JP4861935B2 - 情報処理システム及び時刻管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理システム及び時刻管理方法に係り、特に、計算機システムにおけるOS(オペレーティングシステム)時刻の変更がOSの制御下で動作するOS以外の他のプログラムに影響しないようにした情報処理システム及び時刻管理方法に関する。
一般に、情報処理システムは、そのOS時刻を変更すると時刻の重複や抜けが発生し、重複した時刻に起動すべき事象が二重に起動されてしまったり、抜けてしまった時刻に起動すべき事象が起動されなかったりする現象を発生させる。
前述のような現象の発生を回避することを可能にした従来技術として、例えば、特許文献1等に記載された技術が知られている。この従来技術は、時刻の変更が事象の起動回数に影響しないよう、時刻変更があった時点で事象の登録状況を確認し、抜けの時間帯の事象を直ちに起動し、時刻が重複する時間帯に起動するよう登録されている事象に関しては事象の実行履歴から二重に起動しないように制御するというものである。
前述したような従来技術は、時刻により起動される事象の漏れや二重起動をなくすことができるが、時刻の抜けや重複の発生を避けることができないものである。
また、定期的に時刻を記録するトレースやジャーナル等を扱うプログラムは、データが定期的な時刻順に並んでいることが前提とされているため、情報処理システムのOS時刻の変更により、時刻に抜けや重複が発生するとデータの整合性が取れなくなり、処理動作の保証ができなくなってしまうという問題が生じる。
前述したような問題を解決することができる従来技術として、例えば、特許文献2等に記載された技術が知られている。この従来技術は、計算機システム内部の時計の進み方を速い速度または遅い速度とすることにより、外部の時計の時刻変更を時刻の抜けや重複がなく取り入れることができるようにしたものである。
特開平11−184557号公報 特開平8−334577号公報
しかし、前述した従来技術を用いて構成される計算機システムは、何れの場合も、計算機システムの時計が変更されることになるため、時刻が抜けたり重複したりする時間帯の経過時間(時刻の差分)が不正になってしまい、この結果、経過時間を基にした事象を正しい時刻に発生させることができなくなるという問題点を生じさせてしまう。
また、経過時間が不正になると、システムログや時刻指定のジョブ起動イベント等の定期的なタイマで動作する処理の処理間隔が不正になり、計算機システム全体やジョブ管理の動作が保証できなくなるという問題点も生じる。
例えば、計算機システムの運用をサマータイムに対応させる場合に、時刻が1時間戻る日に時刻が重複しないようにするには、1度計算機システムを停止させ、1時間以上経過した後、再び起動する必要がある。しかし、連続運転が必須である計算機システムの場合に対応できない。
本発明の目的は、OS時刻の変更がOSの制御下で動作するユーザアプリケーションプログラム等のOS以外の他のプログラムに影響しないように時刻の抜けや重複を発生させず、時刻の連続性を保証し、かつ、時刻変更が経過時間に影響を及ぼさない(経過時間の進み方の速度が一定)ようにした計算機システム及び時刻管理方法を提供することにある。
本発明によれば前記目的は、時計を持ち、OSが動作する計算機からなる情報処理システムにおいて、前記OSは、時刻に関する情報を格納して管理する時刻管理テーブルと、自OSの制御下で動作するOS以外の他のプログラムにOS時刻を通知する時刻通知部と、OS時刻を変更する時刻変更部とを備えて構成され、前記時刻管理テーブルは、グリニッジ標準時刻と現地時刻との偏差であるタイムゾーンと、現地時刻とOS時刻との偏差である補正値と、時刻変更要求の量である時刻変更量と、時刻変更要求の方向を示す時刻変更方向と、他のプログラムから時刻取得要求があった時点の時計の値である前回時刻を取得した時刻と、時刻を変更する速度に関する係数である時刻変更速度と、時刻変更要求があった場合に、時刻変更が完了する時刻を示す時刻変更完了時刻との各情報を格納しており、前記OSが、他のプログラムからOS時刻の変更要求を受け付けたとき、前記時刻変更部は、要求された変更する時刻量を前記時刻変更量に登録すると共に、時刻を変更する方向を、時刻変更方向に登録し、時刻変更要求を受け付けたときの時計の値を取得して、その値を初期値として、前記前回時刻を取得した時刻に登録し、次に、時刻変更完了時刻を計算し、時刻変更完了時刻に時刻変更完了時刻を登録し、前記OSが、他のプログラムからOS時刻の取得要求を受け付けたとき、前記時刻通知部は、前記時刻変更量が0より大きいか否かを調べ、時刻変更量の値が0より大きかった場合、現在の時計の時刻の値を取得し、前記時刻変更速度及び時刻変更方向を用いて補正値を計算して更新し、前記求めた現在の時計の時刻の値を前回時刻取得した時刻に格納し、その後、時計の時刻、タイムゾーンの値、補正値の値の和をOS時刻として、OS時刻の取得要求を行った他のプログラムに応答することにより達成される。
また、前記目的は、時計を持ち、それぞれの中でOSが動作する複数の論理計算機と、それらの複数の論理計算機を制御する論理計算機制御機構からなる情報処理システムにおいて前記論理計算機制御機構は、各論理計算機のOSからの時計の時刻問い合わせを受け付けて応答する時刻通知部と、各論理計算機のOSからのOS時刻の変更速度の変更通知を受け付ける時刻変更速度変更受付部と、論理計算機制御機構が各論理計算機でのOS時刻変更速度の変更を管理する時刻変更速度管理テーブルとを備え、複数の論理計算機が持つそれぞれのOSは、時刻に関する情報を格納して管理する時刻管理テーブルと、自OSの制御下で動作するOS以外の他のプログラムにOS時刻を通知する時刻通知部と、OS時刻を変更する時刻変更部と、時計の時刻を論理計算機制御機構に問い合わせる時計時刻問い合わせ部と、時刻指定のジョブを登録したことによる時刻変更速度の変更を論理計算機制御機構に通知する時刻変更速度変更通知部と、他の論理計算機で時刻変更速度の変更があったか否かを論理計算機制御機構に問い合わせる時刻変更速度変更問い合わせ部とを備え、前記時刻管理テーブルは、グリニッジ標準時刻と現地時刻との偏差であるタイムゾーンと、現地時刻とOS時刻との偏差である補正値と、時刻変更要求の量である時刻変更量と、時刻変更要求の方向を示す時刻変更方向と、他のプログラムから時刻取得要求があった時点の時計の値である前回時刻を取得した時刻と、時刻を変更する速度に関する係数である時刻変更速度と、時刻変更要求があった場合に、時刻変更が完了する時刻を示す時刻変更完了時刻との各情報を格納しており、前記OSが、他のプログラムからOS時刻の変更要求を受け付けたとき、前記時刻変更部は、要求された変更する時刻量を前記時刻変更量に登録すると共に、時刻を変更する方向を、時刻変更方向に登録し、時刻変更要求を受け付けたときの時計の値を取得して、その値を初期値として、前記前回時刻を取得した時刻に登録し、次に、時刻変更完了時刻を計算し、時刻変更完了時刻に時刻変更完了時刻を登録し、前記OSが、他のプログラムからOS時刻の取得要求を受け付けたとき、前記時刻通知部は、前記時刻変更量が0より大きいか否かを調べ、時刻変更量の値が0より大きかった場合、現在の時計の時刻の値を取得し、前記時刻変更速度及び時刻変更方向を用いて補正値を計算して更新し、前記求めた現在の時計の時刻の値を前回時刻取得した時刻に格納し、その後、時計の時刻、タイムゾーンの値、補正値の値の和をOS時刻として、OS時刻の取得要求を行った他のプログラムに応答し、前記複数の論理計算機の1つの論理計算機のOSが時刻指定のジョブを登録することにより時刻変更速度を変更すると、前記時刻変更速度変更通知部は、論理計算機制御機構に対し、時刻変更速度が変更されたことを通知し、この通知を時刻変更速度変更受付部により受け付けた論理計算機制御機構は、時刻変更速度が変更されたことを、自機構内の前記時刻変更速度管理テーブルの時刻変更通知に表示し、時刻指定のジョブを登録したOSから受け取った時刻変更完了時刻を、自機構内の時刻変更速度管理テーブルの中の時刻変更完了時刻に格納し、時刻指定のジョブを登録して、時刻変更速度の変更を行った論理計算機以外の論理計算機のOSは、そのOSの時刻変更速度変更問い合わせ部が、論理計算機制御機構に対し時刻変更速度が変更されたか否かを問い合わせ、論理計算機制御機構の時刻変更速度変更受け付け部が、時刻変更管理テーブルの情報から時刻変更速度が変更されていることと、時刻変更完了時刻とを応答し、問い合わせを行った論理計算機のOSは、論理計算機制御機構からの応答により、時刻変更速度が変更されていることと、時刻変更完了時刻とを受け取り、時刻変更速度を再計算し、時計時刻問い合わせ部が、論理計算機制御機構の時刻通知部に時計の値を問い合わせ、論理計算機制御機構からの応答により、時計の値を受けとることにより達成される。
本発明によれば、時計機構を有する計算機システムにおいて、時刻と時間とを独立して管理することが可能となり、計算機システムをサマータイムに対応させる等のためのOS時刻の変更の際、時計を変更せずに、OSが現地時間との差分を管理する補正値のみを変更することとしているため、OSの時刻が変更されても経過時間に影響せず、時間指定の事象を常に正しい時間で起動することができる。
以下、本発明による情報処理システム及び時刻管理方法の実施形態を図面により詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態による情報処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。本発明の第1の実施形態による情報処理システムは、物理的な計算機1と、時計3と、プロセッサ11と、メモリ12とを備えて構成される。そして、情報処理システムは、ハードウェアインタフェース13により磁気ディスク15に接続され、ハードウェアインタフェース14によりネットワーク16に接続されている。
メモリ12には、磁気ディスク15に格納されていてメモリ12にロードされたOS2が格納され、OS2は、時刻管理テーブル21等の後述するテーブル群、時刻通知部24等の後述する処理プログラム群を有して構成されている。
時刻通知部24等の処理プログラムは、プロセッサ11により実行され、時刻通知等の処理を行う。また、同様に、処理プログラムが時計3の値を取得する場合、時計3の値の取得は、プロセッサ11が、処理プログラムの処理の中で、時計の値を取得する命令を実行することにより行われる。
なお、以下の本発明の第1の実施形態の説明は、説明を簡略化するため、プロセッサ11が各処理プログラムを実行することを、処理プログラムを主体に記載し、また、時計3の値の取得も処理プログラムを主体に記載することとする。
図2は図1に示した本発明の第1の実施形態におけるハードウェア構成の例を機能構成として示したブロック図である。物理的な計算機1は、計算機1上でOS2が動作しており、また、時計3を備えている。
OS2は、自OS2の制御下で動作するユーザアプリケーションプログラム等のOS以外の他のプログラム(以下、単に、他のプログラムという)にOS時刻を通知する時刻通知部24と、他のプログラムに時計3の値を通知する時計通知部25と、時間指定のイベント(例えば、5秒後にメッセージを出力等)の登録を行うイベント登録部26と、OS時刻を変更する時刻変更部27と、他のプログラムのジョブを管理するジョブ管理部28との各機能部を処理プログラムとして有し、メモリ12上に格納されている。
また、OS2は、前述の各機能部が使用する、時刻に関する情報を管理するOS内テーブルとして時刻管理テーブル21、時間指定のイベントのタイマを登録するタイマ登録キュー22、ジョブを登録するジョブキュー23を有している。
前述において、時刻通知部24、時計通知部25、イベント登録部26、時刻変更部27、ジョブ管理部28等の各プログラムは、これらのプログラムをプロセッサ11が実行することにより、後述する各処理を行う。また、時刻通知部24、時計通知部25、イベント登録部26、時刻変更部27、ジョブ管理部28等は、各処理を行う処理部として集積回路化する等によりハードウェアにより実現することもできる。
図3は時刻管理テーブル21の詳細な構成を示す図である。時刻管理テーブル21は、タイムゾーン211、補正値212、時刻変更量213、時刻変更方向214、前回時刻を取得した時刻215、時刻変更速度216、時刻変更完了時刻217の各情報を有して構成されている。
前述において、タイムゾーン211は、グリニッジ標準時刻と現地時刻(ローカルタイム)との偏差である。補正値212は、現地時刻とOS時刻との偏差である。OS時刻は、時計3とタイムゾーン211及び補正値212との和で表わされる。
時刻変更量213は、時刻変更要求の量である。時刻変更時には、この値を徐々に減らし、減らした分をOS時刻に反映させる。この値が0でない間は、OSの時刻が変更中であることを示す。
時刻変更方向214は、時刻変更要求の方向を示しており、方向には「進む」と「戻る」とがある。
前回時刻を取得した時刻215は、他のプログラムから時刻取得要求があった時点の時計3の値である。
時刻変更速度216は、時刻を変更する速度に関する係数であり、時刻変更の際の時刻計算に使用する。時刻変更方向が「進む」の方向であれば、時刻変更中、係数倍だけ時刻が早く進み、時刻変更方向が「戻る」の方向の場合、時刻変更中、係数分の1だけ時刻が遅れて進むことになる。
例えば、時刻変更速度216の値が「2」であり、時刻変更方向215が「戻る」の方向であれば、実時間の進み(時計3の進み)1分に対して、OS時刻の進みは、30秒になる。
なお、本発明の実施形態は、時刻変更が、計算機システムの運用をサマータイムに対応させるものとしており、時刻変更量として、1時間の進み、遅れが指定されるものとし、また、時刻変更速度としての係数を「2」に設定するものとするが、この値は、「2」に限る必要はない。
時刻変更完了時刻217は、時刻変更要求があった場合に、時刻変更が完了する時刻を示す。この値は、時刻変更要求時に時刻変更部27が、時刻変更速度216と、時刻変更量213とから式(2)により算出することができる。
Figure 0004861935
図4はOS2が他のプログラムから時刻取得要求を受け付けたときに、時刻通知部24がOSの時刻を取得する処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
(1)処理が開始されると、時刻通知部24は、まず、時刻管理テーブルの時刻変更量213が0より大きいか否かを調べ、時刻変更量24の値が0であった場合、時刻変更中でない場合であるため、時計3から時刻を取得する。そして、取得した時計3の値、タイムゾーン211の値、補正値212の値の和をOS時刻として他のプログラムに応答して、ここでの処理を終了する(ステップS400、S401、S407、S406)。
(2)ステップS401での調べで、時刻変更量213の値が0より大きかった場合、時刻変更処理を行うため、次に、現在の時計3の時刻の値を取得し、補正値212を更新する。補正値212は、式(1)として示す式により再計算して求めることができる(ステップS402、S403)。
Figure 0004861935
(3)次に、ステップS403の処理で、式(1)により補正値を増加させた、あるいは、減少させた分だけ、時刻管理テーブル21の補正値212から減算し、時刻管理テーブル21の補正値212を更新する(S404)。
(4)ステップS402で求めた現在の時計3の時刻の値を時刻管理テーブル21の前回時刻取得した時刻215に格納する。その後、時計3の時刻、タイムゾーン211の値、補正値212の値の和をOS時刻として他のプログラムに応答して、ここでの処理を終了する(ステップS405、S406)。
図5はOS2が他のプログラムから時間指定のイベント登録の要求を受け付けたときのイベント登録部26での処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。なお、時間指定のイベントとは、登録要求を受けてから要求される所定時間後に起動すべきイベントである。
(1)処理が開始されると、イベント登録部26は、時計3から現在の時刻の値を取得し、取得した現在の時刻と要求された時間との和を求め、タイマが満了する時刻を計算する(ステップS500〜S502)。
(2)次に、タイマ満了時刻を記録したタイマを、タイマ登録キュー22に満了時刻の昇順に登録する(ステップS503)。
(3)その後、タイマ登録キュー22から先頭のタイマ(次に満了するタイマ)を取り出し、そのタイマの値を時計3に登録して、ここでの処理を終了する(ステップS504、S505)。
図6はOS2が他のプログラムからOS時刻の変更要求を受け付けたときの時刻変更部27での処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
(1)処理が開始されると、時刻変更部は、要求された変更する時刻量を時刻管理テーブル21の時刻変更量213に登録し、次に、時刻を変更する方向(「戻る」または「進む」)を、時刻変更方向214に登録する(ステップS600〜602)。
(2)その後、時刻管理テーブル21の前回時刻を取得した時刻215に初期値を登録する。すなわち、時刻変更要求を受け付けたときの時計3の値を取得して、その値を初期値として、時刻管理テーブル21の前回時刻を取得した時刻215に登録する(ステップ603)。
(3)次に、時刻変更完了時刻を計算し、時刻管理テーブル21の時刻変更完了時刻217に時刻変更完了時刻を登録する。時刻変更完了時刻は、式(2)を用いて計算する。例えば、時刻変更速度が2で、時計3が0:00のときに1時間戻す要求を受け付けた場合、0:00+1:00×(2/(2−1))=2:00であり、2:00に時刻変更が完了すると計算できるので、時刻管理テーブル21の時刻変更完了時刻217に2:00を登録する(ステップ604)。
実際のOSの時刻変更は、前述の処理の後に、他のプログラムからOS時刻取得要求があったときに実行される図4に示して説明した時刻取得の処理の中で行われる。すなわち、時刻変更部27がOS時刻の変更の処理を終了した後、他のプログラムがOS時刻の取得を要求する度に、時刻通知部24が図4で示した処理により時刻を変更する。1回の時刻取得要求では時刻変更量のうち一部のみをOS時刻の変更として反映するため、OSは時刻取得要求を受け付ける度に、徐々にOS時刻を変更する。
図7は図4に示した処理で他のプログラムからの時刻取得により、時刻が戻る流れの一例を説明する図である。図7において、タイムゾーンは9時間、時刻変更前の補正値は1時間である。すなわち、時刻変更前にOS時刻は、タイムゾーン9時間の現地時間より1時間進んでいる。また、時刻変更速度は初期値2が登録されている。
図7に示す例は、前述のような条件で、OS時刻10:00(時計時刻0:00)に、OSが、OS時刻を1時間戻す要求を受け付けたとしている。
その後、時計時刻0:30に他のプログラムから1回目の時刻取得要求1を受け付けたとしている。このとき、図4に示して説明した時刻取得処理で、補正値を再計算する。補正値は、式(1)と時刻変更方向「戻る」、前回取得時刻215と時刻変更速度216から、1:00−(0:30−0:00)/2=0:45となる。
前述の新たな補正値と、タイムゾーン9時間から、OSが応答する時刻は、10:15となる。実時間(時計3の進み)は30分経過しているが、OS時刻は、15分しか進んでいないことになり、相対的に時刻が15分戻ったことになる。OSが受け付けた時刻変更要求は1時間であるが、1回目のOS時刻取得要求の処理で、図示例では15分時刻が戻されたことになる。
その後、2回目、3回目の時刻取得2、3で同様に補正値の計算を実施し、徐々にOS時刻が変更される。結果的にOS時刻が1時間戻るまで補正値が徐々に小さくなっていくことになる。
図8はOS2が他のプログラムから時刻指定のジョブ起動の登録要求を受け付けたときのジョブ管理部28での処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
(1)処理が開始されると、ジョブ管理部28は、ジョブ起動の登録要求の中で指定された時刻が時刻変更中か否かを調べる。このため、まず、指定された時刻から時刻管理テーブル21のタイムゾーン211と補正値212とを減算し、指定された時刻を時計3での値に変換する。このとき、時刻管理テーブル21の時刻変更量213が0より大きく、時刻変更完了時刻217より前述で求めた時計3における時刻が前の時刻であれば、指定された時刻は時刻変更中であると判断する。そして、指定された時刻が時刻変更中でなければ、指定された時刻をジョブ登録キュー24に登録して処理を終了する(ステップ800、801、804)。
(2)ステップ801の調べで、指定された時刻が時刻変更中であった場合、時刻変更の速度を変更し、指定された時刻までに時刻変更が完了するようにする。このため、時刻変更速度を計算して、計算した速度を時刻管理テーブル21の時刻変更速度216に登録する。時刻変更速度は、式(2)を用いて計算することができる(ステップ802)。
(3)次に、S801の処理で求めた指定された時刻の時計3での値を、時刻管理テーブル21の時刻変更完了時刻217に登録し、その後、その時刻をジョブ登録キュー24に登録して処理を終了する(ステップ803、804)。
図9は本発明を論理計算機システムに適用した本発明の第2の実施形態による情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。本発明の第2の実施形態は、図1に示したと同様な物理的な計算機上に、それぞれでOSが動作する論理的な計算機である複数の論理計算機と、各論理計算機を制御する論理計算機制御機構とからなる論理計算機システムである。そして、複数の論理計算機のそれぞれは、前述で説明した本発明の第1の実施形態による情報処理システムと同一に構成されている。
図9に示すように、本発明の第2の実施形態である論理計算機システムは、物理的な計算機9上に複数の論理的な計算機17を実現し、それらを制御する論理計算機制御機構10が動作するように構成され、また、時計3を備えている。
論理計算機制御機構10は、複数の論理計算機17を実現しており、各論理計算機上でOS18が動作する。OS18は、論理計算機毎に1つずつ動作する。
論理計算機制御機構10には、各論理計算機17上のOS18からの時計3の時刻問い合わせを受け付けて応答する時刻通知部102と、各論理計算機17上のOS18からのOS時刻の変更速度の変更通知を受け付ける時刻変更速度変更受付部103と、論理計算機制御機構10が各論理計算機でのOS時刻変更速度の変更を管理する時刻変更速度管理テーブル101とが備えられている。
複数の論理計算機17が持つそれぞれのOS18には、時計3の時刻を論理計算機制御機構10に問い合わせる時計時刻問い合わせ部121と、第1の実施形態で説明した前述の時刻指定のジョブを登録したことによる時刻変更速度の変更を論理計算機制御機構10に通知する時刻変更速度変更通知部122と、他の論理計算機で時刻変更速度の変更があったか否かを論理計算機制御機構10に問い合わせる時刻変更速度変更問い合わせ部123とが備えられている。
図10は時刻変更速度管理テーブル101の詳細な構成を示す図である。時刻変更速度管理テーブル101は、メモリ12上に格納されている。
時刻変更速度管理テーブル101は、時刻変更完了時刻1011と、複数の論理計算機のそれぞれのOS18でOS時刻変更速度が変更されたことを示す時刻変更通知フラグ1012、1013、……とを有して構成されている。
時刻変更完了時刻1011は、OS18の時刻変更が完了する時刻であり、この時刻は、時計3の値が格納される。OS18でのタイムゾーンや補正値は含まない。
時刻変更通知フラグ1012、1013、……は、OS毎に存在し、図10では、OS1用、OS2用、……、OSn用として示しており、論理計算機制御機構10が生成する論理計算機17の数分だけ存在する。
図11は本発明の第2の実施形態において、ある論理計算機上のOS18での時刻変更速度の変更を、論理計算機制御機構10を通じて他の論理計算機17上のOSに伝えて、各OSの時刻変更終了時刻を一致させる動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。図11において、処理S111は、ある論理計算機17上のあるOS1がOS時刻変更中に時刻指定のジョブを登録するときの処理フローであり、処理S112は、論理計算機制御機構10が、OS1により時刻変更速度の変更が通知されてから他のOS2に時刻変更速度の変更を伝えるときの処理フローであり、また、処理S113は、他の論理計算機17が、時刻変更速度を変更された時刻変更速度に合わせ、時刻変更完了時刻を他のOSと一致させるときの処理フローである。
(1)まず、処理フローS111において、ある論理計算機のOS1が時刻指定のジョブを登録する。このジョブの登録は、図8に示して説明した処理フローに従って実行され、時刻変更速度が変更される(ステップS1111)。
(2)次に、時刻指定のジョブを登録したある論理計算機は、時刻変更速度変更通知部121が論理計算機制御機構10に対し、時刻変更速度が変更されたことを通知して、時刻指定のジョブを登録した論理計算機での処理を終了する(ステップS1112)。
(3)論理計算機制御機構10は、時刻指定のジョブを登録したある論理計算機のOS1から時刻変更速度が変更されたことの通知があると、時刻変更速度変更受付部103が、時刻指定起動ジョブの登録により、時刻変更速度の変更がOS1より通知されたことを受け付ける。このとき、OS1から時刻変更終了時刻をも受け取る。この時刻は、時計3での時刻であり、OS1のタイムゾーンは影響しない(ステップS1121)。
(4)次に、論理計算機制御機構10は、時刻変更速度が変更されたことを、自機構内の時刻変更速度管理テーブル101の時刻変更通知フラグ1012、1013、……に表示する。この表示は、通知元のOS以外のOS用フラグに対して行う。例えば、計算機9上で論理計算機が2台実現され、OS1とOS2とが動作しているものとし、OS1の時刻変更速度が変更された場合、OS2用の速度変更通知フラグに対してのみに表示を行う(ステップS1122)。
(5)次に、論理計算機制御機構10は、OS1から受け取った時刻変更完了時刻を、自機構10内の時刻変更速度管理テーブル101の中の時刻変更完了時刻1011に格納する。論理計算機制御機構10は、この状態で、他のOSからの時刻変更速度変更の問い合わせを待つ(ステップS1123)。
(6)時刻指定のジョブを登録して、時刻変更速度の変更を行った論理計算機以外の論理計算機のOS(ここではOS2とする)は、予め定めた一定時間毎に起動される処理フローS113の処理を開始し、まず、OS2の時刻変更速度変更問い合わせ部123が、論理計算機制御機構10に対し時刻変更速度が変更されたか否かを問い合わせる(ステップS1131)。
(7)論理計算機制御機構10の時刻変更速度変更受け付け部103は、OS2からの問い合わせを受け付け、時刻変更管理テーブル101の情報から時刻変更速度が変更されていることと、時刻変更完了時刻とを応答する(ステップS1124、S1125)。
(8)OS2は、論理計算機制御機構10からの応答により、時刻変更速度が変更されていることと、時刻変更完了時刻とを受け取り、時刻変更速度をOS2の時刻管理テーブル(図3の21)の中の時刻変更完了時刻217に登録する。また、時刻変更速度を再計算し、時刻変更速度216に登録する(ステップS1132、S1133)。
(9)その後、OS2の時計時刻問い合わせ部121は、論理計算機制御機構10の時刻通知部102に時計3の値を問い合わせ、論理計算機制御機構10からの応答により、時計3の値を受け付けて、時計時刻要求元にその値を応答する(ステップS1134、S1126、S1127、S1135)。
前述した処理の結果、OS1の時刻指定ジョブの登録による時刻変更速度の変更が、論理計算機制御機構10を介して他のOS2に伝わり、時刻変更速度が調整され、時刻変更完了時刻を各OSで一致させることができる。
前述した本発明の実施形態によれば、時計機構を有する計算機システムにおいて、時刻と時間とを独立して管理することが可能となり、計算機システムをサマータイムに対応させる等のためOS時刻の変更の際、時計を変更せずに、OSが現地時間との差分を管理する補正値のみを変更することとしているため、OSの時刻が変更されても経過時間に影響せず、時間指定の事象を常に正しい時間で起動することができる。
また、本発明の実施形態によれば、OS時刻の変更の際、時刻変更差分を補正値に少しずつ反映させることにより、また、他のプログラムからの時刻取得要求時に反映することにより、時刻の順序性を保証することができ、他のプログラムに時刻の抜けや重複を発生させないようにすることができる。
例えば、計算機システムの運用をサマータイムに対応させる場合、本発明の実施形態によれば、時刻が戻る日に1時間停止する必要をなくすことができる。そして、1時間戻る際に、本発明の実施形態によって時刻を変更することにより、OS時刻の重複がなくなるため、他のプログラムの誤動作を防ぐことができる。また、この間、計算機システム内における時間の流れの速度にも変化はなく、他のプログラムへの時刻変更の影響をなくすことができる。
また、本発明の実施形態によれば、OS時刻変更中の時刻を指定した事象が発生した場合に、その時刻までに時刻変更が終了するようにOSが時刻変更速度を調整しているため、時刻変更中の時刻であっても、時刻指定の事象を正しい時刻に起動することができる。
さらに、本発明の実施形態によれば、前述の時刻変更中、OS時刻と外部システム(計算機システムに限らない)の時刻とが、時刻変更が完了するまでは一致していないが、論理計算機システムにおいて、複数の論理計算機でOSの時刻が変更され、さらにそのうちの1つで前述のような時刻指定事象が登録されたことにより時刻変更速度が変更された場合、時刻変更が終了する時刻を論理計算機制御機構、及び、他の論理計算機上のOSが他論理計算機に反映させることで、時刻変更が終了する時刻を各論理計算機で一致させ、OS時刻と外部システムの時刻とのずれが解消する時刻を、論理計算機内の各OS間で一致させることができる。
本発明の第1の実施形態による情報処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 図1に示した本発明の第1の実施形態におけるハードウェア構成の例を機能構成として示したブロック図である。 時刻管理テーブルの詳細な構成を示す図である。 OSが他のプログラムから時刻取得要求を受け付けたときに、時刻通知部がOSの時刻を取得する処理動作を説明するフローチャートである。 OSが他のプログラムから時間指定のイベント登録の要求を受け付けたときのイベント登録部での処理動作を説明するフローチャートである。 OSが他のプログラムからOS時刻の変更要求を受け付けたときの時刻変更部での処理動作を説明するフローチャートである。 図4に示した処理で他のプログラムからの時刻取得により、時刻が戻る流れの一例を説明する図である。 OSが他のプログラムから時刻指定のジョブ起動の登録要求を受け付けたときのジョブ管理部での処理動作を説明するフローチャートである。 本発明を論理計算機システムに適用した本発明の第2の実施形態による情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。 時刻変更速度管理テーブルの詳細な構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態において、ある論理計算機上のOSでの時刻変更速度の変更を、論理計算機制御機構を通じて他の論理計算機上のOSに伝えて、各OSの時刻変更終了時刻を一致させる動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1、9 物理的な計算機
2、18 OS
3 時計
10 論理計算機制御機構
11 プロセッサ
12 メモリ
13、14 インタフェース
15 ディスク
16 ネットワーク
17 論理計算機
21 時刻管理テーブル
22 タイマ登録キュー
23 ジョブ登録キュー
24 時刻通知部
25 時計通知部
26 イベント登録部
27 時刻変更部
28 ジョブ管理部
101 時刻変更速度管理テーブル
102 時刻通知部
103 時刻変更速度変更受付部
121 時計時刻問い合わせ部
122 時刻変更速度変更通知部
123 時刻変更速度問い合わせ部

Claims (6)

  1. 時計を持ち、OSが動作する計算機からなる情報処理システムにおいて、
    前記OSは、時刻に関する情報を格納して管理する時刻管理テーブルと、自OSの制御下で動作するOS以外の他のプログラムにOS時刻を通知する時刻通知部と、OS時刻を変更する時刻変更部とを備えて構成され、
    前記時刻管理テーブルは、グリニッジ標準時刻と現地時刻との偏差であるタイムゾーンと、現地時刻とOS時刻との偏差である補正値と、時刻変更要求の量である時刻変更量と、時刻変更要求の方向を示す時刻変更方向と、他のプログラムから時刻取得要求があった時点の時計の値である前回時刻を取得した時刻と、時刻を変更する速度に関する係数である時刻変更速度と、時刻変更要求があった場合に、時刻変更が完了する時刻を示す時刻変更完了時刻との各情報を格納しており、
    前記OSが、他のプログラムからOS時刻の変更要求を受け付けたとき、前記時刻変更部は、要求された変更する時刻量を前記時刻変更量に登録すると共に、時刻を変更する方向を、時刻変更方向に登録し、時刻変更要求を受け付けたときの時計の値を取得して、その値を初期値として、前記前回時刻を取得した時刻に登録し、次に、時刻変更完了時刻を計算し、時刻変更完了時刻に時刻変更完了時刻を登録し、
    前記OSが、他のプログラムからOS時刻の取得要求を受け付けたとき、前記時刻通知部は、前記時刻変更量が0より大きいか否かを調べ、時刻変更量の値が0より大きかった場合、現在の時計の時刻の値を取得し、前記時刻変更速度及び時刻変更方向を用いて補正値を計算して更新し、前記求めた現在の時計の時刻の値を前回時刻取得した時刻に格納し、その後、時計の時刻、タイムゾーンの値、補正値の値の和をOS時刻として、OS時刻の取得要求を行った他のプログラムに応答することを特徴とする情報処理システム。
  2. 請求項1記載の情報処理システムにおいて、
    前記OSは、他のプログラムのジョブを管理するジョブ管理部をさらに有し、
    前記OSが、他のプログラムから時刻指定のジョブ起動の登録要求を受け付けたとき、前記ジョブ管理部は、ジョブ起動の登録要求の中で指定された時刻が時刻変更中か否かを、指定された時刻からタイムゾーンの値と補正値とを減算して、指定された時刻の、時計での値を求め、時刻変更量が0より大きく、求めた時刻が時刻変更完了時刻より前の時刻であった場合、指定された時刻が時刻変更中であるとし、指定された時刻までに時刻変更が完了するように時刻変更の速度を変更し、変更した時刻変更速度時刻変更速度に録することを特徴とする情報処理システム。
  3. 時計を持ち、それぞれの中でOSが動作する複数の論理計算機と、それらの複数の論理計算機を制御する論理計算機制御機構からなる情報処理システムにおいて、
    前記論理計算機制御機構は、各論理計算機のOSからの時計の時刻問い合わせを受け付けて応答する時刻通知部と、各論理計算機のOSからのOS時刻の変更速度の変更通知を受け付ける時刻変更速度変更受付部と、論理計算機制御機構が各論理計算機でのOS時刻変更速度の変更を管理する時刻変更速度管理テーブルとを備え、
    複数の論理計算機が持つそれぞれのOSは、時刻に関する情報を格納して管理する時刻管理テーブルと、自OSの制御下で動作するOS以外の他のプログラムにOS時刻を通知する時刻通知部と、OS時刻を変更する時刻変更部と、時計の時刻を論理計算機制御機構に問い合わせる時計時刻問い合わせ部と、時刻指定のジョブを登録したことによる時刻変更速度の変更を論理計算機制御機構に通知する時刻変更速度変更通知部と、他の論理計算機で時刻変更速度の変更があったか否かを論理計算機制御機構に問い合わせる時刻変更速度変更問い合わせ部とを備え、
    前記時刻管理テーブルは、グリニッジ標準時刻と現地時刻との偏差であるタイムゾーンと、現地時刻とOS時刻との偏差である補正値と、時刻変更要求の量である時刻変更量と、時刻変更要求の方向を示す時刻変更方向と、他のプログラムから時刻取得要求があった時点の時計の値である前回時刻を取得した時刻と、時刻を変更する速度に関する係数である時刻変更速度と、時刻変更要求があった場合に、時刻変更が完了する時刻を示す時刻変更完了時刻との各情報を格納しており、
    前記OSが、他のプログラムからOS時刻の変更要求を受け付けたとき、前記時刻変更部は、要求された変更する時刻量を前記時刻変更量に登録すると共に、時刻を変更する方向を、時刻変更方向に登録し、時刻変更要求を受け付けたときの時計の値を取得して、その値を初期値として、前記前回時刻を取得した時刻に登録し、次に、時刻変更完了時刻を計算し、時刻変更完了時刻に時刻変更完了時刻を登録し、
    前記OSが、他のプログラムからOS時刻の取得要求を受け付けたとき、前記時刻通知部は、前記時刻変更量が0より大きいか否かを調べ、時刻変更量の値が0より大きかった場合、現在の時計の時刻の値を取得し、前記時刻変更速度及び時刻変更方向を用いて補正値を計算して更新し、前記求めた現在の時計の時刻の値を前回時刻取得した時刻に格納し、その後、時計の時刻、タイムゾーンの値、補正値の値の和をOS時刻として、OS時刻の取得要求を行った他のプログラムに応答し、
    前記複数の論理計算機の1つの論理計算機のOSが時刻指定のジョブを登録することにより時刻変更速度を変更すると、前記時刻変更速度変更通知部は、論理計算機制御機構に対し、時刻変更速度が変更されたことを通知し、この通知を時刻変更速度変更受付部により受け付けた論理計算機制御機構は、時刻変更速度が変更されたことを、自機構内の前記時刻変更速度管理テーブルの時刻変更通知に表示し、時刻指定のジョブを登録したOSから受け取った時刻変更完了時刻を、自機構内の時刻変更速度管理テーブルの中の時刻変更完了時刻に格納し、
    時刻指定のジョブを登録して、時刻変更速度の変更を行った論理計算機以外の論理計算機のOSは、そのOSの時刻変更速度変更問い合わせ部が、論理計算機制御機構に対し時刻変更速度が変更されたか否かを問い合わせ、
    論理計算機制御機構の時刻変更速度変更受け付け部が、時刻変更管理テーブルの情報から時刻変更速度が変更されていることと、時刻変更完了時刻とを応答し、
    問い合わせを行った論理計算機のOSは、論理計算機制御機構からの応答により、時刻変更速度が変更されていることと、時刻変更完了時刻とを受け取り、時刻変更速度を再計算し、時計時刻問い合わせ部が、論理計算機制御機構の時刻通知部に時計の値を問い合わせ、論理計算機制御機構からの応答により、時計の値を受けとることを特徴とする情報処理システム。
  4. 時計を持ち、OSが動作する計算機からなる情報処理システムにおける時刻管理方法において、
    前記OSは、時刻に関する情報を格納して管理する時刻管理テーブルと、自OSの制御下で動作するOS以外の他のプログラムにOS時刻を通知する時刻通知部と、OS時刻を変更する時刻変更部とを備えて構成され、
    前記時刻管理テーブルは、グリニッジ標準時刻と現地時刻との偏差であるタイムゾーンと、現地時刻とOS時刻との偏差である補正値と、時刻変更要求の量である時刻変更量と、時刻変更要求の方向を示す時刻変更方向と、他のプログラムから時刻取得要求があった時点の時計の値である前回時刻を取得した時刻と、時刻を変更する速度に関する係数である時刻変更速度と、時刻変更要求があった場合に、時刻変更が完了する時刻を示す時刻変更完了時刻との各情報を格納しており、
    前記OSが、他のプログラムからOS時刻の変更要求を受け付けたとき、前記時刻変更部は、要求された変更する時刻量を前記時刻変更量に登録すると共に、時刻を変更する方向を、時刻変更方向に登録し、時刻変更要求を受け付けたときの時計の値を取得して、その値を初期値として、前記前回時刻を取得した時刻に登録し、次に、時刻変更完了時刻を計算し、時刻変更完了時刻に時刻変更完了時刻を登録し、
    前記OSが、他のプログラムからOS時刻の取得要求を受け付けたとき、前記時刻通知部は、前記時刻変更量が0より大きいか否かを調べ、時刻変更量の値が0より大きかった場合、現在の時計の時刻の値を取得し、前記時刻変更速度及び時刻変更方向を用いて補正値を計算して更新し、前記求めた現在の時計の時刻の値を前回時刻取得した時刻に格納し、その後、時計の時刻、タイムゾーンの値、補正値の値の和をOS時刻として、OS時刻の取得要求を行った他のプログラムに応答することを特徴とする時刻管理方法。
  5. 請求項4記載の時刻管理方法において、
    前記OSは、他のプログラムのジョブを管理するジョブ管理部をさらに有し、
    前記OSが、他のプログラムから時刻指定のジョブ起動の登録要求を受け付けたとき、前記ジョブ管理部は、ジョブ起動の登録要求の中で指定された時刻が時刻変更中か否かを、指定された時刻からタイムゾーンの値と補正値とを減算して、指定された時刻の、時計での値を求め、時刻変更量が0より大きく、求めた時刻が時刻変更完了時刻より前の時刻であった場合、指定された時刻が時刻変更中であるとし、指定された時刻までに時刻変更が完了するように時刻変更の速度を変更し、変更した時刻変更速度時刻変更速度に録することを特徴とする時刻管理方法。
  6. 時計を持ち、それぞれの中でOSが動作する複数の論理計算機と、それらの複数の論理計算機を制御する論理計算機制御機構からなる情報処理システムにおける時刻管理方法において、
    前記論理計算機制御機構は、各論理計算機のOSからの時計の時刻問い合わせを受け付けて応答する時刻通知部と、各論理計算機のOSからのOS時刻の変更速度の変更通知を受け付ける時刻変更速度変更受付部と、論理計算機制御機構が各論理計算機でのOS時刻変更速度の変更を管理する時刻変更速度管理テーブルとを備え、
    複数の論理計算機が持つそれぞれのOSは、時刻に関する情報を格納して管理する時刻管理テーブルと、自OSの制御下で動作するOS以外の他のプログラムにOS時刻を通知する時刻通知部と、OS時刻を変更する時刻変更部と、時計の時刻を論理計算機制御機構に問い合わせる時計時刻問い合わせ部と、時刻指定のジョブを登録したことによる時刻変更速度の変更を論理計算機制御機構に通知する時刻変更速度変更通知部と、他の論理計算機で時刻変更速度の変更があったか否かを論理計算機制御機構に問い合わせる時刻変更速度変更問い合わせ部とを備え、
    前記時刻管理テーブルは、グリニッジ標準時刻と現地時刻との偏差であるタイムゾーンと、現地時刻とOS時刻との偏差である補正値と、時刻変更要求の量である時刻変更量と、時刻変更要求の方向を示す時刻変更方向と、他のプログラムから時刻取得要求があった時点の時計の値である前回時刻を取得した時刻と、時刻を変更する速度に関する係数である時刻変更速度と、時刻変更要求があった場合に、時刻変更が完了する時刻を示す時刻変更完了時刻との各情報を格納しており、
    前記OSが、他のプログラムからOS時刻の変更要求を受け付けたとき、前記時刻変更部は、要求された変更する時刻量を前記時刻変更量に登録すると共に、時刻を変更する方向を、時刻変更方向に登録し、時刻変更要求を受け付けたときの時計の値を取得して、その値を初期値として、前記前回時刻を取得した時刻に登録し、次に、時刻変更完了時刻を計算し、時刻変更完了時刻に時刻変更完了時刻を登録し、
    前記OSが、他のプログラムからOS時刻の取得要求を受け付けたとき、前記時刻通知部は、前記時刻変更量が0より大きいか否かを調べ、時刻変更量の値が0より大きかった場合、現在の時計の時刻の値を取得し、前記時刻変更速度及び時刻変更方向を用いて補正値を計算して更新し、前記求めた現在の時計の時刻の値を前回時刻取得した時刻に格納し、その後、時計の時刻、タイムゾーンの値、補正値の値の和をOS時刻として、OS時刻の取得要求を行った他のプログラムに応答し、
    前記複数の論理計算機の1つの論理計算機のOSが時刻指定のジョブを登録することにより時刻変更速度を変更すると、前記時刻変更速度変更通知部は、論理計算機制御機構に対し、時刻変更速度が変更されたことを通知し、この通知を時刻変更速度変更受付部により受け付けた論理計算機制御機構は、時刻変更速度が変更されたことを、自機構内の前記時刻変更速度管理テーブルの時刻変更通知に表示し、時刻指定のジョブを登録したOSから受け取った時刻変更完了時刻を、自機構内の時刻変更速度管理テーブルの中の時刻変更完了時刻に格納し、
    時刻指定のジョブを登録して、時刻変更速度の変更を行った論理計算機以外の論理計算機のOSは、そのOSの時刻変更速度変更問い合わせ部が、論理計算機制御機構に対し時刻変更速度が変更されたか否かを問い合わせ、
    論理計算機制御機構の時刻変更速度変更受け付け部が、時刻変更管理テーブルの情報から時刻変更速度が変更されていることと、時刻変更完了時刻とを応答し、
    問い合わせを行った論理計算機のOSは、論理計算機制御機構からの応答により、時刻変更速度が変更されていることと、時刻変更完了時刻とを受け取り、時刻変更速度を再計算し、時計時刻問い合わせ部が、論理計算機制御機構の時刻通知部に時計の値を問い合わせ、論理計算機制御機構からの応答により、時計の値を受けとることを特徴とする時刻管理方法。
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