JP4867881B2 - 電気光学装置およびその製造方法、ならびに電子機器 - Google Patents

電気光学装置およびその製造方法、ならびに電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気光学装置およびその製造方法、ならびに電子機器に関する。
一つの画素領域内に透過表示領域と反射表示領域とを有し、透過型と反射型とを兼ね備えた半透過反射型電気光学装置では、液晶層を挟持する上基板と下基板とのうち下基板の液晶層側の反射表示領域に反射板が設けられている。反射板は、外光を散乱させるための凹凸形状を有する下地上に、アルミニウム、銀等の反射率の高い金属膜で形成され、下地の凹凸形状を反映した表面形状を有している。このような半透過反射型電気光学装置において、下地上に形成された反射板上には、さらにITO(Indium Tin Oxide)等からなる電極が形成される(例えば特許文献1)。
特開平11−295728号公報
ITOからなる電極を形成する工程においては、一般的に王水等の強酸がエッチング液として用いられる。しかしながら、王水等の強酸は金属を溶解するため、電極を形成する工程におけるエッチングにより、金属膜からなる反射板の一部が損傷を受けてしまうことがある。このような場合、反射板が損傷を受けた部分に位置する画素において反射率が低下し、電気光学装置の表示品質が低下する、またそのために歩留りが低下する、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電気光学装置は、基板と、前記基板上に位置しており、上面に複数の凹部を有する下地と、前記複数の凹部のそれぞれの表面に形成された複数の透光性を有する立体と、前記下地の前記上面と前記複数の立体との上に設けられた透光性を有する電極と、前記電極上に位置する電気光学物質からなる層と、を備え、前記複数の立体は、前記下地が有する屈折率よりも大きな屈折率を有する非金属の無機材料からなり、それぞれの底面が前記凹部の前記表面に接するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、立体が有する屈折率は下地が有する屈折率よりも大きいので、立体から下地に臨界角を超える入射角で入射する光は立体と下地との界面で全反射される。また、複数の立体は、凹部の表面に形成されているので、凹部形状に沿って様々な方向を向いている。このため、透明電極側から凹部に入射する光は、複数の立体のそれぞれと下地との界面で様々な方向に全反射される。また、一つの立体において下地との界面で全反射され射出される光についても、他の立体に入射することによりその立体と下地との界面で全反射される光が存在する。このように、凹部に入射する光のうち、複数の立体と下地との界面で全反射を繰り返した光は最終的に透明電極側に射出される。これにより、凹部を有する下地と凹部の表面に形成された複数の立体とは、入射光を散乱させて反射する反射板として機能する。
これらの立体は非金属の無機材料からなるので、金属材料からなる反射板に比べて、透明電極を形成する工程で王水等の強酸によりエッチングを行う場合に損傷を受けるリスクは格段に小さい。これにより、立体が損傷を受けることによる電気光学装置の表示品質低下を低減できるので、電気光学装置を高い歩留りで製造できる。
[適用例2]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記立体の前記底面に平行な断面の面積は、前記底面から離れるほど小さくなっていてもよい。
この構成によれば、立体の底面に平行な断面の面積は底面から離れるほど小さくなっているので、隣り合う立体同士の間隔を底面側で小さくできる。これにより、それぞれの立体の底面を広くできるので、透明電極側から凹部に入射する光のうち立体と下地との界面で全反射される光の量を多くできる。
[適用例3]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記立体の前記底面に平行な断面は多角形であってもよい。
この構成によれば、立体は多角錐または多角錐台の形状を有しているので、同じ方向からの光であっても立体の複数の表面のそれぞれに対する入射角は異なる。このため、ある方向からの光が立体の一面で反射されても、同じ方向からの光が他の面では反射されず入射する。これにより、様々な方向からの光に対して立体の表面で反射されずに入射する光の量を多くできるので、立体に入射し立体と下地との界面で全反射される光の量を多くできる。
[適用例4]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記立体の前記底面に平行な断面は円形であってもよい。
この構成によれば、立体は円錐または円錐台の形状を有しているので、様々な方向から立体に入射する光に対して、立体の表面で反射されずに入射する光の量をより多くできる。これにより、立体に入射し立体と下地との界面で全反射される光の量をより多くできる。
[適用例5]上記適用例に係る電気光学装置であって、前記下地はアクリル樹脂からなり、前記立体は窒化シリコンからなっていてもよい。
この構成によれば、窒化シリコンの屈折率はアクリル樹脂の屈折率よりも大きいので、立体と下地との界面で全反射を起こすことができる。
[適用例6]上記適用例に係る電気光学装置であって、複数の画素と、前記複数の画素のそれぞれに設けられた反射表示領域と、をさらに備え、前記複数の凹部は前記反射表示領域に配置されていてもよい。
この構成によれば、複数の立体がそれぞれに形成された複数の凹部が反射表示領域に配置されるので、良好な表示品質を有する反射型または半透過反射型の電気光学装置を高い歩留りで製造できる。
[適用例7]本適用例に係る電子機器は、上記記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、良好な表示品質を有する電子機器を提供できる。
[適用例8]本適用例に係る電気光学装置の製造方法は、下地の上面に、前記下地が有する屈折率よりも大きな屈折率を有し、かつ透光性を有する非金属の無機材料からなる複数の立体をそれぞれの底面が前記上面に接するように形成する立体形成工程と、前記下地を変形させて、それぞれの領域に前記立体が複数位置する複数の凹部を前記上面に形成する凹部形成工程と、前記下地の前記上面と前記複数の立体上とに透光性を有する電極を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
この方法によれば、以下の構成の電気光学装置を製造できる。この電気光学装置では、立体が有する屈折率は下地が有する屈折率よりも大きいので、立体から下地に臨界角以上の入射角で入射する光は立体と下地との界面で全反射される。また、複数の立体は、凹部の表面に形成されているので、凹部形状に沿って様々な方向を向いている。このため、透明電極側から凹部に入射する光は、複数の立体のそれぞれと下地との界面で様々な方向に全反射される。また、一つの立体において下地との界面で全反射され射出される光についても、他の立体に入射することによりその立体と下地との界面で全反射される光が存在する。このように、透明電極側から凹部に入射する光のうち、複数の立体と下地との界面で全反射を繰り返した光は最終的に透明電極側に射出される。これにより、凹部を有する下地と凹部の表面に形成された複数の立体とは、入射光を散乱させて反射する反射板として機能する。
これらの立体は非金属の無機材料からなるので、金属材料からなる反射板に比べて、透明電極を形成する工程で王水等の強酸によりエッチングを行う場合に損傷を受けるリスクは格段に小さい。これにより、反射板が損傷を受けることによる電気光学装置の表示品質低下を低減できるので、電気光学装置を高い歩留りで製造できる。
[適用例9]上記適用例に係る電気光学装置の製造方法であって、前記立体形成工程は、前記下地の前記上面に前記無機材料からなる層を形成する工程と、前記無機材料からなる層上の複数の領域のそれぞれに、所定の形状を有する第1のレジストを配置する工程と、ドライエッチングにより、前記第1のレジストを除去しながら、前記所定の形状を反映した部分が残るように前記無機材料からなる層の前記部分以外を除去する工程と、を含んでいてもよい。
この構成によれば、下地の上面に形成した無機材料からなる層上の複数の領域に所定の形状を有する第1のレジストを配置し、ドライエッチングにより第1のレジストを除去しながら、無機材料からなる層を部分的に除去して所定の形状を反映した部分を残す。これにより、所定の形状を反映した形状を有しており、底面が下地の上面に接する複数の立体を形成できる。
[適用例10]上記適用例に係る電気光学装置の製造方法であって、前記凹部形成工程は、前記下地の前記上面の複数の領域であって、それぞれが前記下地の露出部分で囲まれており、かつそれぞれに前記立体が複数位置する領域に選択的に第2のレジストを配置する工程と、ウエットエッチングにより前記第2のレジストを除去しながら、前記露出部分から浸透するエッチング液で前記下地を膨潤させて変形させるエッチング工程と、を含んでいてもよい。
この構成によれば、第2のレジストをエッチング液により除去する際に、第2のレジストの配置されていない露出部分から下地にエッチング液が浸透する。このため、下地のうちエッチング液が浸透した部分が膨潤する。下地の露出部分はレジストを配置した複数の領域のそれぞれの周囲を囲んでいるので、これらの領域の周囲で下地が膨潤することにより隆起するように変形する。これにより、下地の上面に複数の凹部を、それぞれの領域に立体が複数位置するように形成できる。
[適用例11]上記適用例に係る電気光学装置の製造方法であって、前記エッチング工程の後に前記下地を焼成する工程をさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、エッチング工程の後に下地を焼成することにより、下地からエッチング液を蒸発させ、下地の変形を止めることができる。また、エッチング工程の後に凹部の底部が十分湾曲していない場合には、焼成により凹部の底部を湾曲させることができる。これにより、凹部の表面に位置する立体の向きをばらつかせることができる。したがって、入射光を散乱させて反射する際の散乱特性が向上する。
[適用例12]上記適用例に係る電気光学装置の製造方法であって、前記凹部形成工程は、前記下地をエッチング液で膨潤させる工程と、表面に複数の凸部を有するスタンプの前記表面を、前記複数の凸部のそれぞれの領域に前記立体が複数位置するように前記下地の前記上面に対向させて、前記スタンプで前記下地を押圧する工程と、を含んでいてもよい。
この構成によれば、スタンプで下地を押圧することにより、下地の上面のうちスタンプの複数の凸部のそれぞれに対応する部分が窪んで複数の凹部が形成される。凸部の領域のそれぞれに立体が複数位置しているので、下地の上面に複数の凹部を、それぞれの領域に立体が複数位置するように形成できる。
[適用例13]上記適用例に係る電気光学装置の製造方法であって、前記電気光学装置は複数の画素と、前記複数の画素のそれぞれに設けられた反射表示領域と、をさらに備え、前記下地の前記複数の凹部を前記反射表示領域に設けてもよい。
この構成によれば、複数の立体をそれぞれに形成した複数の凹部を反射表示領域に配置するので、良好な表示品質を有する反射型または半透過反射型の電気光学装置を高い歩留りで製造できる。
以下に、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお、参照する各図面において、構成をわかりやすく示すため、各構成要素の層厚や寸法の比率、角度等は適宜異ならせてある。また、参照する各図面において、素子、配線、接続部等を省略してある。
(第1の実施形態)
<電気光学装置>
まず、第1の実施形態に係る電気光学装置の構成について図を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る電気光学装置の表示領域の一部を示す平面図である。図2は、第1の実施形態に係る電気光学装置の概略構成を示す断面図である。詳しくは、図1のA−A’線に沿った部分断面図である。図3は、光学素子の構成を示す断面図である。詳しくは、図2のB部を拡大して示した図である。なお、図1では、以下の位置関係の説明に必要な構成要素のみを図示している。本実施形態に係る電気光学装置100は、FFS(Fringe-Field Switching)方式の半透過反射型の液晶装置である。
図1に示すように、電気光学装置100の表示領域には、赤、緑、青の表示に寄与する画素22R,22G,22B(以下では、対応する色について区別しない場合には単に画素22とも呼ぶ)が複数配置されている。画素22は、電気光学装置100の表示の最小単位であり、隣り合う画素22同士の間に間隔が空くように、マトリクス状に配置されている。隣り合う画素22同士の間には、図示しないが、遮光層(ブラックマスク)が配置されている。遮光層は、画素22同士の間から漏れる光を遮って表示のコントラストを向上させる役割を果たす。なお、X軸は画素22の行方向を示し、Y軸は画素22の列方向を示している。
それぞれの画素22は、反射表示に寄与する反射表示領域Rと、透過表示に寄与する透過表示領域Tと、を有している。X軸に沿った方向には反射表示領域R同士または透過表示領域T同士が対向するように配列され、Y軸に沿った方向には反射表示領域Rと透過表示領域Tとが互いに対向するように配列されている。画素22R,22G,22Bから画素群24が構成されている。電気光学装置100では、画素群24において画素22R,22G,22Bのそれぞれの表示の輝度を適宜変えることで、種々の色の表示を行うことができる。
図2に示すように、電気光学装置100は、基板としての素子基板10と、対向基板30と、液晶層40と、位相差層42と、を備えている。素子基板10は基板11を基体として構成されており、対向基板30は基板32を基体として構成されている。対向基板30は電気光学装置100の観察側に位置しており、液晶層40は素子基板10と対向基板30との間に位置している。
素子基板10は、基板11と、回路素子層12と、下地としての絶縁層13と、透光性を有する電極としての共通電極16と、絶縁層17と、画素電極18と、を備えている。基板11は、透明な材料からなり、例えばガラスからなる。回路素子層12は、基板11の液晶層40側に形成されている。回路素子層12には、図示しないが、液晶層40を駆動するための素子、層間絶縁層、配線パターン、接続部等が設けられている。
絶縁層13は、回路素子層12を覆うように設けられている。絶縁層13の層厚は、例えば数10nm〜1000nmの範囲で適宜設定されている。絶縁層13は、反射表示領域Rに位置する部分13rの上面に複数の凹部13aを有している。凹部13aのそれぞれの表面には、複数の透光性を有する立体14が形成されている。絶縁層13のうち反射表示領域Rに位置し複数の凹部13aを有する部分13rと、複数の凹部13aのそれぞれの表面に形成された複数の立体14と、で光学素子20が構成される。光学素子の詳細については後述する。
共通電極16は、反射表示領域Rと透過表示領域Tとに亘って絶縁層13上に形成されており、反射表示領域Rにおいては光学素子20上に位置している。共通電極16は、例えばITO(Indium Tin Oxide)からなる。
共通電極16上には、その上面を覆うように絶縁層17が形成されている。さらに、絶縁層17上には、複数のスリット状の開口部18aを有する画素電極18が形成されている。画素電極18は、例えばITOからなる。素子基板10の液晶層40と反対の側には、偏光板19が配置されている。
次に、光学素子20の詳細について、図3を参照して説明する。前述の通り、光学素子20は、絶縁層13のうち凹部13aを有する部分13rと、凹部13aのそれぞれの表面に形成された複数の立体14と、で構成されている。図3では、一つの断面の左側から順に位置する立体14A,14B,14C,14D,14E(以下では、対応する位置について区別しない場合には単に立体14とも呼ぶ)の5つの立体14を示しているが、凹部13aの表面にはもっと多数の立体14が設けられている。また、一つの断面に図3の立体14よりも小さな立体がもっと多数設けられていてもよい。なお、図3では、光学素子20上に位置する共通電極16を省略している。
図示しないが、凹部13aの平面視形状は、例えば円形である。凹部13aの平面視形状は、楕円形や多角形であってもよい。凹部13aの径は、例えば10μm〜20μmである。凹部13aの深さは例えば1μmである。凹部13aの大きさは例示であり、必要に応じてより大きくしてもよいし、より小さくしてもよい。絶縁層13は、例えばアクリル樹脂からなる。本実施形態で用いるアクリル樹脂が有する絶対屈折率は1.49である。
立体14は、底面14aが凹部13aの表面に接するように形成されている。したがって、一つの凹部13aに位置する立体14A,14B,14C,14D,14Eのそれぞれの底面14aは、様々な方向を向いている。図示しないが、立体14の底面14aの形状は、多角形であり、例えば四角形である。立体14の底面14aに平行な断面は底面14aと同じ形状であり、立体14の底面14aに平行な断面の面積は底面14aから離れるほど小さくなっている。すなわち、立体14の形状は四角錐である。立体14の形状は四角錐台であってもよい。立体14の底面14aの最大径は、例えば0.1μm〜0.5μmである。立体14は、例えば窒化シリコンからなる。本実施形態で用いる窒化シリコンが有する絶対屈折率は2.0である。
光学素子20は、画素22のそれぞれの反射表示領域Rに配置されており(図1参照)、電気光学装置100の観察側から入射する外光を散乱させて観察側へ反射する機能を有している。電気光学装置100の観察側から光学素子20に入射する外光のうち、立体14に入射した光は、立体14の底面14aに到達すると、一部が立体14と絶縁層13との界面で反射され、一部が屈折して絶縁層13に入射する。
ここで、立体14の有する屈折率は絶縁層13の有する屈折率よりも大きいので、立体14から絶縁層13に入射する光の入射角が臨界角を超える場合は、立体14と絶縁層13との界面で全反射される。この臨界角θcは、立体14の絶対屈折率をn1、絶縁層13の絶対屈折率をn2とすると、スネルの法則より、θc=arcsin(n2/n1)で求められる。本実施形態の構成においては、臨界角θcは約48°となる。
立体14A,14B,14C,14D,14Eのそれぞれの底面14aは、基板11(図2参照)の面に対する角度がそれぞれ異なっている。このため、同じ方向からの光であっても立体14A,14B,14C,14D,14Eのそれぞれと絶縁層13との界面における入射角は異なる。これにより、電気光学装置100の観察側から入射する外光は少なくともいずれかの立体14と絶縁層13との界面において全反射される。また、立体14A,14B,14C,14D,14Eのそれぞれと絶縁層13との界面に到達する光は、電気光学装置100の観察側から直接入射した光だけでなく、いずれかの立体14と絶縁層13との界面において全反射された光も含まれる。
図3では、電気光学装置100の観察側から入射した光50が、立体14A,14B,14C,14D,14Eのそれぞれと絶縁層13との界面で次々に全反射される例を示している。前述の臨界角を超える入射角で立体14Aと絶縁層13との界面に到達した光50は、この界面で全反射される。全反射されて立体14Aから射出された光50は、隣に位置する立体14Bに入射し、立体14Bと絶縁層13との界面で全反射されて、さらに隣に位置する立体14Cに入射する。このようにして、最終的に立体14Eと絶縁層13との界面で全反射された光50は、電気光学装置100の観察側へ射出される。なお、光学素子20上には共通電極16が形成されているが、共通電極16の材料であるITOは窒化シリコンとほぼ同じ屈折率を有している。したがって、共通電極16から立体14に入射する光は、共通電極16と立体14との界面をほぼそのままの角度で透過する。
このように、光学素子20は、電気光学装置100の観察側から入射する外光を様々な方向に一次的、または二次的に反射するので、外光を散乱させて観察側へ反射することができる。なお、光学素子20において、凹部13aの大きさを大きくすれば光の散乱が弱くなり、小さくすれば光の散乱が強くなる。また、凹部13aの形状、立体14の大きさや配置を適宜設定することにより、例えば反射光に指向性を持たせる等、要望に応じた光学設計が可能である。
図2に戻って、対向基板30は、基板32と、カラーフィルタ層34と、オーバーコート層36と、を備えている。基板32は、透明な材料からなり、例えばガラスからなる。カラーフィルタ層34とオーバーコート層36とは、基板32の液晶層40側に順に積層されている。カラーフィルタ層34は、赤、緑、青の3色の色要素を含んでいる。これらの3色のそれぞれと対応する3つの画素電極18との組み合わせにより、3色の画素22R,22G,22Bがそれぞれ構成される(図1参照)。対向基板30の液晶層40とは反対側、すなわち観察側には、偏光板38が配置されている。
位相差層42は、対向基板30上の液晶層40側の反射表示領域Rに配置されている。位相差層42は、複屈折性を有する材料からなる。また、位相差層42は、入射される可視光の波長に対し所定の位相差、例えば1/2波長分の位相差を付与する。
液晶層40は、対向基板30と素子基板10との間に位置している。図示しないが、素子基板10の液晶層40に接する側には、絶縁層17と画素電極18とを覆うように配向膜が形成されており、対向基板30の液晶層40に接する側には、オーバーコート層36と位相差層42とを覆うように配向膜が形成されている。液晶層40は、これらの配向膜に施された配向処理によって配向方向が規制されている。
液晶層40は、電気光学物質としての液晶からなる。液晶層40は、反射表示領域Rと透過表示領域Tとで層厚が異なる。具体的には、液晶層40の反射表示領域Rにおける層厚は、液晶層40の透過表示領域Tにおける層厚のほぼ1/2となっている。このことにより、液晶層40は入射される可視光の波長に対して、反射表示領域Rにおいて例えば1/4波長分の位相差を付与し、透過表示領域Tにおいて例えば1/2波長分の位相差を付与する。
反射表示を行う電気光学装置100では、光学設計上、暗表示を行う際に光学素子20に到達する外光がすべての可視波長域でほぼ円偏光である必要がある。光学素子20に到達した外光が楕円偏光であると暗表示に色づきが生じ、高コントラストな反射表示を得ることが困難になるからである。
本実施形態では、反射表示領域Rに対応する領域に選択的に位相差層42を配置し、反射表示領域Rにおける液晶層40の層厚が透過表示領域Tにおける液晶層40の層厚に比べて薄くなるように構成している。これにより、偏光板38と位相差層42と反射表示領域R内の液晶層40とで広帯域円偏光を作り出せるようにして光学素子20に到達する外光をほぼすべての可視波長域で円偏光に近づけている。
<製造方法>
次に、第1の実施形態に係る電気光学装置の製造方法を図を参照して説明する。図4は、電気光学装置の製造方法を示すフローチャートである。図5は、光学素子の形成方法を示すフローチャートである。図6、図7、および図8は、光学素子の形成方法を説明する図である。
まず、電気光学装置100を製造する工程を説明する。図4において、工程P11から工程P14は素子基板10を製造する工程であり、工程P21から工程P23は対向基板30を製造する工程である。工程P31から工程P33は、素子基板10と対向基板30とを組み合わせて電気光学装置100を製造する工程である。工程P11から工程P14と、工程P21から工程P23と、はそれぞれ独立に行われる。
まず、素子基板10を製造する工程を説明する。図4に示す回路素子層形成工程P11では、基板11上に、素子、各種配線、接続部、層間絶縁層等を含む回路素子層12を形成する。次に、絶縁層・光学素子形成工程P12では、回路素子層12上に絶縁層13を形成し、絶縁層13のうち反射表示領域Rに光学素子20を形成する。以下、図5から図8を参照して、工程P12についてより詳しく説明する。
この工程P12は、図5に示すように、絶縁層形成工程S10と、立体形成工程S20と、凹部形成工程S30と、を含んでいる。工程S10では、図6(a)に示すように、基板11上に形成した回路素子層12上にアクリル樹脂からなる絶縁層13を形成する。
工程S20は、図5に示すように、無機材料層形成工程S21と、レジスト配置工程S22と、エッチング工程S23と、を含んでいる。工程S21では、図6(b)に示すように、絶縁層13の上面に窒化シリコンからなる無機材料層14bを形成する。
次に、工程S22では、図6(c)に示すように、無機材料層14b上に第1のレジストとしてのレジスト15aを配置する。レジスト15aは、例えばエッチングにより、所定の形状とし、無機材料層14b上の複数の領域14cのそれぞれに複数位置するように形成する。本実施形態では、所定の形状は四角錐とする。所定の形状は、四角錐台であってもよい。このレジスト15aの形状および配置が後の工程で形成される立体14の形状および配置に反映される。また、本実施形態では、領域14cのそれぞれは平面視ほぼ円形であり、それぞれの領域14cは無機材料層14bの露出部分で囲まれるようにする。この領域14cのそれぞれに対応して、工程S30で凹部13aが形成される。
次に、工程S23では、図7(a)に示すように、ドライエッチングにより、レジスト15aを徐々に除去しながら、無機材料層14bを露出部分から徐々に除去する。エッチングガスとしては、例えば、SF6を用いることができる。また、エッチングガスはO2を通常より多く含むことが好ましい。無機材料層14bのうち、工程S22でレジスト15aに覆われなかった部分が除去されたところでエッチングを終了する。
これにより、図7(b)に示すように、無機材料層14bのうち残されたレジスト15aの四角錐の形状を反映した部分、すなわち立体14が、絶縁層13上の領域13bに残る。領域13bは、平面視ほぼ円形であり、領域14cに対応している。以上により、立体14が形成される。なお、無機材料層14bの露出部分が除去された時点で、レジスト15aが部分的に残っている場合は、ウエットエッチング等により、残ったレジスト15aのみを除去してもよい。この場合、立体14の形状は四角錐台であってもよい。
工程S30は、図5に示すように、レジスト配置工程S31と、エッチング工程S32と、焼成工程S33と、を含んでいる。工程S31では、図8(a)に示すように、絶縁層13上の複数の領域13bのそれぞれに、立体14を覆うように第2のレジストとしてのレジスト15bを選択的に配置する。レジスト15bは平面視円形状とし、領域13bに対応する範囲に配置する。また、レジスト15bの周囲が絶縁層13の露出部分で囲まれるようにする。
次に、工程S32では、レジスト15bをウエットエッチングにより除去するのと並行して、絶縁層13の露出部分からエッチング液を絶縁層13に浸透させる。エッチング液としては、例えば、有機アミン系等のレジスト剥離液を用いることができる。エッチング時の温度は通常より高めに設定することが好ましい。エッチング時の温度は、例えば70℃である。エッチング液が露出部分から絶縁層13に浸透すると、図8(b)に示すように、絶縁層13の領域13bの外縁部が浸透するエッチング液により徐々に膨潤して変形する。さらにレジスト15bの除去が進むと、図8(c)に示すように、絶縁層13の領域13bの周縁部も膨潤して、絶縁層13の領域13bの外縁部が隆起するように変形することにより、領域13bの中心部が相対的に窪んで凹状になる。
次に、工程S33では、絶縁層13の焼成を行う。この工程S33においても、絶縁層13の領域13bの外縁部の隆起はさらに進行するが、エッチング液が蒸発することにより絶縁層13の変形が止まり、図3に示すように、絶縁層13上に凹部13aが形成される。なお、工程S32の後に凹部13aの底部が十分湾曲していない場合には、焼成により凹部13aの底部を湾曲させることができる。これにより、凹部13aの表面に位置する立体の向きをよりばらつかせることができる。以上で、工程P12が終了する。
次に、図4に示すように、工程P13で、光学素子20が形成された絶縁層13上に共通電極16を形成する。次に、工程P14では、共通電極16上に絶縁層17を形成し、絶縁層17上に画素電極18を形成する。以上で、素子基板10が製造される。
次に、対向基板30を製造する工程を説明する。工程P21では、基板32上にカラーフィルタ層34を形成する。次に、工程P22では、カラーフィルタ層34上にオーバーコート層36を形成する。次に、工程P23では、オーバーコート層36上の反射表示領域Rに位相差層42を形成する。
次に、工程P31では、素子基板10と対向基板30との貼り合わせを行う。貼り合わせは、素子基板10または対向基板30にシール剤を塗布し、アライメント(位置合わせ)をした後、素子基板10と対向基板30とを接触させ、圧着して行われる。
次に、工程P32では、シール剤の開口部(注入口)から素子基板10と対向基板30との間に液晶を注入し、注入口を封止する。
次に、工程P33では、対向基板30の外側に偏光板38を、素子基板10の外側に偏光板19を、それぞれ貼り付ける。以上により電気光学装置100が完成する。
上記第1の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)立体14が有する屈折率は絶縁層13が有する屈折率よりも大きいので、立体14から絶縁層13に臨界角を超える入射角で入射する光は立体14と絶縁層13との界面で全反射される。また、複数の立体14は、凹部13aの表面に形成されているので、凹部13aの形状に沿って様々な方向を向いている。このため、電気光学装置100の観察側から凹部13aに入射する光は、複数の立体14のそれぞれと絶縁層13との界面で様々な方向に全反射される。また、一つの立体14において絶縁層13との界面で全反射され射出される光についても、他の立体14に入射することによりその立体14と絶縁層13との界面で全反射される光が存在する。このように、凹部13aに入射する光のうち、複数の立体14と絶縁層13との界面で全反射を繰り返した光は最終的に電気光学装置100の観察側に射出される。これにより、凹部13aの表面に形成された複数の立体14は入射光を散乱させて反射する反射板として機能する。
また、これらの立体14は非金属の無機材料からなるので、金属材料からなる反射板に比べて、共通電極16を形成する工程で王水等の強酸によりエッチングを行う場合に損傷を受けるリスクは格段に小さい。これにより、立体14が損傷を受けることによる電気光学装置100の表示品質低下を低減できるので、電気光学装置100を高い歩留りで製造できる。
(2)立体14の底面に平行な断面の面積は底面14aから離れるほど小さくなっているので、隣り合う立体14同士の間隔を底面14a側で小さくできる。これにより、それぞれの立体14の底面14aを広くできるので、透明電極側から凹部13aに入射する光のうち立体14と絶縁層13との界面で全反射される光の量を多くできる。
(3)立体14は多角錐または多角錐台の形状を有しているので、同じ方向からの光であっても立体14の複数の表面のそれぞれに対する入射角は異なる。このため、ある方向からの光が立体14の一面で反射されても、同じ方向からの光が他の面では反射されず入射する。これにより、様々な方向からの光に対して立体14の表面で反射されずに入射する光の量を多くできるので、立体14に入射し立体14と絶縁層13との界面で全反射される光の量を多くできる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る電気光学装置の製造方法について図を参照して説明する。第2の実施形態に係る電気光学装置は、第1の実施形態に係る電気光学装置100と同じ構成を有しているが、製造方法が異なっている。図9は、第2の実施形態に係る光学素子の形成方法を示すフローチャートである。図10は、第2の実施形態に係る光学素子の形成方法を説明する図である。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については同一の符号を付しその説明を省略する。
第2の実施形態に係る電気光学装置100の製造方法は、第1の実施形態に係る電気光学装置100の製造方法に対して、凹部を形成する工程が異なっているが、その他の工程は同じである。
図9に示すように、凹部形成工程S40は、エッチング工程S41と、スタンプ押圧工程S42と、焼成工程S33と、を含んでいる。
まず、工程S41では、図示しないが、第1の実施形態の工程S32で用いたエッチング液を絶縁層13の上面から浸透させることにより、絶縁層13を膨潤させる。
次に、工程S42では、絶縁層13をエッチング液により膨潤させた状態で、図10に示すように、表面に複数の凸部60aを有するスタンプ60で絶縁層13の上面を押圧する。ここで、スタンプ60の凸部60aは、絶縁層13の領域13bに対応する領域を有しており、平面視ほぼ円形である。そして、凸部60aが絶縁層13の領域13bに重なるように、すなわち凸部60aの領域に立体14が複数位置するように、スタンプ60の凸部60aを有する面を絶縁層13の上面に対向させる。これにより、膨潤した絶縁層13の上面の領域13bが凸部60aにより窪んで変形し凹状になる。
なお、スタンプ60の基材は樹脂あるいは金属等からなるが、絶縁層13を押圧する際に立体14が損傷を受けないように、絶縁層13に接する側の表面が弾性を有する層で覆われていることが好ましい。
次に、工程S33で絶縁層13の焼成を行うことにより、図3に示すように、絶縁層13上に凹部13aが形成される。
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、光学素子20を備えた電気光学装置100を製造できる。
(電子機器)
上述した電気光学装置100は、例えば、図11に示すように、電子機器としての携帯電話機500に搭載して用いることができる。携帯電話機500は、表示部502に電気光学装置100を備えている。この構成により、表示部502を有する携帯電話機500は優れた表示品質を有している。
また、電子機器は、ビューファインダ、モバイルコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、オーディオ機器、液晶プロジェクタであってもよい。
上記実施形態に対しては、様々な変形を加えることが可能である。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
上記の実施形態では、立体14の形状は四角錐であったが、この形態に限定されない。
立体14の形状は、四角錐以外の多角錐または多角錐台であってもよいし、円錐または円錐台であってもよい。立体14の形状が、より角数が多い多角錐または多角錐台であれば、様々な方向から立体14に入射する光に対して、立体14の表面で反射されずに入射する光の量をより多くできる。また、立体14の形状が円錐または円錐台であれば、立体14の表面で反射されずに入射する光の量をさらに多くできる。これにより、立体14に入射し立体14と絶縁層13との界面で全反射される光の量をより多くできる。
(変形例2)
上記の実施形態の電気光学装置は、FFS方式の半透過反射型の電気光学装置であったが、この形態に限定されない。電気光学装置は、例えば、TN(Twisted Nematic)方式の電気光学装置、VA(Vertical Alignment)方式の電気光学装置、IPS(In-Plane Switching)方式の電気光学装置、ECB(Electrically Controlled Birefringence)方式の電気光学装置、電気泳動方式の電気光学装置であってもよい。また、電気光学装置は、反射型の電気光学装置であってもよい。
第1の実施形態に係る電気光学装置の表示領域の一部を示す平面図。 第1の実施形態に係る電気光学装置の概略構成を示す断面図。 光学素子の構成を示す断面図。 電気光学装置の製造方法を示すフローチャート。 光学素子の形成方法を示すフローチャート。 光学素子の形成方法を説明する図。 光学素子の形成方法を説明する図。 光学素子の形成方法を説明する図。 第2の実施形態に係る光学素子の形成方法を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る光学素子の形成方法を説明する図。 本実施の形態における電子機器を示す図。
符号の説明
10…素子基板、11…基板、12…回路素子層、13…絶縁層、13a…凹部、14A,14B,14C,14D,14E…立体、14a…底面、14b…無機材料層、15a…レジスト、15b…レジスト、16…共通電極、17…絶縁層、18…画素電極、18a…開口部、19…偏光板、20…光学素子、22R,22G,22B…画素、24…画素群、30…対向基板、32…基板、34…カラーフィルタ層、36…オーバーコート層、38…偏光板、40…液晶層、42…位相差層、50…光、60…スタンプ、60a…凸部、100…電気光学装置、500…携帯電話機、502…表示部。

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板上に位置しており、上面に複数の凹部を有する下地と、
    前記複数の凹部のそれぞれの表面に形成された複数の透光性を有する立体と、
    前記下地の前記上面と前記複数の立体との上に設けられた透光性を有する電極と、
    前記電極上に位置する電気光学物質からなる層と、を備え、
    前記複数の立体は、前記下地が有する屈折率よりも大きな屈折率を有する非金属の無機材料からなり、それぞれの底面が前記凹部の前記表面に接するように形成されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記立体の前記底面に平行な断面の面積は、前記底面から離れるほど小さいことを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1または2に記載の電気光学装置であって、
    前記立体の前記底面に平行な断面は多角形であることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1または2に記載の電気光学装置であって、
    前記立体の前記底面に平行な断面は円形であることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の電気光学装置であって、
    前記下地はアクリル樹脂からなり、
    前記立体は窒化シリコンからなることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の電気光学装置であって、
    複数の画素と、
    前記複数の画素のそれぞれに設けられた反射表示領域と、をさらに備え、
    前記複数の凹部は前記反射表示領域に配置されていることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  8. 下地の上面に、前記下地が有する屈折率よりも大きな屈折率を有し、かつ透光性を有する非金属の無機材料からなる複数の立体をそれぞれの底面が前記上面に接するように形成する立体形成工程と、
    前記下地を変形させて、それぞれの領域に前記立体が複数位置する複数の凹部を前記上面に形成する凹部形成工程と、
    前記下地の前記上面と前記複数の立体上とに透光性を有する電極を形成する工程と、を備えたことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の電気光学装置の製造方法であって、
    前記立体形成工程は、
    前記下地の前記上面に前記無機材料からなる層を形成する工程と、
    前記無機材料からなる層上の複数の領域のそれぞれに、所定の形状を有する第1のレジストを配置する工程と、
    ドライエッチングにより、前記第1のレジストを除去しながら、前記所定の形状を反映した部分が残るように前記無機材料からなる層の前記部分以外を除去する工程と、
    を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  10. 請求項8または9に記載の電気光学装置の製造方法であって、
    前記凹部形成工程は、
    前記下地の前記上面の複数の領域であって、それぞれが前記下地の露出部分で囲まれており、かつそれぞれに前記立体が複数位置する領域に選択的に第2のレジストを配置する工程と、
    ウエットエッチングにより前記第2のレジストを除去しながら、前記露出部分から浸透するエッチング液で前記下地を膨潤させて変形させるエッチング工程と、
    を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  11. 請求項10に記載の電気光学装置の製造方法であって、
    前記エッチング工程の後に前記下地を焼成する工程をさらに含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  12. 請求項8または9に記載の電気光学装置の製造方法であって、
    前記凹部形成工程は、
    前記下地をエッチング液で膨潤させる工程と、
    表面に複数の凸部を有するスタンプの前記表面を、前記複数の凸部のそれぞれの領域に前記立体が複数位置するように前記下地の前記上面に対向させて、前記スタンプで前記下地を押圧する工程と、
    を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  13. 請求項8から12のいずれか1項に記載の電気光学装置の製造方法であって、
    前記電気光学装置は複数の画素と、前記複数の画素のそれぞれに設けられた反射表示領域と、をさらに備え、
    前記下地の前記複数の凹部を前記反射表示領域に設けることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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