JP4862541B2 - 駆動力伝達装置の試験方法及び製造方法 - Google Patents
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Description
請求項4に記載の発明は、筒状をなす第1の回転体の内周にスプライン嵌合されることにより該第1の回転体とともに一体回転可能に設けられた第1のクラッチプレートと、前記第1の回転体の筒内において回転自在に支承された軸状をなす第2の回転体の外周にスプライン嵌合されることにより該第2の回転体とともに一体回転可能に設けられた第2のクラッチプレートとを交互に複数配置してなる摩擦クラッチを備え、該摩擦クラッチの作動により、第1及び第2の回転体をトルク伝達可能に連結する駆動力伝達装置の試験方法であって、前記各第1及び第2のクラッチプレートを摺接させた状態で、前記第1及び第2の回転体を相対回転させる第1のステップと、前記第1のステップ後、前記各第1及び第2のクラッチプレートを離間させることなく、該各第1及び第2のクラッチプレートを結合させた状態で、第1及び第2の回転体を一体回転させることにより回転アンバランスを測定する第2のステップと、を備え、前記摩擦クラッチは、電磁石を駆動源として前記第1及び第2のクラッチプレート間の摩擦係合力を制御可能な電磁クラッチであって、前記第1のステップは、前記第2のステップにおいて通電する電流量よりも小さな電流量を前記電磁石に通電した状態で行われ、前記第2のステップは、前記電磁石への通電を停止することなくその電流量を増加させて行われること、を要旨とする。
上記構成によれば、第1及び第2のクラッチプレートが摺接した状態で第1及び第2の回転体を相対回転させることにより、各クラッチプレートにその回転トルクを印加することができ、これにより、該各クラッチプレートと、これに対応する第1及び第2の回転体とのスプライン嵌合部分の「ガタ」を除去することができる。そして、各クラッチプレートを結合させて、該各クラッチプレートの軸ずれが排除された状態を維持したまま回転アンバランス測定を行うことで、より正確な測定結果を得ることができる。また、特に、当該スプライン形状がインボリュートスプライン等である場合には、そのセルフアライメント作用により、各クラッチプレートは、自律的にセンタリングされる。その結果、各クラッチプレートの軸ずれを効果的に排除することができる。
また、上記構成によれば、簡素な構成にて、軸ずれを排除するための第1のステップと回転アンバランスを測定する第2のステップとで、摩擦クラッチの摩擦係合状態を切り替えることができる。そして、その切り替えに際して、電磁石への通電を停止することなく、その電流量を増加させることにより、軸ずれを排除した状態を維持したまま回転アンバランス測定を実施することができる。
図1に示すように、本実施形態の駆動力伝達装置1は、有底筒状に形成された第1回転体としてのフロントハウジング3と、中空軸状に形成されてフロントハウジング3の筒内に回転自在に同軸配置された第2回転体としてのインナシャフト4とを備えている。
次に、上記のように構成された駆動力伝達装置の製造方法、及びその回転アンバランス測定方法について説明する。
(1)試験工程(ステップ102)は、本試験工程(ステップ102b)を実施するにあたり、事前に各クラッチプレート(アウタクラッチプレート17,23及びインナクラッチプレート18,24)、並びにカム機構16の軸ずれを排除すべく実施される予備工程(ステップ102a)を含む。この予備工程において、駆動力伝達装置1は、そのメインクラッチ14及びパイロットクラッチ15の各アウタクラッチプレート17,23及びインナクラッチプレート18,24が摺接された状態で、フロントハウジング3及びインナシャフト4が相対回転するように回転駆動される。そして、本試験工程においては、各アウタクラッチプレート17,23及びインナクラッチプレート18,24が、予備工程後、離間されることなく結合され、フロントハウジング3及びインナシャフト4が一体に回転駆動された状態で、その回転アンバランス測定が行われる。
・本実施形態では、図4に示される試験機30を用いて、その試験工程(図3参照ステップ102)を実施することとした。しかし、これに限らず、当該試験工程において、上述の予備工程(ステップ102a)と本試験工程(102b)と連続的に実施可能なものであれば、どのような試験装置を用いて行ってもよい。具体的には、例えば、上記特許文献1に記載の試験装置を用いて実施してもよい。
Claims (4)
- 筒状をなす第1の回転体の内周にスプライン嵌合されることにより該第1の回転体とともに一体回転可能に設けられた第1のクラッチプレートと、前記第1の回転体の筒内において回転自在に支承された軸状をなす第2の回転体の外周にスプライン嵌合されることにより該第2の回転体とともに一体回転可能に設けられた第2のクラッチプレートとを交互に複数配置してなる摩擦クラッチを備え、該摩擦クラッチの作動により、第1及び第2の回転体をトルク伝達可能に連結する駆動力伝達装置の試験方法であって、
前記摩擦クラッチは、電磁石を駆動源として前記第1及び第2のクラッチプレート間の摩擦係合力を制御可能な電磁クラッチであり、前記第1または第2回転体のいずれか一方を回転不能に保持し、前記電磁石に通電して前記各第1及び第2のクラッチプレートを摺接させた状態で前記第1または第2回転体のうち他方を回転させることによって前記第1及び第2の回転体を相対回転させる第1のステップと、
前記第1のステップ後、前記電磁石への通電を停止することなく前記各第1及び第2のクラッチプレートを結合させた状態で前記第1または第2回転体のいずれか一方の前記保持を解除して前記第1及び第2の回転体を一体回転させることにより回転アンバランスを測定する第2のステップと、
を備えることを特徴とする駆動力伝達装置の試験方法。 - 請求項1に記載の駆動力伝達装置の試験方法において、
前記第1のステップは、前記第2のステップにおいて通電する電流量よりも小さな電流量を前記電磁石に通電した状態で行われ、前記第2のステップは、前記電磁石への通電を停止することなくその電流量を増加させて行われること、
を特徴とする駆動力伝達装置の試験方法。 - 筒状をなす第1の回転体の内周にスプライン嵌合されることにより該第1の回転体とともに一体回転可能に設けられた第1のクラッチプレートと、前記第1の回転体の筒内において回転自在に支承された軸状をなす第2の回転体の外周にスプライン嵌合されることにより該第2の回転体とともに一体回転可能に設けられた第2のクラッチプレートとが交互に複数配置され、電磁石を駆動源として該第1及び第2のクラッチプレート間の摩擦係合力を制御可能な電磁クラッチを備え、該電磁クラッチの作動により、第1及び第2の回転体をトルク伝達可能に連結する駆動力伝達装置の製造方法であって、
前記第1または第2回転体のいずれか一方を回転不能に保持し、前記電磁石に通電して前記各第1及び第2のクラッチプレートを摺接させた状態で前記第1または第2回転体のうち他方を回転させることによって前記第1及び第2の回転体を相対回転させる第1のステップと、
前記第1のステップ後、前記電磁石への通電を停止することなく前記各第1及び第2のクラッチプレートを結合させた状態で前記第1または第2回転体のいずれか一方の前記保持を解除して前記第1及び第2の回転体を一体回転させることにより回転アンバランスを測定する第2のステップと、
前記第2のステップにおける測定結果に基づいて、前記回転アンバランスを是正する第3のステップと、を備えることを特徴とする駆動力伝達装置の製造方法。 - 筒状をなす第1の回転体の内周にスプライン嵌合されることにより該第1の回転体とともに一体回転可能に設けられた第1のクラッチプレートと、前記第1の回転体の筒内において回転自在に支承された軸状をなす第2の回転体の外周にスプライン嵌合されることにより該第2の回転体とともに一体回転可能に設けられた第2のクラッチプレートとを交互に複数配置してなる摩擦クラッチを備え、該摩擦クラッチの作動により、第1及び第2の回転体をトルク伝達可能に連結する駆動力伝達装置の試験方法であって、
前記各第1及び第2のクラッチプレートを摺接させた状態で、前記第1及び第2の回転体を相対回転させる第1のステップと、
前記第1のステップ後、前記各第1及び第2のクラッチプレートを離間させることなく、該各第1及び第2のクラッチプレートを結合させた状態で、第1及び第2の回転体を一体回転させることにより回転アンバランスを測定する第2のステップと、
を備え、
前記摩擦クラッチは、電磁石を駆動源として前記第1及び第2のクラッチプレート間の摩擦係合力を制御可能な電磁クラッチであって、
前記第1のステップは、前記第2のステップにおいて通電する電流量よりも小さな電流量を前記電磁石に通電した状態で行われ、前記第2のステップは、前記電磁石への通電を停止することなくその電流量を増加させて行われること、
を特徴とする駆動力伝達装置の試験方法。
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