JP4862815B2 - 電力制御装置、これを用いた熱処理装置、電力制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

電力制御装置、これを用いた熱処理装置、電力制御方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、半導体製造装置等に用いる加熱ヒータ等の電力使用系に電力を供給する電力制御装置、これを用いた熱処理装置、電力制御方法及び記憶媒体に関する。
一般に、電源からの電力を電力使用系へ供給するには、電力使用系の負荷の増減に応じて供給電力を制御するために電力制御装置が用いられる。ここで、電力使用系として半導体ウエハ等に熱処理を施す熱処理装置に設けた加熱ヒータを例にとって従来の電力制御装置について説明する。
図5は熱処理装置に設けられた従来の電力制御装置を示すブロック構成図である。図示するように、この熱処理装置1では、電源2から送られてくる電力を、給電線4を介して熱処理部6へ供給するようになっており、この給電線の途中に電力制御装置8が設けられている。
まず、上記熱処理部6の構成について簡単に説明すると、この熱処理部6は、下端が開放された有天井の円筒体状に成形された処理容器10を有しており、この処理容器10の全体は例えば石英ガラスにより形成されている。この処理容器10の下端の開口部は、蓋部12により図示しないOリング等のシール部材を介して気密に開閉可能に閉じられている。
この蓋部12は、昇降エレベータ14により支持されており、この昇降エレベータ14を上下方向へ駆動することにより、上記蓋部12が開閉される。この蓋部12上には、回転可能に支持された石英ガラス製の保温筒16が設けられ、この保温筒16上に被処理体として例えば半導体ウエハWを保持する保持手段18が設けられる。この保持手段18は、例えば石英ガラス製のウエハボートよりなり、このウエハボート中に上記半導体ウエハを複数段に亘って上下方向に等間隔で支持するようになっている。
この処理容器10の下部側壁には、熱処理に必要な各種のガスを処理容器10内へ供給するガス供給手段20が設けられている。このガス供給手段20としては、例えば石英ガラス製のガスノズルが用いられている。図示例ではガスノズルは1本のみ記載しているが、使用するガス種に応じてガスノズルは複数個設けることができる。この処理容器10の天井部には排気口22が設けられており、この排気口22には容器内の雰囲気を排気する排気系24が設けられている。
具体的には、この排気系24は、上記排気口22に接続された排気通路26を有しており、この排気通路26には、容器内の圧力を調整する圧力調整弁28及び真空ポンプ30が順次介設されて、容器内を所定の圧力に維持できるようになっている。
そして、上記処理容器10の外周には、上記半導体ウエハWを加熱するための電力使用系としての加熱手段32が設けられている。この加熱手段32は、上記処理容器10の外周を囲むようにして配置された円筒体状の加熱ヒータよりなり、この加熱手段32に上記給電線4が接続されている。尚、この円筒体状の加熱ヒータが上下方向において複数段のゾーンに電気的に分割されて、各ゾーン毎に個別に温度制御できるようにした構造も用いることができる。
さて、上述のような加熱手段32に接続された給電線4の途中に設けられる上記電力制御装置8は、上記電源2からの電圧を所望の電圧に変換する電源トランス34を有しており、この電源トランス34は給電線4の最上流側(電源2側)に介設されている。
この電源トランス34よりも下流側の給電線4には、電力使用系である加熱手段32へ供給する電力を制御する電力制御部36及び加熱手段32へ供給される電力を検出する電力検出部38が順次設けられている。上記電力制御部36は例えばサイリスタよりなり、これに入力される駆動信号により上記サイリスタの点弧角(導通角)を変化させることにより上記加熱手段32へ供給する電力を制御するようになっている。
また上記電力検出部38は、上記給電線4に流れる電流を検出する電流センサ40と加熱手段32に印加される電圧を検出する電圧センサ42とを有しており、上記電流センサ40と電圧センサ42の出力側は、各出力値を実効値に変換する実効値変換器44、46にそれぞれ接続されている。
更に、上記両実効値変換器44、46の各出力側は、電力算出器48へ接続されており、ここで実効電流と実効電圧との積を取ることによって電力を算出し、この算出した電力値を出力するようになっている。このように、上記電力検出部38が構成されており、電力値を求めるようになっている。
一方、この電力制御装置8は、この熱処理装置1の全体の動作を制御するコンピュータよりなる主制御部(図示せず)から入力される予め設定された指示値と電力使用系である加熱手段32の動作状態とを比較するための偏差比較部50を有している。上記主制御部は、処理の手順が予め設定されたプログラム(レシピ)に応じて動作の指示を行い、この手順に従って、例えば熱処理のための目標とするウエハ温度が指示値として入力されてくる。
そして、電力使用系としての上記加熱手段32には、この電力使用系の動作状態を検出する動作状態検出部52が設けられている。この動作状態検出部52としては、ここでは温度検出器54が設けられており、この加熱手段32の温度(ウエハ温度)等を検出するようになっている。実際には、この温度検出器54は、処理容器10内にも設けられており、温度検出器54の検出値を上記偏差比較部50へ入力するようになっている。
この動作状態検出部52を形成する温度検出器としては、例えば熱電対や放射温度計等を用いることができる。そして、この偏差比較部50では、上記主制御部側から入力される指示値と上記温度検出器54から入力される検出値(温度)とに基づいてその偏差を求め、この偏差を相殺乃至減少させるために必要な電力を電力指示値として出力するようになっている。
この偏差比較部50の下流側には電力比較器56が設けられている。そして、この電力比較器56では、上記電力指示値と上記電力算出器48から出力される電力値とを比較し、これらの両値の差分を比較信号として出力するようになっている。このように、電力比較部56では、電力指示値と加熱手段32に現在投入されている電力値とが比較されて、その差分が出力される。
また、この電力比較部56の下流側には、上記比較信号に基づいて上記電力制御部36を駆動する駆動信号を出力する駆動信号生成部58が設けられている。この駆動信号を形成するために、上記電源トランス34の上流側の給電線4に接続されて供給電力のゼロクロスポイントを検出する同期検出用トランス60と、この同期検出用トランス60で得られた電源同期信号に基づいて三角波を形成するための三角波生成器62とが設けられており、この三角波生成器62からは上記電源2からの供給電力に同期した電源同期三角波信号を出力して上記駆動信号生成部58へ供給するようになっている。
従って、上記駆動信号生成部58では、上記比較信号と電源同期三角波信号とから上記電力制御部36を構成するサイリスタのオン、オフ信号を駆動信号として出力するようになっている。そして、この駆動信号に従って、上記電力制御部36をオン、オフ駆動することにより、上記加熱手段32に制御された電力を加え、この加熱手段32の温度、或いはウエハ温度を適正に維持するようになっている。
ところで、上述したような電力制御装置8にあっては、特に比較的大電力を消費する場合には電力使用系である加熱手段32や給電線4等の断線を早期に検出することが必要であるが、上述したような従来の電力制御装置にあっては断線を検出するための特段の回路を設けなかったり、或いは電力指示値に対して検出された電流の値が過度に小さい時に断線が生じた旨を判断するような外付け断線検出器を設けることが行われている。
また、断線検出の他の方法として、例えば特許文献1に開示されているように、温度センサの検出値が低くてサイリスタが連続的にオン状態になっている時に断線を認識するようにしたり、或いは特許文献2に開示されているように、ヒータに供給されている電流、電圧、電力の検出信号から所定のアルゴリズムに基づいて断線を認識するようにした方法が知られている。
特開平8−123245号公報 特開平11−054244号公報
しかしながら、上述したような外付け断線検出方法や特許文献1、2で開示されているような方法では、加熱ヒータが正常で且つ電力指示値が低い場合には、電流が小さくて電流ゼロ近傍の状態を断線の判断基準としなければならず、電流センサ等の精度に起因して誤判断が生ずる、といった問題があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、電力使用系に対する供給電力が小さい場合でも断線の発生を確実に認識することが可能な電力制御装置、これを用いた熱処理装置及び電力制御方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、電源から電力使用系へ供給する電力を点弧角の変化により制御する電力制御部と、前記電力使用系へ供給される電力を検出する電力検出部と、前記電力使用系の動作状態を検出する動作状態検出部と、予め設定された指示値と前記動作状態検出部の出力とを比較して電力指示値を出力する偏差比較部と、前記電力検出部の検出値と前記偏差比較部からの電力指示値とを比較して比較信号を出力する電力比較部と、前記電力比較部から出力される比較信号に基づいて前記電力制御部を駆動する駆動信号を出力する駆動信号生成部と、を有する電力制御装置において、前記電力比較部から出力される前記比較信号と予め設定された全点弧判断閾値とに基づいて前記電力制御部の点弧角がフルになる全点弧状態を検出する全点弧状態検出部と、前記電力検出部から出力される電流値と全点弧状態の時に前記電力使用系に流れる電流値よりも所定の割合だけ小さい値に予め設定された低電流閾値とに基づいて前記電力使用系へ供給される電流が所定値以下であることを検出する低電流状態検出部と、前記全点弧状態検出部の検出結果と前記低電流状態検出部の検出結果とに基づいて前記電力使用系に断線が発生しているか否かを判断して断線判断信号を出力する断線判断部と、を備えたことを特徴とする電力制御装置である。
このように、電力制御部の点弧角がフルになる全点弧状態を検出する全点弧状態検出部と、電力使用系へ供給される電流が所定値以下であることを検出する低電流状態検出部と、全点弧状態検出部の検出結果と低電流状態検出部の検出結果とに基づいて電力使用系に断線が発生しているか否かを判断して断線判断信号を出力する断線判断部とを設けるようにしたので、電力使用系に対する供給電力が小さい場合でも断線の発生を確実に認識することができる。
この場合、例えば請求項2に記載したように、前記電流の所定値は5〜20アンペアの範囲内である。
また例えば請求項3に記載したように、前記断線判断部は、断線を示す状態が所定の時間以上の長さだけ継続した時に前記断線判断信号を断線が発生した旨を示す状態に変化させる。
また例えば請求項4に記載したように、前記所定の時間は1〜5秒の範囲内である。
また例えば請求項5に記載したように、前記断線判断信号が、断線が発生した旨を示す状態になった時に動作する警報部を備える。
また例えば請求項6に記載したように、前記断線判断信号が、断線が発生した旨を示す状態になった時にその旨を表示する表示部を備える。
また例えば請求項7に記載したように、前記断線判断信号が、断線が発生した旨を示す状態になった時に前記電力使用系に対する電力供給を停止する電力供給遮断部を備える
また例えば請求項8に記載したように、前記断線判断信号は、上位の主制御部へ向けて出力される。
また例えば請求項9に記載したように、前記電力使用系は、半導体ウエハ等の被処理体に所定の熱処理を施すための熱処理装置に設けた加熱手段である。
また例えば請求項10に記載したように、前記動作状態検出部は、前記加熱部の温度を検出する温度検出器である。
請求項11に係る発明は、半導体ウエハ等の被処理体に対して所定の熱処理を施すための熱処理装置において、前記被処理体を収容する処理容器と、前記被処理体を保持する保持手段と、前記処理容器内へ必要なガスを供給するガス供給手段と、前記処理容器内の雰囲気を排気する排気手段と、前記被処理体を加熱するための電力使用系としての加熱手段と、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電力制御装置と、を備たことを特徴とする熱処理装置である。
この場合、例えば請求項12に記載したように、前記処理容器は、前記被処理体を1枚又は複数枚収容である大きさに設定されている。
請求項13に係る発明は、電源から電力使用系へ供給する電力を点弧角の変化により制御する電力制御部と、前記電力使用系へ供給される電力を検出する電力検出部と、前記電力使用系の動作状態を検出する動作状態検出部と、予め設定された指示値と前記動作状態検出部の出力とを比較して電力指示値を出力する偏差比較部と、前記電力検出部の検出値と前記偏差比較部からの電力指示値とを比較して比較信号を出力する電力比較部と、前記電力比較部から出力される比較信号に基づいて前記電力制御部を駆動する駆動信号を出力する駆動信号生成部と、を有する電力制御装置を用いて行われる電力制御方法において、前記電力比較部から出力される前記比較信号と予め設定された全点弧判断閾値とに基づいて前記電力制御部の点弧角がフルになる全点弧状態であるか否かを検出する全点弧状態検出工程と、前記電力検出部から出力される電流値と全点弧状態の時に前記電力使用系に流れる電流値よりも所定の割合だけ小さい値に予め設定された低電流閾値とに基づいて前記電力使用系へ供給する電流が所定値以下であるか否かを検出する低電流検出工程と、前記両工程の検出結果に基づいて前記電力使用系に断線が発生したか否かを判断する判断工程と、を有することを特徴とする電力制御方法である。
この場合、例えば請求項14に記載したように、前記判断工程では、断線を示す状態が所定の時間以上の長さだけ継続した時に断線が発生したものと判断する。
請求項15に係る発明は、半導体ウエハ等の被処理体を収容する処理容器と、前記被処理体を保持する保持手段と、前記処理容器内へ必要なガスを供給するガス供給手段と、前記処理容器内の雰囲気を排気する排気手段と、前記被処理体を加熱するための電力使用系としての加熱手段と、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電力制御装置と、を備えた熱処理装置を用いて前記被処理体に対して所定の熱処理を施すに際して、請求項13又は14に記載の電力制御方法を実施するコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶する記憶媒体である。
本発明に係る電力制御装置、これを用いた熱処理装置、電力制御方法及び記憶媒体によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
サイリスタ等よりなる電力制御部の点弧角がフルになる全点弧状態を検出する全点弧状態検出部と、電力使用系へ供給される電流が所定値以下であることを検出する低電流状態検出部と、全点弧状態検出部の検出結果と低電流状態検出部の検出結果とに基づいて電力使用系に断線が発生しているか否かを判断して断線判断信号を出力する断線判断部とを設けるようにしたので、電力使用系に対する供給電力が小さい場合でも断線の発生を確実に認識することができる。
以下に、本発明に係る電力制御装置、これを用いた熱処理装置、電力制御方法及び記憶媒体の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は熱処理装置に設けられた本発明に係る電力制御装置を示すブロック構成図、図2は図1中の各ポイントにおける各信号の波形を示す信号波形図である。尚、先に説明した従来装置と同一構成部分については同一参照符号を付して説明する。
ここで熱処理部の構成は、先に従来の構成として説明した熱処理部の構成と同じであり、また電力制御装置の基本的な構成は先に説明した従来の電力制御装置と同じである。ここでは電力使用系として半導体ウエハ等に熱処理を施す熱処理装置に設けた加熱ヒータを例にとって本発明に係る電力制御装置について説明する。
図1に示すように、本発明に係る熱処理装置66では、電源2から送られてくる電力を、給電線4を介して熱処理部6へ供給するようになっており、この給電線の途中に本発明に係る電力制御装置68が設けられている。
まず、上記熱処理部6の構成について簡単に説明すると、この熱処理部6は、下端が開放された有天井の円筒体状に成形された処理容器10を有しており、この処理容器10の全体は例えば石英ガラスにより形成されている。この処理容器10の下端の開口部は、蓋部12により図示しないOリング等のシール部材を介して気密に開閉可能に閉じられている。
この蓋部12は、昇降エレベータ14により支持されており、この昇降エレベータ14を上下方向へ駆動することにより、上記蓋部12が開閉される。この蓋部12上には、回転可能に支持された石英ガラス製の保温筒16が設けられ、この保温筒16上に被処理体として例えば半導体ウエハWを保持する保持手段18が設けられる。この保持手段18は、例えば石英ガラス製のウエハボートよりなり、このウエハボート中に上記半導体ウエハを複数段に亘って上下方向に等間隔で支持するようになっている。
この処理容器10の下部側壁には、熱処理に必要な各種のガスを処理容器10内へ供給するガス供給手段20が設けられている。このガス供給手段20としては、例えば石英ガラス製のガスノズルが用いられている。図示例ではガスノズルは1本のみ記載しているが、使用するガス種に応じてガスノズルは複数個設けることができる。この処理容器10の天井部には排気口22が設けられており、この排気口22には容器内の雰囲気を排気する排気系24が設けられている。
具体的には、この排気系24は、上記排気口22に接続された排気通路26を有しており、この排気通路26には、容器内の圧力を調整する圧力調整弁28及び真空ポンプ30が順次介設されて、容器内を所定の圧力に維持できるようになっている。
そして、上記処理容器10の外周には、上記半導体ウエハWを加熱するための電力使用系としての加熱手段32が設けられている。この加熱手段32は、上記処理容器10の外周を囲むようにして配置された円筒体状の加熱ヒータよりなり、この加熱手段32に上記給電線4が接続されている。尚、この円筒体状の加熱ヒータが上下方向において複数段のゾーンに電気的に分割されて、各ゾーン毎に個別に温度制御できるようにした構造も用いることができる。
さて、上述のような加熱手段32に接続された給電線4の途中に設けられる本発明に係る電力制御装置68は、上記電源2からの電圧を所望の電圧に変換する電源トランス34を有しており、この電源トランス34は給電線4の最上流側(電源2側)に介設されている。この電源トランス34よりも下流側の給電線4には、電力使用系である加熱手段32へ供給する電力を制御する電力制御部36及び加熱手段32へ供給される電力を検出する電力検出部38が順次設けられている。上記電力制御部36は例えばサイリスタよりなり、これに入力される駆動信号S4(図2(C)参照)により上記サイリスタの点弧角(導通角)を変化させることにより上記加熱手段32へ供給する電力を制御するようになっている。
また上記電力検出部38は、上記給電線4に流れる電流を検出する電流センサ40と加熱手段32に印加される電圧を検出する電圧センサ42とを有しており、上記電流センサ40と電圧センサ42の出力側は、各出力値を実効値に変換する実効値変換器44、46にそれぞれ接続されている。
更に、上記両実効値変換器44、46の各出力側は、電力算出器48へ接続されており、ここで実効電流と実効電圧との積を取ることによって電力を算出し、この算出した電力値S6(図2(E)参照)を出力するようになっている。このように、上記電力検出部38が構成されており、電力値を求めるようになっている。
一方、この電力制御装置68は、この熱処理装置66の全体の動作を制御するコンピュータよりなる主制御部70から入力される予め設定された指示値と電力使用系である加熱手段32の動作状態とを比較するための偏差比較部50を有している。上記主制御部70は、処理の手順が予め設定されたプログラム(レシピ)に応じて動作の指示を行い、この手順に従って、例えば熱処理のための目標とするウエハ温度が指示値として入力されてくる。
そして、電力使用系としての上記加熱手段32には、この電力使用系の動作状態を検出する動作状態検出部52が設けられている。この動作状態検出部52としては、ここでは温度検出器54が設けられており、この加熱手段32の温度(ウエハ温度)等を検出するようになっている。実際には、この温度検出器54は、処理容器10内にも設けられており、温度検出器54の検出値を上記偏差比較部50へ入力するようになっている。
この動作状態検出部52を形成する温度検出器としては、例えば熱電対や放射温度計等を用いることができる。そして、この偏差比較部50では、上記主制御部70側から入力される指示値と上記温度検出器54から入力される検出値(温度)とに基づいてその偏差を求め、この偏差を相殺乃至減少させるために必要な電力を電力指示値S7(図2(E)参照)として出力するようになっている。
この偏差比較部50の下流側には電力比較器56が設けられている。そして、この電力比較器56では、上記電力指示値S7と上記電力算出器48から出力される電力値S6とを比較し、これらの両値の差分を比較信号S2(図2(B)参照)として出力するようになっている。このように、電力比較部56では、電力指示値S7と加熱手段32に現在投入されている電力値S6とが比較されて、その差分が出力される。
また、この電力比較部56の下流側には、上記比較信号S2に基づいて上記電力制御部36を駆動する駆動信号S4を出力する駆動信号生成部58が設けられている。この駆動信号S4を形成するために、上記電源トランス34の上流側の給電線4に接続されて供給電力のゼロクロスポイントを検出する同期検出用トランス60と、この同期検出用トランス60で得られた電源同期信号に基づいて三角波を形成するための三角波生成器62とが設けられており、この三角波生成器62からは上記電源2からの供給電力に同期した電源同期三角波信号S3(図2(B)参照)を出力して上記駆動信号生成部58へ供給するようになっている。
従って、上記駆動信号生成部58では、上記比較信号S2と電源同期三角波信号S3とから上記電力制御部36を構成するサイリスタのオン、オフ信号を駆動信号S4として出力するようになっている。そして、この駆動信号S4に従って、上記電力制御部36をオン、オフ駆動することにより、上記加熱手段32に制御された電力を加え、この加熱手段32の温度、或いはウエハ温度を適正に維持するようになっている。
そして、このような構成に加えて、本発明の特徴とする全点弧状態検出部72と、低電流状態検出部74と、断線判断部76とが設けられる。具体的には、上記全点弧状態検出部72は、上記電力比較部56の下流側に上記駆動信号生成部58と並列に接続されており、これに比較信号S2が入力されている。この全点弧状態検出部72では、上記比較信号S2と予め設定された全点弧判断閾値(図2(B)参照)とを比較して全点弧検出信号S8(図2(F)参照)を出力するようになっている。ここで点弧角がフル(最大)になった状態を全点弧状態と称しており、例えばサイリスタが継続的にオン状態になるような状態を示している。図2(F)では全点弧検出信号S8は全点弧状態になると、”0”から”1”へ変化している。
また上記低電流状態検出部74は、上記電流センサ40の検出値を実効値に変換する実効値変換器44の下流側に上記電力算出器48と並列に接続されており、実効値の電流値S5(図2(D)参照)が入力されている。
この低電流状態検出部74では、上記電流値S5と予め設定された所定値、すなわち低電流閾値(図2(D)参照)とを比較し、低電流検出信号S9(図2(G)参照)を出力するようになっている。ここでは上記電流値S5が上記低電流閾値以下になると、その旨が出力される。具体的には、図2(G)では低電流検出信号S9は、上記電流値S5が上記低電流閾値以下になると、”0”から”1”へ変化している。図示例ではポイントP1で断線が発生すると、電流値S5が急激に減少して断線発生から時間Δtだけ遅延して低電流検出信号が”0”から”1”へ変化している。上記低電流閾値は、加熱手段32の定格電力等に依存するが例えば5〜20アンペアの範囲内、例えば15アンペア程度に設定される。
そして、上記断線判断部76は、上記全点弧検出信号S8と低電流検出信号S9とを入力し、これらの両信号(検出結果)S8、S9とに基づいて上記加熱手段32や給電線4等に断線が発生しているか否かを判断して断線判断信号S10(図2(H)参照)を出力するようになっている。
すなわち、断線判断部76では上記両信号S8、S9の論理積(AND)をとって出力するようになっている。ここでは上記両信号S8、S9の論理積の結果を直ちに出力するではなく、上記論理積の結果が所定の時間、例えばΔt1だけ継続した時に断線が生じたものと認識し、その結果として断線判断信号S10を”0”から”1”へ変化させることによって断線が生じた旨を出力するようになっている。
そして、この断線判断信号S10は、この熱処理装置66の動作の全体を制御する上位の主制御部70へ入力するようになっている。この主制御部70には、上記加熱手段32に対する電力供給を停止する例えば電磁リレー等よりなる電力供給遮断部78やLED(発光ダイオード)等よりなる警報部80やディスプレイ等の表示部82がそれぞれ接続されており、継続が生じた場合には電力供給を遮断したり、その旨をLEDの点滅や表示部82における明示等により表せるようになっている。
また、断線判断信号S10の結果は、通信回線84を介して系外へ送信できるようにもなっている。そして、この熱処理装置66の全体の動作の制御を行うためのコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶するために記憶媒体86が設けられている。この記憶媒体86は、例えばフレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、CD−ROM、ハードディスク、フラッシュメモリ或いはDVD等よりなる。
次に、以上のように構成された電力制御装置68を有する熱処理装置66を用いて行われる熱処理方法及び電力制御方法について、図3も参照して説明する。図3は本発明に係る電力制御方法の各工程を示すフローチャートである。
まず、熱処理方法の大略について説明すると、熱処理部6において、未処理の複数枚の半導体ウエハWを多段に保持した保持手段18は、昇降エレベータ14を駆動することにより処理容器10の下方よりこの処理容器10内へロードされて、容器内が密閉される。そして、ガス供給手段20からこの処理容器10内へ熱処理に必要な各ガスをそれぞれ流量制御しつつ供給し、これと同時に排気系24により容器内の雰囲気を例えば真空引きして所定のプロセス圧力に維持する。
また、この処理容器10は、これを取り囲む電力使用系である加熱手段32により予め所定の温度に加熱されており、そして、上述のようにウエハWがロードされると加熱手段32への電力供給を増加して加熱手段32(ウエハW)を所定のプロセス温度まで昇温して維持し、この状態で成膜処理等の所定の熱処理がウエハWに対して施されることになる。
ここで、上記加熱手段32に関しては、電源2からの電力が、電源トランス34を経由して、本発明に係る電力制御装置68によりその供給量が制御されつつ上記加熱手段32に供給されることになる。具体的には、熱処理すべきプロセスに応じたウエハ温度の設定値が主制御部70より指示値として偏差比較部50へ入力されており、この偏差比較部50では、上記指示値と温度検出器54にて検出されたウエハ温度(加熱手段の温度)の検出値とが比較されて、両者の差分を相殺、或いは減少させるための必要な電力が電力指示値S7(図2(E)参照)として出力されている。
一方、電力検出部38では、上記加熱手段32に流れる電流や、加熱手段32に印加される電圧が電流センサ40及び電圧センサ42によりそれぞれ検出され、それぞれの値が実効値変換器44、46にて実効値に変換された後に、電力算出器48にて加熱手段32に供給されている供給電力が求められている。この求められた電力値S6(図2(E)参照)は電力比較部56へ入力され、ここで上記電力指示値S7と比較されて比較信号S2(図2(B)参照)が出力される。
そして、この比較信号S2は駆動信号生成部58へ入力されることになる。この駆動信号生成部58へは、同期検出用トランス60及び三角波生成器62を経て形成された電源同期三角波信号S3(図2(B)参照)が入力されており、この電源同期三角波信号S3と上記比較信号S2とによりサイリスタをオン、オフ駆動する駆動信号S4(図2(C)参照)が形成される。すなわち、比較信号S2よりも電源同期三角波信号S3が大きい領域がサイリスタのオンの領域となり、この領域が点弧角として表されることになる。
そして、この駆動信号S4は、給電線4に介設した上記電力制御部36へ入力されて、この電力制御部36を構成するサイリスタをオン、オフ駆動することにより供給電力をコントロールする。この結果、加熱手段32の温度(ウエハ温度)が所定のプロセス温度を維持するようにコントロールされることになる。
そして、このような電力供給がコントロールされている間に、これと同時に加熱手段32や給電線4等に断線が発生しているか否かが図3に示すフローチャートに従って継続的に行われることになる。すなわち、本発明方法においては、電力制御部36の点弧角がフルになる全点弧状態であるか否かを検出する全点弧状態検出工程(ステップ1)と、電力使用系である加熱手段32へ供給する電流が所定値以下であるか否かを検出する低電流検出工程(ステップ2)と、上記両工程の検出結果に基づいて電力使用系である加熱手段32に断線が発生したか否かを判断する判断工程(ステップ3)とを有している。
そして、上記判断工程(ステップ3)においては、具体的には断線を示す状態が発生したか否かが判断され(ステップ3−1)、断線を示す状態でない場合、すなわちNOの場合にはステップ1に戻る。また断線を示す状態の場合、すなわちYESの場合には、その断線を示す状態が所定の時間だけ継続したか否かが判断される(ステップ3−2)。
この所定の時間の計測は、タイマーを用いてもよいし、コンデンサとコイル等を用いたディレイ回路を用いてもよく、この所定の時間の長さは例えば1〜5秒の範囲内が好ましい。この判断の結果、断線を示す状態が所定の時間だけ継続しなかった場合、すなわちNOの場合には、一時的なエラー信号とみなしてステップ1に戻る。また、断線を示す状態が所定の時間だけ継続した場合、すなわちYESの場合には、実際に断線が生じたものとみなして断線が生じた旨の信号を出力する(ステップ3−3)。
この結果、主制御部70は、電力供給遮断部78を駆動させて電力の供給を遮断したり、警報部80を駆動してその旨をオペレータに知らせたり、表示部82にその旨を表示してオペレータに知らせたり、或いは通信回線84を介してその旨を系外に向けて知らせたりすることになる。
尚、上記ステップ3−2は判断の確実性を担保するために設けたものであるが、回路設計等の精度が高い場合には、このステップ3−2を省略するようにしてもよい。またステップ1とステップ2の順序は逆でもよい。
ここで、上記各工程の動作について詳しく説明する。まず、主制御部70から指示されるウエハ温度の指示値を維持するように偏差比較部50からは電力指示値S7が出力され、この電力指示値S7は電力比較部56で実際に測定された電力値S6と比較されて、その偏差を是正(相殺)するような比較信号S2が出力される。
そして、この比較信号S2に基づいて駆動信号生成部58では、電力制御部36のサイリスタをオン、オフする駆動信号S4を生成することになる。この駆動信号S4は、点弧角(導通角)を変化させることによってサイリスタのオン、オフ状態を制御する。図2に示す場合には、電源同期信号(図2(A))の半周期毎に電源同期三角波S3(図2(B))を発生させており、この電源同期三角波S3と比較信号S2とを比較させることによって駆動信号S4(図2(C))を生成している。
今、このようにして安定して動作している状態において、ポイントP1において加熱手段32や給電線4等に断線が発生したものと仮定する。このような断線が発生すると、電流値S5(図2(D))及び電力値S6(図2(E))は急激に減少し、上記電流値S5が低電流閾値ΔI(図2(D))よりも低下すると、低電流状態検出部74は低電流検出信号S9をポイントP2にて例えば”0”から”1”に変化させる(ステップ2)。これによって低電流状態(電流がゼロの場合も含む)になったことを表している。ここでポイントP2は、ポイントP1から時間Δtだけ遅くなっている。
この場合、上記した断線の発生によって電流が減少して流れなくなることから、電力値S6は電力指示値S7(図2(E))よりも小さな値となり、従って、これを是正するためにサイリスタの点弧角を増やすように比較信号S2(図2(B)は次第に低下して行く。そして、最終的には、この比較信号S2が全点弧判断閾値よりもポイントP3において小さくなると、点弧角がフルになって全点弧状態になり、全点弧状態検出部72は全点弧検出信号S8を、ここでは例えば”0”から”1”に変化させることによって、その旨を出力する(ステップ2)。
そして、断線判断部76は、上記全点弧検出信号S8と低電流検出信号S9との論理積(アンド)を求め、断線が生じた旨を示すために断線判断信号S10(図2(H))を”0”から”1”に変化させる。この場合、前述したように、上記論理積の結果を直ちに出力するのではなく、誤検知を防ぐために上記論理積”1”の状態が所定の時間Δtだけ継続した時に、初めて断線判断信号S10を”0”から”1”へ変化させるようにして、断線が生じた旨を表すようにしている。
このようにして、断線が生ずると、この旨は例えば主制御部70へ伝達されて、前述したように警報部80を駆動する等の種々の対策が行われる。尚、この断線判断部76からの出力により直接的に警報部80を駆動したり、表示部82に表示したり、或いは電力供給遮断部78により電力供給を遮断する等の前述したように対策を行うようにしてもよい。
このようにして、電流が低電流状態であり、且つサイリスタ等の点弧角がフルになる全点弧状態(サイリスタが継続的にオン状態となる)であることを検出することにより、断線の発生を確実に検出(認識)することができる。特に、加熱手段32へ供給すべき電力が非常に少ない低パワー状態の場合でも、断線が発生している場合には、全点弧状態になるので、断線の発生を確実に検出することができる。また、電流ゼロ状態を検出する必要がないので、従来必要とされていた電流センサ40の微細なゼロ点調整を不要にすることができる。
ここで上記低電流閾値ΔIの大きさは、加熱ヒータよりなる加熱手段32の電力容量等にもよるが、例えば5〜10アンペアの範囲内であり、全点弧状態で負荷である加熱手段32に流れる最小電流値の75%程度に低電流閾値ΔIの上限値を設定するのがよい。具体的には、全点弧状態で加熱手段32に流れる最小電流値が22アンペアの場合には、上記低電流閾値の上限値は16.5アンペア程度に設定するのがよい。
また、ポイントP3から断線判断信号S10が変化するまでの時間Δt1は、1〜5秒の範囲内が望ましく、この時間Δt1が5秒よりも長い場合には断線状態が長く放置される危険性があり、逆に1秒よりも短い場合には誤検出を生ずる場合がある。
このように、電力制御部36の点弧角がフルになる全点弧状態を検出する全点弧状態検出部72と、電力使用系32へ供給される電流が所定値以下であることを検出する低電流状態検出部74と、全点弧状態検出部72の検出結果と低電流状態検出部74の検出結果とに基づいて電力使用系32に断線が発生しているか否かを判断して断線判断信号S10を出力する断線判断部76とを設けるようにしたので、電力使用系32に対する供給電力が小さい場合でも断線の発生を確実に認識することができる。
尚、上記実施形態にあっては、基本波である電源用同期信号S1の半周期の間に1つの電源同期三角波S3及び1つの駆動信号S4のパルスを発生させるようにしたが、これに限定されず、図4に示す変形実施形態の電源同期三角波のように、電源用同期信号S1の半周期の間に複数、図示例では4つの電源同期三角波S3を発生させて上記半周期の間に駆動信号として多数のパルスを発生させるようにしたパルス幅変調(PWM)を用いてもよく、その変調方法は特に限定されない。
また、ここでは熱処理部6の加熱手段32として一体化されたものを例にとって説明したが、これを処理容器10の高さ方向に複数段に亘って分割して複数ゾーンに区分し、各ゾーン毎に温度制御する場合もあるが、この場合には、各ゾーン毎に上記給電線4と上述したと同様な電力制御装置68とを設けて電力制御を行うようにする。
また、ここでは一度に複数枚の半導体ウエハWを処理する、いわゆるバッチ式の熱処理部6を例にとって説明したが、これに限定されず、半導体ウエハWを1枚ずつ処理する、いわゆる枚葉式の処理装置についても本発明を適用することができる。
更には、電力使用系である加熱手段32として、ここでは加熱ヒータを用いた場合を例にとって説明したが、これに限定されず、例えばペルチェ素子等を用いた場合にも本発明を適用することができる。更には、加熱対象物としては半導体ウエハに限定されず、どのようなものでも本発明を適用することができる。
また更には、電力使用系としては加熱手段に限定されず、比較的大電力を使用する電力使用系(負荷)ならば、どのようなものでも本発明を適用することができる。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板、セラミック基板等にも本発明を適用することができる。
熱処理装置に設けられた本発明に係る電力制御装置を示すブロック構成図である。 図1中の各ポイントにおける各信号の波形を示す信号波形図である。 本発明に係る電力制御方法の各工程を示すフローチャートである。 三角波生成器にて生成される変形実施形態の電源同期三角波を示す波形図である。 熱処理装置に設けられた従来の電力制御装置を示すブロック構成図である。
符号の説明
2 電源
4 給電線
6 熱処理部
10 処理容器
18 保持手段
20 ガス供給手段
24 排気系
32 加熱手段(電力使用系)
34 電源トランス
36 電力制御部
38 電力検出部
40 電流センサ
42 電圧センサ
48 電力算出器
50 偏差比較部
52 動作状態検出部
54 温度検出器
56 電力比較部
58 駆動信号生成部
60 同期検出用トランス
62 三角波生成器
66 熱処理装置
68 電力制御装置
70 主制御部
72 全点弧状態検出部
74 低電流状態検出部
76 断線判断部
86 記憶媒体
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (15)

  1. 電源から電力使用系へ供給する電力を点弧角の変化により制御する電力制御部と、
    前記電力使用系へ供給される電力を検出する電力検出部と、
    前記電力使用系の動作状態を検出する動作状態検出部と、
    予め設定された指示値と前記動作状態検出部の出力とを比較して電力指示値を出力する偏差比較部と、
    前記電力検出部の検出値と前記偏差比較部からの電力指示値とを比較して比較信号を出力する電力比較部と、
    前記電力比較部から出力される比較信号に基づいて前記電力制御部を駆動する駆動信号を出力する駆動信号生成部と、
    を有する電力制御装置において、
    前記電力比較部から出力される前記比較信号と予め設定された全点弧判断閾値とに基づいて前記電力制御部の点弧角がフルになる全点弧状態を検出する全点弧状態検出部と、
    前記電力検出部から出力される電流値と全点弧状態の時に前記電力使用系に流れる電流値よりも所定の割合だけ小さい値に予め設定された低電流閾値とに基づいて前記電力使用系へ供給される電流が所定値以下であることを検出する低電流状態検出部と、
    前記全点弧状態検出部の検出結果と前記低電流状態検出部の検出結果とに基づいて前記電力使用系に断線が発生しているか否かを判断して断線判断信号を出力する断線判断部と、
    を備えたことを特徴とする電力制御装置。
  2. 前記電流の所定値は5〜20アンペアの範囲内であることを特徴とする請求項1記載の電力制御装置。
  3. 前記断線判断部は、断線を示す状態が所定の時間以上の長さだけ継続した時に前記断線判断信号を断線が発生した旨を示す状態に変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の電力制御装置。
  4. 前記所定の時間は1〜5秒の範囲内であることを特徴とする請求項3記載の電力制御装置。
  5. 前記断線判断信号が、断線が発生した旨を示す状態になった時に動作する警報部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  6. 前記断線判断信号が、断線が発生した旨を示す状態になった時にその旨を表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  7. 前記断線判断信号が、断線が発生した旨を示す状態になった時に前記電力使用系に対する電力供給を停止する電力供給遮断部を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  8. 前記断線判断信号は、上位の主制御部へ向けて出力されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  9. 前記電力使用系は、半導体ウエハ等の被処理体に所定の熱処理を施すための熱処理装置に設けた加熱手段であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  10. 前記動作状態検出部は、前記加熱部の温度を検出する温度検出器であることを特徴とする請求項9記載の電力制御装置。
  11. 半導体ウエハ等の被処理体に対して所定の熱処理を施すための熱処理装置において、
    前記被処理体を収容する処理容器と、
    前記被処理体を保持する保持手段と、
    前記処理容器内へ必要なガスを供給するガス供給手段と、
    前記処理容器内の雰囲気を排気する排気手段と、
    前記被処理体を加熱するための電力使用系としての加熱手段と、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電力制御装置と、
    を備えたことを特徴とする熱処理装置。
  12. 前記処理容器は、前記被処理体を1枚又は複数枚収容である大きさに設定されていることを特徴とする請求項11記載の熱処理装置。
  13. 電源から電力使用系へ供給する電力を点弧角の変化により制御する電力制御部と、
    前記電力使用系へ供給される電力を検出する電力検出部と、
    前記電力使用系の動作状態を検出する動作状態検出部と、
    予め設定された指示値と前記動作状態検出部の出力とを比較して電力指示値を出力する偏差比較部と、
    前記電力検出部の検出値と前記偏差比較部からの電力指示値とを比較して比較信号を出力する電力比較部と、
    前記電力比較部から出力される比較信号に基づいて前記電力制御部を駆動する駆動信号を出力する駆動信号生成部と、
    を有する電力制御装置を用いて行われる電力制御方法において、
    前記電力比較部から出力される前記比較信号と予め設定された全点弧判断閾値とに基づいて前記電力制御部の点弧角がフルになる全点弧状態であるか否かを検出する全点弧状態検出工程と、
    前記電力検出部から出力される電流値と全点弧状態の時に前記電力使用系に流れる電流値よりも所定の割合だけ小さい値に予め設定された低電流閾値とに基づいて前記電力使用系へ供給する電流が所定値以下であるか否かを検出する低電流検出工程と、
    前記両工程の検出結果に基づいて前記電力使用系に断線が発生したか否かを判断する判断工程と、
    を有することを特徴とする電力制御方法。
  14. 前記判断工程では、断線を示す状態が所定の時間以上の長さだけ継続した時に断線が発生したものと判断することを特徴とする請求項13記載の電力制御方法。
  15. 半導体ウエハ等の被処理体を収容する処理容器と、
    前記被処理体を保持する保持手段と、
    前記処理容器内へ必要なガスを供給するガス供給手段と、
    前記処理容器内の雰囲気を排気する排気手段と、
    前記被処理体を加熱するための電力使用系としての加熱手段と、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電力制御装置と、
    を備えた熱処理装置を用いて前記被処理体に対して所定の熱処理を施すに際して、
    請求項13又は14に記載の電力制御方法を実施するコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶する記憶媒体。
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