JP4870080B2 - 改良ジオフォン・キャリブレーション法 - Google Patents

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Description

本発明は、ジオフォン、すなわち地層内の振動を検出するための装置に関する。また、本発明は、検出動作や送信動作を行う別のタイプの振動変換器に適用することができる。
地震探査において、地震エネルギー源を原因とする地面の振動は、離散した位置で、センサによって検出され、このセンサの出力は、地下構造の性質を決定するために用いられる。地震エネルギー源としては、地震やその他の地殻変動活動、沈下、火山活動等の自然現象、または、人為的なもの、たとえば地表または地下での作業や、地表または地下における震源の計画的な操作による音波ノイズがある。センサは、震源から生じる圧力場を検出するハイドロフォンと、震源から生じる振動を検出するジオフォンとの、2つの主要なカテゴリに分類される。
地震エネルギー源から直接に、または地下の反射体経由で伝搬する地震エネルギーによって地面が動く時、地表または地面を貫くボアホールの壁に設けられるジオフォンは、エネルギーの伝搬方向へ動く。しかしながら、ジオフォンの軸が運動方向に合っていれば、ジオフォン内部のスプリングに載置された可動コイルは、同じ位置に滞り、ハウジングに対するコイルの相対運動を引き起こす。コイルが磁場中で動く時、このコイルに電圧が励起され、信号として出力される。ジオフォンの応答は、周波数依存である。
ジオフォンを確実に正しく動作させるために、定期的にまたは使用の前にキャリブレーションを行うことが好ましい。通常、ジオフォンのメーカーおよびベンダーは、顧客に売る前に、ジオフォン・ユニットのキャリブレーションを全く行わない。むしろ、メーカーは、ジオフォン・ユニットの仕様が、特定の気温、たとえば室温において、仕様の許容範囲内であるという保証を行う。しかしながら、この種の許容範囲の保証は、ジオフォン・ユニットの適当なキャリブレーションの代わりになるものではない。従って、多くのジオフォン・ユニット購入者は、現地に設置する前に、購入したジオフォン・ユニットのキャリブレーション・テストを、購入者自身で実行している。
しかしながら、従来のジオフォン・キャリブレーション・テストは、今日の地震探査活動の多くが必要とするジオフォンの精度を保証するには、しばしば不十分である。したがって、地震探査測定の精度を向上するために、従来のジオフォン・キャリブレーション・テストの改良に対する要求は、当然のことである。
本発明の種々の実施例は、地震探査活動で利用するために構成されたジオフォン応答パラメータを計算するための、様々な方法、システム、コンピュータプログラム製品に関する。少なくとも一つのキャリブレーション・テストは、ジオフォンに対して行われ、このジオフォンに関連する応答パラメータの第1部分の値を決定する。たとえば、応答パラメータの第1部分は開路感度、減衰係数、固有周波数などを含む。そして、応答パラメータの第1部分に関する情報を用いて、ジオフォンの移動質量パラメータ値が決定される。一つの実施例によれば、移動質量パラメータ値は、ジオフォンに付随する移動質量の大きさを示している。
本発明の別の様相は、地震探査活動で利用するために構成または設計された第1のジオフォンによって生成された応答出力情報を修正するための技術に関する。第2のジオフォンの理想的な応答のための第2の伝達関数は、第2のジオフォンに付随する一部の応答パラメータに関する情報に基づいて決定される。たとえば、応答パラメータの一部は開路感度、減衰係数、固有周波数などを含む。そして、第1のジオフォンによって生成されたジオフォン応答出力情報は、伝達関数を用いて修正される。特定の実施例によれば、第1のジオフォンに関する他の伝達関数は、第1のジオフォンに付随する一部の応答パラメータに関する情報に基づいて決定される。第1のジオフォンにより生成されたジオフォンの応答出力情報は、第1および/または第2の伝達関数を用いて修正される。
本発明のさらに別の様相は、地震探査活動で生成された地震探査情報を処理するための技術に関する。地震情報の第1部分は、少なくとも一つのジオフォンにより生成されるジオフォン応答出力情報を含む。地震探査情報の第2部分は、地震の探査活動を実行する際に用いられる少なくとも一つの震源信号に関する震源信号情報を含む。第1のジオフォンに付随する応答パラメータ値の第1部分が決定される。一つの実施例において、応答パラメータ値の第1部分は、ジオフォン上の少なくとも一つのキャリブレーション・テスト手続きを実行することで測定される。少なくとも一部の地震探査情報を変更し、応答パラメータ値の第1部分の一つ以上を補正することにより、地震探査情報の精度が改良される。
本発明の様々の様相の更なる目的、特徴および利点は、添付図面を参照してなされる、以下の好ましい実施例の記述から明らかにされる。
以下により詳細に記載されているように、本発明は、地震探査活動を改良し容易にするために用いられる様々な技術を提供する。たとえば、本発明の一つの様相は、ジオフォン応答パラメータの現地測定を可能にする技術に関する。本発明の別の様相は、ジオフォンのキャリブレーションを改良するため、そして、ジオフォン応答パラメータの測定の精度を改良するための技術に関する。本発明のさらに別の様相は、ジオフォンの応答出力データの精度を改良するために、このデータの補正を行う技術に関する。
本出願に記載した様々な技術および機能のより良い理解のために、先ず、ジオフォン測定技術の概要を記述する。
地震調査では、地下を伝播する地震波を測定することにより、地中の構造イメージをマッピングする。しばしば、ジオフォンは、たとえば、ダウンホール、地表面や海底等の、様々な位置で地震信号を検出するために用いられる。従来のジオフォンの一例が、図1に示されている。図1のジオフォン10は、図1に示すように、ボビン14に載置された可動コイル12、13、マグネット15、サスペンション・スプリング20、22を備えた一対のポールピース16、18、およびハウジング24を含む。ポールピース16、18およびハウジング24は、透磁的材料でできており磁場を発生させ、可動コイル12、13はその磁場の中に支持される。図1の例では、可動コイル12、13、ボビン14およびサスペンション・スプリング20、22の組み合わせによって、ジオフォンの実効移動質量部(m)が形成される。本件出願において用いられているように、「ジオフォン」という用語は、図1に示されているような従来タイプのジオフォンや、たとえばこの従来タイプのジオフォンに比較して、測定可能な加速度範囲が広く設計または構成されるジオフォン加速度計(GAC)を含んでいる。
図1の実施例に示すように、ジオフォン10は、1つまたは一対のスプリングによって、磁束内に支持されたコイルの移動質量を含む。磁気回路のハウジングが外部振動によって動く間、可動コイルは同じ位置に留まろうとする。図2は、図1のジオフォンの略図である。図2に示すように、可動コイル202は外部振動に応答して電圧egを生成する。コイルには、直流抵抗rが付随している。必要な減衰係数を得るために、ジオフォン出力には抵抗Rが設けられている。
通常、ジオフォンの応答は、たとえば、室温における、その固有周波数、減衰係数、感度およびコイルの直流抵抗といった付随する応答特性により決定される。従来のジオフォンの応答特性の一例が、以下の式(1)乃至(6)により表される。説明のため、ここではジオフォンが正弦波の地面の加速度に応答するものとする。即ち、たとえば、地面の加速度が
α = a・sin(ωt) (1)
で表され、ジオフォンの応答が、次の式により特徴付けられる。
g= A(ω)sin(ωt−φ) (2)
ここで、
Figure 0004870080
Figure 0004870080
Figure 0004870080
Figure 0004870080
ここで、
gは発生電圧に対応し、
0は開路感度に対応し、
Sはトータル感度に対応し、
ζ0は開路減衰係数に対応し、
ζはトータル減衰係数に対応し、
ω0は固有周波数 = 2πfoに対応し、
rは直流抵抗に対応し、
Sは分岐抵抗に対応し、
mは実効移動質量に対応する。
(バイブロサイス)
地震データの取得において、地下の地質学的構造を調べるために、地震波を利用する。物理探査技術の1つに、一般に「バイブロサイス」探査または単にバイブロサイスと呼ばれるものがある。バイブロサイスは、地中や水中を伝播し、地震検知器(たとえばジオフォン)により検出される、制御された波列を生成するバイブロサイス震源を利用する。
図8は、バイブロサイス探査に用いられる様々な装置構成の一例を示す。図8の一例に示すように、地震データの地表取得は、地表バイブロサイス震源812を使用して実行することができる。通常、地表バイブロサイス震源は、スイープ時間として知られる選択された期間の間に励起された波動場を発する。地震検知器(たとえば、地表取得ジオフォン806a、ダウンホール取得ジオフォン806b)は、スイープ期間の間および聴取時間(listen time)と一般に呼ばれる追加期間の間、地面の運動を検出する。通常、励起は、約2から約20秒またはそれより長いスイープ時間の間、連続的に変化する周波数で地面または水域に印加された正弦波の波動場を形成するように行われる。一般に、地震データの海洋取得では、海洋エアガン震源は、一般に多重周波数を有する単一パルスを含む震源信号を生成するために用いる。
図8に示されているようなバイブレータ812を利用する地震の取得の場合、パイロット・スイープ信号がバイブレータを駆動し、このパイロット・スイープ信号に基づいて、バイブレータが地中に音波信号を注入する。地表および/またはダウンホールのジオフォン(806a、806b)は、図8に示すように地中を伝播する信号を検出する。ジオフォンにより検出された信号は、上記の式(1)および(2)のジオフォン伝達関数によって、フィルタ処理をかけられる。そして、記録された信号は、地震レコーダ(たとえば、地表地震レコーダ804a、ダウンホール地震レコーダ804b)に直接送られるパイロット・スイープ信号(802a、802b)と相関がとられる。
図9は、図8に示される様々な位置および装置の間の異なる信号経路の一例を示す。ここで、説明のために、バイブロサイス相互相関技術の一例を、図9、10A、10Bおよび11を参照して例示する。
図10Aは、与えられた期間、周波数が変化(たとえば5Hzから50Hz)するフィルタ処理されていないスイープ信号の一例を示す。図9に示すように、フィルタ処理されてない電気的スイープ信号は、バイブレータ902および相互相関ユニット912に送られる。1つの実装では、バイブレータ902は、地層構造904内で、対応する地震の振動を起こす電気的スイープ信号を用いる。これらの振動はジオフォン910により検出され、それによりフィルタ処理されたジオフォンの応答信号が出力される。図10Bは、ジオフォンでフィルタ処理が行われた後の、シミュレートされたスイープ信号の一例を示す。図10Bの一例において、70%の減衰を有する10Hzのジオフォンによって、信号のフィルタ処理が行われている。
相互相関ユニット912は、フィルタ処理されてないパイロット・スイープ信号と、ジオフォンでフィルタ処理が行われたスイープ信号との比較を行う。図11には、フィルタ処理がなされてない(すなわち当初のまたは発信元の)スイープ信号1102とジオフォンでフィルタ処理が行われたスイープ信号1104との間の相関関係の一例が、グラフを用いて示されている。図11に示すように、たとえば10Hzから100Hzまで、5Hzから50Hzまでといった様々な範囲のスイープ信号周波数について、もはや相関結果はゼロ位相ではない。
(ジオフォン応答特性およびキャリブレーション)
通常、ジオフォンメーカーは、室温での名目上の(公称の)応答特性を付けてジオフォンを供給しており、この応答特性が特定の許容範囲の仕様を満たしていることを保証している。たとえば、メーカーは、固有周波数、開路感度、開路減衰係数および直流抵抗について、室温での許容範囲が±5%であると明記している。しかしながら、本発明の思想に基づいて実行されたテストによれば、ジオフォンの応答特性の5%の誤差は、結果として、15%以上の振動振幅測定誤差となりえることが示された。
正確な情報を得るのに充分な精度で地震の信号を処理するために、使用前にジオフォンのキャリブレーションを行い、たとえばこのジオフォン・キャリブレーションおよび/または応答特性を考慮してジオフォンの応答から得られたデータを調整する事により、ジオフォンの応答特性を補正することが望ましい。
普通は、ジオフォンのキャリブレーションは、固有周波数、減衰係数、感度および直流抵抗といったジオフォンの応答特性を決定するために、ジオフォン上の一つ以上のテストを実行することによってなされる。通常、可動コイルのジオフォンの直流抵抗(r)は、マルチメータを使用して測定される。ジオフォンの固有周波数、減衰係数および感度特性は、たとえば、ステップ・キャリブレーション・テスト技術、インパルス・キャリブレーション・テスト技術、インピーダンス・キャリブレーション・テスト技術またはダイナミック・キャリブレーション・テスト技術といった異なる測定技術またはテスト技術を使用することにより、測定される。ジオフォンの感度特性も、相互関係キャリブレーション・テスト技術を使用して測定できる。これらの異なる測定技術の各々は、後述の通りである。
ステップ・キャリブレーション・テスト技術
ジオフォンの応答特性を測定するためのステップ・キャリブレーション・テスト技術の一例は、図3Aおよび図3Bに図示されている。図3Aは、ジオフォン300の略図である。ステップ・キャリブレーション・テスト技術の一実施例によれば、Eに電圧を印加して可動コイル310をその中立位置からずらす。その後(たとえば、時間Tで)、Eへの電圧の印加を止め、ジオフォンはその固有振動に従って応答を行う。この固有振動は、ジオフォンの出力からの応答信号として測定される。これは、たとえば、図3Bに示されており、ここではステップ・テスト入力電圧352(Eでの)とジオフォン出力信号354をグラフを用いて示されている。ステップ・テストを用いることで、Eの値、可動コイルの直流抵抗およびジオフォンの移動質量の大きさを含む初期パラメータ・セットに基づいて、ジオフォンの感度、固有周波数および減衰係数特性が計算される。
インパルス・キャリブレーション・テスト技術
図4Aおよび図4Bを参照すれば、ジオフォンの応答特性を測定するためのインパルス・キャリブレーション・テスト技術の一例が示されている。図4Aは、ジオフォン400の概略図である。インパルス・キャリブレーション・テスト技術の一実施例によれば、インパルス・テスト信号が、402でジオフォンに入力される。インパルス・テスト信号の一例は、図4Bの信号ライン452によって表示されている。感度、減衰および固有周波数に対して、ジオフォンの応答出力信号454の一部の幅(たとえば、al、a2、T)が、ジオフォンの応答特性の規定の許容範囲に基づいて予め算出されている。インパルス・テスト信号は、たとえば時間Tで印加され、ジオフォンの応答特性がその応答特性の規定の許容範囲に納まっているかどうかを確認するために、al、a2、Tにおいてジオフォンの応答が測定される。通常、インパルス・キャリブレーション・テスト技術は、ジオフォンのキャリブレーションには用いられず、むしろ、ジオフォンの応答特性がその応答特性の規定の許容範囲に納まっているかどうかを確認するために用いられる。
インピーダンス・キャリブレーション・テスト技術
図5を参照すれば、ジオフォンの応答特性を測定するためのインピーダンス・キャリブレーション・テスト技術の一例が、示されている。インピーダンス・キャリブレーション・テスト技術の一実施例によれば、504で入力信号(たとえば、正弦波信号)が印加され、図5に示されているように、出力電圧e、eが測定される。測定周波数でのインピーダンスは、以下の式により導き出すことができる。
Figure 0004870080
式7において、コイルに印加される電気信号は、eにより表される。コイルに流れ込む電流は、eおよびRで決定される。ジオフォンのインピーダンスは、次のように表現される。
Figure 0004870080
インピーダンスの計算では、周波数ω、ωにおける少なくとも2つの測定結果を利用する。固有周波数(ω)、減衰係数(ζ)および感度(S)は、以下の通り計算される。
Figure 0004870080
Figure 0004870080
Figure 0004870080
Figure 0004870080
なお、
Figure 0004870080
ここで、
は、固有周波数[Hz]に対応し、
ζは、開路減衰係数係数に対応し、
Sgは、公称移動質量[V/m/s]から導き出された開路感度に対応し、
ωは、f1の角周波数に対応し、
ωは、f2の角周波数に対応し、
Re(Z)は、インピーダンス実数部に対応し、
Im(Z)は、インピーダンス虚数部に対応し、
rは、コイル抵抗[Ω]に対応し、
mは、ジオフォン移動質量[kg]に対応する。
上記のインピーダンス・キャリブレーション・テスト技術を用いたジオフォンの応答特性の計算が、ジオフォンの移動質量(m)の既知の値の利用に依存していることが理解されよう。通常、このmの既知の値は、メーカーにより提供される移動質量の公称値に対応する。
ダイナミック・キャリブレーション・テスト技術
図6を参照すれば、ジオフォンの応答特性を測定するためのダイナミック・キャリブレーション・テスト技術の一例が示されている。
ダイナミック・キャリブレーション・テスト技術の一実施例によれば、たとえば図6に示すように、キャリブレーションのなされた基準センサ604および一つ以上のキャリブレーション対象のジオフォン602が、加振装置606の上に配置される。ジオフォン602および基準センサ604は、加振装置606によって(たとえば、垂直方向の加振)振り動かされる。そして、ジオフォンの応答特性は、ジオフォンの応答出力を基準センサの出力と比較することにより、決定される。たとえば、位相および振幅応答が基準センサ測定から知ることができるので、当該ジオフォンの固有周波数および減衰係数は両者の伝達関数から決定することができる。
ダイナミック・キャリブレーション・テスト技術の相対的な精度が、基準センサのキャリブレーションおよび基準センサの応答の精度に依存することが理解されよう。通常、測定標準のためのある種の組織に関連する第三者によって、基準センサ604のキャリブレーションが行われる。
図6の実施例は、垂直構成を用いたダイナミック・キャリブレーション・テストの1つの実装を示している。本発明の別の実装では、ダイナミック・キャリブレーション・テストは、水平構成を用いて実行することができる。このような実施例では、ジオフォン、基準センサおよび加振装置アセンブリは水平に配置され、加振は水平方向に加えられる。
少なくとも一つの実施例によれば、ジオフォン、基準センサおよび加振装置は、ハウジングに収納され、たとえば、鉄、鋼および/または加振装置およびジオフォンの間の磁気結合を防止する効果のある材料によって作られる。
ダイナミック・キャリブレーション・テスト技術の1つの実装によれば、基準センサ604は、基準ジオフォンの移動質量が実質的に正確に測定および/または決定された基準ジオフォンに対応する。ジオフォンの移動質量を正確に測定するための様々な技術は、後でさらに詳細に記載される。
相互関係キャリブレーション・テスト技術
図7Aおよび図7Bを参照すれば、ジオフォンの応答特性を測定するための相互関係キャリブレーション・テスト技術の一例が示されている。
一つの実施例では、相互関係キャリブレーション・テスト技術は、基準センサが用いられない状況で、多重ジオフォンの感度を決定するために用いることができる。
たとえば、図7Aの実施例に示すように、三つのキャリブレーションされていないジオフォン(Ga,Gb, Gc)は、1ブロック710に載置される。そして、正弦波電気信号eは、ジオフォンのうちの1つ(Ga)へ入力される。そして、このジオフォンは示されている方向に加振される。この加振は、ブロック710の揺動となり、さらに、ジオフォンGb、Gcの揺動となる。
開路条件において、ジオフォンGb、Gcの応答出力信号(すなわち、eabおよびeac)は、以下に示すように、入力信号電圧およびジオフォンインピーダンスの関数として表現される。
Figure 0004870080
ここでMは、三つのジオフォンを有するブロックの質量である。
そして、他の正弦波電気信号は、(たとえば、図7Bに記載されているように)ジオフォンGbへ入力され、ブロック710とともに、ジオフォンGcを揺動する。ジオフォンGc(ebc)の応答は、次のように表現される。
Figure 0004870080
三つのジオフォンの絶対感度は、下の式を解くことで決定される。
Figure 0004870080
図7A乃至図7Bの実施例は、水平構成を用いている相互関係キャリブレーション・テストの1つの実装を示している。本発明の別の実装では、相互関係キャリブレーション・テストは、また、垂直構成を使用して実行することもできる。そのような実施例では、ジオフォンは垂直に配置され、加振は垂直方向に行われる。
相互関係キャリブレーション・テスト技術に関する追加細目については、「The Reciprocity Calibration of Piezoelectric Accelerometers」マーク・ハリソン、A.O.サイカーズ、ポール G.マルコット、米国音響学会、24巻、第4号(1952年7月)に記載されており、すべての目的に関して、これらの内容全体が本明細書中に組み込まれる。
ジオフォンのキャリブレーションの相互関係キャリブレーション・テスト技術の様々な実施例の詳述は、「APPARATUS AND METHOD FOR CALIBRATION OF SENSING TRANSDUCERS」という名称のゲイブリルセンの米国特許第5,644,067号に記載されており、すべての目的に関して、これらの内容全体が本明細書中に組み込まれる。
(ジオフォンのキャリブレーションに影響を及ぼしている他の要因)
本発明の思想に基づいて行われた研究は、ジオフォンの応答測定が、その内部応答特性だけでなく、たとえば温度およびジオフォンの傾斜といった外的要因にも依存していることを明らかにした。たとえば、ジオフォンの直流抵抗(r)は温度の関数であり、ジオフォンの応答もまた、温度の関数である。より詳しく言えば、図2に示されている電気回路を考えると、ジオフォンの感度は、式6(上記)で示すように、コイル抵抗rの変化の影響を受ける。たとえば、図7に示されているように、開路感度は、温度によって低下する。温度は、開路減衰係数特性にも影響を及ぼす。ジオフォンの応答は、その傾斜によっても影響を受ける。さらに、ジオフォンが傾斜状態で用いられる場合、内部スプリングの変位は、ジオフォンの固有周波数を変更する。
移動質量について
ジオフォンの応答測定および/または応答特性に影響を及ぼす上記の要因に加え、上記ジオフォン・キャリブレーションとジオフォン応答特性テスト技術の多くは、未知のジオフォン特性の値を決定する上で、様々なジオフォン性質の既知の値の利用に依存しているという事が理解されよう。たとえば、上記したように、少なくとも上記ジオフォン・キャリブレーション・テスト技術およびジオフォン応答特性テスト技術の一部は、ジオフォンの移動質量(m)に関して、既知の値を利用しなければならない。図1を参照して既に説明したように、可動コイル12、13、ボビン14およびサスペンション・スプリング20、22の組み合わせによって、ジオフォン10の移動質量部(m)が形成される。通常、mの値は、メーカーにより提供される移動質量の公称値に対応している。ジオフォン移動質量値を決定するためにメーカーによって使われる技術の1つは、移動質量を構成する個々の要素(たとえば、可動コイル、ボビン、サスペンション・スプリング)毎に見積られた質量値または平均の質量値を合計することによって移動質量を計算することである。
ジオフォンメーカーは、普通、公称ジオフォン応答特性の値を提供しており、この応答特性が許容範囲の仕様を満たしていることを保証しているので、業界では、ジオフォン・キャリブレーション・テストを実行する際に、メーカーにより提供される移動質量の公称値に依存するのが通常である。さらに、ジオフォン移動質量値の正確な計算は、これを確認するのが極めて困難である。その1つの理由は、移動質量が、ユーザーからは通常アクセスできないジオフォン内部の(そして、繊細な)いくつかの異なる構成部分から成るということである。別の理由は、ジオフォン移動質量値に寄与する正確な移動サスペンション・スプリング質量部分を決定することは難かしいということである。
さらに、従来、業界ではジオフォン移動質量値の誤差が、実質的にジオフォンのキャリブレーションおよび/またはジオフォンの応答特性の誤差に影響を与えるという可能性の認識がなかったために、従来は、ジオフォン移動質量値の測定を別途実行する必要も要求もなかったのである。その結果、当業者には、メーカーにより提供される公称値よりも高い精度でジオフォン移動質量値を測定する動機はなかったのである。
しかしながら、これまでの常識に反して、本発明の思想により、ジオフォン公称移動質量値の誤差が、事実上、ジオフォンのキャリブレーションおよび/またはジオフォンの応答特性の誤差に実質的に寄与することが発見されたのである。したがって、ジオフォンのキャリブレーション測定および/またはジオフォンの応答補正技術を改良するための1つの技術は、ジオフォン移動質量特性の正確な測定を実行することである。本発明の少なくとも一つの実施例によれば、移動質量の大きさが測定され、様々なジオフォンの応答特性の決定および/または補正に用いられる。一つの実施例では、測定された移動質量の大きさは、たとえば、ジオフォンの応答特性テスト技術の一つ以上を使用することにより、ジオフォンの応答特性(たとえば固有周波数、減衰係数、感度、その他)をより正確に決定するために用いられる。
本発明の特定の実施例によれば、ジオフォンのキャリブレーション測定および/またはジオフォンの応答補正技術を改良するための1つの技術は、ジオフォン制作の前に、可動コイル、ボビンおよびサスペンション・スプリングの質量を測定することによって移動質量を決定し、ジオフォンにこの決定された移動質量の値を記録することである。このようにして、各々のジオフォンの実際の移動質量値を確認することができ、次の操作に利用することができる。この技術は、移動質量のメーカーの見積値または公称値を使用する従来の技術と異なっている。さらに、より正確な移動質量値を用い、たとえば、式9、11および12に記載されているインピーダンス法により、ジオフォン応答パラメータのより高い精度を得ることも可能である。
本発明の別の実施例によれば、ジオフォンの移動質量の大きさを決定するために使うことのできる他の技術として、上記のジオフォンの応答特性テスト技術の一つまたは複数を使用して決定されたジオフォン応答パラメータ値の少なくとも一部を用いて、ジオフォンの移動質量値を計算する。たとえば、1つの実装では、移動質量値は、以下の式にて説明されるように、ジオフォンの減衰係数、固有周波数および開路感度の測定値または算出値を使用して計算される。
Figure 0004870080
または
Figure 0004870080
ここで、
0は、絶対移動質量に対応し、
ζ0は、開路減衰係数に対応し、
0は、開路感度に対応し、
gは、公称移動質量から得られた開路感度に対応し、
ω1は、最初の測定の角周波数に対応し、
Im(Z)は、インピーダンス虚数部に対応し、
ω0は、固有周波数に対応する。
一つの実施例では、たとえば、測定および/またはダイナミック・キャリブレーション・テスト技術を用いて、ジオフォンの開路感度を決定する。ジオフォンの減衰係数および固有周波数を、たとえば、インピーダンス・キャリブレーション・テスト技術を用いて決定する。ダイナミック・キャリブレーションテスト技術を含む測定のための異なる実施例では、基準センサや基準ジオフォンの応答パラメータ値は、種々な技術を利用して求められる。たとえば、このような技術として、(1)移動質量を測定すること(たとえば、基準センサの制作前に、可動コイルの質量を測定し、移動質量値を記録すること)による基準ジオフォンの制作、(2)たとえば、日本の計量研究所(http://www.nrlm.go.jp/english/)のような公的な計量標準に適合した基準センサの使用、(3)相互関係キャリブレーション・テスト技術の使用、等がある。
少なくとも一つの実装によれば、移動質量値は、温度やジオフォンの傾きの変化によって変化しない定数である。このように、一旦、移動質量が求められれば、上記の技術の一つまたは複数を用いて、いつでも現地において、ジオフォンのテストを行うことができる。加えて、本発明の技術により、現地でまたはその前に行われるジオフォンのキャリブレーションの精度の改善が可能となることが理解されよう。
ジオフォンの応答補正
本発明の技術を用いて、たとえば、感度、減衰および/または固有周波数といったジオフォン応答パラメータを、より正確に決定できることが理解されよう。たとえば、より正確な算出移動質量値を用いてインピーダンステストを行って、たとえば、開路感度、開路減衰係数および/または固有周波数といったジオフォン応答パラメータを、より正確に決定することができる。従って、ジオフォン応答パラメータの改善された精度によって、ジオフォンのキャリブレーションをより高い精度で行うことが可能となるだけでなく、より高い精度のジオフォンの応答補正技術を可能とすることができる。
本発明の様々な実施例によれば、種々の異なるジオフォンの応答補正技術により、ジオフォンの応答特性および/または測定のより高い精度を達成することもできる。たとえば、少なくとも一つの実装では、ジオフォン応答パラメータ値(たとえば、ジオフォンのキャリブレーション中に決定される値)を用いて、より高い精度の達成および/または理想的なジオフォンの応答特性のより良い近似を可能とするような方法で、ジオフォンの応答出力信号を補正および/または変換することができる。異なる実施例では、理想的なジオフォンの応答特性は、たとえば、ゼロ位相特性を持つジオフォンの応答信号、対称的な特性を持つジオフォンの応答信号、等を含む。
本発明の特定の実施例によれば、理想的なジオフォンの応答特性のより良い近似を可能とするような方法で、ジオフォンの応答出力信号を変換するために、伝達関数が用いられる。一つの実施例では、伝達関数は、ジオフォン応答パラメータ値に関する情報を使用して導き出される。理想的なジオフォン応答の伝達関数(たとえば、次の特性を有するジオフォンの伝達関数:固有周波数=10Hz、開路感度=30V/m/s、開路減衰係数=0.4、直流抵抗=375Ω、実効移動質量=10グラム)も知られているので、ジオフォン応答信号を、この理想的なジオフォン応答として、転送または変換することが可能である。一つの変換例は、以下の式を使用して実装することができる。
Figure 0004870080
ここで、
Hは、ジオフォンの伝達関数に対応し、
は、公称固有周波数(たとえば10Hz)に対応し、
ζは、減衰係数(たとえば0.7)に対応し、
は、公称感度に対応し、
DCRは、公称応答パラメータを決める公称直流抵抗(DCR)に対応し、
は、動作環境において測定された固有周波数に対応し、
ζは、動作環境において測定された減衰係数に対応し、
は、動作環境において測定された感度に対応し、
DCRは、ジオフォンが地震信号を測定する、測定抵抗(DCR)に対応し、
Sigは、補正信号に対応し、
Sigは、動作環境において測定された信号に対応する。
異なる実施例によれば、本発明のジオフォンの応答補正技術は、ジオフォン列と同様に、個々のジオフォンに適用することができる。たとえば、1つの実装で、本発明のジオフォンの応答補正技術は、たとえば、ジオフォン列の平均移動質量値を表す移動質量値を用いて、そのジオフォン列に適用することができる。さらに、選択されたジオフォンが許容範囲外にあると決定された場合でも、本発明のジオフォンの応答補正技術を用いて、許容範囲外ジオフォンの出力データを補正して、有効で利用可能なデータに変換することができる。
バイブロサイス・ジオフォン応答補正
図11は、ジオフォン出力応答信号のバイブロサイス相関がゼロ位相でないことを、グラフを用いて示した図である。しかしながら、本発明の少なくとも一つの実施例によれば、少なくとも一つのジオフォン伝達関数は、バイブロサイス測定のためのジオフォンの応答補正を行うために、デジタル化されたパイロット・スイープ信号に適用される。たとえば、これは図12乃至図15に示されている。
図12は、どのように本発明のジオフォンの応答補正技術が、バイブロサイス探査処理のために設置されたジオフォン列に適用されるかを示す1つの実施例のブロック図である。この例では、パイロット信号が、平均または公称ジオフォン応答伝達関数に適用され、それにより変化したパイロット信号と1つ以上のジオフォン応答出力信号との相関が取られる。図12で示される一例において、ジオフォン補正処理は、たとえば、以下の式を適用することによって、ジオフォン補正ブロック1202で実装される。
Figure 0004870080
ここで、
Hは、ジオフォンの伝達関数に対応し、
は、公称固有周波数(たとえば10Hz)に対応し、
ζは、公称減衰係数(たとえば0.7)に対応し、
は、公称感度に対応し、
DCRは、公称応答パラメータを決める公称直流抵抗(DCR)に対応し、
ζは、動作環境において測定された減衰係数に対応し、
Sigは、補正信号に対応し、
Sigは、動作環境において測定された信号に対応する。
図13は、本発明のジオフォンの応答補正技術が、バイブロサイス探査処理のために設置されたジオフォン列にどのように適用されるかを示す別の実施例のブロック図である。1つの実装によれば、個々のジオフォン応答補正関数は、ジオフォン(たとえば1304a−c)の列内の対応するジオフォンに適用される。図13に示される一例において、バイブロサイス・パイロット信号とジオフォン応答出力信号との相関が取られ、それにより、複数の相関出力信号が生成される。それから、相関出力信号は、たとえば、補正または訂正処理を実装することによって、修正される。1つの実装では、それぞれの相関出力信号の修正は、たとえば、式(18)を適用することによって、各々のジオフォン校正ブロック1302a−cで実装することができる。
図12および図13に示される各々の実施例において、全部または選択されたジオフォン信号の現場テストから得られる修正フィルタを適用することも可能である。
図14および図15は、補正されていないジオフォンの応答信号と、本発明のジオフォンの応答補正技術を使用して補正されたジオフォンの応答信号との間の差分を、グラフを用いて示している。図14の例において、信号1402は、ジオフォン応答補正が実行されなかった(10乃至100Hzのパイロット・スイープ周波数範囲に対応する)相関ジオフォン応答信号を表わす。信号1404は、ジオフォン応答補正が実行された(10乃至100Hzのパイロット・スイープ周波数範囲に対応する)相関ジオフォン応答信号を表わす。図14に示すように、信号1404は、信号1402よりも、理想的なジオフォン応答特性をより良く近似する。
図15の例において、信号1502は、(5乃至50Hzのパイロット・スイープ周波数範囲に対応する)ジオフォンの応答補正のなされていない相関ジオフォン応答信号を表わす。信号1504は、(5乃至50Hzのパイロット・スイープ周波数範囲に対応する)ジオフォンの応答補正のなされた相関ジオフォン応答信号を表わす。図15に示すように、信号1504は、信号1502よりも、理想的なジオフォン応答特性をより良く近似する。
相関ジオフォン応答信号の位相を最小にするために、本発明の技術を用いてもよいことが理解されよう。さらに、本発明のジオフォンの応答補正技術を用いて、相関ジオフォン応答信号の真のゼロ位相が得られる。
ジオフォン応答パラメータの決定
以下のセクションでは、ジオフォン応答パラメータの測定における精度を得るのに利用可能な様々な技術のさらに詳細な議論を行う。
上記したように、多くのジオフォン応答パラメータ(たとえば、固有周波数、減衰係数、感度、直流抵抗、その他)の測定値は、たとえば、ジオフォンの温度および傾斜といった外的要因に依存する。動作環境において直流抵抗(DCR)を測定することによって、ジオフォンの実際の温度、すなわちリアルタイム温度を決定することが可能である。一旦、ジオフォンのリアルタイム温度が決定されると、ジオフォンの他の応答パラメータ(たとえば、減衰係数、感度および固有周波数)の値は、ジオフォンの実際の動作温度について、正確に計算することができる。
たとえば、標準銅磁気ワイヤについて、以下の通り、DCRは温度の関数として表される。
Figure 0004870080
ここで、C=(0.393%)/℃
ジオフォンのキャリブレーションを実行するためのインピーダンス・キャリブレーション・テスト技術において、普通、DCRはマルチメータで測定される。そして、キャリブレーション・テスト技術は、固有周波数、開路減衰係数および感度を計算するために用いてもよい。しかしながら、本発明の思想により、(たとえば、マルチメータによって得られた)個々のDCR測定が、減衰係数および感度について、多数の可能な値の計算に利用できることが判明した。したがって、少なくとも一つの実施例では、インピーダンス・キャリブレーション・テスト技術を用いて、DCR値の計算または測定を行うことができる。以下の議論では、2つの異なる周波数で信号を投入することによって、どのように4つのジオフォン応答パラメータのキャリブレーションが行われたかを簡潔に述べている。より詳しくは、特定の実施例によれば、4つの未知のジオフォン応答パラメータの値、すなわち、DCR(r)、固有周波数(ω)、減衰係数(ζ)および感度(S)は、2つの異なる周波数ωおよびωを用いて、2つのインピーダンス測定により導き出された4つのインピーダンス方程式を解くことにより、決定することができる。
図16は、インピーダンス・キャリブレーション・テスト技術の特定の実施例の概略を記述するためのダイアグラム1600を示す。図16に示すように、電流(i)が、磁束B(図示せず)内に支持された可動コイル部1602に流れ込む。可動コイルに作用する力Fは、Bを磁束密度、lを磁束B内での可動コイルの実効配線長、iを電流として、F=Bliと表される。
可動コイルのための運動方程式は、次のように表される。
Figure 0004870080
ここで、ξは、ジオフォン内部の可動コイルの相対的な位置である。式(A1)の左側の第1項は慣性力を示し、第2項は速度に比例する摩擦力を示し、最後の項はバネ力を示す。これらの三つの力の和は、電流による力とつりあう。
可動コイルは、次のように、磁場に対する運動の速度に比例する電気信号eを発生する。
Figure 0004870080
式(A1)は、eを用いて、次のように書き換えることができる。
Figure 0004870080
ここで、
Figure 0004870080
となっている。ジオフォン出力信号は、次のように表されるので、
Figure 0004870080
式(A3)は、ジオフォン出力信号を用いて、次のように書き換えることができる。
Figure 0004870080
式(A5)のラプラス変換によって、次に示すように、ジオフォンのインピーダンスが得られる。
Figure 0004870080
式(A6)は、次のように書き換えることができる。
Figure 0004870080
インピーダンスの実数部および実虚数部は、次のように計算できる。
Figure 0004870080
Figure 0004870080
たとえば、図17に示すように、インピーダンス式の実数部および虚数部は、複素平面上の円で表示される。
式(A8)および(A9)の二乗和から、次のような表現が得られる。
Figure 0004870080
式(A10)は、次の式を満たす半径aを有する図17の円で表される。
Figure 0004870080
円の中心cは次のように与えられる。
Figure 0004870080
ジオフォンパラメータの計算は、次のように表現できる。
Figure 0004870080
たとえば、式(A14)乃至(A17)によって示されているように、2つの周波数ωおよびωにおけるインピーダンス測定から、2つのインピーダンスの実数部および虚数部について4つの式が得られる。
Figure 0004870080
Figure 0004870080
Figure 0004870080
Figure 0004870080
これらの4つの式から、r、ζ、ωおよびSの4つのジオフォンパラメータを導き出すことが可能である。
とZを式(A11)へ代入すれば、インピーダンス円の中心および半径が得られる。
Figure 0004870080
Figure 0004870080
そして、直流抵抗rは、次のように計算される。
r=c−a (A20)
4つのインピーダンス式(A14)乃至(A17)から、ζ、ωおよびSが、次のように決定できる。
Figure 0004870080
ここで、
Figure 0004870080
Figure 0004870080
Figure 0004870080
ζおよびSは、次のようにも表されることも注意されたい。
Figure 0004870080
Figure 0004870080
rが式(A18)、(A19)および(A20)から計算される場合、式(A13)および(A24)から計算されたζおよびSの値は、式(A25)および(A26)から計算された値と一致する。しかしながら、たとえばrが、マルチメータのような別個の装置を用いて測定される場合、これらζおよびSの値は一致しない。
他の実施例
通常、本発明のジオフォンのキャリブレーションおよび補正技術は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアで実装することができる。たとえば、それらは、オペレーティングシステムのカーネル、別のユーザープロセス、ネットワーク・アプリケーションにバインドされたライブラリ・パッケージ、独自に設計された装置、またはネットワーク・インターフェイスカードに実装することができる。本発明の特定の実施例において、本発明の技術は、オペレーティングシステムのようなソフトウェア、またはオペレーティングシステムで実行しているアプリケーションとして実装される。
本発明のジオフォンのキャリブレーションおよび補正技術の、ソフトウェアまたはソフトウェアとハードウエアの組み合わせによる実装は、メモリに格納されたコンピュータ・プログラムによって選択的に起動され再構成された汎用プログラマブル装置により行うことができる。この種のプログラマブル装置は、パーソナルコンピュータまたはワークステーションのような汎用ネットワーク・ホストマシンとして実装できる。さらに、本発明は、ネットワーク装置または汎用コンピューティング装置のためのカード(たとえばインタフェースカード)に、少なくとも部分的に実装することができる。
図18を参照すれば、本発明のジオフォンのキャリブレーションおよび補正技術の様々な様相を実装するのに適したネットワーク装置60は、主中央処理装置(CPU)62、インタフェース68およびバス67(たとえば、PCIバス)を含んでいる。適当なソフトウェアまたはファームウェアによる制御で動作する場合、CPU62は、所定のネットワーク装置の機能に関連した特別な機能を実装する必要がある。たとえば、汎用コンピューティング装置として構成する場合、CPU62は、データ処理、メディア管理、I/O通信、ジオフォン応答パラメータ値の計算、ジオフォンの応答補正処理、その他を実行する必要がある。CPU62は、オペレーティングシステム(たとえば、Windows NT)を含むソフトウェアや、その他の適当なアプリケーション・ソフトウェアによる制御でこれらの機能を実装することが好ましい。
CPU62は、モトローラやインテルのマイクロプロセッサの1つ、またはMIPSプロセッサのような、一つ以上のプロセッサ63を含む。別の実施例においては、プロセッサ63は、ネットワーク装置60の動作を制御するために、独自に設計されたハードウェアとなっている。特定の実施例においては、メモリ61(たとえば、不揮発性RAMおよび/またはROM)は、CPU62の一部となっている。しかしながら、メモリをシステムに接続するには、多くの異なる方法がある。メモリブロック61は、たとえば、データやプログラミング命令のキャッシングおよび/または記憶等、種々の目的に使うことができる。
インタフェース68は、通常、インタフェースカード(しばしば、「ライン・カード」と呼ばれる)として提供される。通常、それらは、ネットワーク上のデータパケットの送受信を制御し、ときにはネットワークデバイス60とともに用いられる表示装置70および/またはプリント装置72のような他の周辺装置をサポートすることもある。本発明の様々なジオフォンのキャリブレーションおよび補正技術により、電子表示装置および/または非電子表示装置(たとえば、紙に表示するための印刷)によって表示するためのデータや他の情報が生成されることが理解されよう。
提供されるインタフェースのタイプの別の例としては、イーサネット・インタフェース、フレーム・リレー・インタフェース、ケーブル・インタフェース、DSLインタフェース、トークンリング・インタフェース、などがある。その他に、高速イーサネット・インタフェース、ギガビット・イーサネット・インタフェース、ATMインタフェース、HSSIインタフェース、POSインタフェース、FDDIインタフェースなどのような、様々な超高速インタフェースも提供される。通常、これらのインタフェースは、適当なメディアとの通信のためのポートを含んでいる。いくつかの場合、それらは、自前のプロセッサと、場合によっては、揮発性RAMをも含んでいる。この自前のプロセッサは、たとえば、データ処理タスク、表示タスク、通信タスク、メディア・コントロール・タスク、その他のタスクを行うために用いられる。
図18に示されるシステムでは、本発明による1つのネットワーク装置を示しているが、それは本発明を実施できる唯一のネットワーク装置アーキテクチャというわけでは、決してない。たとえば、ルーティング計算等と共に通信を行うことが可能なシングル・プロセッサを有するアーキテクチャも、しばしば使われる。さらに、別の種類のインタフェースやメディアを、ネットワーク装置で利用することもある。
ネットワーク装置の構成に関わらず、汎用ネットワーク・オペレーションや、ここに記載したジオフォンのキャリブレーションや補正技術の機能に関する他の情報について、データやプログラム命令を格納するように構成された一つ以上のメモリまたはメモリーモジュール(たとえば、メモリブロック65)を使うことができる。たとえば、プログラム命令は、オペレーティングシステムおよび/または一つ以上のアプリケーションの動作を制御する。これら一つまたはそれ以上のメモリは、データ構造、地震のログ情報、ジオフォン応答パラメータ情報、バイブロサイス探査情報および/またはここに記載した他の特定の非プログラム情報を格納するように構成することもできる。
このような情報やプログラム命令は、ここに記載したシステム/方法を実装するためのものであるから、本発明は、ここに記載した様々な処理を実行するためのプログラム命令、状態情報、その他を記録した機械読み取り可能な記録媒体に関するものとも言える。機械読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスクおよび磁気テープといった磁気メディア、CD−ROMディスクといった光学式メディア、フロプティカルディスクといった光磁気メディア、或いは、読出し専用メモリー装置(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)といった、特にプログラム命令を保持し実行するように構成されたハードウェア装置があるが、これに限定されるものではない、本発明はまた、通信電波、光ライン、電送路等の適当なメディアを伝搬する搬送波によって実施することもできる。プログラム命令の具体例として、たとえばコンパイラが出力した機械語と、コンピュータがインタープリターを用いて実行できる高級言語のコードを格納したファイルの双方が含まれる。
いくつかの好ましい実施例について、添付図面を参照しつつ、本発明の説明を詳しく行ったが、本発明がこれらの詳細な実施例に限られていないということ、および、添付の請求の範囲に記載された本発明の趣旨から離れることなく、その様々な改変と変更が当業者によって行われるであろうことを理解すべきである。
従来のジオフォン10の一例を示す。 図1のジオフォンの簡略化された電気回路図を示す。 ジオフォン応答特性を測定するためのステップ・キャリブレーション・テスト技術の一例を示す。 ジオフォン応答特性を測定するためのステップ・キャリブレーション・テスト技術の一例を示す。 ジオフォン応答特性を測定するためのインパルス・キャリブレーション・テスト技術の一例を示す。 ジオフォン応答特性を測定するためのインパルス・キャリブレーション・テスト技術の一例を示す。 ジオフォン応答特性を測定するためのインピーダンス・キャリブレーション・テスト技術の一例を示す。 ジオフォン応答特性を測定するためのダイナミック・キャリブレーション・テスト技術の一例を示す。 ジオフォン応答特性を測定するための相互関係キャリブレーション・テスト技術の一例を示す。 ジオフォン応答特性を測定するための相互関係キャリブレーション・テスト技術の一例を示す。 バイブロサイス探査のために使用できる様々な装置構成の一例を示す。 図8に示される様々な特性および装置の間の異なる信号経路の一例を示す。 与えられた期間に周波数が変化(たとえば5Hzから50Hz)するフィルタ処理されていないスイープ信号の一例を示す。 ジオフォンでフィルタ処理が行われた後の、シミュレートされたスイープ信号の一例を示す。 フィルタ処理がなされてない(当初の)スイープ信号1102とジオフォンでフィルタ処理が行われたスイープ信号1104との間の相関関係の一例が、グラフを用いて示されている。 どのように本発明のジオフォンの応答補正技術が、バイブロサイス探査処理のために設置されたジオフォン列に適用されるかを示す1つの実施例のブロック図である。 どのように本発明のジオフォンの応答補正技術が、バイブロサイス探査処理のために設置されたジオフォン列に適用されるかを示す別の実施例のブロック図である。 補正されていないジオフォンの応答信号と、本発明のジオフォンの応答補正技術を使用して補正されたジオフォンの応答信号との間の差分を、グラフを用いて示している。 補正されていないジオフォンの応答信号と、本発明のジオフォンの応答補正技術を使用して補正されたジオフォンの応答信号との間の差分を、グラフを用いて示している。 インピーダンス・キャリブレーション・テスト技術の特定の実施例の概略を記述するためのダイアグラム1600を示す。 複素平面上の円で表示される、インピーダンス式の実数部および虚数部を示す。 本発明のジオフォンのキャリブレーションおよび補正技術の様々な様相を実装するのに適したネットワーク装置60を示す。

Claims (20)

  1. 地震探査活動で利用するために構成または設計されたジオフォンの応答パラメータを計算してジオフォンから応答された地震データを補正するための方法であって、
    ジオフォンに少なくとも一つのキャリブレーション・テストを実行し、ジオフォンに関する第1の応答パラメータの少なくとも一部分の値を決定すること、
    前記第1の応答パラメータを用いて、ジオフォンの移動質量パラメータ値を決定すること、を含み、
    前記移動質量パラメータ値は、ジオフォンに付随する移動質量の大きさを示しており、
    0 は、絶対移動質量に対応し、
    ζ 0 は、開路減衰係数に対応し、
    0 は、開路感度に対応し、
    g は、公称移動質量から得られた開路感度に対応し、
    ω 1 は、最初の測定の角周波数に対応し、
    Im(Z)は、インピーダンス虚数部に対応し、
    ω 0 は、固有周波数に対応するものとし、
    Figure 0004870080
    に基づいて、前記移動質量パラメータ(m 0 )を、計算する方法。
  2. 地震探査活動で利用するために構成または設計されたジオフォンの応答パラメータを計算してジオフォンから応答された地震データを補正するための方法であって、
    ジオフォンに少なくとも一つのキャリブレーション・テストを実行し、ジオフォンに関する第1の応答パラメータの少なくとも一部分の値を決定すること、
    前記第1の応答パラメータを用いて、ジオフォンの移動質量パラメータ値を決定すること、を含み、
    前記移動質量パラメータ値は、ジオフォンに付随する移動質量の大きさを示しており、
    0 は、絶対移動質量に対応し、
    mは、公称移動質量に対応し、
    0 は、開路感度に対応し、
    g は、公称移動質量から得られた開路感度に対応するものとし、
    Figure 0004870080
    に基づいて、前記移動質量パラメータ(m 0 )を、計算する方法
  3. 地震探査活動で利用するために構成または設計されたジオフォンの応答パラメータを計算してジオフォンから応答された地震データを補正するための方法であって、
    ジオフォンに少なくとも一つのキャリブレーション・テストを実行し、ジオフォンに関する第1の応答パラメータの少なくとも一部分の値を決定すること、
    前記第1の応答パラメータを用いて、ジオフォンの移動質量パラメータ値を決定すること、を含み、
    前記移動質量パラメータ値は、ジオフォンに付随する移動質量の大きさを示しており、
    開路感度、減衰係数および固有周波数からなるグループから選択された少なくとも一つの応答パラメータを含む、第2の応答パラメータの少なくとも一部に関する情報に基づいて、伝達関数を決定すること、
    前記伝達関数を用いて、ジオフォン応答出力情報を修正することをさらに含み、
    0 は、絶対移動質量に対応し、
    m は、公称移動質量に対応し、
    0 は、開路感度に対応し、
    g は、公称移動質量から得られた開路感度に対応するものとし、
    Figure 0004870080
    前記移動質量パラメータ値は移動質量値に対応する方法。
  4. 地震探査活動で利用するために構成または設計されたジオフォンの応答パラメータを計算してジオフォンから応答された地震データを補正するための方法であって、
    ジオフォンに少なくとも一つのキャリブレーション・テストを実行し、ジオフォンに関する第1の応答パラメータの少なくとも一部分の値を決定すること、
    前記第1の応答パラメータを用いて、ジオフォンの移動質量パラメータ値を決定すること、を含み、
    前記移動質量パラメータ値は、ジオフォンに付随する移動質量の大きさを示しており、
    開路感度、減衰係数および固有周波数からなるグループから選択された少なくとも一つの応答パラメータを含む、第2の応答パラメータの少なくとも一部に関する情報に基づいて、伝達関数を決定すること、
    前記伝達関数を用いて、ジオフォン応答出力情報を修正することをさらに含み、
    Hは、ジオフォンの伝達関数に対応し、
    は、公称固有周波数に対応し、
    ζ は、公称減衰係数に対応し、
    は、公称感度に対応し、
    DCR は、公称応答パラメータを決める公称直流抵抗に対応し、
    は、動作環境において測定された固有周波数に対応し、
    ζ は、動作環境において測定された減衰係数に対応し、
    は、動作環境において測定された感度に対応し、
    DCR は、測定された直流抵抗に対応し、
    Sig は、補正された信号に対応し、
    Sig は、動作環境で測定された信号に対応するものとし、
    Figure 0004870080
    に基づいて、ジオフォン応答出力信号を修正する方法。
  5. 前記ジオフォンの移動質量は、
    少なくとも一つの可動コイル、
    ボビン、および
    少なくとも一つのサスペンション・スプリング、
    を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ジオフォンにインピーダンス・キャリブレーション・テスト、インパルス・キャリブレーション・テスト、ステップ・キャリブレーション・テストのうち、少なくとも一つを実行して、前記第1の応答パラメータの少なくとも1つの値を決定することをさらに含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ジオフォンにダイナミック・キャリブレーション・テストを実行して、前記第1の応答パラメータの少なくとも1つの値を決定することをさらに含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ジオフォンに相互関係キャリブレーション・テストを実行して、前記第1の応答パラメータの少なくとも1つの値を決定することをさらに含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  9. 動作環境で前記第2の応答パラメータの少なくとも一つが決定される請求項3または4に記載の方法。
  10. 前記移動質量パラメータ値を用いて、前記第2の応答パラメータに関する値を調整することをさらに含む請求項3または4に記載の方法。
  11. 前記移動質量パラメータ値を用いて、前記ジオフォン応答出力情報を修正することをさらに含む請求項3または4に記載の方法。
  12. 開路感度、減衰係数および固有周波数を用いて、前記移動質量パラメータ値を計算することをさらに含む請求項3または4に記載の方法。
  13. 前記ジオフォンにより生成されたジオフォン応答出力情報が非常に不正確であるため無効であり、ジオフォンは許容範囲外であると決定すること、
    前記ジオフォン応答出力情報を修正し、十分に正確であり有効な修正ジオフォン応答出力情報を生成することをさらに含む請求項3または4に記載の方法。
  14. バイブロサイス探査活動の際に、前記ジオフォン応答出力情報が少なくとも一つのジオフォンによって生成され、前記少なくとも一つのジオフォンのキャリブレーション・テストの間に生成されたジオフォンキャリブレーション情報を用いて、前記ジオフォン応答出力情報を修正することをさらに含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  15. 地震探査活動で利用するために構成または設計されたジオフォンの応答パラメータを計算してジオフォンから応答された地震データを補正するためのシステムであって、
    少なくとも一つのプロセッサと、
    少なくとも一つのインタフェースと、
    メモリと、を備え、
    前記システムは、ジオフォンの少なくとも一つのキャリブレーション・テストを実行し、ジオフォンに関する第1の応答パラメータの少なくとも一部分の値を決定すべく構成または設計されており、
    前記システムは、さらに、前記第1の応答パラメータを用いて、ジオフォンの移動質量パラメータ値を決定すべく構成または設計されており、
    前記移動質量パラメータ値は、ジオフォンに付随する移動質量の大きさを示しており、
    0 は、絶対移動質量に対応し、
    ζ 0 は、開路減衰係数に対応し、
    0 は、開路感度に対応し、
    g は、公称移動質量から得られた開路感度に対応し、
    ω 1 は、最初の測定の角周波数に対応し、
    Im(Z)は、インピーダンス虚数部に対応し、
    ω 0 は、固有周波数に対応するものとし、
    Figure 0004870080
    に基づいて、前記移動質量パラメータ(m 0 )を、計算するシステム。
  16. 地震探査活動で利用するために構成または設計されたジオフォンの応答パラメータを計算してジオフォンから応答された地震データを補正するためのシステムであって、
    少なくとも一つのプロセッサと、
    少なくとも一つのインタフェースと、
    メモリと、を備え、
    前記システムは、ジオフォンの少なくとも一つのキャリブレーション・テストを実行し、ジオフォンに関する第1の応答パラメータの少なくとも一部分の値を決定すべく構成または設計されており、
    前記システムは、さらに、前記第1の応答パラメータを用いて、ジオフォンの移動質量パラメータ値を決定すべく構成または設計されており、
    前記移動質量パラメータ値は、ジオフォンに付随する移動質量の大きさを示しており、
    0 は、絶対移動質量に対応し、
    mは、公称移動質量に対応し、
    0 は、開路感度に対応し、
    g は、公称移動質量から得られた開路感度に対応するものとし、
    Figure 0004870080
    に基づいて、前記移動質量パラメータ(m 0 )を、計算するシステム。
  17. 地震探査活動で利用するために構成または設計されたジオフォンの応答パラメータを計算してジオフォンから応答された地震データを補正するためのシステムであって、
    少なくとも一つのプロセッサと、
    少なくとも一つのインタフェースと、
    メモリと、を備え、
    前記システムは、ジオフォンの少なくとも一つのキャリブレーション・テストを実行し、ジオフォンに関する第1の応答パラメータの少なくとも一部分の値を決定すべく構成または設計されており、
    前記システムは、さらに、前記第1の応答パラメータを用いて、ジオフォンの移動質量パラメータ値を決定すべく構成または設計されており、
    前記移動質量パラメータ値は、ジオフォンに付随する移動質量の大きさを示しており、
    開路感度、減衰係数および固有周波数からなるグループから選択された少なくとも一つの応答パラメータを含む、第2の応答パラメータの少なくとも一部に関する情報に基づいて、伝達関数を決定し、
    前記伝達関数を用いて、ジオフォン応答出力情報を修正し
    0 は、絶対移動質量に対応し、
    m は、公称移動質量に対応し、
    0 は、開路感度に対応し、
    g は、公称移動質量から得られた開路感度に対応するものとし、
    Figure 0004870080
    前記移動質量パラメータ値は移動質量値に対応するシステム。
  18. 地震探査活動で利用するために構成または設計されたジオフォンの応答パラメータを計算してジオフォンから応答された地震データを補正するためのシステムであって、
    少なくとも一つのプロセッサと、
    少なくとも一つのインタフェースと、
    メモリと、を備え、
    前記システムは、ジオフォンの少なくとも一つのキャリブレーション・テストを実行し、ジオフォンに関する第1の応答パラメータの少なくとも一部分の値を決定すべく構成または設計されており、
    前記システムは、さらに、前記第1の応答パラメータを用いて、ジオフォンの移動質量パラメータ値を決定すべく構成または設計されており、
    前記移動質量パラメータ値は、ジオフォンに付随する移動質量の大きさを示しており、
    開路感度、減衰係数および固有周波数からなるグループから選択された少なくとも一つの応答パラメータを含む、第2の応答パラメータの少なくとも一部に関する情報に基づいて、伝達関数を決定し、
    前記伝達関数を用いて、ジオフォン応答出力情報を修正し、
    Hは、ジオフォンの伝達関数に対応し、
    は、公称固有周波数に対応し、
    ζ は、公称減衰係数に対応し、
    は、公称感度に対応し、
    DCR は、公称応答パラメータを決める公称直流抵抗に対応し、
    は、動作環境において測定された固有周波数に対応し、
    ζ は、動作環境において測定された減衰係数に対応し、
    は、動作環境において測定された感度に対応し、
    DCR は、測定された直流抵抗に対応し、
    Sig は、補正された信号に対応し、
    Sig は、動作環境で測定された信号に対応するものとし、
    Figure 0004870080
    に基づいて、ジオフォン応答出力信号を修正するシステム。
  19. 前記ジオフォンの前記移動質量は、
    少なくとも一つの可動コイル、
    ボビン、および
    少なくとも一つのサスペンション・スプリング、
    を含む請求項15〜18のいずれか一項に記載のシステム。
  20. ジオフォン応答出力情報は、バイブロサイス探査活動の間に少なくとも一つのジオフォンにより生成され、
    前記システムは、前記少なくとも一つのジオフォンのキャリブレーションテストの間に生成されたジオフォンキャリブレーション情報を用いてジオフォン応答出力情報を修正すべくさらに構成または設計された請求項15〜18のいずれか一項に記載のシステム。
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