JP4857565B2 - フィッシャー・トロプシュ合成触媒とその製造方法 - Google Patents

フィッシャー・トロプシュ合成触媒とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、一酸化炭素と水素を含む混合ガスから炭化水素を製造するためのフィッシャー・トロプシュ合成触媒とその製造方法に関する。
一酸化炭素と水素を含む混合ガスから炭化水素を製造する手段として、フィッシャー・トロプシュ合成法(以下、「FT合成法」という)が従来から広く知られている(例えば、非特許文献1)。
またこのFT合成法により炭化水素を製造する多くの方法が、既に提案されている(例えば特許文献1〜4)。
特許文献1の「イソパラフィンに富む炭化水素の製法」は、一酸化炭素と水素から炭化水素を合成する第1触媒と、ゼオライト担体に触媒が担持された第2触媒との混合触媒が160℃以上300℃以下の温度において一酸化炭素と水素を含む混合ガスに接触させられることを特徴とするものである。
特許文献2の「炭化水素燃料の製造方法」は、炭化水素供給原料を、液体の存在下で白金で含浸されたシリカ−アルミナ担体を含む触媒と、水素の存在下で昇温昇圧下で接触させることを特徴とするものである。
特許文献3の「合成ガスからの炭化水素の製造法」は、a)担持コバルトをベースとする触媒を有するフィッシャー・トロプシュ反応容器に、水素と一酸化炭素を含む混合ガスを供給する工程、b)該触媒を含む炭化水素液相を、懸濁液の形で排出させる工程、c)該懸濁液を200〜500℃で運転中の水素添加分解用反応器に供給する工程、d)蒸気相を頭部から排出させ、懸濁液を下部から排出させてフィッシャー・トロプシュ反応容器に再循環させる工程、及びe)該蒸気相を冷却し濃縮する工程からなるものである。
特許文献4の「フィッシャー・トロプシュ合成用触媒および炭化水素の製造法」は、鉄、コバルト、ニッケルおよびルテニウムから選択される金属を含む無機化合物の1種もしくは2種以上を触媒担体に担持した後、有機酸で洗浄処理することにより得られるフィッシャー・トロプシュ合成用触媒を用いるものである。
椿範立、「フィッシャー・トロプシュ化学」、PETROTECH,第26巻第6号(2003)
特開昭61−191517号公報、「イソパラフィンに富む炭化水素の製法」 特開平5−302088号公報、「炭化水素燃料の製造方法」 特開2000−204050号公報、「合成ガスからの炭化水素の製造法」 特開2004−237254号公報、「フィッシャー・トロプシュ合成用触媒および炭化水素の製造法」
上述したフィッシャー・トロプシュ合成法(FT合成法)は、直鎖分子構造をもつノルマンパラフィン(いわゆる合成軽油)を合成する方法であり、触媒として種々の金属触媒がこの合成用に適用されている。
このうちコバルト触媒は、長鎖のアルカンを合成する最も有望な触媒であり、クリーンな燃料を合成するために主として用いられている。しかし、かかる触媒の活性は、プラチナ等の貴金属を含まない限り、比較的低いためこれを更に改善することが強く要望されていた。
FT合成反応は一酸化炭素転化率(CO転化率)と連鎖成長確率αの二つの指標によって規定される。この連鎖成長確率αは得られる炭化水素の分子量の目安となるもので、連鎖成長確率αが高い(すなわち、1.0に近い)ほど高分子量の炭化水素が得られることを意味する。
FT合成生成物は、通常その後段の水素化分解工程を経て、クリーン液体燃料として製品化される。クリーン液体燃料の中では灯油、軽油等の中間留分への需要が近年特に高まっており、この中間留分の収量を高めるためには高い連鎖成長確率αが必要になる。このため、産業界においては高CO転化率かつ高αのFT合成反応が開発目標に掲げられ、それを実現するためにFT合成触媒の改良が進められてきた。
ところがCO転化率と連鎖成長確率αは二律背反の傾向にあり、両者を高い水準で満足する触媒は未だ開発されていない。このことが、FT合成およびこれを用いたクリーン液体燃料製造法を本格的に実用化する際の最大の障害となっていた。
本発明は、このような要望を満たすために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、高価な貴金属を含むことなく、高いCO転化率と高い連鎖成長確率αを同時に達成することができるフィッシャー・トロプシュ合成触媒とその製造方法を提供することにある。
本発明によれば、コバルト前駆体溶液を活性溶媒に溶解して前駆体混合液を形成し、
該前駆体混合液を触媒担体に担持して触媒前駆体を形成し、
該触媒前駆体を空気中で乾燥し焼成し、
次いで、触媒前駆体を還元して得られる触媒であって、
前記活性溶媒は、硝酸アンモニウムを含む水溶液である、ことを特徴とするフィッシャー・トロプシュ合成触媒が提供される。
また本発明によれば、コバルト前駆体溶液を活性溶媒に溶解して前駆体混合液を形成する混合液形成工程と、
該前駆体混合液を触媒担体に担持して触媒前駆体を形成する前駆体形成工程と、
該触媒前駆体を空気中で乾燥し焼成する乾燥焼成工程と、
次いで、触媒前駆体を還元する還元工程とを有し、
前記活性溶媒は、硝酸アンモニウムを含む水溶液である、ことを特徴とするフィッシャー・トロプシュ合成触媒の製造方法が提供される。
前記触媒担体は、シリカ、アルミナ、チタニア、マグネシアおよびジルコニアから選択される無機酸化物である。
更に、還元工程後に、表面に保護膜を形成し不動態化する不動態化工程を有する、ことが好ましい。
上記本発明によれば、原料として高価な貴金属を用いていないため、高価な貴金属を含まない安価なフィッシャー・トロプシュ合成触媒を製造することができる。
また、この触媒は、高いCO転化率と高い連鎖成長確率αを同時に達成することができることが、後述する種々の試験結果から確認された。
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。
本発明において用いられる触媒担体としては、シリカ、アルミナ、チタニア、マグネシアおよびジルコニア等を挙げることができる。これらのうちで、シリカ、アルミナが特に好ましく、シリカが最も好ましい。
触媒担体の形状は特に制限はなく、球状品、破砕品、円柱状成形品等の各種形状品の中から使用するプロセスに適合した形状を選択することができる。また担体の平均粒子径についても制限はないが、通常10μm〜10mm、好ましくは20μm〜5mmのものを、プロセスに応じ適宜選択して使用する。
また使用する担体の比表面積についても特に制限はないが、通常100〜400m/g、好ましくは200〜300m/gのものが用いられる。
本発明において前記活性金属を含む無機化合物を担体に担持する方法としては、含浸法、沈殿法、イオン交換法等の通常用いられている方法を適宜選択することができる。その中で好ましい担持法としては含浸法と沈殿法を挙げることができ、特に好ましい担持法としては含浸法を挙げることができる。また含浸法の中でも、Incipient
Wetness法を最も好ましい方法として挙げることができる。
本発明において担持する活性金属の量には特に制限はないが、担体に対して金属あたりの質量で、通常は3〜50%、好ましくは5〜40%、特に好ましくは10〜30%の範囲で担持する。活性金属の担持量が3質量%未満の場合には活性が不十分であり、50質量%を超えると活性金属の凝集が著しく、本発明の効果を十分に発現できないおそれがあるため好ましくない。
さらに必要があれば、ジルコニアやランタニア等のプロモーターを担持させることもできる。これらプロモーターの量は、担体に対して金属当たりの質量で、通常1〜20%の範囲で使用する。
本発明においては、活性金属を含む無機化合物を担体に担持させた後、好ましくは乾燥処理を行う。
乾燥処理は特に限定されるものではなく、例えば、空気中での自然乾燥、減圧下での脱気乾燥等を挙げることができる。通常、空気雰囲気下、100〜200℃、好ましくは110〜150℃で、0.5〜48時間、好ましくは5〜24時間行う。
前記の洗浄処理および乾燥処理を経て得られる処理生成物は、次いで焼成処理されて触媒となる。
焼成処理は、通常、空気雰囲気下に300〜600℃、好ましくは400〜450℃で、0.5〜10時間、好ましくは1〜5時間行う。
また本発明の触媒をFT合成反応に供するに際しては、予め水素等で還元処理を行わせることが好ましい。
本発明の触媒を用いてFT合成反応を実施する際の原料としては、水素と一酸化炭素を主成分とする合成ガスであれば特に制限はないが、通常、水素/一酸化炭素のモル比が1.0〜3.0、好ましくは1.8〜2.2の範囲であることが望ましい。
本発明の触媒はFT合成の反応プロセスとして従来から知られているプロセス、即ち固定床、超臨界固定床、スラリー床、流動床等のいずれにも適用でき、特に制限はないが、好ましいプロセスとして固定床、超臨界固定床、スラリー床を挙げることができ、特に好ましいプロセスとしてはスラリー床と超臨界固定床を、最も好ましいプロセスとしてはスラリー床を挙げることができる。
スラリー床を用いる際の反応条件には特に制限はなく、公知の条件にて行うことができる。通常、反応温度としては200〜280℃、ガス空間速度としては1000〜10000のh−1の範囲で反応を行うことができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
(触媒の準備)
市販のシリカゲルをCo触媒用の担体として用いた。Incipient
Wetness含浸法(IWI)により、シリカの10重量%に相当する量のコバルトを含む酢酸コバルト前駆体を用いて触媒を準備した。触媒は、120℃の空気中で12時間乾燥後、400℃まで昇温した空気中で2時間焼成した。次いで、焼成した触媒を400℃の水素ガス中で10時間還元し、活性化させた。活性化後、触媒を1%の酸素を含む窒素中で不動態化した。
以下に、触媒の準備方法を、NHNOの濃度2mol/L(2M)の硝酸アンモニウム溶液で準備した場合について詳述する。
原料として以下のものを準備した。
(1)触媒担体としてシリカゲル:
5g、比表面積270m/g、細孔容積1.2mL/g
(2)コバルト前駆体溶液として酢酸コバルト:
2.34g、化学式(CHCOO)Co-4H
(3)活性溶媒として硝酸アンモニウム:
1.98g(4Mの場合)と蒸留水 6mL
触媒の製造は以下の手順で行った。
(1)蒸留水に酢酸コバルトを溶解してCo前駆体溶液を準備する。
(2)Co前駆体溶液に硝酸アンモニウムを加え、混合液とする。
(3)混合液をシリカゲルに含浸する。
(4)含浸した担体を真空脱気器で脱気し触媒前駆体とする。
(5)触媒前駆体を空気中で120℃で12時間乾燥する。
(6)次いで、空気中で400℃で2時間焼成する。
(7)水素流中で400℃で10時間還元する。
(8)1%の酸素を含む窒素により、表面に保護膜を形成し不動態化する。
(触媒活性試験)
図1に使用した試験装置の構成図を示す。この図において、1は液媒、2は触媒、3は原料ガス、4は凝縮前の出口ガス、5は凝縮成分、6は凝縮後の出口ガス、10はフロー型半バッチ式反応器、11は撹拌器、12は冷却トラップ、13は流量調節弁、14は圧力調節弁である。
FT合成触媒2の活性は、80mLの内容積を有するフロー型半バッチ式反応器10内で計測した。20mLのn-C1634を液媒1として選択した。冷却トラップ12は、反応器10の出口と圧力調節弁14の間に設置し、出口ガス4に含まれる凝縮成分5(水と高沸点の炭化水素)を捕獲した。
表1は試験条件である。標準反応条件は、全圧P=10bar、T=240℃、CO/H=1/2、W/F(CO+H)=10ghmol-1、触媒重量=1g、反応時間4時間である。アルゴンは供給ガス中に3%の濃度で、内部基準として供給した。
凝縮後の出口ガス6(CO,CO,CH)を熱伝導検出器(TCD)を備えた活性カーボンカラムを用いるオンラインガスクロマトグラフィーで分析した。軽質炭化水素は、フレームイオン検出器(FID)を備えたPorapak-Qカラムでオンラインで解析した。液媒1及び冷却トラップ12に捕獲された液体炭化水素は、FIDを備えたシリコンSE-30カラムで分析した。
(試験結果)
表2に、硝酸アンモニウム溶液で調製したCo触媒の触媒活性と選択性を示す。
図2は、表2に基づくNHNOの濃度と触媒活性の比較図である。
表2及び図2から明らかなように、NHNOの濃度0の水溶液で準備した触媒(以下、「Co-water」と呼ぶ)の場合は、非常に低いCO変換率を示した。水溶液中のCo酢酸前駆体中のCo金属粒子は、シリカ担体と強い相互作用を有する。このような強い相互作用で形成された微細な金属粒子は、還元が困難であり、その結果、低い活性をもたらすことが、XDRと還元率の結果から確認された。Co-water触媒の微細な金属粒子は、XDRによって検出することができず、このことも還元の度合が低いことを示している。
NHNOの濃度1Mの硝酸アンモニウム溶液で準備した触媒を以下「Co-1M-NHNO」、濃度nMの硝酸アンモニウム溶液で準備した触媒を以下「Co-nM-NHNO」と呼ぶ。
驚くべきことに、表2及び図2に示すように、水溶液の代わりに濃度1Mの硝酸アンモニウム溶液を用いた触媒(Co-1M-NHNO)では、CO変換率は48.2%まで大幅に改善された。この場合、CHの選択性も7%まで減少し、αは0.87まで増加した。金属粒径は2nmまで増加し、還元が容易となり、より高い還元度をもたらした。
更に硝酸アンモニウムの濃度を増加するとCO変換率は増加し、硝酸アンモニウムの濃度が4Mの場合(Co-4M-NHNO)に79.4%の最大値に達した。
なお、硝酸アンモニウムの濃度が6Mの場合(Co-6M-NHNO)にはわずかにCO変換率が低下した。
金属粒径及び還元度も硝酸アンモニウム濃度の増加と共に増大した。また、金属粒子があまり大きくなると、低い総活性となる。
表2に示すように、還元度は、硝酸アンモニウム濃度が4Mから6Mに増加しても、大きな変化はないが、金属粒径は、7nmから11nmに増大した。このことは、より高い活性依存触媒は、Co-4M NHNOであることを示唆している。
図3はXDRパターンを示す図である。この図において、(A)は酸化触媒、(B)は還元触媒である。
この結果は、金属粒径が硝酸アンモニウム濃度とともに増大することを示している。Co-water触媒の場合は、酸化コバルトも金属コバルトもピークが観察されず、微細な分散を示している。NHNOは、担持、分散および焼成プロセス中に、酢酸グループと少なくとも部分的に反応すると考えられる。このプロセスがCo金属粒径を増大させる。
図4は触媒のTPRプロファイルを示す。Co-6M-NHNOは、588Kと638Kの2つのピークを示す。最初のピークはCoのCoOへの変換であり、2番目のピークはCoOのCoへの変換ステップである。
濃度が低下すると、最初のピークは低温側にシフトし強度も低下する。しかし、2番目のピークは濃度が低下すると、高温側にシフトし、これにより容易に還元できなくなる。これらのことは、NHNOが触媒の還元性を改善していると結論できる。Co-4M-NHNOの広いTPRプロファイルは、この触媒は大小両方の金属粒子を含むと考えられる。微細な金属粒子は、より高い還元温度を必要とする。
上述したように、水溶液で準備した触媒は、非常に低いCO変換率を示した。これは、低温で還元できない微細な金属粒子による。硝酸アンモニウム溶液は、触媒の活性を大幅に改善した。金属粒径と還元度は、硝酸アンモニウムの濃度の上昇と共に増加した。最大のCO変換率は、前駆体溶液として4MのNHNOを用いたときに得られ、この濃度が最適である。Co-4M-NHNOの触媒は大小の金属粒子が混在すると考えられる。より高い濃度は、2番目のTPRピーク(CoOのCoへの変換)の還元温度を低下させる傾向がある。
以下、参考例を説明する。
参考例1
上述した(1)〜(3)の製造手順の代わりに、以下の方法で触媒を製造した。以降の工程は同一である。
(1)溶媒に酢酸コバルトを溶解して混合液とする。
(2)混合液をシリカゲルに含浸する。
種々の公知の溶媒を用い、実施例と同様の試験を同一条件で実施した。その結果を表3に示す。
表3から、溶媒が水の場合に比較して、酢酸、エタノール、ブタノール、アミルアルコール、グリセリンが、高い活性(CO転化率、連鎖成長確率α、等)を示し、フィッシャー・トロプシュ合成触媒として有用性が高いことが確認された。
参考例2
実施例の硝酸アンモニウムの代わりに、硝酸を用い、同様の方法で触媒を製造した。
次いで、実施例と同様の試験を同一条件で実施した。その結果を表4に示す。
表4から、硝酸の濃度が0.29〜7.8M(=mol/L)の範囲で、溶媒が水の場合に比較して、高い活性(CO転化率、連鎖成長確率α、等)を示し、フィッシャー・トロプシュ合成触媒として有用性が高いことが確認された。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
触媒活性試験に使用した試験装置の構成図を示す。 NHNOの濃度と触媒活性の比較図である。 XDRパターンを示す図である。 触媒のTPRプロファイルを示す図である。
1 液媒、2 触媒、3 原料ガス、
4 凝縮前の出口ガス、5 凝縮成分、6 凝縮後の出口ガス、
10 フロー型半バッチ式反応器、11 撹拌器、
12 冷却トラップ、13 流量調節弁、14 圧力調節弁

Claims (4)

  1. コバルト前駆体溶液を活性溶媒に溶解して前駆体混合液を形成し、
    該前駆体混合液を触媒担体に担持して触媒前駆体を形成し、
    該触媒前駆体を空気中で乾燥し焼成し、
    次いで、触媒前駆体を還元して得られる触媒であって、
    前記活性溶媒は、硝酸アンモニウムを含む水溶液である、ことを特徴とするフィッシャー・トロプシュ合成触媒。
  2. コバルト前駆体溶液を活性溶媒に溶解して前駆体混合液を形成する混合液形成工程と、
    該前駆体混合液を触媒担体に担持して触媒前駆体を形成する前駆体形成工程と、
    該触媒前駆体を空気中で乾燥し焼成する乾燥焼成工程と、
    次いで、触媒前駆体を還元する還元工程とを有し、
    前記活性溶媒は、硝酸アンモニウムを含む水溶液である、ことを特徴とするフィッシャー・トロプシュ合成触媒の製造方法。
  3. 前記触媒担体は、シリカ、アルミナ、チタニア、マグネシアおよびジルコニアから選択される無機酸化物である、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 更に、還元工程後に、表面に保護膜を形成し不動態化する不動態化工程を有する、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
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