JP4865413B2 - ワイパーアーム用の引張りばね位置決め装置と、該装置を備えるワイパーアーム - Google Patents

ワイパーアーム用の引張りばね位置決め装置と、該装置を備えるワイパーアーム Download PDF

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本発明は、ワイパーアーム用の引張りばね位置決め装置に関するものであり、このような装置を備えるワイパーアームに関する。
一般に、車両ワイパーは、ウィンドガラスなどの被払拭面を払拭するワイパーブレードと、該ワイパーブレードに連結されたワイパーアームとを備えており、ワイパーブレードは、ワイパーアームを介して駆動モーターにより、被払拭面に押圧された状態で被払拭面に沿って往復運動され、ブレードラバーにより被払拭面を払拭している。
図1−A及び図1−Bに、この種の車両ワイパーに用いられているワイパーアームの一実施例を示している。図示されているワイパーアーム1は、アームピース2を介してワイパーブレード(図示せず)に連結されるリテーナ3と、リテーナ3に回動可能に連結されたアームヘッド5とを備えている。リテーナ3は、軸部4を介してアームヘッド5に連結されており、リテーナ3とアームヘッド5は、軸部4を中心にして互いに対して回動できるようになっている。
図1−C及び図1−Dには、リテーナ内部構造が示されている。リテーナ3は、断面コ字形をしており、その内部に長手方向に沿って引張りばね8が配置されている。引張りばね8は、そのばね力により、アームヘッド5に対してリテーナ3を回動方向に付勢しワイパーブレードへの押し圧を発生させる。引張りばね8のアームヘッド5側の端部である第1端部14はフック状になっており、連結部材10を介してアームヘッド5に設けられたピン12と連結されている。引張りばね8の他端である第2端部16もフック状になっており、これをリテーナ3内部に設けられたリベット6に引掛けられている。
しかしながら、従来のワイパーアームにおいては、組み付けラインにおいて、引張りばねをリベットに引掛けた後、ドライバ等で引張りばねをリベットの所望の位置(例えば中央)に寄せる作業が発生し、生産性の低下という問題があった。
また、リベットの左右方向、すなわちリテーナの側壁間の方向の規制がないので、使用時に引張りばねが左右に片寄り、引張りばねとリテーナとが干渉してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、引張りばねのリベットへの組み付け作業の工程が少なく、引張りばねとリテーナとの干渉を防止でき、ワイパーアーム用の引張りばね位置決め装置、及びこのような装置を備えるワイパーアームを提供することを目的とする。
本発明は、アームピースを介してワイパーブレードに連結されるリテーナを、該リテーナに回動可能に連結されたアームヘッドに対して回動方向に付勢させて、ワイパーブレードの被払拭面への押圧力を発生させる引張りばねを、リテーナに対して固定状態に配置可能なシャフト部に引掛ける位置を決める引張りばね位置決め装置において、シャフト部又はリテーナの少なくとも一方に着脱可能に取り付けられる取付け部と、シャフト部又はリテーナの少なくとも一方に、取付け部が取り付けられたときに、引張りばねの一端をシャフト部の所望の部分に案内可能な案内部とを備えたことを特徴とする引張りばね位置決め装置を提供するものである。
リテーナは、背壁部と、該背壁部の両端のそれぞれから延在する側壁とを備えて、開口部を有する断面コ字形となっており、シャフト部は、リテーナの側壁に対向して形成された孔を通して固定されたリベットであり、これによって、リベットは記リテーナの長手方向に対して交差する方向に沿って延びており、取付け部は、リベットを挿入可能な挿入部を備えているようにしてもよい。
リテーナは、背壁部と、該背壁部の両端のそれぞれから延在する側壁とを備えて、開口部を有する断面コ字形となっており、引張りばね位置決め装置は、リテーナの側壁部内面と対向する、互いに離間した一対の側壁部と、一対の側壁部を連結するシャフト部とを備え、案内部は、シャフト部の周囲で一対の側壁部内面間に形成された空間部を備えており、引張りばねの一端は、空間部を介して、シャフト部の所望の部分に引掛けることが可能となっており、取付け部は、リテーナの側壁部内面に係合するに係合部を備えており、該係合部をリテーナの側壁部内面に係合することによって、該引張りばね保持装置をリテーナの内側に固定することができ、これによって、シャフト部をリテーナに対して固定状態に配置できるようにしてもよい。
本発明によれば、引張りばねをリベットに引掛ける際、引張りばねをリベットの所望の部分(例えば中央)に引掛けることが可能となり、所望の部分(例えば中央)に寄せる作業が廃止できるので、組み付け作業を簡略化できる、という効果を奏することができる。
また、本発明によれば、引張りばねのリベットへの組み付け後、外力等での引張りばねの移動がなくなり、恒久的にリテーナとの干渉もなくなる、という効果を奏することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の各実施態様を説明する。なお、図1−A乃至図1−Eに示した従来技術と同様な構成には同じ符号を付して、その説明を簡略あるいは省略する。図1−Bにおいて、上側である断面コ字形のリテーナ3の背面の方向を上、反対の方向を下とする。以下の説明においても、同様とする。
図2は、本実施形態における引張りばね位置決め装置30を示す。リテーナ3は、背壁部18と、該背壁部の両端のそれぞれから延在する側壁部20とを備えて、下方に向けて開口するリテーナ開口部22を有する断面コ字形となっている。
引張りばね位置決め装置30は、引張りばね8を、リテーナ3に対して固定状態に配置可能なシャフト部に引掛ける位置を決めるようになっている。引張りばね8は、アームピース2を介してワイパーブレードに連結されるリテーナ3を、該リテーナ3に回動可能に連結されたアームヘッド5に対して回動方向に付勢させて、ワイパーブレードの被払拭面への押圧力を発生させるためのものである。引張りばね位置決め装置は、シャフト部又はリテーナ3の少なくとも一方に着脱可能に取り付けられる取付け部と、シャフト部又はリテーナ3の少なくとも一方に、取付け部が取り付けられたときに、引張りばね8の一端をシャフト部のほぼ中央部に案内可能な案内部36とを備えている。
図3は、第一の実施例の引張りばね位置決め装置30の詳細を示す。図3−Aは、第一実施例の引張りばね位置決め装置の正面図、図3−Bは側面図、図3−Cは底面図である。
引張りばね位置決め装置30は、断面コ字形のリテーナ3の内側に収めることができるような矩形体の形状をしており、引張りばね8と対向して配置される矩形状の引張りばね側壁部30−1と、該引張りばね側壁部30−1に対して反対側すなわちアームピース2側に配置される矩形状のアームピース側壁部30−2と、リテーナ3の背壁部18と対向して配置される矩形状の上壁部30−3と、リテーナ開口部22側に配置される矩形状の下壁部30−4と、リテーナ3の一方の側壁部20と対向して配置される矩形状の側壁部30−5と、リテーナ3の他方の側壁部20と対向して配置される矩形状の側壁部30−6とを備えている。
本実施例では、シャフト部は、リテーナ3の側壁部20に対向して形成された孔を通して固定されたリベット6であり、これによって、リベット6は、リテーナ3の長手方向に対して交差する方向に沿って延びている。
取付け部は、リベット6を挿入可能な挿入部を備えている。該挿入部は、リベット6を保持するためのリベット保持孔32と、リベット6をリベット保持孔32に案内させるためのリベット案内孔34とを備えている。
リベット保持孔32は、リベット6の長手方向に沿って側壁部30−5及び30−6を貫通して延びており、その両端に、リテーナ3の側壁部20に形成された孔に対向して配置可能な第1の開口部42及び第2の開口部44を有している。すなわち、第1の開口部42は側壁部30−5に形成されており、第2の開口部44は側壁部30−6に形成されている。リベット案内孔34は、リベット6の長手方向に沿って側壁部30−5及び30−6を貫通して延びていると共に、リベット6の長手方向に対して交差する方向に沿って延びて、外部とリベット保持孔32とを連通している。このようにして、リベット案内孔34は、3つの開口部、すなわち、第3の開口部46と、第4の開口部48と、第5の開口部50とを有している。第3の開口部46は、引張りばね8の配置側のばね側壁部30−1に形成されており、リベット6を嵌入できるように該リベット6の長手方向に沿って開口している。第4の開口部48は、リテーナ3の一方の側壁部に沿って開口するように、側壁部30−5に形成されており、第1の開口部42に連通している。第5の開口部50は、リテーナ3の他方の側壁部に沿って開口するように、側壁部30−6に形成されており、第2の開口部44に連通している。
リベット保持孔32は、リベット6のほぼ中央部(リベットの所望の部分)を保持する中央空所部40(空所部)を有している。
引張りばね8の一端をリベット6のほぼ中央部に案内可能な案内部36は、上壁部30−3と下壁部30−4を貫通する、中央空所部40を通って上下方向に延びる引張りばね案内孔38を備えている。引張りばね案内孔38は、図3Cで見て、側壁部30−5と30−6とのほぼ中間位置に形成されており、リベット保持孔32にリベット6が配置されたとき、リベット6のほぼ中央部を、引張りばね案内孔38を通して目視できるようになっている。なお、引張りばね案内孔38は、上壁部30−3と下壁部30−4を貫通して延在させる必要はなく、下壁部30−4から少なくとも中央空所部40まで延在していればよい。引張りばね案内孔38を通して、リベット6のほぼ中央部を目視できるようにすればよく、上壁部30−3まで延在させる必要はない。
引張りばね案内孔38は、中央空所部40を介して、リベット保持孔32とリベット案内孔34とに対して交差する方向に延びており、リテーナ開口部22に向けて開口する第6の開口部52と、リテーナ3の背壁部18と対向する第7の開口部54とを備えている。第6の開口部52は下壁部30−4に形成されており、第7の開口部54は上壁部30−3に形成されている。引張りばね案内孔38は、さらに、引張りばね8の配置側に、第3の開口部46と交差する第8の開口部56を備えている。第8の開口部56は、ばね側壁部30−1に形成されており、第6の開口部52から、第7の開口部54まで延在している。引張りばね案内孔38は、さらに、中央空所部40を越えて第8の開口部56とは反対側に、リテーナ3の長手方向に沿って延びており、図3Cで見て、延長孔38’を備えている。延長孔38’は、第6の開口部52と第7の開口部54を部分的に形成している。このようにして、中央空所部40を越えた延長孔38’を形成することにより、引張りばね8のフック状の第2端部16を、延長孔38’を通して中央空所部40に案内するとき、第2端部16の先端がリベット6を越して、該第2端部16の先端をリベット6と背壁部18との間に配置できることから、フック状の第2端部16をリベット6のほぼ中央部に容易に引っ掛けることが可能となる。
リベット保持孔32は、リベット6の直径と略等しく、リベット案内孔34は、リベット6の直径よりも小さくなっている。引張りばね位置決め装置30は、弾性体、好ましくは樹脂から形成されている。引張りばね位置決め装置30を、リテーナ3内のリベット6に取り付けるには、リベット案内孔34を押し広げて、リベット6を通過させ、リベット6をリベット保持孔32に嵌め込む。具体的には、リベット6をリベット案内孔34を通すとき、リベット6の長手方向のほぼ全体が第3の開口部46を通り、リベット6の両端側が、第4の開口部48と第5の開口部50とを通りながら、引張りばね位置決め装置30は、リベット6に向けて押圧されながら移動する。このようにして、リベット6をリベット案内孔34を通すとき、引張りばね位置決め装置30の弾性力に抗して、引張りばね位置決め装置30はリベット6に向けて押圧され、リベット6によりリベット案内孔34が押し広げられて、リベット6が通過する。リベット6がリベット保持孔32に嵌め込まれたとき、押し広げられたリベット案内孔34は、弾性作用によりリベット6の直径よりも小さい状態に復帰し、引張りばね位置決め装置30の抜けが防止される。
リベット6がリベット保持孔32に嵌め込まれたとき、リベット6は、リベット保持孔32の第1開口部42及び第2の開口部44を通って延在する状態となる。このとき、リベット6のほぼ中央部は、リベット保持孔32の中央空所部40に位置決めされ、リベット6のほぼ中央部は、第6の開口部52を介して目視可能な状態となる。そして、引張りばね8のフック状の第2端部16を第6の開口部52を介して、中央空所部40に位置するリベット6の中央付近に引掛けることにより、引張りばね8をリベット6の中央に引掛けることができる。
引張りばね位置決め装置30は、リベット6に引張りばね8の一端を装着した後、リベット6から取り外すこともできるし、そのまま装着して使用することもできる。このように恒久的に装着することにより、引張りばね8の引張り力を越えた外力が、該引張りばね8のフック状の第2端部16に作用したとしても、第2端部16は引張りばね案内孔38を形成する内壁部に支持された状態となって、外力等での引張りばね8の移動がなくなり、リテーナとの干渉もなくなる。
図4は、第二の実施例の引張りばね位置決め装置30の詳細を示す。図4−Aは、第二実施例の引張りばね位置決め装置の正面図、図4−Bは側面図、図4−Cは上面図である。
本実施例では、シャフト部は、リテーナ3の側壁部20に対向して形成された孔を通して固定されたリベット6であり、これによって、リベット6は、リテーナ3の長手方向に対して交差する方向に沿って延びた状態となっている。
引張りばね位置決め装置30は、第一の実施例と同様に、リベット6に着脱可能に取り付けられる取付け部と、リベット6に取付け部が取り付けられたときに、引張りばね8の一端をシャフト部のほぼ中央部(所望の部分)に案内可能な案内部とを備えている。
引張りばね位置決め装置30は、リテーナ開口部22側に配置される上面部61と、リテーナ3の一方の側壁部20に沿って前記上面部の一端部から延びる第1の側面部58と、前記リテーナの他方の側壁部20に沿って前記上面部61の他端から延びる第2の側面部60とを備えて、断面コの字型をしている。
取付け部は、リベット6に挿入可能な挿入部を備えている。挿入部は、リベット6を保持するためのリベット保持孔32’と、リベット6をリベット保持孔32’に案内させるためのリベット案内孔34’とを備えている。
リベット保持孔32’は、リテーナ3の一方の側壁部20に形成された孔に対向して配置可能な、第1の側面部58に貫通して形成された第1の保持孔62と、リテーナ3の他方の側壁部20に形成された孔に対向して配置可能な、第2の側面部60に貫通して形成された第2の保持孔64とを備えている。第1の保持孔62と第2の保持孔64は、互いに整合する位置に形成されており、断面コの字型によって形成される内部空間を介して連通している。
リベット案内孔34’は、第1の案内孔66と、第2の案内孔68とを備えている。第1の案内孔66は、第1の側面部58に貫通して形成されており、引張りばね8の配置側の外部から第1の保持孔62まで延び、該第1の保持孔62にリベット6を通すことができるようになっている。
第2の案内孔68は、第2の側面部60に貫通して形成されており、引張りばね8の配置側の外部から第2の保持孔64まで延び、該第2の保持孔64にリベット6を通すことができるようになっている。第1の案内孔66と第2の案内孔68は、互いに整合する位置に形成されており、断面コの字型によって形成される内部空間を介して連通している。
案内部は、上面部61に貫通して形成された引張りばね案内スロット70を備えている。引張りばね案内スロット70は、第1の側面部58と第2の側面部60とのほぼ中間部分(所望の部分)に形成されており、上面部61の引張りばね8の配置側端部61aから、上面部の反対側端部61bの手前まで延びている。引張りばね案内スロット70は、図4−Cで見て、第1の保持孔62及び第2の保持孔64を越えて上面部の反対側端部61bまで延びる延長スロット70’を備えている。このようにして、リベット6が、第1及び第2の案内孔66、68を通して第1及び第2の保持孔62、64に保持されたときに、引張りばね案内スロット70を通してリベット6のほぼ中央部を臨むことができる。
リベット保持孔32’は、リベット6の直径と略等しく、リベット案内孔34’は、リベット6の直径よりも小さい。引張りばね位置決め装置30は、弾性材料好ましくは金属から形成されている。該引張りばね位置決め装置30を、リテーナ3内のリベット6に取り付けるには、リベット案内孔34を広げて、リベット6を通過させ、リベット6をリベット保持孔32に嵌め込む。そして、引張りばね8の一端を引張りばね案内スロット70を介して、リベット6の中央付近に引掛けることにより、引張りばね8をリベット6の中央に引掛けることができる。引張りばね位置決め装置30は、リベット6に引張りばね8の一端を装着した後、リベット6から取り外すこともできるし、そのまま装着して使用することもできる。恒久的に装着することにより、外力等での引張りばね8の移動がなくなり、リテーナとの干渉もなくなる。
図5は、第三の実施例の引張りばね位置決め装置30の詳細を示す。図5−Aは、第三実施例の引張りばね位置決め装置の正面図、図5−Bは側面図、図5−Cは底面図である。
第三実施例の引張りばね位置決め装置は、第一実施例の装置と比較して、リベット案内孔34がない構成となっている。本実施例では、シャフト部は、リテーナ3の側壁部20に対向して形成された孔を通して固定されたリベット6であり、これによって、リベット6は、リテーナ3の長手方向に対して交差する方向に沿って延びている。
第三実施例の引張りばね位置決め装置30は、第一の実施例と同様に、リベット6に着脱可能に取り付けられる取付け部と、リベット6に取付け部が取り付けられたときに、引張りばね8の一端をシャフト部のほぼ中央部(所望の部分)に案内可能な案内部とを備えている。
該引張りばね位置決め装置30は、リテーナ3の内側に収まる寸法の、矩形体の形状をしており、引張りばね8と対向して配置される矩形状の引張りばねばね側壁部30−1と、該引張りばね側壁部30−1に対して反対側すなわちアームピース2側に配置される矩形状のアームピース側壁部30−2と、リテーナ3の背壁部18と対向して配置される矩形状の上壁部30−3と、リテーナ開口部22側に配置される矩形状の下壁部30−4と、リテーナ3の一方の側壁部20と対向して配置される矩形状の側壁部30−5と、リテーナ3の他方の側壁部20と対向して配置される矩形状の側壁部30−6とを備えている。
取付け部は、リベット6を挿入可能な挿入部を備えている。該挿入部は、リベット6を保持するためのリベット保持孔32を備えている。リベット保持孔32は、リベット6の長手方向に沿って延びて側壁部30−5と側壁部30−6を貫通しており、その両端に、リテーナ3の側壁部20に形成された孔に対向して配置可能な第1及び第2の開口部42、44を有している。すなわち、第1の開口部42は側壁部30−5に形成されており、第2の開口部44は側壁部30−6に形成されている。リベット6を第1及び第2の開口部42、44を通すことによって、リベット6をリベット保持孔32に配置することができる。リベット保持孔32は、リベット6のほぼ中央部を保持する中央空所部40を有している。
引張りばね8の一端をリベット6のほぼ中央部(所望の部分)に案内可能な案内部36は、上壁部30−3と下壁部30−4を貫通する、中央空所部40を通って上下方向に延びる引張りばね案内孔38を備えている。引張りばね案内孔38は、図5Cで見て、側壁部30−5と30−6とのほぼ中間位置に形成されており、リベット保持孔32にリベット6が配置されたとき、リベット6のほぼ中央部を、引張りばね案内孔38を通して目視できるようになっている。なお、引張りばね案内孔38は、上壁部30−3と下壁部30−4を貫通して延在させる必要はなく、下壁部30−4から少なくとも中央空所部40まで延在していればよい。引張りばね案内孔38を通して、リベット6のほぼ中央部を目視できるようにすればよく、上壁部30−3まで延在させる必要はない。
引張りばね案内孔38は、中央空所部40を介して、リベット保持孔32に対して交差する方向に延びており、リテーナ開口部22に向けて開口する第6の開口部52と、リテーナ3の背壁部18と対向する第7の開口部54とを備えている。
第6の開口部52は下壁部30−4に形成されており、第7の開口部54は上壁部30−3に形成されている。引張りばね案内孔38は、また、引張りばね8配置側に開口する第8の開口部56を備えている。第8の開口部56は、ばね側壁部30−1に形成されており、第6の開口部52から、第7の開口部54まで延在している。引張りばね案内孔38は、さらに、中央空所部40を越えて前記第8の開口部56とは反対側に、リテーナ3の長手方向に沿って延びており、図5Cで見て、延長孔38’を備えている。延長孔38’は、第6の開口部52と第7の開口部54を部分的に形成している。
リベット保持孔32は、リベット6の直径と略等しく、引張りばね位置決め装置30は、弾性材料、例えば、樹脂又は金属から形成されている。もっとも、本実施例ではリベット案内孔34が形成されていないため、引張りばね位置決め装置30を弾性材料から形成する必要はない。
引張りばね位置決め装置30を、リテーナ3内のリベット6に取り付けるには、リテーナ3の側壁部20に対向して形成される孔と、第1及び第2の開口部42、44をそれぞれ位置合わせして、リベット6をそれらに通す。そして、引張りばね8の一端を第6の開口部52を介して、リベット6の中央付近に引掛けることにより、引張りばね8をリベット6の中央に引掛けることができる。引張りばね位置決め装置30は、リベット6に引張りばね8の一端を装着した後、そのまま装着して使用する。このように、恒久的に装着することにより、外力等での引張りばね8の移動がなくなり、リテーナとの干渉もなくなる。
図6は、第四の実施例の引張りばね位置決め装置30の詳細を示す。図6−Aは、第四実施例の引張りばね位置決め装置の正面図、図6−Bは側面図、図6−Cは底面図である。
引張りばね位置決め装置30は、リテーナ3に着脱可能に取り付けられる取付け部と、リテーナ3に取付け部が取り付けられたときに、引張りばね8の一端をシャフト部74のほぼ中央部に案内可能な案内部36とを備えている。
引張りばね位置決め装置30は、リテーナ3の側壁部20内面と対向する、互いに離間した一対の側壁部72、73と、該一対の側壁部72、73を連結するシャフト部74と、引張りばね8側とは反対側に設けられた、該一対の側壁部72、73を連結する連結部75とを備えており、これらが一体的に成形されてている。このように一体的に形成することにより、引張りばね位置決め装置30は、断面コ字形のリテーナ3の内側に収めることができるような概ね矩形体の形状をしている。引張りばね位置決め装置30は、引張りばね8と対向して配置されるばね側壁面30−1と、引張りばね側壁面30−1に対して反対側すなわちアームピース2側に配置されるアームピース側壁面30−2と、リテーナ3の背壁部18と対向して配置される上壁面30−3と、リテーナ開口部22側に配置される下壁面30−4と、リテーナ3の一方の側壁部20と対向して配置される側壁面30−5と、リテーナ3の他方の側壁部20と対向して配置される側壁面30−6とを備えている。なお、連結部75は必ずしも設ける必要はなく、十分な強度を確保することにより、一対の側壁部72、73をシャフト部74だけで連結するようにしてもよい。
案内部36は、シャフト部74の周囲で一対の側壁部72、73内面間に形成された空間部76から構成されている。空間部76は、図6−Cで見て、シャフト部74の長手方向に対して交差方向に延びており、また、図6−Aで見て、上下方向に延びている。引張りばね8の一端は、空間部76を介して、シャフト部74のほぼ中央部に引掛けることが可能となっている。
シャフト部74は、リテーナ3の長手方向に対して交差方向に延びており、引掛け部80と、拡径部82とを有している。引掛け部80は、リテーナ3の側壁部72、73間のほぼ中央(所望の部分)に設けられている。拡径部82は、引掛け部80の両側に設けられ該引掛け部80より拡大した径方向寸法を有しており、一対の側壁部72、73の内面に連結されている。引張りばね8の一端は、空間部76を介して、シャフト部74の引掛け部80に引掛けることが可能となっている。拡径部82が設けられていることにより、引張りばね8の一端は、シャフト部74のほぼ中央部としての引掛け部80に安定的に位置決めされる。
空間部76は、リテーナ3の長手方向に沿って延びてリテーナ開口部22側の下壁面30−4に形成された第9の開口部84と、引張りばね8と対向する側のばね側壁面30−1に形成された第10の開口部86と、リテーナ3の長手方向に沿って延びてリテーナ3の背壁部18側の上壁面30−3に形成された第11の開口部88とを備えている。引張りばね8の一端を、第9の開口部84を介してシャフト部74の引掛け部80に引掛けることができる。
取付け部は、リテーナ3の側壁部20内面に係合するに係合部78を備えている。係合部78をリテーナ3の側壁部20内面に係合することによって、引張りばね保持装置30をリテーナ3の内側に固定することができ、これによって、シャフト部74をリテーナ3に対して固定状態に配置できる。係合部78は、凸状の形状をしており、側壁面30−5と側壁面30−6に形成されている。係合部78は、シャフト部74と同心状になるように整合して設けられている。リテーナ3の側壁部72、73内面には、凸状の係合部78が嵌入する凹状の係合受け部が形成されている。係合部78を凹状の形状にし、係合受け部を凸状の形状にするようにしてもよい。
一対の側壁部である第1及び第2の側壁部72、73は、それぞれ、第1及び第2の弾性部90、92を有しており、該弾性部90、92を押圧して引張りばね位置決め装置30をその幅方向に縮ませて、係合部78をリテーナ3の側壁部20内面に係合可能である。弾性部90、92は、2つの係合部78の近接位置にそれぞれ設けられた第1及び第2の空所部94、96からなる。第1の空所部94は、リテーナ開口部22側に開口する第12の開口部98と、リテーナ3の側壁部20内面側に開口する第13の開口部100と、引張りばね8の配置側に開口する第14の開口部102とを備え、12、13及び14の開口部98、100、102はそれぞれ連通している。第2の空所部96は、リテーナ開口部22側に開口する第15の開口部104と、リテーナの側壁部20内面側に開口する第16の開口部106と、引張りばね8の配置側に開口する第17の開口部108とを備え、15、16及び17の開口部104、106、108はそれぞれ連通している。
引張りばね位置決め装置30は樹脂又は金属インサート成形で形成されている。引張りばね位置決め装置30を、リテーナ3内に取り付けるには、第1及び第2の弾性部を押圧して、第1及び第2の空所部94、96を撓ませることにより、引張りばね位置決め装置を幅方向に縮ませる。そして、その状態で、上壁面30−3がリテーナ3の背壁部18と対向して配置されるように、引張りばね位置決め装置30をリテーナの開口部22を介してリテーナ3内に挿入し、係合部78をリテーナ3の係合受け部に嵌め込む。これにより、引張りばね位置決め装置30を、リテーナ3の内側に固定状態に配置することができる。さらに、引張りばね8の一端を第9の開口部84を介して、引掛け部80に引掛けることにより、引張りばね8をシャフト部74の中央に引掛けることができる。引張りばね位置決め装置30は、引掛け部80に引張りばね8の一端を装着した後、そのまま装着して使用する。このように、恒久的に装着することにより、外力等での引張りばね8の移動がなくなり、リテーナとの干渉もなくなる。
なお、リベットの両側に一対の半湾曲状のキャップを着脱自在に取り付けて、キャップ間にリベットのほぼ中央部を露出させるようにしてもよい。この場合、コ字状のアームによってキャップを連結して、該一対のキャップをリベットに同時に取り付けることができるようにしてもよい。
図7は、リテーナ3が湾曲した形状のワイパーアームを示している。この形態においては、引張りばね8の第2端部16が引掛けられる所望の位置は、リベット6のほぼ中央部とはならない。この形態のリテーナ3に適用される引張りばね位置決め装置30においては、案内部36及び引張りばね案内スロット70は引張りばね8の一端をリベット6の所望の位置に案内する位置に形成される。また、同様に、引掛け部80が設けられる所望の位置は、リテーナ3の側壁部72、73間のほぼ中央とはならない。引掛け部80は、引張りばね8の一端を固定したい、リテーナ3の側壁部72、73間の所望の位置に設けられる。所望の位置は、リテーナ3、引張りばね8の形状等により決定される。
本実施形態におけるワイパーアームは、その内側に、上述した第一実施例乃至第四実施例の引張りばね位置決め装置30のいずれかを備えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、引張りばねをリベットに引掛ける際、引張りばねをリベットの所望の位置(例えば中央)に引掛けることが可能となり、所望の位置(例えば中央)に寄せる作業が廃止できるので、組み付け作業を簡略化できる、という効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、引張りばねのリベットへの組み付け後、外力等での引張りばねの移動がなくなり、恒久的にリテーナとの干渉もなくなる、という効果を奏することができる。
ワイパーアームの上面図である。 ワイパーアームの側面図である。 ワイパーアームの一部の側面図である。 ワイパーアームの一部の底面図である。 図1−Dの部分拡大図である。 本願発明に係る引張りばね位置決め装置を備えたワイパーアームの部分底面図である。 第一実施例の引張りばね位置決め装置の正面図である。 同じく、引張りばね位置決め装置の側面図である。 同じく、引張りばね位置決め装置の底面図である。 第一実施例の変形例の引張りばね位置決め装置の正面図である。 同じく、引張りばね位置決め装置の側面図である。 同じく、引張りばね位置決め装置の上面図である。 第二実施例の引張りばね位置決め装置の正面図である。 同じく、引張りばね位置決め装置の側面図である。 同じく、引張りばね位置決め装置の底面図である。 第三実施例の引張りばね位置決め装置の正面図である。 同じく、引張りばね位置決め装置の側面図である。 同じく、引張りばね位置決め装置の底面図である。 変形例のリテーナの底面図である。
符号の説明
1 ワイパーアーム 2 アームピース
3 リテーナ 4 軸部
5 アームヘッド 6 リベット
8 引張りばね 10 連結部材
12 ピン 14 第1端部
16 第2端部 18 背壁部
20 側壁部 22 リテーナ開口部
30 引張りばね位置決め装置 30−1 引張りばね側壁部
30−2 アームピース側壁部 30−3 上壁部
30−4 下壁部 30−5 側壁部
30−6 側壁部 32 リベット保持孔
32’ リベット保持孔 34 リベット案内孔
34’ リベット案内孔 36 案内部
38 引張りばね案内孔 38’ 延長孔
40 中央空所部 42 第1の開口部 44 第2の開口部 46 第3の開口部
48 第4の開口部 50 第5の開口部
52 第6の開口部 54 第7の開口部
56 第8の開口部 58 第1の側面部
60 第2の側面部 61 上面部
61a 配置側端部 61b 反対側端部
62 第1の保持孔 64 第2の保持孔
66 第1の案内孔 68 第2の案内孔
70 引張りばね案内スロット 70’ 延長スロット
72 第1の側壁部 73 第2の側壁部
74 シャフト部 76 空間部
78 係合部 80 引掛け部
82 拡径部 84 第9の開口部
86 第10の開口部 88 第11の開口部
90 第1の弾性体 92 第2の弾性体
94 第1の空所部 96 第2の空所部
98 第12の開口部 100 第13の開口部
102 第14の開口部 104 第15の開口部
106 第16の開口部 108 第17の開口部

Claims (28)

  1. アームピースを介してワイパーブレードに連結されるリテーナを、該リテーナに回動可能に連結されたアームヘッドに対して回動方向に付勢させて、前記ワイパーブレードの被払拭面への押圧力を発生させる引張りばねを、前記リテーナに対して固定状態に配置可能なシャフト部に引掛ける位置を決める引張りばね位置決め装置において、
    前記シャフト部又は前記リテーナの少なくとも一方に着脱可能に取り付けられる取付け部と、
    前記シャフト部又は前記リテーナの少なくとも一方に、前記取付け部が取り付けられたときに、前記引張りばねの一端を前記シャフト部の所望の部分に案内可能な案内部とを備えたことを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  2. 請求項1に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記リテーナは、背壁部と、該背壁部の両端のそれぞれから延在する側壁とを備えて、開口部を有する断面コ字形となっており、
    前記シャフト部は、前記リテーナの側壁に対向して形成された孔を通して固定されたリベットであり、これによって、前記リベットは、前記リテーナの長手方向に対して交差する方向に沿って延びており、
    前記取付け部が前記リベットに取り付けられるとき、前記取付け部は、前記リベットを挿入可能な挿入部を備えていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  3. 請求項2に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記挿入部は、前記リベットを保持するためのリベット保持孔と、前記リベットを前記リベット保持孔に案内させるためのリベット案内孔とを備えており、
    前記リベット保持孔は、前記リベットの長手方向に沿って延びて、その両端に、前記リテーナの側壁に形成された孔に対向して配置可能な第1及び第2の開口部を有しており、
    前記リベット案内孔は、前記リベットの長手方向に沿って延びると共に、前記リベットの長手方向に対して交差する方向に沿って延びて、前記リベット保持孔と連通しており、
    前記リベット案内孔は、前記引張りばねの配置側に、前記リベットを嵌入できるように該リベットの長手方向に沿って開口した第3の開口部と、前記リテーナの一方の側壁に沿って開口すると共に前記第1の開口部に連通する第4の開口部と、前記リテーナの他方の側壁に沿って開口すると共に前記第2の開口部に連通する第5の開口部とを有していることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  4. 請求項3に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記リベット保持孔は、前記リベットの直径と略等しく、
    前記リベット案内孔は、前記リベットの直径よりも小さく、
    前記リベット案内孔を広げて、前記リベットを通過させることができるように、前記引張りばね位置決め装置は弾性体から形成されていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  5. 請求項3に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記リベット保持孔は、前記リベットの所望の部分を保持する空所部を有しており、
    前記案内部は、前記空所部まで延在する引張りばね案内孔を備えていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  6. 請求項5に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね案内孔は、前記空所部を介して、前記リベット保持孔と前記リベット案内孔とに対して交差する方向に延びており、前記リテーナの開口部に向けて開口する第6の開口部と、前記リテーナの背壁部と対向する第7の開口部とを備えていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  7. 請求項6に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね案内孔は、さらに、前記引張りばね配置側に、前記第3の開口部と交差する第8の開口部を備えていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  8. 請求項7に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね案内孔は、さらに、前記空所部を越えて前記第8の開口部とは反対側に、前記リテーナの長手方向に沿って延びていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  9. 請求項2に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね位置決め装置は、
    前記リテーナの開口部側に配置される上面部と、前記リテーナの一方の側壁部に沿って前記上面部の一端部から延びる第1の側面部と、前記リテーナの他方の側壁部に沿って前記上面部の他端から延びる第2の側面部とを備えて、断面コの字型をしており、
    前記挿入部は、前記リベットを保持するためのリベット保持孔と、前記リベットを前記リベット保持孔に案内させるためのリベット案内孔とを備えており、
    前記リベット保持孔は、
    前記リテーナの一方の側壁に形成された孔に対向して配置可能な、前記第1の側面部に貫通して形成された第1の保持孔と、
    前記リテーナの他方の側壁に形成された孔に対向して配置可能な、前記第2の側面部に貫通して形成された第2の保持孔とを備えており、
    前記リベット案内孔は、
    前記引張りばねの配置側から前記第1の保持孔まで延び、該第1の保持孔に前記リベットを通すことができる、前記第1の側面部に貫通して形成された第1の案内孔と、
    前記引張りばねの配置側から前記第2の保持孔まで延び、該第2の保持孔に前記リベットを通すことができる、前記第2の側面部に貫通して形成された第2の案内孔とを備えており、
    前記案内部は、前記引張りばねの配置側から延びる、前記上面部に貫通して形成された引張りばね案内スロットを備えており、
    前記リベットが、前記第1及び第2の案内孔を通して前記第1及び第2の保持孔に保持されたときに、前記引張りばね案内スロットを通して前記リベットの所望の部分を臨むことができることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  10. 請求項3乃至9のいずれか一項に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね位置決め装置は、前記リベットに前記引張りばねの一端が装着された状態で、前記リベットから取り外し可能となっていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  11. 請求項2に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記挿入部は、前記リベットを保持するためのリベット保持孔を備えており、
    前記リベット保持孔は、前記リベットの長手方向に沿って延びて、その両端に、前記リテーナの側壁に形成された孔に対向して配置可能な第1及び第2の開口部を有しており、
    前記リベットを前記第1及び第2の開口部を通すことによって、前記リベットを前記リベット保持孔に配置することを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  12. 請求項11に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記リベット保持孔は、前記リベットの所望の部分を保持する空所部を有しており、
    前記案内部は、前記空所部まで延在する引張りばね案内孔を備えていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  13. 請求項12に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね案内孔は、前記空所部を介して、前記リベット保持孔に対して交差する方向に延びており、前記リテーナの開口部に向けて開口する第6の開口部と、前記リテーナの背壁部と対向する第7の開口部とを備えていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  14. 請求項13に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね案内孔は、さらに、前記引張りばね配置側に開口する第8の開口部を備えていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  15. 請求項14に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね案内孔は、さらに、前記空所部を越えて前記第8の開口部とは反対側に、前記リテーナの長手方向に沿って延びていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  16. 請求項11乃至15のいずれか一項に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね位置決め装置は、前記リベットに前記引張りばねの一端が装着された状態で、前記リベットに装着状態に保持されていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  17. 請求項1に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記リテーナは、背壁部と、該背壁部の両端のそれぞれから延在する側壁とを備えて、開口部を有する断面コ字形となっており、
    前記引張りばね位置決め装置は、前記リテーナの側壁部内面と対向する、互いに離間した一対の側壁部と、前記一対の側壁部を連結する前記シャフト部とを備え、
    前記案内部は、前記シャフト部の周囲で前記一対の側壁部内面間に形成された空間部を備えており、
    前記引張りばねの一端は、前記空間部を介して、前記シャフト部の所望の部分に引掛けることが可能となっており、
    前記取付け部は、前記リテーナの側壁部内面に係合する係合部を備えており、該係合部を前記リテーナの側壁部内面に係合することによって、該引張りばね保持装置を前記リテーナの内側に固定することができ、これによって、前記シャフト部を前記リテーナに対して固定状態に配置できることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  18. 請求項17に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記シャフト部は、前記リテーナの長手方向に対する交差方向において、前記リテーナの側壁部間の所望の部分に設けられた引掛け部と、該引掛け部の両側に設けられた該引掛け部より拡大した径方向寸法を有する、前記一対の側壁部内面に連結される拡径部とを有しており、
    前記引張りばねの一端は、前記空間部を介して、前記シャフト部の引掛け部に引掛けることが可能となっていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  19. 請求項18に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記係合部は、凸状の形状をしており、前記リテーナの側壁部内面には、前記凸状の係合部が嵌入する凹状の係合受け部が形成されていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  20. 請求項19に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記空間部は、
    前記リテーナの長手方向に沿って延びて前記リテーナの開口部側に形成された第9の開口部と、
    前記引張りばねと対向する側に形成された第10の開口部と、
    前記リテーナの長手方向に沿って延びて前記リテーナの背壁部側に形成された第11の開口部とを備えており、
    前記引張りばね一端を、前記第9の開口部を介して前記シャフト部の引掛け部に引掛けることができることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  21. 請求項20に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記一対の側壁部である前記第1及び第2の側壁部は、それぞれ、第1及び第2の弾性部を有しており、該弾性部を押圧して前記引張りばね位置決め装置の幅方向を縮ませて、前記係合部を前記リテーナの側壁部内面に係合可能としたことを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  22. 請求項21に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記弾性部は、前記2つの係合部の近接位置にそれぞれ設けられた第1及び第2の空所部からなることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  23. 請求項22に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記第1の空所部は、前記リテーナの開口部側に開口する第12の開口部と、前記リテーナの側壁部内面側に開口する第13の開口部と、前記引張りばねの配置側に開口する第14の開口部とを備え、前記12、13及び14の開口部はそれぞれ連通しており、
    前記第2の空所部は、
    前記リテーナの開口部側に開口する第15の開口部と、
    前記リテーナの側壁部内面側に開口する第16の開口部と、
    前記引張りばねの配置側に開口する第17の開口部とを備え、
    前記15、16及び17の開口部はそれぞれ連通していることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  24. 請求項1乃至23のいずれか一項に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記引張りばね位置決め装置は、樹脂又は金属で形成されていることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  25. 請求項1乃至24のいずれか一項に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記シャフトの所望の部分は、該シャフトのほぼ中央部であることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  26. 請求項5乃至16のいずれか一項に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記リベットの所望の部分は、該リベットのほぼ中央部であり、
    前記空所部は、中央空所部であることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  27. 請求項18乃至23のいずれか一項に記載の引張りばね位置決め装置において、
    前記リテーナの側壁部間の所望の部分は、該側壁間のほぼ中央であることを特徴とする引張りばね位置決め装置。
  28. 請求項1乃至27に記載の引張りばね位置決め装置を備えるワイパーアーム。
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