JP4869421B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、第1の特別図柄を表示するための第1の特別図柄表示装置および第2の特別図柄を表示するための第2の特別図柄表示装置を備えた弾球遊技機に係る。
近年、多様な遊技状態を発生させて遊技者の遊技意欲を向上させるべく、第1の始動入賞口への遊技球の入球を契機として、第1の特別図柄を変動表示する第1の特別図柄表示装置と、第2の始動入賞口への遊技球の入球を契機として第2の特別図柄を変動表示する第2の特別図柄表示装置とを備え、当該第1の始動入賞口(第1の特別図柄)に対応して発生する利益状態(遊技者に対して有利な遊技状態)と当該第2の始動入賞口(第2の特別図柄)に対応して発生する利益状態とが異なるように構成した弾球遊技機が提案されている(下記特許文献1参照)。この種の従来の弾球遊技機は、前記第1の始動入賞口または前記第2の始動入賞口への遊技球の入球を契機として、利益状態を発生させるか否かの当否抽選に必要な遊技情報を取得し、この取得した遊技情報は、通常、それぞれの始動入賞口ごとに上限値(最大保留記憶数)である4つまで保留記憶可能に構成されている。
ここで、上記従来の弾球遊技機を、いわゆる、「デジパチ」と称される第1種的弾球遊技機に適用した場合、それぞれの始動入賞口に前記遊技情報を4つまで保留記憶することができるので、遊技の進行が比較的スムーズになり、遊技者の遊技意欲を向上させるには優れていると言える。
特開2006−25895号公報
一方、いわゆる、「羽根物」と称される第2種的弾球遊技機においては、通常の遊技状態において、メインの入賞口となる第1の始動入賞口と、当該第1の始動入賞口よりも入球確率が低くなるように構成された第2の始動入賞口とを備えており、第1の始動入賞口に対応して発生する利益状態よりも第2の始動入賞口に対応して発生する利益状態の方が遊技者に対して付与する利益状態が高くなるように構成されている。そして、第2種的弾球遊技機における第2の始動入賞口は、特定の利益状態中(例えば、時短状態中)に入賞領域を開放したり、その領域を拡大したりして、遊技球が入球するチャンスを増加させ、前記第1の始動入賞口よりも入球確率を向上させる機能を有したものが主流である。
ここで、前記従来の弾球遊技機を第2種的弾球遊技機に適用し、それぞれの始動入賞口の最大保留記憶数を同一にして構成した場合、第1の始動入賞口に対応する利益状態が偏って発生してしまう可能性がある。特に、時短状態中においては、その終了条件を特別図柄の変動回数に応じて決定しているので、第2の始動入賞口に対応する利益状態を効果的に発生させ、遊技者に対してその利益を十分に供与することができる弾球遊技機が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するために成されたもので、第1の始動入賞口に対応する利益状態よりも高い、第2の始動入賞口に対応する利益状態を効果的に発生させて、遊技者の遊技意欲を向上させることができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための本発明に係る弾球遊技機は、遊技盤に形成された遊技領域と、前記遊技領域に形成され、所定の態様で開閉動作を実行して遊技球の入球を可能とする開状態と遊技球の入球を困難または不可能とする閉状態とに変換可能な開閉部材を備える可変入賞手段と、前記遊技領域に形成された第1の始動入賞口と、前記第1の始動入賞口とは異なる位置に形成された第2の始動入賞口と、前記第1の始動入賞口に遊技球が入球した場合、所定の遊技情報を取得して、取得した遊技情報を所定の記憶数まで保留記憶可能な第1の保留記憶手段と、前記第2の始動入賞口に遊技球が入球した場合、所定の遊技情報を取得して、前記所定の記憶数よりも多い記憶数まで保留記憶可能な第2の保留記憶手段と、前記第1の保留記憶手段に記憶された遊技情報に基づき、通常の遊技状態よりも遊技者に対して有利な第1の利益状態を発生させるか否かの当否抽選を実行する第1の当否抽選手段と、前記第2の保留記憶手段に記憶された遊技情報に基づき、前記第1の利益状態よりも有利な利益状態を含む第2の利益状態を発生させるか否かの当否抽選を実行する第2の当否抽選手段と、前記第1の当否抽選手段における当否抽選の結果を報知するための第1の特別図柄を変動させながら表示して、当該当否抽選の結果に応じた第1の特別図柄をその変動を停止させることによって表示する第1の特別図柄表示装置と、前記第2の当否抽選手段における当否抽選の結果を報知するための第2の特別図柄を変動させながら表示して、当該当否抽選の結果に応じた第2の特別図柄をその変動を停止させることによって表示する第2の特別図柄表示装置と、前記第1の特別図柄表示装置における第1の特別図柄および前記第2の特別図柄表示装置における第2の特別図柄の表示態様をそれぞれ制御する特別図柄表示態様制御手段と、前記第1の特別図柄表示装置に特定の前記第1の特別図柄が停止表示された場合、前記開閉部材の開閉動作の開始から終了までの一連の動作を制御して、前記第1の利益状態を発生させる第1の利益状態発生手段と、前記第2の特別図柄表示装置に特定の前記第2の特別図柄が停止表示された場合、前記開閉部材の開閉動作の開始から終了までの一連の動作を制御して、前記第2の遊技状態を発生させる第2の利益状態発生手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記特別図柄表示態様制御手段は、前記第1の保留記憶手段および前記第2の保留記憶手段に記憶された遊技情報の保留記憶順に従って、前記第1の特別図柄表示装置における第1の特別図柄および前記第2の特別図柄表示装置における第2の特別図柄の表示態様をそれぞれ制御することを特徴とする。
また、前記特別図柄表示態様制御手段は、前記第1の保留記憶手段および前記第2の保留記憶手段に遊技情報の保留記憶があった場合、前記第1の特別図柄表示装置における前記第1の特別図柄の表示態様の制御よりも優先的に前記第2の特別図柄表示装置における第2の特別図柄の表示態様を制御することを特徴とする。
以上のように構成された本発明に係る弾球遊技機によれば、第1の始動入賞口に対応する最大保留記憶数(第1の特別図柄に対応する最大保留記憶数)よりも第2の始動入賞口に対応する最大保留記憶数(第2の特別図柄に対応する最大保留記憶数)を多く記憶することができるように構成し、第2の始動入賞口への遊技球の入球を契機とした当否抽選をより多く実行することができるようにしている。この結果、第2の始動入賞口に対応する利益状態を効果的に発生させることができる。特に、時短状態中などの特定利益状態中に、その利益状態を遊技者が十分に享受することができるようになり、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
本発明に係る弾球遊技機の概略的な構成を示す正面側の斜視図である。 図1に示した弾球遊技機の概略的な構成を示す背面側の斜視図である。 図1に示した弾球遊技機における遊技盤の概略的な構成を示す正面図である。 本発明に係る弾球遊技機における可変入賞装置の概略的な構成図である。 本発明に係る弾球遊技機における制御系の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明に係る弾球遊技機における補助遊技状態を説明するための説明図である。 本発明に係る弾球遊技機のメイン処理を示すフローチャートである。 4msごとに実行されるタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。 図8の特別図柄管理処理における処理内容を示すフローチャートである。 図9の第1始動口確認処理における処理内容を示すフローチャートである。 図9の第2始動口確認処理における処理内容を示すフローチャートである。 図9の特別図柄動作状態管理処理における処理内容を示すフローチャートである。 図9の特別図柄変動開始処理における処理内容を示すフローチャートである。 図9の第1特別図柄当たり判定処理における処理内容を示すフローチャートである。 図9の特別図柄変動中処理における処理内容を示すフローチャートである。 図9の特別図柄確認時間中処理における処理内容を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る弾球遊技機の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図4は、本実施の形態に係る弾球遊技機の説明に供する図である。図1は本実施の形態に係る弾球遊技機の概略的な構成を示す正面側の斜視図を、図2は図1に示した本実施の形態に係る弾球遊技機の概略的な構成を示す背面側の斜視図を、図3は図1に示した本実施の形態に係る弾球遊技機における遊技盤の概略的な構成を示す正面図を、図4は本実施の形態に係る弾球遊技機における可変入賞装置の概略的な構成を示す斜視図を示したものである。
以下、本発明に係る弾球遊技機として電動役物を備えたパチンコ遊技機を例に挙げて説明する。また、各図面において、同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。なお、本明細書中で「入賞」と称する場合は、入賞ゲートや入賞口に遊技球が「通過」または「入球」することを含み、「演出」と称する場合は、文字、図形、または画像を用いた種々の演出態様を含む意味である。
図1に示すように、遊技機本体100は、外枠110と、外枠110に開閉自在に取り付けられた前枠120とを備えている。
前枠120は遊技盤300(図3参照)を裏側から着脱自在に装着する機能を備え、外枠110の一端部に設けられた上下一対のヒンジ部110aによって、縦軸回りに開閉自在に取り付けられている。また、前枠120にはガラス扉枠121と前面板123とが縦軸回りに開閉自在に取り付けられている。
ガラス扉枠121は、遊技盤300に形成された遊技領域を視認可能とするための窓部121aが形成されている。窓部121aは、遊技盤300と外部との接触を遮断し、遊技領域を視認可能とする透明板121bによって覆われている。
また、前枠120の上部には、遊技状態に応じた効果音を発生するスピーカ130が配置されている。
前面板123には、遊技球を貯留したり、貯留された遊技球を発射装置(図示はしていない)に供給したりする上受け皿125aが配置されている。また、前面板123の下部には、余剰の遊技球を貯留したり、貯留した遊技球を外部に取り出したりする球抜き部125cを備えた下受け皿125bと、発射装置を作動させる発射ハンドル140とが配置されている。
ガラス扉枠121と前面板123とには、光の装飾(点滅、点灯)によって遊技状態に応じた演出効果を発揮させるための装飾ランプ部150(図には一部の装飾ランプ部を示している)が配置されている。装飾ランプ部150は、発光素子(例えば、LED)を含んで構成されている。
外枠110の下端部前側には下部外枠111が配置され、この内部にはスピーカ130が配置されている。
次に、図1に示した遊技機本体100の背面側の構成を説明する。
図2に示すように、遊技機本体100は、遊技盤300を裏側から固定する裏機構板215と、裏機構板215または遊技盤300の裏側に装着され、各種制御基板を覆う裏カバー220とが開閉自在に装着されている。
裏機構板215には、遊技盤300の裏側の一部の領域を取り囲むように開口部が形成され、前記開口部の上部には、パチンコホール側の遊技球補給装置(図示はしていない)から供給された遊技球を貯留する貯留タンク230と、貯留した遊技球を賞球払出カセット240に供給するタンクレール231とが配置されている。タンクレール231は、賞球払出カセット240に遊技球が供給されるように傾斜して配置されている。賞球払出カセット240は、払出駆動モータ241によって駆動される水車型の払出回転体(図示はしていない)を備えた回転式の賞球払出装置である。払出駆動モータ241は、前記払出回転体を駆動して、遊技球を所定の個数ずつ払い出すように構成されている。
裏カバー220は、遊技盤300に配置された各種の遊技部品(図3参照)の裏面側を裏側から覆うためのものである。また、裏カバー220の内側には、遊技全般の制御を司る主制御基板400、遊技状態に応じて各種の演出手段を制御する演出制御基板420、賞球の払い出しを制御する払出制御基板430、発射装置を制御する発射制御基板440、電源を制御する電源制御基板450が装着されている。
そして、裏カバー220には、上記各制御基板を収納する主制御基板ケース400a、演出制御基板ケース420a、払出制御基板ケース430a、発射制御基板ケース440a、および電源制御基板ケース450aを含み、これらの基板ケースが着脱自在に装着されている。電源制御基板450は、電源コード(図示はしていない)を介して外部電源に接続される。また、主制御基板400は、外部端子基板460を介して、ホール全体の遊技機を統括的に管理するホール管理用コンピュータ(図示はしていない)に接続されている。なお、上記各制御基板が有する機能についての詳細な説明は後述する。
次に、本実施の形態に係る弾球遊技機における遊技盤300の構成について説明する。
図3に示すように、遊技盤300には、発射された遊技球を誘導するための誘導レール305により画定された遊技領域310を備えている。
遊技領域310には遊技に供する各種遊技部品が配置されており、主として、可変入賞装置320、アタッカー330、第1特別図柄始動口340、第2特別図柄始動口341、第1特別図柄表示装置350、第2特別図柄表示装置351、普通図柄始動ゲート360、普通図柄表示装置370、一般入賞口380、複数の風車390、複数の遊技くぎ(図示はしていない)、および複数の装飾ランプ(図示はしていない)が配置されている。なお、上記各遊技部品の配置構成は、図3に示すような配置構成に限定されず、遊技の態様に応じて適宜変更することができる。
ここで、本実施の形態に係る弾球遊技機における可変入賞装置320の構成について詳細に説明しておく。
図4に示すように、可変入賞装置320は、一対の羽根部材321a、321bと上大入賞口322とを備え、いわゆる、特別電動役物としての機能を有するものであり、可変入賞手段の一つとして機能する。
羽根部材321a、321bは、後述する第1特別図柄始動口340または第2特別図柄始動口341への遊技球の入球を契機として、所定の態様で開閉動作を実行するものであり、開閉部材として機能する。羽根部材321a、321bは、電気的駆動源(例えば、ソレノイド)によってその開閉動作が実行され、上大入賞口322への遊技球の入球を可能とする開状態(遊技者に対して有利な遊技状態)と遊技球の入球を困難または不可能とする閉状態(遊技者に対して不利な遊技状態)とに変換可能に構成されている。また、羽根部材321a、321bは、前記開状態において上大入賞口322に遊技球を入球し易いようにするため、羽根形状で形成されており、いわゆるチューリップ型の電動役物として構成されている。
羽根部材321a、321bの開閉動作によって上大入賞口322に入球した遊技球を遊動させる遊技空間部には、その内部に入球した遊技球を下流側に誘導するためのステージ328aおよびステージ328bが形成されており、ステージ328aおよびステージ328bによって、上部球遊動領域322a、中央部球遊動領域322b、および下部球遊動領域322cに区画される。
ステージ328aは上大入賞口322に入球した遊技球を上部球遊動領域322aから中央部球遊動領域322bに、ステージ328bは上大入賞口322に入球した遊技球を中央部球遊動領域322bから下部球遊動領域322cに流下させることができるように形成されている。
ステージ328aの羽根部材321aに近接する位置には、上入賞球検出スイッチ323が形成されている。上入賞球検出スイッチ323は、上大入賞口322に入球した遊技球を検出する機能を有し、遊技球を検出した場合、その検出した旨の検出情報を生成する。本実施の形態では、ステージ328aが傾斜して形成されているので、羽根部材321b側から入球した遊技球も上入賞球検出スイッチ323によって検出することができるようにしている。
中央部球遊動領域322bには、第1可動式役物324aおよび第2可動式役物324bが形成されている。第1可動式役物324aおよび第2可動式役物324bは、上大入賞口322に入球した遊技球の動き(遊技球の落下方向や転動方向)に変化を与えて、後述するV入賞口326またはハズレ入賞口327に遊技球を振り分けるものである。第1可動式役物324aおよび第2可動式役物324bは、電気的駆動源によって所定の態様で動作されるように構成され、本実施の形態では、第1可動式役物324aは所定の軸を中心として左右に揺動するように構成され、第2可動式役物324bは、第2可動式役物324bの動作に連動して、その上部に形成された横軸回りに回動可能な球誘導はしご324dが揺動するように構成されている。
また、中央部球遊動領域322bの後方には、透明板(図示はしていない)を介して演出表示装置329が配置されている。演出表示装置329は、遊技状態に応じた演出や遊技に関する情報を表示する。なお、演出表示装置329は、液晶表示装置、電子ペーパを用いた表示装置、回胴式遊技機に用いられるような回転式ドラム、または7セグメントのような表示装置であっても良い。
下部球遊動領域322cには、一対の回転体可動式役物324c、V入賞口326、V入賞口用排出検出スイッチ326a、ハズレ入賞口327、およびハズレ入賞口用排出検出スイッチ327aが形成されている。
回転体可動式役物324cは、電気的駆動源(例えば、ソレノイドやモータ)によって所定の態様で動作するように構成され、上大入賞口322に入球した遊技球の動きに変化を与えて、後述するV入賞口326またはハズレ入賞口327に遊技球を振り分けるものである。回転体可動式役物324cは、電気的駆動源によって所定の態様で動作されるように構成され、本実施の形態では、一の回転体可動式役物324cは時計回りに、他の回転体可動式役物324cは反時計回りに回転するように構成されている。
V入賞口326は、特別遊技状態(詳細は後述する)の発生の契機となる入賞口であり、その内部に入球した遊技球をV入賞口用排出検出スイッチ326aに誘導させるための誘導溝を含んで形成されている。V入賞口326に入球した遊技球は、V入賞口用排出検出スイッチ326aを通過して下部球遊動領域322cの下側から可変入賞装置320外部に排出される。
V入賞口用排出検出スイッチ326aは、V入賞口326の下流側に形成され、V入賞口326に入球した遊技球を検出する機能を有し、遊技球を検出した場合、その検出した旨の検出情報を生成する。V入賞口用排出検出スイッチ326aによって生成された検出情報は、特別遊技状態を発生させるための検出情報および遊技球が可変入賞装置320の外部に排出された旨の検出情報としての役割を果たす。
ハズレ入賞口327は、V入賞口326とは異なる領域に形成され(図4では、ハズレ入賞口327はV入賞口326よりも下流側に形成されている)、特別遊技状態の発生の契機とはならない入賞口であり、その内部に入球した遊技球を検出するハズレ入賞口用排出検出スイッチ327aを含んで構成されている。ハズレ入賞口327に入球した遊技球は、ハズレ入賞口用排出検出スイッチ327aを通過して下部球遊動領域322cの下側から可変入賞装置320の外部に排出されるように構成されている。
ハズレ入賞口用排出検出スイッチ327aは、ハズレ入賞口327の下流側に形成され、ハズレ入賞口327に入球した遊技球を検出する機能を有し、遊技球を検出した場合、その検出した旨の検出情報を生成する。ハズレ入賞口用排出検出スイッチ327aによって生成された検出情報は、遊技球が可変入賞装置320の外部に排出されたこと示す検出情報としての役割を果たす。
なお、本実施の形態では、V入賞口用排出検出スイッチ326aとハズレ入賞口用排出検出スイッチ327aとが別個に形成されていると説明したが、これに限らず、V入賞口326に入球した遊技球を検出する検出スイッチ(特別遊技状態を発生させるための検出情報を出力するスイッチ)を別途に形成し、V入賞口326またはハズレ入賞口327を通過した遊技球を一箇所に集合させる誘導路を形成して、下部球遊動領域322cの下側から可変入賞装置320の外部に排出される遊技球を検出する排出球検出スイッチを形成しても良い。
また、本実施の形態では、上述した可変入賞装置320の内部空間(遊技空間部)に可動式役物である第1可動式役物324a、第2可動式役物324b、および回転体可動式役物324cの3つの可動式役物が形成されていると説明したが、これに限らず、これらの可動式役物は、遊技態様や遊技の目的に応じてその動作態様、形態、または数を適宜変更することができる。
再び、図3を参照する。図3に示すように、アタッカー330は、可変入賞装置320とは異なる位置に形成され、アタッカー330下部側の横軸回りに開閉自在に形成された開閉扉330bと、その内部に入球した遊技球を検出するアタッカースイッチ330aとを備え、いわゆる、特別電動役物としての機能を有するものであり、可変入賞手段の一つとして機能する。
開閉扉330bは、電気的駆動源(例えば、ソレノイドやモータ)によってその開閉動作が実行され、アタッカー330内部空間(以下、必要に応じて、アタッカー330の内部空間を含めて「下大入賞口」と称する)への遊技球の入球を可能とする開状態(遊技者に対して有利な遊技状態)と遊技球の入球を困難または不可能とする閉状態(遊技者に対して不利な遊技状態)とに変換可能に構成されている。
第1特別図柄始動口340は、遊技球の入球に基づき、通常の遊技状態よりも遊技者に対して有利な第1の遊技状態(第1の利益状態、以下、「第1補助遊技状態」と称する)を発生させるか否かの当否抽選の開始の契機となる入賞口であり、第1の始動入賞口として機能する。第1特別図柄始動口340は、その内部に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ340aを含む。第1始動口スイッチ340aは、第1特別図柄始動口340に入球した遊技球を検出した場合、その検出した旨の検出情報を生成する。なお、第1特別図柄始動口340への入球に基づく前記当否抽選の結果は、後述する第1特別図柄表示装置350に表示されるようになっている。
第2特別図柄始動口341は、遊技球の入球に基づき、前記第1補助遊技状態よりも遊技者に対して有利な遊技状態を含む第2の遊技状態(第2の利益状態、以下、「第2補助遊技状態」と称する)を発生させるか否かの当否抽選の開始の契機となる入賞口であり、第2の始動入賞口として機能する。第2特別図柄始動口341は、その内部に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ341aを含む。第2始動口スイッチ341aは、第2特別図柄始動口341に入球した遊技球を検出した場合、その検出した旨の検出情報を生成する。なお、第2特別図柄始動口341への入球に基づく前記当否抽選の結果は、後述する第2特別図柄表示装置351表示されるようになっている。
第2特別図柄始動口341は、第1特別図柄始動口340とその形態が異なり、普通電動役物(電動役物のうち、大入賞口以外の入賞口の入り口を開き、または拡大するもの)の作動によって可動する一対の可動翼片341b、341cを備え、いわゆるチューリップ型の電動役物として構成されている。
可動翼片341b、341cは、普通電動役物が作動する条件となる特定の普通図柄が普通図柄表示装置370に表示された場合に作動し、第2特別図柄始動口341の入賞領域を開放または拡大するものである。したがって、普通電動役物が作動しない場合には、可動翼片341b、341cによって第2特別図柄始動口341の入賞領域が閉鎖または縮小された状態となっているため、第1特別図柄始動口340への入球状態、すなわち、遊技球が入球する確率(以下、「入球確率」と称する)よりも第2特別図柄始動口341への入球確率の方が低い入球確率となるように構成されている。なお、第2特別図柄始動口341は、上述のように可動翼片341b、341cによって入球確率を変化させる構成に限らず、第1特別図柄始動入賞口340よりも遊技球の入球状態が遊技者に対して有利な入球状態へと変化する機能を有していればどのような構造であっても良い。
第1特別図柄表示装置350は、第1補助遊技状態を発生させるか否かの当否抽選の結果を報知するための第1特別図柄を所定の表示態様で変動させながら表示して、前記当否抽選の結果に応じた図柄をその変動を停止させることによって表示するものであり、第1の特別図柄表示装置として機能する。具体的には、第1特別図柄表示装置350は、第1特別図柄始動口340への入球に基づく前記当否抽選の結果に応じて決定された変動パターン(変動開始から終了までの一連の動作)に基づき、第1特別図柄を変動させながら表示する。前記第1補助遊技状態は、特定の第1特別図柄が第1特別図柄表示装置350に停止表示された場合に発生するようになっている。なお、第1特別図柄は、識別情報として機能を有するものであれば特に限定はされず、文字、図形、数字、またはこれらの組み合わせの総てを含む。また、第1特別図柄始動口340への遊技球の入球に基づく第1特別図柄の変動回数は、変動中のものを除き、所定の上限値(例えば、1回)まで記憶可能となっており、記憶されている値は、第1特別図柄保留記憶数表示装置(図示はしていない)によって表示されるようになっている。
第2特別図柄表示装置351は、第2補助遊技状態を発生させるか否かの当否抽選の結果を報知するための第2特別図柄を所定の表示態様で変動させながら表示して、前記当否抽選の結果に応じた図柄をその変動を停止させることによって表示するものであり、第2の特別図柄表示装置として機能する。具体的には、第2特別図柄表示装置351は、第2特別図柄始動口341への入球に基づく前記当否抽選の結果に応じて決定された変動パターン(変動開始から終了までの一連の動作)に基づき、第2特別図柄を変動させながら表示する。前記第2補助遊技状態は、特定の第2特別図柄が第2特別図柄表示装置351に停止表示された場合に発生するようになっている。なお、第2特別図柄は、識別情報として機能を有するものであれば特に限定はされず、文字、図形、数字、またはこれらの組み合わせの総てを含む。なお、第2特別図柄始動口341への遊技球の入球に基づく第2特別図柄の変動回数は、変動中のものを除き、所定の上限値(例えば、4回)まで記憶可能となっており、記憶されている値は、第2特別図柄保留記憶数表示装置(図示はしていない)によって表示されるようになっている。なお、第2特別図柄の前記記憶される上限値は、第1特別図柄の前記記憶される上限値よりも多く記憶可能に設定されている。
普通図柄始動ゲート360は、普通電動役物を作動させるか否かの当否抽選の開始の契機となるものであり、始動入賞ゲートとして機能する。普通図柄始動ゲート360は、遊技球の通過を検出するゲートスイッチ360aを含み、いわゆるゲート型形状で形成されている。ゲートスイッチ360aは、普通図柄始動ゲート360を通過した遊技球を検出した場合、その検出した旨の検出情報を生成する。
普通図柄表示装置370は、普通電動役物を作動させるか否かの当否抽選の結果を報知するための普通図柄を所定の表示態様で変動させながら表示して、当該当否抽選の結果に応じた図柄をその変動を停止させることによって表示するものである。具体的には、普通図柄表示装置370は、遊技球が普通図柄始動ゲート360を通過した場合、普通電動役物を作動させるか否かの当否抽選の結果に応じて決定された変動パターンに基づき、普通図柄を変動させながら表示する。普通電動役物は、普通図柄表示装置370によって特定の普通図柄が停止表示された場合に作動し、可動翼片341b、341cにより第2特別図柄始動口341の入賞領域が開放または拡大する。なお、普通図柄は、識別情報として機能を有するものであれば特に限定はされず、文字、図形、数字、またはこれらの組み合わせの総てを含む。
また、普通図柄始動ゲート360への遊技球の通過に基づく普通図柄の変動は、変動中のものを除き、遊技に応じて所定の上限値(例えば、4回)まで記憶可能となっており、記憶される値は、普通図柄保留記憶数表示装置(図示はしていない)よって表示されるようにしている。
なお、特別図柄表示装置350、351に表示される特別図柄や普通図柄表示装置370に表示される普通図柄を、前述した演出表示装置329を用いて表示させたり、特別図柄保留記憶数表示装置や普通図柄保留記憶数表示装置に表示する保留球数を表示させたりするように構成しても良い。
一般入賞口380(図では一部の一般入賞口について示している)は、遊技球の入球を検出する入賞口スイッチ380aを含み、一般入賞口に遊技球が入球した場合、所定の個数の遊技球のみが払い出されるように構成された入賞口である。
風車390は、羽根車状に形成されており、遊技球の落下の方向に変化を与えるものである。
遊技くぎは、くぎ状のもので形成され、遊技球の落下の方向に変化を与えるものである。図示はしていないが、遊技くぎは、遊技領域310上にその一部を埋設して複数形成され、目的に応じて所定の形態(天くぎ、ハカマ、鎧くぎ、ジャンプくぎなどの形態)で配置されている。遊技くぎは、風車390と相まって、遊技球の落下の方向に様々な変化を与え、遊技の興趣を高める手段の一つとして形成される。
装飾ランプは、主として、遊技領域310に形成される遊技部品または遊技領域310に複数形成され、遊技状態に応じて光の装飾による演出効果を発揮させるものである。装飾ランプは、発光素子(例えば、LED)を含む。
次に、図5〜図16を参照しつつ、本発明に係る弾球遊技機の制御系について詳細に説明する。図5は図1〜図3に示した弾球遊技機の制御系の概略的な構成を示すブロック図を、図6〜図16は図5に示した弾球遊技機の遊技動作に関する処理内容の説明に供する図である。なお、図1〜図4と同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。
図5に示すように、本実施の形態に係る弾球遊技機の制御系は、遊技状態に応じた遊技動作を制御する制御手段として、主制御基板400、演出制御基板420、払出制御基板430、発射制御基板440、および電源制御基板450を備えている。各制御基板は、各種遊技動作を制御するための制御プログラムに基づき遊技動作に係る処理を実行するCPU、前記制御プログラムなどを記憶するROM、および作業領域として一時的にデータを記憶するRAMを含んで構成されている。
主制御基板400は、弾球遊技機における遊技動作全般の制御を司るものであり、主制御手段として機能する。主制御基板400は、主として、入力管理手段401、タイマ管理手段402、普通図柄制御手段403、普通電動役物制御手段404、特別図柄制御手段405、特別電動役物制御手段407、可動物制御手段409、入賞処理手段411、エラー管理手段413、および遊技復旧手段415を含んで構成されている。なお、図示はしていないが、上記手段の他にも遊技動作開始前処理などの遊技動作の前提となる各種の処理手段を含んで構成されている。
主制御基板400には、図示はしていないが、弾球遊技機(遊技機本体)100(図1および図2参照)の遊技動作全般を制御するためのCPU、ROM、RAM、特別図柄表示装置350などの各装置や各制御基板(演出制御基板420〜電源制御基板450)に制御信号を送信するためのI/Oポート、およびその他の周辺回路を含む基本回路が形成されている。なお、後述する演出制御基板420、払出制御基板430、発射制御基板440、および電源制御基板450についても、各制御基板がそれぞれ有する機能に応じた基本回路が形成されている。
主制御基板400における各制御手段の処理内容に関する各種制御信号は、制御コマンドとして、I/Oポートや周辺基板(インターフェース基板や中継基板)を介して一方向通信により、各制御基板(演出制御基板420〜電源制御基板450)や特別図柄表示装置350などの各装置に送信される。
なお、演出制御基板420〜電源制御基板450は、原則として、前記制御コマンドを受信し、受信した制御コマンドに基づき所定の処理を実行するように構成されている。
また、演出制御基板420〜電源制御基板450は、主制御基板400から送信された制御コマンドを一時的に記憶する制御コマンド記憶手段(図示はしていない)を備えており、この制御コマンド記憶手段に記憶された制御コマンドを読み出して、読み出した制御コマンドに基づき、所定の処理を実行するように構成されている。なお、制御コマンドを送信する場合、ノイズなどの電気的な妨害による送信ミスを防止するため、所定の時間間隔をおいて制御コマンドを複数回送信するようにしている。前記制御コマンドには、演出制御基板420〜電源制御基板450を制御するための種々の制御コマンドが含まれる。
演出制御基板420は、主制御基板400から送信される制御コマンドに基づき、演出表示装置329、スピーカ130、および装飾ランプ部150などの演出手段を制御するものであり、演出制御手段として機能する。演出制御基板420は、演出表示装置制御手段421、発光制御手段423、および音波出力制御手段425含む。
払出制御基板430は、主制御基板400から送信される制御コマンド(例えば、賞球数を指定する賞球数コマンド)に基づき、賞球払出カセット240を制御して賞球の払い出しを実行したり、主制御基板400に賞球に関する状態信号を送信したりするものであり、払出制御手段として機能する。
発射制御基板440は、払出制御基板430によって制御され、発射装置が備える発射停止スイッチや発射強度を調整する発射強度センサなどの発射動作に関する発射制御コマンドを受信して、遊技球を発射するための発射装置を制御するものであり、発射制御手段して機能する。
電源制御基板450は、遊技機本体100に電源を供給または遮断したり、バックアップ用の電源を保持したりするものであり、電源制御手段として機能する。
次に、主制御基板400における各制御手段について詳細に説明する。
主制御基板400は、入力管理手段401、タイマ管理手段402、普通図柄制御手段403、普通電動役物制御手段404、特別図柄制御手段405、特別電動役物制御手段407、可動物制御手段409、入賞処理手段411、エラー管理手段413、および遊技復旧手段415を備えている。
入力管理手段401は、各種スイッチ(上入賞球検出スイッチ323、V入賞口用排出検出スイッチ326a、ハズレ入賞口用排出検出スイッチ327a、第1始動口スイッチ340a、第2始動口スイッチ341a、ゲートスイッチ360a、アタッカースイッチ330a、入賞口スイッチ380a、その他、遊技動作に係る各種スイッチを含む)により生成された検出情報などのスイッチ入力情報に基づき、各種スイッチの入力状態(入力のオンオフ、入力回数などの入力状態)を確認し、上記各種スイッチの入力状態を所定の記憶領域に一時的に記憶したり、記憶した検出情報を処理状態に応じて更新したりするものである。入力管理手段401は、図示はしていないが、上記各スイッチからの検出情報に基づき、入球した遊技球の個数をそれぞれ計数する計数手段を含む。
タイマ管理手段402は、時間を管理するためのタイマカウンタを含み、遊技動作に係る各種の時間(タイマ)を管理するものである。具体的には、タイマ管理手段402は、詳細は後述するが、特別図柄変動タイマ、特別図柄確認タイマ、および動作開始待ちタイマなどの遊技動作を制御するために必要なタイマを設定したり、処理状態に応じてその更新(例えば、タイマ値の減算)をしたりして、遊技動作に係る各種時間を管理する。なお、タイマ管理手段402には、上記のような各種タイマに応じたタイマ管理領域を別々に有していても良いし、各種タイマを区別することなく、処理状態に応じて遊技動作を制御するために必要な時間を一括して管理するタイマ管理領域を有していても良い。
普通図柄制御手段403は、主として、普通電動役物を作動させるか否かの普通図柄に関する当否抽選を実行したり、普通図柄の表示態様を制御したりするものである。普通図柄制御手段403は、普通図柄抽選手段403a、普通図柄保留手段403b、および普通図柄表示制御手段403cを含む。また、普通図柄制御手段403は、普通図柄確率変動手段(図示はしていない)を含むことができる。
普通図柄抽選手段403aは、図示はしていないが、普通図柄乱数生成手段、普通図柄乱数値取得手段、および普通図柄当否判定手段を含み、主として、普通電動役物を作動させるか否かの普通図柄に関する当否抽選(所定の確率で当選するように)を実行するものである。
普通図柄乱数生成手段は、普通図柄に関する当否抽選に使用するため乱数(以下、「普通図柄用乱数」と称する)を生成するものである。前記普通図柄用乱数は、CPUに所定のプログラムを実行させることによって乱数(ソフトウェア乱数)を生成したり、パルス信号を出力する発振器やこれを計数するカウンタなどにより乱数(ハードウェア乱数)を生成したりしても良い。なお、普通図柄用乱数には、普通図柄に関する遊技情報として、普通電動役物を作動させるか否かを決定するための普通図柄当たり判定用乱数、普通図柄の変動パターンを決定するための普通図柄変動パターン用乱数、普通図柄の組み合わせを決定するための普通電動役物作動図柄用乱数、普通図柄当たり判定用乱数の初期値を変更するための初期値乱数などの各種乱数を含むことができる。
普通図柄乱数値取得手段は、普通図柄始動ゲート360を遊技球が通過した場合、その通過した旨の検出情報に基づき、普通図柄乱数生成手段によって生成された普通図柄用乱数値(上記各種乱数値を含む)から乱数値を取得するものである。このとき、取得した普通図柄用乱数値は、後述する普通図柄保留手段403bに一時的に記憶される。
普通図柄当否判定手段は、前記普通図柄乱数値取得手段によって取得された普通図柄用乱数値(普通図柄当たり判定用乱数値)に基づき、普通電動役物を作動させるか否かを判定するものである。普通図柄当否判定手段は、普通電動役物を作動させるか否かを判定するための当否判定用テーブル(以下、「普通図柄当否判定用テーブル」と称する)を含む。前記普通図柄当否判定用テーブルには、「当たり」の判定値が記憶されている。前記普通図柄当否判定手段は、前記普通図柄乱数値取得手段によって取得された普通図柄当たり判定用乱数値と前記判定値とを参照して、普通電動役物を作動させるか否かを判定する。例えば、普通図柄当たり判定用乱数の大きさが「0〜250」とし、前記普通図柄当否判定用テーブルには「0〜246」の判定値が記憶されている場合、前記普通図柄当否判定手段は、前記取得された普通図柄当たり判定用乱数値が「0〜246」の場合には普通電動役物の動作開始条件が成立(251分の247で当選)したと判定し、「247〜250」の場合には普通電動役物の動作開始条件が不成立(251分の4で否当選)であると判定する。
なお、前記普通図柄当否判定手段による当否判定は、前記普通図柄乱数値取得手段によって普通図柄用乱数値の取得と共に実行したり、後述する普通図柄表示制御手段403cによって変動表示される普通図柄の変動開始直前に実行したりしても良い。
普通図柄保留手段403bは、前記普通図柄乱数値取得手段によって取得された普通図柄用乱数値を上限値である最大保留記憶数(例えば、4つ)まで記憶(保留)するものである。普通図柄保留手段403bによって保留された普通図柄用乱数値の保留数は、前述した普通図柄保留記憶数表示装置に表示されるようにしている。そして、保留された順番に、普通図柄抽選手段(普通図柄当否判定手段)403aによって、当否抽選が実行される。
普通図柄表示制御手段403cは、普通図柄変動時間短縮手段(図示はしていない)を含み、普通図柄表示装置370における普通図柄の表示態様を制御するものであり、普通図柄表示態様制御手段として機能する。普通図柄表示制御手段403bは、普通図柄抽選手段403aによる当否抽選の結果に基づき(普通図柄乱数値に基づき)、普通図柄の変動パターンと停止させる普通図柄の組み合わせとを決定し、決定した変動パターンに基づき、普通図柄表示装置370における普通図柄を変動させながら表示して、その変動を停止させることによって表示させる。
普通図柄変動時間短縮手段は、普通図柄表示装置370における普通図柄の変動時間を通常の遊技状態における変動時間よりも短縮させるものである。普通図柄変動時間短縮手段は、後述する特別図柄変動時間短縮手段と連動させることができる。この場合、例えば、特別図柄変動時間短縮手段の動作の開始(時短状態の発生)に伴い、普通図柄変動時間短縮手段の動作を開始させ、普通図柄の変動時間を短縮させることができる。
本実施の形態における通常の遊技状態においては、普通図柄の変動時間を比較的長く設定し、可動翼片341b、341cによって第2特別図柄始動口341の入賞領域が開放または拡大されにくくし、遊技球の入球を制限している。一方、時短状態中においては、前記普通図柄変動時間短縮手段の作動によって普通図柄の変動時間を短縮させ、可動翼片341b、341cによって第2特別図柄始動口341の入賞領域が開放または拡大され易いようにし、遊技球の入球が容易となるようにしている。
特に、第2特別図柄に関する利益状態が第1特別図柄に関する利益状態よりも遊技者に対して有利な利益状態(例えば、上大入賞口322の開状態を維持する時間が長い(図6の羽根部材動作態様を参照))が付与されるように構成されている場合、同じ遊技時間であっても、時短状態中においては、可変入賞装置320への入球確率が増大し、これによってV入賞口326への入球確率も増大する。この結果、遊技者が特別遊技状態を獲得する機会が増えるので、遊技者の遊技意欲を向上させることができるようにしている。
普通電動役物制御手段404は、普通図柄抽選手段403aによって普通電動役物の動作開始条件が成立したと判定され、その判定結果として普通図柄表示装置370に特定の普通図柄(普通電動役物の作動の契機となる普通図柄)が停止表示された場合、普通電動役物の動作の開始から終了までの一連の動作を制御するものである。本実施の形態では、第2特別図柄始動口341が備える可動翼片341b、341cの動作が開始される。なお、可動翼片341b、341cの一連の動作、例えば、開状態および閉状態の維持時間や開閉動作回数などの動作パターンは、目的に応じて適宜変更することができる。
なお、普通電動役物制御手段404により、普通図柄確率変動手段や普通図柄変動時間短縮手段と連動して普通電動役物の動作を通常の遊技状態とは異なる動作態様に制御するように構成しても良い。例えば、普通図柄変動時間短縮手段が動作中の場合、可動翼片341b、341cの開状態維持時間を通常の遊技状態よりも延長させたり、開閉動作回数を増加させたりしても良い。
普通図柄確率変動手段は、前記普通電動役物を作動させるか否かの当否抽選確率を変動させるものである。普通図柄確率変動手段は、後述する特別図柄変動時間短縮手段と連動させることができる。この場合、例えば、特別図柄変動時間短縮手段の動作開始に伴い、普通図柄確率変動手段の動作を開始させ、普通電動役物を作動させるか否かの当否抽選確率を変動させることができる。
特別図柄制御手段405は、主として、遊技者に対して有利な第1補助遊技状態および第2補助遊技状態を発生させるか否かの当否抽選を実行したり、第1特別図柄および第2特別図柄の表示態様を制御したりするものである。特別図柄制御手段405は、第1特別図柄抽選手段405a、第2特別図柄抽選手段405b、第1特別図柄保留手段405c、第2特別図柄保留手段405d、特別図柄作動監視手段405e、および特別図柄表示制御手段405fを含み、それぞれ第1の当否抽選手段、第2の当否抽選手段、第1の保留記憶手段、第2の保留記憶手段、特別図柄表示態様制御手段として機能する。また、特別図柄制御手段405は、特別図柄確率変動手段(図示はしていない)を含むことができる。
第1特別図柄抽選手段405aは、第1補助遊技状態を発生させるか否かの当否抽選(所定の確率で当選するように)を実行するものであり、第1の当否抽選手段として機能する。第1特別図柄抽選手段405aは、図示はしていないが、特別図柄乱数生成手段、特別図柄乱数値取得手段、第1補助遊技当否判定手段を含む。
第2特別図柄抽選手段405bは、第2補助遊技状態を発生させるか否かの当否抽選(所定の確率で当選するように)を実行するものであり、第2の当否抽選手段として機能する。なお、特別図柄乱数生成手段、特別図柄乱数値取得手段は、第1特別図柄抽選手段405aおよび第2特別図柄抽選手段405bに共通して使用される(もちろん、第1特別図柄と第2特別図柄とにそれぞれに対応する乱数生成手段、乱数値取得手段を設けても良い)。第2特別図柄抽選手段405bは、第2補助遊技当否判定手段を含む。
特別図柄乱数生成手段は、第1補助遊技状態および第2補助遊技状態を発生させるか否かの当否抽選に使用するための乱数(以下、「特別図柄用乱数」と称する)を生成するものである。前記特別図柄用乱数の生成は、CPUに所定のプログラムを実行させることによって乱数(ソフトウェア乱数)を生成したり、パルス信号を出力する発振器やこれを計数するカウンタなどにより乱数(ハードウェア乱数)を生成したりしても良い。なお、特別図柄用乱数には、特別図柄に関する遊技情報として、第1補助遊技状態または第2補助遊技状態を発生させるか否かを決定するための特別図柄当たり判定用乱数、特別図柄の変動パターンを決定するための特別図柄変動パターン用乱数、特別図柄の組み合わせを決定するための特別電動役物作動図柄用乱数、特別図柄当たり判定用乱数の初期値を変更するための初期値乱数などの各種乱数を含むことができる。
特別図柄乱数値取得手段は、第1特別図柄始動口340または第2特別図柄始動口341に遊技球が入球した場合、その入球した旨の検出情報に基づき、特別図柄乱数生成手段によって生成された特別図柄用乱数(上記各種乱数値を含む)から乱数値を取得するものである。このとき、取得した特別図柄用乱数値は、後述する第1特別図柄保留手段405cまたは第2特別図柄保留手段405dに一時的に記憶される。
第1補助遊技当否判定手段または第2補助遊技当否判定手段は、前記特別図柄乱数値取得手段によって取得された特別図柄用乱数値(特別図柄当たり判定用乱数値)に基づき、第1補助遊技状態または第2補助遊技状態を発生させるか否かを判定するものである。第1補助遊技当否判定手段は第1補助遊技状態を発生させるか否かを判定するための第1特別図柄当否判定用テーブルを含み、第2補助遊技当否判定手段は第2補助遊技状態を発生させるか否かを判定するための第2特別図柄当否判定用テーブルを含む。
前記第1特別図柄当否判定用テーブルおよび前記第2特別図柄当否判定用テーブルは、利益状態に応じた複数の判定用テーブル(大当たり当否判定用テーブル、小当り当否判定用テーブル)を含み、これらの判定用テーブルには、「当たり」の判定値が記憶されている。前記第1補助遊技当否判定手段は、前記特別図柄乱数値取得手段によって取得された特別図柄当たり判定用乱数値と前記判定値とを参照して、第1補助遊技状態を発生させるか否かを判定する。同様にして、前記第2補助遊技当否判定手段は、前記取得された特別図柄当たり判定用乱数値と前記判定値とを参照して、第2補助遊技状態を発生させるか否かを判定する。本実施の形態における第1補助遊技状態には第1特別図柄に対応する「小当たり」および「大当たり(アタッカー330の開放契機となる当たり)」の2つの当たりが設定されており、第2補助遊技状態には「小当たり(第1特別図柄に対応する「小当たり」よりも遊技者に対して有利な利益状態となる当たり)」および「大当たり(アタッカー330の開放契機となる当たり)」の2つの当たりが設定されている(これらの当たりの態様についての詳細な説明は後述する)。
なお、第1補助遊技状態および第2補助遊技状態を発生させるか否かの判定は、特別図柄乱数値取得手段によって特別図柄用乱数値の取得と共に実行したり、後述する特別図柄表示制御手段405fによって変動表示される特別図柄の変動開始直前に実行したりしても良い。
第1特別図柄保留手段405cは、第1特別図柄始動口340への遊技球の入球に基づき前記特別図柄乱数値取得手段によって取得された特別図柄用乱数値を、上限値である最大保留記憶数(例えば、1つ)まで保留記憶するものであり、第1の保留記憶手段として機能する。
第2特別図柄保留手段405dは、第2特別図柄始動口341への遊技球の入球に基づき前記特別図柄乱数値取得手段によって取得された特別図柄用乱数値を、上限値である最大保留記憶数(例えば、4つ)まで保留記憶するものであり、第2の保留記憶手段として機能する。
第2特別図柄保留手段405dの最大保留記憶数は、第1特別図柄保留手段405cの最大保留記憶数よりも多く記憶することができるように構成されている。これにより、特に、時短状態中においては、第2特別図柄始動口341への入球確率が増大するので、遊技者に対して第2補助遊技状態の利益を効果的に付与することができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができるようにしている。なお、第1特別図柄保留手段405cおよび第2特別図柄保留手段405dによって保留記憶された特別図柄用乱数値の保留記憶数は、前述した特別図柄保留記憶数表示装置に表示されるようになっている。なお、第2特別図柄保留手段405dの最大保留記憶数は、第1特別図柄保留手段405cの最大保留記憶数よりも多く記憶されるように構成し、その大小関係を保持したものであれば、それぞれの最大記憶数を可変とする構成にしても良い。例えば、通常の遊技状態中では第2特別図柄保留手段405dの保留記憶の上限値4つとした場合、時短状態中ではその上限値を可変させて8つとしても良い。このとき、第1特別図柄保留手段405cの上限値は、通常の遊技状態中では4つ未満、後述する時短状態中では8つ未満とするように構成する。このように保留記憶の上限値を可変とすることにより、当該上限値が一定として構成されたものよりも、時短状態中においては第2補助遊技状態を頻繁に発生させることができる。この結果、遊技者に対して第2補助遊技状態の利益をより効果的に付与することができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができるようになる。
特別図柄作動監視手段405eおよび特別図柄表示制御手段405fは、第1特別図柄表示装置350に表示する第1特別図柄および第2特別図柄表示装置351に表示する第2特別図柄の表示態様(変動表示、停止表示)をそれぞれ制御するものであり、特別図柄表示態様制御手段として機能する。
特別図柄作動監視手段405eは、第1特別図柄保留手段405cおよび第2特別図柄保留手段405dの保留記憶された順番を監視して、第1特別図柄を第1特別図柄表示装置350に、第2特別図柄を第2特別図柄表示装置351に表示させる順番を決定するものであり、特別図柄表示態様制御手段の一つとして機能する。本実施の形態における特別図柄作動監視手段405eは、第1特別図柄始動口340または第2特別図柄始動口341への遊技球の入球順、すなわち、第1特別図柄保留手段405cおよび第2特別図柄保留手段405dの保留記憶順に従い、第1特別図柄および第2特別図柄を表示させる順番を決定している。例えば、第2特別図柄始動口341、第1特別図柄始動口340、第2特別図柄始動口341の順番で遊技球が入球した場合、第2特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄の順番で変動表示を開始させるように表示順を決定する。
また、上記のように、各特別図柄を保留記憶順に従って表示させる場合とは異なり、第1特別図柄保留手段405cおよび第2特別図柄保留手段405dに保留記憶があった場合、第1特別図柄を第1特別図柄表示装置350に表示させるよりも優先的に、第2特別図柄を第2特別図柄表示装置351に表示させるように表示順を決定しても良い。例えば、第1特別図柄保留手段405cの保留記憶が1つ、第2特別図柄保留手段405dの保留記憶が3つあった場合、第2特別図柄、第2特別図柄、第2特別図柄、第1特別図柄の順番で変動表示を開始させるように表示順を決定する。これにより、特に、時短状態中においては、第2特別図柄始動口341への入球確率が増大するので、第1特別図柄保留手段405cの保留記憶よりも第2特別図柄保留手段405dの保留記憶の方を優先的に消化させることができるので、遊技者に対して第2補助遊技状態の利益をより効果的に付与することができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができるようになる。
さらに、一方の特別図柄の変動のみを優先的に実行させるように構成しても良い。例えば、時短状態中においては、第1特別図柄保留手段405cに保留記憶があったとしても、第1特別図柄の変動を待機させて第2特別図柄のみを変動させるように構成しても良い。この場合、第2特別図柄保留手段405dに保留記憶がない場合、第2特別図柄始動口341に遊技球が入球するまで第1特別図柄の変動を待機させる。例えば、第1特別図柄保留手段405cの保留記憶が1つ、第2特別図柄保留手段405dの保留記憶が3つあった場合、第2特別図柄、第2特別図柄、第2特別図柄の順番で変動表示を開始させるように表示順を決定し、時短状態が終了するまでの間、第1特別図柄の変動を待機させる。この場合、たとえ第2特別図柄保留手段405dの保留記憶が0であっても、第1特別図柄の変動は開始されないので、第2補助遊技状態のみを発生させることができるようになる。この結果、遊技者に対して第2補助遊技状態をより効果的に付与することができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができるようになる。
特別図柄表示制御手段405fは、特別図柄作動監視手段405eによって決定された表示順に基づき、第1特別図柄表示装置350における第1特別図柄または第2特別図柄表示装置351における第2特別図柄を選択的に表示させるように制御し、その表示態様を制御するものであり、特別図柄表示態様制御手段の一つとして機能する。特別図柄表示制御手段405fは、特別図柄変動時間短縮手段(図示はしていない)を含む。
特別図柄表示制御手段405fは、第1補助遊技抽選手段405aおよび第2補助遊技抽選手段405bによって決定された補助遊技状態の発生の当否抽選の結果(特別図柄変動パターン用乱数や特別電動役物作動図柄用乱数)に基づき、特別図柄の変動パターンと停止させる特別図柄の組み合わせとを決定し、決定した変動パターンに基づき、第1特別図柄を図柄表示装置350に、第2特別図柄を第2特別図柄表示装置351に変動させながら表示して、その変動を停止させることによって特別図柄を表示させる。このとき、第1特別図柄または第2特別図柄の表示動作に連動して、演出表示装置329に装飾用図柄(例えば、「777」)を所定の態様で表示したり、装飾ランプを所定の態様で点滅または点灯させたりして、演出が実行される。
特別図柄変動時間短縮手段は、第1特別図柄および第2特別図柄の変動時間を通常の遊技状態における変動時間よりも短縮させるものである。特別図柄変動時間短縮手段は、「大当たり」に当選した場合、当該「大当たり」が終了した後、その作動を開始させたり、時短図柄(第1特別図柄または第2特別図柄のうち、時短状態を付与する特別図柄)における「小当たり」時に特別遊技状態が発生した場合、当該特別遊技状態が終了した後、その作動を開始させたりすることができる。そして、特別図柄変動時間短縮手段は、所定の終了条件の成立に基づきその作動を停止する。前記所定の終了条件は、「大当たり」が終了した後、または時短図柄における「小当たり」時の特別遊技状態が終了した後、例えば、第1特別図柄および第2特別図柄の変動回数の合計が所定の変動回数(例えば、20回)に達し、その変動が終了するまでの間、特別図柄の変動時間を短縮させる。これにより、第1補助遊技状態または第2補助遊技状態を、通常の遊技状態よりも短時間で発生させることができるようにしている。なお、前記所定の終了条件は、上記のような条件に限られることはなく、第2特別図柄のみの変動回数が所定の変動回数に達し、その変動が終了するまでの間、特別図柄の変動時間を短縮させるように構成しても良い。また、特別図柄の変動回数に限らず、特別遊技状態の発生回数や上大入賞口322に入球した遊技球の個数を前記所定の終了条件として設定しても良い。
特別図柄確率変動手段は、第1補助遊技状態または第2補助遊技状態を発生させるか否かの当否抽選確率を変動させるものである。特別図柄確率変動手段は、補助遊技状態に当選する特別図柄のうち、あらかじめ定められた確率変動状態の発生に対応する特別図柄(以下、「確率変動図柄」)の停止によって補助遊技状態に当選した場合、次回の補助遊技状態の発生に当選する確率(例えば、前記「大当たり」に当選する確率が398分の1の場合、これを39分の1にする)を変動させるものである。なお、前記確率変動中に、再度、特定図柄で補助遊技状態の発生に当選した場合、羽根部材321a、321bまたは開閉扉330bの一連の動作が終了した後、次回の補助遊技状態の発生に当選する確率を変動(確率変動を継続させる)させることができる。また、前記のような確率変動は、確率変動図柄が停止した場合に次回の補助遊技状態に移行する確率のみ、低確率から高確率に変動させると説明したが、これに限らず、複数回(例えば、確率変動の継続を2回)繰り返されるようにしても良い。
特別電動役物制御手段407は、可変入賞装置320が備える羽根部材321a、321bやアタッカー330が備える開閉扉330bの開閉動作の開始から終了までの一連の動作を制御するものであり、第1の利益状態発生手段および第2の利益状態発生手段として機能する。特別電動役物制御手段407は、補助遊技制御手段407aおよび特別遊技制御手段407bを含む。
補助遊技制御手段407aは、第1特別図柄抽選手段405aおよび第2特別図柄抽選手段405bのいずれかによって第1補助遊技状態または第2補助遊技状態に当選したと判定され、その判定結果として第1特別図柄表示装置350または第2特別図柄表示装置351に特定の特別図柄(「ハズレ」以外を示す特別図柄)が停止表示された場合、羽根部材321a、321bや開閉扉330bの開閉動作の開始から終了までの一連の動作を制御するものであり、第1の利益状態発生手段、または第2の利益状態発生手段として機能する。
ここで、本発明に係る弾球遊技機の理解を容易なものとするために、前記補助遊技状態について簡単に説明しておく。
図6は、第1補助遊技状態および第2補助遊技状態における各当たり時における遊技状態を例示したものである。図6は、第1特別図柄表示装置350に停止表示される第1特別図柄、または第2特別図柄表示装置351に停止表示される第2特別図柄と、停止した特別図柄に対応して発生する遊技状態を例示したものである。なお、本発明は以下に説明する遊技状態に限られることはなく、種々の遊技状態が発生されるように適宜変更することができる。
図6に示すように、第1補助遊技状態および第2補助遊技状態には、当選状態として、「小当たり」および「大当たり」の2つの当たりが設定されており(図6の「補助遊技当たり態様」の欄を参照)、第2補助遊技状態には、「小当たり(特別図柄1における「小当たり」よりも遊技者に対して有利な利益状態となる当たり)」および「大当たり(アタッカー330の開放契機となる当たり)」の2つの当たりが設定されている(図6の「補助遊技当たり態様」の欄を参照)。そして、第1特別図柄表示装置350に表示される第1特別図柄、第2特別図柄表示装置351に表示される第2特別図柄にそれぞれ対応する図柄(第1特別図柄「a」〜「g」、第2特別図柄「A」〜「G」)に応じて発生する補助遊技状態がそれぞれ異なるように設定されている。なお、「hk」および「HK」はハズレとなっており、羽根部材321a、321b、開閉扉330bの開閉動作は実行されないようにしている。
これらの当たりは、「小当たり」〜「大当たり」の順に遊技者に対して有利な遊技状態となるように設定され、その当選確率は「小当たり」〜「大当たり」の順に低くなるように設定されている(図6の「開状態維持時間」および「補助遊技当選確率」の欄を参照)。これらの当たり態様における各種設定は、前記第1特別図柄当否判定用テーブルおよび前記第2特別図柄当否判定用テーブルに保持されている。
具体的には、特別図柄当たり判定用乱数の大きさが「0〜397」とすると、前記第1特別図柄当否判定用テーブルのうち、例えば、大当たり当否判定用テーブルには「396」の判定値が、小当り当否判定用テーブルには「0〜395」の判定値が記憶されている。第1特別図柄抽選手段405aおよび第2特別図柄抽選手段405b(第1補助遊技当否判定手段または第2補助遊技当否判定手段)は、前記特別図柄乱数値取得手段によって取得された特別図柄当たり判定用乱数値が「0〜395」の場合には「小当たり」に当選(398分の396で当選)したと判定し、「396」の場合には「大当たり」に当選(398分の1で当選)したと判定し、「397」の場合には「ハズレ」に当選(398分の1でハズレ)したと判定する。前記第2特別図柄当否判定用テーブルにおいても上述と同様に、特別図柄当たり判定用乱数の大きさに対応して、「小当たり」および「大当たり」が所定の確率で当選するように設定されている。
第1補助遊技状態における羽根部材321a、321bの開閉動作は、第1特別図柄が「a」〜「d」が選択された場合には「開状態維持時間0.4秒×開閉動作回数1回」、「e」および「f」のいずれかが選択された場合には「開状態維持時間0.4秒(閉状態維持時間0.8秒)×開閉動作回数2回(閉状態回数1回)」として設定され、「小当たり」の中でも、「a」〜「d」よりも「e」および「f」の方が羽根部材321a、321bの開閉動作における開状態維持時間を長く設定して、遊技者に対して有利な遊技状態を提供することができるようにしている。なお、第1特別図柄が「e」および「f」の場合、1回目の開状態維持時間終了後と2回目の開状態維持終了後との間に、0.8秒間の閉状態維持時間が設定されている。一方、第2補助遊技状態における羽根部材321a、321bの開閉動作は、第2特別図柄が「A」〜「F」場合には、「開状態維持時間1.2秒×開閉動作回数1回」として設定されており、第1特別図柄が「a」〜「f」の場合よりも、羽根部材321a、321bの開閉動作における開状態維持時間を相対的に長く設定することにより、遊技者に対して有利な遊技状態を提供することができるようにしている(図6の「羽根部材動作態様(開状態維持時間)」の欄を参照)。
さらに、前記「大当たり」に当選した場合には、開閉扉330bの開閉動作を実行してアタッカー330の内部空間を開放させる。なお、「小当たり」および「大当たり」が発生している間は、各特別図柄の変動を待機させて、補助遊技状態および特別遊技状態が重複して発生しないように制御している。
本実施の形態では、前記「大当たり」における開閉扉330bの開閉動作は、「開状態維持時間29.8秒(またはアタッカー330の内部空間に所定の個数の遊技球が入球した場合(アタッカースイッチ330aが所定の個数の遊技球を検出した場合)に開状態維持時間内であっても閉状態に変換)×開閉動作回数15回(閉状態回数14回)」として設定され、遊技者が短時間で多くの賞球を獲得できるようにしている。
また、第1特別図柄が「a」、「c」、および「e」の場合と第2特別図柄が「A」、「C」、「E」の場合には、補助遊技状態および特別遊技状態の終了後、時短状態を発生するようにしている。前記時短状態は、各特別図柄の変動が20回終了するまでの間、前記特別図柄変動時間短縮手段が作動し、これに伴い、普通図柄変動時間短縮手段が作動するようになっている。
前記「大当たり」の場合、条件装置(第1特別図柄表示装置350、第2特別図柄表示装置351に「大当たり」となる特別図柄(「g」または「G」)が停止表示されるか、またはV入賞口326に遊技球が入球したことを条件として作動する装置。図示はしていない)の作動を条件として、役物連続作動装置(特別電動役物を連続して作動させることができる装置)が作動し、開閉扉330bの開閉動作が所定の回数繰り返し実行されるように構成されている。
前記役物連続作動装置によって開閉扉330bの開閉動作を繰り返し実行させる場合、開閉扉330bの1回の開閉動作である「開状態維持時間29.8秒×開閉動作回数1回」を1ラウンド(単位遊技)として設定し、最大継続ラウンド数を15ラウンドとして設定し、設定したラウンド数が終了するまで繰り返し実行するように構成することができる。
なお、遊技状態に応じて、第1特別図柄始動口340に対応して発生する第1補助遊技状態と第2特別図柄始動口341に対応して発生する第2補助遊技状態とが入れ替わるように構成しても良い(このとき、保留記憶数も入れ替わるように構成しても良い)。例えば、通常の遊技状態中においては、第1特別図柄始動口340への遊技球の入球を契機として第1補助遊技状態の発生の当否抽選を、第2特別図柄始動口341への遊技球の入球を契機として第2補助遊技状態の発生の当否抽選を実行する。一方、時短状態中においては、第1特別図柄始動口340への遊技球の入球を契機として第2補助遊技状態の発生の当否抽選を、第2特別図柄始動口341への遊技球の入球を契機として第1補助遊技状態の発生の当否抽選を実行するように構成する。普通電動役物を備えていない弾球遊技機の場合、時短状態中であっても第2特別図柄始動口341への入球確率は第1特別図柄始動口340よりも低い入球確率のままである。したがって、時短状態中、第2補助遊技状態を第1特別図柄始動口340への遊技球の入球を契機として発生させるようにすれば、普通電動役物を備えていない弾球遊技機においても、第2補助遊技状態を効果的に発生させることができる。この結果、普通電動役物を備えていない弾球遊技機であっても、時短状態中における利益状態を遊技者が十分に享受することができるので、遊技者の遊技意欲を向上させることができるようになる。
特別遊技制御手段407bは、上大入賞口322に入球した遊技球がV入賞口326に入球したことを契機として、羽根部材321a、321bの開閉動作の開始から終了までの一連の動作を制御して、遊技者に対して有利な特別遊技状態を発生させるものであり、特別遊技状態発生手段として機能する。本実施の形態では、羽根部材321a、321bの開閉動作によって上大入賞口322に入球した遊技球が上入賞球検出スイッチ323及びV入賞口用排出検出スイッチ326aを通過したことを条件として特別遊技状態(以下、必要に応じて「V当たり」と称する)が発生する。
本実施の形態における前記特別遊技状態は、羽根部材321a、321bの開閉動作を「開状態維持時間0.9秒(閉状態維持時間0.5秒)×開閉動作回数18回(閉状態回数17回)」を1ラウンド(なお、上大入賞口322に所定の個数の遊技球が入球した場合(上入賞球検出スイッチ323が所定の個数の遊技球を検出した場合)、開閉動作回数が18回未満であっても閉状態に変換して1ラウンドを終了させる)として、15ラウンドを最大継続ラウンドとして設定し、遊技者に対して有利な遊技状態を発生させるようにしている。継続ラウンド数は、図6に示すように、各特別図柄に対応して継続ラウンド数が決定される。例えば、V入賞口326に遊技球が入球したときの第1特別図柄が「a」の場合、最大継続ラウンド数は15ラウンド(15R)に設定される(図6における「特別遊技状態時ラウンド数」の欄を参照)。
可動物制御手段409は、第1可動式役物324a、第2可動式役物324b、回転体可動式役物324cの動作の開始から終了までの一連の動作を制御するものであり、役物制御手段として機能する。なお、図5では、説明の便宜上、第1可動式役物324a、第2可動式役物324b、および回転体可動式役物324cを総称して可動式役物324と表記している。可動物制御手段409は、可動式役物324を駆動させるための電気的駆動源を制御して、可動式役物324を所定の態様で一連の動作を制御する。
入賞処理手段411は、各入賞口(上大入賞口322、アタッカー330、第1特別図柄始動口340、第2特別図柄始動口341、普通図柄始動ゲート360、または一般入賞口380)に遊技球が入球した場合、その入球した旨の検出情報に基づいて入賞処理を実行するものである。具体的には、入賞処理手段411は、それぞれの入賞口に入球した遊技球を検出するための検出スイッチ(上入賞球検出スイッチ323、第1始動口スイッチ340a、第2始動口スイッチ341a、アタッカースイッチ330a、ゲートスイッチ360a、入賞口スイッチ380a)が遊技球の通過を検出した場合、それぞれの入賞口に対応した遊技球の払い出し個数(賞球数)を決定し、決定した賞球数に関する賞球払出制御コマンド(賞球数コマンド)を払出制御基板430に送信する。
また、入賞処理手段411は、払出制御基板430から賞球払い出しに関する状態信号を受信している。前記状態信号には、貯留タンク230に遊技球が不足している場合の補給切れ信号、賞球不足である旨の賞球不足信号、下受け皿が満杯である旨の下皿満杯信号などの払い出しに関する状態信号が含まれる。
エラー管理手段413は、遊技動作に異常が発生したか否かを監視するものである。エラー管理手段413は、各入賞口(可変入賞装置320、アタッカー330、第1特別図柄始動口340、第2特別図柄始動口341、普通図柄始動ゲート、および一般入賞口380)のうちの少なくとも1つに対して、異常な入賞(例えば、不正行為による入賞)があるか否かを監視したり、上大入賞口322に入球した遊技球の排出に異常が発生したか否かを監視したり、可動式役物324の動作に異常が発生したか否かを監視したりするものである。また、エラー管理手段413は、入賞処理手段411が払出制御基板430からの賞球の払い出しに関する状態信号を受信して、賞球の払い出しに異常が発生したか否かも監視している。また、エラー管理手段413は、遊技動作に異常が発生している場合、その旨を報知するための制御コマンドを周辺の各制御基板、例えば、演出制御基板420に送信する。そして、演出制御基板420は、上記制御コマンドに基づき、演出表示装置329、スピーカ130、または装飾ランプ部150などの演出手段を制御して、異常が発生している旨を視覚的・聴覚的に報知することができるように構成されている。
遊技復旧手段415は、電源遮断時における遊技状態に関する処理内容を記憶して、電源復旧時には、その記憶した処理内容に基づき、電源遮断時における遊技状態から遊技動作を復旧させるものである。遊技復旧手段415は、遊技状態記憶手段(図示はしていない)を含む。
遊技状態記憶手段は、遊技機の電源が遮断された場合(例えば、停電や不正行為発生時に強制的に電源を遮断された場合)、その遮断時における遊技状態に関する処理内容を記憶するためのバックアップ領域(バックアップRAM)を含む。遊技に関する処理内容とは、遊技の再開に必要とする主要な遊技状態に関する処理内容であり、主として、主制御基板400における処理内容、例えば、補助遊技状態や特別遊技状態の当否抽選結果、補助遊技状態発生中または特別遊技状態発生中における羽根部材321a、321bの動作状態(例えば、開閉動作回数)、未払いの賞球数が挙げられる。
次に、演出制御基板420の各制御手段について詳細に説明する。
演出表示装置制御手段421は、主制御基板400から送信された制御コマンド(例えば、補助遊技状態の当否抽選結果に基づく制御コマンド)を解析して、解析した制御コマンドに基づき、演出表示装置329における表示態様を制御するものである。
発光制御手段423は、主制御基板400から送信された制御コマンドを解析して、解析した制御コマンドに基づき、装飾ランプなどの発光手段を制御するものである。
音波出力制御手段425は、主制御基板400から送信された制御コマンドを解析して、解析した制御コマンドに基づき、スピーカ130などの音波出力手段を制御するものである。
なお、演出表示装置制御手段421、発光制御手段423、または音波出力制御手段425は、演出パターン用のテーブルから、解析した制御コマンドに対応する演出パターンを選択して選択した演出パターンに基づき、演出表示装置329、装飾ランプ、またはスピーカ130を制御する。前記演出パターン用テーブルは、通常、ROMなどの記憶領域に記憶されており、前記解析した制御コマンドに対応するように、演出表示装置329、装飾ランプ、またはスピーカ130を制御するための演出パターンが記憶されている。
次に、払出制御基板430について詳細に説明する。
払出制御基板430は、主制御基板400から送信された賞球の払い出しに関する賞球制御コマンド(払出制御コマンド)に基づき、賞球払出カセット240における払出駆動モータ241を駆動制御したり、賞球の払い出し球数を記憶したりするものである。
払出制御基板430は、払い出し数に未払いの賞球の記憶がある場合、その未払い出し分の賞球を所定の払い出し数を1単位として優先的に払い出すように払出駆動モータ241を駆動制御する。なお、所定の払い出し数は、例えば、アタッカー330に対する賞球数(遊技球1個の入賞に対する払い出し数)が15個で、一般入賞口380に対する賞球数が10個の場合、その最も多い払い出し個数15個よりも多い数(例えば、25個)に設定されている。また、払出制御基板430は、賞球の払い出しに関する状態信号を主制御基板400の入賞処理手段411に送信している。また、払出制御基板430は、発射制御基板440に発射制御信号を送信し、発射装置を制御している。
次に、以上に説明した本実施の形態に係る弾球遊技機の遊技動作について簡単に説明しておく。
まず、遊技者は、遊技機本体とは別に設置された遊技媒体貸出ユニット(遊技機に対して遊技媒体の貸し出し実行する遊技媒体貸出装置)金銭または遊技媒体貸し出し用のプリペイドカードを挿入する。そうすると、挿入した金銭の額に応じた遊技球が前記遊技球貸出ユニットから払い出される(一般的には、遊技球貸出ユニットからの遊技球は、遊技機本体100の賞球払出カセット240を介して上受け皿125aに払い出される)。そして、払い出された遊技球を上受け皿125a入れ、遊技の準備をする。
次に、遊技者が発射ハンドル140を操作すると、上受け皿125aの遊技球が発射動作に連動して発射装置に供給されると共に、前記発射装置が備える打撃槌によって遊技球が1個ずつ打撃(連発して)され、打ち出される。打ち出された遊技球は、誘導レール305に沿って、遊技領域310の上部に送られる。
遊技領域310の上部に到達した遊技球は、遊技領域310上に沿って落下していくが、この落下している間、可変入賞装置320、遊技くぎ、または風車390などの遊技部品によって落下の方向に変化を与えらながら落下していき、第1特別図柄始動口340、第2特別図柄始動口341、普通図柄始動ゲート360、または一般入賞口380に入賞したり、そのまま、遊技領域310最下部へと落下してアウト口に入球したりする。
普通図柄始動ゲート360を遊技球が通過した場合、普通図柄表示装置370における普通図柄の変動表示が開始される。このとき、普通図柄表示装置370に特定の普通図柄が停止すれば、普通電動役物が作動し、所定の開放パターンに基づき、可動翼片341b、341cが作動する。この結果、第2特別図柄始動口341への遊技球の入球が容易になる。
第1特別図柄始動口340または第2特別図柄始動口341に遊技球が入球した場合、第1特別図柄表示装置350または第2特別図柄表示装置351における特別図柄の変動または停止表示に連動して、演出表示装置329は所定の演出を実行する(例えば、装飾図柄を変動・停止表示する)。このとき、第1特別図柄表示装置350に「a」〜「g」の第1特別図柄、第2特別図柄表示装置351に「A」〜「G」の第2特別図柄のいずれかが停止表示された場合、「小当たり」または「大当たり」のいずれかが発生して、可変入賞装置320が備える羽根部材321a、321bの開閉動作が実行され、上大入賞口322への入り口が開放される。また、第1特別図柄が「h」の場合には「第1大当たり」が、第2特別図柄が「H」の場合には「第2大当たり」が発生し、アタッカー330が備える開閉扉330bの開閉動作が実行され、アタッカー330の内部空間(下大入賞口)への入り口が開放される。
羽根部材321a、321bの開閉動作によって上大入賞口322に入球した遊技球は、第1可動式役物324a、第2可動式役物324b、または回転体可動式役物324cによって、その落下方向や転動方向に変化が与えられつつ、V入賞口326またはハズレ入賞口327に振り分けられ、いずれかの入賞口へ入球していく。このとき、V入賞口326に遊技球が入球した場合、特別遊技状態が発生して、羽根部材321a、321bが所定の態様で開閉動作を実行する。
なお、遊技中は、演出表示装置329、装飾ランプ部150、スピーカ130などの演出手段によって遊技状態に応じた演出が実行される。
次に、図7〜図16を参照しつつ、本実施の形態に係る弾球遊技機の動作内容について詳細に説明する。なお、以下で説明する各処理内容においては、各処理内容を実行するために設定した条件(処理状態に応じて成立または更新される変数(いわゆる、フラグ))は、処理状態に応じて一時的に記憶され、更新されるようにしている。
図7は、本実施の形態の弾球遊技機における主制御基板400によって実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
まず、遊技機本体100に対して外部から電源が投入されると、電源制御基板450によって各制御基板に電源が投入された旨の電源投入信号が送信される。そして、主制御基板400は、図6に示すメイン処理を開始する。メイン処理において、主制御基板400は、遊技動作開始前における必要な初期設定をするため処理(以下、「初期設定処理」と称する)を実行する(ステップS10)。この初期設定処理では、主として、主制御基板400は、まず、割り込み禁止に設定し、割込モードを所定の割り込みモードに設定し、主制御基板400が備えるCPUに内蔵されているRAMを書き込み許可に設定する。次に、入出力ポート(PIO)などの周辺回路および乱数生成の初期設定を行う。
次に、主制御基板400は、入力ポートを介して入力されるRAMクリアスイッチの出力信号の状態(ONかOFFかを)を確認する(ステップS11)。RAMクリアスイッチがOFFの場合(ステップS11:NO)、主制御基板400は、遊技機本体100への電源が遮断されたときに遊技復旧手段(遊技状態記憶手段)415のバックアップ領域(バックアップRAM)のデータの処理状態が有効か否かを判定する(ステップS12)。バックアップRAMに記憶されているバックアップデータの処理状態が有効か否かの判定は、例えば、電力遮断時においてバックアップRAMに設定されるバックアップフラグの状態による。具体的には、主制御基板400は、電源が遮断された場合、電源遮断発生直前において処理した内容をバックアップRAMに保存する。このとき、チェックサムを算出して保存している。電源復旧時には、チェックサムの比較が実行される。そして、比較した結果に基づき、バックアップRAMに保存されているデータが、電源遮断時のデータとは異なっている場合には、バックアップが有効でないと判定するようにしている。バックアップが有効でないと判定した場合(ステップS12:NO)、ステップS14の処理へ進む。一方、バックアップが有効であると判定した場合(ステップS12:YES)、バックアップRAMに記憶されているバックアップデータに基づき、遊技復旧手段415によって遊技復旧処理が実行される(ステップS13)。この遊技復旧処理では、電源遮断前におけるスタックポインタを復帰し、電源遮断時の処理状態から遊技動作を開始するように処理を実行する。
RAMクリアスイッチがONの場合(ステップS11:YES)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定し、RAMを初期化する処理を実行する(ステップS14)。
次に、主制御基板400は、RAMの初期化に伴い、RAMをクリアした旨の情報を初期化制御コマンド(例えば、演出表示装置329に待機中画面を表示させるための制御コマンドなどの制御コマンド)として、各制御基板に送信する(ステップS15)。
次に、主制御基板400は、タイマ割り込み(本実施の形態で用いられる主制御基板400は、タイマ/カウンタ回路(CTC:Counter Timer Circuit)を含み、CTCは、外部クロック/タイマトリガ、タイマ出力ZC/TOを備えている)を4ms周期で使用するための設定をする(ステップS16)。この設定によって、初期値として4msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定され、後述するタイマ割り込み処理(図9参照)が4ms周期ごとにかかるように設定される。
次に、ステップS14〜ステップS16の処理が終了した後、主制御基板400は、ステップS18〜ステップS19の乱数初期値更新処理を実行するため、タイマ割り込み処理の割り込みを禁止状態に設定する(ステップS17)。
次に、主制御基板400(普通図柄制御手段403における普通図柄乱数生成手段および特別図柄制御手段405における特別図柄乱数生成手段)は、普通図柄用初期値乱数更新処理(ステップS18)および特別図柄用初期値乱数更新処理(ステップS19)を実行する。普通図柄用初期値乱数更新処理は、普通電動役物を作動させるか否かの当否抽選に用いるための乱数などの普通図柄用乱数の初期値変更に使用する乱数の更新(例えば、カウンタのカウント値を更新する処理)を実行する処理であり、特別図柄用初期値乱数更新処理は、補助遊技状態を発生させるか否か(特別電動役物の作動(本実施の形態では、可変入賞装置320が備える羽根部材321a、321b、アタッカー330が備える開閉扉330bの作動が該当する)させるか否か)の当否抽選に用いるための乱数などの特別図柄用乱数の初期値変更に使用する乱数の更新を実行する処理である。
次に、タイマ割り込み処理を許可状態に設定し(ステップS20)、ステップS17〜ステップS20の処理を繰り返し実行する。なお、ステップS17の処理で割り込みを禁止状態に設定し、ステップS20の処理で割り込みを許可状態に設定しているのは、普通図柄用初期値乱数更新処理(ステップS18)および特別図柄用初期値乱数更新処理(ステップS19)に該当する処理が後述するタイマ割り込み処理によっても実行されているので、メイン処理における普通図柄用初期値乱数更新処理および特別図柄用初期値乱数更新処理と、後述する割り込み処理における乱数更新処理とが、混在してしまうことを回避するためである。
次に、図8を参照して、主制御基板400が実行するメイン処理において、4msごとに実行されるタイマ割り込み処理について詳細に説明する。
主制御基板400が備えるCTCの時間定数レジスタには、4msに相当する値が設定されている。前述したメイン処理において、4msごとにタイマ割り込みが発生する。このとき、主制御基板400は以下に示すようなタイマ割り込み処理を実行する。タイマ割り込み処理は、本実施の形態に係る弾球遊技機の一連の遊技動作を実行するための処理であって、タイマ割り込み処理に基づき、各レジスタの退避処理、各処理内容の読み込みまたは呼び出し、各レジスタの復帰などの処理を実行するようにしている。
まず、主制御基板400は、レジスタを所定のスタック領域に退避させる退避処理(ステップS30)を実行する。
次に、主制御基板(普通図柄制御手段403における普通図柄乱数生成手段、特別図柄制御手段405における特別図柄乱数生成手段)400は、普通図柄用乱数および特別図柄用乱数を定期的に更新するために定期乱数更新処理を実行する(ステップS31)。定期乱数更新処理は、図8に示したステップS18およびステップS19の処理を基本的に同じ処理を含み、普通電動役物制御手段(普通図柄乱数生成手段)403および特別図柄制御手段(特別図柄乱数生成手段)405によって、普通図柄用初期値乱数、普通図柄用乱数、特別図柄用乱数初期値乱数、および特別図柄用乱数を定期的に更新する処理である。上記各種の乱数の更新は、乱数が一周するごとに乱数の初期値を変更したり、乱数を加算(例えば、カウンタのカウント値に1を加算する)したりすることによって乱数を定期的に更新するようにし、乱数が規則的に生成されることを防止している。この結果、特定の補助遊技状態を遊技者が意図的に狙い当てることができないようになっている。
次に、主制御基板(タイマ管理手段402)は、タイマ管理処理を実行する(ステップS32)。タイマ管理処理は、主として、遊技動作に係る各種の時間が設定されている場合、その設定された時間からタイマ割り込み処理ごとにタイマ値の減算を実行して、遊技動作に使用する時間を管理するための処理である。
次に、主制御基板(入力管理手段401)400は、入力管理処理を実行する(ステップS33)。入力管理処理は、各種検出スイッチ(上入賞球検出スイッチ323、V入賞口用排出検出スイッチ326a、ハズレ入賞口用排出検出スイッチ327a、ゲートスイッチ360a、アタッカースイッチ330a、入賞口スイッチ380a、その他、遊技動作に係わるスイッチ(図示はしていない)を含む)により生成された検出情報(例えば、各種スイッチからの入出力検出回数の入力情報)を記憶したり、その情報を更新したりする処理である。
次に、主制御基板(エラー管理手段413)400は、エラー管理処理を実行する(ステップS34)。エラー管理処理は、各種スイッチ(上入賞球検出スイッチ323、V入賞口用排出検出スイッチ326a、ハズレ入賞口用排出検出スイッチ327a、第1始動口スイッチ340a、第2始動口スイッチ341a、ゲートスイッチ360a、アタッカースイッチ330a、入賞口スイッチ380a、その他、遊技動作に係わるスイッチを含む)により生成された検出情報に基づき、遊技動作に異常が発生したか否かを監視する処理である。本処理では、遊技動作に異常が発生した場合、例えば、異常が発生している旨を外部に報知させるためのエラーコマンドを生成して、生成したエラーコマンドを周辺の各制御基板(例えば、演出制御基板420)に送信する。
次に、主制御基板(入賞処理手段411)は、賞球管理処理を実行する(ステップS35)。賞球管理処理は賞球の払い出しに係る処理である。本処理では、各種入賞口(可変入賞装置320、アタッカー330、第1特別図柄始動口340、第2特別図柄始動口341、普通図柄始動ゲート360、および一般入賞口380)に遊技球が入球した場合、遊技球が入球した旨の検出情報を確認して、それぞれの入賞口に応じた賞球数の払い出し個数を決定する。そして、決定した賞球数の払い出しに関する賞球払出制御コマンドを生成して、生成した賞球払出制御コマンドを払出制御基板430に送信する。
次に、主制御基板(普通図柄制御手段403)400は、普通図柄管理処理を実行する(ステップS36)。普通図柄管理処理は、普通電動役物に係る動作を制御し、普通図柄表示装置370に表示する普通図柄の表示態様を制御したり、普通電動役物を作動させるか否かの当否抽選を実行したり、当否抽選の結果に応じて普通電動役物を制御したりする処理である。
次に、主制御基板(特別図柄制御手段405)400は、特別図柄管理処理を実行する(ステップS37)。特別図柄管理処理は、特別電動役物に係る動作を制御し、第1特別図柄表示装置350および第2特別図柄表示装置351に表示するための各特別図柄の表示態様を制御したり、各補助遊技状態発生の当否を決定したり、当否抽選の結果に応じて特別電動役物を制御したりする処理である。なお、本処理についての詳細な説明は後述する。
次に、主制御基板(特別電動役物制御手段407)400は、特別電動役物管理処理を実行する(ステップS38)。特別電動役物管理処理は、補助遊技状態や特別遊技状態の発生に当選した場合、補助遊技状態や特別遊技状態に応じて設定される開閉動作パターンに基づき、羽根部材321a、321bまたは開閉扉330bの開閉動作の開始から終了までの一連の動作を制御するための処理である。
次に、主制御基板(可動物制御手段409)400は、可動物管理処理を実行する(ステップS39)。可動物管理処理は、第1可動式役物324a、第2可動式役物324b、回転体可動式役物324cの可動式役物の一連の動作を制御するための処理である。本処理では、第1可動式役物324a、第2可動式役物324b、および回転体可動式役物324cを所定の態様で動作させるために、それぞれの可動式役物を動作させるための電気的駆動源(例えば、ソレノイドやモータ)を制御するための処理が実行される。
そして、ステップS30〜ステップS39の処理を実行した後、主制御基板400は、レジスタの内容を復帰させる(ステップS40)。
図9は、図8の特別図柄管理処理(ステップS37)における処理内容を示すフローチャートである。まず、本発明の理解を容易なものとするために、特別図柄管理処理において主要な処理である第1特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS701)、第2特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS702)、特別図柄動作状態管理処理(ステップS705)、特別図柄表示データ更新処理(ステップS706)について簡単に説明しておく。
第1特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS701)は、第1特別図柄始動口340に遊技球が入球した旨の検出情報があるか否かを確認したり、入球した遊技球に対応する特別図柄用乱数値を取得したりする処理である。第2特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS702)は、第2特別図柄始動口341に遊技球が入球した旨の検出情報があるか否かを確認したり、入球した遊技球に対応する特別図柄用乱数値を取得したりする処理である。
特別図柄動作状態管理処理(ステップS705)は、特別図柄がどのような動作状態(後述する「変動開始待ち処理中」、「確認時間処理中」、および「変動処理中」の動作状態)であるか否かを確認して、特別図柄の動作状態に応じた処理を実行させるための処理である。
特別図柄管理処理(ステップS37)では、第1特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS701)および第2特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS702)を実行した後、第1特別図柄始動口340または第2特別図柄始動口341に遊技球が入球した旨の検出情報がある場合、特別図柄がどのような動作状態であるか否かを確認して、その動作状態に対応して、図12に示す特別図柄変動開始処理(ステップS742)、特別図柄変動中処理(ステップS743)、または特別図柄時間確認中処理(ステップS744)を実行する。
特別図柄表示データ更新処理(ステップS706)は、第1特別図柄表示装置350および第2特別図柄表示装置351に特別図柄を表示させるために必要なデータを生成したり、そのデータを更新したりする処理である。本処理では、特別図柄表示装置に変動表示または停止表示する特別図柄の表示内容を決定、例えば、第1特別図柄表示装置350および第2特別図柄表示装置351が7セグメントを用いた表示装置の場合、この7セグメントに表示させるためのデータの情報を決定するために、特別図柄の表示データの作成や作成した特別図柄の表示データを特別図柄表示装置に送信したり、前記表示データを更新したりする。
以下に、図9を参照しつつ、特別図柄管理処理(ステップS37)における処理内容について詳細に説明する。以下の処理では、新たな特別図柄の変動を開始することができるか否か(変動開始条件が成立したか否か)を判定しつつ、特別図柄に係る処理を実行している。
まず、特別図柄制御手段405は、第1特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS701)を実行する。第1特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS701)を実行した後、第2特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS702)を実行する。
次に、特別図柄制御手段405は、「小当たり中」であるか否かを判定する(ステップS703)。「小当たり中」とは、後述する特別図柄確認時間中処理(ステップS744)のステップS809(図16を参照)の処理において設定される、「小当たり中フラグ」がオンに設定されている状態である。これは、第1特別図柄表示装置350または第2特別図柄表示装置351に「小当たり」を示す特別図柄(第1特別図柄「a」〜「f」、第2特別図柄「A」〜「F」)が停止表示され、補助遊技状態の発生の条件が成立している状態を意味する。
「小当たり」中である場合(ステップS703:YES)、特別図柄の変動を開始するための変動開始条件が成立していないとして、そのまま処理を終了する。一方、「小当たり」中ではない場合(ステップS703:NO)、次に、条件装置が作動中であるか否かを判定する(ステップS704)。条件装置が作動中とは、特別図柄確認時間中処理(ステップS744)のステップS807(図16を参照)の処理において設定される「大当たり中フラグ」がオンに設定されている状態、すなわち、V入賞口326に遊技球が入球して特別遊技状態の発生(V当たり)の条件が成立している状態、または第1特別図柄表示装置350または第2特別図柄表示装置351に「大当たり」を示す特別図柄(第1特別図柄に「g」、第2特別図柄に「G」)が停止表示され、補助遊技状態の発生の条件が成立している状態を意味している。
ステップS703およびステップS704の処理では、「小当り」、「大当たり」、「V当たり」中の場合は特別図柄の変動を開始させないようにしている。これは、補助遊技状態または特別遊技状態が終了していないのにもかかわらず新たな特別図柄の変動が開始してしまうと、補助遊技状態と特別遊技状態とが同時に発生してしまう可能性があり、遊技者を混乱させてしまう恐れがあるからである。このため、特別図柄の変動開始させる時期を制限している。
条件装置が作動中である場合(ステップS704:YES)、特別図柄の変動を開始するための変動開始条件が成立していないとして、そのまま処理を終了する。一方、条件装置が作動中ではない場合(ステップS704:NO)、次に、特別図柄動作状態管理処理を実行し(ステップS705)、特別図柄表示データ更新処理を実行して(ステップS706)、処理を終了する。
図10は、図9の第1特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS701)における処理内容を示すフローチャートである。
まず、特別図柄制御手段405は、第1特別図柄始動口340に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS710)。具体的には、第1特別図柄始動口340に遊技球が入球した旨の検出情報があるか否かを確認する。第1特別図柄始動口340に遊技球が入球していない場合(ステップ710:NO)、そのまま処理を終了する。一方、第1特別図柄始動口340に遊技球が入球した場合(ステップS710:YES)、次に、第1特別図柄保留手段405cによって記憶されている保留記憶数(以下、「第1保留記憶数」と称する)をロード(読み出す)する(ステップS711)。
次に、ステップS711の処理でロードした第1保留記憶数が最大記憶数である1以上(本実施の形態では、最大記憶数を「1つ」としているが、これに限定はされず、第2特別図柄保留手段405dの最大記憶数よりも少なければ良い)であるか否かを判定する(ステップS712)。第1保留記憶数が1以上である場合(ステップS712:YES)、特別図柄用乱数値を取得せずに、そのまま処理を終了する。一方、第1保留記憶数が1以上ではない場合(ステップS712:NO)、第1保留記憶数に1を加算(第1保留記憶数+1)する(ステップS713)。
次に、第2特別図柄保留手段405dによって記憶されている保留記憶数(以下、「第2保留記憶数」と称する)をロードする(ステップS714)。
次に、特別図柄の作動順序を決定する(ステップS715)。本処理では、ステップ713の処理とステップS714の処理とから第1保留記憶数と第2保留記憶数とから、特別図柄作動監視手段405eにより、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を開始させる順番を決定する。前記変動表示を開始させる順番は、第1特別図柄始動口340または第2特別図柄始動口341への遊技球の入球順、すなわち、第1特別図柄保留手段405cおよび第2特別図柄保留手段405dの保留記憶順に従い、第1特別図柄および第2特別図柄を表示させる順番を決定する。なお、既に説明したように、時短状態中においては前記保留記憶順に限らず、第1特別図柄保留手段405cおよび第2特別図柄保留手段405dに保留記憶があった場合、第1特別図柄の変動表示よりも優先的に第2特別図柄を変動表示させるように順番を決定しても良いし、第2特別図柄の変動のみを優先的に実行させるように順番を決定しても良い。
決定された順番は、特別図柄の変動順を確認するため特別図柄作動順確認フラグを示す所定の記憶領域(以下、「特別図柄作動順序記憶領域」と称する)に格納される。例えば、次回変動させる特別図柄が第1特別図柄の場合には次回の変動開始待ちを示す1番目の記憶領域に特別図柄作動順確認フラグ「1」を付して格納され、次々回変動する特別図柄が第2特別図柄の場合には次々回の変動開始待ちを示す2番目の記憶領域に特別図柄作動順確認フラグ「0」を付して格納される。これによって、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかを次回変動させるかが決定される。なお、本実施の形態における特別図柄作動順序記憶領域には、第1特別図柄の保留記憶数(1つ)と第2特別図柄の保留記憶数(4つ)との合計5つを記憶することができるようになっている。
次に、特別図柄用乱数値(当たり判定用乱数値、特別電動役物作動図柄用乱数値、特別図柄変動パターン用乱数値)を取得し、作動順に対応する乱数記憶領域に取得した特別図柄用乱数値を格納する(ステップS716)する。そして、第1特別図柄の記憶保留球数に対応する保留記憶球数コマンドを周辺基板を介して前記特別図柄保留記憶数表示装置に送信し(ステップS717)、処理を終了する。
図11は、図9の第2特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS702)における処理内容を示すフローチャートである。
まず、特別図柄制御手段405は、第2特別図柄始動口341に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS730)。具体的には、第2特別図柄始動口341に遊技球が入球した旨の検出情報があるか否かを確認する。第2特別図柄始動口341に遊技球が入球していない場合(ステップ730:NO)、そのまま処理を終了する。一方、第2特別図柄始動口341に遊技球が入球した場合(ステップS730:YES)、次に、第2保留記憶数をロードする(ステップS731)。
そして、ステップS731の処理でロードした第2保留記憶数が最大記憶数である4以上(本実施の形態では、最大記憶数を「4つ」としているが、これに限定はされず、第1特別図柄保留手段405cの最大記憶数よりも多ければ良い)であるか否かを判定する(ステップS732)。第2保留記憶数が4以上である場合(ステップS732:YES)、特別図柄用乱数値を取得せずに、そのまま処理を終了する。一方、第1保留記憶数が4以上ではない場合(ステップS732:NO)、第2保留記憶数に1を加算(第2保留記憶数+1)する(ステップS733)。
次に、特別図柄用乱数値(当たり判定用乱数値、特別電動役物作動図柄用乱数値、特別図柄変動パターン用乱数値)を取得し、取得した特別図柄用乱数値を乱数記憶領域に格納する(ステップS734)する。そして、第2特別図柄の記憶保留球数に対応する保留記憶球数コマンドを周辺基板を介して前記特別図柄保留記憶数表示装置に送信し(ステップS735)、処理を終了する。
図12は、図9の特別図柄動作状態管理処理(ステップS705)における処理内容を示すフローチャートである。まず、本発明の理解を容易なものとするために、特別図柄管理処理において主要な処理である特別図柄変動開始処理(ステップS742)、特別図柄変動中処理(ステップS743)、特別図柄確認時間中処理(ステップS743)について簡単に説明しておく。
特別図柄変動開始処理(ステップS742)は、第1補助遊技状態または第2補助遊技状態を発生させるか否かの当否抽選を実行したり、第1特別図柄または第2特別図柄の変動パターンや停止させる特別図柄を決定したりする処理である。具体的には、第1特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS701)および第2特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS702)において取得した特別図柄当たり判定用乱数値に基づき補助遊技状態を発生させるか否かを決定したり、特別電動役物作動図柄用乱数値、特別図柄変動パターン用乱数値の各種乱数値に基づき特別図柄の変動パターンの設定、当該変動パターンに応じた変動時間(特別図柄変動タイマ)の設定、および停止表示させる特別図柄(停止特別図柄)の設定などの各特別図柄の表示態様を決定するために必要な設定を実行したりする。
特別図柄変動中処理(ステップS743)は、特別図柄の変動が終了したか否かを確認したり、特別図柄の変動が終了した場合、特別図柄の停止時における設定を実行したりする処理である。
特別図柄確認時間中処理(ステップS744)は、1回の特別図柄の一連の表示動作を終了させるための処理である。具体的には、第1特別図柄表示装置350に第1特別図柄を、第2特別図柄表示装置351に第2特別図柄を所定時間停止表示して、特別電動役物の動作制御に係る処理である特別電動役物管理処理(ステップS38)を実行可能とするための設定を実行したり、補助遊技状態に当選している場合にはその当選した旨の設定(それぞれの当たりに応じた当選フラグをオン)を実行したりして、「小当たり」、「大当たり」、または「ハズレ」かのいずれかに当選したかを確定する。
以下に、図12を参照しつつ、特別図柄動作状態管理処理(ステップS705)における処理内容について詳細に説明する。
まず、特別図柄制御手段405は、特別図柄動作状態が「変動処理中」であるか否かを判定する(ステップS740)。特別図柄動作状態が「変動処理中」であるとは、後述する特別図柄変動開始処理(ステップS742)のステップS755の処理(図13を参照)において設定される動作状態であり、特別図柄変動中処理(ステップS743)を実行可能とするために設定される状態である。特別図柄動作状態が「変動処理中」である場合(ステップS740:YES)、特別図柄変動中処理を実行する(ステップS743)。一方、特別図柄動作状態が「変動処理中」ではない場合(ステップS740:NO)、次に、特別図柄動作状態が「確認時間処理中」であるか否かを判定する(ステップS741)。特別図柄動作状態が「確認時間処理中」であるとは、後述する特別図柄変動中処理(ステップS743)のステップS793の処理(図15を参照)において、特別図柄動作状態が「確認時間処理中」に設定されている動作状態であり、特別図柄確認時間中処理(ステップS744)を実行可能とするために設定される状態である。
特別図柄動作状態が「確認時間処理中」である場合(ステップS741:YES)、特別図柄確認時間中処理を実行し(ステップS744)する。一方、特別図柄動作状態が「確認時間処理中」ではない場合(ステップS741:NO)、新たな特別図柄の変動開始条件が成立したとして、特別図柄変動開始処理を実行する(ステップS742)。なお、本処理が実行される特別図柄動作状態は、「変動処理中」および「確認時間処理中」ではない場合である。これは、後述する特別図柄確認時間中処理(ステップS744)において、「変動開始待ち処理中」に設定されている動作状態であり、特別図柄変動開始処理(ステップS742)を実行可能とするために設定される状態である。
以上のように、特別図柄動作状態に応じた上記各処理を実行した後、処理を終了する。
図13は、図12の特別図柄変動開始処理(ステップS742)における処理内容を示すフローチャートである。
まず、特別図柄制御手段405は、特別図柄作動順序記憶領域に記憶された特別図柄の作動順序を確認する(ステップS750)。このとき、特別図柄作動順序記憶領域の2番目のフラグを1番目に移動させる。
次に、作動順が1番目の特別図柄が第2特別図柄であるか否かを判定する(ステップS751)。
作動順が1番目(今回作動させる順番)に対応する特別図柄が第2特別図柄である場合(ステップS751:YES)、第2特別図柄当たり判定処理を実行し(ステップS758)、第2特別図柄当たり判定処理における処理結果に応じた装飾図柄指定コマンドを演出制御基板420に送信する(ステップS754)。
一方、作動順が1番目に対応する特別図柄が第2特別図柄ではない場合(ステップS751:NO)、次に、作動順が1番目の特別図柄が第1特別図柄であるか否かを判定する(ステップS752)。作動順が1番目の特別図柄が第1特別図柄である場合(ステップS752:YES)、第1特別図柄当たり判定処理(ステップS753)を実行し、第1特別図柄当たり判定処理における処理結果に応じた装飾図柄指定コマンドを演出制御基板420に送信する(ステップS754)。
次に、ステップS754の処理が終了した後、特別図柄動作状態を「変動処理中」に設定する(ステップS755)。
次に、特別図柄動作状態が「変動開始待ち処理中」であるか否かを判定するが(ステップS756)、ステップS754の処理で特別図柄動作状態が「変動処理中」に設定されているため(ステップ756:NO)、そのまま処理を終了する。
一方、作動順が1番目の特別図柄が第2特別図柄ではなく、第1特別図柄でもない場合(ステップS752:NO)、特別図柄動作状態が「変動開始待ち処理中」であるか否かを判定し(ステップS756)、特別図柄動作状態が「変動開始待ち処理中」である場合(ステップ756:YES)、すなわち、保留記憶数がない場合には客待ちデモコマンドを演出制御基板420に送信して処理を終了する。
図14は、図13の第1特別図柄当たり判定処理(ステップS753)における処理内容を示すフローチャートである。なお、第2特別図柄当たり判定処理(ステップS758)における処理内容は、実質的に第1特別図柄当たり判定処理と同じ処理内容であるので、重複した記載を避けるため詳細な説明は省略する。
まず、特別図柄制御手段405は、第1特別図柄始動口入賞監視処理(ステップS701)におけるステップS716の処理で取得された次回の変動開始待ちに対応する1番目の特別図柄乱数値を乱数記憶領域からロードする(ステップS770)。
第1保留記憶数から1を減算(第1保留記憶数−1)して(ステップS771)、第1特別図柄の保留記憶数に対応する保留記憶球数コマンドを周辺基板を介して前記特別図柄保留記憶数表示装置に送信する(ステップS772)。
次に、特別図柄用乱数値の記憶領域を移動(例えば、特別図柄を作動させる順番が2番目に対応する特別図柄用乱数値を1番目の乱数記憶領域に移動)して記憶する(ステップS773)。
次に、特別図柄制御手段(補助遊技当否判定手段)405は、ステップS716の処理において記憶された乱数値のうち、当たり判定用乱数値を読み出して補助遊技状態を発生させるか否かを判定し、判定した結果を記憶する(ステップS774)。具体的には、当たり判定用乱数値と第1特別図柄当否判定用テーブルとを参照して、「小当たり」、「大当たり」、および「ハズレ」のうちのいずれかに当選したか否かを判定して、その判定した結果を記憶する(ステップS775)。このとき、「小当たり」または「大当たり」に当選していた場合、それぞれの当たり状態に応じた当選フラグが設定される(「小当たり」に当選の場合には小当たり判定フラグがオン、「大当たり」に当選の場合には大当たり判定フラグがオンに設定される)。
次に、特別図柄制御手段(特別図柄表示制御手段405f)405は、第1特別図柄表示装置350に停止表示させる第1特別図柄(第1停止特別図柄)を作成する(ステップS776)。第1特別図柄表示装置350に停止表示させる第1特別図柄は、前記当否判定の結果とステップS716の処理において記憶された乱数値のうち、特別電動役物作動図柄用乱数値を読み出して、特別電動役物作動図柄用乱数値に応じた停止図柄が記憶されている停止図柄用テーブルとに基づき作成する。
次に、作成された第1特別図柄に基づき、遊技状態移行準備処理を実行する(ステップS777)。本処理では、停止する第1特別図柄が時短図柄(「a」、「c」、「e」、および「g」の場合。図6の「時短付与」の欄を参照)場合、時短状態に移行させるための必要な設定データを作成する。
次に、特別図柄制御手段(特別図柄表示制御手段405f)405は、特別図柄表示装置350に変動表示させる特別図柄の変動パターンを作成する。第1特別図柄の変動パターンは、前記当否判定の結果とステップS716の処理において記憶された乱数値のうち、特別図柄変動パターン用乱数値を読み出して、特別図柄変動パターン用乱数値に応じた変動パターンが記憶されている図柄変動パターン用テーブルとに基づき作成する(ステップS778)。
次に、作成した変動パターンに基づき、特別図柄の変動時間(以下、「特別図柄変動タイマ」と称する)を設定する(ステップS779)。特別図柄変動タイマは、変動パターンと変動パターンに応じて変動時間が記憶されている図柄変動時間用テーブルに基づき作成する。そして、特別図柄変動タイマを設定した後、処理を終了する。
図15は、図12の特別図柄変動中処理(ステップS743)における処理内容を示すフローチャートである。
まず、特別図柄制御手段405は、第1特別図柄(第2特別図柄)当たり判定処理(ステップS753)のステップS779(図14を参照)において設定された特別図柄変動タイマをロードする(ステップS790)。
次に、ロードした特別図柄変動タイマを確認して、特別図柄変動タイマが0(タイムアウト)であるか否かを判定する(ステップS791)。特別図柄変動タイマが0ではない場合(ステップS791:NO)、特別図柄が変動中であるので、そのまま処理を終了する。一方、特別図柄変動タイマが0である場合(ステップS791:YES)、演出停止コマンドを演出制御基板420に送信する(ステップS792)。演出停止コマンドは、例えば、演出表示装置329における装飾図柄の変動を停止させるための制御コマンドである。
次に、特別図柄動作状態を「確認時間処理中」に設定し(ステップS793)、特別図柄確認タイマを設定して(ステップS794)、処理を終了する。ステップS793およびステップS794の処理では、第1特別図柄(または第2特別図柄)を第1特別図柄表示装置350(または第2特別図柄表示装置351)に所定の時間停止表示して、特別図柄を確定させるための設定を実行する処理である。なお、特別図柄確認タイマとは、第1特別図柄表示装置350(または第2特別図柄表示装置351)に第1特別図柄(または第2特別図柄)を停止表示させて、停止させた第1特別図柄(または第2特別図柄)の表示を保持する(特別図柄を確定表示する)ための時間である。
図16は、図13の特別図柄確認時間中処理(ステップS744)における処理内容を示すフローチャートである。
まず、特別図柄制御手段405は、特別図柄変動中処理(ステップS743)のステップS794(図15を参照)において設定された特別図柄確認タイマをロードする(ステップS800)
次に、ロードした特別図柄確認タイマが0(タイムアウト)であるか否かを判定する(ステップS801)。特別図柄確認タイマが0ではない場合(ステップS801:NO)、特別図柄が停止表示中であるのでそのまま処理を終了する。一方、特別図柄確認タイマが0である場合(ステップS801:YES)、次に、大当たり判定フラグをロード(ステップS802)。
ロードした大当たり判定フラグがオンの場合(ステップS803:YES)、「大当たり」時における設定処理を実行する(ステップS808)。具体的には、大当たり判定フラグをオフにし、特別電動役物に係る処理である特別電動役物管理処理(ステップS38)を実行させるためのフラグをオンにし、特別図柄が大当たり中である旨の大当たり中フラグをオンにし、大当たり開始までのインターバル時間(以下、「動作開始待ちタイマ」と称する)を設定する。動作待ちタイマとは、特別図柄確認タイマのタイムアウト後、特別電動役物の動作が開始するまでの時間である。大当たり時においては小当たり時よりも比較的長い動作待ちタイマが設定される。この間に、大当たり時における演出が実行されるようにしている。そして、前記動作開始待ちタイマがタイムアウトした後に、特別電動役物管理処理(ステップS38)により、開閉扉330bの開閉動作が実行されるようにしている。そして、「大当たり」時における設定を実行した後、特別図柄動作状態を「変動開始待ち処理中」に設定して(ステップS807)、新たな特別図柄の変動を開始可能とするための動作状態を確保して処理を終了する。
一方、大当たり判定フラグがオンではない場合(ステップS803:NO)、次に、小当たり判定フラグをロードする(ステップS804)。
次に、ロードした小当たり判定フラグがオンの場合(ステップS805:YES)、「小当たり」時における設定処理を実行する(ステップS809)。具体的には、小当たり判定フラグをオフにし、特別電動役物に係る処理である特別電動役物管理処理(ステップS38)を実行させるためのフラグをオンにし、特別図柄が小当たり中である旨の小当たり中フラグをオンにし、小当たり時における動作開始待ちタイマを設定する。小当たり時においては、前記動作開始待ちタイマがタイムアウトした後に、特別電動役物管理処理(ステップS38)により羽根部材321a、321bの開閉動作が実行されるようにしている。そして、「小当たり」時における設定を実行した後、特別図柄動作状態を「変動開始待ち処理中」に設定して(ステップS807)、新たな特別図柄の変動を開始可能とするための動作状態を確保して処理を終了する。
一方、大当たり判定フラグがオンではない場合、かつ小当たり判定フラグがオンでない場合(ステップS805:NO)、すなわち、「小当たり」および「大当たり」のいずれの補助遊技状態にも当選していない場合、「ハズレ」時における設定処理を実行する(ステップS806)。ハズレ時においては、羽根部材321a、321bの開閉動作および開閉扉330bの開閉動作は実行されない。このため、特別電動役物管理処理(ステップS38)を実行させるためのフラグをオフに設定する。そして、特別図柄動作状態を「変動開始待ち処理中」に設定して(ステップS807)、新たな特別図柄の変動を開始可能とするための動作状態を確保して処理を終了する。
以上のように構成された本発明に係る弾球遊技機によれば、第1特別図柄に対応する保留記憶数(第1特別図柄保留手段405cの保留記憶数)の上限値よりも第2特別図柄に対応する保留記憶数(第2特別図柄保留手段405dの保留記憶数)の上限値を高く設定している。この結果、第1補助遊技状態よりもその利益状態が高い第2補助遊技状態を効果的に発生させることができるようになる。特に、時短状態中においては、第2特別図柄始動口341が備える可動翼片341b、341cの作動状態が遊技者に対して有利になるので、第2特別図柄始動口341への遊技球の入球が容易になる。さらに、特別図柄の変動時間も短縮されるので、第2補助遊技状態が頻繁に発生してその利益状態を遊技者が十分に享受することができる。この結果、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
本発明は、弾球遊技機に関する技術分野に有用である。
130 スピーカ、
150 発光手段(装飾ランプ部)、
241 払出駆動モータ、
320 可変入賞装置、
324 可動式役物、
329 演出表示装置、
330 アタッカー、
340 第1特別図柄始動口、
341 第2特別図柄始動口、
350 第1特別図柄表示装置、
351 第2特別図柄表示装置、
360 普通図柄始動ゲート、
370 普通図柄表示装置、
380 一般入賞口、
400 主制御基板、
401 入力管理手段、
402 タイマ管理手段、
403 普通図柄手段、
403a 普通図柄抽選手段、
403b 普通図柄保留手段、
404c 普通図柄表示制御手段、
404 普通電動役物制御手段、
405 特別図柄制御手段、
405a 第1特別図柄抽選手段、
405b 第2特別図柄抽選手段、
405c 第1特別図柄保留手段、
405d 第2特別図柄保留手段、
405e 特別図柄作動監視手段、
405f 特別図柄表示制御手段、
407 特別電動役物制御手段、
407a 補助遊技制御手段、
407b 特別遊技制御手段、
409 可動物制御手段、
411 入賞処理手段、
413 エラー管理手段、
415 遊技復旧手段、
420 演出制御基板、
421 演出表示装置制御手段、
423 発光制御手段、
425 音波出力制御手段、
430 払出制御基板、
440 発射制御基板、
450 電源制御基板。

Claims (6)

  1. 遊技盤に形成された遊技領域と、
    前記遊技領域に形成され、所定の態様で開閉動作を実行して遊技球の入球を可能とする開状態と遊技球の入球を困難または不可能とする閉状態とに変換可能な開閉部材を備える可変入賞手段と、
    前記遊技領域に形成された第1の始動入賞口と、
    前記第1の始動入賞口とは異なる位置に形成された第2の始動入賞口と、
    前記第1の始動入賞口への遊技球の入球を条件に所定の遊技情報を取得する第1の取得手段と、
    前記第2の始動入賞口への遊技球の入球を条件に所定の遊技情報を取得する第2の取得手段と、
    前記第1の取得手段によって取得された遊技情報に基づき、通常の遊技状態よりも遊技者に対して有利な第1の利益状態を発生させるか否かの当否抽選を実行する第1の当否抽選手段と、
    前記第2の取得手段によって取得された遊技情報に基づき、前記第1の利益状態よりも有利な利益状態を含む第2の利益状態を発生させるか否かの当否抽選を実行する第2の当否抽選手段と、
    前記第1の当否抽選手段における当否抽選の結果を報知するための第1の特別図柄を変動表示して、当該当否抽選の結果に応じた第1の特別図柄をその変動を停止させることによって表示する第1の特別図柄表示装置と、
    前記第2の当否抽選手段における当否抽選の結果を報知するための第2の特別図柄を変動表示して、当該当否抽選の結果に応じた第2の特別図柄をその変動を停止させることによって表示する第2の特別図柄表示装置と、
    前記第1の始動入賞口に遊技球が入球したことを条件に、前記第1の取得手段により取得された遊技情報を所定の上限値まで第1の保留記憶として記憶する第1の保留記憶手段と、
    前記第2の始動入賞口に遊技球が入球したことを条件に、前記第2の取得手段により取得された遊技情報を所定の上限値まで第2の保留記憶として記憶する第2の保留記憶手段と、
    前記第1の保留記憶および前記第2の保留記憶が記憶された順番を考慮して前記第1の特別図柄表示装置における第1の特別図柄および前記第2の特別図柄表示装置における第2の特別図柄の表示態様をそれぞれ制御する特別図柄表示態様制御手段と、
    前記第1の特別図柄表示装置に特定の前記第1の特別図柄が停止表示された場合、前記開閉部材の開閉動作の開始から終了までの一連の動作を制御して、前記第1の利益状態を発生させる第1の利益状態発生手段と、
    前記第2の特別図柄表示装置に特定の前記第2の特別図柄が停止表示された場合、前記開閉部材の開閉動作の開始から終了までの一連の動作を制御して、前記第2の利益状態を発生させる第2の利益状態発生手段と、を備え、
    前記特別図柄表示態様制御手段は、
    所定の条件の成立に基づき、前記第1の特別図柄または前記第2の特別図柄が停止表示された場合において、前記第1の保留記憶手段に前記第1の保留記憶が記憶されており前記第2の保留記憶手段に前記第2の保留記憶が記憶されていない場合には当該第1の保留記憶に基づく前記第1の特別図柄の変動表示を開始せずに待機させる一方、前記第2の保留記憶手段に前記第2の保留記憶が記憶されている場合には前記第1の保留記憶手段に前記第1の保留記憶が記憶されているか否かにかかわらず、当該第2の保留記憶のうち最も先に記憶された保留記憶に基づく前記第2の特別図柄の変動表示を開始させる、
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記第2の保留記憶手段に記憶される第2の保留記憶の上限値は、前記第1の保留記憶手段に記憶される第1の保留記憶の上限値よりも多い数値に定めた、ことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記特別図柄表示態様制御手段は、
    所定の条件の成立に基づき、前記第2の特別図柄表示装置における前記第2の特別図柄の変動時間を前記通常の遊技状態における変動時間よりも短縮させた特別図柄に関する時短状態を発生させる機能と、
    前記特別図柄に関する時短状態が発生されたことを条件に、前記第1の特別図柄または前記第2の特別図柄の変動が終了した場合において前記第1の保留記憶手段に前記第1の保留記憶が記憶されており前記第2の保留記憶手段に前記第2の保留記憶が記憶されていない場合には当該第1の保留記憶に基づく前記第1の特別図柄の変動表示を開始せずに待機させる一方、前記第2の保留記憶手段に前記第2の保留記憶が記憶されている場合には前記第1の保留記憶手段に前記第1の保留記憶が記憶されているか否かにかかわらず、当該第2の保留記憶のうち最も先に記憶された保留記憶に基づく前記第2の特別図柄の変動表示を開始させる機能と、を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記可変入賞手段は、前記開閉部材の開閉動作によって入球した遊技球を遊動させる遊技空間部と遊技球が入球可能な特定入賞領域とが形成され、
    前記特定入賞領域への遊技球の入球に基づき、遊技者に対して有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段をさらに備え、
    前記特別図柄表示態様制御手段は、前記特別遊技状態が終了したことを条件に前記特別図柄に関する時短状態を発生させる、ことを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記第2の始動入賞口は、所定の態様で開閉動作を実行して遊技球の入球状態を遊技者に対して有利な入球状態へと変化させるための可動翼片を備え、
    前記遊技領域に形成され、遊技球が通過可能な始動入賞領域と、
    前記始動入賞領域を遊技球が通過した場合に実行される所定の当否抽選の結果を報知するための普通図柄を変動表示して、当該当否抽選の結果に応じた普通図柄をその変動を停止させることによって表示する普通図柄表示装置と、
    前記普通図柄表示装置における普通図柄の表示態様を制御する普通図柄表示態様制御手段と、
    前記普通図柄表示装置に特定の前記普通図柄が停止表示された場合、前記可動翼片の開閉動作の開始から終了までの一連の動作を制御する役物制御手段と、をさらに備え、
    前記普通図柄表示態様制御手段は、
    所定の条件の成立に基づき、前記普通図柄表示装置における普通図柄の変動時間を前記通常の遊技状態における変動時間よりも短縮させた普通図柄に関する時短状態を発生させ、
    前記役物制御手段は、
    前記普通図柄に関する時短状態が発生したことを条件に、前記遊技球の入球状態に関して、前記通常の遊技状態よりも遊技者に対して有利な入球状態となるように前記可動翼片の開閉動作を制御する、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の弾球遊技機。
  6. 前記普通図柄表示態様制御手段は、前記特別図柄に関する時短状態が発生したことを条件に前記普通図柄に関する時短状態を発生させる、ことを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
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