JP4867368B2 - シリアル通信データの波形測定方法及び装置 - Google Patents

シリアル通信データの波形測定方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明はシリアル通信データの波形測定方法及び装置に関する。
シリアル通信とは、デジタルデータを1ビットずつ連続的に送信するタイプの通信方法である。RS232C,USB,CAN,LIN,FlexRay等多くの通信規約が存在する。シリアル通信の場合、サージ電圧によるノイズ,接続後の過負荷によるレベル変動等で起こるトラブル解析には、物理層(通信路)の解析が必要となる。近年、この物理層の解析を行なう装置が開発されている。この種の装置では、物理層の波形をアナログ波形として表示しながら、データを解析することができる。そして、物理層のデジタルデータとアナログ波形の同期観察ができるようになっている。
図9は物理層上のデジタルデータとアナログ波形の同期観測例を示す図である。図において、Pは第1チャネルのシリアル通信波形、Qは第2チャネルのシリアル通信波形であり、シリアルバスのアナログ波形の全データが示されている。第2チャネルは、第1チャネルのデータを基に所定の演算を行ないその結果を基に表示したものである。第1チャネル,第2チャネルは、黒い領域がバースト的に連続しているように示されているが、これは拡大表示していないために、黒くつぶれて表示されているものである。
Cはズームボックスであり、このボックスの範囲を所定倍率で拡大すると、領域Dに示すような拡大波形が得られる。P´は第1チャネルPに、Q´は第2チャネルQにそれぞれ対応している。P´を見ると、アナログ波形と、該アナログ波形に対応する2値のデジタルデータが表示されている。Pに示すアナログ波形は、1ディビジョンあたり50μsであるが、P´は1ディビジョンあたり500nsである。従って、領域Dは100倍に拡大されて表示されていることが分かる。Eはデジタルデータの解析結果を示す領域である。パケット番号(NO.)、パケットID(FrmID)、サイズ(PLen)等より構成されている。この図では、シリアル通信波形とその拡大図と解析結果が分かればよいので、細かい部分の説明は省略する。
この種の装置では、トリガ機能が付加されており、このトリガ機能を使用すると、通信路上の意味のあるデータをトリガ条件として信号を取り込むことができる。図10はCAN規約のデータフレームフォーマット例を示す図である。ここで、CAN(Car Area Network)の通信規約(プロトコル)では、図10に示すように、Arbitration Field,Control Field,Data Fieldとにより構成され、例えばArbitration Fieldをトリガ条件として測定が可能である。Arbitration Field,Control Field,Data Fieldとでデータの1フレームを構成している。
図において、SOFはStart Of Frameでフレームの先頭を示すビットである。Arbitration Fieldは11ビットのID(Identifier)で構成され、IDの後にRTR(Remort Transmission Request Bit)1ビットが入っている。Control Fieldは、IDEビットとroビットとDLCビットから構成されている。
ここで、図に示す点Sはトリガ条件ポイントであり、「Start Of Frame」を選択した時は、このS点でトリガがかかる。また、点Iは他のトリガ条件ポイントであり、「Identifier」を選択した時はこの点Iでトリガがかかる。また、Data Fieldには、回転数や速度等、用途によって意味のある内容が入っている。
通信路上には、データフレームがランダムに送信されている。このデータフレームは、定期的に送信されるものがある一方で、要求があった時に送信される。図11はデータフレームの具体例を示す図である。例えばD1はArbitration FieldのID=100で、回転数を測定している。ここでは、回転数として300が測定されている。同様にしてD2はID=101で、圧力を測定している。ここでは、圧力として1000が測定されている。D3はID=102で、温度を測定している。ここでは、温度として60が測定されている。なお、図では回転数、圧力、温度の次元が記入されていないが、必要に応じて所定の次元が用いられる。例えば、回転数を例にとると、rpm,rpsの何れかが用いられる。
測定器に取り込める通信データの量(測定時間)は、測定器のメモリ容量とシリアルデータの通信速度に依存する。ある通信速度のデータ(CANの場合最大1Mビット/s)を、物理層で解析しようとした場合、その通信速度の約10倍のサンプルレート(10M サンプル/s)が必要となる。この10倍という数値は実験的に求めたものである。この場合において、最大メモリ容量32MW(WはWordの略)で取り込んでも、3.2秒程度しか取り込むことができない。また、測定したいトリガ条件が複数回又は長時間にわたり発生する場合、メモリに取り込むことはできない
図12は長時間の観測で複数のトリガ条件が発生する例を示す図である。ID=101をトリガ条件としてデータを取り込む場合、図中に示す測定時間しか取り込むことができない。ここで、IDは図10のフォーマット中のIdentifierに対応している。図では、トリガの前後に取り込める測定時間を示しているが、ID=101のトリガ条件は図に示すように連続して発生している。それにも拘わらず、ID=101のトリガ条件で取り込むことができるデータの測定時間は図に示す時間幅Wしか取り込めず、他のID=101のデータは取り込むことができない。
このような問題を解決するために、この種の装置ではヒストリメモリ機能を利用することが行われる。ヒストリメモリの機能は以下の通りである。レコード長(測定時間)を短かく設定し、メモリをブロック分割して、トリガがかかる度にメモリの各ブロックに波形データを保存していく。レコード長で決まる最大ブロック数をNとした時、トリガがかかった回数がN回を越えると、一番古いデータのブロックから消去していく。この結果、ヒストリメモリには、最新のN個のブロックのデータが蓄積されることになる。
次に、測定を停止すると、各ブロックに保存された波形データを呼び出して、表示画面に表示させることができる。そして、ヒストリメモリに指定したN個(ここでは100個)のブロックのデータが記憶された後、選択した1波形だけを表示したり、全波形を表示したりすることができる。このような機能は、波形の時系列変化を観察する時に便利である。図13はヒストリメモリ機能の説明図である。現在の表示波形が図に示すように選択レコードNOが0である場合、現在の表示波形よりも遡って過去の波形を表示することができる。この場合、選択されたレコードNOは−1〜−99の範囲で任意に選択することが可能である。
複数回、又は長時間にわたりトリガ条件が発生して、データを解析する時に、前述したヒストリ機能を利用することができる。トリガ条件に合った取り込み時間(レコード長)を設定し、複数のヒストリメモリとしてデータを取り込むようにする。図14は複数のトリガ条件を取り込むイメージを示す図である。レコード長を短かい時間帯に分割してこれをブロックとし、メモリ容量(例えば32MB)に対して、1回の取り込む量が少なくなるような分割を行なう。これにより、多くのトリガ条件の観測が可能となる。図14に示す例の場合、トリガ条件としてID=101とし、ヒストリ1〜ヒストリnまでのブロックの波形観察が可能となる。
従来のこの種の技術として、入力端子から入力された信号をデジタルデータに変換してヒストリメモリに記憶し、所望の波形データを識別するための識別情報を記憶部に記憶しておき、該識別情報に基づいて前記ヒストリメモリに記憶されている波形データを選択して表示させる技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−181182号公報(段落0032〜0048、図1、図2)
前述した従来の技術では、物理層のシリアルデータを解析しようとする場合、前述したように、多くのトリガ条件をヒストリメモリに記憶させても、それぞれのヒストリのデータ間を有機的に関連づけることができず、データの時系列的な変化を観測することができないという問題があった
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、多数収集された、トリガ条件に関連するデータの解析とヒストリのデータ間の関連付けを行なうことができるシリアル通信データの波形測定方法及び装置を提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の発明は、各種センサからシリアル通信のアナログ信号を取り込み、センサのIDをトリガ条件としてA/D変換器によりデジタルデータに変換して、IDと共に波形データとしてヒストリメモリに記憶する工程と、該ヒストリメモリに記憶した波形データに対して前記センサのIDに対応するデータを抽出する工程と、前記抽出されたデータに対して所定のデータ加工を行なう工程と、データ加工が行なわれたデータを表示する工程と、を有し、前記データ加工工程において、抽出されたデータに対してトレンド表示する機能と、演算処理する機能と、データ値の一覧表示を行なう機能のうち少なくとも一つの機能を有することを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、各種センサからのシリアル通信のアナログ信号を取り込み、センサのIDをトリガ条件としてA/D変換器によりデジタルデータに変換する測定手段と、該測定手段からのデジタルデータをIDと共に波形データとして記憶するヒストリメモリと、該ヒストリメモリに記憶した波形データに対して、前記センサのIDに対応するデータを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出されたデータに対して所定のデータ加工を行なうデータ加工手段と、該データ加工手段によりデータ加工を行なったデータを表示する表示手段と、を有し、前記データ加工手段は、前記抽出手段により抽出されたデータに対してトレンド表示する機能と、演算処理を行なう機能と、データ値の一覧表示を行なう機能のうち少なくとも一つの機能を有することを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、前記測定手段は、センサのIDをトリガ条件としてアナログ信号を複数取り込むことを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、前記表示された波形の特定のヒストリデータを指定して、当該ヒストリデータと元のアナログ信号とを関連付けて前記表示手段に表示する表示制御手段を更に設けたことを特徴とする。
(5)請求項5記載の発明は、データサイズの制限がない場合、シリアルバス上の全アナログデータを取得した後に、全てのトリガ条件を検出し、データを抽出して、それらに対してトレンド表示、演算処理結果、データ値の一覧表示の内の少なくとも1つを前記表示手段に表示する表示制御手段を更に設けたことを特徴とする。
(1)請求項1記載の発明によれば、シリアル通信のアナログ信号を取り込んで、シリアルデータとして測定することができる。また、抽出されたデータに対して所定のデータ加工を行なって表示手段に表示させることができる。更に、データ加工手段に対して、トレンド表示する機能、演算表示する機能、データ値の一覧表示を行なう機能の内の少なくとも一つの機能を持たせることにより、シリアル通信データに関する情報を表示させることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、シリアル通信のアナログ信号を取り込んで、シリアル波形データとして測定することができる。また、抽出されたデータに対して所定のデータ加工を行なって表示手段に表示させることができる。更に、データ加工手段に対して、トレンド表示する機能、演算表示する機能、データ値の一覧表示を行なう機能の内の少なくとも一つの機能を持たせることにより、シリアル通信データに関する情報を表示させることができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、センサのIDをトリガ条件としてアナログ信号を複数取り込むことで、同一IDに関する信号のトレンド表示を行なうことができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、表示手段内に同一IDに関する信号のトレンド表示を行なわせておき、そのトレンド表示の内の特定のヒストリに関する元のアナログ信号とを関連付けて表示させることができるので、故障解析等に威力を発揮させることができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、複数の異なる種類の信号のトレンド表示等を行なわせることができる
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図において、1は各種センサ(図示せず)からシリアル通信のアナログ信号を取り込み、デジタルデータに変換する測定手段である。各種センサとしては、例えば温度センサや速度センサ、回転センサ等が考えられる。2は該測定手段1からのデジタルデータを記憶するヒストリメモリ、3は該ヒストリメモリ2に記憶されたデータに対してIDで示されるトリガ条件に関連するデータを抽出する抽出手段と、該抽出されたデータに対して所定のデータ加工を行なうデータ加工手段と、所定の解析を行なう解析手段よりなる制御手段である。該制御手段3としては、例えばCPUが用いられる。4は制御手段3と接続され、各種情報を記憶するメモリである。
5は該データ加工手段によりデータ加工を行なったデータを表示する表示手段である。表示手段5としては、例えばCRTや液晶ディスプレイ等が用いられる。6は制御手段3に対して各種のコマンドを入力する入力手段である。該入力手段6としては、例えばキーボードやマウス等が用いられ、前記したトリガ条件を決めるID等を入力する。制御手段3において、3aはヒストリメモリ2に記憶されたデータに対してセンサのIDに関連するデータ(センサの測定値)を抽出する抽出手段、3bは抽出手段3aにより抽出されたデータに対して所定の演算処理を行なう演算手段、3cは該演算手段3bにより演算処理された結果等を用いて所定の解析を行なう解析手段である。演算手段3bによる演算結果、及び/又は解析手段3cによる解析結果は、表示手段5に表示される。前記メモリ4は、制御手段3による演算の際のワーク領域として使用される他、表示手段5に表示される画像データを一時的に記憶する機能を有する。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
各種センサ(図示せず)により出力されたシリアル信号は、測定手段1に入力される。該測定手段1は、入力されたシリアル信号を、センサを識別する情報、ID(図10参照)をトリガ条件としてA/D変換器によりデジタルデータに変換した後、トリガ時刻と共にヒストリメモリ2に記憶させる。該ヒストリメモリ2には、読み込まれた測定データが順次記憶されていく。
抽出手段3aは、ヒストリメモリ2に記憶された波形データに対してIDに関連するデータを抽出する。演算手段3bは、抽出されたデータに対して所定の演算処理を行なう。例えば、抽出されたデータが速度データであった場合には、この速度データに対して微分処理を行なう。速度を時間で微分すると加速度が算出される。解析手段3cは、このようにして得られたデータを解析し、前記演算手段3bによる演算結果と共に解析結果を表示手段5に表示させる。ここで、解析手段3cの解析内容としては、例えば測定したデータが予め決められた許容範囲の中に入っているかどうかを判定すること等が考えられる。オペレータは、表示手段5に表示された結果を見て、例えばセンサが取り付けられている箇所の故障解析を行なう。CANの場合、車に関するデータ(温度、回転数等)が取得されるので、車の所定の部位の状態を把握することが可能となる。
図2は複数ヒストリに取り込んだアナログ波形から、トリガ条件に関連するデータフィールドを抽出する動作の説明図である。ここでは回転数の場合を例にとる。ID=101でトリガをかけ、ヒストリ1,ヒストリ2,ヒストリ3の順に抽出していく。ヒストリ1の場合は回転数300rpm、ヒストリ2の場合は1200rpm、ヒストリ3の場合は7000rpmである。
そして、制御手段3はこの抽出結果から、トリガ条件に関連するデータの一覧を作成し、その結果をメモリ4に記憶する。図3は抽出されたデータを示す図である。抽出データは、図に示すようにヒストリ番号と、トリガ時刻と、データ値(ここでは回転数)よりなる。ヒストリ番号は、0が現在の状態を、−1がその1つ手前の状態を、−2がその2つ手前の状態を示す。即ち、順次過去に遡ってデータを抽出していくものである。例えば、ヒストリ−2の場合、トリガ時刻は2005年9月13日、10時10分、15.150秒であり、データ値は7000rpmであることを示している。
図3のように、データを抽出することにより、以下のようなデータを加工することが可能となる。
1)トレンド表示をすること
2)データ値一覧を表示すること
3)各種演算処理を行なうこと
図4はトレンド波形例を示す図である。図において、縦軸は回転数、横軸は測定時間をそれぞれ示している。制御手段3は、図3に示す抽出データから、測定時間毎(ヒストリ毎)の測定データをプロットして、表示手段5に表示する。このトレンド表示は、現在の時刻をヒストリ0として、ヒストリ−1,ヒストリ−2という具合に過去に遡ってデータを表示していくものである。このようなトレンド表示を行なうことにより、ヒストリのデータ間の関連付けを行なうことができる。
図5は抽出されたデータに対する第1の演算例を示す図である。図に示すデータ値は速度の場合を示している。演算手段3bは取得された速度データに対して微分演算を行ない、その結果を記憶する。図より、例えば速度データが10(m/s)であった時、この速度データの時間的変化の割合を微分演算処理して、その演算結果20m/s^2を加速度としてメモリ4に図5に示すテーブルとして記憶させる。図6は抽出されたデータに対する第2の演算例を示す図である。この場合には、測定データは温度であり、演算手段3bは得られたデータ値(℃)から絶対温度に対する変換を行ない、その結果をメモリ4にテーブルとして記憶する。
絶対温度に対する変換式は、摂氏温度+273.15で表される。例えば、ヒストリ番号−2の場合の測定温度は50℃、絶対温度は323.15である。図3,図5,図6に示すテーブルは、メモリ4に記憶されているので、制御手段3は、これらテーブルを読み出して表示手段5に表示させることができる。オペレータは、表示手段5に表示された図4に示すようなトレンド表示、図3,図5,図6に示すようなテーブルを参照することにより、例えば車の特定部位の故障診断を行なうことができる。なお、オペレータの代わりに、解析手段3cが得られたデータに基づいて故障解析等を行ない、その結果を表示手段5に表示させるようにすることができ、例えばトリガ条件に関連するデータの解析(例えば抽出したデータが予め決められた許容値の範囲内にあるか)とヒストリのデータ間の関連付けを行なうことができる。
本発明によれば、ヒストリデータから抽出された波形データのある時刻のデータ値に着目して、そのデータの元となったアナログ信号を関連付けて詳細な解析(ズーム・カーソル測定等)を行なうことができる。
図7は波形表示中の着目データとアナログ波形表示の関連付けを示す図である。図は、波形データとして回転数を用いた場合を例にとっている。この回転数のトレンド表示は、図4に示すものと同様であり、縦軸に回転数(rpm)、横軸に測定時間(t)をとっている。今、解析したいデータがヒストリNであるものとする。オペレータは、入力手段6からヒストリNを入力し、スタートボタンを押す。
制御手段3は、ヒストリNが選択されたことと、スタートボタンが押されたことを認識すると、解析手段3cを駆動し、メモリ4に記憶されているヒストリNに関連する着目データの元となったデータを読み出し、詳細解析を実行する。そして、表示手段5にトレンド表示に代えて解析結果を表示する。図では、ヒストリNの物理層のアナログ信号と対応するデジタルデータが表示されている。オペレータは、アナログ信号に対してカーソル測定を行ない、電圧値を確認する。ここで、カーソル測定とは、測定されたデジタルデータをデジタルオシロスコープに入力し、デジタルオシロスコープにより波形データを測定することをいう。例えば、目盛りの縦方向の1ディビジョンが10vであった場合、アナログ波形データのピーク値が何vであったかを確認する。また、目盛りの横方向の1ディビジョンが100nsであった場合、波形の幅が何nsであるかを確認する。そして、ズーム機能を使用して波形の立上がり部分の状況を観測する等の操作を行なう。ヒストリNの解析が終了したら、入力手段6を操作してトレンド表示に戻り、再び解析したいデータ(ヒストリI(I=0〜N))を選択する。
このように、本発明によれば、複数ヒストリに取り込んだアナログ信号から、トリガ条件に関連するデータの内容を抽出することで、アナログ波形からデータ内容のトレンド表示、演算処理、一覧表示をすることができる。また、抽出されたデータのトレンド表示とその元となったアナログ波形データを関連付けて表示する仕組みを用意することにより、トレンドデータ値のアナログ波形を簡単に詳細解析することができる。なお、前述の実施の形態例では、トレンド表示、演算処理、データ値の一覧表示を行なう場合について説明したが、これら処理の少なくとも一つを実行することにより、本発明の目的を達成することができる。
本発明では、シリアルバスとしてCANを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、物理層の解析が必要になった場合、他のシリアルバスについても適用することができる。
上述の実施の形態例は、測定時間(取り込み時間)に制限がある場合について説明したが、測定時間に制限がない場合には、シリアルバス上の全データを取得した後に、全てのトリガ条件、IDを検出し、データを抽出して、それらに対してトレンド表示・演算処理・一覧表示をすることができる。そして、抽出されたデータに関連する、アナログ信号を簡単に解析することができる。
図8は所望の測定時間で全てのアナログ信号からトリガ条件に関連したデータを抽出して関連付けトレンド表示した例を示す図である。上の段が物理層のアナログデータ、下の段がトレンド波形を示す。シリアルバスから送られてくるシリアル信号が回転数、加速度、温度であったものとする。これら回転数、加速度、温度を含むシリアル信号は測定手段1で測定され、デジタルデータとしてヒストリメモリ2に記憶される。ここで、回転数のトリガ条件がA、加速度のトリガ条件がB、温度のトリガ条件がCであるものとする。これらトリガ条件を入力手段6から制御手段3に入力してやると、制御手段3の抽出手段3aは、トリガ条件Aで回転数を、トリガ条件Bで加速度を、トリガ条件Cで温度を検出し、表示手段5に表示する。図に示すように、先ず回転数が抽出され、次に加速度が抽出され、次に温度が抽出される。
以下、この繰り返しを測定時間の間実行することにより、図に示すように、回転数、加速度、温度のトレンド表示が行われる。この場合において、回転数、加速度、温度は時間をすこしずつずらしてそれぞれサンプリングされ、時系列でトレンド表示される。オペレータは、これら表示を観察することにより、回転数、加速度、温度の相互比較を行なうことができ、故障解析を行なう場合等にどの測定値が基準値から外れているか等を把握することができる。
本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。 トリガ条件に関連するデータフィールドを抽出する動作の説明図である。 抽出されたデータを示す図である。 トレンド波形例を示す図である。 抽出されたデータに対する第1の演算例を示す図である。 抽出されたデータに対する第2の演算例を示す図である。 波形表示中の着目データとアナログ波形表示の関連付けを示す図である。 所望の測定時間で全てのアナログ信号からトリガ条件に関連したデータを抽出して関連付けてトレンド表示した例を示す図である。 物理層上のデジタルデータとアナログ波形の同期観測例を示す図である。 CAN規約のデータフレームの標準フォーマット例を示す図である。 データフレームの具体例を示す図である。 長時間の観測で複数のトリガ条件が発生する例を示す図である。 ヒストリメモリ機能の説明図である。 複数のトリガ条件を取り込むイメージを示す図である。
符号の説明
1 測定手段
2 ヒストリメモリ
3 制御手段
3a 抽出手段
3b 演算手段
3c 解析手段
4 メモリ
5 表示手段
6 入力手段

Claims (5)

  1. 各種センサからシリアル通信のアナログ信号を取り込み、センサのIDをトリガ条件としてA/D変換器によりデジタルデータに変換して、IDと共に波形データとしてヒストリメモリに記憶する工程と、
    該ヒストリメモリに記憶した波形データに対して前記センサのIDに対応するデータを抽出する工程と、
    前記抽出されたデータに対して所定のデータ加工を行なう工程と、
    データ加工が行なわれたデータを表示する工程と、
    を有し、
    前記データ加工工程において、抽出されたデータに対してトレンド表示する機能と、演算処理する機能と、データ値の一覧表示を行なう機能のうち少なくとも一つの機能を有することを特徴とするシリアル通信データの波形測定方法。
  2. 各種センサからのシリアル通信のアナログ信号を取り込み、センサのIDをトリガ条件としてA/D変換器によりデジタルデータに変換する測定手段と、
    該測定手段からのデジタルデータをIDと共に波形データとして記憶するヒストリメモリと、
    該ヒストリメモリに記憶した波形データに対して、前記センサのIDに対応するデータを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出されたデータに対して所定のデータ加工を行なうデータ加工手段と、
    該データ加工手段によりデータ加工を行なったデータを表示する表示手段と、
    を有し、
    前記データ加工手段は、前記抽出手段により抽出されたデータに対してトレンド表示する機能と、演算処理を行なう機能と、データ値の一覧表示を行なう機能のうち少なくとも一つの機能を有することを特徴とするシリアル通信データの波形測定装置。
  3. 前記測定手段は、センサのIDをトリガ条件としてアナログ信号を複数取り込むことを特徴とする請求項2記載のシリアル通信データの波形測定装置。
  4. 前記表示された波形の特定のヒストリデータを指定して、当該ヒストリデータと元のアナログ信号とを関連付けて前記表示手段に表示する表示制御手段を更に設けたことを特徴とする請求項2記載のシリアル通信データの波形測定装置。
  5. データサイズの制限がない場合、シリアルバス上の全アナログデータを取得した後に、全てのトリガ条件を検出し、データを抽出して、それらに対してトレンド表示、演算処理結果、データ値の一覧表示の内の少なくとも1つを前記表示手段に表示する表示制御手段を更に設けたことを特徴とする請求項2記載のシリアル通信データの波形測定装置。
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