JP4867116B2 - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュータやテレビ等の画像表示装置に用いるプラズマディスプレイパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラズマディスプレイパネル(以下「パネル」という)は、図7に示すような構成のものが一般的である。
【0003】
図7に示すように、前面基板1上には、走査電極2と維持電極3とで対を成すストライプ状の放電電極対が複数形成され、前面基板1上の隣り合う放電電極対間には遮光層(ブラックストライプ)4が配置形成されている。この走査電極2および維持電極3は、それぞれ透明電極2a、3aおよびこの透明電極2a、3aに電気的に接続された銀等のバス電極2b、3bとから構成されており、バス電極2b、3bはそれぞれ透明電極2a、3aの遮光層4側の端部に配置されている。また、前面基板1には、放電電極対および遮光層4を覆うように鉛ガラス等からなる誘電体層5が形成され、その誘電体層5上には酸化マグネシウム(MgO)蒸着膜等からなる保護膜6が形成されている。
【0004】
また、前面基板1に対向配置される背面基板7上には、鉛ガラス等からなる絶縁体層8で覆われた複数のストライプ状のデータ電極9が形成されている。このデータ電極9間の絶縁体層8上には、データ電極9と平行にストライプ状の複数の隔壁10が配置され、この隔壁10間の側面および絶縁体層8の表面に蛍光体層11が設けられている。
【0005】
これらの前面基板1と背面基板7とは、走査電極2および維持電極3とデータ電極9とが直交するように、放電空間を挟んで対向配置されるとともに、周囲が封止され、そして放電空間には、ネオン(Ne)とキセノン(Xe)の混合ガスが放電ガスとして封入されている。また、放電空間は、隔壁10によって複数の区画に仕切られており、放電電極対とデータ電極9との交差部に放電セルが形成され、その各放電セルには、赤色、緑色および青色となるように蛍光体層11が一色ずつ順次配置されている。放電電極対を構成している走査電極2と維持電極3との間に電圧を印加することにより、各放電セルで発生した放電により放射される紫外線が蛍光体層11を励起し、表示発光を発生させて画像表示を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、背面基板7上に形成された隔壁10や蛍光体層11が白色であるため外光反射が多く、コントラスト比が低下するという課題を有していた。また、黒色を表示する場合には外光反射による輝度が高いためCRTに比べて画像表示時に黒色がグレーに近くなってしまっていた。このため、いくらピーク輝度を上げてコントラスト比を向上させても、映画などの暗い場面が多い映像ソースを表示させる場合には暗い部分の色が白っぽく浮き上がって見えていた。
【0007】
これを改善するために、パネルの前面に減光フィルタを配置しパネル内に入射する外光を減らすことによってコントラスト比を向上させることができるが、その場合、蛍光体層11からの表示発光も減衰し表示輝度が低下するため、減光フィルタの透過率をあまり小さくできない。また、前面基板1の各放電セル上に蛍光体層11の表示色と同じ色のカラーフィルタを設けることによって、コントラスト比と表示色の色純度を改善する場合には、製造時のアライメントマージンが低下するため歩留まりが低下してしまう。さらに、1つの放電セルに占める遮光層4の面積比を増加させることによってコントラスト比を向上させることができるが、その場合、放電セルの開口率が低下し表示輝度も低下するため、実用的な輝度を保持したままコントラスト比のみを向上させることが困難である。
【0008】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、放電セルの反射光を低減するとともに実用的な輝度を確保することによって、コントラスト比の高い高画質かつ高精細なプラズマディスプレイパネルを実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明のプラズマディスプレイパネルは、対向配置した基板間に複数の隔壁を設けるとともに、一方の基板上に前記隔壁と垂直な方向に複数の遮光層を設け、隣り合った前記隔壁と隣り合った前記遮光層とにより画定される領域に放電セルが構成されたプラズマディスプレイパネルにおいて、それぞれの前記放電セルに遮光体を設けるとともに、パネルの外部から前記放電セルに入射した外光が前記放電セル内で反射された反射光をパネルの垂直方向から見たとき、その反射光の強度が高い領域に前記遮光体を設け、前記遮光体の幅が20μm以上、100μm以下であり、前記遮光層間に複数の放電ギャップが形成されるように複数の電極を形成し、前記放電ギャップを形成する二つの電極のうち一方の電極は、前記遮光体となるバス電極と他方の電極に向けて突出した透明電極によって構成され、前記バス電極よりも前記他方の電極に近い位置に前記放電ギャップが形成されることで、前記複数の放電ギャップを前記遮光体と離して設けている。この構成により、反射光の強度を低下させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図1〜図6の図面を用いて説明する。なお、図7に示す部分と同一部分については同一番号を付している。
【0011】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかるパネルが図7に示した従来のパネルと異なる点は、走査電極および維持電極を構成しているバス電極の形成位置である。図1および図2は、実施の形態1にかかるパネルにおいて、走査電極、維持電極、隔壁および遮光層の位置関係がわかるように示した概略平面図である。
【0012】
図1に示すように、放電ギャップ12を間に設けて配置された走査電極13および維持電極14はそれぞれ透明電極13a、14aとバス電極13b、14bとからなり、バス電極13bは透明電極13a上の遮光層4側に配置されており、バス電極14bは透明電極14a上の放電ギャップ12側に配置されている。なお、バス電極13bを透明電極13a上の放電ギャップ12側に設けて走査電極13を構成し、バス電極14bを透明電極14a上の遮光層4側に設けて維持電極14を構成してもよい。
【0013】
また、図2に示すように、バス電極14b、15bがそれぞれ透明電極14a、15a上の放電ギャップ12側に配置されて維持電極14、走査電極15が構成されている。なお、図1および図2においてバス電極13b、14b、15bにはハッチングをして示している。
【0014】
このような構成の走査電極13(または走査電極15)および維持電極14等が形成された前面基板1と、従来のパネルと同様な所定の部材が形成された背面基板7とを対向配置し周囲を封止してパネルを構成する。前面基板1と背面基板7との間に形成される放電空間には、Xeを含む混合ガス(例えばNeとXeの混合ガス)を200〜500Torr程度の圧力で封入している。また、放電空間は、隔壁10によって複数の区画に仕切られており、走査電極13(または走査電極15)と維持電極14とからなる放電電極対とデータ電極9との交差部に放電セルが形成される。すなわち放電セルは、図1および図2において一点鎖線で示した領域18に形成され、この領域は隣り合った隔壁10と隣り合った遮光層4とによって画定される。そして各放電セルには、赤色、緑色および青色となるように蛍光体層11が一色ずつ順次配置されている。
【0015】
次に、このパネルを駆動する方法について図3および図4を用いて説明する。図3は本発明のパネルを用いたプラズマディスプレイ装置のブロック概念図であり、図4はパネルの各電極に印加される駆動波形の一例を示す波形図である。
【0016】
図3に示すように、このパネル本体の電極配列は、M行×N列の放電セルからなるマトリクス構成であり、行方向にはM行の走査電極13または走査電極15(符号SC1〜SCMで表す)および維持電極14(符号SU1〜SUMで表す)が配列され、列方向にはN列のデータ電極9(符号D1〜DNで表す)が配列されている。走査電極SC1〜SCMおよび維持電極SU1〜SUMはそれぞれ走査電極駆動装置および維持電極駆動装置により駆動され、データ電極D1〜DNはデータ電極駆動装置により駆動される。
【0017】
次にこのパネルの表示動作について説明する。テレビ映像を表示する場合、NTSC方式において映像は、1秒間に60枚のフィールドで構成されている。パネルで画像表示を行う場合、一定の強さをもつ発光パルスの数を例えば1、2、4、8、16、32、64、128のようにバイナリで重み付けした8つのサブフィールドによって1フィールドを構成し、その組み合わせによって中間色を表現している。1フィールドを8つのサブフィールドで構成した場合、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色はそれぞれ256階調を表現することができ、約1677万色の表示ができる。
【0018】
また、更に高画質化するためにサブフィールドの数を増加させ、階調を表示するためのサブフィールドの重み付けの組み合わせを複数用いることによって、動画表示時の視線移動によって発生する擬似輪郭を低減する方法が用いられる。
【0019】
図4は1つのサブフィールドにおけるパネルの駆動波形を示しており、サブフィールドは初期化期間、書き込み期間、維持期間および消去期間から構成されている。
【0020】
図4に示すように、初期化期間において走査電極SC1〜SCMに初期化パルスを印加し、放電セル内の壁電荷を初期化する。次に書き込み期間において、1番目の走査電極SC1に走査パルスを印加するとともに、表示を行う放電セルに対応するデータ電極D1〜DNに書き込みパルスを印加して書き込み放電を行い誘電体層5表面に壁電荷を蓄積する。次に2番目の走査電極SC2に走査パルスを印加するとともに、表示を行う放電セルに対応するデータ電極D1〜DNに書き込みパルスを印加して書き込み放電を行い誘電体層5表面に壁電荷を蓄積する。以降同様に走査電極SC3〜SCMを順次走査して、表示を行う放電セルの誘電体層5表面に壁電荷を蓄積することによって1画面分の画像情報を書き込む。
【0021】
次に維持期間において、維持放電を行うために、データ電極D1〜DNを接地し、すべての走査電極SC1〜SCMと維持電極SU1〜SUMとに交互に維持パルスを印加することによって、誘電体層5表面に壁電荷が蓄積された放電セル(画像情報が書き込まれた放電セル)では維持放電が発生し、維持パルスが印加される間放電が維持される。その後の消去期間において、幅の狭い消去パルスを維持電極SU1〜SUMに印加することによって不完全な放電が発生し壁電荷が消滅するため消去が行われる。
【0022】
次に、実施の形態1によるパネルを用いて、外光による反射輝度(外光反射輝度)を測定した結果について説明する。測定では、1つのパネル内に、図1および図2に示したそれぞれのタイプの電極を2つのエリアに分けて形成したものを使用した。ここで、画素ピッチP=1mm、透明電極13a、14a、15aの幅L=360μm、バス電極13b、14b、15bの幅We=80μm、遮光層4の幅Wbs=100μmとした。また、放電セルの中心から放電セルの中央部に配置したバス電極の中央線までの距離de=100μmとした。このパネルの表面に対し斜め45°上方に照明装置を配置し、パネル表面上の垂直照度が150lxとなるときの外光反射輝度を測定した結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
表1において、実施例1は図1に示したタイプの電極の場合であり、実施例2は図2に示したタイプの電極の場合である。また、従来例は図7に示すように、バス電極2b、3bを透明電極2a、3a上の外側(遮光層4側)の端部、すなわち放電セルの端部に配置した従来のパネルの場合である。そして、外光反射輝度は従来例の外光反射輝度を1とした相対値で示している。
【0025】
表1から明らかなように、バス電極14bを透明電極14a上の中央部側(放電ギャップ12側)に配置し、バス電極13bを透明電極13a上の外端部側(遮光層4側)に配置した実施例1のパネルの外光反射輝度は、従来のパネルに比べて低下していることがわかる。また、バス電極14b、15bをそれぞれ透明電極14a、15aの中央部側の端部、すなわち放電セルの中央部寄りに配置した実施例2のパネルの外光反射輝度は、実施例1のパネルの外光反射輝度よりもさらに低くなり、従来のパネルと比べると約1割程度低下している。
【0026】
一般に、プラズマディスプレイパネルに使用される蛍光体は、可視光に対してほぼランバート散乱に近い散乱特性を有することが知られている。このため、室内照明光などパネルの外部から斜めに放電セル内に入射した光の大半は、蛍光体層11表面で散乱反射され、一部がパネルの裏面へ透過する。この蛍光体層11表面で散乱された光は、散乱面に対して半球状に拡散し、その大半は直接パネルの外に取り出され、一部が隔壁10の側面上の蛍光体層11等に入射し更に散乱するというように多重散乱を繰り返すと考えられる。このため、放電セルに入射した外光がパネルの外に取り出される際には、パネルの垂直方向から見た外光反射輝度の分布は、放電セルの中央部(遮光層4間の中央部)において高くなる山形の分布特性となる。
【0027】
また、遮光層4やバス電極13b、14b、15b等の不透明な部分は、外光が放電セルに入射する際の遮光体となり、その陰が放電セル内の蛍光体層11表面に映り開口部から入射した外光が放電セル内で散乱されることになる。バス電極14b、15bを放電セルの中央部(遮光層4間の中央部)に配置することによって、従来のパネルに比べて放電セルの中央部付近にバス電極14b、15bの陰を落とすことになり、その陰によって反射光を少なくすることができたと考えられる。
【0028】
図5は、図2に示した電極配置のパネルに対し、斜め上から放電セル内に入射した外光が遮光層4またはバス電極14b、15bによって遮られ、蛍光体層11の表面に落とす陰の様子を模式的に表した断面図である。図5では、透明電極14a、15aはハッチングを省略して示しており、破線矢印は放電セルに入射する外光を表している。また、パネルの垂直方向から見たとき、遮光層4またはバス電極14b、15bが存在する領域を領域Aとして示し、遮光層4またはバス電極14b、15bが蛍光体層11の表面に落とす陰となる領域を領域Bとして示している。この領域Aおよび領域Bは外光反射輝度が低くなっている領域である。
【0029】
この図5を参照するとともに、バス電極14b、15bを遮光層4側に近づけて設けた場合を考慮すれば、パネルの垂直方向から見たとき、バス電極を放電セルの端部に設けるよりも中央部分に近づけた方が、領域Aと領域Bとの重なりが少なくなるとともに、領域Aおよび領域Bが放電セルの中央部寄りになるので、外光反射輝度が低下することがわかる。
【0030】
これらのことから、実施の形態1における放電セル構造のように、パネルの外部から放電セルに入射した外光が放電セル内で反射された反射光をパネルの垂直方向から見たとき、その反射光の強度が高い領域にバス電極(遮光体)14b、15bを配置したことによって、強度の高い部分の反射光を遮ることになり、放電セルの放電特性を変化させることなくコントラスト比を向上させることが実現可能である。
【0031】
なお、実施の形態1においては、バス電極13b、14b、15bの幅We=80μmとし、放電セルの中心からバス電極13b、14b、15bの中央線までの距離de=100μmとした場合について説明したが、Weが20μm≦We≦100μm、deが50μm≦de≦330μmの範囲であっても同様な効果を得ることができる。また、deの好ましい範囲の上限は画素ピッチPによって変わり、50μm≦de≦P/3とするとコントラスト比を向上させることができ、さらに好ましくは50μm≦de≦P/6とすればよい。
【0032】
また、実施の形態1においては、遮光層4の幅Wbs=100μmとしたが、これに限定されるものではなく、deを減少させることによって低下した明所輝度の割合だけWbsを減少させることによって、同じコントラストであっても表示の際の発光輝度を向上させることができる。
【0033】
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2のパネルにおける走査電極、維持電極、隔壁および遮光層の位置関係がわかるように示した概略平面図であり、一点鎖線で示す領域18は1つの放電セルの領域を示している。実施の形態1のパネルとの違いは、各放電セル内に放電ギャップを2カ所形成するように電極16と電極17とを配置形成し、電極16を透明電極16aとバス電極16bとで構成するとともにバス電極16bを放電セルの中央部付近に配置し、金属からなる電極17を放電セルの外端部に配置していることである。電極16と電極17との間に放電ギャップを形成しており、電極16と電極17とで表示のための放電を行う。
【0034】
従来のパネルの場合の外光反射輝度を1としたとき、実施の形態2のパネルにおける外光反射輝度の相対値は0.87となり、明所コントラストは84となった。したがって、実施の形態2のパネルでは、従来のパネルおよび実施の形態1のパネルに比べて外光反射輝度は低下し、明所コントラストは向上した。ここで、画素ピッチP=1mm、バス電極16bの幅We=40μm、遮光層4の幅Wbs=100μmとした。また、放電セルの中心からバス電極16bの中央線までの距離de=60μmとし、電極17の幅をバス電極16bの幅と同じく40μmとした。
【0035】
通常、面放電AC型のパネルにおいて、放電セル内の発光輝度は放電ギャップの近傍が最も高く、放電ギャップから遠ざかるにしたがって低下していく。
【0036】
一方、放電セルの外から入射した外光が放電セル内で反射する場合、蛍光体層11の表面での散乱および各構成要素間での多重反射によるハレーション等によって、パネルの斜め上から開口部を通って入射した外光が放電セルから外に出ていく際には、放電セルの中央部付近で最も輝度が高く、放電セルの端にいくにしたがって反射輝度が低下する。
【0037】
実施の形態1の電極構造においては、放電ギャップ12が放電セルの中央部に位置しており、放電による発光輝度分布の最大部分は放電セルの中央部となっている。また、外光反射輝度分布の最大部分も放電セルの中央部分であり、放電による発光輝度分布の最大部分と外光反射輝度分布の最大部分とが重なっていた。
このため、バス電極を放電セルの中央部に配置することにより外光反射輝度を低下させることができるが、同時に放電による輝度の高い発光も遮ってしまう。
【0038】
そこで、実施の形態2のパネルでは、外光反射輝度の高い放電セルの中央部付近にバス電極16b(遮光体)を配置することによって反射光を遮るとともに、発光輝度の高い放電ギャップをバス電極16bから離れた位置に配置することにより、明所コントラストが高くかつ高輝度で優れた画質のパネルを実現することができる。
【0039】
なお、本実施の形態2においては、画素を形成する各放電セル内に放電ギャップを2カ所形成し、バス電極16bを放電セルの中央部に配置するとともに電極17を放電セルの外端部に配置しているが、放電セルの中央部にも遮光体となるブラックストライプを配置しても同様な効果が得られる。また、1つの放電セル内に放電ギャップを3つ以上設ける場合でも、放電ギャップを遮光体から離れた位置に配置するようにすればよい。
【0040】
また、本実施の形態2においては、中央のバス電極16bの幅We=40μm、放電セルの中心からバス電極16bの中央線までの距離de=60μmとしたが、Weが20μm≦We≦100μm、deが50μm≦de≦330μmの範囲であっても同様な効果が得られる。また、deの好ましい範囲の上限は画素ピッチPによって変わり、50μm≦de≦P/3とするとコントラスト比を向上させることができ、さらに好ましくは50μm≦de≦P/6とすればよい。
【0041】
さらに、実施の形態2においては遮光層4の幅Wbs=100μmとしたが、これに限定されるものではなく、deを減少させることによって低下した明所輝度の割合だけWbsを減少させることによって、同じコントラストであっても表示の際の発光輝度を向上させることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、パネルの外部から入射した外光による反射光による反射輝度を低減することができ、明所でのコントラストを改善し高輝度、高画質で優れたプラズマディスプレイパネルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるプラズマディスプレイパネルにおいて、走査電極、維持電極、隔壁および遮光層の位置関係がわかるように示した概略平面図
【図2】本発明の実施の形態1によるプラズマディスプレイパネルの他の例において、走査電極、維持電極、隔壁および遮光層の位置関係がわかるように示した概略平面図
【図3】本発明のプラズマディスプレイパネルを用いた画像表示装置の駆動回路のブロック図
【図4】本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動方法のタイミングチャート
【図5】本発明の実施の形態1によるプラズマディスプレイパネルにおいて、遮光層およびバス電極によって蛍光体層の表面に発生する陰を模式的に表した断面図
【図6】本発明の実施の形態2によるプラズマディスプレイパネルにおいて、走査電極、維持電極、隔壁および遮光層の位置関係がわかるように示した概略平面図
【図7】従来のプラズマディスプレイパネルの要部を示す斜視図
【符号の説明】
1 前面基板
2、13、15 走査電極
3、14 維持電極
4 遮光層
5 誘電体層
6 保護膜
7 背面基板
8 絶縁体層
9 データ電極
10 隔壁
11 蛍光体層
12 放電ギャップ
16、17 電極
Claims (1)
- 対向配置した基板間に複数の隔壁を設けるとともに、一方の基板上に前記隔壁と垂直な方向に複数の遮光層を設け、隣り合った前記隔壁と隣り合った前記遮光層とにより画定される領域に放電セルが構成されたプラズマディスプレイパネルにおいて、それぞれの前記放電セルに遮光体を設けるとともに、パネルの外部から前記放電セルに入射した外光が前記放電セル内で反射された反射光をパネルの垂直方向から見たとき、その反射光の強度が高い領域に前記遮光体を設け、前記遮光体の幅が20μm以上、100μm以下であり、前記遮光層間に複数の放電ギャップが形成されるように複数の電極を形成し、前記放電ギャップを形成する二つの電極のうち一方の電極は、前記遮光体となるバス電極と他方の電極に向けて突出した透明電極によって構成され、前記バス電極よりも前記他方の電極に近い位置に前記放電ギャップが形成されることで、前記複数の放電ギャップを前記遮光体と離して設けたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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