JP2009284056A - 画像処理装置および方法並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像処理により画像の被写界深度を変更するに際し、ユーザが経験的に被写界深度を指定できるようにする。
【解決手段】イメージャサイズ選択画面30をモニタ11に表示する。ユーザはイメージャサイズにより所望とする被写界深度を指定する。ボケ強調処理部13が、選択されたイメージャサイズに応じた被写界深度となるように、撮影により取得した画像にボケ強調処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、同一シーンについて合焦位置が異なる複数の画像から被写界深度が異なる画像を取得する画像処理装置および方法並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
デジタルカメラ等の撮影装置において、同一シーンについて前景および背景にそれぞれ合焦させた複数の画像を取得し、画像処理によりこれらの複数の画像からそのシーンに含まれる複数の被写体に合焦した全焦点画像や、前景や背景等の被写体のボケの程度が異なる、すなわち被写界深度が異なる画像を作成する被写界深度補正機能を有するものが知られている。
このような被写界深度補正機能を用いることにより、撮像素子のサイズが小さいコンパクトカメラにおいても、撮像素子のサイズが大きい一眼レフカメラのように、被写界深度が浅い画像を取得することができる。
また、このような被写界深度補正機能を有する撮影装置において、合焦位置およびボケの大きさの指定を受け付けることにより、指定された合焦位置およびボケの大きさを有する画像を取得する手法が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された手法によれば、ユーザが所望とするボケの程度、すなわち所望とする被写界深度を有する画像を取得することができる。
特開2002−158979号公報
ところで、銀塩カメラにおいて人物等の撮影を行う場合、フイルムのサイズが大きいほどほど人物に合焦させた際に、被写界深度が浅く、背景のボケが大きい画像を撮影することができる。このため、撮影者は、自分が使用するフイルムのサイズに応じて、撮影により取得される画像の被写界深度が経験的に分かることとなる。また、デジタルカメラにおいても撮像素子のサイズが大きいほど、被写界深度が浅く、背景のボケが大きい画像を撮影することができる。
ここで、特許文献1に記載されたような被写界深度補正機能を有する撮影装置においては、合焦位置およびボケの程度を直接指定できるものの、取得される画像のボケがどのフイルムあるいは撮像素子(以下イメージャとする)のサイズに相当するものであるかが分かりにくいため、被写界深度がイメージャサイズ相当でどの程度のものとなるか分かりにくいという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、画像処理により画像の被写界深度を変更するに際し、ユーザが経験的に被写界深度を指定できるようにすることを目的とする。
本発明による画像処理装置は、画像を取得する画像取得手段と、
イメージャのサイズにより被写界深度の指定を受け付ける被写界深度指定手段と、
前記指定された被写界深度に応じて、前記画像に含まれる被写体のボケが強調された処理済み画像を生成するボケ強調処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
なお、本発明による画像処理装置においては、前記画像取得手段を、同一シーンについて合焦位置を異ならせて複数回の撮影を行うことにより複数の前記画像を取得する撮影手段を備えるものとし、
前記ボケ強調処理手段を、前記複数の画像から前記処理済み画像を生成する手段としてもよい。
また、本発明による画像処理装置においては、前記被写界深度指定手段を、各種イメージャのサイズの一覧からのイメージャサイズの選択を受け付けることにより、前記被写界深度の指定を受け付ける手段としてもよい。
また、本発明による画像処理装置においては、前記ボケ強調処理手段を、前記イメージャのサイズにより指定された被写界深度が浅いほど、よりボケが強調された処理済み画像を生成する手段としてもよい。
本発明による画像処理方法は、画像を取得し、
イメージャのサイズにより被写界深度の指定を受け付け、
前記指定された被写界深度に応じて、前記画像に含まれる被写体のボケが強調された処理済み画像を生成することを特徴とするものである。
なお、本発明による画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、イメージャのサイズにより被写界深度の指定を受け付け、指定された被写界深度に応じて、画像に含まれる被写体のボケが強調された処理済み画像を生成するようにしたものである。このため、ユーザは経験的に分かるイメージャのサイズにより被写界深度を指定でき、よってイメージャサイズから経験的に分かる所望とする被写界深度を有する画像を取得できることとなる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による画像処理装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように本実施形態によるデジタルカメラ1は、撮像部2、撮像制御部3、信号処理部4、圧縮/伸長処理部5、フレームメモリ6、メディア制御部7、内部メモリ8、および表示制御部9を備える。
図2は撮像部2の構成を示す図である。図2に示すように、撮像部2は、レンズ20、絞り21、シャッタ22、CCD23、アナログフロントエンド(AFE)24およびA/D変換部25をそれぞれ備える。
レンズ20は、被写体に焦点を合わせるためのフォーカスレンズ、ズーム機能を実現するためのズームレンズ等の複数の機能別レンズにより構成され、不図示のレンズ駆動部によりその位置が調整される。例えば、フォーカスレンズは、レンズ駆動部によりその焦点位置が調整される。
絞り21は、不図示の絞り駆動部により、AE処理により得られる絞り値データに基づいて絞り径の調整が行われる。
シャッタ22はメカニカルシャッタであり、不図示のシャッタ駆動部により、AE処理により得られるシャッタスピードに応じて駆動される。
CCD23は、多数の受光素子を2次元的に配列した所定サイズの光電面を有しており、被写体光がこの光電面に結像して光電変換されてアナログ撮像信号が取得される。また、CCD23の前面には、R,G,B各色のフィルタが規則的に配列されたカラーフィルタが配設されている。
AFE24は、CCD23から出力されるアナログ撮像信号に対して、アナログ撮像信号のノイズを除去する処理、およびアナログ撮像信号のゲインを調節する処理(以下アナログ処理とする)を施す。
A/D変換部25は、AFE24によりアナログ処理が施されたアナログ撮像信号をデジタル信号に変換する。なお、撮像部2のCCD23において取得され、デジタル信号に変換されることにより得られる画像データは、画素ごとにR,G,Bの濃度値を持つRAWデータである。
撮像制御部3は、レリーズボタン押下後に撮像の制御を行う。また、レリーズボタンの半押し操作により、AF処理およびAE処理を行って、フォーカスレンズの焦点位置、絞り値データおよびシャッタスピードを設定する。なお、撮像制御部3は、レリーズボタンが押下されていない状態においては、スルー画像の撮影を行うよう撮像部2を制御する。また、本実施形態においては、撮像制御部3は、レリーズボタンの押下後に、フォーカスレンズの焦点位置を変更して、合焦位置が異なる複数の画像を撮影するフォーカスブラケット撮影を行うよう、撮像部2を制御する。
図3はフォーカスブラケット撮影を説明するための図である。なお、ここでは合焦位置が異なる5つの画像を撮影する場合について説明する。撮像制御部3はレリーズボタンが半押しされるとAF処理を行い、撮影しようとするシーンにおける合焦位置を決定する。具体的には、レリーズボタンの半押し操作により取得されるプレ画像からAF評価値(例えばバンドパスフィルタの出力値)を算出し、AF評価値が最も高くなるフォーカスレンズの焦点位置を合焦位置に決定する。
そして、AF処理により決定された合焦位置の焦点位置を基準として所定間隔離れた前後それぞれ2箇所の位置を、フォーカスブラケット撮影を行う際のフォーカスレンズの焦点位置に決定する。ここで、AF処理により決定された合焦位置を図3に示す位置Z2とした場合、位置Z2および位置Z2の前2箇所の位置Z0,Z1および後2箇所の位置Z3,Z4が、フォーカスブラケット撮影の合焦位置となる。ここで、デジカメ1のレンズ中心から各合焦位置Z0〜Z5までの距離である被写体距離はd0〜d4となる。
なお、複数の焦点位置は、上記のようにAF処理により決定された合焦位置の焦点位置を基準とした前後それぞれ所定間隔離れた位置であってもよいが、撮影時の絞りおよびレンズの焦点距離等に応じて焦点位置を変化させるようにしてもよい。なお、各焦点位置の情報は後述する内部メモリ8に記憶される。各焦点位置の情報を撮影により取得される各画像のタグに記述してもよい。
また、このようにフォーカスブラケット撮影を行うことにより取得される複数の画像における同一位置の画素は、撮影したシーンに含まれる同一の被写体の情報を表すものとなる。
信号処理部4は、撮像部2が取得したデジタルの画像データに対して、ホワイトバランスを調整する処理、階調補正、シャープネス補正、および色補正等の信号処理を施す。
圧縮/伸長処理部5は、信号処理部4によって処理が施された画像データ対して、例えば、JPEG等の圧縮形式で圧縮処理を施して画像ファイルを生成する。また、この画像ファイルには、Exifフォーマット等に基づいて、撮影日時等の付帯情報が記述されたヘッダが付与される。
フレームメモリ6は、撮像部2が取得した画像を表す画像データに対して、前述の信号処理部4が行う処理を含む各種処理を行う際に使用する作業用メモリである。
メディア制御部7は、記録メディア10にアクセスして画像ファイルの書き込みと読み出しの制御を行う。
内部メモリ8は、デジタルカメラ1において設定される各種定数、およびCPU15が実行するプログラム等を記憶する。
表示制御部9は、フレームメモリ6に格納された画像データをモニタ11に表示させたり、記録メディア10に記録されている画像をモニタ11に表示させたりするためのものである。
また、デジタルカメラ1は、距離画像生成部12およびボケ強調処理部13を備える。なお、距離画像生成部12およびボケ強調処理部13が行う処理の詳細については後述する。
CPU15は、十字キー、各種操作ボタンおよびレリーズボタンを含む入力部16からの信号に応じてデジタルカメラ1の各部を制御する。
データバス17は、デジタルカメラ1を構成する各部およびCPU15に接続されており、デジタルカメラ1における各種データおよび各種情報のやり取りを行う。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図4は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、レリーズボタンが半押しされた以降の処理について説明する。
レリーズボタンが押下されると、撮像制御部3がAF処理およびAE処理を行う(ステップST1)。なお、このAF処理により、フォーカスブラケット撮影を行う場合におけるフォーカスレンズの複数の焦点位置が決定される。そして、レリーズボタンが全押しされると(ステップST2肯定)、CPU15はまず焦点位置を初期値に設定し(i=0、ステップST3)、撮影を行う(ステップST4)。この場合、レンズ20に含まれるフォーカスレンズは、設定された焦点位置となるようにレンズ駆動部により駆動される。これにより、設定された焦点位置に対応する被写体距離に合焦した画像Giが取得される。
そして、CPU15はすべての焦点位置について撮影を行ったか否かを判定し(i=n、ステップST5)、ステップST5が否定されると焦点位置を次の焦点位置に変更し(i=i+1,ステップST6)、ステップST4に戻る。なお、撮影により取得される画像Giは、逐次信号処理部4が信号処理を施し、内部メモリ8に記録する。なお、AF処理により決定された合焦位置において撮影された画像Giを、基準画像と称するものとする。例えば、図3に示すようにフォーカスブラケット撮影を行った場合、基準画像は画像G2となる。
ステップST5が肯定されると、距離画像生成部12が、各画素が距離情報からなる距離画像D0を画像Giから生成する(ステップST7)。
図5は距離画像生成処理のフローチャートである。距離画像生成部12は、まず距離を決定する注目画素Pjを最初の画素に設定する(j=1、ステップST21)。なお、画像Giの画素位置は2次元座標により表されるが、ここでは簡単のため画素位置を1次元で表すものとする。そして、距離画像生成部12は、処理の対象を最初の画像に設定し(i=0、ステップST22)、画像Giを記録メディア10から読み出して、画像Giの注目画素Pjに対して、例えばラプラシアンフィルタのようなハイパスフィルタによるフィルタリング処理を行い、フィルタリング処理の出力の絶対値を注目画素Pjの鮮鋭度として算出する(ステップST23)。なお、鮮鋭度の算出は、ハイパスフィルタによるフィルタリング処理に限定されるものではない。
そして、すべての画像Giについて鮮鋭度を算出したか否かを判定し(ステップST24)、ステップST24が否定されると、処理の対象を次の画像に変更し(i=i+1、ステップST25)、ステップST23に戻る。ステップST24が肯定されると、画像Giのうち、鮮鋭度が最大となる画像Giの参照符号(0〜4)を、注目画素Pjの距離情報dxに決定する(ステップST26)。すなわち、注目画素Pjの距離情報dxは、注目画素Pjにおいて最もピントが合っている画像Giを選択する処理となる。
そして、距離画像生成部12は、すべての画素について距離情報dxを決定したかを判定し(ステップST27)、ステップST27が否定されると、注目画素を次の画素に変更し(j=j+1、ステップST28)、ステップST22に戻り、ステップST22以降の処理を繰り返す。
ステップST27が肯定されると、距離画像生成部12は各画素が距離情報dxからなる距離画像D0を出力し(ステップST29)、距離画像生成処理を終了する。
図6は距離画像を示す図である。図6に示すように距離画像D0の各画素は、決定された画像Giの参照符号を距離情報として有するものとなる。
図4に戻り、CPU15はイメージャサイズ選択画面をモニタ11に表示する(ステップST8)。図7はイメージャサイズ選択画面を示す図である。図7に示すようにイメージャサイズ選択画面30は、「被写界深度を浅くします。希望のイメージャサイズを指定して下さい」のテキスト31、および指定可能なイメージャサイズの一覧32を含む。なお、図7には、イメージャサイズとして「APS相当」、「35mm相当」、「6×4.5相当」、「4×5相当」および「8×10相当」が選択できるようになっている。
ここで、イメージャサイズが大きいほど被写界深度が浅くなり、合焦した被写体以外の他の被写体のボケの程度が大きくなるものである。本実施形態において、ユーザは、イメージャサイズ選択画面30の一覧32から、後述するように取得される処理済み画像の被写界深度を選択することができる。
そして、イメージャサイズが選択されると(ステップST9肯定)、ボケ強調処理部13が基準画像に対してイメージャサイズに応じたボケ強調処理を行う(ステップST10)。
図8はボケ強調処理のフローチャートである。ボケ強調処理部13は、まず基準画像の各画素に対するボケ強調処理を行うためのローパスフィルタのパラメータを算出する(ステップST31)。以下、パラメータの算出について説明する。なお、本実施形態においては、ローパスフィルタとしてガウシアンフィルタを用いるものとする。
ボケ強調処理部13は、複数の画像Giの焦点位置の情報を取得し、下記の式(1)により基準画像の各画素に対するガウシアンフィルタのパラメータσを算出する。なお、基準画像の画素位置は2次元座標により表されるが、ここでは簡単のため画素位置を1次元で表すものとする。図9はガウシアンフィルタを2次元的に示す図である。図9に示すようにガウシアンフィルタは、パラメータσが大きくなるほど処理済み画像のボケの程度を大きくできるようなフィルタ係数を有するものとなる。
σj=α/F・|pj−pb| (1)
ここで、σjはパラメータ算出の対象となる注目画素Pjのパラメータ、Fは撮影時のF値、pjは注目画素Pjにおける距離情報dxに対応する画像の焦点位置、pbはAF処理により決定された合焦時の焦点位置、すなわち基準画像の焦点位置である。またαはイメージャサイズに応じて決定される係数であり、内部メモリ8に記憶されたテーブルを参照して決定される。図10はイメージャサイズIに対するαの関係を示すテーブルである。図10に示すようにイメージャサイズIが大きくなるほど係数αの値が大きくなるようにテーブルが設定されている。なお、このテーブルは撮影時の焦点距離に応じて複数用意しておいてもよい。
このようにガウシアンフィルタのパラメータσjを算出することにより、距離情報dxが基準画像の距離情報に相当する画素においてはパラメータσjは0となり、距離情報dxが基準画像の距離情報から離れた画素ほどパラメータσjは大きくなる。
次いでボケ強調処理部13は、基準画像においてボケ強調処理を行う注目画素Pjを最初の画素に設定する(j=1、ステップST32)。そして、ボケ強調処理部13は、注目画素Pjに対して、算出したパラメータσjを有するガウシアンフィルタによるフィルタリング処理を行う(ステップST33)。なお、距離情報dxが基準画像に対応する画素については、パラメータσjが0となることから、実際にはフィルタリング処理は行われないこととなる。そしてボケ強調処理部13は、すべての画素に対してフィルタリング処理を行ったかを判定し(ステップST34)、ステップS34が否定されると注目画素を次の画素に変更し(j=j+1、ステップST35)、ステップST33に戻り、ステップST33以降の処理を繰り返す。
ステップST34が肯定されると、基準画像について各画素がフィルタリング処理後の画素値からなるボケ強調処理済み画像を出力し(ステップST36)、ボケ強調処理を終了する。なお、ボケ強調処理済み画像は、基準画像の被写体距離に含まれる被写体に合焦し、それ以外の被写体については、基準画像の被写体距離から離れるほどボケの程度が大きいものとなる。
図4に戻り、圧縮/伸長処理部5がボケ強調処理済み画像の画像ファイルを生成し(ステップST11)、メディア制御部7が記録メディア10に画像ファイルを記録し(ステップST12)、処理を終了する。
このように、本実施形態においては、画像を撮影するイメージャのサイズにより被写界深度の指定を受け付けるようにしたものである。このため、ユーザは経験的に分かるイメージャのサイズにより被写界深度を指定でき、よってイメージャサイズから経験的に分かる所望とする被写界深度を有する画像を取得できることとなる。
なお、上記実施形態においては、係数αを図10に示すテーブルを参照して決定しているが、これに限定されるものではなく、指定されたイメージャサイズを有するイメージャの対角長等を用いて、演算により算出するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、フォーカスブラケット撮影を行って距離画像を生成した後に、イメージャサイズ選択画面を表示してイメージャサイズを選択しているが、撮影前にイメージャサイズをあらかじめ選択しておき、距離画像を生成した後に直ちにボケ強調処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、イメージャサイズ選択画面を表示し、ユーザが所望とするイメージャサイズを選択させることにより被写界深度を指定しているが、イメージャサイズを入力部16を用いて直接デジタルカメラ1に入力することにより、被写界深度を指定するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、フォーカスブラケット撮影を行うことより複数の画像Giを取得し、複数の画像Giを用いて距離画像を生成しているが、複数の撮像部を有するステレオカメラを用いて被写体を撮影し、これにより取得された複数の画像の間でステレオマッチングの手法により対応する画素を探索し、複数の画像において互いに対応する画素に対して三角測量の原理を適用して、ステレオカメラから当該画素に対応する被写体上の点までの距離を計測することにより、距離画像を生成するようにしてもよい。また、被写体に向けて出射した近赤外線等の測距光が被写体により反射して戻ってくるまでの時間を計測することにより、カメラから被写体までの距離を測定して、距離画像を生成するようにしてもよい。これらの場合、ボケ強調処理を行う画像は1つのみ取得すればよいこととなる。
また、上記実施形態においては、撮影により取得された画像を対象として、イメージャサイズに応じたボケ強調処理を行っているが、ボケ強調処理の対象はこれに限定されるものではなく、コンピュータグラフィックスにより作成された画像に対しても、上記実施形態と同様に、イメージャサイズに応じたボケ強調処理を行うことが可能である。
以上、本発明の実施形態に係る装置1について説明したが、コンピュータを、上記の距離画像生成部12およびボケ強調処理部13に対応する手段として機能させ、図4,5,8に示すような処理を行わせるプログラムも、本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態の1つである。
本発明の実施形態による画像処理装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図 撮像部の構成を示す図 フォーカスブラケット撮影を説明するための図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 距離画像生成処理のフローチャート 距離画像を示す図 イメージャサイズ選択画面を示す図 ボケ強調処理のフローチャート ガウシアンフィルタを示す図 イメージャサイズIと係数αとの関係を示す図
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 撮像部
12 距離画像算出部
13 ボケ強調処理部
15 CPU
30 イメージャサイズ選択画面

Claims (6)

  1. 画像を取得する画像取得手段と、
    イメージャのサイズにより被写界深度の指定を受け付ける被写界深度指定手段と、
    前記指定された被写界深度に応じて、前記画像に含まれる被写体のボケが強調された処理済み画像を生成するボケ強調処理手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像取得手段が、同一シーンについて合焦位置を異ならせて複数回の撮影を行うことにより複数の前記画像を取得する撮影手段を備え、
    前記ボケ強調処理手段は、前記複数の画像から前記処理済み画像を生成する手段であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記被写界深度指定手段は、各種イメージャのサイズの一覧からのイメージャサイズの選択を受け付けることにより、前記被写界深度の指定を受け付ける手段であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記ボケ強調処理手段は、前記イメージャのサイズにより指定された被写界深度が浅いほど、よりボケが強調された処理済み画像を生成する手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の画像処理装置。
  5. 画像を取得し、
    イメージャのサイズにより被写界深度の指定を受け付け、
    前記指定された被写界深度に応じて、前記画像に含まれる被写体のボケが強調された処理済み画像を生成することを特徴とする画像処理方法。
  6. 画像を取得する手順と、
    イメージャのサイズにより被写界深度の指定を受け付ける手順と、
    前記指定された被写界深度に応じて、前記画像に含まれる被写体のボケが強調された処理済み画像を生成する手順とを有することを特徴とする画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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