JP5001703B2 - システム設計検証装置 - Google Patents

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Description

この発明は、業務情報システムに関連し、特に、業務情報システムの設計内容を検証するための技術、に関する。
企業や公共施設などの運用を支える業務情報システム、いわゆるエンタープライズシステム(Enterprise System)は、今や、大小さまざまな組織の基盤となっている。業務情報システムは、ノード端末やデータベースから得られるデータを集計、蓄積、解析、加工した上でより付加価値の高い情報を出力することにより、複雑化する組織マネジメントを支えている。
業務情報システムは、ジョブの集合体としてモデリングされることが多い。ジョブとは、データベースの更新処理や、各ノード端末から得られたデータに対する演算処理など、システムにおいて基本的な実行単位となる処理である。
これらのジョブの間には、前段にあたるジョブの実行が完了してから後段にあたるジョブの実行が開始されるという順序関係がある。たとえば、ジョブ1の実行結果に基づいて、ジョブ2とジョブ3が実行されるとする。このとき、ジョブ1とジョブ2、ジョブ1とジョブ3の間には順序関係が成立する。一方、ジョブ2とジョブ3の間には順序関係が成立しない。
業務情報システムは、概ね
1.システム全体を機能に応じて複数のモジュールに分解
2.モジュールごとに、各モジュールの機能を実現するジョブの処理内容と実行条件を定義
3.JCL(Job Control Language)などのプログラミング言語によりジョブを実装
4.モジュールを連結
というプロセスを経て開発されることが多い。
特開2002−358224号公報 特開2006−268507号公報
ジョブ3がファイルAにデータを書き込んだあとに、ジョブ4がファイルAからそのデータを読み出して実行されるという実装の場合、ジョブ3とジョブ4の間には順序関係が成立していなければならない。順序関係が成立していなければ、ジョブ4は、ジョブ3がファイルAに書き込む前の古いデータに基づいて実行されてしまうかもしれない。ジョブ3の実行完了がジョブ4の実行条件となるように設計されていれば、このような問題の発生を未然に防ぐことができる。しかし、ジョブ4に上記実行条件が設定されていなければ、結果として、業務情報システムの動作が不安定になってしまう。
このように、業務情報システムを安定的に動作させるためには、業務情報システムの設計後に、設計上定義されている順序関係と運用上必要とされる順序関係が整合しているか検証する必要がある。しかし、業務情報システムの複雑・大規模化により、全てのジョブの実行条件を把握するのがますます困難になってきている。
本発明は、上記課題に基づいて完成された発明であり、その主たる目的は、業務情報システムの設計内容を効率的に検証するための技術、を提供することにある。
本発明のある態様は、システム設計検証装置に関する。
この装置は、順序関係にあるジョブの組合せを示すジョブ関係情報と、複数種類の中間データそれぞれについての関連ジョブを示すデータ関係情報とをそれぞれ取得する。
この装置は、データ関係情報を参照して検証対象となる中間データを順次選択し、検証対象となる中間データの関連ジョブが第1のジョブと第2のジョブであるとき、検証対象となる中間データに対する第1のジョブのアクセス種別と第2のジョブのアクセス種別の組み合わせから第1のジョブと第2のジョブの間の順序関係の要否を判定し、順序関係が必要であれば、ジョブ関係情報において第1のジョブと第2のジョブの間に順序関係が成立しているかを確認する。これにより、ジョブ関係情報とデータ関係情報のの整合性を判定する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明を方法、システム、記録媒体、コンピュータプログラムにより表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、業務情報システムの設計内容の検証に要する作業負荷を軽減することができる。
図1は、業務情報システム220のハードウェア構成図である。
業務情報システム220は、企業や公共施設のような組織の業務管理のために導入されるシステムである。業務情報システム220は、地理的に分散された複数の組織を統合するシステムとして構成されてもよい。
本実施例における業務情報システム220は、ジョブ管理装置230、ジョブ実行装置群200および外部記憶装置210を含む。
ジョブ管理装置230は、各ジョブについて設定されている実行条件に基づいて、複数のジョブをジョブ実行装置群200に実行させる。ジョブ実行装置群200は、複数のジョブ実行装置202を含む。各ジョブ実行装置202は、ジョブ管理装置230から割り当てられたジョブを実行する。ジョブ管理装置230は、あらかじめ定められた割当ルールに応じて、いずれかのジョブ実行装置202にジョブを割り当ててもよい。あるいは、各ジョブ実行装置202の処理負荷が分散するように、他のジョブ実行装置202よりも処理負荷が軽い状態にあるジョブ実行装置202に対して優先的にジョブを割り当ててもよい。
ジョブ実行のためのプログラムデータはあらかじめジョブ実行装置202が保持してもよい。あるいは、ジョブ実行指示に際してジョブ管理装置230からジョブ実行装置202にプログラムデータがダウンロードされてもよい。ジョブ実行装置202は、ジョブの実行状態をジョブ管理装置230に通知する。
外部記憶装置210は、業務のさまざまなデータを保存する。ジョブ実行装置202は、ジョブの実行に際して、外部記憶装置210とデータを送受する。また、ジョブ実行装置202は、外部記憶装置210から取得したデータや図示しないデータベースから取得したデータに基づいてジョブを実行する。
まとめると、外部記憶装置210のデータを変数として、ジョブ実行装置202はさまざまなジョブを実行する。ジョブ管理装置230は、各ジョブの実行条件に基づいてジョブの実行タイミングを制御する。このように、外部記憶装置210から得られるデータに基づいて、複数のジョブが定期的に実行されることにより、業務情報システム220全体の運用がなされている。
なお、ジョブ管理装置230、ジョブ実行装置群200および外部記憶装置210は通信ネットワークにより互いに接続されている。
ジョブは、実行に際してさまざまなファイルに対する「書き込み(WR)」や「読み出し(RD)」を実行する。以下、ジョブのアクセス対象となるファイルのことを「ジョブファイル」とよぶ。システム設計検証装置100は、ジョブファイルに対するアクセス種別と各ジョブの実行条件とを比較することにより、運用上必要とされる順序関係と設計上定義されている順序関係が整合しているかを検証するための装置である。
図2は、複数のジョブの実行条件を有向グラフ形式にて示す図である。
ここでは、ジョブ1〜ジョブ7の順序関係を有向グラフ形式にて示している。ジョブ1とジョブ3は、他のジョブの実行状態に依存することなく実行可能である。一方、ジョブ2の実行条件は、ジョブ1の実行完了である(以下、単に「実行完了」というときには「正常な実行完了」を意味するものとする)。ジョブ4の実行条件は、ジョブ1とジョブ3の双方の実行完了である。ジョブ2は、ジョブ1が実行完了しなければ実行できないが、ジョブ3やジョブ4の実行状態には依存しない。すなわち、ジョブ1とジョブ2、ジョブ1とジョブ4、ジョブ3とジョブ4の間には順序関係が成立しているが、ジョブ2とジョブ3、ジョブ2とジョブ4の間には順序関係が成立していない。他のジョブの間でも同様にして順序関係が設定されている。
ジョブは、さまざまなジョブファイルにアクセスする。なお、ジョブのアクセス対象となるデータは必ずしもファイル形式のデータである必要はなく、オブジェクト指向言語においてメモリ上に展開される「オブジェクト」であってもよい。本実施例においては、ジョブのアクセス対象となるデータは、全てジョブファイルとしてファイル化されるものとして説明する。
ジョブ1はあるジョブファイルAに処理結果を書き込み、ジョブ2はこのジョブファイルAからジョブ1の処理結果を読み出して自処理を実行するかもしれない。更に、ジョブ2は別のジョブファイルBに処理結果を書き込むかもしれない。ジョブは、ジョブファイルを介して別のジョブにデータを渡す。ジョブファイルは、外部端末にて画面表示されたり、図示しないデータベースに保存されることもある。
以下、「ジョブ1の実行完了」を実行条件とするジョブ2のことを、ジョブ1の「子ジョブ」とよぶ。また、ジョブ1のことをジョブ2の「親ジョブ」とよぶ。同図の場合、ジョブ4はジョブ1とジョブ3の子ジョブである。ジョブ1はジョブ2とジョブ4の親ジョブである。ジョブ5は、直接的にはジョブ4の子ジョブであり、間接的にはジョブ1やジョブ3の子ジョブである。以下、ジョブ4に対するジョブ5のように、あるジョブに対する直接的な子ジョブのことを「狭義の子ジョブ」とよぶ。また、ジョブ1やジョブ3に対するジョブ5のように、あるジョブに対する間接的な子ジョブまで含めていうときには「広義の子ジョブ」とよぶ。本明細書においては、特に断らないかぎり、単に「子ジョブ」というときには「広義の子ジョブ」を指す。
ジョブ管理装置230は、ジョブの実行条件を判定しながら、実行可能なジョブをジョブ実行装置202に次々と実行させる。こうして、業務情報システム220全体としての処理が実行されることになる。
以下、図2に示した7つのジョブとその順序関係に基づいて説明する。
図3は、システム設計検証装置100の機能ブロック図である。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
ここでは、主として各機能ブロックの発揮すべき機能について述べ、その具体的な作用については、図4以降に関連して説明する。
システム設計検証装置100は、ユーザインタフェース処理部110、データ処理部120およびデータ格納部130を含む。
ユーザインタフェース処理部110は、ユーザからの入力処理やユーザに対する情報表示のようなユーザインタフェース全般に関する処理を担当する。
データ処理部120は、ユーザインタフェース処理部110から取得されたデータをもとにして各種のデータ処理を実行する。データ処理部120は、ユーザインタフェース処理部110とデータ格納部130の間のインタフェースの役割も果たす。
データ格納部130は、あらかじめ用意された各種の設定データや、データ処理部120から受け取ったデータを格納する。
ユーザインタフェース処理部110は、入力部112と表示部114を含む。入力部112は、ユーザからの入力操作を受け付ける。また、設計として定義されているジョブの順序関係を示す「ジョブ関係情報」や、ジョブファイルに対するジョブのアクセス種別を示す「データ関係情報」を取得する。いずれについても後述する。なお、本実施例におけるアクセス種別は、「書き込み」と「読み出し」のいずれかである。ジョブファイルの「生成」も「書き込み」の一種として含めてもよい。表示部114は、ユーザに対して各種情報を表示する。
データ格納部130は、ジョブ関係情報保持部132、データ関係情報保持部134および順序規則保持部136を含む。
ジョブ関係情報保持部132はジョブ関係情報を保持する。ジョブ関連情報は、複数のジョブの実行条件により順序関係を示す。システム開発者は、システム設計段階においてジョブ関係情報を定義する。ジョブ関係情報のデータ構造については図4に関連して詳述する。
データ関係情報保持部134はデータ関係情報を保持する。データ関係情報は、ジョブファイルにアクセスするジョブとそのアクセス種別を示す情報である。以下、あるジョブファイルAにアクセスするジョブのことをそのジョブファイルAの「関連ジョブ」とよぶ。データ関係情報のデータ構造については図5に関連して詳述する。
順序規則保持部136は、順序規則情報を保持する。順序規則情報とは、データ関係情報からジョブの順序関係の要否を判定するための規則を示す。順序規則情報については図6に関連して詳述する。
データ処理部120は、順序要否判定部122と整合判定部124を含む。
順序要否判定部122は、データ関係情報と順序規則情報を参照して、あるジョブと別のジョブの間に順序関係が必要か判定する。整合判定部124は、順序要否判定部122により順序関係が必要として判定された2つのジョブについて、ジョブ関係情報においても順序関係が設定されているかを判定する。
図4は、ジョブ関係情報140のデータ構造図である。
図4のジョブ関係情報140は、図2に図示したジョブ1〜ジョブ7に対応する。第1ジョブ欄142と第2ジョブ欄144において対応づけられている第1ジョブと第2ジョブの間には、一方が他方の子ジョブとなる順序関係が成立している。
図2のシステム設計図によると、ジョブ2はジョブ1の子ジョブであるため、ジョブ関係情報140において対応づけられている。一方、ジョブ1とジョブ3には順序関係がないため、対応づけられていない。「狭義の子ジョブ←親ジョブ」という表現形式で示すと、図2のシステム設計図は、
ジョブ2←ジョブ1
ジョブ4←ジョブ1、ジョブ3
ジョブ5←ジョブ4
ジョブ6←ジョブ4
ジョブ7←ジョブ6
となる。図4のジョブ関係情報140は、この親ジョブと子ジョブの関係を模式的に示している。このように、ジョブ関係情報140は設計段階におけるジョブの順序関係を示す情報である。また、ジョブ関係情報140をグラフ探索することにより、たとえば、ジョブ7←ジョブ6←ジョブ4となるため、ジョブ7とジョブ4の間には広義の親子関係が成立することがわかる。
図5は、データ関係情報150のデータ構造図である。
システム開発者は、図2のシステム設計図から図4のジョブ関係情報140を定義し、ジョブ関係情報140に基づいて各ジョブの処理内容が記述されたジョブ制御プログラムを実装する。データ関係情報150は、ジョブファイルと関連ジョブ、関連ジョブのアクセス種別を示す。データ関係情報150は、ジョブ制御プログラムにおける各ジョブの実装内容を解析することにより得られる情報である。
データ関係情報150によると、ジョブ1からジョブ7の7つのジョブからアクセスされるジョブファイルは、ジョブファイル1からジョブファイル7までの7種類である。実装上においては、ジョブ1はジョブファイル1への書き込こみ処理を実行している。図中おいては「WR」と表記されている。ジョブ2とジョブ4はどちらもジョブファイル1からデータの読み出しを実行している。図中においては「RD」と表記されている。すなわち、実装後のジョブ制御プログラムを解析してみると、ジョブファイル1の関連ジョブは「ジョブ1」、「ジョブ2」、「ジョブ3」の3つであることがわかる。
また、ジョブファイル1に対するアクセス種別は、ジョブ1:書き込み、ジョブ2:読み出し、ジョブ4:読み出し、である。このように、データ関係情報150は実装段階におけるジョブとジョブファイルの関係を示す情報である。
図6は、順序規則情報160のデータ構造図である。
順序要否判定部122は、データ関係情報150を参照して、あるジョブと別のジョブの間に順序関係が必要か判定する。順序規則情報160はそのための判定基準を示す。詳しくは図7のフローチャートに関連して詳述するが、順序要否判定部122は、複数のジョブファイルの中から検証対象となるジョブファイルを順次選択する。次に、データ関係情報150を参照して、選択したジョブファイルの関連ジョブを特定する。関連ジョブが2以上あるときには、関連ジョブの中から検証対象となる2つのジョブを選択する。そして、この2つのジョブの間に順序関係が成立する必要があるか否かをアクセス種別と順序規則情報160に基づいて判定する。
一例として、検証対象としてジョブファイルAが選択され、その関連ジョブのうち、検証対象となるジョブを第1ジョブ、第2ジョブとすると、その判定条件は、
A:第1ジョブと第2ジョブのうち、一方がジョブファイルAに書き込みを実行し、他方がジョブファイルAに読み出しを実行する関係にあるとき:順序関係が必要
B:第1ジョブと第2ジョブのうち、一方がジョブファイルAに書き込みを実行し、他方もジョブファイルAに書き込みを実行する関係にあるとき:順序関係が必要
C:第1ジョブと第2ジョブのうち、一方がジョブファイルAに読み出しを実行し、他方もジョブファイルAに読み出しを実行する関係にあるとき:順序関係は不要
となる。
上記判定条件の理由は以下の通りである。
A:仮に第1ジョブがジョブファイルAに書き込みを実行し、第2ジョブがジョブファイルAから読み出しを実行するとする。この場合、第1ジョブの実行完了タイミングと第2ジョブの実行開始タイミングによって、第2ジョブの処理内容が変化する。第1ジョブの実行完了後に第2ジョブが実行開始されるとき、第2ジョブは第1ジョブの処理結果に基づいて処理を実行する。しかし、第1ジョブの実行完了前に第2ジョブが実行開始されるとき、第2ジョブは第1ジョブの処理結果が書き込まれる前の古いデータ、あるいは、書き込み中のデータに基づいて処理を実行することになる。このため、業務情報システム220の動作が安定しなくなる可能性がある。
したがって、ジョブファイルAについてこのような関係にある第1ジョブと第2ジョブの間には、一方の実行完了を条件として他方の実行が開始されるという実行条件、いいかえれば、順序関係が設計として定義されていなければならない。
B:仮に第1ジョブがジョブファイルAに書き込みを実行し、第2ジョブもジョブファイルAに書き込みを実行するとする。この場合、第1ジョブの実行開始・完了タイミングと第2ジョブの実行開始・完了タイミングによって、ジョブファイルAの内容が変化する。第1ジョブによる書き込み後に第2ジョブによる書き込みが実行されるとき、ジョブファイルAには最終的に第2ジョブの処理結果が記録される。実行順序が逆であれば、ジョブファイルAには最終的には第1ジョブの処理結果が記録されることになる。このため、業務情報システム220の出力が安定しなくなる可能性がある。
したがって、ジョブファイルAについてこのような関係にある第1ジョブと第2ジョブの間には、一方の実行完了を条件として他方の実行が開始されるという実行条件、いいかえれば、順序関係が設計として定義されていなければならない。
C:仮に第1ジョブがジョブファイルAに読み出しを実行し、第2ジョブもジョブファイルAに読み出しを実行するとする。この場合、第2ジョブと第1ジョブのいずれが先にジョブファイルAへの読み出しを実行しても、ジョブファイルAの内容は変化しないし、第1ジョブと第2ジョブの処理内容は影響を受けない。
したがって、ジョブファイルAについてこのような関係にある第1ジョブと第2ジョブの間には、必ずしも順序関係が成立していなくてもよい。
なお、ジョブファイルAに対して書き込みと読み出しの両方を実行する関連ジョブについては、そのアクセス種別を「書き込み」として取り扱う。上記したように、順序関係が必要とされるのは、いずれかの関連ジョブがジョブファイルに書き込みを実行する場合だからである。
図7は、システム設計検証の処理過程を示すフローチャートである。
上記設例に示したジョブ1〜ジョブ7、ジョブファイル1〜ジョブファイル7に関し、ジョブ関係情報140、データ関係情報150および順序規則情報160に基づいて、設計上定義されている順序関係と運用上必要とされる順序関係との整合性を判定する整合検証の処理過程について示す。
まず、順序要否判定部122はデータ関係情報150に示されるジョブファイル1〜ジョブファイル7のうちから検証対象となるジョブファイルを一つ選択する(S10)。次に、順序要否判定部122は、データ関係情報150を参照して、関連ジョブを2つ選択する(S12)。ただし、関連ジョブが2個以上存在しないときには、S10にて別のジョブファイルが選択される。
順序要否判定部122は、順序規則情報160を参照して、選択された2つの関連ジョブの間に順序関係が必要か判定する(S14)。
たとえば、図5のデータ関係情報150によると、ジョブファイル1の関連ジョブであるジョブ1とジョブ2の場合、ジョブ1が書き込み、ジョブ2が読み出しの関係(上記Aの関係)にある。したがって、ジョブ1とジョブ2の間には順序関係が必要と判定される。
一方、ジョブファイル1の関連ジョブであるジョブ2とジョブ3の場合、ジョブ2とジョブ3は共に読み出しの関係(上記Cの関係)にある。したがって、ジョブ2とジョブ3の間には順序関係は不要である。
ファイル4の関連ジョブであるジョブ2とジョブ4の場合、共に書き込みの関係(上記Bの関係)にある。ジョブ2とジョブ4の間には順序関係が必要である。
順序関係が必要でなければ(S14のN)、処理はS22に移行する。順序関係が必要であれば(S14のY)、整合判定部124は、ジョブ関係情報140を参照して、S12にて選択された2つの関連ジョブの間に順序関係が設計上定義されているか判定する(S16)。順序関係が定義されていなければ(S18のN)、これら2つの関連ジョブと対応ジョブファイルの名前をエラーファイルに記録する(S20)。
一例として、ジョブファイル4の関連ジョブであるジョブ2とジョブ4は、共に書き込みの関係にあるため順序関係が必要であるが、ジョブ関係情報140によるとジョブ2とジョブ4の間には順序関係が定義されていない。このため、ジョブ2とジョブ4は、ジョブファイル4に対するアクセスに関連して動作が不安定となる可能性がある。また、ジョブファイル6の関連ジョブであるジョブ2とジョブ6については、ジョブ2が読み出し、ジョブ6が書き込みの関係にあるため順序関係が必要である。しかし、ジョブ関係情報140によるとジョブ2とジョブ6の間には順序関係が定義されていない。
S10にて選択されたジョブファイルの関連ジョブ群について、全てのジョブの組合せについて検証が完了していなければ(S22のY)、処理はS12に戻って、新たに検証対象となるジョブの組合せが選択される(S12)。たとえば、ジョブファイル1の関連ジョブは、ジョブ1、ジョブ2、ジョブ4なので、検証されるべきジョブの組合せは(ジョブ1、ジョブ2)、(ジョブ1、ジョブ4)および(ジョブ2、ジョブ4)の3種類である。また、ジョブファイル4の関連ジョブは、ジョブ2、ジョブ4、ジョブ5、ジョブ6なので、検証されるべきジョブの組合せは(ジョブ2、ジョブ4)、(ジョブ2、ジョブ5)、(ジョブ2、ジョブ6)、(ジョブ4、ジョブ5)、(ジョブ4、ジョブ6)、(ジョブ5、ジョブ6)の合計6種類となる。
関連ジョブ全ての組合せが検証されると(S22のN)、順序要否判定部122は、まだ検証されていないジョブファイルが存在するかを判定する(S24)。未検証のジョブファイルが存在すれば処理はS10に戻り、順序要否判定部122は、新たなジョブファイルが選択される(S10)。全てのジョブファイルについての検証が完了すると(S24のN)、処理は終了する。
以上、システム設計検証装置100を実施例に基づいて説明した。
システム設計検証装置100によれば、設計時において定義されているジョブの順序関係と、実装から必要性が認識されるジョブの順序関係との整合性を検証できる。特に、ジョブからジョブにデータを渡すタイミングの制御はシステムエラーの温床となりやすい。業務情報システムに含まれるジョブの数が今後ますます増大しても、システム設計検証装置100はシステムの脆弱な部分を効率的に検出するための仕組みを提供できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
請求項に記載の「中間データ」は、本実施例においては「ジョブファイル」として表現されている。
このほかにも、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
業務情報システムのハードウェア構成図である。 複数のジョブの実行条件を有向グラフ形式にて示す図である。 システム設計検証装置の機能ブロック図である。 ジョブ関係情報のデータ構造図である。 データ関係情報のデータ構造図である。 順序規則情報のデータ構造図である。 システム設計を検証するための処理過程を示すフローチャートである。
符号の説明
100 システム設計検証装置、 110 ユーザインタフェース処理部、 112 入力部、 114 表示部、 120 データ処理部、 122 順序要否判定部、 124 整合判定部、 130 データ格納部、 132 ジョブ関係情報保持部、 134 データ関係情報保持部、 136 順序規則保持部、 140 ジョブ関係情報、 142 第1ジョブ欄、 144 第2ジョブ欄、 146 順序関係欄、 150 データ関係情報、 160 順序規則情報、 200 ジョブ実行装置群、 202 ジョブ実行装置、 210 外部記憶装置、 220 業務情報システム、 230 ジョブ管理装置。

Claims (4)

  1. 複数のジョブの間において、前段にあたるジョブの実行終了を条件として後段にあたるジョブが実行される順序関係にあるジョブの組合せを示すジョブ関係情報を取得するジョブ関係情報取得部と、
    中間データへの書き込みを実行するジョブおよび前記中間データからの読み出しを実行するジョブを前記中間データの関連ジョブとして、複数種類の中間データそれぞれについての関連ジョブを示すデータ関係情報を取得するデータ関係情報取得部と、
    前記データ関係情報を参照して検証対象となる中間データを順次選択し、前記検証対象となる中間データの関連ジョブが第1のジョブと第2のジョブであるとき、前記検証対象となる中間データに対する前記第1のジョブのアクセス種別と前記第2のジョブのアクセス種別の組合せから前記第1のジョブと前記第2のジョブの間の順序関係の要否を判定する順序要否判定部と、
    前記第1のジョブと前記第2のジョブの間に順序関係が必要と判定されたとき、前記ジョブ関係情報において前記第1のジョブと前記第2のジョブの間に順序関係が成立しているかを判定することにより、前記ジョブ関係情報と前記データ関係情報の整合性を判定する整合判定部と、を備え
    前記順序要否判定部は、前記第1のジョブと前記第2のジョブが共に前記検証対象となる中間データに対する書き込みを実行するとき、前記第1のジョブと前記第2のジョブの間に順序関係が必要と判定することを特徴とするシステム設計検証装置。
  2. 前記順序要否判定部は、前記第1のジョブが前記検証対象となる中間データに対する書き込みを実行し前記第2のジョブが前記検証対象となる中間データに対する読み出しを実行するとき、前記第1のジョブと前記第2のジョブの間に順序関係が必要と判定することを特徴とする請求項1に記載のシステム設計検証装置。
  3. 前記順序要否判定部は、前記第1のジョブと前記第2のジョブが共に前記検証対象となる中間データに対する読み出しを実行するとき、前記第1のジョブと前記第2のジョブの間に順序関係が不要と判定することを特徴とする請求項1または2に記載のシステム設計検証装置。
  4. 複数のジョブの間において、前段にあたるジョブの実行終了を条件として後段にあたるジョブが実行される順序関係にあるジョブの組合せを示すジョブ関係情報を保持する機能と、
    中間データへの書き込みを実行するジョブおよび前記中間データからの読み出しを実行するジョブを前記中間データの関連ジョブとして、複数種類の中間データそれぞれについての関連ジョブを示すデータ関係情報を保持する機能と、
    前記データ関係情報を参照して検証対象となる中間データを順次選択する機能と、
    前記検証対象となる中間データの関連ジョブが第1のジョブと第2のジョブであるとき、前記検証対象となる中間データに対する前記第1のジョブのアクセス種別と前記第2のジョブのアクセス種別の組合せから前記第1のジョブと前記第2のジョブの間の順序関係の要否を判定する機能と、
    前記第1のジョブと前記第2のジョブの間に順序関係が必要と判定されたとき、前記ジョブ関係情報において前記第1のジョブと前記第2のジョブの間に順序関係が成立しているかを判定することにより、前記ジョブ関係情報と前記データ関係情報の整合性を判定する機能と、をコンピュータに発揮させ
    前記判定する機能は、前記第1のジョブと前記第2のジョブが共に前記検証対象となる中間データに対する書き込みを実行するとき、前記第1のジョブと前記第2のジョブの間に順序関係が必要と判定することを特徴とするシステム設計検証プログラム。
JP2007097946A 2007-04-04 2007-04-04 システム設計検証装置 Expired - Fee Related JP5001703B2 (ja)

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