JP4866317B2 - 撮像装置及び撮像装置の制御方法 - Google Patents
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Description
これは、同じ明るさの画像を撮影したときにぼけの少ない画像が得られるという点では長所ともなるが、ポートレートのように背景のぼけ具合が重要な画像を撮影するときは、背景までも鮮明になってしまって逆に短所になる。
上記(1)に記載の構成によれば、測距の結果に応じて主要被写体領域を判定する手段を自動的に切り替える様に構成されているので、十分な測距結果が得られなかった場合にも、適切な領域判定結果を得ることができる。
また、上記(1)に記載の構成によれば、測距を行う事のできた領域の数により、領域判定の処理手段を切り替える様に構成されているので、特別なハードウェアや複雑な処理を必要とせずに処理手段を切り替えることができる。
上記(2)に記載の構成によれば、十分な測距結果が得られた場合の操作ステップが少なくなるように構成されているので、利便性を大きく損なうことなく上記(1)に記載の構成に基づく効果を享受することができる。
上記(3)に記載の構成によれば、矩形の座標指定で主要被写体の領域を判定する様に構成されているので、特別なハードウェアや複雑な操作を必要とせずに領域を判定することができる。
上記(4)に記載の構成によれば、主要被写体以外の部分にぼかし処理を行う様に構成されているので確実に領域を判定する必要がある構成に好適であり、その他の処理に比して大きな効果を奏する。
上記(5)に記載の構成によれば、通常の撮影時に行われる合焦動作により、距離情報を測定する様に構成されているので、特別なハードウェアや処理時間の増加を必要とせずに距離情報を得ることができる。
上記(6)に記載の構成によれば、上記(1)〜(4)に記載の構成をデジタルスチルカメラに適用する様に構成されているので、限られたリソース上で画像処理を行う構成に好適であり、その他の装置に比して大きな効果を奏する。
上記(8)に記載の構成によれば、測距の結果に応じて主要被写体領域を判定する工程を自動的に切り替える様に構成されているので、十分な測距結果が得られなかった場合にも、適切な領域判定結果を得ることができる。
また、上記(8)に記載の構成によれば、測距を行う事のできた領域の数により、領域判定の処理工程を切り替える様に構成されているので、特別なハードウェアや複雑な処理を必要とせずに処理工程を切り替えることができる。
上記(9)に記載の構成によれば、十分な測距結果が得られた場合の操作ステップが少なくなるように構成されているので、利便性を大きく損なうことなく上記(9)に記載の構成に基づく効果を享受することができる。
上記(10)に記載の構成によれば、矩形の座標指定で主要被写体の領域を判定する様に構成されているので、特別なハードウェアや複雑な操作を必要とせずに領域を判定することができる。
上記(11)に記載の構成によれば、主要被写体以外の部分にぼかし処理を行う様に構成されているので確実に領域を判定する必要がある構成に好適であり、その他の処理に比して大きな効果を奏する。
上記(12)に記載の構成によれば、通常の撮影時に行われる合焦動作により、距離情報を測定する様に構成されているので、特別なハードウェアや処理時間の増加を必要とせずに距離情報を得ることができる。
なお、以下に述べる実施の形態は本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限りこれらの態様に限られるものではない。
デジタルスチル装置1は、システム制御部2、撮像部3、画像処理部4、表示制御部5、LCD6、記録メディアインターフェイス部7、ハードキーインターフェイス部9、通信インターフェイス部10を備えてなり、記録メディア8が着脱可能で、PC11にUSBで接続することが可能な構成である。
利用者が図示されていない電源ボタンを押下すると、ハードキーインターフェイス部9はメインCPUへの電源供給をオンする。
また、記録メディアの初期化処理は、記録メディアインターフェイス部7を介して記録メディア8への電源とクロックを供給した後、記録メディア8へ初期化コマンドを発行する。実際の初期化処理は記録メディア8内で行われ、システム制御部2はその完了を検知するために記録メディア8のステータスを10mS間隔でポーリングする。
利用者は撮影に先立ち、図示されていない種々のキー、ダイヤルを操作し、撮影モード(高画質モード、低画質モード等)を決定する。
利用者の操作内容はハードキーインターフェイス部9を通じてシステム制御部2で判別され、システム制御部2は、操作に応じて表示制御部5へガイダンスグラフィックを生成して、利用者に次操作を促す。
あるいはまた、利用者は図示されていないズームレバーを操作し、画角(構図)を決定する。
以上で一連の撮影動作を完了する。
続いて、本発明に係る撮像装置の制御方法における第1の実施の形態として、撮影時に主要被写体以外の背景部分にぼかし処理を行う例について説明する。
本発明に係る撮像装置の制御方法における第1の実施の形態の動作フローを図2に示す。本フローは前述したレリーズボタンが押された際の動作を示している。
レリーズボタンが押されると、システム制御部2は画像処理部4及び撮像部3を制御し、CCDAFのスキャン動作を行う(step01−001)。
撮像部3、及び画像処理部4は、前述した手順でフォーカス合わせ、画像取り込みを行う(step01−002)。
続いてシステム制御部2は、各画像の位置毎の距離の算定を行う(step01−003)。
図3(A)において、100は取り込んだ画像の画角、101は1つのAF評価値エリアを示している。
図3に示す様に、AF評価値エリアは、画角内を均等に分割した小領域となっており、CCDAFのスキャンにより各領域毎のAF評価値(領域内の画像のコントラストの積算値)が得られる。
さらにシステム制御部2は、各領域毎に、現在のズーム位置からレンズの駆動位置を距離情報に変換する。
HPFの係数は、例えば、ki={−1,−2,6,−2,−1}といった値が用いられる。
a=b・f/(b−f) ・・・式(2)
(ここで、aはレンズから被写体までの距離、bはレンズから撮像素子までの距離、fはレンズの焦点距離である。)
また、レンズの焦点距離fは、撮影時のズーム位置により一意に求められ、レンズから撮像素子までの距離bは、AF評価値のピークの得られたフォーカスレンズの駆動位置から一意に求められる。
なお、AF評価値に所定量以上のピークが現れない場合には、そのエリアの距離情報には異常値(=−1)を設定する。
以上により、画角100内の全領域のAF評価値エリア101毎の距離情報を得ることができる。
システム制御部2は、画面中央部分のAF評価値エリアのうち、最も近距離にあるエリアをAFエリアとして判定し、さらにAFエリアと等距離にあるブロックを主要被写体ブロックとして判定する。
画像処理部4は、主要被写体領域104の情報を基に、主要被写体画像の抽出処理、背景画像のぼかし処理、合成処理を順次行う(step01−009)。
背景画像のぼかし処理では、背景画像108に空間フィルタを適用し、ぼかした背景画像109を生成する。
Out:出力画像
k :フィルタ係数
fs :フィルタサイズ(本実施の形態では7)
step01−004に戻り、正常値(≠−1)であるエリアの数nが所定の数N未満であった場合の動作について説明する。
これは、そのエリアの被写体のコントラストが低かったり、露出が適当でなく黒つぶれや白飛びが発生していたりする場合に発生する。図4の例で言えば、図中×印を付した様な部分で発生しやすい。
利用者が枠の確定の操作を行うと、システム制御部2は、その時点の枠表示の座標に相当する画像上の座標値を算定し、以下に説明する矩形の座標位置を用いた主要被写体領域の判定を行う(step01−006)。
システム制御部2は、指定された矩形座標の内側にある領域を主要被写体領域として判定する(step01−008)。
システム制御部2は、画像処理部4を制御して合成後の画像を圧縮し、圧縮された画像データを読み出し、さらにヘッダー情報を付加した後、記録メディアインターフェイス部7を通じて記録メディアへ8書き込む。
なおこの際、ヘッダー情報には得られた距離情報を付与する。
続いて、本発明の第2の実施の形態として、再生時に主要被写体以外の背景部分にぼかし処理を行う例について説明する。
本発明に係る撮像装置の制御方法における第2の実施の形態の動作フローを図7に示す。本フローは画像の再生中に、利用者の操作によってぼかし処理が選択された際の動作を示している。
但し、矩形の枠による主要被写体領域の判定方法は一例であり、その他の主要被写体領域の判定方法であっても良く、また、画角内の所定領域毎の被写体までの距離を測定して得られた距離情報以外の距離情報から主要被写体領域を判定する判定方法であっても良い。
2 システム制御部
3 撮像部
4 画像処理部
5 表示制御部
6 LCD
7 記録メディアインターフェイス部
8 記録メディア
9 ハードキーインターフェイス部
10 通信インターフェイス部
11 PC
Claims (12)
- 画角内の所定領域毎の被写体までの距離を測定して距離情報を取得する測距手段と、
前記距離情報を用いて主要被写体領域を判定し、主要被写体領域を分離する第1の処理手段と、
前記距離情報以外の情報を用いて主要被写体領域を判定し、主要被写体領域を分離する第2の処理手段と、
前記第1の処理手段に対して十分な距離情報が得られたか否かを測距を行う事のできた領域の数に基づき判定する距離情報判定手段と、
該距離情報判定手段の判定に基づき、
十分な距離情報が得られた場合には前記第1の処理手段により主要被写体領域を分離して、
十分な距離情報が得られなかった場合には前記第2の処理手段により主要被写体領域を分離する処理切替手段と、を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記第1の処理手段は、前記第2の処理手段よりも外部入力操作が少ないことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記第2の処理手段は、主要被写体を取り囲む矩形の座標位置を用いて主要被写体領域を判定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記第1の処理手段または前記第2の処理手段で主要被写体を判定した後、主要被写体以外の部分にぼかし処理を行うぼかし処理手段を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 被写体を撮像するための撮像素子と、
該撮像素子に被写体像を結像させる撮像レンズと、
該撮像レンズを移動させて焦点調節を行なう移動手段と
画像内の所定領域毎の合焦度を判定する合焦度判定手段と、
請求項1乃至4のいずれか1に記載の画像処理装置と、を具備する撮像装置であって、
前記合焦度判定手段は、前記レンズの各移動位置毎の合焦度を得て、該合焦度が最大となる合焦度最大レンズ位置を判定し、
前記測距手段は、前記合焦度最大レンズ位置から画像内の所定領域毎の被写体までの距離を測定して前記距離情報を取得することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1に記載の画像処理装置を備えることを特徴とするデジタルスチルカメラ。
- デジタルスチルカメラであることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 画角内の所定領域毎の被写体までの距離を測定して距離情報を取得する測距工程と、
前記距離情報を判定する距離情報判定工程と、
該距離情報判定工程の判定に基づき主要被写体領域を判定し、該主要被写体領域を分離する処理工程と、を備える画像処理方法であって、
前記処理工程は、前記距離情報を用いて主要被写体領域を判定する第1の処理工程と、
前記距離情報以外の情報を用いて主要被写体領域を判定する第2の処理工程と、
前記距離情報判定工程の判定に基づき、前記第1の処理工程と前記第2の処理工程を切り替える処理切替工程と、を有し、
前記距離情報判定工程は、前記第1の処理工程に対して十分な距離情報が得られたか否かを測距を行う事のできた領域の数に基づき判定し、
前記処理切替工程は、前記距離情報判定工程の判定に基づき、
十分な距離情報が得られた場合には前記第1の処理工程に切り替え、
十分な距離情報が得られなかった場合には前記第2の処理工程に切り替えることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8に記載の画像処理方法おいて、
前記第1の処理方法は、前記第2の処理方法よりも、外部入力操作が少ないことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8に記載の画像処理方法において、
前記第2の処理工程は、主要被写体を取り囲む矩形の座標位置を用いて主要被写体領域を判定することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8に記載の画像処理方法において、
前記第1の処理工程または前記第2の処理工程で主要被写体を判定した後、主要被写体以外の部分にぼかし処理を行うぼかし処理工程を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 撮像レンズの移動により焦点調整を行って、画像内の所定領域毎の合焦度を判定する合焦度判定工程と、
前記撮像レンズにより撮像素子に被写体像を結像して被写体を撮像する撮像工程と、
請求項8乃至11のいずれか1に記載の画像処理方法と、を備える撮像装置の制御方法であって、
前記合焦度判定工程は、前記撮像レンズの各移動位置毎の合焦度を得て、合焦度が最大となる合焦度最大レンズ位置を判定し、
前記測距工程は、前記合焦度最大レンズ位置から画角内の所定領域毎の被写体までの距離を測定して前記距離情報を取得することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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