JP4871818B2 - デジタル放送波受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テレビジョン放送受信信号をアンテナ側装置から本体側装置へフラットケーブルを介して伝送する一方、本体側装置からアンテナ側装置へデジタル信号及び電源を供給するデジタル放送波受信装置に関する。
図9は車載用デジタル放送波受信装置の概念図である。車両本体1の複数個所にアンテナ側装置2が設置されており、車両本体1の所定箇所に設置した本体側装置3に対してフラットワイヤ4を介して接続している。アンテナ側装置2は、テレビジョン放送波を受信してIF信号に周波数変換するRF処理回路10を備える。本体側装置3は、OFDM変調されている受信信号を復調して画像及び音声信号を再生するOFDM復調回路20を備える。かかる車載用デジタル放送波受信装置では、アンテナ側装置2において受信されたテレビジョン放送波のIF信号がフラットワイヤ4を介して本体側装置3へ入力して復調される。また本体側装置3で発生させたクロック、データ等のデジタル信号及び電源電圧がフラットワイヤ4を介してアンテナ側装置2へ供給されて動作制御及び電源に用いられる。
図10はアンテナ側装置2(RF処理回路10)と本体側装置3(OFDM復調回路20)とを接続するフラットワイヤ4の構成を示す図である。フラットワイヤ4は、芯線がフラットに配列された複数のシールド無しケーブル4a〜4fで構成されている。一方の側から隣接する2本が、IF信号を伝送する平衡2線4a、4bとして割り当てられている。平衡2線に隣接する2本はクロック及びデータを伝送するデジタル信号線4c,4dとして割り当てられている。さらに、残る2本のうちの一本が電源電圧を印加する電源電圧用ケーブル4eとして割り当てられている。電源電圧用ケーブル4eは、本体側装置3側の端部とグランドとなる金属シャーシ21との間に直流電源22が接続されており、アンテナ側装置2側の端部と金属シャーシ21との間にバイパスコンデンサ23が接続されている。このように、フラットワイヤ4を構成している各シールド無しケーブル4a〜4fに役割を振り分けて、IF信号、クロック、データ及び電源を所定方向へ送信するように構成している。
なお、平衡形アナログ信号線と平衡形又は不平衡形デジタル信号線が混在するフラットケーブルにおいて、デジタル信号線の電位変化に起因して平衡形アナログ信号線に発生する不平衡雑音を抑制する信号線収容方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。平衡形アナログ信号線をフラットケーブル内の中央に配置し、デジタル信号線をフラットケーブルの外側に配置し、平衡形アナログ信号線に対してデジタル信号線と対称の位置にある線とデジタル信号線を夫々交互に接続することで、線間容量の不平衡による平衡形アナログ信号線間の誘導電圧を抑制し、不平衡雑音の発生を防止している。
特開昭60−170335号公報
しかしながら、特許文献1記載のフラットケーブルの信号線収容方法は、平衡形アナログ信号線に対してデジタル信号線と対称の位置にある線とデジタル信号線を夫々交互に接続する必要があり、結線作業が発生すると共に配線が複雑になる問題がある。
図10に示すデジタル放送波受信装置は、IF信号を伝送する平衡2線4a、4bとデジタル信号線4c,4dとが近接しているので、クロック及びデジタルデータ等のデジタル信号が平衡2線4a、4bを伝搬するIF信号に干渉する問題があった。またRF処理回路10のグラウンド端子を金属シャーシ21等のグラウンドに接続しなければ動作しないため、アンテナ側装置2においてRF処理回路10のグラウンド端子を金属シャーシ21に接続する必要があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、デジタル信号線間を接続して線間容量の不平衡を解消することなく、デジタル信号線から平衡2線のIF信号への干渉を抑制することができ、またRF処理回路のグラウンド端子を金属シャーシに直接接続しなくてもRF処理回路を動作させることができ、車両本体への設置作業が容易なデジタル放送波受信装置を提供することを目的とする。
本発明のデジタル放送波受信装置は、アンテナ側の高周波回路部と本体側の本体側回路部との間をフラットケーブルで接続し、アンテナで受信したデジタル放送波を前記高周波回路部で中間周波数に周波数変換し平衡信号として前記フラットケーブルへ送出する一方、前記本体側回路部から前記フラットケーブルを介して前記高周波回路部へ電源電圧を供給すると共に前記高周波回路部を動作制御するためのデジタル信号を前記本体側回路部で発生させて前記フラットケーブルを介して前記高周波回路部へ供給するデジタル放送波受信装置であって、前記フラットケーブルの中央の2本のケーブルを前記本体側回路部から前記高周波回路部への電源電圧を供給する電源電圧用ケーブルとして使用すると共に前記本体側回路部において基準電位に固定した基準電位用ケーブルとして使用し、前記平衡信号を伝送するケーブルと前記デジタル信号を伝送するケーブルとを前記中央の2本のケーブルを挟んで配置し、前記電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとの電位差を一定電圧にしたことを特徴とする。
この構成によれば、平衡信号を伝送するケーブルとデジタル信号を伝送するケーブルとを中央のケーブルである電源電圧用ケーブル及び基準電位用ケーブルを挟んで配置したので、平衡信号を伝送するケーブルとデジタル信号を伝送するケーブルとの間の物理的な距離を長くでき、平衡信号に対するデジタル信号の干渉を抑制できる。しかも、電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとの電位差を一定電圧にしたので、電源電圧用ケーブル及び基準電位用ケーブルに重畳するデジタル信号ノイズが相殺され、電源電圧用ケーブル及び基準電位用ケーブルが遮蔽体として作用して中間周波数信号とデジタル信号との干渉を抑制できる。
また本発明は、上記デジタル放送波受信装置において、前記電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとを前記高周波回路部内で高周波的に低インピーダンスで接続したことを特徴とする。
この構成により、電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとを高周波的に低インピーダンスで接続したことにより、電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとの電位差が一定電圧に維持され、電源電圧用ケーブル及び基準電位用ケーブルに重畳するデジタル信号ノイズを相殺することができる。
また本発明は、上記デジタル放送波受信装置において、前記電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとを前記高周波回路部内でコンデンサを介して接続したことを特徴とする。
この構成により、電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとをコンデンサを介して接続したことにより、両者を高周波的に低インピーダンスで接続でき、電源電圧用ケーブル及び基準電位用ケーブルに重畳するデジタル信号ノイズを相殺することができる。
また本発明は、上記デジタル放送波受信装置において、前記本体側回路部は、前記デジタル信号をASK変調して前記フラットケーブルへ送出する変調回路を備え、前記デジタル信号の搬送波と前記高周波回路部から周波数変換して前記フラットケーブルへ送出された中間周波数信号との周波数が互いに整数倍とならないようにしたことを特徴とする。
この構成により、デジタル信号の搬送波と中間周波数信号との周波数が互いに整数倍とならないようにしたので、デジタル信号に含まれる周波数成分から中間周波数信号に影響を与える周波数成分が無くなるので、デジタル信号による中間周波数信号への影響を抑制できる。
また本発明は、上記デジタル放送波受信装置において、前記本体側において前記フラットケーブルと接続される前記本体側回路部の出力段をエミッタフォロワ回路で構成したことを特徴とする。
この構成により、本体側回路部はフラットケーブルのインピーダンスの変動を受けにくくなり、安定した動作を実現できる。
また本発明は、上記デジタル放送波受信装置において、前記フラットケーブルにおいて前記中間周波数信号を伝送する2本のケーブルがケーブル途中で交差していることを特徴とする。
この構成により、平衡信号を伝送する2本のケーブルとデジタル信号を伝送するケーブルとの結合量が同じになるので、平衡信号を伝送する2本のケーブルに同一のノイズが乗り、ノイズを相殺することができる。
本発明によれば、デジタル信号線間を接続して線間容量の不平衡を解消することなく、デジタル信号線から平衡2線のIF信号への干渉を抑制することができ、またRF処理回路のグラウド端子を金属シャーシに直接接続しなくてもRF処理回路を動作させることができ、車両本体への設置作業を容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は一実施の形態に係る車載用デジタル放送波受信装置の概略図である。図10に示した車載用デジタル放送波受信装置の各部と同一部分には同一符号を付している。高周波回路部としてのRF処理回路10は図9に示す車両本体1の各部に設置されたアンテナ側装置2に内蔵されており、本体側回路部としてのOFDM復調回路20は車両本体1の本体側装置3に内蔵されている。
図1に示すように、フラットケーブル30はフラットに配列された6本のシールド無しケーブル30a〜30fで構成されている。電源電圧が印加される電源電圧用ケーブル30cと基準電位となるグランド電位に保持されるグランドケーブル30dが中央に配置されている。電源電圧用ケーブル30c及びグランドケーブル30dを挟んで片側に平衡信号の状態でIF信号を伝搬させる一対の平衡形アナログ信号線(平衡2線)30a、30bが配置され、反対側にクロックおよびデジタルデータを伝送するデジタル信号線30e,30fが配置されている。電源電圧用ケーブル30cの一端は本体側装置3において直流電源22の正極に接続されている。直流電源22の負極は金属シャーシ21に接続されている。また、グランドケーブル30dの一端は本体側装置3においてOFDM復調回路20のグランド端子20aに接続されており、グランド端子20aは金属シャーシ21に接続されている。一方、電源電圧用ケーブル30cの他端とグランドケーブル30dの他端とはアンテナ側装置2においてRF処理回路10の前段でコンデンサ31を介して高周波的に低インピーダンスで接続されている。
図2はフラットケーブル30におけるシールド無しケーブル30a〜30fの配置と、各ケーブル30a〜30fに流れる信号の種類を模式的に示した図である。同図に示すように、フラットケーブル30の中央部に電源電圧用ケーブル30c及びグランドケーブル30dを配置することで、デジタル信号線30e,30fと平衡形アナログ信号線(平衡2線)30a、30bとの間の物理的な距離を長くすることができる。また、電源電圧用ケーブル30c及びグランドケーブル30dが遮蔽体となってデジタル信号線30e,30fから平衡形アナログ信号線(平衡2線)30a、30bを伝搬するIF信号への干渉を抑制する働きも期待できる。
RF処理回路10では、電源電圧用ケーブル30cの他端をRF処理回路10の電源端子に接続し、グランドケーブル30dの他端をRF処理回路10のグラウンド端子に接続している。これにより、アンテナ側装置2では、RF処理回路10のグランド端子を直接に金属シャーシ21に接続しなくても動作可能になる。また、電源電圧用ケーブル30cの他端とグランドケーブル30dの他端とをコンデンサ31を介して接続することで、高周波的に低インピーダンスで接続された状態となっている。
図3(a)(b)はコンデンサ31を挿入した効果を確認するための電源電圧用ケーブル30c、グランドケーブル30d間の電位差をシミュレーションした結果を示す図である。図3(a)はコンデンサ31を挿入しなかった場合、図3(b)は0.1μFのコンデンサ31を挿入した場合のシミュレーション結果を示している。RF処理回路10の入力段での電源電圧用ケーブル30cの電位を「V1」とし、グランドケーブル30dの電位を「Vg」としている。電源電圧用ケーブル30c、グランドケーブル30d間の電位差はV1−Vgで表わされる。
図3(a)に示すように、コンデンサ31を挿入しなかった場合、電源電圧用ケーブル30c及びグランドケーブル30dにはデジタル信号線30e、30fからデジタル信号によるノイズが重畳し、電源電圧用ケーブル30c、グランドケーブル30d間の電位差(V1−Vg)はノイズに応じて変動している。電源電圧用ケーブル30c及びグランドケーブル30dによるシールド効果がある程度は期待できるが、電位差(V1−Vg)が大きく変動する場合にはアナログ信号線30a、30bを伝送するIF信号(IFa、IFb)に干渉する可能性がある。
図3(b)に示すように、コンデンサ31を挿入した場合、電源電圧用ケーブル30c及びグランドケーブル30dにはデジタル信号線30e、30fから同一波形のデジタル信号ノイズが重畳するが、電源電圧用ケーブル30cとグランドケーブル30dとがコンデンサ31を介して高周波的に低インピーダンスで接続されているので、電源電圧用ケーブル30cの電位変化(V1)とグランドケーブル30dの電位変化(Vg)とが打ち消しあい、電位差(V1−Vg)は完全にフラットな状態となっている。したがって、デジタル信号線30e、30fから発生するデジタル信号ノイズは電源電圧用ケーブル30c及びグランドケーブル30dで消滅し、電源電圧用ケーブル30c及びグランドケーブル30dを挟んで反対側のアナログ信号線30a、30bへの影響が大幅に軽減されてIF信号への干渉が抑えられる。
このように本実施の形態によれば、フラットケーブル30の中央に配置された電源電圧用ケーブル30c及びグランドケーブル30dを挟んで一方の側にアナログ信号線30a、30bを配置し、他方の側にデジタル信号線30e、30fを配置し、電源電圧用ケーブル30cの一端部とグランドケーブル30dの一端部とをコンデンサ31を介して高周波的に低インピーダンスで接続したので、デジタル信号線30e、30fから発生するデジタル信号ノイズがアナログ信号線30a、30bを伝搬するIF信号に干渉することを防止できる。しかも、RF処理回路10のグランド端子を金属シャーシに直接接続する必要がなく、設置作業を容易化することができる。
次に、以上の車載用デジタル放送波受信装置において、OFDM復調回路20からRF処理回路10に対して供給するクロックをASK変調して送信する場合について説明する。
図4は、クロックをASK変調して送信する構成を示す概略図である。アナログ信号線30a,30bとデジタル信号線30e以外のケーブルは省略している。OFDM復調回路20に備えた変調回路41に対して、クロックを供給すると共に、高周波発生回路42で生成した例えば27MHzの高周波信号を搬送波として供給する。変調回路41は、クロックの立ち上がり期間だけ搬送波(27MHz)を送出することでASK変調されたASK変調信号をデジタル信号線30eへ送りだす。
RF処理回路10では、デジタル信号線30eから出力されるASK変調信号を復調回路43に入力する。復調回路43は搬送波を平滑化する平滑回路で構成することができる。復調回路43では搬送波を平滑化してクロックを復調する。このように、クロックをASK変調してOFDM復調回路20からRF処理回路10に対して供給する。
また、RF処理回路10では、デジタル信号線30eに隣接配置されたもう一つのデジタル信号線30fから出力される矩形波状のデジタル信号(データ)をLPF44に入力する。LPF44においてデジタル信号(データ)に重畳する高調波成分を除去してデジタル信号(データ)を取り出す。
一方、RF処理回路10からOFDM復調回路20に向けてアナログ信号線(平衡2線)30a,30bを介してIF信号を伝送する。例えば、IF信号は1〜7MHzであるものとする。OFDM復調回路20ではアナログ信号線(平衡2線)30a,30bから出力されるIF信号をLPF45に入力する。LPF44の高域側の通過帯域をIF信号の最高周波数に設定することで、IF信号を取り出すことができる。
ここで、変調回路41でASK変調されるクロックの搬送波の周波数と、アナログ信号線30a,30bを伝搬するIF信号の周波数とが互いに整数倍にならないように設定する。これにより、クロック(デジタル信号)に含まれる周波数成分からIF信号に影響を与える周波数成分が無くなるので、干渉しにくくできる効果がある。
また、OFDM復調回路20からRF処理回路10へ供給するクロックを搬送波でASK変調することで、デジタル信号(データ)への干渉を抑制している。図5(a)に示すように、クロック側をASK変調することでクロックの立下り及び立ち上がりでのデジタル信号(データ)への干渉がなくなり、デジタル信号(データ)の立下り及び立ち上がりでのクロックへの干渉は小さな歪みに抑えることができる。
なお、図5(b)に示すように、隣接した2本のシールド無しケーブル30e,30fでクロックとデジタルデータとを同時に送信すると、クロック及びデジタルデータの立ち上がり及び立下りで干渉が生じて大きな波形歪が生じてしまう。
次に、アンテナ側のRF処理回路10と本体側のOFDM復調回路20とを接続するフラットケーブルの変形例について説明する。本変形例ではフラットケーブルを構成する複数のシールド無しケーブルのうち、IF信号を伝送する2本のケーブルをケーブル途中で交差させる。
図6(a)に示すように、OFDM復調回路20に一端が接続されたフラットケーブル30の他端にコネクタ51を設け、RF処理回路10に一端が接続されたフラットケーブル30の他端にツイストコネクタ52を設けている。双方のフラットケーブル30A、30Bのアナログ信号線30a,30b、電源電圧用ケーブル30c、グランドケーブル30d、デジタル信号線30e,30fが接続されるように、双方のコネクタ51,52を連結している。
図7に示すように、平衡2線であるアナログ信号線30a,30bは、デジタル信号を伝送するデジタル信号線30e,30fまでの距離が異なるので、アナログ信号線30aと30bとでは、デジタル信号線30e,30fとの間に形成される結合量が異なる。上記した通り、結合容量の相違がデジタル信号送信時にノイズとなる。
本実施の形態のように、IF信号を伝送する平衡2線であるアナログ信号線30a,30bをケーブル途中で交差させることにより、デジタル信号を伝送するデジタル信号線30e,30fとの結合量が同じになる。このため、デジタル信号線30e,30fからアナログ信号線30a,30bに対して同一のノイズが乗ることとなり、ノイズが相殺されるので、デジタル信号ノイズを抑制することができる。
なお、図6(b)に示すように、コネクタ51とツイストコネクタ52との間に、長さ調整用の中間ケーブル53を接続することもできる。中間ケーブル53は、OFDM復調回路側の端部に設けたツイストコネクタ54をコネクタ51に連結し、RF処理回路側の端部に設けたコネクタ55をツイストコネクタ52に連結している。
このように、長さ調整用の中間ケーブル53を接続してケーブル長が長尺化する場合であっても、長さ調整用の中間ケーブル53の両端においてIF信号を伝送する平衡2線であるアナログ信号線30a,30bをケーブル途中で交差させることができ、図6(a)のケーブル長と同等のノイズ相殺効果を奏することができる。
次に、OFDM復調回路20のケーブル側の出力段にエミッタフォロワ回路を設けた変形例について説明する。
図8は図4に示すASK変調用の変調回路41及び復調回路43にエミッタフォロワ回路を設けたOFDM復調回路20及びRF処理回路10の回路構成図である。OFDM復調回路20では、エミッタフォロワ回路は、第1トランジスタT1のベースに対してクロック入力端子61が抵抗62及びLC並列共振回路63を直列に介して接続されると共に、搬送波入力端子68がLC直列共振回路64を介して接続される。第1トランジスタT1のコレクタは第2トランジスタT2のベースに接続され、第2トランジスタT2のコレクタが第3トランジスタT3のベースに接続されている。第1〜第3トランジスタT1〜T3のコレクタは直流電源65に接続され、エミッタは金属シャーシ等のグランドに接続されている。第3トランジスタT3のエミッタはコンデンサ66を介してデジタル信号線の一端に接続される。図8では伝送線は一本だけを例示しているが、6本のシールド無しケーブルで構成されている。直流電源65はインダクタ67を介して電源電圧用ケーブル30cに接続されている。
RF処理回路10では、デジタル信号線の他端部がコンデンサ71を介して第4トランジスタT11のベースに接続される。第4トランジスタT11のコレクタは第5トランジスタT22のベースに接続される。第4及び第5トランジスタT11、T22のコレクタにはインダクタ73を介して直流電源が印加され、エミッタはグランドに接続される。また、第4トランジスタT11のコレクタと第5トランジスタT22のベースとの中間接続点とグランドとの間に平滑用コンデンサ72が接続されている。RF処理回路10では、グランドケーブルをグランドとして使用する。
復調回路43のエミッタフォロワ回路では、クロックが立ち上がっている期間だけ第1から第3トランジスタT1,T2,T3がオンし、その間に搬送波(27MHz)が第3トランジスタT1,T2,T3のベースに印加される。これにより、伝送線にはASK変調された信号が送出される。なお、搬送波(27MHz)はLC直列共振回路63によりクロック端子61方向の伝搬が阻止される。
以上のように、OFDM復調回路20の出力段にエミッタフォロワ回路を設けたことで、フラットケーブル30のインピーダンスの変動を受けにくくなり、安定した動作を実現できる。
本発明は、アンテナ側装置と本体側装置との間でフラットケーブルを介してテレビジョン放送受信信号及びデジタル信号をやり取りするデジタル放送波受信装置に適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る車載用デジタル放送波受信装置の概略図 シールド無しケーブルの配置と信号の種類を模式的に示した図 (a)コンデンサを挿入しない状態での電源電圧用ケーブル、グランドケーブル間電位差のシミュレーション結果を示す図、(b)コンデンサを挿入した状態でのケーブル間電位差のシミュレーション結果を示す図 クロックをASK変調して送信する構成を示す概略図 (a)クロックをASK変調した場合の送信信号及び受端信号を示す図、(b)クロックをASK変調しなかった場合の送信信号及び受端信号を示す図 (a)RF処理回路とOFDM復調回路とを接続するフラットケーブルとしてIF信号を伝送する2本のケーブルをケーブル途中で交差させた構成例を示す図、(b)長さ調整用の中間ケーブルを設けた構成例を示す図 アナログ信号線からデジタル信号線までの距離を模式的に示す図 変調回路及び復調回路にエミッタフォロワ回路を設けたOFDM復調回路及びRF処理回路の回路構成図 車載用デジタル放送波受信装置の概念図 アンテナ側装置と本体側装置とを接続するフラットワイヤの構成を示す図
符号の説明
1…車両本体、2…アンテナ側装置、3…本体側装置、10…RF処理回路、20…OFDM復調回路、21…金属シャーシ、22…直流電源、30…フラットケーブル、30a,30b…アナログ信号線(平衡2線)、30c…電源電圧用ケーブル、30d…グランドケーブル、30e…デジタル信号線(クロック用)、30f…デジタル信号線(データ用)、31…コンデンサ、41…変調回路、43…復調回路、44,45…LPF、51…コネクタ、52…ツイストコネクタ

Claims (7)

  1. アンテナ側の高周波回路部と本体側の本体側回路部との間をフラットケーブルで接続し、アンテナで受信したデジタル放送波を前記高周波回路部で中間周波数に周波数変換し平衡信号として前記フラットケーブルへ送出する一方、前記本体側回路部から前記フラットケーブルを介して前記高周波回路部へ電源電圧を供給すると共に前記高周波回路部を動作制御するためのデジタル信号を前記本体側回路部で発生させて前記フラットケーブルを介して前記高周波回路部へ供給するデジタル放送波受信装置であって、
    前記フラットケーブルの中央の2本のケーブルを前記本体側回路部から前記高周波回路部への電源電圧を供給する電源電圧用ケーブルとして使用すると共に前記本体側回路部において基準電位に固定した基準電位用ケーブルとして使用し、前記平衡信号を伝送するケーブルと前記デジタル信号を伝送するケーブルとを前記中央の2本のケーブルを挟んで配置し、前記電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとの電位差を一定電圧にしたことを特徴とするデジタル放送波受信装置。
  2. 前記電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとを前記高周波回路部内で高周波的に低インピーダンスで接続したことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送波受信装置。
  3. 前記電源電圧用ケーブルと基準電位用ケーブルとを前記高周波回路部内でコンデンサを介して接続したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のデジタル放送波受信装置。
  4. 前記本体側回路部は、前記デジタル信号をASK変調して前記フラットケーブルへ送出する変調回路を備え、前記デジタル信号の搬送波と前記高周波回路部から周波数変換して前記フラットケーブルへ送出された中間周波数信号との周波数が互いに整数倍とならないようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のデジタル放送波受信装置。
  5. 前記本体側において前記フラットケーブルと接続される前記本体側回路部の出力段をエミッタフォロワ回路で構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のデジタル放送波受信装置。
  6. 前記フラットケーブルにおいて前記中間周波数信号を伝送する2本のケーブルがケーブル途中で交差していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のデジタル放送波受信装置。
  7. 前記デジタル信号は、一方はASK変調されて前記フラットケーブル中の一方のケーブルを伝送し、他方は矩形波の状態で前記フラットケーブル中の他方のケーブルを伝送することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載のデジタル放送波受信装置。
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