JP4855061B2 - エレベータ速度制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータの走行の速度パターンを走行毎に生成または選択するエレベータ速度制御装置に関する。
従来、エレベータは、インバータで給電されるモータにより、乗客カゴにロープを介して連結された釣合錘を有する巻上機を駆動し、乗客カゴの重量をカゴ負荷として計測するカゴ負荷検出手段と、次回停止階を設定する次回停止階設定手段と、カゴ負荷検出手段によって得られるカゴ負荷と次回停止階設定手段によって設定される次回停止階とに基づいてモータの許容されうる駆動範囲内でかつ最短時間で次回停止階に乗客カゴが到達するカゴ速度パターンを生成するカゴ速度パターン生成手段とを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−238037号公報
しかし、最短時間で乗客カゴが次回停止階に到達する速度パターンで運転するとエネルギーの消費が多くなり、省エネルギーに有効に取り組めないという問題がある。
この発明の目的は、カゴ負荷と走行距離の変化に従ってエネルギー消費が最小になる速度パターンでエレベータを制御するエレベータ速度制御装置を提供することである。
この発明に係わるエレベータ速度制御装置は、インバータにより給電されるモータにより、乗客カゴにロープを介して連結された釣合錘を有する巻上機を駆動するエレベータ速度制御装置において、カゴ負荷を計測するカゴ負荷検出手段と、次回停止階を設定する次回停止階設定手段と、カゴ負荷検出手段によって得られるカゴ負荷、現在停止している停止階と次回停止階とから得られる走行距離、慣性トルク、電気側から機械側にエネルギーが流れるときの機械出力に対する電気入力の比からなる正効率、または前記機械側から前記電気側にエネルギーが流れるときの電気出力に対する機械入力の比からなる逆効率を用いるとともに上記カゴ負荷から求まる負荷トルクと上記慣性トルクとの関係を考慮して現在停止している停止階から次回停止階までの走行において消費されるエネルギーが最小となる一定速走行速度を求めるエネルギー演算手段と、該一定速走行速度を持った速度パターンを生成する速度パターン生成手段と、を備える。
この発明に係わるエレベータ速度制御装置の効果は、エレベータをエネルギー消費が最小になる速度パターンで制御するので、エレベータのエネルギー消費を小さくすることができる。
図1は、この発明に係わる速度制御装置が制御するカゴ運行機構のブロック図である。
この発明に係わるエレベータの速度制御装置1は、エレベータの乗客カゴ2を呼び登録に従って走行させるカゴ運行機構を制御する。そして、カゴ運行機構は、一般的な機構であり、図1に示すように、主に一端に乗客カゴ2、他端に釣合錘3がぶら下げられたロープ4を走行させるシーブ5、シーブ5を回転するモータ6、モータ6の回転を制御するインバータ7から構成されている。
インバータ7は、この発明の速度制御装置1から入力される速度指令に基づいてモータ6の回転を制御する。この速度指令は、現時点で停止している階床から目標の階床まで乗客カゴ2を走行する速度パターンを参照して出力される。
この発明に係わる速度制御装置1は、カゴ負荷を計測するカゴ負荷検出手段8と、次回停止階を設定する次回停止階設定手段9と、カゴ負荷検出手段8によって得られるカゴ負荷と現在乗客カゴ2が停止している停止階と次回停止階とから得られる走行距離とを用いて現在停止している停止階から次回停止階までの走行において消費されるエネルギーが最小になる一定速走行速度を演算するエネルギー演算手段10と、その一定速走行速度を持った速度パターンを生成する速度パターン生成手段11と、を備える。そして、速度制御装置1は、生成された速度パターンに従って乗客カゴ2が走行するようにインバータ7およびモータ6を制御する。この速度制御装置1は、速度パターンを算出するプログラムを有するコンピュータから構成されている。
次回停止階設定手段9は、乗り場および乗客カゴ内に次回停止階を登録するための装置を設けることにより実現することができる。また、無線等の通信手段によって遠隔からも設定することができる。
次に、この発明に係わる速度制御装置1の説明に先立って、エレベータの乗客カゴ2の走行に伴って消費されるエネルギーを求める。
カゴ速度や容量などのカゴ側諸量は、モータ軸回転数やトルクなどのモータ軸諸量に、式(1)、式(2)を用いて換算される。但し、ここでDはシーブ径(単位はm)、Kは減速比で0<K≦1の範囲の実数、Mはカゴ側重量(Kg)、mは錘側重量(Kg)、Tはカゴ負荷に係わるモータ軸換算負荷トルク(N・m)、nはモータ回転数(rpm)、vはエレベータ速度(m・s−1)である。負荷トルクTは、カゴ負荷検出手段8により計測される。
Figure 0004855061
そして、数式を簡素化するため、シーブ径Dと減速比Kの積の逆数を定数Sとすると、式(1)、式(2)は、式(3)、式(4)に書き直すことができる。但し、Sの元はm−1である。
Figure 0004855061
慣性トルクT(Kg・m)は、モータ軸換算の全体の慣性能率J(Kg・m)と式(5)の関係が成り立つ。但し、ここでωはモータ軸回転角速度(rad・s−1)、gは重力加速度(9.8m・s−2)である。
次に、モータ軸回転角速度ωの時間に関する一次微分dω/dtは、式(6)のように変換することにより、定数Sとエレベータ加速度α(m・s−2)を用いて表される。
そして、慣性トルクTは、エレベータ加速度α、重力加速度g、全体の慣性能率Jおよび定数Sを用いて、式(7)で表される。
Figure 0004855061
ここでモータ軸換算トルクをTとするとモータ出力P(Tが負の場合は入力))は、式(8)により表すことができる。
Figure 0004855061
次に、現在停車している階床から次回停止階までの一行程を運転したときに消費されるエネルギーについて説明する。まず、以降の数式展開を容易にするため損失を考慮しない場合について説明する。一行程の運転は、図2に示す速度パターンに従って行われる。一行程の全体の走行距離をL、加速と減速が行われる加速距離、減速距離をL/2、一定速走行距離をLとし、L=L+Lが成り立つ。また、加減速時のエレベータ加速度αの大きさは一定とする。加速区間は、時点tから始まり、時点tで終わる。減速区間は、時点tから始まり、時点tで終了する。そして、一定速区間は、時点tから始まり、時点tで終わる。
加速時のトルクは、負荷トルクTと慣性トルクTの和であり、一定速時のトルクは、負荷トルクTだけであり、減速時のトルクは、負荷トルクTから慣性トルクTを減算した差である。負荷トルクTは一行程中ほぼ一定であり、加減速度も一定としているので、慣性トルクTも一定であるからトルクに関する項はそれぞれの区間で一定である。
加速区間におけるモータ入出力Pは、式(9)で表されるので、モータ6が消費するエネルギーMは、式(10)で表される。また、一定速区間におけるモータ入出力Pは、式(11)で表されるので、モータ6が消費するエネルギーMは、式(12)で表される。また、減速区間におけるモータ出力Pは、式(13)で表されるので、モータ6が消費するエネルギーMは、式(14)で表される。
そして、図2に示される一行程の運転でモータ6が消費する全エネルギーEは、式(15)で表される。このように損失を考慮しない場合、消費される全エネルギーEは、負荷トルクTと乗客カゴの全移動距離Lに比例し、慣性トルクTとは無関係になる。
Figure 0004855061
次に、損失を考慮する。損失には入出力(負荷トルクTと慣性トルクT)に関係するもの、例えば、GD巻上機の損失やモータの銅損と、入出力に係わらず一定で運転時間に比例するもの、例えば、誘導機の励磁損や電磁ブレーキの開放電力とがある。一般的には入出力に関係する損失が大きい。
エレベータの運転に係わるシステムでは、モータ6を介して電気側の電気エネルギーと機械側の機械エネルギーとが双方向に変換されている。そして、電気側から機械側にエネルギーが流れる場合、機械側の機械入出力Pに対して電気側の電気入出力Pは、P=P/γの関係が成り立つ。このγを正効率と定義する。逆に、機械側から電気側にエネルギーが流れる場合、P=β・Pの関係が成り立つ。このβを逆効率と定義する。なお、正効率γと逆効率βとも零より大きく、1より小さな実数である。γ、βは正確にはカゴ負荷および速度によって変化するが、インバータ制御の場合は一定と仮定しても実際とよく一致するので、以下の議論では一定として扱う。
このシステムにおいて図2に示す一行程の間に消費されるエネルギーを求める。なお、エネルギーの流れる方向により異なるので、4つの場合に分けて説明する。
負荷トルクTが慣性トルクT以上の場合、全区間でエネルギーが電気側から機械側に流れる。この場合、加速区間、一定速区間、減速区間でのエネルギー消費量M、M、Mは、式(16)、式(17)、式(18)で表され、全区間でのエネルギー消費量Eは、式(19)で表される。
Figure 0004855061
また、負荷トルクTが慣性トルクT以下の場合、全区間でエネルギーが機械側から電気側に流れる。この場合、加速区間、一定速区間、減速区間でのエネルギー消費量M、M、Mは、式(20)、式(21)、式(22)で表され、全区間でのエネルギー消費量Eは、式(23)で表される。
Figure 0004855061
また、負荷トルクTが正で慣性トルクT未満である場合、加速区間と一定速区間でエネルギーが電気側から機械側に流れ、減速区間でエネルギーが機械側から電気側に流れる。この場合、加速区間、一定速区間、減速区間でのエネルギー消費量M、M、Mは、式(24)、式(25)、式(26)で表され、全区間でのエネルギー消費量Eは、式(27)で表される。
Figure 0004855061
また、負荷トルクTが負で慣性トルクTの負数を超える場合、加速区間でエネルギーが電気側から機械側に流れ、一定速区間と減速区間でエネルギーが機械側から電気側に流れる。この場合、加速区間、一定速区間、減速区間でのエネルギー消費量M、M、Mは、式(28)、式(29)、式(30)で表され、全区間でのエネルギー消費量Eは、式(31)で表される。
Figure 0004855061
次に、各場合のエネルギー消費に時間比例の損失を加えると実際のエネルギー消費となる。時間あたりのエネルギーをB(W)とし、運転時間をtとすると、増加分はBtだから、各負荷に応じたエネルギー消費は、式(32)、式(33)、式(34)、式(35)で表される。
Figure 0004855061
図3は、一定速区間における速度が変えられた速度パターンの図である。
次に、走行距離Lは固定して一定速区間の速度をvからv’に可変したときのエネルギー消費量の変化を求める。一定速区間での基準とする速度をvとし、速度係数kとして、一定速区間での変わった速度をkvとして、エネルギー消費量を求める。
図3に示す速度パターンで一定速区間を速度kvで走行するとき、加速区間と一定速区間の距離をL’/2、L’として、速度vで移動するときの加速区間と一定速区間の距離L/2、Lを用いて速度v’、距離L’、距離L’を式(36)、式(37)、式(38)で表すことができる。但し、速度係数kは、0<k<L/Lを満足する正の実数である。
Figure 0004855061
この置換関係を用いて、一定速区間を速度v’で走行するとき、全区間でのエネルギー消費量E’、E’、E’、E’は、式(39)、式(40)、式(41)、式(42)で表すことができる。
Figure 0004855061
次に、一定速区間を速度kvで走行するとき、全区間を走行するために要する時間t’は、式(43)で求めることができる。
この式(43)の関係を用いて、式(41)、式(42)を書き直すと、式(44)、式(45)が得られる。
Figure 0004855061
ここで計算を簡単にするために、元の基準速度vで走る運転モードにおいて、一定速区間の走行距離Lを零とし、Lを全走行距離とすると、式(44)、式(45)は、式(46)、式(47)となる。
Figure 0004855061
図4は、負荷トルクTが正のときの式(46)から求められた全エネルギー消費量を速度係数kとの関係で表したものである。
負荷トルクTが正のとき、図4から分かるように、入出力に関係するエネルギー消費量は速度係数kが大きいほど大きくなるが運転時間に関係するエネルギー消費量は速度係数kが大きいほど小さくなるので、これらを合算した全エネルギー消費量は、ある速度係数kにおいて最小を示す。
そこで、負荷トルクTと走行距離Lが決められると、全エネルギー消費量が最小を示す速度kvを演算により求めることができる。
上述したように、速度制御装置1は、カゴ負荷検出手段8によりカゴ負荷、次回停止階設定手段9により走行距離が決まり、カゴ負荷の正負から式(46)または式(47)を全エネルギー消費量算出式に採用し、速度係数kを変数として、全エネルギー消費量が最小になる速度変数kを求め、その速度変数kを用いて速度パターンを生成する。
次に、エネルギー消費量が最小になる速度パターンを生成する手順についての実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図5は、この発明の実施の形態1に係わるエネルギー消費量が最小になる速度パターンを算出する手順を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態1に係わる速度制御装置1には、予めシーブ径D、減速比K、重力加速度g、エレベータ加速度α、正効率γ、逆効率β、慣性トルクT、比例係数Bが記憶されている。
また、カゴ負荷と走行方向とからエレベータ装置の能力によって決まる最高速度vが速度制御装置1にテーブル形式で記憶されている。
また、安全装置に関する法令から決められる最高速度vが記憶されている。
S101で、乗客カゴ内の乗客が図示しない行先階登録装置を操作して入力した行先階情報を用いて停止階から行先階までに乗客カゴが走行する走行距離Lを算出する。また、カゴ負荷検出手段8により計測して得られたカゴ負荷から負荷トルクTを算出する。
S102で、距離Lを走行する場合の一定速走行速度vを記憶されているエレベータ加速度αを読み出し、走行距離Lを用いて式(48)により演算して求める。
Figure 0004855061
S103で、負荷トルクTと停止階と行先階との関係から求める走行方向とから、エレベータの装置によって決まる最高速度vを読み出す。
S104で、安全装置に関する法令から決められる最高速度vを読み出す。
S105で、3つの最高速度v、v、vを比較し、最も小さい最高速度を許容最大速度vとする。
S106で、許容最大速度vを最高速度vで割って速度係数kの最大値kmaxを求める。なお、最高速度vが3つ最高速度のうちで最も小さい速度であれば、速度係数kが取り得る最大値kmaxは1である。また、最高速度vまたはvの一方が最も小さい速度であれば、速度係数kが取り得る最大値kmaxは、v/vまたはv/vとなる。そして、最大値kmaxを速度係数kとする。
S107で、負荷トルクTの正負に基づいて式(46)または式(47)を用いてエネルギー消費量E’またはE’を求める。
S108で、最大値kmaxの10分の1を差分Δkとして、速度係数kから差分Δkを差し引き、新たな速度係数kとして、式(46)または式(47)を用いてエネルギー消費量E’またはE’を求める。
S109で、今回求めたエネルギー消費量が一回前に求めたエネルギー消費量より大きいか否かを判断する。大きい場合、S110へ進み、小さい場合、S108へ戻る。
S110で、速度係数kを用いて速度パターンを作成し、エレベータの走行を制御する。
このような速度制御装置は、エレベータをエネルギー消費が最小になる速度パターンで制御するので、エレベータのエネルギー消費を小さくすることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係わるエレベータ速度制御装置は、実施の形態1に係わるエレベータ速度制御装置1とエネルギー算出式が一部異なっており、それ以外は同様であるので、同様な部分の説明は省略する。
実施の形態2に係わるエネルギー算出式は、式(49)、式(50)であり、式(46)、式(47)との違いは運転時間に関係する項目に重み関数としての定数pが乗算されていることである。但し、定数pは、1以上の実数である。
Figure 0004855061
運転時間に関係する項B・t’は、走行時間が長くなるに従って増加する成分であるが、走行時間が長くなることは運転効率が悪くなることである。従って、運転時間に関係する項目B・t’の全エネルギーに対する重みを大きくすることにより、運転効率を反映したエネルギー消費量が最小になる速度パターンを作成することができる。
このような速度制御装置は、運転時間に関係するエネルギー消費に重み付けを重くして全エネルギー消費量が最小になる速度パターンを生成するので、運転効率も考慮した上でのエレベータのエネルギー消費を小さくすることができる。
実施の形態3.
この発明の実施形態3に係わるエレベータ速度制御装置は、実施形態1における演算装置に複数の一定速走行速度(速度係数kの値に相当)がテーブル形式で記憶されていて、それらの値を順次エネルギー計算式、式(46)または式(47)に代入して消費エネルギーを求め、それが最小値になる一定速走行速度(速度係数k)をもつ速度パターンを生成するようにすれば、省エネ効果のある速度制御が可能となる。
実施形態4.
実施形態3において、運転時間に関係して消費されるエネルギーに重み係数を乗じたエネルギー計算式、式(49)、式(50)に代入して消費エネルギーを求め、それが最小になる一定速走行速度(速度係数k)をもつ速度パターンを生成するようにすれば、運転効率と消費エネルギーのバランスが取れた速度制御運転が可能になる。
実施形態5.
実施形態4において、ビルごとの使用状況にあわせ重み係数を変化させるようにすれば、エレベータの使用状況にあわせた運転効率と消費エネルギーのバランスを図ることが可能になる。
実施形態6.
実施形態5においてエレベータの呼び登録数に応じた重み係数を掛けるようにすれば、刻々変化する利用状況に応じた運転効率と、消費エネルギーの最適バランスが可能になる。
この発明に係わる速度制御装置が制御するカゴ運行機構のブロック図である。 乗客カゴの一行程の速度パターンが示された図である。 一定速区間における速度が異なった2つの速度パターンが示された図である。 負荷トルクが正のときの速度係数に対する全エネルギー消費量の関係が示されたグラフである。 この発明の実施の形態1における全エネルギー消費量が最小になる速度パターンを生成する手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 速度制御装置、2 乗客カゴ、3 釣合錘、4 ロープ、5 シーブ、6 モータ、7 インバータ、8 カゴ負荷検出手段、9 次回停止階設定手段、10 エネルギー演算手段、11 速度パターン生成手段。

Claims (6)

  1. インバータにより給電されるモータにより、乗客カゴにロープを介して連結された釣合錘を有する巻上機を駆動するエレベータ速度制御装置において、
    カゴ負荷を計測するカゴ負荷検出手段と、
    次回停止階を設定する次回停止階設定手段と、
    カゴ負荷検出手段によって得られるカゴ負荷、現在停止している停止階と次回停止階とから得られる走行距離、慣性トルク、電気側から機械側にエネルギーが流れるときの機械出力に対する電気入力の比からなる正効率、または前記機械側から前記電気側にエネルギーが流れるときの電気出力に対する機械入力の比からなる逆効率を用いるとともに上記カゴ負荷から求まる負荷トルクと上記慣性トルクとの関係を考慮して現在停止している停止階から次回停止階までの走行において消費されるエネルギーが最小となる一定速走行速度を求めるエネルギー演算手段と、
    該一定速走行速度を持った速度パターンを生成する速度パターン生成手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータ速度制御装置。
  2. 上記エネルギー演算手段は、運転時間に関係して消費されるエネルギーに重み係数を乗じ、現在停止している停止階から次回停止階までの走行において消費されるエネルギーが最小となる一定速走行速度を求めることを特徴とする請求項1に記載するエレベータ速度制御装置。
  3. 上記エネルギー演算手段は、複数の一定速走行速度を持ち、速度毎に対応した消費エネルギーを演算し、演算した最小の消費エネルギーに対応する速度を一定速走行速度とすることを特徴とする請求項1に記載するエレベータ速度制御装置。
  4. 上記エネルギー演算手段は、複数の一定速走行速度に対応する消費エネルギーを演算するときに、運転時間に関係して消費されるエネルギーに重み係数を乗じ、現在停止している停止階から次回停止までの走行において消費されるエネルギーが最小となる一定速走行速度を求め、
    上記速度パターン生成手段は、該一定速走行速度をもつ速度パターンを生成することを特徴とする請求項3に記載するエレベータ速度制御装置。
  5. 上記重み係数を時間によって変更することを特徴とする請求項4に記載するエレベータ速度制御装置。
  6. 上記重み係数をエレベータの呼び登録の数によって変更することを特徴とする請求項4に記載するエレベータ速度制御装置。
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