JP4868376B2 - 水中ポンプおよびその逆止パッキン - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は、水中ポンプおよびその逆止パッキンに関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
水中ポンプ停止時において、排水用配管路内の水が逆流すことを防止するため、吐き出し管路中にボール式逆止弁等の逆流防止機構を設置することは従来から行われている。しかしホースカップリングにゴムホースを嵌着させる型式の水中ポンプでは、そのような逆流防止機構の設置スペースを確保することは極めて困難である。
【0003】
また、サクションカバーとストレーナ底板との間に逆止弁を設けることも提案されている。しかし超低水位での排水を可能にするためポンプ吸込口の開口位置を極力低くしたものについては、上記のような位置に逆止弁を設置しても、その逆止弁を開作動させるための上下方向のスペースが確保されないことになる。
【0004】
【発明の目的】
本発明の目的は、ホースカップリングにゴムホースを嵌着させる型式の水中ポンプ、或いは超低水位での残水処理に供せられる水中ポンプにおいても逆流防止作用が有効に機能する、水中ポンプおよびその逆止パッキンを提供することにある。
【0005】
【発明の構成】
本発明に係る水中ポンプは、ポンプ渦巻室から導出された吐き出し口とホースカップリングまたは吐き出し管とが逆止パッキンを介して導通するよう吐き出し口の口周部に逆止パッキンを装着した水中ポンプであって、上記逆止パッキンは、周辺部を環状の装着面に形成した弾性薄板の中央部から上記装着面近くへ亘る放射状の切込みを施して複数の舌片に分割し、該切込みの終端部を支点として上反作用を行う可撓部を各舌片が有するよう構成したものであり、該逆止パッキンの裏面には各舌片の縁部と密接するように、該密接の水平上端面に大きく分割開口される棧体を付設し、ポンプ駆動時には逆止パッキンの各舌片が棧体の水平上端面から上方に大きく離反して吐き出し口が大きく開放され、ポンプ停止時には棧体の分割開口を蓋装するように、各舌片の縁部が棧体の水平上端面へ密接して吐き出し口が閉塞されるよう構成した。また、本発明に係るパッキンは、水中ポンプの吐き出し口の口周部に装着される逆止パッキンであって、周辺部を環状の装着面に形成した弾性薄板の中央部から上記装着面近くへ亘る放射状の切込みを施して複数の舌片に分割し、且つ各舌片の根元に幅狭の繋がり部を存置するようにして前記切込みの終端より円周方向へ移る分岐状の切込みを施すことにより、該切込みの終端部から周方向に張設された舌片の部位が該終端部を支点として上反作用を行う可撓部と、前記繋がり部を支点として上方に大きく上反作用を行う可撓部とを各舌片が併有するよう構成された、該逆止パッキン裏面の各舌片の縁部が、前記棧体の水平上端面の分割開口を蓋装して密接されることで、ポンプ駆動時には逆止パッキンの各舌片の前記終端部から周方向に張設された可撓部と前記繋がり部を支点とした可撓部の両可撓部が棧体の水平上端面から大きく上反することで、吐き出し口の該逆止パッキンの開口部が大きく開放され、ポンプ停止時には該逆止パッキンの各舌片の縁部が棧体の分割開口を蓋装して密接することで、吐き出し口が閉塞されるよう構成されている。
【0006】
【実施例】
以下実施例の図面により説明をする。
【0007】
1はポンプ渦流室、2はポンプ渦流室1の下底部を構成する吸込カバーであって、中央部に吸込口3が穿設されている。4はポンプ渦流室1から導出された吐き出し口、5は後記棧体6および逆止パッキン7を介して吐き出し口4に立設されるホースカップリングまたは吐き出し管である。吐き出し口4の口周部に装着される逆止パッキンはゴム等の弾性薄板で作られており、周辺部を環状の装着面に形成し、中央部から上記装着面近8の近くまで達する放射状の切込み10・・10を施して複数の舌片11・・11に分割し、各舌片11・・11の根元に幅狭の繋がり部12を存置するようにして前記切込み10の終端より円周方向へ移る分岐状の切込み13,13を施すことにより、該切込み13,13の終端部13e,13eから周方向に張設された舌片11・・11の部位が該終端部13e,13eを支点として上反作用を行う可撓部11a,11aと、前記繋がり部12を支点として上方に大きく上反作用を行う可撓部11bとを各舌片11・・11が併有するよう構成されている。上記逆止パッキン7の裏面に付設される棧体の水平上端面の分割開口は、上記放射状の切込み10および分岐状切込み13に沿って各舌片11・・11の縁部と密接し、且つ逆止パッキン7の環状装着面を支承し得るよう形成されている。9締着用ボルトである。
【0008】
【作用】
ポンプ停止時には図1に示すよう各舌片11・・11の縁部が棧体6上に密接しているため、吐き出し口4とホースカップリング(または吐き出し管)5とは導通を遮断された状態にある。しかしポンプが起動すると各舌片11・・11は上反作用を起こして図2に示すよう棧体6から離反し、吐き出し口4とホースカップリング(または吐き出し管)5とは導通状態となり、吸込口3より吸込まれた水はポンプ渦流室1内を経て吐き出し口4から排出される。上述した各舌片11・・11の離反作用は、放射状切込み10の終端部を支点とする上反作用で吐き出し口4を開放されるが、逆止パッキン7を図3に示すように形成しておけば、分岐状の切込み13,13の終端部13e,13eを支点とす可撓部11a,11aの上反作用と、繋がり部12を支点とする可撓部11bの上反作用とが相俟って行われることになり、吐き出し口4の開放機能を更に高めることができる。そして排水の完了水位でポンプ運転が停止すると、排水用配管路内の戻り水の圧力により各舌片11・・11は図1に示すよう棧体6上へ密接して吐き出し口4を閉塞するため、逆流防止機能が働くことになる。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の逆流防止気機構の設置スペース有しない水中ポンプにおいても逆止弁が装着でき、ポンプ停止時における排水用配管路内の水が逆流することを確実に防止し得られるである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明水中ポンプの停止時における要部縦断側面図である。
【図2】本発明水中ポンプの駆動時における要部縦断側面図である。
【図3】本発明逆止パッキンの平面図である。
【図4】本発明逆止パッキンに添設される棧体の平面図である。
【図5】本発明逆止パッキンの裏面に棧体を添設させた状態における平面図である。
【図6】本発明逆止パッキンの舌片上反作動時における棧体との関係を示した要部縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ポンプ渦流室
2 吸込カバー
3 吸込口
4 吐き出し口
5 ホースカップリングまたは吐き出し管
6 棧体
7 逆止パッキン
8 環状の装着面
10 放射状の切込み
11 舌片
11a 分岐状の切込みの終端部を支点として上反作用を行う可撓部
11b 繋がり部を支点として上反作用を行う可撓部
12 繋がり部
13 分岐状の切込み
13e 分岐状の切込みの終端部
Claims (2)
- ポンプ渦巻室から導出された吐き出し口とホースカップリングまたは吐き出し管とが逆止パッキンを介して導通するよう吐き出し口の口周部に逆止パッキンを装着した水中ポンプであって、上記逆止パッキンは、周辺部を環状の装着面に形成した弾性薄板の中央部から上記装着面近くへ亘る放射状の切込みを施して複数の舌片に分割し、該切込みの終端部を支点として上反作用を行う可撓部を各舌片が有するよう構成したものであり、該逆止パッキンの裏面には各舌片の縁部と密接するように、該密接の水平上端面に大きく分割開口される棧体を付設し、ポンプ駆動時には逆止パッキンの各舌片が棧体の水平上端面から上方に大きく離反して吐き出し口が大きく開放され、ポンプ停止時には棧体の分割開口を蓋装するように、各舌片の縁部が棧体の水平上端面へ密接して吐き出し口が閉塞されるよう構成したことを特徴とする、水中ポンプ。
- 水中ポンプの吐き出し口の口周部に装着される逆止パッキンであって、周辺部を環状の装着面に形成した弾性薄板の中央部から上記装着面近くへ亘る放射状の切込みを施して複数の舌片に分割し、且つ各舌片の根元に幅狭の繋がり部を存置するようにして前記切込みの終端より円周方向へ移る分岐状の切込みを施すことにより、該切込みの終端部から周方向に張設された舌片の部位が該終端部を支点として上反作用を行う可撓部と、前記繋がり部を支点として上方に大きく上反作用を行う可撓部とを各舌片が併有するよう構成された、該逆止パッキン裏面の各舌片の縁部が、前記棧体の水平上端面の分割開口を蓋装して密接されることで、ポンプ駆動時には逆止パッキンの各舌片の前記終端部から周方向に張設された可撓部と前記繋がり部を支点とした可撓部の両可撓部が棧体の水平上端面から大きく上反することで、吐き出し口の該逆止パッキンの開口部が大きく開放され、ポンプ停止時には該逆止パッキンの各舌片の縁部が棧体の分割開口を蓋装して密接することで、吐き出し口が閉塞されるよう構成されていることを特徴とする、水中ポンプの逆止パッキン。
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