JP4860455B2 - シリンジ用ガスケットとこれを用いたシリンジならびにガスケット用摺動フィルム - Google Patents

シリンジ用ガスケットとこれを用いたシリンジならびにガスケット用摺動フィルム Download PDF

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Description

本発明は、シリンジバレルとの間の摺動抵抗を低減させる摺動フィルムを芯材の摺動部に備えるシリンジ用ガスケットと、このガスケットを備えるシリンジに関する。本発明は、また、シリンジバレルとガスケットとの間の摺動抵抗を低減させるガスケット用摺動フィルムに関する。
メディカル用途などの各種の用途に用いられるシリンジは、通常、シリンジバレル(外筒:以下、単に「バレル」ともいう)と、バレル内に摺動可能に収容されたガスケットと、ガスケットに接続され、当該ガスケットに摺動力を伝えるプランジャーロッドとを備えており、ガスケットには、良好な摺動性、シール性、および、シリンジ内に収容される物質への耐久性(例えばメディカル用途であれば耐薬剤性)が求められる。従来、ガスケットには、シール性が良好であることから、ゴムあるいはエラストマーなどの弾性体が広く用いられているが、これらの材料からなるガスケットは一般にバレルとの間の摺動抵抗が大きく、摺動性の改善が求められている。
そこで、摺動性を向上させたガスケットとして、弾性体からなる芯材と、バレルとの間の摺動抵抗を低減させる摺動フィルムとを備え、摺動フィルムによって芯材の摺動部が被覆されたガスケットの開発が進められてきた。摺動フィルムには、一般に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムが広く用いられ(例えば、特許文献1、2および非特許文献1を参照)、PTFEが有する低い摩擦係数、高い化学的安定性などの諸特性に基づき、良好な摺動性、シール性および耐久性の並立が実現されている。
メディカル用途にシリンジを用いる場合、当該シリンジの滅菌処理を行う必要がある。滅菌処理としては、オートクレーブ処理(例えば121℃20分)あるいはエチレンオキサイドガスなどの殺菌性を有するガスを用いたガス処理などがあるが、近年、滅菌の高速化および低コスト化、ならびに、滅菌装置の省スペース化などを目的として、放射線による滅菌処理(放射線処理:典型的にはγ線あるいは電子線を線量25kGy程度で照射)が多く行われるようになってきている。また放射線処理は、オートクレーブ処理およびガス処理に比べて、バレルおよびプランジャーロッドなど、シリンジを構成する部材への損傷を低減できるという利点を有する。
特開2002−89717号公報 特開2002−86481号公報 Frances DeGrazio、"THE INTRICACIES OF SELECTING AND EVALUATING PLUNGERS FOR PREFILLED SYRINGE SYSTEMS"、Prefilled syringes: innovations that meet the growing demand、ONdrugDELIVERY Ltd.、2005年、p.17-19
しかし、PTFEからなる摺動フィルムは、数十kGyもの高線量の放射線に対する耐性が十分であるとは言えず、放射線処理によって破断伸びなどの物理的特性が著しく低下して、ガスケットの摺動時に芯材から剥離することがある。
そこで本発明は、シリンジバレルとの間の摺動抵抗を低減させる摺動フィルムによって芯材の摺動部が被覆されたシリンジ用ガスケットであって、耐放射線特性に優れ、例えば放射線による滅菌処理に対する耐性が向上したガスケットと、このガスケットを備えるシリンジの提供を目的とする。
本発明は、また、このようなシリンジ用ガスケットを実現できる、耐放射線特性に優れるガスケット用摺動フィルムの提供を目的とする。
本発明の耐放射線特性が向上したシリンジ用ガスケットは、シリンジバレル内に摺動可能に収容されて用いられ、摺動時におけるシリンジバレルとの間の摺動抵抗を低減させる摺動フィルムによって芯材の摺動部が被覆されたシリンジ用ガスケットである。ここで、芯材の摺動部を被覆する前記摺動フィルムは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、または、PTFEの構成単位の一部をテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)で置換した変性PTFEからなる第1のフッ素樹脂膜と、PFA、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、および、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)から選ばれる少なくとも1種からなる第2のフッ素樹脂膜と、が積層された構造を有する。本発明のガスケットにおける前記摺動部は、前記第2のフッ素樹脂膜が前記芯材と接し、かつ、シリンジバレル内に収容されたときに前記第1のフッ素樹脂膜が該バレルと接するように、前記摺動フィルムによって被覆されている。
本発明の耐放射線特性が向上したシリンジは、シリンジバレルと、前記シリンジバレル内に摺動可能に収容されたガスケットと、前記ガスケットに接続され、前記ガスケットに摺動力を伝えるプランジャーロッドと、を備え、前記ガスケットが、上記本発明のシリンジ用ガスケットである。
本発明のシリンジ用ガスケットが備える摺動フィルムに着目すると、本発明の耐放射線特性が向上したガスケット用摺動フィルムは、シリンジ用ガスケットにおける芯材の摺動部を被覆した状態で、シリンジバレルとガスケットとの間の摺動抵抗を低減させるガスケット用摺動フィルムであって、PTFE、または、PTFEの構成単位の一部をPFAで置換した変性PTFEからなる第1のフッ素樹脂膜と、PFA、FEP、およびETFEから選ばれる少なくとも1種からなる第2のフッ素樹脂膜と、が積層された構造を有する。
本発明の摺動フィルムはフッ素樹脂フィルムの1種であるが、そのフッ素樹脂フィルムのガスケット用摺動フィルムとしての使用方法に着目すると、本発明の使用方法は、シリンジ用ガスケットにおける芯材の摺動部を被覆した状態で、シリンジバレルとガスケットとの間の摺動抵抗を低減させるガスケット用摺動フィルムとしてのフッ素樹脂フィルムの使用方法であって、PTFE、または、PTFEの構成単位の一部をPFAで置換した変性PTFEからなる第1のフッ素樹脂膜と、PFA、FEP、およびETFEから選ばれる少なくとも1種からなる第2のフッ素樹脂膜と、が積層された構造を有するフッ素樹脂フィルムを、前記第2のフッ素樹脂膜が前記芯材と接し、かつ、シリンジバレル内にガスケットが収容されたときに前記第1のフッ素樹脂膜が該バレルと接するように、前記摺動部を被覆した状態で用いる、耐放射線特性が向上したガスケット用摺動フィルムとしてのフッ素樹脂フィルムの使用方法であるといえる。
本発明によれば、ガスケットの摺動部を被覆する摺動フィルムの構成をPTFEまたは変性PTFEからなる第1のフッ素樹脂膜と、溶融フッ素樹脂からなる第2のフッ素樹脂膜とを積層した構造とし、かつ、当該フィルムによって芯材の摺動部を被覆する際に、第2のフッ素樹脂膜が芯材と接し、ガスケットがバレル内に収容されたときに第1のフッ素樹脂膜が該バレルと接するようにすることで、耐放射線特性に優れ、例えば、放射線による滅菌処理に対する耐性が向上したガスケットとすることができる。
以下、本発明を図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明のシリンジの一例を示す。図1に示すシリンジ1は、バレル7と、バレル7の内面に摺動可能にバレル7に収容されたガスケット2と、ガスケット2に接続され、ガスケット2に摺動力を伝えるプランジャーロッド8とを備える。ガスケット2は本発明のガスケットの一例であり、バレル7内に摺動可能に収容されて用いられ、摺動時におけるバレル7との間の摺動抵抗を低減させる摺動フィルム12によって芯材11の摺動部13が被覆されたシリンジ用ガスケットである。また、ガスケット2は、接続部分16においてプランジャーロッド8と接続されている。なお、図1および以降の図2では、芯材11の大きさに対する摺動フィルム12の厚さを誇張して示す。
ガスケット2を、図1における円Aで囲まれた部分の拡大図である図2を用いて、より具体的に説明する。
図2に示すように、ガスケット2は、芯材11と摺動フィルム12とを備え、芯材11の摺動部13は摺動フィルム12によって被覆されている。
摺動フィルム12は、PTFEまたは変性PTFEからなる第1のフッ素樹脂膜14と、溶融フッ素樹脂からなる第2のフッ素樹脂膜15とが積層された構造を有する。摺動フィルム12は、また、第2のフッ素樹脂膜15が芯材11と接し、かつ、バレル7内に収容された状態で第1のフッ素樹脂膜14がバレル7の内壁と接するように、芯材11の摺動部13を被覆している。
摺動フィルム12は、従来のPTFEからなる摺動フィルムに比べて耐放射線特性に優れ、例えば、数十kGyもの高線量の放射線を照射した場合においても、破断伸びなどの物理的特性の低下が抑制された摺動フィルムとすることができる。
このような摺動フィルム12を備えるガスケット2は、従来のガスケットに比べて耐放射線特性に優れ、例えば、放射線による滅菌処理に対する耐性が向上したガスケットとすることができる。
また、このようなガスケット2を備えるシリンジ1は、従来のシリンジに比べて耐放射線特性に優れ、例えば、放射線による滅菌処理に対する耐性が向上したシリンジとすることができる。本発明のシリンジの具体的な種類は特に限定されないが、このようなシリンジ1は、例えば、バレル内に予め薬剤を充填した状態で流通される「プレフィルドシリンジ」に用いる、薬剤が充填される前の状態のシリンジ(プレフィラブルシリンジ)に好適に用いることができる。
摺動フィルム12は、バレル7内に収容された状態で、PTFEまたは変性PTFEからなる第1のフッ素樹脂膜14がバレル7の内壁と接するように、芯材11の摺動部13を被覆しているため、ガスケット2とバレル7との間の摺動抵抗をより確実に低減できる。摺動フィルム12は、また、フッ素樹脂からなり、シリンジ1内に収容される物質(例えば薬剤)への耐久性(以下、単に「耐久性」ともいう)に優れる。
即ち、ガスケット2は、耐放射線特性に優れる以外にも、良好な摺動性および耐久性を有する。
摺動フィルム12は、溶融フッ素樹脂からなる第2のフッ素樹脂膜15が芯材11と接するように、芯材11の摺動部13を被覆しているため、芯材11への摺動フィルム12の固定をより確実に行うことができ、摺動時における芯材11からの摺動フィルム12の剥離をより確実に抑制できる。
摺動フィルム12の厚さは特に限定されず、ガスケット2の外径などに応じて適宜選択することが可能であるが、一般的なシリンジ用ガスケットに対しては、通常、0.015〜0.2mmの範囲であり、0.025〜0.1mmの範囲が好ましく、0.03〜0.06mmの範囲がより好ましい。当該厚さが過度に小さくなると、摺動フィルムとしての十分な強度の確保が困難となる他、十分な摺動性、耐放射線特性が得られないことがある。一方、当該厚さが過度に大きくなると、ガスケット2のシール性が低下することがある。
第1のフッ素樹脂膜14の厚さは特に限定されないが、ガスケット2の良好な摺動性を確保するためには、通常、0.005〜0.05mmの範囲であり、0.02〜0.035mmの範囲が好ましい。
第2のフッ素樹脂膜15の厚さは特に限定されないが、ガスケット2の耐放射線特性および良好なシール性を確保するためには、通常、0.01〜0.15mmの範囲であり、0.025〜0.05mmの範囲が好ましい。
第1のフッ素樹脂膜14の厚さt1と、第2のフッ素樹脂膜15の厚さt2との比t1:t2は、摺動フィルム12全体の厚さにもよるが、通常、1:1〜1:10程度の範囲であり、1:1〜1:3程度の範囲が好ましい。
第1のフッ素樹脂膜14は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、または、PTFEの構成単位の一部をテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)で置換した変性PTFEからなればよい。ただし、第1のフッ素樹脂膜14は、摺動フィルム12としての(ガスケット2としての)摺動性を著しく損なわない限り、PTFEおよび変性PTFE以外の樹脂を少量含んでいてもよい。
第1のフッ素樹脂膜14としては、例えば、PTFEまたは変性PTFEの粉末(モールディングパウダー)を圧縮成形し、さらに焼成して得た成形体をスカイブ加工したPTFEスカイブフィルムまたは変性PTFEスカイブフィルムを用いることができる。また例えば、PTFEまたは変性PTFEの粉末(ファインパウダー)を分散媒に分散させた水性ディスパージョンから、キャスティング法により作製したフィルムを用いてもよい。
第1のフッ素樹脂膜14として、表面を粗面加工したPTFEフィルムまたは変性PTFEフィルムを用いてもよく、この場合、粗面加工を施した表面を、第2のフッ素樹脂膜15との積層面とすることにより、摺動フィルム2の形成時における第1のフッ素樹脂膜14と第2のフッ素樹脂膜15との接合をより確実に行うことができる。また、粗面加工の程度によっては、当該加工を施した表面をバレル7との接触面とすることにより、ガスケット2の摺動性をより向上できる。
なお、表面に粗面加工が施されたPTFEスカイブフィルムは、市販品として各種の製品が流通しており、これら各製品(例えば、日本バルカー工業社製No.7991、日東電工社製No.901など)を第1のフッ素樹脂膜14として用いてもよい。
第2のフッ素樹脂膜15は溶融フッ素樹脂からなればよい。溶融フッ素樹脂とは、溶融による成形が可能であるフッ素樹脂のことをいい、通常、PTFE(変性PTFE)以外のフッ素樹脂を示す。溶融フッ素樹脂としては、例えば、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)およびテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。これらの材料は、耐放射線特性に優れる他、芯材11の摺動部13を被覆する際に芯材11との接合性が良好である。ただし、第2のフッ素樹脂膜15は、摺動フィルム12としての(ガスケット2としての)耐放射線特性、および、ガスケット2としてのシール性を著しく損なわない限り、溶融フッ素樹脂以外の樹脂を少量含んでいてもよい。
第2のフッ素樹脂膜15としては、例えば、溶融フッ素樹脂を成形して得たフィルムを用いることができる。また、市販品として流通している各種の製品(例えば、東レフィルム加工社製No.E(ETFE)、No.F(FEP)、No.P(PFA);ダイキン工業社製ネオフロンETFE、ネオフロンEFP、ネオフロンPFAなど)を用いてもよい。
第2のフッ素樹脂膜15として、表面を粗面加工した溶融フッ素樹脂膜を用いてもよく、この場合、粗面加工を施した表面を、第1のフッ素樹脂膜14との積層面とすることにより、摺動フィルム2の形成時における第1のフッ素樹脂膜14と第2のフッ素樹脂膜15との接合がより確実に行うことができる。
また、芯材11を被覆する前の状態で(即ち、ガスケット用摺動フィルム単体としての状態で)、第2のフッ素樹脂膜15における一方の主面が露出し、他方の主面が第1のフッ素樹脂膜14と接合した摺動フィルムとするときに、この露出した主面を上記粗面加工を施した表面とすることにより、ガスケット形成時における摺動フィルム12と芯材11との接合をより確実に行うことができる。
図1、2に示す摺動フィルム12は、第1のフッ素樹脂膜14と第2のフッ素樹脂膜15とを一層ずつ備えるが、第2のフッ素樹脂膜15が芯材11と接し、かつ、バレル7内に収容されたときに第1のフッ素樹脂膜14がバレル7と接する限り、2以上の第1および/または第2のフッ素樹脂膜を備えていてもよい。
図1、2に示すガスケット2では、摺動部13以外にも、プランジャーロッド8との接続部分16を除く芯材11の表面全体が摺動フィルム12によって被覆されているが、本発明のガスケットでは、芯材11における少なくとも摺動部13が、摺動フィルム12によって被覆されていればよい。
ガスケット2の芯材11は、一般的なガスケットに用いる材料からなればよく、例えば、ゴムやエラストマーなどの各種の弾性材料を用いて芯材11を形成できる。
芯材11の構造、形状は、一般的なシリンジ用ガスケットと同様であればよい。
芯材11と摺動フィルム12とを接合する方法は特に限定されず、例えば、プレスなどを用いた熱融着により両者を接合すればよい。
バレル7、プランジャーロッド8など、シリンジ1におけるその他の部材の構造、形状、材料など、および、プランジャーロッド8とガスケット2の接続構造などは、一般的なシリンジと同様であればよい。
本発明のガスケット用摺動フィルムの構成は、上記説明した摺動フィルム12と同様であればよい。
以下、実施例により、本発明をより詳細に説明する。本発明は、以下に示す実施例に限定されない。
本実施例では、実施例1〜6および比較例1〜4の10種類の摺動フィルムサンプルを作製し、放射線処理前後における各サンプルの破断伸びと動摩擦係数とを評価した。
最初に、各サンプルの作製方法を示す。
−実施例1−
PTFEモールディングパウダー(ダイキン工業社製M12)25kgを、ビレット金型(115φ×265φ)に投入後、プランジャー速度10mm/分、加圧圧力15MPa、保持時間30分にて上記パウダーを圧縮成形し、圧縮成形体を得た。次に、この圧縮成形体を360℃で16時間焼成した後、切削旋盤を用いて切削加工し、厚さ25μmのPTFEスカイブフィルムを得た。
次に、得られたPTFEスカイブフィルムにおける一方の表面を、金属ナトリウム処理液(潤工社製テトラエッチ)を用いて粗面加工し、第1のフッ素樹脂膜14とした。
次に、第1のフッ素樹脂膜14における粗面加工を施した表面に、市販のFEPフィルム(ダイキン工業社製ネオフロンFEP、厚さ25μm)を第2のフッ素樹脂フィルム15として積層した後、全体を、温度300℃、圧力3MPaのプレス条件下で15分プレス融着して、PTFEフィルムとFEPフィルムとが積層された摺動フィルムを得た。
−実施例2−
実施例1で作製した、粗面加工後のPTFEスカイブフィルムにおける当該加工を施した表面に、市販のPFAフィルム(ダイキン工業社製ネオフロンPFA、厚さ25μm)を第2のフッ素樹脂フィルム15として積層した後、全体を、温度340℃、圧力3MPaのプレス条件下で15分プレス融着して、PTFEフィルムとPFAフィルムとが積層された摺動フィルムを得た。
−実施例3−
実施例1で作製した、粗面加工後のPTFEスカイブフィルムにおける当該加工を施した表面に、市販のETFEフィルム(ダイキン工業社製ネオフロンETFE、厚さ25μm)を第2のフッ素樹脂フィルム15として積層した後、全体を、温度320℃、圧力3MPaのプレス条件下で15分プレス融着して、PTFEフィルムとETFEフィルムとが積層された摺動フィルムを得た。
−実施例4−
変性PTFEモールディングパウダー(3M社製ダイオニンTFM)25kgを、ビレット金型(115φ×265φ)に投入後、プランジャー速度10mm/分、加圧圧力15MPa、保持時間30分にて上記パウダーを圧縮成形し、圧縮成形体を得た。次に、この圧縮成形体を360℃で16時間焼成した後、切削旋盤を用いて切削加工し、厚さ25μmの変性PTFEスカイブフィルムを得た。
次に、得られた変性PTFEスカイブフィルムにおける一方の表面を、金属ナトリウム処理液(潤工社製テトラエッチ)を用いて粗面加工し、第1のフッ素樹脂膜14とした。
次に、第1のフッ素樹脂膜14における粗面加工を施した表面に、市販のFEPフィルム(ダイキン工業社製ネオフロンFEP、厚さ25μm)を第2のフッ素樹脂フィルム15として積層した後、全体を、温度300℃、圧力3MPaのプレス条件下で15分プレス融着して、変性PTFEフィルムとFEPフィルムとが積層された摺動フィルムを得た。
−実施例5−
ポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製カプトン200H)の表面に、PTFEディスパージョン(ダイキン工業社製ポリフロンD−71)をディッピング方式により塗布し、180℃に保持したオーブン内にて5分間乾燥させた後、380℃で5分焼成して、厚さ5μmのPTFEキャストフィルムを得た。
次に、得られたPTFEフィルムを、ポリイミドフィルム上に積層された状態のまま、実施例1と同様に粗面加工した。
次に、PTFEフィルムにおける粗面加工を施した表面に、市販のFEPフィルム(ダイキン工業社製ネオフロンFEP、厚さ10μm)を第2のフッ素樹脂フィルム15として積層した後、全体を、温度300℃、圧力3MPaのプレス条件下で15分プレス融着した。
次に、ポリイミドフィルムをPTFEフィルムから剥離して、PTFEフィルムとFEPフィルムとが積層された摺動フィルムを得た。
−実施例6−
圧縮成形体の切削加工時における切削量を調整することで、厚さ50nmのPTFEスカイブフィルムとし、このスカイブフィルムに積層するFEPフィルム(ダイキン工業社製ネオフロンFEP)の厚さを150μmとした以外は、実施例1と同様にして、PTFEフィルムとFEPフィルムとが積層された摺動フィルムを得た。
−比較例1−
実施例6で形成した厚さ50μmのPTFEスカイブフィルムを、そのまま比較例1とした。比較例1は、第1のフッ素樹脂膜14のみからなるサンプルである。
−比較例2−
市販のFEPフィルム(ダイキン工業社製ネオフロンFEP、厚さ50μm)を、そのまま比較例2とした。比較例2および以降の比較例3、4は、第2のフッ素樹脂膜15のみからなるサンプルである。
−比較例3−
市販のPFAフィルム(ダイキン工業社製ネオフロンPFA、厚さ50μm)を、そのまま比較例3とした。
−比較例4−
市販のETFEフィルム(ダイキン工業社製ネオフロンETFE、厚さ50μm)を、そのまま比較例4とした。
このようにして作製した各摺動フィルムサンプルに対し、以下の方法により放射線処理を行うとともに、放射線処理前後におけるその破断伸びと動摩擦係数を測定した。
(放射線処理)
各摺動フィルムサンプルに対して、Co60を放射源とするγ線を、線量にして25kGy照射して、放射線処理とした。この処理条件は、メディカル用途のシリンジに対する滅菌処理として一般的な条件である。
(破断伸びの測定)
各摺動フィルムサンプルの破断伸びの測定は、オートグラフ(島津製作所社製、AG−1型)を用い、JIS K7137−2:2001の規定に基づき行った。
(動摩擦係数の測定)
各摺動フィルムサンプルの動摩擦係数の測定は、バウデン−レーベン型往復動摩擦試験器(オリエンテック社製、AFT−15B)を用いて行った。具体的には、接触子として、表面にポリイミドフィルムを貼付した鋼球(直径10mmφ)を用い、接触子に印加する荷重を2N(200gf)、サンプルの移動速度を150mm/分、サンプルのストローク量を50mmとして測定した。
なお、バウデン−レーベン(Bowden - Leben)型摩擦試験機とは、往復動摩擦試験機の1種であり、測定試料の測定面に、荷重を印加しながら接触子を接触させた状態で、試料を直線的に摺動させ、その際に接触子に生じる応力を測定して、試料表面の摩擦係数を評価する装置である。
なお、実施例1〜6の各サンプルに対する動摩擦係数の測定にあたっては、PTFEフィルムまたは変性PTFEフィルム面(第1のフッ素樹脂膜面)を測定面とした。
各摺動フィルムサンプルにおける測定結果を以下の表1に示す。
Figure 0004860455
表1に示すように、放射線処理によって、PTFEフィルムからなる比較例1の破断伸びが著しく低下したのに対し、PTFEフィルムあるいは変性PTFEフィルムと溶融フッ素樹脂フィルムとの積層体である実施例1〜6では、放射線処理に伴う破断伸びの低下を大幅に抑制できた。
また、各サンプルの動摩擦係数に着目すると、実施例1〜6の動摩擦係数は、放射線処理によってほとんど変化せず、また、溶融フッ素樹脂フィルムのみからなる比較例2〜4に比べて小さく、基本的にPTFEフィルムのみからなる比較例1と同等であった。
これらの結果から、実施例1〜6をガスケット用摺動フィルムとして用いた場合、従来のガスケットに対してほぼ同等の摺動性を確保しながら、放射線特性を向上したガスケットが実現できると考えられる。
本発明によれば、シリンジバレルとの間の摺動抵抗を低減させる摺動フィルムによって芯材の摺動部が被覆されたシリンジ用ガスケットであって、耐放射線特性に優れ、例えば放射線による滅菌処理に対する耐性が向上したガスケットと、このガスケットを備えるシリンジとを提供できる。このシリンジは、例えば、プレフィラブルシリンジとしての用途に好適である。
本発明のシリンジの一例の部分切り取り断面図である。 図1における円Aで囲まれた部分の拡大図である。
符号の説明
1 シリンジ
2 ガスケット
7 バレル
8 プランジャーロッド
11 芯材
12 摺動フィルム
13 摺動部
14 第1のフッ素樹脂膜
15 第2のフッ素樹脂膜
16 (プランジャーロッドとの)接続部分

Claims (12)

  1. シリンジバレル内に摺動可能に収容されて用いられ、摺動時におけるシリンジバレルとの間の摺動抵抗を低減させる摺動フィルムによって芯材の摺動部が被覆されたシリンジ用ガスケットであって、
    前記摺動フィルムは、ポリテトラフルオロエチレン、または、ポリテトラフルオロエチレンの構成単位の一部をテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体で置換した変性ポリテトラフルオロエチレンからなる第1のフッ素樹脂膜と、
    テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、および、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体から選ばれる少なくとも1種からなる第2のフッ素樹脂膜と、が積層された構造を有し、
    前記摺動部は、前記第2のフッ素樹脂膜が前記芯材と接し、かつ、シリンジバレル内に収容されたときに前記第1のフッ素樹脂膜が該バレルと接するように、前記摺動フィルムによって被覆されている、前記第2のフッ素樹脂膜により耐放射線特性が向上したシリンジ用ガスケット。
  2. 前記摺動フィルムの厚さが、0.015〜0.2mmの範囲である請求項1に記載のシリンジ用ガスケット。
  3. 前記第1のフッ素樹脂膜の厚さが、0.005〜0.05mmの範囲である請求項1に記載のシリンジ用ガスケット。
  4. 前記第1のフッ素樹脂膜の厚さt1と、前記第2のフッ素樹脂膜の厚さt2との比t1:t2が、1:2〜1:3の範囲である請求項1に記載のシリンジ用ガスケット。
  5. シリンジバレルと、前記シリンジバレル内に摺動可能に収容されたガスケットと、前記ガスケットに接続され、前記ガスケットに摺動力を伝えるプランジャーロッドと、を備え、
    前記ガスケットが、請求項1に記載のシリンジ用ガスケットであるシリンジ。
  6. プレフィラブルシリンジである請求項5に記載のシリンジ。
  7. シリンジ用ガスケットにおける芯材の摺動部を被覆した状態で、シリンジバレルとガスケットとの間の摺動抵抗を低減させるガスケット用摺動フィルムであって、
    ポリテトラフルオロエチレン、または、ポリテトラフルオロエチレンの構成単位の一部をテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体で置換した変性ポリテトラフルオロエチレンからなる第1のフッ素樹脂膜と、
    テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、および、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体から選ばれる少なくとも1種からなる第2のフッ素樹脂膜と、が積層された構造を有する、前記第2のフッ素樹脂膜により耐放射線特性が向上したガスケット用摺動フィルム。
  8. 厚さが0.015〜0.2mmの範囲である請求項7に記載のガスケット用摺動フィルム。
  9. 前記第1のフッ素樹脂膜の厚さが、0.005〜0.05mmの範囲である請求項7に記載のガスケット用摺動フィルム。
  10. 前記第2のフッ素樹脂膜における一方の主面が露出しており、
    前記主面が粗面加工されている請求項7に記載のガスケット用摺動フィルム。
  11. 前記第1のフッ素樹脂膜の厚さt1と、前記第2のフッ素樹脂膜の厚さt2との比t1:t2が、1:2〜1:3の範囲である請求項7に記載のガスケット用摺動フィルム。
  12. シリンジ用ガスケットにおける芯材の摺動部を被覆した状態で、シリンジバレルとガスケットとの間の摺動抵抗を低減させるガスケット用摺動フィルムとしてのフッ素樹脂フィルムの使用方法であって、
    ポリテトラフルオロエチレン、または、ポリテトラフルオロエチレンの構成単位の一部をテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体で置換した変性ポリテトラフルオロエチレンからなる第1のフッ素樹脂膜と、
    テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、および、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体から選ばれる少なくとも1種からなる第2のフッ素樹脂膜と、が積層された構造を有するフッ素樹脂フィルムを、
    前記第2のフッ素樹脂膜が前記芯材と接し、かつ、シリンジバレル内にガスケットが収容されたときに前記第1のフッ素樹脂膜が該バレルと接するように、前記摺動部を被覆した状態で用いる、前記第2のフッ素樹脂膜により耐放射線特性が向上したガスケット用摺動フィルムとしてのフッ素樹脂フィルムの使用方法。
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