JP4855360B2 - 成膜装置及び成膜方法 - Google Patents
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Description
のインピーダンスとの間に、極めて大きな差異を生じてしまう。この結果、上記スパッタ装置では、プレスパッタ時の放電状態、すなわち、ターゲットの清浄化の度合いにバラツキを来たして、薄膜の膜質や膜厚に関して再現性を損なう虞がある。
請求項5に記載の成膜装置によれば、ターゲットは、予備スパッタを実行するとき、その基板の側を遮蔽部で囲まれる。したがって、この成膜装置は、ターゲットを予備スパッタするとき、ターゲットの汚染を、より効果的に抑えることができる。
、水平面)に対して傾斜した内表面(以下単に、ターゲット面18aという。)を有する。各ターゲット18のターゲット面18aは、シャッタ板15が回動するとき、開口15Aあるいは凹部15Bと対向する位置に配設されている。本実施形態では、各ターゲット面18aの法線を、それぞれターゲット軸線A1とし、各ターゲット軸線A1と中心軸線Cとのなす角度を、傾斜角という。
ット18(以下単に、選択ターゲットという。)と凹部15Bとを対向させ、かつ、選択しないターゲット18と遮蔽面15Uとを対向させる。これにより、スパッタ装置10は、選択ターゲットのみを選択的に凹部15Bで遮蔽し、他の2つのターゲット18を遮蔽面15Uで遮蔽する。
(実施例1)
以下の条件の下でターゲット18と凹部15Bとを対向させてプレスパッタを実行し、プレスパッタ時における直流放電電圧を実施例1として計測した。実施例1の直流放電電圧は、放電の開始時から2〜3秒後に約2〜5V低下した。このプレスパッタにより、ターゲット面18aの清浄化が認められ、プレスパッタを円滑かつ安定に実行できることが認められた。
(プレスパッタ条件)
・ターゲット:Cuターゲット
・スパッタ時間:30秒
・スパッタ直流電力:300W
・スパッタ圧力:0.02Pa〜0.06Pa
なお、ターゲット18と遮蔽面15Uとを対向させて他の条件を実施例1と同じくすることにより直流放電電圧の計測を試みたが、十分な放電現象を得ることができなかった。ターゲット18と遮蔽面15Uとを対向させる場合、放電現象を得るためには、スパッタ圧力を少なくとも0.2Pa以上に変更しなければならず、本スパッタのスパッタ圧力と大きく異なる圧力を要し、プレスパッタと本スパッタとの間に大きな圧力変動を来たしてしまう。すなわち、ターゲット18と遮蔽面15Uとを対向させるプレスパッタでは、初期膜の不安定化を招いてしまう。しかも、この条件においても、放電電圧が2〜5V低下し安定になるまでには、約10秒の時間を要することが認められた。
(実施例2)
以下の条件の下でターゲット18と凹部15Bとを対向させてプレスパッタを実行し、プレスパッタ時における高周波電力の反射波を実施例2として計測した。実施例2の高周波電力の反射波は、放電の開始時から約5秒後に0Wに低下した。このプレスパッタにより、ターゲット面18aの清浄化が認められ、プレスパッタを円滑かつ安定に実行できることが認められた。
(プレスパッタ条件)
・ターゲット:SiO2ターゲット
・スパッタ時間:30秒
・スパッタ高周波電力:500W
・スパッタ圧力:0.02Pa〜0.06Pa
なお、ターゲット18と遮蔽面15Uとを対向させて他の条件を実施例1と同じくすることにより直流放電電圧の計測を試みたが、十分な放電現象を得ることができなかった。ターゲット18と遮蔽面15Uとを対向させる場合、放電現象を得るためには、スパッタ圧力を少なくとも0.2Pa以上に変更しなければならず、本スパッタのスパッタ圧力と大きく異なる圧力を要し、プレスパッタと本スパッタとの間に大きな圧力変動を来たしてしまう。すなわち、ターゲット18と遮蔽面15Uとを対向させるプレスパッタでは、初期膜の不安定化を招いてしまう。しかも、この条件においても、放電電圧が2〜5V低下し安定になるまでには、約10秒の時間を要することが認められた。
(1)上記実施形態において、シャッタ板15は、回動経路Rに設けられてターゲット18とシャッタ板15との間にターゲット18を遮蔽するための遮蔽面15Uを有し、また、回動経路Rに設けられてターゲット18とシャッタ板15との間に基板S側に向かって凹設された凹部15Bとを有する。そして、シャッタ板15は、ターゲット18のプレスパッタを実行するとき、その凹部15Bとターゲット18とを対向させ、ターゲット18の本スパッタを実行するとき、その開口15Aとターゲット18とを対向させる。
・上記実施形態においては、開口15Aと凹部15Bとが、回動経路Rに並設される例について説明した。これに限らず、例えば、図5に示すように、開口15Aと凹部15Bとが並説されない構成であっても良く、さらには、開口15Aと凹部15Bとが異なるターゲット18と対向する構成であっても良い。
Claims (7)
- 開口を有して基板上で回動するシャッタ板と、前記シャッタ板上に配設されて前記開口の回動経路と対向するターゲットとを有する成膜装置であって、
前記シャッタ板は、
前記回動経路に設けられて、前記ターゲットと前記シャッタ板との間の距離が前記ターゲットを遮蔽するための第1の距離からなる遮蔽部と、
前記回動経路に設けられて、前記ターゲットと前記シャッタ板との間の距離が前記第1の距離より大きい第2の距離からなる予備スパッタ部とを有すること、
を特徴とする成膜装置。 - 請求項1に記載の成膜装置であって、
前記回動経路と対向する複数のターゲットを有し、
前記開口は、前記複数のターゲットの各々と選択的に対向し、
前記予備スパッタ部は、前記複数のターゲットの各々と選択的に対向することを特徴とする成膜装置。 - 請求項2に記載の成膜装置であって、
前記シャッタ板は、
一つの前記ターゲットと対向する位置に前記開口を有し、他の前記ターゲットと対向する位置に前記予備スパッタ部を有することを特徴とする成膜装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の成膜装置であって、
前記シャッタ板は、
前記開口に並設された前記予備スパッタ部を有することを特徴とする成膜装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の成膜装置であって、
前記予備スパッタ部は、
前記遮蔽部に設けられた凹部であることを特徴とする成膜装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の成膜装置であって、
前記ターゲットの外周を囲うシールドを有し、
前記予備スパッタ部は、
前記シールドの内径と同じ内径を有して前記遮蔽部に設けられた円筒状凹部であることを特徴とする成膜装置。 - 開口を有するシャッタ板を基板上で回動し、前記開口の回動経路と対向するターゲットに対して前記開口を対向させ、前記開口を介して前記ターゲットをスパッタすることにより前記基板に薄膜を形成する成膜方法であって、
前記シャッタ板における前記回動経路に設けられて前記ターゲットとの間に前記ターゲットを遮蔽するための第1の距離を有する遮蔽部を前記ターゲットに対向させることによって前記ターゲットを遮蔽する工程と、
前記シャッタ板における前記回動経路に設けられて前記ターゲットとの間に前記第1の距離より大きい第2の距離を有する予備スパッタ部を前記ターゲットに対向させることによって前記ターゲットを予備スパッタする工程と、
前記予備スパッタした前記ターゲットに前記開口を対向させて前記ターゲットを本スパッタすることにより前記基板に薄膜を形成する工程とを有することを特徴とする成膜方法。
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JP2007237914A JP4855360B2 (ja) | 2007-09-13 | 2007-09-13 | 成膜装置及び成膜方法 |
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