JP4854564B2

JP4854564B2 - 照明装置

Info

Publication number: JP4854564B2
Application number: JP2007092101A
Authority: JP
Inventors: 祐一岩間
Original assignee: Rhythm Watch Co Ltd
Current assignee: Rhythm Watch Co Ltd
Priority date: 2007-03-30
Filing date: 2007-03-30
Publication date: 2012-01-18
Anticipated expiration: 2027-03-30
Also published as: JP2008249531A

Description

本発明は、指針を備えた時計や車両用計器に用いられる照明装置に関する。

一般に、時計や車両用計器の表示機能及びデザイン性を向上するものとして、その指針や文字板を照明する装置が知られている。この種の照明装置は、特許文献１乃至６等にも開示されている。
特開平３−４８７２６号公報特開平５−６３８６号公報特開平８−１０１０４７号公報特開平１０−５４９０２号公報特開２０００−１９３４９７号公報特開２０００−３５６６８７号公報

文字板を照明する構成としては、（Ａ）導光板の正面に文字板を配置し、導光板の正面から放射される光にて文字板を照明する構成が知られている。導光板には、発光素子の光をその内部に入射する端面が設けられる。

また、指針を照明する構成としては、（Ｂ）導光性を有する指針及び指針パイプを用いる構成が知られている。発光素子の光は、指針パイプの所定の部位からその内部に入射され、指針パイプを介して指針に伝わり、指針から照射される。

そして、導光板の所定の部位に光を照射する端面を設けるとともに、その端面と指針パイプの所定の部位とを対向させることによれば、それらを同じ光の色にて照明することが可能となる。すなわち、文字板を照明する構成（Ａ）と、指針を照明する構成（Ｂ）との単純な組み合わせである。

さて、照明による表示機能やデザイン性を一層向上すべく、文字板照明用の発光素子と指針照明用の発光素子とを設け、文字板と指針を異なる光の色にて照明する場合は、照明装置の構造が複雑化するという問題がある。例えば、文字板を照明する導光板とは別途の導光体を設けたり、各発光素子を異なる基盤に搭載してそれぞれ配置したりする構成も考えられるが、部品点数の低減、及び構造の簡素化という点では、満足できるものとはいえない。本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より合理的に構成された照明装置を提供することである。

本願第１請求項に記載した発明は、基板と、前記基板に重ね合わせた導光板と、導光性を有する指針及び指針パイプと、前記基板に搭載された第１発光手段及び第２発光手段とを備え、前記導光板には、光をその内部に入射するための端面と、前記指針パイプの基端部を挿入する孔部と、前記基板と対向する面に設けられ且つ前記孔部に通じる溝部とを設け、前記第１発光手段の光が、前記端面から前記導光板の内部に入射され、前記導光板の正面から照射されるとともに、前記第２発光手段の光が、前記溝部を通過して、前記基端部から前記指針パイプの内部に入射され、前記指針パイプを介して前記指針に伝わり、前記指針から照射されるようにした構成の照明装置である。

本発明によれば、より合理的に構成された照明装置を得ることができる。

以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図１乃至図５に示す本例の照明装置１は、基板１０と、基板１０の正面に重ね合わせた導光板２０と、導光性を有する指針３１，３２及び指針パイプ４１，４２と、基板１０に搭載された複数の第１発光手段５１及び複数の第２発光手段５２とを備えたもである。第１発光手段と第２発光手段は、互いに光の色が異なるＬＥＤであり、第１発光手段５１の光が導光板２０の正面から照射され、第２発光手段５２の光が指針３１，３２の正面から照射される構成となっている。

基板１０は、その正面が光を十分に反射するものとなっている。具体的には、その正面に光を反射する乳白色の印刷が施されている。

導光板２０は、所定の形状に成形されたアクリル樹脂製又はポリカーボネート製の部材である。本例の導光板２０には、光をその内部に入射するための複数の端面２１と、指針パイプ４１の基端部４３を挿入する孔部２２と、基板と対向する面に設けられ且つ孔部に通じる複数の溝部２３とを設けている。各端面２１（図例では２箇所）は、導光板２０の縁に形成された切り欠き状の部位であり、基板１０には、各端面２１と対向するように第１発光手段５１がそれぞれ搭載されている。孔部２２は、導光板２０の中央に設けられた円形のものである。各溝部２３（図例では４本）は、孔部２２を中心に放射状に設けており、基板１０には、各溝部２３の先端側と対向するように第２発光手段５２が搭載されている。溝部２３の断面形状は、図例では矩形を呈するものとなっている。

指針３１，３２及び指針パイプ４１，４２は、所定の形状に成形されたアクリル樹脂製又はポリカーボネート製の部材からなるものである。指針としては、時計の時針３１と分針３２とを設け、指針パイプとしては、時針３１を駆動する時針パイプ４１と分針３２を駆動する分針パイプ４２とを備えている。本例においては、時針３１と時針パイプ４１とを一体成形するとともに、分針３２と分針パイプ４２とを一体成形しており、これらの部材は、時針パイプ４１の内部を分針パイプ４２が貫通するように組付けられている。時針パイプ４１の基端部４３は、導光板２０の孔部２２に遊嵌する円柱状となっている。また、分針パイプ４２の先端部には、遮光性のカバー体３３を装着している。

時針３１及び分針３２を駆動するムーブメントは、基板１０の裏面に設けられ、時針パイプ４１及び分針パイプ４２には、ムーブメントの駆動軸がそれぞれ係合される。基板１０には、ムーブメントの駆動軸を貫通する通孔１１が設けられている。

第１発光手段５１の光は、導光板２０の端面２１から導光板２０の内部に入射され、導光板２０の正面から照射される。導光板２０の正面には文字板（図示はせず）が設けられており、その文字板が導光板２０の正面から照射された光にて照明される。また、第２発光手段５２の光は、導光板２０の溝部２３を通過して、時針パイプ４１の基端部４３から時針パイプ４１及び分針パイプ４２の内部に入射され、各指針パイプ４１，４２を介して時針３１及び分針３２にそれぞれ伝わり、時針３１及び分針３２の正面からそれぞれ照射される。図２中の矢印は、第２発光手段５２の光の経路を示している。

尚、導光板２０及び各指針３１，３２の要所には、光を照射する面に対応する光散乱手段が施されている。本例の場合、導光板２０の裏面全体には、光を散乱する微細な凹凸を設けている。また、各指針３１，３２の裏面にも、同様の凹凸を設けている。

更に、導光板２０，各指針３１，３２、及び各指針パイプ４１，４２の要所には、光の不要な漏れを防止する遮光手段が施されている。本例の場合、導光板２０には、その正面及び端面２１を除く表面に、塗装又は貼着による有色層を設けている。また、各指針３１，３２及び各指針パイプ４１，４２には、時針パイプ４１の基端部４３の側面と、各指針３１，３２の正面と、時針パイプ４１と分針パイプ４２との対向面とを除く表面に、同様の有色層を設けている。

以上説明した本例の照明装置によると、簡素な構成にて文字板と指針をそれぞれ異なる光の色にて照明することができる。特に、第２発光手段の光を指針パイプへ導くための導光体を設けずと、その光のロスが少ないという利点がある。部品点数も少ない。尚、本例における各部の構成は、特許請求の範囲に記載した技術的範囲において適宜に設計変更が可能であり、図例説明したものに限定されないことは勿論である。本例では、時計の指針を照明する構成について説明したが、かかる構成は、車両用の計器等に応用することも可能である。

本発明は、指針を備えた時計や車両用計器を照明する装置として好適に利用することが可能である。

本発明の実施例に係り、照明装置を示す正面図である。本発明の実施例に係り、照明装置を示す側面断面図（図１のＸ−Ｘ断面図）である。本発明の実施例に係り、照明装置を示す側面分解断面図である。本発明の実施例に係り、基板を示す正面図である。本発明の実施例に係り、導光板を示す正面図である。

符号の説明

１照明装置
１０基板
１１通孔
２０導光板
２１端面
２２孔部
２３溝部
３１指針（時針）
３２指針（分針）
３３カバー体
４１指針パイプ（時針パイプ）
４２指針パイプ（分針パイプ）
４３基端部
５１第１発光手段
５２第２発光手段

Claims

基板と、前記基板に重ね合わせた導光板と、導光性を有する指針及び指針パイプと、前記基板に搭載された第１発光手段及び第２発光手段とを備え、
前記導光板には、光をその内部に入射するための端面と、前記指針パイプの基端部を挿入する孔部と、前記基板と対向する面に設けられ且つ前記孔部に通じる溝部とを設け、
前記第１発光手段の光が、前記端面から前記導光板の内部に入射され、前記導光板の正面から照射されるとともに、
前記第２発光手段の光が、前記溝部を通過して、前記基端部から前記指針パイプの内部に入射され、前記指針パイプを介して前記指針に伝わり、前記指針から照射されるようにしたことを特徴とする照明装置。