JP2006277280A - コンピュータシステム、その日付時刻変更方法及び日付変更方法 - Google Patents

コンピュータシステム、その日付時刻変更方法及び日付変更方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンピュータシステムで、日時又は日付を変えるごとにシステムの再立ち上げやプログラム修正が必要でなく、日付をまたがるような長時間ジョブを評価できる。
【解決手段】コンピュータシステムは、JCLで記述されたジョブに従い対象プログラム3の命令を実行する。任意日時登録手段1は、自システム内のシステム日時に対しジョブ50に対応する任意日時を相対的に決定可能な任意日時情報を、ジョブ50毎にJCLで記述して登録する。任意日時情報格納手段2は、登録された任意日時情報を格納する。日時返却手段4は、ジョブ50に従い対象プログラム3の命令により日時取得が行われるとき、任意日時情報格納手段からジョブ50に対応する任意日時情報を読み出し、読み出された当該任意日時情報と現在のシステム日時とに基づいて、現在の任意日時を計算し、計算された当該現在の任意日時を対象プログラム3に返却する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンピュータシステム、その日付時刻変更方法及び日付変更方法に関する。
コンピュータシステムでは、月次処理、年次処理等、決まった日付にしか動作しないプログラムを任意の日に評価したり、任意の日付のデータを生成したり、日付をまたがるような評価を行ったりする場合がある。
こういった場合に適用される従来技術の一例として、対象プログラムを実行して任意の日時(日付及び時間)の評価を行う場合は、システム日時自体を評価したい日時に変えるか、対象プログラムの日時取得部分に評価日時を渡すよう変更する等の方法が知られている。これは、任意の日付のみの評価の場合も同様である。
また、別の一例として、ロードモジュールを解析することにより、言語仕様に応じたパラメータを設定したJCL(Job Control Language:ジョブ制御言語)を生成し、実行する方法も知られている(特許文献1参照)。
特開平10−240574号公報
しかしながら、上述した従来技術のうち、前者の方法では、日時又は日付を変えるごとにシステムの再立ち上げやプログラムロジックの変更が必要であり、後者の方法では、日付をまたがるような長時間ジョブを評価できないといった問題点があった。
本発明は、このような従来の事情を考慮してなされたもので、コンピュータシステムにおいて、日時又は日付を変えるごとにシステムの再立ち上げやプログラム修正が必要でなく、日付をまたがるような長時間ジョブを評価できるシステム及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコンピュータシステムは、ジョブ制御言語で記述されたジョブに従い対象プログラムの命令を実行するコンピュータシステムにおいて、自システム内のシステム日時に対し前記ジョブに対応する任意日時を相対的に決定可能な任意日時情報を、前記ジョブ毎に登録する登録手段と、登録された前記任意日時情報を格納する格納手段と、前記ジョブに従い前記対象プログラムの命令により日時取得が行われるとき、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日時情報を読み出し、読み出された当該任意日時情報と現在のシステム日時とに基づいて、現在の任意日時を計算し、計算された当該現在の任意日時を前記対象プログラムに返却する日時返却手段とを有している。
本発明において、前記格納手段に格納された任意日時情報を削除する削除手段をさらに有してもよい。また、前記日時返却手段は、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日時情報を読み出すことができないとき、現在のシステム日時を前記対象プログラムに返却してもよい。さらに、前記任意日時情報は、前記ジョブを特定するジョブIDと、当該ジョブで指定された任意日時と自システム内のシステム日時との間の相対的な時間差に関する情報とを有してもよい。
本発明の別の側面に係るコンピュータシステムは、ジョブ制御言語で記述されたジョブに従い対象プログラムの命令を実行するコンピュータシステムにおいて、自システム内のシステム日付に対し前記ジョブに対応する任意日付を相対的に決定可能な任意日付情報を、前記ジョブ毎に登録する登録手段と、登録された前記任意日付情報を格納する格納手段と、前記ジョブに従い前記対象プログラムの命令により日付取得が行われるとき、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日付情報を読み出し、読み出された当該任意日付情報と現在のシステム日付とに基づいて、現在の任意日付を計算し、計算された当該現在の任意日付を前記対象プログラムに返却する日付返却手段とを有している。
本発明の別の側面において、前記格納手段に格納された任意日付情報を削除する削除手段をさらに有してもよい。また、前記日付返却手段は、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日付情報を読み出すことができないとき、現在のシステム日付を前記対象プログラムに返却してもよい。さらに、前記任意日付情報は、前記ジョブを特定するジョブIDと、当該ジョブで指定された任意日付と自システム内のシステム日付との間の相対的な時間差に関する情報とを有してもよい。
本発明に係るコンピュータシステムの日付時刻変更方法は、ジョブ制御言語で記述されたジョブに従い対象プログラムの命令を実行するコンピュータシステムの日付時刻変更方法において、自システム内のシステム日時に対し前記ジョブに対応する任意日時を相対的に決定可能な任意日時情報を、前記ジョブ毎に登録するステップと、登録された前記任意日時情報を格納手段に格納するステップと、前記ジョブに従い前記対象プログラムの命令により日時取得が行われるとき、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日時情報を読み出し、読み出された当該任意日時情報と現在のシステム日時とに基づいて、現在の任意日時を計算し、計算された当該現在の任意日時を前記対象プログラムに返却するステップとを有している。
本発明において、前記格納手段に格納された任意日時情報を削除するステップをさらに有してもよい。また、前記任意日時情報は、前記ジョブを特定するジョブIDと、当該ジョブで指定された任意日時と自システム内のシステム日時との間の相対的な時間差に関する情報とを有してもよい。さらに、前記現在の任意日時を前記対象プログラムに返却するステップは、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日時情報を読み出すことができないとき、現在のシステム日時を前記対象プログラムに返却してもよい。
本発明に係るコンピュータシステムの日付変更方法は、ジョブ制御言語で記述されたジョブに従い対象プログラムの命令を実行するコンピュータシステムの日付変更方法において、自システム内のシステム日付に対し前記ジョブに対応する任意日付を相対的に決定可能な任意日付情報を、前記ジョブ毎に登録するステップと、登録された前記任意日付情報を格納手段に格納するステップと、前記ジョブに従い前記対象プログラムの命令により日付取得が行われるとき、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日付情報を読み出し、読み出された当該任意日付情報と現在のシステム日付とに基づいて、現在の任意日付を計算し、計算された当該現在の任意日付を前記対象プログラムに返却するステップとを有している。
本発明において、前記格納手段に格納された任意日付情報を削除するステップをさらに有してもよい。前記任意日付情報は、前記ジョブを特定するジョブIDと、当該ジョブで指定された任意日付と自システム内のシステム日付との間の相対的な時間差に関する情報とを有してもよい。さらに、前記現在の任意日付を前記対象プログラムに返却するステップは、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日付情報を読み出すことができないとき、現在のシステム日付を前記対象プログラムに返却してもよい。
本発明によれば、対象プログラムのジョブを記述するジョブ制御言語に任意日時情報を記述し、ジョブ単位に任意日時情報が登録されるため、対象プログラムに任意日時を返却でき、システムの再立ち上げやプログラム修正を行わなくても、任意の日時をプログラムに返却できる。
また、任意日時をそのまま登録するのではなく、相対的に日時を決定可能な任意日時情報を登録することにより、24時を過ぎて日付が変わった場合、任意日時の日付も次の日に変更することが可能なため、日時をまたぐような長時間ジョブに関して、システム日時の変更にともない、任意日時も変更して返却できる。
次に、本発明に係るコンピュータシステム、その日付時刻変更方法及び日付変更方法を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施例による日付時刻変更方法を用いたコンピュータシステムの全体構成を示すものである。
図1に示す本実施例のコンピュータシステムは、既知のコンピュータ機を適用したもので、プログラム制御で動作するCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10により実行される動作プログラム30が置かれるメモリ20とを有する。その他、HDD(Hard Disk Drive)等の各種入出力装置等のハードウェア構成については、既知のものが適用され、本発明に直接関係しないため、その説明を省略する。
動作プログラム20には、制御プログラム31及びジョブ管理プログラム32を有するオペレーティングシステム(OS)40と、JCLで記述された処理単位であるジョブ50に従い、OS40上で動作する各種アプリケーションソフトウェア等の対象プログラム3とが含まれる。ジョブ50及び対象プログラム3は、それぞれ複数存在するが、図1では1つのみ例示している。なお、OS40及び対象プログラム3は、既知のものが適用され、本発明の構成とは直接関係しないためその説明を省略する。
ジョブ50には、対象プログラム3を実行する処理ステップ(対象プログラム実行ステップ)52のほか、本実施例では、その対象プログラム実行ステップ52の前に日時を変更する処理ステップ(日時変更ステップ)51が追加されている。また、ジョブ50には、必要に応じて、変更された日時をリセットする処理ステップ(日時変更リセットステップ)53も含まれる。
本実施例では、図1に示すコンピュータシステムにおいて、CPU10がJCLで記述されたジョブ50に従い処理を実行することで、システム日付および時刻を変更することなしにプログラムが認識する日付および時刻を任意の日付および時刻に変更するための各種手段、即ち任意日時情報登録手段1、任意日時情報格納手段2、日時返却手段4、及び任意日時情報削除手段5を実現している。
このうち、任意日時情報登録手段1は、任意日時情報格納手段2に任意日時情報(後述参照)を登録する。日時返却手段4は、対象プログラム3で日時取得が必要になると呼び出され、任意日時情報格納手段2に任意日時情報が格納されていれば、対応する任意日時を計算して対象プログラム3に返却し、格納されていなければ、システム日付および時刻を返却する。任意日時情報削除手段5は、任意日時情報格納手段2に格納された任意日時情報を削除する。これにより、本実施例では、2日以上にまたがる長時間ジョブでは、システム日時の変更と同時に評価日時も変更可能となっている。
次に、図1〜図5を参照して、本実施例の動作について詳細に説明する。
まず、CPU10は、対象プログラム3に該当するジョブ50に従い、対象プログラム実行ステップ52に対応する処理を実行する前に、日時変更ステップ51に対応する処理を実行する。これにより任意日時情報登録手段1が起動される。
任意日時情報登録手段1は、指定されたジョブ50に対応する情報として、任意日時情報格納手段2に任意日時情報を登録する。この際、単に日時を登録するのではなく、指定された任意日時とシステム日時等から、任意日時確認情報を登録する。任意日時情報の一例としては、システム日時と任意日時の差から、みかけ上のシステム立ち上げ日時を計算して任意日時情報とする方法がある。
図2は、任意日時情報登録手段1が任意日時情報格納手段2に任意日時情報を格納する処理のフローチャートの一例である。
図2において、任意日時情報登録手段1が起動されると、まず、ジョブIDを取得する(ステップA1)。次に、該当ジョブ50の任意日時情報が登録されているかどうかを確認する(ステップA2)。該当ジョブ50の任意日時情報が登録されていない場合(ステップA2:NO)は、任意日時確認情報を計算してジョブIDと組にした任意日時情報を生成し(ステップA3)、生成した任意日時情報を任意日時情報格納手段2に格納する(ステップA4)。任意日時情報格納手段2は、メモリでもよいし、任意の記録媒体でもよい。該当ジョブ50の任意日時情報が登録されている場合(ステップA2:YES)は、エラーとする(ステップA5)。
図3は、任意日時情報格納手段2に登録される、任意日時情報の一例である。
図3において、任意日時情報は、任意日時を指定するジョブ50の数だけ生成される。ジョブID21は、システム中で一意となるIDでもよいし、任意日時情報の各エントリが固定長であれば、ジョブ50ごとに割り当てられる番号のエントリ長倍の変位によって決める方法をとってもよい。任意日時確認情報22は、任意日時を指定した時点で決定される、相対的に日時を決定可能な情報である。例えば、システム日時と任意日時の差から計算された、みかけ上のシステム立ち上げ日時である。
次いで、CPU10は、対象プログラム3に該当するジョブ50に従い、対象プログラム実行ステップ52に対応する処理を実行する、これにより対象プログラム3の命令により日時取得が行われると、日時返却手段4が起動される。
図4は、日時返却手段4の処理を示すフローチャートの一例である。
図4において、日時返却手段4が起動されると、まず、システム日時を取得する(ステップB1)。次に、任意日時情報格納手段2を参照し、該当ジョブ50の任意日時情報が登録されているかどうかを確認する(ステップB2)。該当ジョブ50の任意日時情報が登録されている場合(ステップB2:YES)は、該当する任意日時情報を読み出し(ステップB3)、システム日時と登録されている任意日時確認情報等から、現在の任意日時を計算し(ステップB4)、対象プログラム3に返却する(ステップB5)。一方、該当ジョブ50の任意日時情報が登録されていない場合(ステップB2:NO)は、システム日時を対象プログラム3に返却する(ステップB5)。このため、評価対象プログラム3が日時をまたがるような長時間ジョブでも、任意日時が、システム日時に従って変更されて返却される。
例えば、起動から終了までに30時間かかる対象プログラム3が、システム日時「2005年1月30日1:00」に任意日時「2005年1月31日2:00」として起動され、24時間たって日時取得を行うと、「2005年2月1日2:00」が返却される。
次いで、CPU10は、対象プログラム3に該当するジョブ50に従い、日時変更リセットステップ53があれば、これに応じた処理を実行する。これにより任意日時情報削除手段5が起動される。
図5は、任意日時情報削除手段5の処理を示すフローチャートの一例である。
図5において、任意日時情報削除手段5が起動されると、まず、ジョブIDを取得する(ステップC1)。次に、該当ジョブ50の任意日時情報が登録されているかどうかを確認する(ステップC2)。該当ジョブ50の任意日時情報が登録されている場合(ステップC2:YES)は、該当する任意日時情報を削除する(ステップC3)。
一方、対象プログラム3が途中でエラーになり停止するなどの理由により、日時変更リセットステップ53が実行されなかった場合でも、該当ジョブ50の終了時に自動的に任意日時情報削除手段5が起動され、該当ジョブ50の任意日時情報を削除する。
従って、本実施例によれば、対象プログラムのジョブを記述するJCLに任意日時情報を記述し、ジョブ単位に任意日時情報が登録されることにより、対象プログラムに任意日時を返却できるため、システムの再立ち上げやプログラム修正を行わなくても、任意の日時をプログラムに返却できる。また、任意日時をそのまま登録するのではなく、相対的に日時を決定可能な任意日時確認情報を登録することにより、24時を過ぎて日付が変わった場合、任意日時の日付も次の日に変更することが可能なため、日時をまたぐような長時間ジョブに関して、システム日時の変更にともない、任意日時も変更して返却できる。
例えば、日付をまたがるような評価を行いたい場合、深夜まで起動を待たなくても、任意の時間に行えるという利点がある。また、特定の日時に実行しなければならないジョブを別の日時に行うことができるという利点がある。
図6は、本発明の第2実施例による日付変更方法を用いたコンピュータシステムの全体構成を示すものである。上記第1実施例では、コンピュータシステムのシステム日時を任意日時に変更する場合を説明したが、本実施例では、コンピュータシステムのシステム日付を任意日付に変更する場合を説明する。
図6に示す本実施例のコンピュータシステムは、既知のコンピュータ機を適用したもので、プログラム制御で動作するCPU10と、CPU10により実行される動作プログラム30が置かれるメモリ20とを有する。その他、HDD等の各種入出力装置等のハードウェア構成については、既知のものが適用され、本発明に直接関係しないため、その説明を省略する。
動作プログラム20には、制御プログラム31及びジョブ管理プログラム32を有するOS40と、JCLで記述された処理単位であるジョブ50に従い、OS40上で動作する各種アプリケーションソフトウェア等の対象プログラム3とが含まれる。ジョブ50及び対象プログラム3は、それぞれ複数存在するが、図1では1つのみ例示している。なお、OS40及び対象プログラム3は、既知のものが適用され、本発明の構成とは直接関係しないためその説明を省略する。
ジョブ50には、対象プログラム3を実行する処理ステップ(対象プログラム実行ステップ)52のほか、本実施例では、その対象プログラム実行ステップ52の前に日付を変更する処理ステップ(日付変更ステップ)51aが追加されている。また、ジョブ50には、必要に応じて、変更された日付をリセットする処理ステップ(日付変更リセットステップ)53aも含まれる。
本実施例では、図1に示すコンピュータシステムにおいて、CPU10がJCLで記述されたジョブ50に従い処理を実行することで、システム日付を変更することなしにプログラムが認識する日付を任意の日付に変更するための各種手段、即ち任意日付情報登録手段1a、任意日付情報格納手段2a、日付返却手段4a、及び任意日付情報削除手段5aを実現している。
このうち、任意日付情報登録手段1aは、任意日付情報格納手段2に任意日付情報(後述参照)を登録する。日付返却手段4aは、対象プログラム3で日付取得が必要になると呼び出され、任意日付情報格納手段2aに任意日付情報が格納されていれば、対応する任意日付を計算して対象プログラム3に返却し、格納されていなければ、システム日付を返却する。任意日付情報削除手段5aは、任意日付情報格納手段2aに格納された任意日付情報を削除する。これにより、本実施例では、2日以上にまたがる長時間ジョブでは、システム日付の変更と同時に評価日付も変更可能となっている。
次に、図6〜図10を参照して、本実施例の動作について詳細に説明する。
まず、CPU10は、対象プログラム3に該当するジョブ50に従い、対象プログラム実行ステップ52に対応する処理を実行する前に、日付変更ステップ51に対応する処理を実行する。これにより任意日付情報登録手段1aが起動される。
任意日付情報登録手段1aは、指定されたジョブ50に対応する情報として、任意日付情報格納手段2aに任意日付情報を登録する。この際、単に日付を登録するのではなく、指定された任意日付とシステム日付等から、任意日付確認情報を登録する。任意日付情報の一例としては、システム日付と任意日付の差から、みかけ上のシステム立ち上げ日付を計算して任意日付情報とする方法がある。
図7は、任意日付情報登録手段1aが任意日付情報格納手段2aに任意日付情報を格納する処理のフローチャートの一例である。
図7において、任意日付情報登録手段1aが起動されると、まず、ジョブIDを取得する(ステップA1a)。次に、該当ジョブ50の任意日付情報が登録されているかどうかを確認する(ステップA2a)。該当ジョブ50の任意日付情報が登録されていない場合(ステップA2a:NO)は、任意日付確認情報を計算してジョブIDと組にした任意日付情報を生成し(ステップA3a)、生成した任意日付情報を任意日付情報格納手段2aに格納する(ステップA4a)。任意日付情報格納手段2aは、メモリでもよいし、任意の記録媒体でもよい。該当ジョブ50の任意日付情報が登録されている場合(ステップA2a:YES)は、エラーとする(ステップA5a)。
図8は、任意日付情報格納手段2にa登録される、任意日付情報の一例である。
図8において、任意日付情報は、任意日付を指定するジョブ50の数だけ生成される。ジョブID21aは、システム中で一意となるIDでもよいし、任意日付情報の各エントリが固定長であれば、ジョブ50ごとに割り当てられる番号のエントリ長倍の変位によって決める方法をとってもよい。任意日付確認情報22aは、任意日付を指定した時点で決定される、相対的に日付を決定可能な情報である。例えば、システム日付と任意日付の差から計算された、みかけ上のシステム立ち上げ日付である。
次いで、CPU10は、対象プログラム3に該当するジョブ50に従い、対象プログラム実行ステップ52に対応する処理を実行する、これにより対象プログラム3の命令により日付取得が行われると、日付返却手段4aが起動される。
図9は、日付返却手段4aの処理を示すフローチャートの一例である。
図9において、日時返却手段4aが起動されると、まず、システム日付を取得する(ステップB1a)。次に、任意日付情報格納手段2を参照し、該当ジョブ50の任意日付情報が登録されているかどうかを確認する(ステップB2a)。該当ジョブ50の任意日付情報が登録されている場合(ステップB2a:YES)は、該当する任意日付情報を読み出し(ステップB3a)、システム日付と登録されている任意日付確認情報等から、現在の任意日付を計算し(ステップB4a)、対象プログラム3に返却する(ステップB5a)。一方、該当ジョブ50の任意日付情報が登録されていない場合(ステップB2a:NO)は、システム日付を対象プログラム3に返却する(ステップB5a)。このため、評価対象プログラム3が日付をまたがるような長時間ジョブでも、任意日付が、システム日付に従って変更されて返却される。
例えば、起動から終了までに30時間かかるプログラムが、システム日付2005年1月30日に任意日付2005年1月31日として起動され、24時間たって日付取得を行うと、2005年2月1日が返却される。
次いで、CPU10は、対象プログラム3に該当するジョブ50に従い、日付変更リセットステップ53があれば、これに応じた処理を実行する。これにより任意日付情報削除手段5aが起動される。
図10は、任意日付情報削除手段5aの処理を示すフローチャートの一例である。
図10において、任意日付情報削除手段5aが起動されると、まず、ジョブIDを取得する(ステップC1a)。次に、該当ジョブ50の任意日付情報が登録されているかどうかを確認する(ステップC2a)。該当ジョブ50の任意日付情報が登録されている場合(ステップC2a:YES)は、該当する任意日付情報を削除する(ステップC3a)。
一方、対象プログラム3が途中でエラーになり停止するなどの理由により、日付変更リセットステップ53が実行されなかった場合でも、該当ジョブ50の終了時に自動的に任意日付情報削除手段5aが起動され、該当ジョブ50の任意日付情報を削除する。
従って、本実施例によれば、対象プログラムのジョブを記述するJCLに任意日付情報を記述し、ジョブ単位に任意日付情報が登録されることにより、対象プログラムに任意日付を返却できるため、システムの再立ち上げやプログラム修正を行わなくても、任意の日付をプログラムに返却できる。また、任意日付をそのまま登録するのではなく、相対的に日付を決定可能な任意日付確認情報を登録することにより、24時を過ぎて日付が変わった場合、任意日付も次の日に変更することが可能なため、日付をまたぐような長時間ジョブに関して、システム日付の変更にともない、任意日付も変更して返却できる。例えば、特定の日付に実行しなければならないジョブを別の日付に行うことができるという利点がある。
本発明は、コンピュータシステムにおいて、月次処理、年次処理等、決まった日付にしか動作しないプログラムを任意の日に評価するといった用途に適用できる。また、本発明は、コンピュータシステムにおいて、任意の日付のデータを生成するといった用途にも適用可能である。
本発明の第1実施例によるコンピュータシステムの全体構成を示す概略ブロック図である。 任意日時情報登録手段が任意日時情報格納手段に任意日時情報を格納する処理を示す概略フローチャートである。 任意日時情報格納手段に登録される任意日時情報を説明する図である。 日時返却手段の処理を示す概略フローチャートである。 任意日時情報削除手段の処理を示す概略フローチャートである。 本発明の第2実施例によるコンピュータシステムの全体構成を示す概略ブロック図である。 任意日付情報登録手段が任意日付情報格納手段に任意日付情報を格納する処理を示す概略フローチャートである。 任意日付情報格納手段に登録される任意日付情報を説明する図である。 日付返却手段の処理を示す概略フローチャートである。 任意日付情報削除手段の処理を示す概略フローチャートである。
符号の説明
1 任意日時登録手段
1a 任意日付登録手段
2 任意日時格納手段
2a 任意日付格納手段
3 対象プログラム
4 日時返却手段
4a 日付返却手段
5 任意日時削除手段
5a 任意日付削除手段
10 CPU
20 メモリ
30 動作プログラム
40 OS
50 ジョブ

Claims (16)

  1. ジョブ制御言語で記述されたジョブに従い対象プログラムの命令を実行するコンピュータシステムにおいて、
    自システム内のシステム日時に対し前記ジョブに対応する任意日時を相対的に決定可能な任意日時情報を、前記ジョブ毎に登録する登録手段と、
    登録された前記任意日時情報を格納する格納手段と、
    前記ジョブに従い前記対象プログラムの命令により日時取得が行われるとき、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日時情報を読み出し、読み出された当該任意日時情報と現在のシステム日時とに基づいて、現在の任意日時を計算し、計算された当該現在の任意日時を前記対象プログラムに返却する日時返却手段とを有することを特徴とするコンピュータシステム。
  2. 前記格納手段に格納された任意日時情報を削除する削除手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載のコンピュータシステム。
  3. 前記日時返却手段は、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日時情報を読み出すことができないとき、現在のシステム日時を前記対象プログラムに返却することを特徴とする請求項1又は2記載のコンピュータシステム。
  4. 前記任意日時情報は、前記ジョブを特定するジョブIDと、当該ジョブで指定された任意日時と自システム内のシステム日時との間の相対的な時間差に関する情報とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
  5. ジョブ制御言語で記述されたジョブに従い対象プログラムの命令を実行するコンピュータシステムにおいて、
    自システム内のシステム日付に対し前記ジョブに対応する任意日付を相対的に決定可能な任意日付情報を、前記ジョブ毎に登録する登録手段と、
    登録された前記任意日付情報を格納する格納手段と、
    前記ジョブに従い前記対象プログラムの命令により日付取得が行われるとき、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日付情報を読み出し、読み出された当該任意日付情報と現在のシステム日付とに基づいて、現在の任意日付を計算し、計算された当該現在の任意日付を前記対象プログラムに返却する日付返却手段とを有することを特徴とするコンピュータシステム。
  6. 前記格納手段に格納された任意日付情報を削除する削除手段をさらに有することを特徴とする請求項5記載のコンピュータシステム。
  7. 前記日付返却手段は、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日付情報を読み出すことができないとき、現在のシステム日付を前記対象プログラムに返却することを特徴とする請求項5又は6記載のコンピュータシステム。
  8. 前記任意日付情報は、前記ジョブを特定するジョブIDと、当該ジョブで指定された任意日付と自システム内のシステム日付との間の相対的な時間差に関する情報とを有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のコンピュータシステム。
  9. ジョブ制御言語で記述されたジョブに従い対象プログラムの命令を実行するコンピュータシステムの日付時刻変更方法において、
    自システム内のシステム日時に対し前記ジョブに対応する任意日時を相対的に決定可能な任意日時情報を、前記ジョブ毎に登録するステップと、
    登録された前記任意日時情報を格納手段に格納するステップと、
    前記ジョブに従い前記対象プログラムの命令により日時取得が行われるとき、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日時情報を読み出し、読み出された当該任意日時情報と現在のシステム日時とに基づいて、現在の任意日時を計算し、計算された当該現在の任意日時を前記対象プログラムに返却するステップとを有することを特徴とするコンピュータシステムの日付時刻変更方法。
  10. 前記格納手段に格納された任意日時情報を削除するステップをさらに有することを特徴とする請求項9に記載のコンピュータシステムの日付時刻変更方法。
  11. 前記任意日時情報は、前記ジョブを特定するジョブIDと、当該ジョブで指定された任意日時と自システム内のシステム日時との間の相対的な時間差に関する情報とを有することを特徴とする請求項9又は10に記載のコンピュータシステムの日付時刻変更方法。
  12. 前記現在の任意日時を前記対象プログラムに返却するステップは、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日時情報を読み出すことができないとき、現在のシステム日時を前記対象プログラムに返却することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの日付時刻変更方法。
  13. ジョブ制御言語で記述されたジョブに従い対象プログラムの命令を実行するコンピュータシステムの日付変更方法において、
    自システム内のシステム日付に対し前記ジョブに対応する任意日付を相対的に決定可能な任意日付情報を、前記ジョブ毎に登録するステップと、
    登録された前記任意日付情報を格納手段に格納するステップと、
    前記ジョブに従い前記対象プログラムの命令により日付取得が行われるとき、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日付情報を読み出し、読み出された当該任意日付情報と現在のシステム日付とに基づいて、現在の任意日付を計算し、計算された当該現在の任意日付を前記対象プログラムに返却するステップとを有することを特徴とするコンピュータシステムの日付変更方法。
  14. 前記格納手段に格納された任意日付情報を削除するステップをさらに有することを特徴とする請求項13に記載のコンピュータシステムの日付変更方法。
  15. 前記任意日付情報は、前記ジョブを特定するジョブIDと、当該ジョブで指定された任意日付と自システム内のシステム日付との間の相対的な時間差に関する情報とを有することを特徴とする請求項13又は14に記載のコンピュータシステムの日付変更方法。
  16. 前記現在の任意日付を前記対象プログラムに返却するステップは、前記格納手段から前記ジョブに対応する任意日付情報を読み出すことができないとき、現在のシステム日付を前記対象プログラムに返却することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載のコンピュータシステムの日付変更方法。
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