JP4868395B2 - 睡眠時呼吸状態判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、睡眠時の呼吸状態を判定する装置に関する。
従来の睡眠時の呼吸状態を判定する装置においては、睡眠時の体動信号を取得して、前記体動信号の振幅の減少が現れる時点を無呼吸時点として、無呼吸状態を判定する装置があった(特許文献1参照)。
また、所定期間内に取得した睡眠時の体動信号に基づいて無呼吸時や寝返り時等の注目すべき時点を特定し、前記注目時点の内の寝返り時のデータを除いた前記体動信号に基づいて算出した基準値と前記注目時点の値とを比較することにより、無呼吸状態又は低呼吸状態を検出する装置があった(特許文献2参照)。
また、睡眠時の心拍信号を取得して、前記心拍信号の周波数解析を行うことで無呼吸状態を検出する装置があった(特許文献3参照)。
特開2005−230511号公報 特開2005−160876号公報 特開2005−160650号公報
しかしながら、前記特許文献1に示すような装置は、例えば、図8の正常な呼吸と努力性呼吸との呼吸信号の振幅の比較図に示すように、努力性呼吸時のように、正常な呼吸に比べて必ずしも体動の振幅の減少があるわけではない呼吸障害の場合には、呼吸異常と判定しないため、信頼性の低い判定結果しか得られなかった。
また、前記特許文献2に示すような装置は、寝返り時のデータを反映しない基準値に基づいて呼吸状態を判定するため、寝相によって振幅変化した体動信号を呼吸異常と判定してしまう可能性があった。
また、前記特許文献3に示すような装置は、信号の周波数解析を行わなければならず、処理が煩雑になり、高価なマイコン等を使用しなければならなかった。
従って本発明は、上述の問題点を解決して、低コスト及び簡便な処理で且つ努力性呼吸をも含めた呼吸状態判定を可能とする信頼性の高い睡眠時呼吸状態判定装置を提供する。
上記課題を解決するために本発明は、睡眠時の呼吸信号を検出する呼吸信号検出手段と、前記検出された呼吸信号の所定期間毎の分散値を演算し、前記分散値を前記呼吸信号の検出状態を以て正規化演算する演算手段と、前記正規化された分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定する判定手段とを備える睡眠時呼吸状態判定装置を提供する。
また、前記演算手段は、前記正規化演算において、前記所定期間の分散値と次の所定期間の分散値との引算又は除算した絶対値を演算する。
また、前記判定手段は、前記検出された呼吸信号の所定期間毎の分散値に基づいて、離床状態又は粗体動状態を更に判定する。
また、前記判定手段は、前記正規化された分散値の平均値又は前記正規化された分散値の分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定する。
また、前記判定手段は、前記離床状態及び粗体動状態を除く睡眠状態における前記正規化された分散値の平均値又は前記正規化された分散値の分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定する。
更に、前記判定手段は、睡眠中の粗体動の割合に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定する。
本発明の呼吸状態判定装置は、睡眠時の呼吸信号を検出する呼吸信号検出手段と、前記検出された呼吸信号の所定期間毎の分散値を演算し、前記分散値を前記呼吸信号の検出状態を以て正規化演算する演算手段と、前記正規化された分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定する判定手段とを備えることから、呼吸状態の判定において、例えば、寝返り等による呼吸信号の検出状態の変化を影響させることなく判定することを可能とし、信頼性の高い睡眠時の呼吸状態判定を可能とする。
また、前記演算手段は、前記正規化演算において、前記所定期間の分散値と次の所定期間の分散値との引算又は除算した絶対値を演算し、また、前記判定手段は、前記正規化された分散値の平均値又は前記正規化された分散値の分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定するものであることから、簡便な演算処理で呼吸信号の検出状態を以て正規化することを可能とし、高価なマイコン等が不要となり、安価な装置とすることを可能とする。
また、前記判定手段は、前記検出された呼吸信号の所定期間毎の分散値に基づいて、離床状態又は粗体動状態を更に判定し、また、前記判定手段は、前記離床状態及び粗体動状態を除く睡眠状態における前記正規化された分散値の平均値又は前記正規化された分散値の分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定するものであることから、明らかに呼吸以外の大きな信号の変動を除いたデータを以て演算処理することによって、より正確性の高い呼吸状態の判定を可能とする。
更に、前記呼吸状態判定手段は、睡眠中の粗体動の割合に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定することから、呼吸状態に対する体動の影響度合いが分かり、より信頼性の高い呼吸状態の判定を可能とする。
本発明の睡眠時呼吸状態判定装置は、睡眠時の呼吸信号を検出する呼吸信号検出手段と、前記検出された呼吸信号の所定期間毎の分散値を演算し、前記分散値を前記呼吸信号の検出状態を以て正規化演算する演算手段と、前記正規化された分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定する判定手段とを備える。
また、前記演算手段は、前記正規化演算において、前記所定期間の分散値と次の所定期間の分散値との引算又は除算した絶対値を演算するものである。
また、前記判定手段は、前記検出された呼吸信号の所定期間毎の分散値に基づいて、離床状態又は粗体動状態を更に判定するものである。
また、前記判定手段は、前記正規化された分散値の平均値又は前記正規化された分散値の分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定するものである。
また、前記判定手段は、前記離床状態及び粗体動状態を除く睡眠状態における前記正規化された分散値の平均値又は前記正規化された分散値の分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定するものである。
更に、前記判定手段は、睡眠中の粗体動の割合に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定するものである。
本発明の実施例は、被測定者の睡眠時の体動信号を無拘束で検出する公知のマット型体動検出センサを用いて、前記体動信号から呼吸信号を取り出し、前記呼吸信号と、前記マット型の体動検出センサと人体との接触状態と、に基づいて、被測定者の睡眠時の呼吸状態を判定する睡眠時呼吸状態判定装置の一例である。
まず、図1及び図2を用いて、本実施例の睡眠時呼吸状態判定装置1の構成を説明する。図1は、睡眠時呼吸状態判定装置1の使用時の外観図であり、図2は、ブロック図を示す。図1において、睡眠時呼吸状態判定装置1は、寝具に横臥した人体の体動信号を検出するためのマット型体動検出センサ部2(以下、センサ部2と言う。)と、前記センサ部2に接続され睡眠時の呼吸状態の判定を行なう制御ボックス3とから成り、前記制御ボックス3は、睡眠時の呼吸状態の判定結果やガイダンス表示などを行なう表示部4及び電源オン/オフ又は測定開始/終了などの操作を行なう操作部5を備えて構成する。
ここで、前記センサ部2は、例えば、非圧縮性の流体を内封したマットレスの圧力変動を、コンデンサマイクロホンを用いて検出するものであり、図示したように前記マットレスを、寝具の下に敷くことにより、仰臥位の被験者の生体信号を検出するものである。
また、図2において、前記制御ボックス3は、表示部4及び操作部5をCPU6に接続して成り、前記センサ部2は、センサ部2で検出された体動信号から呼吸信号を検出する呼吸信号検出部7を介して前記CPU6に接続して成る。また、前記CPU6は、演算部8、判定部9、記憶部10及び電源11に接続して成り、更にCPU6内部には、睡眠時呼吸状態判定装置1を制御する制御部と時間を計測する計時部とを備えるものであるとする。ここで、前記演算部8は、前記呼吸信号の分散値の演算や、前記演算された分散値を、前記呼吸信号の検出状態、ここでは、前記センサ部2と人体との接触状態の変化による前記体動信号の検出状態に基づいて正規化するための演算等を行うものであり、前記判定部9は、前記演算部8で得られたデータに基づいて睡眠時の呼吸状態を判定するものであり、記憶部10は、各種信号、演算されたデータ及び睡眠時の呼吸状態判定のための条件式や判定結果等を記憶するものである。
次に、図3乃至図7を含めて、睡眠時呼吸状態判定装置1の動作を説明する。図3は、動作のメインルーチンのフローチャートであり、図4は、呼吸信号の分散値に基づく正規化処理及び呼吸状態判定を示すサブルーチンのフローチャートであり、図5は、呼吸状態判定を示すサブルーチンのフローチャートである。また、図6は、分散値の絶対値の変動を示すグラフであり、図7は、正規化処理した分散値の相対値の変動を示すグラフである。
図3において、前記操作部5により電源オン操作がなされ、睡眠時呼吸状態判定装置1の電源がオンされると、ステップS1において、動作システムが初期化され、ステップS2において、呼吸信号を検出するために、前記操作部5内に備えた測定開始ボタンが押されたか否かが判断される。前記測定開始ボタンが押されるまでNOに進み、押されたか否かを判断し続け、前記測定開始ボタンが押されたときにYESに進み、ステップS3において、今度は前記操作部5内に備えた測定終了ボタンが押されたか否かが判断される。前記測定終了ボタンが押されていない場合にはNOに進み、ステップS4からステップS14までの呼吸信号の検出を続け、前記測定終了ボタンが押された場合にはYESに進み、図4を用いて後述するステップS15の正規化処理及び呼吸状態判定に移行する。
前記測定終了ボタンが押されずNOに進んだ場合には、ステップS4では、呼吸データのサンプリングを行う。すなわち、前記センサ部2で検出した体動信号が、呼吸検出部7において、信号増幅され、呼吸に特化した信号のみを抽出するための公知のディジタルフィルタを介して、ADコンバータによって呼吸データ:Data(n)としてサンプリングされる。続くステップS5において、前記サンプリングされた呼吸データ:Data(n)は、1サンプリング毎にサンプリングカウンタ:n=n+1としてカウントされ、ステップS6において、前記サンプリングカウンタnが、予め設定された所定期間分のサンプリング数:aに達したか否かが判断される。達していなければNOに進み、ステップS7において前記サンプリングカウンタnとしてカウントされた呼吸データData(n)を記憶部10に記憶して、再びステップS3に戻る。ここでは、図示しないが、記憶部10内に設けた第1メモリの前記カウンタnに対応するアドレスに格納するものとする。
また、前記ステップS6において、サンプリングカウンタnがaに達した場合YESに進み、ステップS8において、前記記憶部10内の第1メモリに記憶されたn=1〜aまでの呼吸データの分散値を演算部8で演算する。この演算は、まず、全呼吸データData(n)の平均値:Ave(n)を求める。次に、各呼吸データData(n)から前記平均値:Ave(n)を差し引き、得られた値を二乗した合計値を全呼吸データ数:aで割った値がσaとなる、すなわち、σa=Σ(Data(n)−Ave(n))/aとして演算される。続くステップS9において、前記分散値σaが演算される毎に分散値カウンタ:i=i+1としてカウントされる。ステップS10において、前記iでカウントされた分散値σaをσa(i)として、記憶部10に記憶する。ここでは、図示しないが、記憶部10内に設けた第2メモリの前記カウンタiに対応するアドレスに格納するものとする。この場合において、前記分散値σa(i)の絶対値の変動は、例えば、図6に示すグラフのようになる。また、ステップS11において、サンプリングカウンタ:nを初期化(n=0)して、再びステップS3に戻る。
また、前記ステップS3において、前記測定終了ボタンが押されてYESに進んだ場合には、図4を用いて後述するステップS15の正規化処理及び呼吸状態判定に移行し、ステップS16において、前記判定結果等を表示部4に表示し、ステップS17において、前記操作部5により電源オフ操作がなされたか否かが判断され、電源オフ操作されるまで前記表示を続け、電源オフ操作されると電源をオフして終了する。
次に図4を用いて、前記図3のステップS15の正規化処理及び呼吸状態判定について説明する。前述したように、図3のステップS3において測定終了ボタンが押されてステップS15に移行すると、図4のフローチャートのステップS21において、第1メモリに記憶したサンプリングカウンタ:n及び前記n毎に記憶されたData(n)をクリアして、ステップS22において、前述のサンプリングカウンタ:n及び分散値カウンタ:i並びに後述する離床回数カウンタ:p及び粗体動カウンタ:qのカウントを各々初期化する。
ステップS23において、前記分散値カウンタi=i+1として、前記記憶部10内の第2メモリに記憶された分散値σa(i)を順に読み込む。ステップS24において、分散値カウンタi=imaxか否か、すなわち、第2メモリに記憶されたσa(i)の最後のデータか否かが判断され、i=imaxに達していない場合にはNOに進み、前記分散値σa(i)に基づいて、離床しているか否か又は粗体動を伴う睡眠状態であるか否か等の睡眠の状態を判定するステップに移行する。
まず、ステップS25において、分散値σa(i)≦閾値Bか否かの判定によって、被測定者が離床しているか否かが判定される。すなわち、分散値σa(i)を演算するための前記予め設定された所定期間において、被測定者が離床している場合には前記所定期間の体動信号に基づく分散値σa(i)は、非常に小さくなる。つまり、前記閾値Bは、被測定者が離床していることを示す分散値の最大値であり、予め複数人の実測データに基づいて統計学的に算出して設定した値であるものとし、これ以降に記載のその他の閾値に関しても、同様に設定した値であるとする。従って、分散値σa(i)≦閾値Bであれば離床していると判定されYESに進み、ステップS29において、離床回数カウンタ:p=p+1としてカウントし、ステップS23に戻る。また、分散値σa(i)≦閾値Bでない場合NOに進み、ステップS26において、分散値σa(i)≧閾値Cか否かの判定によって、被測定者が粗体動を伴う睡眠状態にあるか否かが判定される。すなわち、分散値σa(i)を演算するための前記予め設定された所定期間において、被測定者が粗体動を伴う睡眠状態にある場合には、前記所定期間の体動信号に基づく分散値σa(i)は、非常に大きくなる。つまり、前記閾値Cは、被測定者が粗体動を伴う睡眠状態にあることを示す分散値の最小値であり、実測データに基づいて予め設定されている値である。従って、σa(i)≧Cであれば粗体動を伴う睡眠状態にあると判定されYESに進み、ステップS30において、粗体動カウンタ:q=q+1としてカウントし、ステップS23に戻る。
また、σa(i)≧Cでない場合NOに進み、ステップS27おいて、前記分散値σa(i)に関して、前記センサ部2と人体との接触状態の変化による前記体動信号の検出状態に基づいて正規化するための演算として、前記ステップS23において第2メモリから読み込んだ分散値σa(i)の次の分散値σa(i+1)を更に読み込み、差分σ(i)=|σa(i)−σa(i+1)|を演算し、記憶部10内の図示しない第3メモリに記憶する。この場合において、前記分散値σ(i)、すなわち、前記分散値σa(i)の相対値の変動は、例えば、図7に示すグラフのようになる。続くステップS28において、前記第3メモリ内の差分σ(i)の全データの和を演算してステップS23に戻る。
また、ステップS24において、i=imaxであった場合にはYESに進み、ステップS31において、図5のフローチャートを用いて後述する演算及び判定サブルーチンに移行し、前記演算及び判定サブルーチンを抜けると図3に示したメインルーチンに戻る。
続いて、前記演算及び判定サブルーチンを図5のフローチャートを用いて説明する。ステップS41において、前記図4のステップS28において演算した差分σ(i)の全データの和と分散値カウンタ:i、離床回数カウンタp及び体動カウンタqとに基づいて、差分σ(i)の平均値:Aveσ(i)を演算する。すなわち、Aveσ(i)=(差分σ(i)の和)/(imax−(p+q))。これにより、離床や粗体動を伴わない睡眠時のみの分散値の相対変化を得るものである。続く各ステップにおいて、Aveσ(i)に基づいて、睡眠時の呼吸状態の判定を行っていくものである。
まず、ステップS42において、前記平均値Aveσ(i)≧閾値Dか否かの判定によって、呼吸状態が異常範囲か否かが判定される。ここで、前記Aveσ(i)は、離床及び粗体動を伴わない睡眠時のみの分散値の相対変化の平均を示すものであることに注目すると、もし前記睡眠時に呼吸異常があった場合には、その睡眠時の呼吸データData(n)にはばらつきが生じ、分散値σa(i)が大きくなり、このばらつきの分、前記Aveσ(i)の値は、呼吸正常者のそれに比べて有意に大きい値となることは明らかである。つまり前記閾値Dは、Aveσ(i)が呼吸状態異常範囲にあることを示す最小値であり、実測データに基づいて予め設定されている値である。従って、平均値Aveσ(i)≧閾値Dであった場合にはYESに進み、ステップS43において、呼吸状態が異常範囲にあると判定される。
また、前記ステップS42において、平均値Aveσ(i)≧閾値Dでない場合にはNOに進み、続くステップS44において、平均値Aveσ(i)≦閾値Eか否かの判定によって、呼吸状態が正常範囲か否かが判定される。ここで、睡眠状態が安定しており且つ呼吸状態が正常であった場合には、前記呼吸データData(n)のばらつきが小さくなると共に分散値σa(i)も小さくなり、前記Aveσ(i)の値も小さい値になることは明らかである。つまり、前記閾値Eは、Aveσ(i)が呼吸状態正常範囲にあることを示す最大値であり、実測データに基づいて予め設定されている値である。従って、平均値Aveσ(i)≦閾値Eであった場合にはYESに進み、ステップS49において、呼吸状態が正常範囲にあると判定される。
また、Aveσ(i)≦閾値Eでない場合にはNOに進み、ステップS45において、演算部8で睡眠中の粗体動の占める割合:mを演算する。例えば、分散値カウンタ:i及び粗体動カウンタ:qに基づいて、睡眠中の粗体動の割合m=q/(imax−q)として演算する。続くステップS46において、前記m≦閾値Fか否かの判定によって、前記Aveσ(i)の値が、呼吸異常によるものか否かが判定される。前記閾値Fは、睡眠中の粗体動の占める割合が有意に小さいと見なせる範囲の最大値を示すものであり、実測データに基づいて予め設定されている値である。従って、前記mが閾値Fよりも小さければ、粗体動による呼吸データへの影響は少ないと見なしてYESに進み、ステップS43において、呼吸状態が異常であると判定される。
また、前記m≦閾値Fでない場合にはNOに進み、ステップS47において、前記m≧閾値Gか否かの判定によって、前記Aveσ(i)の値が、体動に伴う睡眠状態の異常によるものか否かが判定される。前記閾値Gは、睡眠中の粗体動の占める割合が有意に大きいと見なせる範囲の最小値を示すものであり、実測データに基づいて予め設定されている値である。従って、前記mが閾値Gよりも大きければ、呼吸状態の判定以前に、体動を伴う異常な睡眠状態にあると判定される。更に、前記m≧閾値Gでない場合にはNOに進み、呼吸状態の異常が疑われるとして判定する。
前記ステップS43、S48、S49又はS50の判定が成されると、図4に示した呼吸状態判定のサブルーチンに戻る。
なお、図4の呼吸状態判定のサブルーチンを示したフローチャートのステップS27において、分散値σa(i)と次の分散値σa(i+1)との差分σ(i)を演算したが、差分演算に限らず、σa(i)をσa(i+1)で除した絶対値を第3メモリに記憶しても良い。
また、図5の演算及び判定サブルーチンを示したフローチャートのステップS41において、離床や粗体動を伴わない睡眠時のみの分散値の相対変化として、差分σ(i)の平均値:Aveσ(i)を演算したが、差分σ(i)の分散値を演算しても良い。この場合には、呼吸状態判定に用いた各閾値D及びEは、前記演算された差分σ(i)の分散値に基づいて呼吸状態を判定するために、実測データに基づいて予め設定されるものとなる。
また、前記睡眠時呼吸状態判定装置1を公知のネットワーク機器に接続することにより、例えば、図4の呼吸状態判定サブルーチンを示したフローチャートのステップS25又はステップS26において、離床又は粗体動と判定された場合に、前記判定結果を、ネットワーク機器を介して遠隔地のサーバーに送信して、サーバー側で被測定者の状態を確認できるようになることから、独居老人等の介助、介護又は医療に応用可能である。
本実施例の睡眠時呼吸状態判定装置1の使用時の外観図である。 本実施例の睡眠時呼吸状態判定装置1のブロック図である。 本実施例の動作のメインルーチンのフローチャートである。 呼吸信号の分散値に基づく正規化処理及び呼吸状態判定を示すサブルーチンのフローチャートである。 呼吸状態判定を示すサブルーチンのフローチャートである。 分散値の絶対値の変動を示すグラフである。 正規化処理した分散値の相対値の変動を示すグラフである。 正常な呼吸と努力性呼吸との呼吸信号の振幅の比較図である。
符号の説明
1 睡眠時呼吸状態判定装置
2 センサ部
3 制御ボックス
4 表示部
5 操作部
6 CPU
7 呼吸検出部
8 演算部
9 判定部
10 記憶部
11 電源

Claims (6)

  1. 睡眠時の呼吸信号を検出する呼吸信号検出手段と、
    前記検出された呼吸信号の所定期間毎の分散値を演算し、前記分散値を前記呼吸信号の検出状態を以て正規化演算する演算手段と、
    前記正規化された分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定する判定手段とを備えることを特徴とする睡眠時呼吸状態判定装置。
  2. 前記演算手段は、前記正規化演算において、前記所定期間の分散値と次の所定期間の分散値との引算又は除算した絶対値を演算することを特徴とする請求項1記載の睡眠時呼吸状態判定装置。
  3. 前記判定手段は、前記正規化された分散値の平均値又は前記正規化された分散値の分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の睡眠時呼吸状態判定装置。
  4. 前記判定手段は、前記検出された呼吸信号の所定期間毎の分散値に基づいて、離床状態又は粗体動状態を更に判定することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の睡眠時無呼吸判定装置。
  5. 前記判定手段は、前記離床状態及び粗体動状態を除く睡眠状態における前記正規化された分散値の平均値又は前記正規化された分散値の分散値に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定することを特徴とする請求項4記載の睡眠時無呼吸判定装置。
  6. 前記判定手段は、睡眠中の粗体動の割合に基づいて、睡眠時の呼吸状態を判定することを特徴とする請求項4又は5に記載の睡眠時無呼吸判定装置。
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