JP4862741B2 - 撮像装置、撮像信号処理方法、プログラム - Google Patents
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Description
ところで、このような写真撮影を行う場合において一般的にいえることであるが、被写体が動きのあるようなものである場合には、ユーザが良いタイミングでシャッター(レリーズ)操作を行ったと思って、実際に記録された写真画像を見てみると、タイミングがずれていて思うような画を撮ることができていなかった、というようなことがしばしばある。この主たる原因の1つには、人が何らかの事象を知覚してこれに反応して行動するまでに或る時間を要するという、ヒトの生理的な問題を含む。従って、撮像装置を人間が操作する以上、上記のレリーズ操作タイミングのずれに伴ういわゆる撮り逃しが起こってしまうことは不可避であるといえる。
つまり、入射された像光を電気信号に変換して撮像信号を得る撮像信号取得手段と、1つの静止画像単位に相当する上記撮像信号を順次入力することで、1つの静止画としての画内容を有する撮像画像データを順次連続して生成していくデータ生成手段と、その操作タイミングに対応して得られたとされる撮像画像データを記憶媒体に記録すべきことを指示するものであるレリーズ操作が行われたとするタイミングに応じて、上記撮像画像データを記憶媒体に記憶させるもので、上記レリーズ操作が行われたとするタイミングに至るまでの間の前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ、又は上記レリーズ操作が行われたとするタイミング以降の後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させるようにされた記録制御手段と、上記撮像画像データが画素の二次元集合により形成されるものとしてみた場合の、この撮像画像データの画素数についての変更設定に相当する操作によって、設定された画素数に対応する連写間隔を画像データの総容量がほぼ一定となるように設定されるようにされた操作手段と、上記記録制御手段により記録されるべき撮像画像データについて、上記操作手段に対する操作により指定された上記画素数により形成される結果が得られるように制御する画素数設定制御手段と、上記データ生成手段により生成された撮像画像データを所定のメモリ領域に保持させるもので、現時点に至るまでの間において得られていたとされる所定数の撮像画像データを定常的に保持させるデータ保持制御手段と、を備え、上記記録制御手段は、上記前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ又は上記後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データを記憶媒体に書き込んで記憶させるために、上記メモリ領域に保持されている撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させる制御を実行することとした。
つまり、入射された像光を電気信号に変換して撮像信号を得る撮像信号取得手順と、1つの静止画像単位に相当する上記撮像信号を順次入力することで、1つの静止画としての画内容を有する撮像画像データを順次連続して生成していくデータ生成手順と、その操作タイミングに対応して得られたとされる撮像画像データを記憶媒体に記録すべきことを指示するものであるレリーズ操作が行われたとするタイミングに応じて、上記撮像画像データを記憶媒体に記憶させるもので、上記レリーズ操作が行われたとするタイミングに至るまでの間の前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ、又は上記レリーズ操作が行われたとするタイミング以降後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させるようにされた記録制御手順と、上記撮像画像データが画素の二次元集合により形成されるものとしてみた場合の、この撮像画像データの画素数についての変更設定に相当する操作によって、設定された画素数に対応する連写間隔を画像データの総容量がほぼ一定となるように設定されるようにされた操作手段に対して行われた操作に応じて、変更設定された画素数を示し得る内容の設定情報を保持する、設定情報保持手順と、上記記録制御手順により記録されるべき撮像画像データについて、上記設定情報が示す画素数により形成される結果が得られるように制御する画素数設定制御手順と、上記データ生成手順において生成された撮像画像データを所定のメモリ領域に保持させるもので、現時点に至るまでの間において得られていたとされる所定数の撮像画像データを定常的に保持させるデータ保持制御手順と、を実行し、上記記録制御手順において、上記前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ又は上記後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データを記憶媒体に書き込んで記憶させるために、上記メモリ領域に保持されている撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させる制御を実行することとした。
つまり、入射された像光を電気信号に変換して撮像信号を得る撮像信号取得手順と、1つの静止画像単位に相当する上記撮像信号を順次入力することで、1つの静止画としての画内容を有する撮像画像データを順次連続して生成していくデータ生成手順と、その操作タイミングに対応して得られたとされる撮像画像データを記憶媒体に記録すべきことを指示するものであるレリーズ操作が行われたとするタイミングに応じて、上記撮像画像データを記憶媒体に記憶させるもので、上記レリーズ操作が行われたとするタイミングに至るまでの間の前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ、又は上記レリーズ操作が行われたとするタイミング以降後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させるようにされた記録制御手順と、上記撮像画像データが画素の二次元集合により形成されるものとしてみた場合の、この撮像画像データの画素数についての変更設定に相当する操作によって、設定された画素数に対応する連写間隔を画像データの総容量がほぼ一定となるように設定されるようにされた操作手段に対して行われた操作に応じて、変更設定された画素数を示し得る内容の設定情報を保持する、設定情報保持手順と、上記記録制御手順により記録されるべき撮像画像データについて、上記設定情報が示す画素数により形成される結果が得られるように制御する画素数設定制御手順と、上記データ生成手順において生成された撮像画像データを所定のメモリ領域に保持させるもので、現時点に至るまでの間において得られていたとされる所定数の撮像画像データを定常的に保持させるデータ保持制御手順と、を撮像装置に実行させ、上記記録制御手順において、上記前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ又は上記後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データを記憶媒体に書き込んで記憶させるために、上記メモリ領域に保持されている撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させる制御を実行させるように構成する。
以降の説明からも理解されるようにして、本実施の形態の撮像装置1は、その基本的機能として、撮像を行って得られる画像光を信号化した信号を得るようにされる。そして、この信号について所定の画像信号処理を施すことで静止画像としての画像信号データである撮像画像を得て、この撮像画像データを記憶媒体に記録し、表示部23により画像として表示させることができるようにされている。
また、光学系部11においては、上記ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞りなどを駆動するための駆動機構部も備えられているものとされる。これらの駆動機構部は、例えば制御部18が実行するとされるズーム制御、自動焦点調整制御、自動露出制御などのいわゆるカメラ制御によりその動作が制御される。
信号処理部14では、A/Dコンバータ13から出力されるデジタルの撮像信号について、例えば1つの静止画 (フレーム画像)に相当する単位で取り込みを行い、このようにして取り込んだ静止画単位の撮像信号について所要の信号処理を施すことで、1枚の静止画に相当する画像信号データである撮像画像データを生成するようにされる。このようにして生成された撮像画像データは、例えば必要に応じてメモリ15に書き込んで保持させておくことができる。
エンコード/デコード部16は、信号処理部14から出力されてくる静止画単位の撮像画像データについて、所定の静止画像圧縮符号化方式により圧縮符号化を実行したうえで、例えば制御部18の制御に応じてヘッドなどを付加して、所定形式の圧縮静止画ファイルの形式に変換する。そして、このようにして生成した圧縮静止画ファイルをメディアコントローラ17に転送する。メディアコントローラ17は、制御部18の制御に従って、記憶媒体30に対して、転送されてくる圧縮静止画ファイルのデータを書き込んで記憶させる。なお、記憶媒体30は、例えば実際には、フラッシュメモリなどにより構成される小型のリムーバブル形式のメディアとされ、撮像装置1において備えられる記憶媒体30用のスロットに対して装填されているものである。
このためには、制御部18が、特定の静止画ファイルを指定してメディアコントローラ17に対して記憶媒体30からのデータ読み出しを命令する。この命令に応答して、メディアコントローラ17は、指定された静止画ファイルが記憶されている記憶媒体30上のアドレスにアクセスしてデータ読み出しを実行し、読み出したデータを、エンコード/デコード部16に対して転送する。
また、この場合のフラッシュメモリ21は、例えばユーザ操作や動作履歴などに応じて変更(書き換え)の必要性のある各種の設定情報などを記憶させておくために使用する不揮発性の記憶領域として設けられるものである。例えばROM19について、例えばフラッシュメモリなどをはじめとする不揮発性メモリを採用することとした場合には、フラッシュメモリ21に代えて、このROM19における一部記憶領域を使用することとしてもよい。
また、ここでは、操作部24において備えられる操作子として、特にシャッターキー24aを示している。シャッターキー24aは、撮影記録のトリガを入力するもので、例えば押圧操作が可能な構造を有している。そして、シャッターキー24aに対する操作としては、よく知られているように、例えば半押しといわれる状態とする操作(ここでは焦点調整操作という)を行うことで、自動焦点制御の動作が実行され、そのときに撮像されている被写体に対して合焦するようにして自動的に焦点調整(フォーカスレンズ駆動)が行われる。そして、この半押しの状態からさらに押圧操作を行って完全にシャッターキー24aを押し込む操作(ここではレリーズ操作という)を行うと、撮像画像の記録が行われる。つまり、先に述べたように撮像信号に基づいて得られる静止画ファイル(撮像画像データがその実データである)を記憶媒体30に記憶させる。
この通常撮影モードでは、シャッターキー24aに対するレリーズ操作が行われたことに対応して、このレリーズ操作が行われているときに撮像して得られていたとされる1つの撮像画像、即ち、1つの静止画分の撮像画像データを、1つの静止画ファイルとして記憶媒体30に記録するようにされる。
なお、ここでいう連写とは、或る時間間隔により連続的に順次撮影して得られる撮像画像(静止画ファイル)が記憶媒体に記録される結果を生じる動作を、撮像装置1により自動的に実行することをいう。
そして、この画素数は、例えば信号処理段階において、編集加工的な画素データの間引き、補間などによる画素数変換処理が行われるものでないことを前提とすれば、イメージセンサ12において有効な撮像信号を取り出すために用いる受光部の画素の数(撮像画素数)と一義的に対応するものとなる。
「シャッターチャンス優先モード」は、上記標準画素数よりも少ない所定の画素数を有する撮像画像データを、撮り逃し防止モードにより連写記録するようにした動作モードである。
「画質優先モード」は、上記標準画素数よりも多い所定の画素数を有する撮像画像データを、撮り逃し防止モードにより連写記録するようにした動作モードである。
従って、例えばユーザが、撮り逃し防止モードにより撮影を行う際に、この標準モードを設定するようにしておけば、最も無難な画質と連写間隔により撮影された画像を得ることができる。
これに対してシャッターチャンス優先モードでは、標準画素数よりも少ない所定の画素数が設定される。画素数が少なくなるということは、画質は標準モードの場合には及ばないが、連写間隔は短くなって、それだけ単位時間あたりに撮影される画像数が増加するので、撮り逃しを生じる可能性、つまりシャッターチャンスを逃す可能性は、標準モードの場合よりも低下する。
ユーザは、例えば非常に速い動きの被写体を撮影する場合などに応じて、画質は或る程度犠牲になってもよいが、撮り逃しは極力避けたいと思ったときに、このシャッターチャンス優先モードを設定するようにされる。
また、「画質優先モード」では、標準モードよりも多い画素数が設定されることになるので、連写間隔は長くなってしまうが、撮像記録される画像の画質は標準モード時よりも良好になる。
そこで、ユーザは、例えば動きはあるもののさほど速くはないような被写体を撮影する場合などに応じて、撮り逃しの可能性は或る程度残しても画質を優先させたいと思ったときに、「画質優先モード」を設定するようにされる。
例えばユーザが、撮像装置1の操作部24として備えられる所定の操作子に対する操作として、撮り逃し防止モードに関する設定を行うメニュー画面の1つである画素数モード設定画面を呼び出ための操作を行ったとされると、この図2に示す画素数モード設定画面が、表示部23の表示画面部23Aに表示される。
この画素数モード設定画面においては、シャッターチャンス優先モード選択エリアAr1、標準モード選択エリアAr2、及び画質優先モード選択エリアAr3とが配列表示され、これらの選択エリアの何れか一つにおいてカーソルCRが配置される。
上記カーソルCRは、ユーザによる所定の操作子に対する操作に応じて、上記3つの選択エリア間を移動可能とされている。カーソルCRが配置されて強調表示される側の選択エリアが示すモードが、ユーザの選択したモードであることを表す。そこで、ユーザは、シャッターチャンス優先モード選択エリアAr1、標準モード選択エリアAr2、及び画質優先モード選択エリアAr3のうちで、自身が設定したいモードに対応する選択エリアにカーソルCRを配置したうえで、選択決定のための所定操作を行うようにされる。これにより、撮像装置1では、撮り逃し防止モードにおける連写間隔について、シャッターチャンス優先モード、標準モード、画質優先モードのいずれかを設定することになる。
上記のようにして決定された撮り逃し防止モード下での画素数モードについての設定内容は、フラッシュメモリ21に対して画素数モード設定情報として格納されることになる。画素数モード設定情報は、撮り逃し防止モードとしての撮影動作を実行するのにあたり、画素数モードに関して、標準モード、シャッターチャンス優先モード、画質優先モードの何れのモードが設定されているのかを示す情報とされる。
先ず、撮り逃し防止モードが設定された状態で撮像モードに入ると、撮像装置1は、画素数モードとして何れのモードが設定されているのかにかかわらず、レリーズ操作が行われるまでの間、現時点から在る一定時間まで遡った期間内において撮像して得られたとされる撮像画像としての撮像画像データを、定常的にメモリ15に保持するように動作する(前画像確保動作)。このようにしてメモリ15に保持される撮像画像データは、後述の動作説明から理解されるように、連写記録された前画像として記憶媒体30に記憶される静止画ファイルとなり得るものである。
撮り逃し防止モードが設定された状態で撮像モードが起動されると、信号処理部14は、イメージセンサ12からA/Dコンバータ13を介して出力されるデジタルの撮像信号を取り込んで1枚の静止画相当の撮像画像データを順次生成していくようにされる。そして、このようにして生成した撮像画像データを、メモリ15において設定された所定容量による撮像画像データ保持用の領域に対して書き込んで保持させる。なお、このようにしてメモリ15に書き込まれて保持された1枚の静止画(撮像画像)相当の撮像画像データについては、メモリ15において保持(バッファ)されることに因み、バッファ撮像画像データということにする。
ここで、撮り逃し防止モードによる撮像動作が起動されたとすると、先ず、信号処理部14は、最初に生成した撮像画像データD(1)をメモリ15に書き込むことになる。これにより、先ず、撮像画像データ1がメモリ15に保持されることになる。これに続いて、信号処理部14は、順次、撮像画像データD(2)、D(3)・・・を生成するごとに、これをメモリ15に書き込んでいくようにされる。これにより、図示するようにして、バッファ撮像画像データ1、2、3、・・・のようにして、メモリ15には、バッファ撮像画像データが古いものから新しいものの順で蓄積されていき、或るタイミングで、n枚目となるバッファ撮像画像データnまで蓄積されたとすると、ここで、メモリ15のバッファ撮像画像データ用の領域において、次のバッファ撮像画像データを保持するだけの空き領域が無くなる状態となる。
つまり、メモリ15におけるバッファ撮像画像データが最大保持可能数nだけ保持されている状態では、新規の撮像画像データは、メモリ15に保持されているバッファ撮像画像データのうちで、最も過去の撮像画像データから成るものを上書き消去するようにして書き込みを行っていくようにされる。このようにして、本実施の形態の撮像装置1では、撮り逃し防止モードが設定されて撮像動作が起動されているときには、メモリ15において、現時点から或る一定時間遡った過去の時点までの期間において連写して得たとされるn枚分の最新の撮像画像データを、常に(最初の撮像画像データ1〜nを保持する期間は除く)保持しておくようにしている。
図4には、撮像画像データA(1)〜A(n)、撮像画像データB(1)〜B(m)が示されている。これらの撮像画像データは、時点t1のタイミングで実行されるレリーズ操作に応じて静止画ファイルとして記憶媒体30に記憶されるもので、図においては、それぞれの撮像画像データが信号処理部14により生成されてメモリ15に書き込まれるタイミングを模式的に示しているものとされる。
例えば時点t0から開始される処理時間Tprとしての或る時間長による期間において、イメージセンサ12側から出力される撮像信号を取り込んで撮像画像データA(1)としての撮像画像データを生成し、これをメモリ15に書き込む処理が実行され、以降、ほぼ同時間長の処理時間Tprごとに、撮像画像データA(2)〜A(n)の撮像画像データを生成してメモリ15に書き込む処理を実行しているものである。従って、この図の場合、前画像データであるこれらの撮像画像データA(1)〜A(n)としては、撮像画像データA(1)、A(2)・・・A(n)の順で、より現時点に近い新しいものとなっていくことになる。
また、上記の撮像画像データA(1)〜A(n)は画素数Mを有するものとされる。この画素数Mは、標準モードに対応して定められたものである。
この操作に応じて撮像装置1においては、先ず、レリーズ操作タイミングである時点1において、メモリ15に保持されている撮像画像データ、即ち、図4に示される撮像画像データA(1)〜A(n)を信号処理部15により読み出させた上で、記憶媒体30に対して、静止画ファイルとして順次書き込んで記憶させていくようにされる。このようにして、先ずは、前画像の記録が行われる。
そして、レリーズ操作タイミングである時点t1から或る一定時間を経過したとされる時点t2までの期間である後画像取込期間T2において得られたとするn枚分の撮像画像データB(1)〜B(n)を記憶媒体30に対して静止画ファイルとして記録していくようにされる。これらの撮像画像データB(1)〜B(n)が、記憶媒体30に記憶された後画像となる。
このシャッターチャンス優先モードでは、前画像となる撮像画像データA(1)〜A(n)と、後画像となる撮像画像データB(1)〜B(n)について、標準モードに対応する画素数Mよりも少ない所定の画素数Nを有する結果となるようにして生成するようにされる。
本実施の形態において、撮像画像データが或る画素数を有することとなる結果は、イメージセンサ12に対して、撮像画像データの有する画素数に対応する撮像画素数を設定して撮像を実行させることにより生じるものである。従って、図4に示したように、撮像画像データA(1)〜A(n)、B(1)〜B(n)が画素数Mを有する結果となるようにされるということは、イメージセンサ12に対して、画素数Mに対応する撮像画像数を設定し、この図5に示すように撮像画像データA(1)〜A(n)、B(1)〜B(n)が画素数Nを有する結果となるようにされるということは、イメージセンサ12に対して、画素数Nに対応する撮像画像数を設定するということである。
つまり、撮像画像データを生成してメモリ15に書き込むまでにおいては、先ず、イメージセンサ12からA/Dコンバータ12を経由して一静止画(一画面)分の撮像信号を出力して、これを信号処理部14が取り込むのであるが、この取り込みに要する時間は、イメージセンサ12に設定された撮像画素数にほぼ比例するようにして長くなる。イメージセンサ12の構成上、画素単位の信号を転送する速度自体は、例えば転送クロックに基づくことから、撮像素数にかかわらず一定になるからである。また、信号処理部14にて取り込みを行った撮像信号から撮像画像データを生成するのに要する処理時間と、生成した撮像画像データをメモリ15に保持させるために信号処理部14からメモリに15に転送する時間も、それぞれ、イメージセンサに設定された撮像画素数が多くなるのに応じて長くなる。撮像画素数が多くなるほど、撮像画像データとしてのデータサイズは大きくなるからである。
ここで、処理時間Tprが短縮されるということは、例えば撮像画像データA(1)〜A(n)、、B(1)〜B(n)を連写記録の結果としてみた場合には、連写により次の撮像画像を得るまでの時間間隔(連写間隔)が短縮されるものとしてみることができる。また、これは単位時間あたりにおいて連写して得られる撮像画像数が多くなるということにもなる。そして、このようにして連写間隔が短縮されることで、レリーズ操作前のタイミングでの撮り逃しが生じる可能性は、標準モード時よりも低下することになるものである。
また、確認のために述べておくと、ほぼ同じ画像取込期間(T1、T2)を設定した場合には、処理時間Tprが短くなることに応じて、標準モードの場合よりもシャッターチャンス優先モードの場合のほうが、メモリ15に保持される撮像画像データ数は多くなる。また、メモリ15において保持されるn枚分の撮像画像データの総容量としても、画像取込期間(T1、T2)のそれぞれがほぼ同じであれば、標準モードの場合とシャッターチャンス優先モードとでほぼ同様となる。
また、シャッターチャンス優先モードが対応する撮像画像データの画素数Mとしては200万(2M)を設定することが考えられる。なお、上記もしたように、前画像取込期間T1と後画像取込期間T2については、標準モードと同様の約0.5秒を設定する。例えば撮像画像データを得るための処理時間Tprは、ほぼ、生成する撮像画像データの画素数に比例するので、シャッターチャンス優先モードにおける処理時間Tprは、標準モード時の約1/4であることになる。従って、シャッターチャンス優先モードにおいて、前画像取込期間T1内に得られる撮像画像データ数としては、約30枚程度であることになる。
しかしながら、現在のデジタルの撮像装置が有する撮像素子(イメージセンサ)の総画素数は、1000万画素クラスのものも普及してきているなど、数年前と比較しても飛躍的に増加している。このために、撮像装置において1つの撮像画像データを生成してメモリに書き込もうとするときの処理時間も、以前と比較して大幅に長くなってきている。これに対して、撮像装置において撮像画像データを生成するデバイスなどの信号処理速度は、技術的、コスト的な面から追いついてきていないのが実情である。従って、現状においては、意図的に撮像画像データのための処理時間を長くとることは、撮像動作を鈍くて重いものにすることにしかつながらないとの理由で、ほとんど行われていない。
このような背景があるのにもかかわらず、例えば特許文献1にあるように書き込みパルス(クロック)の周波数を切り換えて連写間隔(撮像画像データ生成のための処理時間)を短縮しようとすると、標準モードのときの連写間隔については、或る程度の余裕を持って長く設定しておかなければいけなくなる。すると、標準モードに対応する画素数Mの撮像画像データについての連写間隔が、実用には足りない程度に長くなってしまう可能性が生じてくる。
即ち、撮像装置における撮像素子の画素数が飛躍的に増加している現状にあっては、特許文献1に開示される技術により、実用上充分とされる撮り逃し防止機能を得ることが難しい。
そこで、本実施の形態としては、画素数を小さくすることで連写間隔を短縮するようにしたものである。この構成であれば、撮像画像データの処理のためのクロックとしては常に最高の周波数を設定でき、画素数Mの撮像画像データの連写間隔としても標準として実用上充分とされる短い時間を得ることができる。そして、シャッターチャンス優先モードでは、撮り逃しの確率が低減される効果が充分に得られるとされる程度に連写間隔を短縮することが可能になる。
また、特許文献2には、本実施の形態でいう連写間隔(処理時間Tpr)に相当する撮影間隔Tを変更設定することが記載されているが、この撮影間隔Tをどのような技術構成により変更するのかについての記述はない。また、この撮影間隔Tとしては、例えば1秒、0.5秒、0.3秒などと例示されている。この場合には、例えば特許文献1にて開示される、クロック(書き込みパルス)の周波数を変更することによっても対応が可能であると考えられる。これに対して、本実施の形態では、例えば0.5秒程度の前画像取込期間T1において、8枚〜30枚程度の撮像画像を連写することを想定しており、この場合の撮影間隔(連写間隔:処理時間Tpr)は、62.5ms〜16ms程度であり、特許文献2と比較して非常に短い。このために、連写間隔を短縮するのに、撮像画像データの画素数を可変するという手法が有効になってくるものである。
このような要望に対応するために、本実施の形態としては、画質優先モードを設けることとしている。図6により、画質優先モードとしての記録動作について説明する。
ただし、画素数Lを有する撮像画像データは、標準モードに対応する画素数Mを有する撮像画像データと比較してデータサイズは大きくなるので、撮像画像データを生成してメモリ15に書き込むまでの処理時間Tprは、標準モード時よりも長くなる。また、画像取込期間(T1、T2)がそれぞれ標準モード時と同じであるとすれば、記憶媒体30に記録される撮像画像データ(静止画ファイル)の数も少なくはなる。
先の説明のようにして操作部24の所定操作子に対する操作により、画素数モード設定画面を表示させる指示が得られたとすると、撮像装置1(CPU)は、ステップS101として示すように、表示部23に対して画素数モード設定画面を表示させるための制御を実行する。なお、このステップS101により画素数モード設定画面をはじめて表示させたときには、シャッターチャンス優先モード選択エリアAr1、標準モード選択エリアAr2、画質優先モード選択エリアAr3のうちの予め定めた選択エリアに、カーソルCRを初期的に配置表示させることとしている。本実施の形態では、標準モード選択エリアAr2にカーソルCRを初期表示させるものとする。
標準モードを選択する操作が行われたとする場合には、ステップS102からステップS103に進み、標準モード選択エリアAr2に対してカーソルCRを配置表示させるための処理を実行する。
シャッターチャンス優先モードを選択するための操作が行われた場合には、ステップS104からステップS105に進み、シャッターチャンス優先モード選択エリアAr1に対してカーソルCRを配置表示させるための処理を実行する。
画質優先モードを選択するための操作が行われた場合には、ステップS106からステップS107に進み、画質優先モード選択エリアAr3に対してカーソルCRを配置表示させるための処理を実行する。
また、他のメニュー画面などに移行するための操作が行われた場合には、ステップS109からステップS114に進み、先ず、これまで表示させていた画素数モード設定画面を消去して、この図に示す処理を抜けた上で、ステップS109に対応して行われた操作により実際に指定されたメニュー画面を表示させるための処理に移行する。
ステップS110においては、現在(決定操作の検知時点)において標準モード、シャッターチャンス優先モード、画質優先モードのうちで何れの画素数モードが選択されているのかを判別するようにされる。画素数モード設定画面において、標準モード選択エリアAr2に対してカーソルCRを配置させている状態では標準モードが選択され、シャッターチャンス優先モード選択エリアAr1に対してカーソルCRを配置させている状態ではシャッターチャンス優先モードが選択され、画質優先モードAr3に対してカーソルCRを配置させている状態では画質優先モードが選択されていることになる。
また、ステップS110においてシャッターチャンス優先モードが選択されていると判別された場合には、ステップS112により、「シャッターチャンス優先モード」であることを示す画素数モード設定情報を生成し、フラッシュメモリ21に記憶させる。
また、ステップS108において画質優先モードが選択されていると判別された場合には、ステップS113により、「画質優先モード」であることを示す画素数モード設定情報を生成し、フラッシュメモリ21に記憶させる。
上記ステップS111、S112、S113の手順を終了したとされると、ステップS114に進み、これまで表示させていた画素数モード設定画面を消去したうえで、所要の他の処理に移行する。例えば所要の他のメニュー画面を表示させたり、あるいは、モニタ画像を表示させたり、あるいは記憶媒体30に記憶されている静止画ファイルの再生画像を表示させたりする。
例えばユーザによる所定操作に応じて、撮り逃し防止モードによる撮像動作の起動が指示されると、撮像装置1は、図8のステップS201により、撮り逃し防止モードをセットして撮影動作の起動処理を実行するようにされる。このようにして撮影動作が起動されると、撮像装置1は、イメージセンサ12により撮像を行って得た撮像信号を、撮像画像データとして生成する処理を開始するようにされる。これにより、レリーズ操作に応じて撮像画像データを記憶媒体に記憶させることが可能な状態が得られる。
また、ステップS203においてシャッターチャンス優先モードであるとして判別された場合には、ステップS205に進んで、レジスタに対して、画素数の値を示す情報として、シャッターチャンス優先モードに対応して設定される画素数Nを示すデータを格納する。
また、ステップS203において画質優先モードであるとして判別された場合には、ステップS206に進んで、レジスタに対して、画素数の値を示す情報として、画質優先モードに対応して設定される画素数Lを示すデータを格納する。
これらステップS204、S205、S206の手順を実行した後は、図9の手順に進むようにされる。
なお、先にも述べたように、ここで求められる最大バッファ数nは、設定された画素数モード(標準モード、シャッターチャンス優先モード、画質優先モード)に対応する画素数に応じて異なってくるものである。また、なお、バッファ撮像画像データ領域の容量は、例えば画像取込期間(T1、T2)として設定した時間と、画素数に対応する撮像画像データのデータサイズなどを基に設定されるものとなる。
ステップS308においては、メモリ15に保持されているバッファ撮像画像データを、静止画ファイルとして記憶媒体30に書き込むための制御処理を実行する。これにより、前画像の連写記録が行われたことになる。なお、この記憶媒体30への書き込むために、メモリ15から読み出されたバッファ撮像画像データについては、メモリ15から消去させることとする。
ステップS310にて否定の判別結果が得られた場合には、ステップS311にて、先のステップS309により生成した撮像画像データを、バッファ撮像画像データ領域の空きアドレスに対して書き込んで保持させる。
そして、この場合には、メモリ15のバッファ撮像画像データ領域に保持されているバッファ撮像画像データが、はじめて最大バッファ数nにまで到達したとされると、ステップS310からステップS312に進むことになる。
ステップS312では、メモリ15にて保持されているバッファ撮像画像データを記憶媒体30に対して書き込んで記憶させる。これにより、後画像の連写記録が行われたことになる。ステップS312の手順を実行した後は、ステップS301に戻るようにされる。
このような記録手順は、メモリ15における撮像画像データ保持用領域として、前画像若しくは後画像の片方のみの撮像画像データを保持させるだけの容量を確保すればよいことから、例えば、メモリ15として用意すべき容量が小さくて済むという利点がある。
そこで、このような問題を重点的に回避したい場合には、次のような構成を採るようにされる。
つまり、まず、メモリ15における撮像画像データ保持用量域として、前画像用と後画像用とのそれぞれに対応する領域を設定するようにされる。そのうえで、レリーズ操作時点に対応しては、このときに得られている前画像としての撮像画像データは、そのまま前画像用の撮像画像データ保持用量域に保持させたままとしておき、直ちに、後画像としての撮像画像データを順次生成して、後画像用の撮像画像データ保持用量域に書き込んで保持させていくようにされる。そして、必要数の後画像としての撮像画像データが保持されたタイミングで、このときにメモリ15に保持されている、前画像としての撮像画像データと、後画像としての撮像画像データとを、記憶媒体30に書き込んで記録させるようにするものである。このような手順は、図8のフローチャートとの対応では、ステップS308の手順を省略したうえで、ステップS312により、バッファ撮像画像データとして、前画像及び後画像の撮像画像データを一度に記憶媒体30に書き込むようにされる。
例えば、これまでの説明にあっては、画像取込期間(T1、T2)の時間長は、画素数モード間でほぼ同じであるものとして説明したのであるが、これは、画像取込期間をほぼ一定とした条件では、その期間内に取得できる撮像画像データ数が、画素数(処理時間)に応じて変化するものであることを分かりやすく示すための便宜である。
従って、本願発明の下では、画像取込期間(T1、T2)に関しては、画素数モード間で適宜異なる適切な時間が設定されて構わないものである。例えば、シャッターチャンス優先モードにおいて、画像取込期間(T1、T2)の少なくとも何れか一方を、標準モード時よりも短縮することとすれば、シャッターチャンス優先モードにより記憶媒体30に連写記録された撮像画像データ(静止画ファイル)の総サイズは標準モード時よりも少なくなるものであり、それだけ記憶媒体30の記憶可能容量を節約して有効に使用することができることになる。
さらには、上記実施の形態では、1つの画素数モードにおける撮影記録動作として、前画像取込期間T1と後画像取込期間T2とについても、ほぼ同時間を設定することとしているが、これらの期間についてそれぞれ異なる時間を設定することとしてもよい。
例えば、図2においては、設定すべき連写間隔(即ち画素数)ごとに付したモード名を主体として選択エリアに表示させているが、これに代えて、設定すべき画素数を表示させて、これを選択させるようなユーザインターフェイスとすることも考えられる。
一例として、図8、図9においては、バッファ撮像画像データの最大バッファ数を求めた上で、メモリ15のバッファ撮像画像データ領域に対する空き領域への記録の可否を、その最大バッファ数に至ったか否かという条件により判定しているが、例えば、バッファ撮像画像データ領域の空き容量と、これより書き込もうとする撮像画像データのサイズとを比較するようにしてもよいものである。
また、図8、図9によれば、後画像取込期間T2においても、時点t1以降において生成したとする撮像画像データB(1)〜B(n)を、一旦メモリ15に保持させてから記憶媒体30に書き込むこととしているが、可能であれば、メモリ15に転送して保持させることなく、そのまま撮像画像データB(1)〜B(n)をエンコード/デコード部16に対して順次転送して記憶媒体30への記録を実行させるようにしてもよい。
Claims (3)
- 入射された像光を電気信号に変換して撮像信号を得る撮像信号取得手段と、
1つの静止画像単位に相当する上記撮像信号を順次入力することで、1つの静止画としての画内容を有する撮像画像データを順次連続して生成していくデータ生成手段と、
その操作タイミングに対応して得られたとされる撮像画像データを記憶媒体に記録すべきことを指示するものであるレリーズ操作が行われたとするタイミングに応じて、上記撮像画像データを記憶媒体に記憶させるもので、上記レリーズ操作が行われたとするタイミングに至るまでの間の前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ、又は上記レリーズ操作が行われたとするタイミング以降の後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させるようにされた記録制御手段と、
上記撮像画像データが画素の二次元集合により形成されるものとしてみた場合の、この撮像画像データの画素数についての変更設定に相当する操作によって、設定された画素数に対応する連写間隔を画像データの総容量がほぼ一定となるように設定されるようにされた操作手段と、
上記記録制御手段により記録されるべき撮像画像データについて、上記操作手段に対する操作により指定された上記画素数により形成される結果が得られるように制御する画素数設定制御手段と、
上記データ生成手段により生成された撮像画像データを所定のメモリ領域に保持させるもので、現時点に至るまでの間において得られていたとされる所定数の撮像画像データを定常的に保持させるデータ保持制御手段と、
を備え、
上記記録制御手段は、上記前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ又は上記後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データを記憶媒体に書き込んで記憶させるために、上記メモリ領域に保持されている撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させる制御を実行する、
撮像装置。 - 入射された像光を電気信号に変換して撮像信号を得る撮像信号取得手順と、
1つの静止画像単位に相当する上記撮像信号を順次入力することで、1つの静止画としての画内容を有する撮像画像データを順次連続して生成していくデータ生成手順と、
その操作タイミングに対応して得られたとされる撮像画像データを記憶媒体に記録すべきことを指示するものであるレリーズ操作が行われたとするタイミングに応じて、上記撮像画像データを記憶媒体に記憶させるもので、上記レリーズ操作が行われたとするタイミングに至るまでの間の前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ、又は上記レリーズ操作が行われたとするタイミング以降後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させるようにされた記録制御手順と、
上記撮像画像データが画素の二次元集合により形成されるものとしてみた場合の、この撮像画像データの画素数についての変更設定に相当する操作によって、設定された画素数に対応する連写間隔を画像データの総容量がほぼ一定となるように設定されるようにされた操作手段に対して行われた操作に応じて、変更設定された画素数を示し得る内容の設定情報を保持する、設定情報保持手順と、
上記記録制御手順により記録されるべき撮像画像データについて、上記設定情報が示す画素数により形成される結果が得られるように制御する画素数設定制御手順と、
上記データ生成手順において生成された撮像画像データを所定のメモリ領域に保持させるもので、現時点に至るまでの間において得られていたとされる所定数の撮像画像データを定常的に保持させるデータ保持制御手順と、
を実行し、
上記記録制御手順において、上記前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ又は上記後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データを記憶媒体に書き込んで記憶させるために、上記メモリ領域に保持されている撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させる制御を実行する、
撮像信号処理方法。 - 入射された像光を電気信号に変換して撮像信号を得る撮像信号取得手順と、
1つの静止画像単位に相当する上記撮像信号を順次入力することで、1つの静止画としての画内容を有する撮像画像データを順次連続して生成していくデータ生成手順と、
その操作タイミングに対応して得られたとされる撮像画像データを記憶媒体に記録すべきことを指示するものであるレリーズ操作が行われたとするタイミングに応じて、上記撮像画像データを記憶媒体に記憶させるもので、上記レリーズ操作が行われたとするタイミングに至るまでの間の前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ、又は上記レリーズ操作が行われたとするタイミング以降後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させるようにされた記録制御手順と、
上記撮像画像データが画素の二次元集合により形成されるものとしてみた場合の、この撮像画像データの画素数についての変更設定に相当する操作によって、設定された画素数に対応する連写間隔を画像データの総容量がほぼ一定となるように設定されるようにされた操作手段に対して行われた操作に応じて、変更設定された画素数を示し得る内容の設定情報を保持する、設定情報保持手順と、
上記記録制御手順により記録されるべき撮像画像データについて、上記設定情報が示す画素数により形成される結果が得られるように制御する画素数設定制御手順と、
上記データ生成手順において生成された撮像画像データを所定のメモリ領域に保持させるもので、現時点に至るまでの間において得られていたとされる所定数の撮像画像データを定常的に保持させるデータ保持制御手順と、
を撮像装置に実行させ、
上記記録制御手順において、上記前画像取込期間において順次得られていたとされる所定数の撮像画像データ又は上記後画像取込期間において順次得られるとされる所定数の撮像画像データを記憶媒体に書き込んで記憶させるために、上記メモリ領域に保持されている撮像画像データの少なくとも何れか一方を記憶媒体に書き込んで記憶させる制御を実行させる
プログラム。
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