望遠側では、手振れの影響がより顕著となるので、焦点距離が長くなる(=撮影画角が小さくなる)に連れて、より低い解像度を設定して動き検出のためのパターンマッチング等の画像処理を実行するものとしてもよい。
また、上記実施の形態の動作でも示した如く、手振れ補正を行なうために取扱う画像の解像度を低く設定したのち、検出される動き量がそれほど大きくないと判断した場合には、段階的に取扱う画像の解像度を上げるように設定変更するものとしてもよい。
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、電子式の手振れ補正動作を動画撮影時に実行するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、静止画像の撮影時にスルー画像の表示に合わせて同様の動作を実行するものとしても、ある程度の手振れ補正効果を期待することができる。
また、上記各実施の形態は、いずれもデジタルカメラに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、カメラ機能を有する携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants:個人向け情報携帯端末)等、各種電子機器等にも同様に適用することが可能となる。
その他、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施の形態で実行される機能は可能な限り適宜組合わせて実施しても良い。上述した実施の形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件により適宜の組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施の形態に係るデジタル回路の機能回路の概略構成を示すブロック図。 同実施の形態に係る動画撮影時の手振れ補正処理の内容を示すフローチャート。 同実施の形態に係る動き量検出の検出条件(フレームレート)の変更設定を説明する図。 本発明の第2の実施の形態に係る動画撮影時の手振れ補正処理の内容を示すフローチャート。 同実施の形態に係る動き量検出の検出条件(画像の解像度)の変更設定を説明する図。
符号の説明
10…デジタルカメラ、11…モータ(M)、12…撮影レンズ光学系、13…CCD、14…タイミング発生器(TG)、15…CCDドライバ、16…AGC/SH回路、17…A/D変換器、18…カラープロセス回路、19…DMAコントローラ、20…DRAMインタフェース(I/F)、21…DRAM、22…制御部、23…主記憶メモリ、24…表示コントローラ、25…VRAM、26…表示部、27…キー入力部、28…画像圧縮/伸長回路、29…メモリカード、30…音声処理部、31…フラッシュ駆動部、32…マイクロホン部、33…スピーカ部、34…フラッシュ発光部。

Claims (10)

  1. 画像を撮影する撮像手段と、
    この撮像手段を周期的に駆動して得る時系列上での画像の変位を、各画像中の所定探索範囲内でパターンマッチングを行うことにより特定し、この特定された変位から上記撮像手段に生じている手振れの量と方向とを検出する検出手段と、
    この検出手段で検出した内容により上記撮像手段で得られる画像中から切出して記録する有効画像範囲を変位させる記録制御手段と、
    上記検出手段で検出した手振れの量が、上記所定探索範囲の大きさに対応して設定された所定の閾値を越えたか否かを判断する判断手段と、
    上記判断手段により上記検出手段で検出した手振れの量が上記所定の閾値を越えたと判断された場合には、上記所定探索範囲の大きさを変えることなく、この探索範囲内での相対的な手振れの変位量が低下するように上記検出手段での検出条件を可変設定する条件設定手段と
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記条件設定手段は、上記判断手段により上記検出手段で検出した手振れの量が上記所定の閾値を越えたと判断された場合には、上記パターンマッチングを行う周期を短くするか、あるいは、上記パターンマッチングを行う画像の解像度を低くするように、上記検出手段での検出条件を可変設定する条件設定手段と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 上記条件設定手段は、上記パターンマッチングを行う周期を短くすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 上記条件設定手段は、記録画像のフレームレートを変えることなく、上記パターンマッチングを行う周期を短くすることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 上記条件設定手段は、上記パターンマッチングを行う画像の解像度を低くすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 上記撮像手段は、撮影画角を可変するズーム機能を有し、
    上記条件設定手段は、上記検出手段で検出した手振れの量に加え、上記撮像手段のズーム機能による撮影画角に応じて上記検出手段での検出条件を可変設定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 上記条件設定手段は、上記検出手段での検出条件を複数段階に渡って可変設定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 上記条件設定手段は、上記パターンマッチングを行う周期を短くするか、あるいは、上記パターンマッチングを行う画像の解像度を低くした後、上記検出手段で検出した手振れの量が上記所定の閾値を越えないと判断された場合には、上記パターンマッチングを行う周期を段階的に長くしていくか、あるいは、上記パターンマッチングを行う画像の解像度を段階的に高くしていくことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  9. 画像を撮影する撮像装置での撮像方法であって、
    周期的に得る時系列上での撮像画像の変位を、各画像中の所定探索範囲内でパターンマッチングを行うことにより特定し、この特定された変位から上記撮像装置に生じている手振れの量と方向とを検出する検出工程と、
    この検出工程で検出した内容により上記撮像画像中から切出して記録する有効画像範囲を変位させる記録制御工程と、
    上記検出工程で検出した手振れの量が、上記所定探索範囲の大きさに対応して設定された所定の閾値を越えたか否かを判断する判断工程と、
    上記判断工程により上記検出工程で検出した手振れの量が上記所定の閾値を越えたと判断された場合には、上記所定探索範囲の大きさを変えることなく、この探索範囲内での相対的な手振れの変位量が低下するように上記検出工程での検出条件を可変設定する条件設定工程と、
    を有したことを特徴とする撮像方法。
  10. 画像を撮影する撮像装置に内蔵されたコンピュータを、
    周期的に得る時系列上での画像の変位を、各画像中の所定探索範囲内でパターンマッチングを行うことにより特定し、この特定された変位から上記撮像手段に生じている手振れの量と方向とを検出する検出手段と、
    この検出手段で検出した内容により上記撮像手段で得られる画像中から切出して記録する有効画像範囲を変位させる記録制御手段と、
    上記検出手段で検出した手振れの量が、上記所定探索範囲の大きさに対応して設定された所定の閾値を越えたか否かを判断する判断手段と、
    上記判断手段により上記検出手段で検出した手振れの量が上記所定の閾値を越えたと判断された場合には、上記所定探索範囲の大きさを変えることなく、この探索範囲内での相対的な手振れの変位量が低下するように上記検出手段での検出条件を可変設定する条件設定手段と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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