JP4868526B2 - 試料導入マイクロデバイス - Google Patents

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Description

本発明は試料導入マイクロデバイスに関し、特に、基板上に形成された微小流路を用いて微小容量の液体の混合、反応、分離、精製、抽出、分析などを行うマイクロポンプ、マイクロミクサ、マイクロリアクタ、μTAS(マイクロトータルアナリシスシステム)などに適用して好適なものである。
近年、マイクロマシニング技術を用いてシリコンやガラス、プラスチックなどの基板上に微小流路(マイクロチャンネル)を形成し、その微小空間を各種の液体の混合、反応、分離、精製、抽出、分析などの場に利用する試みが注目されている。これらの分野に供されるデバイスは、その使用目的に応じて、マイクロポンプ、マイクロミクサ、マイクロリアクタ、μTAS(マイクロトータルアナリシスシステム)などと呼ばれている。
このような分野では、反応流路の等価直径(流路の断面を円に換算したときの直径)が500μmより小さいものが微小流路とされている。そして、このような微小流路のように、流路のスケールが微小化すると、単位体積当たりの表面積が非常に大きくなるという特徴がある。
そして、このような特徴によって、微小流路を流れる液体の温度、圧力、濃度などの勾配が大きくなるため、熱伝導や物質移動拡散などの効率が向上し、反応系での反応時間を短縮させたり、反応速度を向上させたりすることができる。さらに、微小量の反応で適量合成が可能となる上に、高い再現性も得ることができ、薬品や触媒試薬類などの使用量を大幅に低減することが可能となることから、経済的にも有効である。
このような分野に供される試料導入マイクロデバイスの構造に関する従来技術として、以下に示すように、圧電素子を用いたデフューザ型のマイクロポンプの形態を持つ試料導入マイクロデバイスや、インクジェット技術を応用したディスペンサ型の形態を持つ試料導入マイクロデバイスが提案されている。
図5(a)は、従来のデフューザ型のマイクロポンプの形態を持つ試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図、図5(b)は、図5(a)の試料導入マイクロデバイスをA−A´線で切断して示す断面図である。
図5において、試料導入マイクロデバイスには、蓋板16eおよび基板17eが設けられ、蓋板16eは基板17e上に固定されている。
ここで、基板17eには、加圧室1eが形成されるとともに、加圧室1eの入口側には、デフューザ2eを有する微小流路4eが形成され、加圧室1eの出口側には、デフューザ3eを有する微小流路5eが形成されている。
また、蓋板16eには、微小流路4eの一端に接続された供給口7eおよび微小流路5eの一端に接続された流出口9eが形成され、蓋板16e上には、蓋板16eを振動板11eとして駆動するための圧電素子10eが加圧室1e上に位置するように配置されている。そして、供給口7eには、液体の供給源6eに接続され、流出口9eには、液体の導入先8eに接続されている。
そして、圧電素子10eを動作させて振動板11eを振動させると、加圧室1eの容積が変化し、加圧室1eが膨張することで流体を吸い込ませ、加圧室1eが収縮することで流体を吐出させるという動作を繰り返すことで送液することができる。また、振動板11eにより生じる流れが流路形状の抵抗差によって変化することを利用して、狭い方から広い方への流れを作り出すことができる。
図6(a)は、従来のディスペンサ型の形態を持つ試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図、図6(b)は、図6(a)の試料導入マイクロデバイスをB−B´線で切断して示す断面図である。
図6において、試料導入マイクロデバイスには、蓋板16fおよび基板17fが設けられ、蓋板16fは基板17f上に固定されている。
ここで、基板17fには、加圧室1fが形成されるとともに、加圧室1fの入口側には、微小流路12fが形成されている。また、加圧室1fの出口側には、微小流路13fを介して毛細管効果を持つノズル形状流路14fが形成され、ノズル形状流路14fの先端にはノズル穴15fが設けられ、ノズル穴15fにおいて液体と気体との界面が形成されるように構成されている。
また、蓋板16fには、微小流路12fの一端に接続された供給口7fが形成され、蓋板16f上には、蓋板16fを振動板11fとして駆動するための圧電素子10fが加圧室1f上に位置するように配置されている。そして、供給口7fには、液体の供給源6fに接続されている。
そして、圧電素子10fを動作させて振動板11fを振動させると、加圧室1fの容積が変化し、加圧室1fが膨張することで流体を吸い込ませ、加圧室1fが収縮することで流体を吐出させるという動作を繰り返すことで送液することができる。そして、振動板11fの変位により送液された液体は、ノズル形状流路14fの毛細管力を利用してノズル穴15fに供給されながら、ノズル穴15fから微小の液滴状に押し出すことができる。
また、例えば、特許文献1には、微量の分注量と吐出流量とを確保できるようにするために、ノズル板、通路板、キャビティ板および振動板を積層接合して液体の搬送流路を形成する方法が開示されている。
また、近年では、図6の技術を応用した試料導入マイクロデバイスの研究も行われている(特許文献2)。
図7は、従来の試料導入マイクロデバイスのその他の概略構成の一例を示す平面図である。
図7において、試料導入マイクロデバイスには、蓋板16gおよび基板17gが設けられ、蓋板16gは基板17g上に固定されている
ここで、基板17gには、加圧室1gが形成されるとともに、加圧室1gの入口側には、微小流路12gが形成されている。また、加圧室1gの出口側には、微小流路13gを介して毛細管効果を持つノズル形状流路14gが形成され、ノズル形状流路14gの流出口20gにはノズル穴15gが設けられ、ノズル穴15gにおいて液体と気体との界面が形成されるように構成されている。また、微小流路13gの途中には、合流点19gを介して微小流路18gが接続されている。
また、蓋板16gには、微小流路12gの一端に接続された供給口7gおよび微小流路18gの一端に接続された供給口40gが形成され、蓋板16g上には、蓋板16gを振動板として駆動するための圧電素子10gが加圧室1g上に位置するように配置されている。なお、供給口7gは、バッファや誘導体化試薬を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができ、供給口40gは、分析対象の試料を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができる。
そして、供給口7gから試料Xを供給するとともに、供給口40gから試料Yを供給しながら、圧電素子10gを動作させる。すると、試料Xは微小流路12g→加圧室1g→微小流路13g→ノズル形状流路14gという経路で送液され、試料Yは微小流路18g→微小流路13g→ノズル形状流路14gという経路で送液されながら、ノズル形状流路14gの共用流路区間29gにおいて試料X、Yが混合され、混合された試料X、Yがノズル形状流路14gの毛細管力を利用してノズル穴15gに供給されながら、ノズル穴15gから微小の液滴状に押し出される。
図8は、従来の試料導入マイクロデバイスのさらにその他の概略構成の一例を示す平面図である。
図8において、試料導入マイクロデバイスには、蓋板16hおよび基板17hが設けられ、蓋板16hは基板17h上に固定されている
ここで、基板17hには、加圧室1hが形成されるとともに、加圧室1hの入口側には、微小流路12hが形成されている。また、加圧室1hの出口側には、微小流路13hを介して毛細管効果を持つノズル形状流路14hが形成され、ノズル形状流路14hの流出口20hにはノズル穴15hが設けられ、ノズル穴15hにおいて液体と気体との界面が形成されるように構成されている。また、微小流路13hの途中には、合流点19hを介して微小流路18hが接続され、微小流路18hの分岐点37hにはU字状の微小流路35hが接続されている。
また、蓋板16hには、微小流路12hの一端に接続された供給口7h、微小流路18hの一端に接続された供給口40hおよび微小流路35hの一端に接続された流出口36hが形成され、蓋板16h上には、蓋板16hを振動板として駆動するための圧電素子10hが加圧室1h上に位置するように配置されている。なお、供給口7hは、バッファや誘導体化試薬を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができ、供給口40hは、分析対象の試料を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができ、流出口36hは、供給口40hから供給された過剰な試料を排出するために使用することができる。
そして、供給口7hから試料Xを供給するとともに、供給口40hから試料Yを供給しながら、圧電素子10hを動作させる。すると、試料Xは微小流路12h→加圧室1h→微小流路13h→ノズル形状流路14hという経路で送液され、試料Yは微小流路18h→微小流路13h→ノズル形状流路14hという経路で送液されながら、ノズル形状流路14hの共用流路区間29hにおいて試料X、Yが混合され、混合された試料X、Yがノズル形状流路14hの毛細管力を利用してノズル穴15hに供給されながら、ノズル穴15hから微小の液滴状に押し出される。
また、供給口40hから断続的に試料が供給され続ける場合、圧電素子10hの動作を停止させると、供給口40hから供給された試料が微小流路18h→微小流路35hという経路で送液され、供給口40hから供給された過剰な試料が流出口36hから排出される。
特開2004−116327号公報 特開2005−326392号公報
しかしながら、図8に示すように、供給口40hから供給された過剰な試料を排出させるために、微小流路18h、35hを介して供給口40hに接続された流出口36hを設けた場合においても、微小流路34hに残留した分と、ノズル形状流路14hの共用流路区間29hに残留した分は流出口36hから排出させることができない。このため、圧電素子10hの動作を再開させると、微小流路34hに残留した分とノズル形状流路14hの共用流路区間29hに残留した分はノズル穴15hから吐出され、検出器に導入されることから、検出精度の劣化を招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は、導入休止時に内部に残留する試料の量を低減するとともに、必要なタイミングで必要な量だけ試料を導入することが可能な試料導入マイクロデバイスを提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の試料導入マイクロデバイス基板と、該基板の表面を覆う蓋板と、該蓋板の上に設置された第1の圧電素子とを具備し、前記第1の圧電素子で発生した振動力により液体を加圧する第1の加圧室と、該第1の加圧室に液体を導入する第1微小流路と、前記第1の加圧室に導入された液体を排出する第2微小流路と、該第2の微小流路を流通した液体を前記基板の外部に吐出する第1のノズル形状流路と、前記第2の微小流路と前記第1のノズル形状流路との間に共有流路区間を形成する第3の微小流路と、前記第2の微小流路を流通した液体と前記共有流路区間で混合し合う液体を前記第3の微小流路に導入する第4の微小流路と、前記第3の微小流路を流通した液体の流れを前記第1のノズル形状流路に流入する流れと前記第1のノズル形状流路に流入しない流れとに分岐する第5の微小流路が前記基板の表面に形成されているとともに、前記第1の微小流路に液体を供給する第1の供給口と、前記第4の微小流路に液体を供給する第2の供給口が前記蓋板に形成された試料導入マイクロデバイスであって、前記基板の表面に第2の加圧室と、前記第5の微小流路に流入した液体を前記第2の加圧室に導入する第6の微小流路と、前記第2の加圧室に導入された液体を排出する第7の微小流路とを形成するとともに、前記第7の微小流路に流入した液体を排出する排出口を前記蓋板に形成し、かつ前記第2の加圧室に流入した液体を振動力により加圧する第2の圧電素子を前記蓋板の上に設置したことを特徴とする。
これにより、第2微小流路からの分岐を伴うことなく、第2微小流路にて輸送される第2の液体を第1微小流路に送ることが可能となるとともに、第1微小流路と第2微小流路との分岐点を流出口に近接して配置することが可能となる。このため、第1および第2微小流路の合流点と第1微小流路の流出口との間に残留する第2の液体の量を減らしつつ、試料導入マイクロデバイス内に残留した第2の液体を排出口から排出させることが可能となるとともに、第2微小流路からの分岐先に第2の液体が残留したままになるのを防止することができ、第2供給口から第2の液体が断続的に供給された場合においても、第1の液体と第2の液体の混合試料を必要なタイミングで必要な量だけ試料導入マイクロデバイスの流出口に送液することが可能となるとともに、導入休止時に試料導入マイクロデバイスの内部に残留する第2の液体の量を低減することができ、第2の液体の検出精度を向上させることができる。
また、請求項2記載の試料導入マイクロデバイス基板と、該基板の表面を覆う蓋板と、該蓋板の上に設置された第1の圧電素子とを具備し、前記第1の圧電素子で発生した振動力により液体を加圧する第1の加圧室と、該第1の加圧室に液体を導入する第1の微小流路と、前記第1の加圧室に導入された液体を排出する第2の微小流路と、該第2の微小流路を流通した液体を前記基板の外部に吐出する第1のノズル形状流路と、前記第2の微小流路と前記第1のノズル形状流路との間に共有流路区間を形成する第3の微小流路と、前記第2の微小流路を流通した液体と前記共有流路区間で混合し合う液体を前記第3の微小流路に導入する第4の微小流路と、前記第3の微小流路を流通した液体の流れを前記第1のノズル形状流路に流入する流れと前記第1のノズル形状流路に流入しない流れとに分岐する第5の微小流路が前記基板の表面に形成されているとともに、前記第1の微小流路に液体を供給する第1の供給口と、前記第4の微小流路に液体を供給する第2の供給口が前記蓋板に形成された試料導入マイクロデバイスであって、前記基板の表面に第2の加圧室と、前記第5の微小流路に流入した液体を前記第2の加圧室に導入する第6の微小流路と、前記第2の加圧室に導入された液体を前記基板の外部に吐出する第2のノズル形状流路とを形成するとともに、前記第2の加圧室に流入した液体を振動力により加圧する第2の圧電素子を前記蓋板の上に設置したことを特徴とする。
また、請求項3記載の試料導入マイクロデバイス基板と、該基板の表面を覆う蓋板と、該蓋板の上に設置された第1の圧電素子とを具備し、前記第1の圧電素子で発生した振動力により液体を加圧する第1の加圧室と、該第1の加圧室に液体を導入する第1の微小流路と、前記第1の加圧室に導入された液体を排出する第2の微小流路と、該第2の微小流路を流通した液体を前記基板の外部に吐出する第1のノズル形状流路と、前記第2の微小流路と前記第1のノズル形状流路との間に共有流路区間を形成する第3の微小流路と、前記第2の微小流路を流通した液体と前記共有流路区間で混合し合う液体を前記第3の微小流路に導入する第4の微小流路と、前記第3の微小流路を流通した液体の流れを前記第1のノズル形状流路に流入する流れと前記第1のノズル形状流路に流入しない流れとに分岐する第5の微小流路が前記基板の表面に形成されているとともに、前記第1の微小流路に液体を供給する第1の供給口と、前記第4の微小流路に液体を供給する第2の供給口が前記蓋板に形成された試料導入マイクロデバイスであって、前記基板の表面に第2の加圧室と、該第2の加圧室に液体を導入する第6の微小流路と、前記第2の加圧室に導入された液体を第5の微小流路に流入した液体と共に前記基板の外部に吐出する第2のノズル形状流路とを形成するとともに、前記第6の微小流路に液体を供給する第3の供給口を前記蓋板に形成し、かつ前記第2の加圧室に流入した液体を振動力により加圧する第2の圧電素子を前記蓋板の上に設置したことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、第2供給口から第2の液体が断続的に供給された場合においても、第1の液体と第2の液体の混合試料を必要なタイミングで必要な量だけ試料導入マイクロデバイスの流出口に導入することが可能となるとともに、導入休止時に試料導入マイクロデバイスの内部に残留する第2の液体の量を低減することができ、第2の液体の検出精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る試料導入マイクロデバイスについて図面を参照しながら説明する。
図1(a)および図1(b)は、本発明の第1実施形態に係る試料導入マイクロデバイスを層方向に分解して示す平面図、図1(c)は、本発明の第1実施形態に係る試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図である。
図1において、試料導入マイクロデバイスには、蓋板16aおよび基板17aが設けられ、蓋板16aは基板17a上に固定されている。なお、蓋板16aおよび基板17aの材質としては、例えば、シリコン、ガラス、プラスチックまたはステンレス鋼などを用いることができる。
ここで、基板17aには、加圧室1aが形成されるとともに、加圧室1aの入口側には、微小流路12aが形成されている。また、加圧室1aの出口側には、微小流路13aを介して毛細管効果を持つノズル形状流路14aが形成され、ノズル形状流路14aの先端にはノズル穴30aが設けられ、ノズル穴30aにおいて液体と気体との界面が形成されるように構成されている。
また、基板17aには、合流点19aにてノズル形状流路14aと合流する微小流路18aが形成されるとともに、分岐点38aにてノズル形状流路14aから分岐する微小流路25aが形成され、微小流路18a、25aの間には、微小流路18a、25aとノズル形状流路14aとの間で流路を共有する共有流路区間29aが設けられている。
なお、加圧室1a、微小流路12a、13a、18a、25aおよびノズル形状流路14aを基板17aに形成する方法としては、例えば、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いることができる。
また、蓋板16aには、微小流路12aの一端に接続された供給口7a、微小流路18aの一端に接続された供給口40aおよび微小流路25aの先端に接続された排出口27aが形成され、蓋板16a上には、蓋板16aを振動板として駆動するための圧電素子10aが加圧室1a上に位置するように配置されている。
ここで、供給口7aは、バッファや誘導体化試薬を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができ、供給口40aは、分析対象の試料を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができる。また、排出口27aは、供給口40aから供給された過剰分の試料を排出するために使用することができ、ノズル穴30aは、供給口7a、40aからそれぞれ供給された液体の混合試料を必要なタイミングで必要な量だけ吐出するために使用することができる。
なお、供給口40aから供給された過剰分の試料を排出口27aから排出させる時に、ノズル穴30から試料が漏れ出すのを抑制するために、排出口27aに接続された微小流路25aの流路抵抗は、ノズル穴30aに接続されたノズル形状流路14aの流路抵抗よりも小さいことが好ましい。あるいは、ノズル形状流路14aの表面にフッ素加工などを施すことにより、ノズル形状流路14aの表面に撥水性を持たせるようにしてもよい。
そして、圧電素子10aの動作を停止させた状態で供給口40aから試料Yを供給すると、微小流路18a→共有流路区間29a→微小流路25aという経路で試料Yが送液され、微小流路18a、25aおよび共有流路区間29aに残留する過剰分の試料Yが排出口27aから排出される。
そして、微小流路18a、25aおよび共有流路区間29aに残留する過剰分の試料Yが排出されると、供給口7aから試料Xを供給するとともに、供給口40aから試料Yを供給しながら、圧電素子10aを動作させる。すると、試料Xは微小流路12a→加圧室1a→微小流路13a→ノズル形状流路14aという経路で送液されるとともに、試料Yは微小流路18a→共用流路区間29a→ノズル形状流路14aという経路で送液されながら、微小流路18a、25aとノズル形状流路14aの共用流路区間29aにおいて試料X、Yが接触する。そして、共有流路区間29aにおいて、試料Yとの接触面を介して試料Xから試料Yに対して流れる力が与えられながら試料X、Yが混合され、混合された試料X、Yをノズル形状流路14aの毛細管力を利用してノズル穴30aに供給させながら、ノズル穴30aから微小の液滴状に押し出させることができる。
これにより、微小流路18aから分岐した図8の微小流路34hを設けることなく、微小流路18aにて輸送される試料Yをノズル形状流路14aに送ることが可能となるとともに、ノズル形状流路14aと微小流路25aとの分岐点38aをノズル穴30aに近接して配置することが可能となる。このため、ノズル形状流路14aと微小流路18aの合流点19aとノズル穴30aとの間に残留する試料Yの量を減らしつつ、試料導入マイクロデバイス内に残留した試料Yを排出口27aから排出させることが可能となるとともに、微小流路18aからの分岐先に試料Yが残留したままになるのを防止することができ、供給口40aから試料Yが断続的に供給された場合においても、試料X、Yの混合試料を必要なタイミングで必要な量だけノズル穴30aから吐出させることが可能となるとともに、導入休止時に試料導入マイクロデバイスの内部に残留する試料Yの量を低減することができ、試料Yの検出精度を向上させることができる。
なお、試料X、Yの混合試料をノズル穴30aから吐出させる時に試料X、Yの混合試料が排出口27aから排出されるのを防止するために、排出口27aにバルブを設けるようにしてもよい。ここで、排出口27aにバルブを設ける方法としては、排出口27aに配管を介してバルブを接続するようにしてもよいし、排出口27aとバルブとを中継する配管を用いることなく、蓋板16aにバルブを搭載し、排出口27aにバルブを直結するようにしてもよい。
そして、過剰な試料Yを排出口27aから排出させる時にはバルブを開き、試料X、Yの混合試料をノズル穴30aから吐出させる時にはバルブを閉じることができる。これにより、供給口40aから供給された過剰分の試料Yを排出する排出口27aを設けた場合においても、試料X、Yの混合試料をノズル穴30aから吐出させる時に試料X、Yの混合試料が排出口27aから排出されるのを防止することができ、試料X、Yの混合試料の全量をノズル穴30aから吐出させることができる。また、排出口27aにバルブを直結することにより、デッドボリュームを低減することができる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図である。
図2において、試料導入マイクロデバイスには、蓋板16bおよび基板17bが設けられ、蓋板16bは基板17b上に固定されている。
ここで、基板17bには、加圧室1bが形成されるとともに、加圧室1bの入口側には、微小流路12bが形成されている。また、加圧室1bの出口側には、微小流路13bを介して毛細管効果を持つノズル形状流路14bが形成され、ノズル形状流路14bの先端にはノズル穴15bが設けられ、ノズル穴15bにおいて液体と気体との界面が形成されるように構成されている。
また、基板17bには、合流点19bにてノズル形状流路14bと合流する微小流路18bが形成されるとともに、分岐点38bにてノズル形状流路14bから分岐するS字状の微小流路25bが形成され、微小流路18b、25bの間には、微小流路18b、25bとノズル形状流路14bとの間で流路を共有する共有流路区間29bが設けられている。そして、微小流路25bの一部の区間には加圧室21bが形成され、微小流路25bにおいて、加圧室21bの入口側にはデフューザ22bが形成され、加圧室21bの出口側にはデフューザ23bが形成されている。
また、蓋板16bには、微小流路12bの一端に接続された供給口7b、微小流路18bの一端に接続された供給口40bおよび微小流路25bの先端に接続された排出口27bが形成され、蓋板16b上には、蓋板16bを振動板として駆動するための圧電素子10bが加圧室1b上に位置するように配置されるとともに、蓋板16bを振動板として駆動するための圧電素子24bが加圧室21b上に位置するように配置されている。
なお、供給口7bは、バッファや誘導体化試薬を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができ、供給口40bは、分析対象の試料を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができる。また、排出口27bは、供給口40bから供給された過剰分の試料を排出するために使用することができ、ノズル穴30bは、供給口7b、40bからそれぞれ供給された液体の混合試料を必要なタイミングで必要な量だけ吐出するために使用することができる。
そして、圧電素子10bの動作を停止させるとともに、圧電素子24bを動作させながら、供給口40bから試料Yを供給すると、微小流路18b→共有流路区間29b→微小流路25b→デフューザ22b→加圧室21b→デフューザ23bという経路で試料Yが送液され、微小流路18b、25bおよび共有流路区間29bに残留する過剰分の試料Yが排出口27bから排出される。
そして、微小流路18b、25bおよび共有流路区間29bに残留する過剰分の試料Yが排出されると、供給口7bから試料Xを供給するとともに、供給口40bから試料Yを供給しながら、圧電素子24bの動作を停止させた上で、圧電素子10bを動作させる。すると、試料Xは微小流路12b→加圧室1b→微小流路13b→ノズル形状流路14bという経路で送液されるとともに、試料Yは微小流路18b→共用流路区間29b→ノズル形状流路14bという経路で送液されながら、微小流路18b、25bとノズル形状流路14bの共用流路区間29bにおいて試料X、Yが接触する。そして、共有流路区間29bにおいて、試料Yとの接触面を介して試料Xから試料Yに対して流れる力が与えられながら試料X、Yが混合され、混合された試料X、Yをノズル形状流路14bの毛細管力を利用してノズル穴30bに供給させながら、ノズル穴30bから微小の液滴状に押し出させることができる。
これにより、圧電素子24bを駆動することで、供給口40bから供給される試料Yを強制的に排出口27bに導くことが可能となるとともに、圧電素子10bを駆動することで、試料X、Yの混合試料を強制的にノズル穴30bに導くことが可能となる。このため、供給口40bから供給される液体Yがノズル穴30bから漏れ出すのを防止しつつ、過剰分の試料Yを排出口27bから排出することが可能となり、供給口40bから試料Yが断続的に供給された場合においても、試料X、Yの混合試料を必要なタイミングで必要な量だけノズル穴30bから吐出させることが可能となる。
図3は、本発明の第3実施形態に係る試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図である。
図3において、試料導入マイクロデバイスには、蓋板16cおよび基板17cが設けられ、蓋板16cは基板17c上に固定されている。
ここで、基板17cには、加圧室1cが形成されるとともに、加圧室1cの入口側には、微小流路12cが形成されている。また、加圧室1cの出口側には、微小流路13cを介して毛細管効果を持つノズル形状流路14cが形成され、ノズル形状流路14cの先端にはノズル穴15cが設けられ、ノズル穴15cにおいて液体と気体との界面が形成されるように構成されている。
また、基板17cには、合流点19cにてノズル形状流路14cと合流する微小流路18cが形成されるとともに、分岐点38cにてノズル形状流路14cから分岐するS字状の微小流路25cが形成され、微小流路18c、25cの間には、微小流路18c、25cとノズル形状流路14cとの間で流路を共有する共有流路区間29cが設けられている。そして、微小流路25cの一部の区間には加圧室21cが形成されるとともに、微小流路25cには毛細管効果を持つノズル形状流路43cが接続されている。そして、ノズル形状流路43cの先端にはノズル穴41cが設けられ、ノズル穴41cにおいて液体と気体との界面が形成されるように構成されている。
また、蓋板16cには、微小流路12cの一端に接続された供給口7cおよび微小流路18cの一端に接続された供給口40cが形成され、蓋板16c上には、蓋板16cを振動板として駆動するための圧電素子10cが加圧室1c上に位置するように配置されるとともに、蓋板16cを振動板として駆動するための圧電素子24cが加圧室21c上に位置するように配置されている。
なお、供給口7cは、バッファや誘導体化試薬を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができ、供給口40cは、分析対象の試料を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができる。また、ノズル穴41cは、供給口40cから供給された過剰分の試料を排出するために使用することができ、ノズル穴30cは、供給口7c、40cからそれぞれ供給された液体の混合試料を必要なタイミングで必要な量だけ吐出するために使用することができる。
そして、圧電素子10cの動作を停止させるとともに、圧電素子24cを動作させながら、供給口40cから試料Yを供給すると、微小流路18c→共有流路区間29c→微小流路25c→加圧室21c→ノズル形状流路43cという経路で試料Yが送液され、微小流路18c、25cおよび共有流路区間29cに残留する過剰分の試料Yがノズル形状流路43cの毛細管力を利用してノズル穴41cに供給されながら、ノズル穴41cから排出される。
そして、微小流路18c、25cおよび共有流路区間29cに残留する過剰分の試料Yが排出されると、供給口7cから試料Xを供給するとともに、供給口40cから試料Yを供給しながら、圧電素子24cの動作を停止させた上で、圧電素子10cを動作させる。すると、試料Xは微小流路12c→加圧室1c→微小流路13c→ノズル形状流路14cという経路で送液されるとともに、試料Yは微小流路18c→共用流路区間29c→ノズル形状流路14cという経路で送液されながら、微小流路18c、25cとノズル形状流路14cの共用流路区間29cにおいて試料X、Yが接触する。そして、共有流路区間29cにおいて、試料Yとの接触面を介して試料Xから試料Yに対して流れる力が与えられながら試料X、Yが混合され、混合された試料X、Yをノズル形状流路14cの毛細管力を利用してノズル穴30cに供給させながら、ノズル穴30cから微小の液滴状に押し出させることができる。
これにより、圧電素子24cを駆動することで、供給口40cから供給される試料Yを強制的にノズル穴41cに導くことが可能となるとともに、圧電素子10cを駆動することで、試料X、Yの混合試料を強制的にノズル穴30cに導くことが可能となる。このため、供給口40cから供給される液体Yがノズル穴30cから漏れ出すのを防止しつつ、過剰分の試料Yをノズル穴41cから排出することが可能となり、供給口40cから試料Yが断続的に供給された場合においても、試料X、Yの混合試料を必要なタイミングで必要な量だけノズル穴30cから吐出させることが可能となる。
図4は、本発明の第4実施形態に係る試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図である。
図4において、試料導入マイクロデバイスには、蓋板16dおよび基板17dが設けられ、蓋板16dは基板17d上に固定されている。
ここで、基板17dには、加圧室1dが形成されるとともに、加圧室1dの入口側には、微小流路12dが形成されている。また、加圧室1dの出口側には、微小流路13dを介して毛細管効果を持つノズル形状流路14dが形成され、ノズル形状流路14dの先端にはノズル穴15dが設けられ、ノズル穴15dにおいて液体と気体との界面が形成されるように構成されている。
また、基板17dには、加圧室46dが形成されるとともに、加圧室46dの入口側には、微小流路45dが形成されている。また、加圧室46dの出口側には、微小流路47dを介して毛細管効果を持つノズル形状流路48dが形成され、ノズル形状流路48dの先端にはノズル穴41dが設けられ、ノズル穴41dにおいて液体と気体との界面が形成されるように構成されている。
また、基板17dには、合流点19dにてノズル形状流路14dと合流する微小流路18dが形成されるとともに、分岐点38dにてノズル形状流路14dから分岐し、合流点50dにてノズル形状流路48dと合流する微小流路49dが形成され、微小流路18d、49dの間には、微小流路18d、49dとノズル形状流路14dとの間で流路を共有する共有流路区間29dが設けられている。
また、蓋板16dには、微小流路12dの一端に接続された供給口7d、微小流路18dの一端に接続された供給口40dおよび微小流路45dの一端に接続された供給口44dが形成され、蓋板16d上には、蓋板16dを振動板として駆動するための圧電素子10dが加圧室1d上に位置するように配置されるとともに、蓋板16dを振動板として駆動するための圧電素子51dが加圧室46d上に位置するように配置されている。
なお、供給口7dは、バッファや誘導体化試薬を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができ、供給口40dは、分析対象の試料を試料導入マイクロデバイス内に導入するために使用することができ、供給口44dは、供給口40dから導入された過剰分の試料を排出させるための呼び水となる液体を導入するために使用することができる。また、ノズル穴41dは、供給口40dから供給された過剰分の試料を排出するために使用することができ、ノズル穴30dは、供給口7d、40dからそれぞれ供給された液体の混合試料を必要なタイミングで必要な量だけ吐出するために使用することができる。
そして、圧電素子10dの動作を停止させるとともに、圧電素子35dを動作させながら、供給口40dから試料Yを供給しつつ、供給口44dから呼び水となる液体を供給すると、微小流路18d→共有流路区間29d→微小流路49d→ノズル形状流路48dという経路で試料Yが送液されるとともに、微小流路45d→加圧室46d→微小流路47d→ノズル形状流路48dという経路で呼び水となる液体が送液され、微小流路18d、49dおよび共有流路区間29dに残留する過剰分の試料Yがノズル形状流路48dの毛細管力を利用してノズル穴41dに供給されながら、ノズル穴41dから排出される。
そして、微小流路18d、49dおよび共有流路区間29dに残留する過剰分の試料Yが排出されると、供給口7dから試料Xを供給するとともに、供給口40dから試料Yを供給しながら、圧電素子51dの動作を停止させた上で、圧電素子10dを動作させる。すると、試料Xは微小流路12d→加圧室1d→微小流路13d→ノズル形状流路14dという経路で送液されるとともに、試料Yは微小流路18d→共用流路区間29d→ノズル形状流路14dという経路で送液されながら、微小流路18d、49dとノズル形状流路14dの共用流路区間29dにおいて試料X、Yが接触する。そして、共有流路区間29dにおいて、試料Yとの接触面を介して試料Xから試料Yに対して流れる力が与えられながら試料X、Yが混合され、混合された試料X、Yをノズル形状流路14dの毛細管力を利用してノズル穴30dに供給させながら、ノズル穴30dから微小の液滴状に押し出させることができる。
これにより、圧電素子51dを駆動することで、供給口40dから供給される試料Yを強制的にノズル穴41dに導くことが可能となるとともに、加圧室46dの配置位置をノズル形状流路14dと微小流路49dの分岐点38dの下流とする制約をなくすことができる。このため、供給口40dから供給される試料Yがノズル穴30dから漏れ出すのを防止しつつ、過剰分の試料Yをノズル穴41dから排出することが可能となり、供給口40dから試料Yが断続的に供給された場合においても、試料X、Yの混合試料を必要なタイミングで必要な量だけノズル穴30cから吐出させることが可能となるとともに、加圧室46dの配置位置の選択範囲を広げることが可能となり、多様な形状のデバイス設計に対応することができる。
図1(a)および図1(b)は、本発明の第1実施形態に係る試料導入マイクロデバイスを層方向に分解して示す平面図、図1(c)は、本発明の第1実施形態に係る試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図である。 図5(a)は、従来のデフューザ型のマイクロポンプの形態を持つ試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図、図5(b)は、図5(a)の試料導入マイクロデバイスをA−A´線で切断して示す断面図である。 図6(a)は、従来のディスペンサ型の形態を持つ試料導入マイクロデバイスの概略構成を示す平面図、図6(b)は、図6(a)の試料導入マイクロデバイスをB−B´線で切断して示す断面図である。 従来の試料導入マイクロデバイスのその他の概略構成の一例を示す平面図である。 従来の試料導入マイクロデバイスのさらにその他の概略構成の一例を示す平面図である。
符号の説明
1a、1b、21b、1c、21c、1d、46d 加圧室
7a、40a、7b、40b、7c、40c、7d、40d、44d 供給口
10a、10b、24b、10c、24c、10d、51d 圧電素子
12a、13a、18a、25a、12b、13b、18b、25b、12c、13c、18c、25c、12d、13d、18d、45d、47d、49d 微小流路
14a、14b、14c、43c、14d、48d ノズル形状流路
16a、16b、16c、16d 蓋板
17a、17b、17c、17d 基板
19a、19b、19c、19d、50d 合流点
38a、38b、38c、38d 分岐点
27a、27b 流出口
30a、30b、30c、41c、30d、41d ノズル穴
22b、23b デフューザ

Claims (3)

  1. 基板(17b)と、該基板の表面を覆う蓋板(16b)と、該蓋板の上に設置された第1の圧電素子(10b)とを具備し、
    前記第1の圧電素子で発生した振動力により液体を加圧する第1の加圧室(1b)と、該第1の加圧室に液体を導入する第1微小流路(12b)と、前記第1の加圧室に導入された液体を排出する第2微小流路(13b)と、該第2の微小流路を流通した液体を前記基板の外部に吐出する第1のノズル形状流路(14b)と、前記第2の微小流路と前記第1のノズル形状流路との間に共有流路区間(29b)を形成する第3の微小流路と、前記第2の微小流路を流通した液体と前記共有流路区間で混合し合う液体を前記第3の微小流路に導入する第4の微小流路(18b)と、前記第3の微小流路を流通した液体の流れを前記第1のノズル形状流路に流入する流れと前記第1のノズル形状流路に流入しない流れとに分岐する第5の微小流路(25b)が前記基板の表面に形成されているとともに、前記第1の微小流路に液体を供給する第1の供給口(7b)と、前記第4の微小流路に液体を供給する第2の供給口(40b)が前記蓋板に形成された試料導入マイクロデバイスであって、
    前記基板の表面に第2の加圧室(21b)と、前記第5の微小流路に流入した液体を前記第2の加圧室に導入する第6の微小流路(22b)と、前記第2の加圧室に導入された液体を排出する第7の微小流路(23b)とを形成するとともに、前記第7の微小流路に流入した液体を排出する排出口(27b)を前記蓋板に形成し、かつ前記第2の加圧室に流入した液体を振動力により加圧する第2の圧電素子(24b)を前記蓋板の上に設置したことを特徴とする試料導入マイクロデバイス。
  2. 基板(17c)と、該基板の表面を覆う蓋板(16c)と、該蓋板の上に設置された第1の圧電素子(10c)とを具備し、
    前記第1の圧電素子で発生した振動力により液体を加圧する第1の加圧室(1c)と、該第1の加圧室に液体を導入する第1の微小流路(12c)と、前記第1の加圧室に導入された液体を排出する第2の微小流路(13c)と、該第2の微小流路を流通した液体を前記基板の外部に吐出する第1のノズル形状流路(14c)と、前記第2の微小流路と前記第1のノズル形状流路との間に共有流路区間(29c)を形成する第3の微小流路と、前記第2の微小流路を流通した液体と前記共有流路区間で混合し合う液体を前記第3の微小流路に導入する第4の微小流路(18c)と、前記第3の微小流路を流通した液体の流れを前記第1のノズル形状流路に流入する流れと前記第1のノズル形状流路に流入しない流れとに分岐する第5の微小流路(25c)が前記基板の表面に形成されているとともに、前記第1の微小流路に液体を供給する第1の供給口(7c)と、前記第4の微小流路に液体を供給する第2の供給口(40c)が前記蓋板に形成された試料導入マイクロデバイスであって、
    前記基板の表面に第2の加圧室(21c)と、前記第5の微小流路に流入した液体を前記第2の加圧室に導入する第6の微小流路と、前記第2の加圧室に導入された液体を前記基板の外部に吐出する第2のノズル形状流路(43c)とを形成するとともに、前記第2の加圧室に流入した液体を振動力により加圧する第2の圧電素子(24c)を前記蓋板の上に設置したことを特徴とする試料導入マイクロデバイス。
  3. 基板(17d)と、該基板の表面を覆う蓋板(16d)と、該蓋板の上に設置された第1の圧電素子(10d)とを具備し、
    前記第1の圧電素子で発生した振動力により液体を加圧する第1の加圧室(1d)と、該第1の加圧室に液体を導入する第1の微小流路(12d)と、前記第1の加圧室に導入された液体を排出する第2の微小流路(13d)と、該第2の微小流路を流通した液体を前記基板の外部に吐出する第1のノズル形状流路(14d)と、前記第2の微小流路と前記第1のノズル形状流路との間に共有流路区間(29d)を形成する第3の微小流路と、前記第2の微小流路を流通した液体と前記共有流路区間で混合し合う液体を前記第3の微小流路に導入する第4の微小流路(18d)と、前記第3の微小流路を流通した液体の流れを前記第1のノズル形状流路に流入する流れと前記第1のノズル形状流路に流入しない流れとに分岐する第5の微小流路(49d)が前記基板の表面に形成されているとともに、前記第1の微小流路に液体を供給する第1の供給口(7d)と、前記第4の微小流路に液体を供給する第2の供給口(40d)が前記蓋板に形成された試料導入マイクロデバイスであって、
    前記基板の表面に第2の加圧室(46d)と、該第2の加圧室に液体を導入する第6の微小流路(45d)と、前記第2の加圧室に導入された液体を第5の微小流路に流入した液体と共に前記基板の外部に吐出する第2のノズル形状流路(48d)とを形成するとともに、前記第6の微小流路に液体を供給する第3の供給口(44d)を前記蓋板に形成し、かつ前記第2の加圧室に流入した液体を振動力により加圧する第2の圧電素子(51d)を前記蓋板の上に設置したことを特徴とする試料導入マイクロデバイス。
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