JP4871800B2 - チラー装置 - Google Patents

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JP4871800B2
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Description

本発明は、温度を調整した熱媒体を負荷に供給するチラー装置に関する。
液晶パネルや半導体を生産するプロセスあるいは試験においては、温度制御を行うことが必須条件であり、種々の温度制御装置が使用されている。温度制御装置のなかには、チラー装置を利用したものがある。この種のチラー装置は、ワークや検査装置などの負荷が配置される負荷回路に、温度を調整した熱媒体を供給し、負荷の温度を設定温度に維持している。
例えば、冷却器とポンプとを備える一次回路と、一次回路の冷媒と熱交換する冷媒を循環するポンプを備える二次回路と、二次回路に設けたバッファタンクと、負荷に供給する冷媒を循環するポンプを備える負荷回路と、二次回路と負荷回路とを接続する連絡通路と、二次回路から負荷回路に混合する冷媒の流量を調整する連絡通路に設けられるバルブと、を有するチラー装置が示されている(特許文献1を参照)。
特開平11−183005号公報
上記の特許文献1に記載されたチラー装置は、バッファタンクが二次回路に直列的に配置されており、バッファタンク内に保有した冷媒の全量が二次回路を循環する形態となっている。このため、装置の立ち上げ時に二次回路内の冷媒を冷却するためには、比較的長時間を要している。
さらに、冷媒を循環させるポンプを、一次回路、二次回路、および負荷回路のそれぞれに、合計3台設けている。ポンプは設置スペースが比較的大きいことから、1台でも削減できれば、チラー装置全体の省スペース化を図ることが可能となる。
そこで、本発明は、装置の立ち上げを迅速に行うことができ、さらに、熱媒体を循環させるポンプなどの手段の設置台数の削減を通して、省スペース化を図り得るチラー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、第1熱媒体が流れる一次回路と、
前記第1熱媒体とは異なる第2熱媒体を負荷に供給する負荷回路と、
前記第1熱媒体と前記第2熱媒体との間の熱交換を行なう熱交換器と、を有し、
前記一次回路は、
第1熱媒体を冷却する冷凍機と、
前記冷凍機と前記熱交換器との間を接続する循環配管系と、
前記循環配管系に配置されて前記第1熱媒体を循環させる第1循環手段と、を備え、
前記負荷回路は、
前記熱交換器の出口側から、前記負荷の入口側に至る第1配管系と、
前記負荷の出口側から、前記熱交換器の入口側に至る第2配管系と、
前記第2熱媒体を保有するタンクと、
前記第1配管系から分岐して、前記タンクの入口側に至る第3配管系と、
前記タンクの出口側から、前記第3配管系が前記第1配管系から分岐した位置よりも下流側の位置において前記第1配管系に合流する第4配管系と、
前記第2配管系から分岐して、前記第4配管系が前記第1配管系に合流した位置よりも下流側の位置において前記第1配管系に合流する第5配管系と、
前記第3配管系に配置される第1バルブと、
前記第1配管系における前記第3配管系の分岐点と前記第4配管系の合流点との間に配置される第2バルブと、
前記第5配管系に配置される第3バルブと、
前記第1配管系のうち前記第5配管系が前記第1配管系から分岐した位置よりも下流側の位置または前記第2配管系に配置されて前記第2熱媒体を循環させる第2循環手段と、
前記負荷に供給する前記第2熱媒体の温度を検出する供給温度センサと、
前記タンクに保有される前記第2熱媒体の温度を検出するタンク用センサと、
前記第1バルブ、前記第2バルブ、および前記第3バルブの開度の調整を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記第1バルブを閉じることによって、前記タンクに保有した前記第2熱媒体を前記熱交換器に導かないようにして、残余の前記第2熱媒体を前記熱交換器において冷却する運転を実施し、
前記コントローラはさらに、前記第1バルブ、前記第2バルブ、および前記第3バルブの開度を調整することによって、前記タンクに保有される前記第2熱媒体の温度を前記負荷に供給する前記第2熱媒体の温度よりも低い温度に保ちつつ、前記第1配管系を流下する前記第2熱媒体に前記第2配管系を流下する前記第2熱媒体の一部を混合することによって、前記負荷に供給する前記第2熱媒体の温度を、前記タンクに保有される前記第2熱媒体の温度よりも高く、かつ、前記第2配管系を流下する前記第2熱媒体の温度よりも低い温度に調整する運転を実施するチラー装置である。
本発明のチラー装置によれば、タンクに保有した第2熱媒体を熱交換器に導かないようにして、残余の第2熱媒体を熱交換器において冷却する運転を実施できるので、装置の立ち上げ時に、必要量以上の第2熱媒体を冷却する必要がなく、装置の立ち上げを迅速に行うことができる。さらに、熱媒体を循環させる循環手段は第1と第2の2台で足り、循環手段の設置台数の削減を通して、省スペース化を図ったチラー装置を提供することができる。また、回転機器であるポンプは電磁弁などに比べると電力を要するので、1台でも削減することにより、チラー装置全体のランニングコストの低減に寄与することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るチラー装置10を示す構成図、図2は、一次回路11に含まれる冷凍機30の冷凍サイクルを示す構成図である。
図1を参照して、チラー装置10は、第1熱媒体が流れる一次回路11と、第1熱媒体とは異なる第2熱媒体を負荷Wに供給する負荷回路12と、第1熱媒体と第2熱媒体との間の熱交換を行なう熱交換器21と、を有している。一次回路11は、第1熱媒体の温度を所定の温度に調整する。負荷回路12は、負荷Wに供給される第2熱媒体を目標温度に調整する。負荷Wは、ワーク、検査装置、製造装置、あるいは恒温装置などであるが、本発明では特に限定されない。第2熱媒体としては、例えば、冷媒、純水などが用いられ、負荷Wに応じた媒体が選択される。第1熱媒体としては、例えば、冷媒、冷水などが用いられ、第2熱媒体に応じた媒体が選択される。
熱交換器21は、伝熱面積が広くて熱交換効率が高いが、第2熱媒体を保有する量が比較的少ない構造を有する熱交換器である。
図2をも参照して、一次回路11は、第1熱媒体を冷却する冷凍機30と、冷凍機30と熱交換器21との間を接続する循環配管系23と、循環配管系23に配置されて第1熱媒体を循環させるコンプレッサ31(第1循環手段に相当する)と、を備えている。コンプレッサ31は、冷凍機30内に組み込まれている。
冷凍機30の冷凍サイクルは、冷媒を圧縮するコンプレッサ31と、冷却水が流通する凝縮器32と、膨張弁33と、蒸発器として機能する熱交換器34と、を有する。第1熱媒体の出口温度T0は、熱交換器34に流入する冷媒の温度を調整することにより調整される。冷媒の温度は、冷凍機30の容量を制御することにより調整される。冷凍機30の容量制御は、ホットガス流量を制御することにより行われる。冷凍機30には、コンプレッサ31の出口側と膨張弁33の出口側とを連通するホットガスバイパス配管35と、ホットガスバイパス配管35の途上に配置される容量調整弁36および第1電磁弁37と、凝縮器32の出口から膨張弁33に至る配管の途上に配置される第2電磁弁38と、が設けられている。第1、第2電磁弁37、38のそれぞれは、一方が閉のときには他方が開かれ、一方が開のときには他方が閉じられる。第1電磁弁37が開かれると、コンプレッサ31により圧縮された比較的高温のガス状冷媒は、容量調整弁36およびホットガスバイパス配管35を通り、膨張弁33により断熱膨張されて比較的低温となった冷媒に混合される。膨張弁33の出口側に流下するホットガス流量は、容量調整弁36の設定値および第1電磁弁37の開時間により定まる。第1、第2電磁弁37、38の開閉の結果、熱交換器34に流入する冷媒の温度が調整され、熱交換器34で冷却される第1熱媒体が所定の温度に調節される。
負荷回路12は、第2熱媒体を保有するタンク22と、第1〜第5配管系41、42、43、44、45と、第1〜第3バルブ51、52、53と、第2熱媒体を循環させるポンプ60(第2循環手段に相当する)と、第2熱媒体の温度を検出する第1〜第4センサ71、72、73、74と、チラー装置10全体の制御を司るコントローラ80と、を備えている。
第1配管系41は、熱交換器21の出口側から、負荷Wの入口側に至っている。第2配管系42は、負荷Wの出口側から、熱交換器21の入口側に至っている。第3配管系43は、第1配管系41から分岐して、タンク22の入口側に至っている。第4配管系44は、タンク22の出口側から、第3配管系43が第1配管系41から分岐した位置よりも下流側の位置において第1配管系41に合流している。第5配管系45は、第2配管系42から分岐して、第4配管系44が第1配管系41に合流した位置よりも下流側の位置において第1配管系41に合流している。配管系のそれぞれは、1または複数の配管を接続して構成されている。符号46は、負荷Wに接続された入口配管47を接続する供給ポートを示し、符号48は、負荷Wに接続された出口配管49を接続する戻りポートを示している。
第1バルブ51は、第3配管系43に配置されている。第2バルブ52は、第1配管系41における第3配管系43の分岐点と第4配管系44の合流点との間に配置されている。第3バルブ53は、第5配管系45に配置されている。第1〜第3バルブ51、52、53のそれぞれは、開度を調整自在な電磁弁などから構成されている。
ポンプ60は、第5配管系45が第1配管系41から分岐した位置よりも下流側の位置において第1配管系41に配置されている。ポンプ60を第2配管系42に配置して、第2熱媒体を循環させるようにすることもできる。
第1センサ71(供給温度センサに相当する)は、第1配管系41に取り付けられ、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を検出する。第2センサ72は、ポンプ60の入口に取り付けられ、ポンプ60の入口における第2熱媒体の温度T2を検出する。第3センサ73は、熱交換器21の出口に取り付けられ、熱交換器21の出口における第2熱媒体の温度T3を検出する。第4センサ74(タンク用センサに相当する)は、タンク22に取り付けられ、タンク22に保有される第2熱媒体の温度T4を検出する。第1〜第4センサ71、72、73、74は、測温抵抗体や熱電対などから構成されている。
コントローラ80は、第1バルブ51、第2バルブ52、および第3バルブ53の開度の調整を制御する。コントローラ80は、CPUやメモリを主体に構成され、第1〜第4センサ71、72、73、74において検出した温度T1、T2、T3、T4に関する信号が入力され、開度を調整するための制御信号が第1〜第3バルブ51、52、53に出力される。コントローラ80には、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1などを設定する例えばテンキーなどの図示しない入力装置が接続されている。コントローラ80はまた、冷凍機30にも接続され、容量制御のための制御信号が第1、第2電磁弁37、38に出力されて、ホットガス流量が制御される。メモリには、チラー装置10の動作を制御するのに必要な各種パラメータやプログラムなどが記憶される。
チラー装置10および負荷Wの全体の動特性を正確にシミュレーションすることは事実上不可能である。このため、最終的な各種パラメータの値については、チラー装置10および負荷Wの全体の試運転を行いながら、トライアンドエラーにより決定される。決定されたパラメータ値はメモリに記憶される。
このチラー装置10では、タンク22を負荷回路12に直列的に配置するのではなく、第1配管系41に並列的に接続してある。そして、チラー装置10は、コントローラ80によって、第1バルブ51を閉じることにより、タンク22に保有した第2熱媒体を熱交換器21に導かないようにして、残余の第2熱媒体を熱交換器21において冷却する運転を実施できる。
タンクに保有した第2熱媒体を熱交換器21に導かないようにして、残余の第2熱媒体を熱交換器21において冷却する運転を実施できるので、装置の立ち上げ時に、必要量以上の第2熱媒体を冷却する必要がない。したがって、装置の立ち上げを迅速に行うことが可能となる。
チラー装置10はさらに、コントローラ80によって、第1バルブ51、第2バルブ52、および第3バルブ53の開度を調整することによって、タンク22に保有される第2熱媒体の温度T4を負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1よりも低い温度に保っている。また、第1配管系41を流下する第2熱媒体に第2配管系42を流下する第2熱媒体の一部を混合することによって、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を調整自在となっている。具体的には、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を、タンク22に保有される第2熱媒体の温度T4よりも高く、かつ、第2配管系42を流下する第2熱媒体の温度よりも低い温度に調整する運転を実施できる。
タンク22に保有される第2熱媒体の温度T4を、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1よりも低い温度に調整して保有しているので、負荷Wの温度上昇が大きいときでも、第2熱媒体の温度T1を直ぐに低くして、負荷Wの温度を迅速に下げることができる。したがって、負荷Wの温度を応答性良く制御できる。
負荷回路12は、さらに、第1配管系41に配置され第2熱媒体を加熱する電気ヒータ90(加熱部に相当する)を有している。コントローラ80は、電気ヒータ90の作動を制御することによって、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を、目標とする温度まで昇温する。電気ヒータ90により第2熱媒体を加熱して、負荷Wの温度を所望の温度にまで迅速に高めることができる。加熱部80は、電気ヒータ90に限られず、第2熱媒体を加熱する機能を有する限りにおいて適宜選択できる。
タンク22に保有される第2熱媒体を必要に応じて負荷Wに供給する形態では、チラー装置10に含まれる第2熱媒体の全量を電気ヒータ90によって再加熱した後に、さらに第2熱媒体の全量を再冷却する必要がない。このため、電気ヒータ90によって再度加熱する際の、エネルギーロスを可及的に低減でき、チラー装置10を効率良く運転できる。
なお、ポンプ60は、負荷回路12で第2熱媒体を循環できればよいため、その配置位置は図示のように電気ヒータ90の入口側に限られるものではない。例えば、電気ヒータ90の出口側に配置し、加熱された第2熱媒体を送り出す位置に配置してもよい。
チラー装置10は、負荷Wに要求される下限温度から上限温度までの温度範囲で、第2熱媒体の温度を制御できなければならない。したがって、冷凍機30の冷却能力は、第2熱媒体の循環流量、負荷Wの下限温度、負荷Wにおける発熱量などに基づいて決定され、電気ヒータ90の加熱能力は、第2熱媒体の循環流量、負荷Wの上限温度などに基づいて決定される。
チラー装置10の性能仕様の一例を挙げれば、制御温度として、−65℃〜+30℃であり、制御精度として、一定負荷のときに±1.0℃、負荷変動時に±2.0℃である。また、昇降温性能として、停止状態から立上げる場合において、常温(25℃)から下限温度(−65℃)まで15分以内に到達でき(無負荷状態において)、運転中の場合において、1分間に30℃の速さで温度変化ができる(昇降ともに、全温度域にて)。
次に、チラー装置10の種々の運転について説明する。
(1)立ち上げ運転
図3は、チラー装置10の立ち上げ運転の初期における第2熱媒体の流れを示す図、図4は、チラー装置10の立ち上げ運転において、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1の変化を、第3バルブ53の開度の変化、第1バルブ51の開度の変化、第2バルブ52の開度の変化、および、電気ヒータ90のオン−オフ作動の変化とともに示す図である。
立ち上げ運転は、無負荷状態において、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を+30℃から−65℃にする運転である。設定温度は、−65℃である。
図3に示すように、立ち上げ運転は、第1〜第3バルブ51、52、53および電気ヒータ90の作動状態の違いから、a区間(立上げ時)、b区間(移行区間)、c区間(温調モード)に大別できる。各区間において、第1〜第3バルブ51、52、53および電気ヒータ90は次のように作動している。
(a)a区間(立上げ時)
この区間における第1〜第3バルブ51、52、53の開閉状態が図3に示される。閉状態のバルブは黒塗りによって示され、開状態のバルブは白抜きによって示されている。
第1バルブ51 0 %
第2バルブ52 100 %
第3バルブ53 0 %
電気ヒータ90 0 %
a区間においては、起動時に熱負荷を最大限に抑えるために、第1バルブ51および第3バルブ53を全閉とし、第2バルブ52を全開とし(図3参照)、熱交換器21において冷凍機30の最大能力で第2熱媒体を降温する。電気ヒータ90の出力は0%(ゼロ)である。第1バルブ51を閉じることによって、タンク22に保有した第2熱媒体を熱交換器21に導かないようにして、残余の第2熱媒体を熱交換器21において冷却する運転を実施できる。このため、装置の立ち上げ時に、必要量以上の第2熱媒体を冷却する必要がなく、装置の立ち上げが迅速なものとなる。
負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1が設定温度からの偏差+10℃程度になると、次のb区間(移行区間)に移る。
(b)b区間(移行区間)
第1バルブ51 0 %
第2バルブ52 50 %
第3バルブ53 50 %
電気ヒータ90 0 %
b区間においては、第1バルブ51を全閉としたまま、第2バルブ52の開度を全開から50%まで徐々に絞り、第3バルブ53の開度を50%まで徐々に開く。
負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1が設定温度付近になり、偏差+5℃程度になると、冷却能力を弱め、次のc区間(温調モード)に移る。移行区間においても第1バルブ51を閉じていることから、必要量以上の第2熱媒体を冷却する必要がなく、装置の立ち上げが迅速なものとなる。
(c)c区間(温調モード)
第1バルブ51 15 %
第2バルブ52 50 %(開度制御)
第3バルブ53 50 %(開度制御)
電気ヒータ90 出力制御(設定値に対して出力)
c区間においては、冷凍機30に余力が出てくるので、冷却された第2熱媒体をタンク22に流下させ、蓄冷する。つまり、第1バルブ51の開度を全閉から15%まで開き、電気ヒータ90の入口温度が設定温度よりもやや低い−2〜−5℃程度になるように、第2バルブ52および第3バルブ53の開度調整を行う。そして、電気ヒータ90によって、出力制御を行って昇温し、設定温度に温調する。
(2)温調運転
図5は、チラー装置10の温調運転における第2熱媒体の流れを示す図である。第1〜第3バルブ51、52、53の開閉状態が図に示されるが、三角状の黒塗りは、開度が調整されて開かれていることを示している。
温調運転は、負荷変動に応じて、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を設定温度に温調する運転である。設定温度は、−65℃である。
温調運転では、上述した立ち上げ運転におけるc区間(温調モード)と同様に、第1〜第3バルブ51、52、53および電気ヒータ90が作動している。
第1バルブ51 15 %
第2バルブ52 50 %(開度制御)
第3バルブ53 50 %(開度制御)
電気ヒータ90 出力制御(設定値に対して出力)
温調運転においては、第1バルブ51の開度を15%に維持し、電気ヒータ90の入口温度が設定温度よりもやや低い−2〜−5℃程度になるように、第2バルブ52および第3バルブ53の開度調整を行う。そして、電気ヒータ90によって、出力制御を行って昇温し、設定温度に温調する。
このように、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を目標とする温度に維持する温調運転において、コントローラ80は、第1バルブ51の開度を固定し、第2バルブ52および第3バルブ53の開度を増減調整する。
このように第1バルブ51、第2バルブ52、および第3バルブ53の開度を調整することによって、タンク22に保有される第2熱媒体の温度T4を負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1よりも低い温度に保っている。また、第1配管系41を流下する第2熱媒体に第2配管系42を流下する第2熱媒体の一部を混合することによって、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を調整自在となっている。具体的には、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を、タンク22に保有される第2熱媒体の温度T4よりも高く、かつ、第2配管系42を流下する第2熱媒体の温度よりも低い温度に調整する運転を実施できる。
(3)急冷却運転
図6は、チラー装置10の急冷却運転の初期における第2熱媒体の流れを示す図、図7は、チラー装置10の急冷却運転において、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1の変化を、第3バルブ53の開度の変化、第1バルブ51の開度の変化、第2バルブ52の開度の変化、および、電気ヒータ90のオン−オフ作動の変化とともに示す図である。
急冷却運転は、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を+30℃から−65℃にする運転である。設定温度は、−65℃である。立ち上げ運転との違いは、タンク22内に冷却された第2熱媒体が保有されている点である。
図7に示すように、急冷却運転は、第1〜第3バルブ51、52、53および電気ヒータ90の作動状態の違いから、a区間(急冷却区間)、b区間(移行区間)、c区間(温調モード)に大別できる。各区間において、第1〜第3バルブ51、52、53および電気ヒータ90は次のように作動している。
(a)a区間(急冷却区間)
この区間における第1〜第3バルブ51、52、53の開閉状態が図6に示される。閉状態のバルブは黒塗りによって示され、開状態のバルブは白抜きによって示されている。
第1バルブ51 100 %
第2バルブ52 0 %
第3バルブ53 0 %
電気ヒータ90 0 %
a区間においては、事前に冷却したタンク22内の第2熱媒体を第1配管系41に供給するために、第1バルブ51を全開とし、第2バルブ52および第3バルブ53を全閉とし(図6参照)、冷蓄熱分を放出して、第2熱媒体を急速に冷却する。電気ヒータ90の出力は0%(ゼロ)である。
このように、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を急速に降温する急冷却運転において、コントローラ80は、第1バルブ51の開度を全開とし、第2バルブ52および第3バルブ53の開度を全閉とする。
負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1が設定温度からの偏差+10℃程度になると、次のb区間(移行区間)に移る。
(b)b区間(移行区間)
第1バルブ51 50 %
第2バルブ52 0 %
第3バルブ53 50 %
電気ヒータ90 0 %
b区間においては、第2バルブ52を全閉としたまま、第1バルブ51の開度を全開から50%まで徐々に絞り、第3バルブ53の開度を50%まで徐々に開く。
負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1が設定温度付近になり、偏差+5℃程度になると、冷却能力を弱め、次のc区間(温調モード)に移る。
(c)c区間(温調モード)
第1バルブ51 50 %
第2バルブ52 0 %
第3バルブ53 50 %(開度制御)
電気ヒータ90 出力制御(設定値に対して出力)
c区間においては、電気ヒータ90の入口温度が設定温度よりもやや低い−2〜−5℃程度になるように、第3バルブ53の開度調整を行う。そして、電気ヒータ90によって、出力制御を行って昇温し、設定温度に温調する。
タンク22に保有される第2熱媒体の温度T4と熱交換器21の出口における第2熱媒体の温度T3との差が5℃程度まで近づいたところで、タンク22に保有される第2熱媒体からの放熱を停止するため、第1バルブ51を全閉とし、第2バルブ52を開き、蓄熱媒体の切り離しを行う。
タンク22内部の第2熱媒体の放熱・蓄熱の判断は、温度設定時にT3−T4の温度差−35℃程度で放熱運転(急冷却運転)を開始し、T3−T4の温度差が−5℃まで近づいたところで第2熱媒体の切り離しを行う。
(4)急加熱運転
図8は、チラー装置10の急加熱運転の初期における第2熱媒体の流れを示す図、図9は、チラー装置10の急加熱運転において、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1の変化を、第3バルブ53の開度の変化、第1バルブ51の開度の変化、第2バルブ52の開度の変化、および、電気ヒータ90のオン−オフ作動の変化とともに示す図である。
急加熱運転は、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を−65℃から+20℃にする運転である。設定温度は、+20℃である。
図8に示すように、急加熱運転は、第1〜第3バルブ51、52、53および電気ヒータ90の作動状態の違いから、a区間(急加熱区間)、b区間(移行区間)、c区間(温調モード)に大別できる。各区間において、第1〜第3バルブ51、52、53および電気ヒータ90は次のように作動している。
(a)a区間(急加熱区間)
この区間における第1〜第3バルブ51、52、53の開閉状態が図8に示される。閉状態のバルブは黒塗りによって示され、開状態のバルブは白抜きによって示されている。
第1バルブ51 0 %
第2バルブ52 0 %
第3バルブ53 100 %
電気ヒータ90 100 %
a区間においては、熱交換器21をバイパスして第2熱媒体を循環させるために、第1バルブ51および第2バルブ52を全閉とし、第3バルブ53を全開とする(図8参照)。電気ヒータ90の出力を100%にして、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を昇温する。冷凍機30の運転は継続し、熱交換器21およびタンク22の第2熱媒体の冷却を行う。
このように、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を急速に昇温する急加熱運転において、コントローラ80は、第1バルブ51および第2バルブ52の開度を全閉とし、第3バルブ53の開度を全開とし、電気ヒータ90を作動する。
負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1が設定温度からの偏差−10℃程度になると、次のb区間(移行区間)に移る。
(b)b区間(移行区間)
第1バルブ51 0 %
第2バルブ52 50 %
第3バルブ53 50 %
電気ヒータ90 出力制御(設定値に対して出力)
b区間においては、第1バルブ51を全閉としたまま、第2バルブ52の開度を50%まで徐々に開き、第3バルブ53の開度を全開から50%まで徐々に絞る。
負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1が設定温度付近になり、偏差−5℃程度になると、加熱能力を弱め、次のc区間(温調モード)に移る。
(c)c区間(温調モード)
第1バルブ51 15 %
第2バルブ52 50 %(開度制御)
第3バルブ53 50 %(開度制御)
電気ヒータ90 出力制御(設定値に対して出力)
c区間においては、第1バルブ51の開度を全閉から15%まで開き、電気ヒータ90の入口温度が設定温度よりもやや低い−2〜−5℃程度になるように、第2バルブ52および第3バルブ53の開度調整を行う。そして、電気ヒータ90によって、出力制御を行って昇温し、設定温度に温調する。
上述したように、本実施形態のチラー装置10によれば、タンク22を第1配管系41に並列的に接続してあるため、第1バルブ51を閉じることによって、タンク22に保有した第2熱媒体を熱交換器21に導かないようにして、残余の第2熱媒体を熱交換器21において冷却する運転を実施できる。このため、装置の立ち上げ時に、必要量以上の第2熱媒体を冷却する必要がなく、装置の立ち上げを迅速に行うことが可能となる。
さらに、熱媒体を循環させる循環手段としては、第1熱媒体を循環するコンプレッサ31(第1循環手段)と、第2熱媒体を循環するポンプ60(第2循環手段)との2台で足りる。前述した特許文献1に記載されたチラー装置10に比べて、循環手段の設置台数の削減できる。これを通して、省スペース化を図ったチラー装置10を提供することができる。また、回転機器であるポンプ60は電磁弁などに比べると電力を要するので、1台でも削減することにより、チラー装置10全体のランニングコストの低減に寄与することができる。
また、タンク22に保有される第2熱媒体の温度T4を、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1よりも低い温度に調整しているので、負荷Wの温度上昇が大きいときでも、第2熱媒体の目標温度を直ぐに低くして、負荷Wの温度を迅速に下げることができる。したがって、負荷Wの温度を応答性良く制御できる。
また、第2熱媒体を加熱する電気ヒータ90を有しているので、電気ヒータ90により第2熱媒体を加熱して、負荷Wの温度を所望の温度にまで迅速に高めることができる。タンク22に保有される第2熱媒体を必要に応じて負荷Wに供給する形態では、チラー装置10に含まれる第2熱媒体の全量を電気ヒータ90によって再加熱した後に、さらに第2熱媒体の全量を再冷却する必要がない。このため、電気ヒータ90によって再度加熱する際の、エネルギーロスを可及的に低減でき、チラー装置10を効率良く運転できる。
また、コントローラ80によって、第1バルブ51の開度を固定し、第2バルブ52および第3バルブ53の開度を増減調整することによって、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を目標とする温度に維持する温調運転を実現できる。
また、コントローラ80によって、第1バルブ51の開度を全開とし、第2バルブ52および第3バルブ53の開度を全閉とすることによって、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を急速に降温する急冷却運転を実現できる。
また、コントローラ80によって、第1バルブ51および第2バルブ52の開度を全閉とし、第3バルブ53の開度を全開とし、電気ヒータ90を作動することによって、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を急速に昇温する急加熱運転を実現できる。
図10は、本発明の他の実施形態に係るチラー装置10aを示す構成図である。チラー装置10と同じ部材には同じ符号を付し、その説明は一部省略する。
図10を参照して、このチラー装置10aにあっては、一次回路11は、さらに、熱交換器21から出た第1熱媒体をタンク22aに流下させるとともにタンク22aに保有される第2熱媒体と熱交換した第1熱媒体を冷凍機30に戻す分岐配管系24と、分岐配管系24に配置され熱交換器21から出た第1熱媒体をタンク22aに流下させる第4バルブ54と、を有している。チラー装置10aは、タンク22aを、第1熱媒体と第2熱媒体との間で熱交換を行なう熱交換器として機能させることができる。タンク22aは、第2熱媒体を循環させていない場合であっても、第1熱媒体との熱交換により冷却された第2熱媒体を保有することができる。
前述したように、熱交換器21は、伝熱面積が広くて熱交換効率が高いが、第2熱媒体を保有する量が比較的少ない構造を有する熱交換器である。一方、タンク22aは、第1熱媒体が流れるチューブを第2熱媒体内に浸漬させ、第2熱媒体を保有する量が比較的多い構造を有する熱交換器となっている。
図示例では、第4バルブ54のほかに、第5バルブ55を循環配管系23に配置してある。コントローラ80は、第4バルブ54および第5バルブ55の開度の調整を制御する。第4バルブ54を全開とし、第5バルブ55を全閉とすることにより、第1熱媒体は、熱交換器21およびタンク22aの順に直列的に流下する。逆に、第4バルブ54を全閉とし、第5バルブ55を全開とすることにより、第1熱媒体は、熱交換器21にのみ流下する。また、第4バルブ54および第5バルブ55の開度を調整することにより、熱交換器21から出た第1熱媒体の一部をタンク22aに流下させて、タンク22aにおける第1熱媒体の熱交換量を調整することができる。
このチラー装置10aでは、タンク22aに保有される第2熱媒体の温度T4を、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1よりも低い温度に保っている。そして、チラー装置10aは、コントローラ80によって、第1バルブ51、第2バルブ52、および第3バルブ53の開度を調整し、タンク22aから第4配管系44を経て第1配管系41に流下する第2熱媒体の量を調整することによって、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1を、タンク22aに保有される第2熱媒体の温度T4よりも高い温度に調整自在となっている。
タンク22aに保有される第2熱媒体の温度T4を、負荷Wに供給する第2熱媒体の温度T1よりも低い温度に調整しているので、負荷Wの温度上昇が大きいときでも、第2熱媒体の温度T1を直ぐに低くして、負荷Wの温度を迅速に下げることができる。したがって、負荷Wの温度を応答性良く制御できる。
チラー装置10aは、上述したチラー装置10と同様に運転される。特に、タンク22a内の第2熱媒体を第1熱媒体との熱交換により冷却することができるので、冷凍機30の余力に応じて、タンク22aに保有される第2熱媒体を冷却しておくことができる。例えば、立ち上げ運転や急加熱運転におけるc区間(温調モード)において、冷凍機30の余力にて、タンク22aに保有される第2熱媒体を冷却しておくことができる。
上述した実施形態と同様に、他の実施形態においても、装置の立ち上げを迅速に行うことができ、さらに、熱媒体を循環させるポンプなどの手段の設置台数の削減を通して、省スペース化を図ることができる。
本発明の実施形態に係るチラー装置を示す構成図である。 一次回路に含まれる冷凍機の冷凍サイクルを示す構成図である。 チラー装置の立ち上げ運転の初期における第2熱媒体の流れを示す図である。 チラー装置の立ち上げ運転において、負荷に供給する第2熱媒体の温度変化を、第3バルブの開度の変化、第1バルブの開度の変化、第2バルブの開度の変化、および、電気ヒータのオン−オフ作動の変化とともに示す図である。 チラー装置の温調運転における第2熱媒体の流れを示す図である。 チラー装置の急冷却運転の初期における第2熱媒体の流れを示す図である。 チラー装置の急冷却運転において、負荷に供給する第2熱媒体の温度変化を、第3バルブの開度の変化、第1バルブの開度の変化、第2バルブの開度の変化、および、電気ヒータのオン−オフ作動の変化とともに示す図である。 チラー装置の急加熱運転の初期における第2熱媒体の流れを示す図である。 チラー装置の急加熱運転において、負荷に供給する第2熱媒体の温度変化を、第3バルブの開度の変化、第1バルブの開度の変化、第2バルブの開度の変化、および、電気ヒータのオン−オフ作動の変化とともに示す図である。 本発明の他の実施形態に係るチラー装置を示す構成図である。
符号の説明
10 チラー装置、
10a チラー装置、
11 一次回路、
12 負荷回路、
21 熱交換器、
22 タンク、
22a 熱交換器としても機能するタンク、
23 循環配管系、
24 分岐配管系、
30 冷凍機、
31 コンプレッサ(第1循環手段)、
41 第1配管系、
42 第2配管系、
43 第3配管系、
44 第4配管系、
45 第5配管系、
51 第1バルブ、
52 第2バルブ、
53 第3バルブ、
54 第4バルブ、
55 第5バルブ、
60 ポンプ(第2循環手段)、
71 第1センサ(供給温度センサ)、
72 第2センサ、
73 第3センサ、
74 第4センサ(タンク用センサ)、
80 コントローラ、
90 電気ヒータ(加熱部)、
W 負荷。

Claims (6)

  1. 第1熱媒体が流れる一次回路(11)と、
    前記第1熱媒体とは異なる第2熱媒体を負荷(W)に供給する負荷回路(12)と、
    前記第1熱媒体と前記第2熱媒体との間の熱交換を行なう熱交換器(21)と、を有し、
    前記一次回路(11)は、
    第1熱媒体を冷却する冷凍機(30)と、
    前記冷凍機(30)と前記熱交換器(21)との間を接続する循環配管系と、
    前記循環配管系に配置されて前記第1熱媒体を循環させる第1循環手段(31)と、を備え、
    前記負荷回路(12)は、
    前記熱交換器(21)の出口側から、前記負荷(W)の入口側に至る第1配管系(41)と、
    前記負荷(W)の出口側から、前記熱交換器(21)の入口側に至る第2配管系(42)と、
    前記第2熱媒体を保有するタンク(22)と、
    前記第1配管系(41)から分岐して、前記タンク(22)の入口側に至る第3配管系(43)と、
    前記タンク(22)の出口側から、前記第3配管系(43)が前記第1配管系(41)から分岐した位置よりも下流側の位置において前記第1配管系(41)に合流する第4配管系(44)と、
    前記第2配管系(42)から分岐して、前記第4配管系(44)が前記第1配管系(41)に合流した位置よりも下流側の位置において前記第1配管系(41)に合流する第5配管系(45)と、
    前記第3配管系(43)に配置される第1バルブ(51)と、
    前記第1配管系(41)における前記第3配管系(43)の分岐点と前記第4配管系(44)の合流点との間に配置される第2バルブ(52)と、
    前記第5配管系(45)に配置される第3バルブ(53)と、
    前記第1配管系(41)のうち前記第5配管系(45)が前記第1配管系(41)から分岐した位置よりも下流側の位置または前記第2配管系(42)に配置されて前記第2熱媒体を循環させる第2循環手段(60)と、
    前記負荷(W)に供給する前記第2熱媒体の温度(T1)を検出する供給温度センサ(71)と、
    前記タンク(22)に保有される前記第2熱媒体の温度(T4)を検出するタンク用センサ(74)と、
    前記第1バルブ(51)、前記第2バルブ(52)、および前記第3バルブ(53)の開度の調整を制御するコントローラ(80)と、を備え、
    前記コントローラ(80)は、前記第1バルブ(51)を閉じることによって、前記タンク(22)に保有した前記第2熱媒体を前記熱交換器(21)に導かないようにして、残余の前記第2熱媒体を前記熱交換器(21)において冷却する運転を実施し、
    前記コントローラ(80)はさらに、前記第1バルブ(51)、前記第2バルブ(52)、および前記第3バルブ(53)の開度を調整することによって、前記タンク(22)に保有される前記第2熱媒体の温度(T4)を前記負荷(W)に供給する前記第2熱媒体の温度(T1)よりも低い温度に保ちつつ、前記第1配管系(41)を流下する前記第2熱媒体に前記第2配管系(42)を流下する前記第2熱媒体の一部を混合することによって、前記負荷(W)に供給する前記第2熱媒体の温度(T1)を、前記タンク(22)に保有される前記第2熱媒体の温度(T4)よりも高く、かつ、前記第2配管系(42)を流下する前記第2熱媒体の温度よりも低い温度に調整する運転を実施するチラー装置。
  2. 前記一次回路(11)は、さらに、
    前記熱交換器(21)から出た前記第1熱媒体を前記タンク(22)に流下させるとともに前記タンク(22)に保有される前記第2熱媒体と熱交換した前記第1熱媒体を前記冷凍機(30)に戻す分岐配管系と、
    前記分岐配管系に配置され前記熱交換器(21)から出た前記第1熱媒体を前記タンク(22)に流下させる第4バルブ(54)と、を有し、
    前記タンク(22)を、前記第1熱媒体と前記第2熱媒体との間で熱交換を行なう熱交換器として機能させることが自在な請求項1に記載のチラー装置。
  3. 前記負荷(W)に供給する前記第2熱媒体の温度(T1)を目標とする温度に維持する温調運転において、前記コントローラ(80)は、前記第1バルブ(51)の開度を固定し、前記第2バルブ(52)および前記第3バルブ(53)の開度を増減調整する請求項1または請求項2に記載のチラー装置。
  4. 前記負荷(W)に供給する前記第2熱媒体の温度(T1)を急速に降温する急冷却運転において、前記コントローラ(80)は、前記第1バルブ(51)の開度を全開とし、前記第2バルブ(52)および前記第3バルブ(53)の開度を全閉とする請求項1または請求項2に記載のチラー装置。
  5. 前記負荷回路(12)は、
    前記第1配管系(41)に配置され前記第2熱媒体を加熱する加熱部(90)をさらに有し、
    前記コントローラ(80)は、前記加熱部(90)の作動を制御することによって、前記負荷(W)に供給する前記第2熱媒体の温度(T1)を、目標とする温度まで昇温する請求項1または請求項2に記載のチラー装置。
  6. 前記負荷(W)に供給する前記第2熱媒体の温度(T1)を急速に昇温する急加熱運転において、前記コントローラ(80)は、前記第1バルブ(51)および前記第2バルブ(52)の開度を全閉とし、前記第3バルブ(53)の開度を全開とし、前記加熱部(90)を作動する請求項5に記載のチラー装置。
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