JP4854517B2 - 小内径カートリッジから挿入するのに適した眼内レンズ用材料 - Google Patents

小内径カートリッジから挿入するのに適した眼内レンズ用材料 Download PDF

Info

Publication number
JP4854517B2
JP4854517B2 JP2006547543A JP2006547543A JP4854517B2 JP 4854517 B2 JP4854517 B2 JP 4854517B2 JP 2006547543 A JP2006547543 A JP 2006547543A JP 2006547543 A JP2006547543 A JP 2006547543A JP 4854517 B2 JP4854517 B2 JP 4854517B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intraocular lens
weight
lens material
silicone
material according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006547543A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007516801A (ja
JP2007516801A5 (ja
Inventor
ハリッシュ・シー・マッカー
マイケル・ディ・ローワリー
カン・ビー・フ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Johnson and Johnson Surgical Vision Inc
Original Assignee
Abbott Medical Optics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Abbott Medical Optics Inc filed Critical Abbott Medical Optics Inc
Publication of JP2007516801A publication Critical patent/JP2007516801A/ja
Publication of JP2007516801A5 publication Critical patent/JP2007516801A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4854517B2 publication Critical patent/JP4854517B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/041Lenses
    • G02B1/043Contact lenses

Description

本発明は、小内径カートリッジから挿入するのに適した眼内レンズ(IOL)用材料に関する。特に、本発明は、2.0mm又はそれ以下の内径を有するIOLインサーターに収容された時に小さい力でIOLの伸長を促進するポリマー材料からなるIOLに関する。
眼内レンズ(IOL)は、1949年に、損傷を受けた自然の水晶体の代替物として始めて使用された。初期のIOL実験は、英国において、Howard Ridley 博士(英国空軍の眼科医)により行われた。Ridley 博士は、航空機のキャノピが粉々になった際にポリメチルメタクリレート(PMMA)の破片により持続的に眼に損傷を受けたパイロットの眼において、アクリレートポリマーの生体適合性を始めて観察した。
しかしながら、疾病又は損傷を受けた自然の水晶体を持つ患者の視力を回復させるための通常の方法として、眼科医がIOL移植を採用するまでには、ほぼ30年を要した。初期のIOLは、その証明された生体適合性の理由から、PMMAから製造された。しかし、PMMA製IOLは、5〜7mmの切開創を必要とする。切開創サイズは、患者の外傷、不快症状及び治癒期間に直接関係する。更に、5〜7mmの切開創サイズは、通常、縫合を必要とするので、処置の複雑さや患者の不快症状はさらに増す。
レンズの大きさは、切開創サイズを決定し、レンズの大きさは、水晶体嚢及び水晶体の大きさにより決定される。従って、PMMAのような硬質ポリマーから作られるレンズは、一般に平均5.5mmである最小のIOL寸法と少なくとも同じ大きさの切開創を必要とする。切開創サイズ及び相応して患者の不快症状、回復時間並びに方法の複雑さを減少する試みとして、小さい切開創を通して挿入するのに適したIOLの設計が多数開発された。最も注目されたのは折り畳み可能なIOLである。折り畳み可能なIOLは、非硬質又は軟質ポリマー、例えば疎水性アクリル、親水性ヒドロゲル、シリコーンエラストマー及びブタコラーゲンから製造される。このような材料から製造されたIOLは、3mm又はそれ以下の切開創に適した最小寸法を有する移植可能な形状に折り畳まれ或いは丸められる。
軟質ポリマーから製造されたIOLは、特に丸められた又は折り畳まれた後では、容易に取り扱えない。従って、このようなレンズは、小さい切開創を通して水晶体嚢にレンズを挿入するために特別に製造された器具を用いて扱わなければならない。IOLは、インサーターチップ又は円筒に入れる前に、しっかりと折り畳むあるいは丸める必要がある。切開創サイズが小さいほど、IOLをよりしっかりと折り畳みあるいは丸めなければならない。IOLを水晶体嚢に挿入するために特に設計された器具は、一般に、インサーター(挿入器具;インジェクター)と呼ばれる。
典型的なインサーターは、注射器と似ており、円筒状チップ(先端部)内に保持されている、折り畳まれあるいは丸められたIOLとかみ合うプランジャー様器具を含んでいる。プランジャーに圧力を加えると、IOLがチップから眼の中へ押し出される。水晶体嚢内に入ると、IOLは展開する。IOLは、IOLを所定位置に保持するのを助けるバネ状アームであるハプティック(触覚子)を含むこともできる。最新のIOLでは、縫合は通常必要とされない。
IOLインサーター円筒は、通常、非常に疎水性であるポリオレフィンのようなポリマーから作られる。ポリマー製IOLがポリオレフィン製円筒に押し込まれると、摩擦力によりIOLの前進が妨げられ、より大きい力が必要となる。圧力が増すにつれ、折り畳まれたポリマー製IOLは、摩擦により長手方向の移動が制限されるので、インサーター内部で周辺方向に膨らむ。レンズに対するチップの摩擦係数が大きすぎると、レンズがインサーターチップ内で固着し、IOLの挿入が不可能になる。更に、長手方向の圧力が増すにつれて、インサーターチップが割れ(ひび割れ)あるいは破裂しさえし、IOLの挿入は失敗に終わることがある。
インサーターチップ内での摩擦を小さくし、IOLの展開を容易にする試みにおいて、多数の潤滑性被覆が開発された。潤滑性被覆は、通常、インサーターの内表面に直接塗布された生体適合性親水性ポリマーからなる。しかしながら、切開創サイズが徐々に小さくなるにつれ、インサーターのサイズは、潤滑剤のみでは、摩擦力に打ち勝つのに必要な潤滑性をもはや供給できない直径に近づきつつある。更に、IOLと潤滑化されたインサーター円筒との間の摩擦係数が大きいほど、潤滑剤が円筒内表面から剥離されてIOLに移行する可能性が大きくなる。従って、潤滑化されたインサーター円筒に対してより小さい摩擦係数を本質的に有するIOL材料に対する必要性が存在する。更に、ある患者は、使用できる潤滑剤に対して過敏であるので、極端な場合には、潤滑剤を用いないIOL輸送システムが必要となることがある。そのような場合、IOL材料は可能な最も小さい摩擦係数を有することが不可欠である。
従って、本発明の目的は、潤滑化された、潤滑化されていない、又は小内径のインサーター円筒から挿入するのに適した非常に小さい摩擦係数を有するIOL材料を提供することである。更に、本発明の目的は、このような低摩擦係数IOL材料が優れた生体適合性及び光学特性を有することである。
本発明は、小内径の眼内レンズ(IOL)インサーター円筒から挿入するのに適したポリマー材料を提供する。本明細書で使用する場合、「小内径」とは、3mm未満の内径を有するIOLインサーター円筒(「チップ」又は「カートリッジ」とも言う)を意味する。本発明の1つの態様において、IOL材料は、2mm以下の内径を有するIOLインサーター円筒から挿入するのに適した材料である。
本発明のポリマー材料は、通常、小さい引張強さを有する、シリコーン及び/又はアクリレートを含むポリマーブレンド又はコポリマー、並びにアクリル−シリコーンハイブリッドポリマーである。本発明のIOL材料は、最小のカートリッジのひび割れ(破裂なし)及び優れた分解能回復性を伴って、小さい切開カートリッジを通り抜けるIOLを提供する。更に、本発明の材料は、アクリルIOL SensarTM(カリフォルニア州サンタ・アナ在Advanced Medical Optics, Inc. の登録商標)に等しいか又はそれより低いガラス転移点を有し、従って、現在のシートキャスティング及び製造方法に合わせることができる。加えて、本発明の技術に従って製造されたIOLは、レンズ挿入中に潤滑性被覆をカートリッジから剥離する可能性が小さい。
本発明の1つの態様において、3mm又はそれ以下の直径を有するIOL挿入用円筒から挿入するのに適したポリマーからなる眼内レンズ(IOL)用材料であって、該ポリマーは約0.689〜2.76MPa(約100〜400psiの引張強さ及び50〜400%の破断時伸びを有する材料が提供される。
本発明の別の態様において、本発明の眼内レンズ用材料は、アクリル−シリコーンハイブリッドポリマー(符号3573)である。
従来の折り畳み可能なIOL材料は、強靱で(引張強さ>5.17MPa(750psi)、大きい伸び(>100%)を有するように設計されていた。これらの性質は、IOLに十分な強靱性と折り畳み回復性を与え、2.6〜3.2mmのカートリッジからの挿入を可能にする。折り畳み可能なIOL材料の例には、SensarTM アクリル(引張強さ:5.86MPa(850psi、伸び:140%)、SLM-2 シリコーン(伸び:230%)、及びAcrySofTM が含まれる。
より大きい伸びは内径2mm未満のカートリッジを通過できる材料に適するが、従来なされているように、材料の引張強さの下限よりも上限を適切にすることが、重要である。非常に小さい切開創サイズ(2.0mm以下)用に設計されたカートリッジを使用する場合、従来の高引張強さを有するIOL材料は、レンズを挿入するために過剰な力(トルク)を必要とする。高トルク水準であると、カートリッジが破裂する割合が許容できないほどになる。破裂せずに小内径カートリッジをIOLが効率的に通過するようにするには、レンズ材料は、ハンドピースロッドチップから加えられる小さい力で伸びなければならない(即ち低モジュラス)。従って、小内径カートリッジ内を輸送するのに十分な伸びを有する低引張力の折り畳み可能なIOL材料を開発することが望ましい。
本発明者らは、W28−15及び32073のようなアクリル材料、並びにW28−14S及び3573のような、シリコーン性能改良剤を有するアクリル系材料であるハイブリッドアクリル材料(以下、シリコーン−アクリルハイブリッドと称する。)を開発した。本発明のシリコーン−アクリルハイブリッドは、シリコーン−アクリルブレンド及びシリコーン−アクリルコポリマーの両方を含む。小内径カートリッジと通して送り込むのに十分な伸びを可能にするような低い引張力を持つ本発明のIOL材料をシリコーン−アクリルコポリマーから製造する場合、シリコーンモノマーはビニル官能化されていてよい。
2.0mmのカートリッジを用いて試験した場合、1.10MPa(160psi程度の小さい引張強さおよび80%の伸びを有する折り畳み可能なアクリルIOL材料は、5.52MPa(800psiを超える引張強さ及び250%を超える伸びを有する材料よりも、はるかに性能がよい。低引張強さ材料(「ソフト」)を用いた場合には、カートリッジの破裂は観察されず、通常の程度のカートリッジのひび割れのみが見られた。ほとんどの場合、「ソフト」材料は、カートリッジを通った後に、優れた光学的分解能回復性(少なくとも3〜4の分解能)を有していた。
一般に、本発明のポリマーは、限定されるものではないが、以下のモノマーの組み合わせからなるアクリルブレンドを含んでなる:メチルメタクリレート(MMA)、エチルアクリレート(EA)、エチルメタクリレート(EMA)、フェノキシエチルアクリレート(PEA)、及びフェニルエチルメタクリレート(PEMA)。加えて、アクリレート混合物は、例えば、エチレングリコールメタクリレート(EGDMA)、テトラエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)、1,4-ブタンジオールジビニルエーテル(BDDVE)又はこれらと類似の架橋剤を用いて、架橋される。本発明の場合、架橋度は、1〜10%の範囲である。本発明の好ましい態様において、ビニル官能化シリコーン液は、最終の架橋ポリマーブレンドに対して1〜30%の範囲で添加される。全ての質量は、最終組成物に対する質量%で示される。
本発明の1つの態様において、ハイブリッドポリマーは、10〜50%のEA、10〜50%のPEA、10〜50%のMMAを用いて調製され、1〜10%の架橋を与えるのに十分なEGDMAにより架橋される。加えて、ポリマーの最終質量の10%に相当する量のビニル官能化シリコーン液(屈折率1.50±0.4)が、後記表2〜7に記載する性質を有するアクリル−シリコーンハイブリッドポリマーを形成するために、添加される。ビニル官能化シリコーン液の非限定的な例には、ジビニルシリコーン及びヘキサビニルシリコーン(HVS)、例えば下記の処方を有するHVS101802が包含される。
Figure 0004854517
以下の非限定的な例により、本発明のアクリル−シリコーン材料の組成及びそれぞれの物理的性質並びに光学的性質を示す。本発明の材料は、小内径又は非潤滑性IOLインサーターにより挿入するのに適したIOLを製造するのに有用である。ポリマー科学分野の当業者なら、このような材料が種々の合成方法により調製できることを理解するであろう。従って、本明細書に示した合成方法は、単なる例であって、記載した組成物及び特許請求した組成物は、これらの方法による生成物に限定されない。
本発明のアクリル−シリコーンハイブリッドの代表的な製造方法は、図6に示されている。図6に記載されているように、熱重合開始剤及び架橋剤を含むモノマーを、実施例に示された処方に従って、混合する。熱重合開始剤及び架橋剤を含むモノマーに加えて、混合物は、他の添加剤、例えば光吸収性染料、表面エネルギー低下剤(例えば、フルオロアクリレート)及び生活性剤(例えばヘパリン)を含むこともできる。光吸収性染料には、UV吸収剤(例えばUV−2098)及び/又は青色光吸収性染料(例えばアゾ染料又はメチン染料)が包含される。組み合わせ物を混合し、脱気し、図4A及び4Bに示すようなガラス型に注入する。図4の型に関して、得られた混合物を、ゴム製ガスケット402により区切られたアルミニウムプレート401上に注ぐ。ガラスプレート403をゴム製ガスケットの頂部に置き、それらをクランプ404により一体に固定する。次いで、型に含まれたアクリル−シリコーンハイブリッドを、約60〜80℃(一例では78℃を採用)に加熱した水浴中で、一夜硬化させ、その後、オーブンに移し、80〜100℃(一例では90℃を採用)で完全に硬化させる(約24時間)。得られた硬化ポリマーシート又は長方形片を型から取り出し、残留イソプロパノール(IPA)をソックスレー抽出により除去する。次に、抽出した片を真空オーブンで乾燥し、ボタン状に切り出して低温旋盤を用いて所望の度数に成形することにより眼内レンズに加工する。
レンズの製造は、光学素子の分野の当業者には既知の技術を用いて行われ、本質的に、型を分解し、第1の型の場合は円筒形レンズ形板(ブランク)に直ちにカットできるように、あるいは第2の型の場合はバリ取りしてレンズ本体にできる、型内で成形されたポリマーシートを取り出すことから成る。別法では、図5に示す型底を使用する。図示されているように、型は、適当な角度のハプティックに適合するようにアルミニウムベースに加工されたスロットを有する。図5の型からの成形部品は、最終IOLを製造するために機械加工により除去される薄いシート状のバリに包囲された、光学部とハプティック要素とを有する。
所望のIOLを製造するためのカッティング及び加工は、部品を室温よりもかなり低い温度、好ましくは−80〜−10℃の温度に保持することを除き、通常の機械加工及び旋盤技術を包含し得る。とりわけ、カッティング中に材料をβ−緩和温度より低い温度に保つことが望ましい。好ましくは、カッティング中、部品を液体窒素噴霧に暴露して、低温環境を作り、これにより、部品を所望温度範囲に保持し、カッティング操作に望ましい湿気を与える。
図1に示すような、別個のハプティックを含む多ピースIOLを製造するのに採用される方法の例は、次のとおりである。まず、上記のように本発明のアクリル−シリコーンハイブリッドのシートを、2〜8mmの厚さに成形し、ホルダーに取り付ける。次いで、材料を、ディスク100にカットするが、これは、先に記載したように低温において旋盤でカットすることにより行われ、曲面を有する平坦表面及びエッジカットを形成する。得られたレンズ本体102を、フレオンTM及びクロロフルオロ炭化水素溶媒に20分間浸漬し、その後、真空オーブン中50〜100℃で乾燥する。次いで、レンズ本体102の曲面表面を低温で研磨する。その後、レンズ本体を、位置決め孔104、及びハプティック106を取り付ける為のエッジ孔をドリルするために、据え付ける。位置決め孔の直径は、通常0.3mmであり、一方、ハプティックスを取り付ける為のエッジ孔の直径は、通常0.1mmである。ハプティックをエッジ孔に取り付けるため、ハプティックをステンレス鋼針に取り付け、ハプティックの一端を溶融して、太くなった先端を形成する。次いで、針をエッジ孔に挿入して、ハプティックの太くなった先端を室温で孔に押し込む。針を注意深く抜き取ると、エッジ孔の壁は通常の位置に戻り、ハプティックは所定位置に固定される。この操作を、もう一方のハプティックについても行う。
あるいは、図4Bに示した第2の型を用いて成形したレンズ本体については、シートからレンズ本体をカットする為に、レンズ本体の部分を切り出す。得られたレンズ本体を、次いで、適当なホルダーに取り付け、上記の手順を繰り返す。
以下の実施例は、本発明の好ましい態様を提供する。質量%(wt. %)は、おおよその値であり、秤量、計算及び四捨五入のわずかな誤差により、記載した質量%から変化することがある。更に、四捨五入による誤差の結果、ある実施例での質量%の合計が正確に100%にならないことがある。そのような結果は許容でき、当業者なら理解し得る。しかしながら、下記実施例中の各成分の質量%は、2mm又はそれ以下の円筒直径を有するIOLインサーターからの挿入に適さないようなIOL材料を生じるほど、変化してはならない。
Figure 0004854517
Figure 0004854517
上記実施例は、本発明を説明することを意図している。当該技術分野においては、本発明の教示に従えば、他の重合開始剤を使用でき、また当該技術分野で知られているものと組み合わせることができることは、周知である。他の適当な熱重合開始剤には、例えば他の有機過酸化物が含まれる。更に、実施例1及び2におけるモノマー及び他の成分の範囲は、記載した重量パーセント範囲の中の全ての整数及び端数を包含する。加えて、各組成物は、1種又はそれ以上の追加の添加剤、例えば、当業者に既知のUVブロッカー、青色−紫色光ブロッカーを含む光吸収性染料を含有することができる。本発明に従って使用するのに適するUVブロッカーの非限定的な例には、ベンゾフェノン系及びベンゾトリアゾール系UV吸収剤が含まれる。更に、多くのベンゾフェノン及びベンゾトリアゾールは、重合性であり、ほとんどの現在のIOL組成物に安定的に組み込むことができる。
本発明に従って使用するのに適した青色光吸収性組成物には、限定されるものではないが、重合性アクリレート/メタクリレート基を有するアゾ染料に基づく重合性黄色染料、例えば米国特許第5,662,707号、特に第4欄第43行〜第10欄第3行に記載された染料が含まれる。他の適当な黄色染料には、メチン染料、ベンゼンスルホン酸,4-(4,5-ジヒドロ-4-((2-メトキシ-5-メチル-4-((2-(スルホキシ)エチル)スルホニル)フェニル)アゾ-3-メチル-5-オキソ-1H-ピラゾル-1-イル);[2-ナフタレンスルホン酸,7-(アセチルアミノ)-4-ヒドロキシ-3-((4-((スルホキシエチル)スルホニル)フェニル)アゾ-];[5-((4,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ-4-ヒドロキシ-3-((1-スルホ-2-ナフタレニル)アゾ-2,7-ナフタレン-ジスルホン酸トリナトリウム塩];[銅,29H,31H-フタロシアニナト(2-)-N29,N30,N31,N32]-,スルホ((4-((2-スルホキシ)エチル)スルホニル)フェニル)アミノ)スルホニル誘導体];及び[2,7-ナフタレンスルホン酸,4-アミノ-5-ヒドロキシ-3,6-ビス((4-((2-(スルホキシ)エチル)スルホニル)フェニル)アゾ)-テトラナトリウム塩]などが包含される。これらの染料は、IOLポリマーに化学的に結合してレンズを非褪色性にし、染料が抽出されないようにする(即ち、レンズからブリード又は溶出しないようにする)ことができる反応性染料であるので、特に有益である。しかしながら、染料が重合性又はIOLポリマーに結合性であることは必須ではなく、例えばSolvent Yellowのような染料も、染料が光の所望波長を吸収できるなら、本発明に従って使用することができる。
アクリレート−シリコーンハイブリッドポリマー番号W28−14Sの処方
PEA 34.2質量%
PEMA 19.5質量%
EA 29.3質量%
MMA 9.8質量%
BDDVE 0.5質量%
UVブロッカー 1.2質量%
熱重合開始剤 0.3質量%
HVS101802 4.8質量%
実施例3のモノマー、架橋剤、シリコーン液、開始剤及び他の添加剤を混合し、図4、5及び6に示した内容に従って、本発明の眼内レンズに加工した。
アクリレート−シリコーンハイブリッドポリマー番号3573の処方
PEA 49.0質量%
EMA 21.0質量%
EA 19.0質量%
EGDMA 0.40質量%
TEGDMA 0.3質量%
UVブロッカー 1.2質量%
熱重合開始剤 1.1質量%
DVS 9.0質量%
実施例4のモノマー、架橋剤、シリコーン液、開始剤及び他の添加剤を混合し、図4、5及び6に示した内容に従って、本発明の眼内レンズに加工した。
本発明に教示によれば、2種以上の架橋剤を使用することができる。そのような場合、付加的な架橋剤を考慮して、質量パーセントの範囲を2倍にしてよい。例えば、実施例4では、2種の架橋剤EGDMAとTEGDMAとが使用されている。それぞれの質量パーセント範囲は、0.2〜0.7質量%である。従って、両方を使用した場合、架橋剤の合計量は、0.2〜1.4質量%である。更に、本発明のIOL材料(従って、得られるIOL)は、1種又はそれ以上のポリマー添加剤、例えばUV吸収剤、青色光ブロッカー、潤滑性表面被覆剤、抗血栓性組成物及び細胞増殖作動剤又は拮抗剤(並びに他の生活性剤)も含むことができる。
下記の表2〜7は、本発明に従って製造したIOL材料の代表的な物理的、機械的及び光学的性質を、従来技術のアクリルIOL(SensarTM 3))と比較した試験結果を示す。
注:3)SensarTMは、Advanced Medical Optics(カリフォルニア州サンタ・アナ)の登録商標。
Figure 0004854517
Figure 0004854517
Figure 0004854517
Figure 0004854517
Figure 0004854517
Figure 0004854517
表2〜7に示した試験結果によれば、アクリル−シリコーンハイブリッド3573は、挿入時の低いトルク、挿入後の良好な分解能回復性、最良の展開速度(1〜3秒)を示し、屈折率及びガラス転移点は好ましい範囲内であり、水溶液試験(4週間まで)の後も低い曇り(ヘーズ)であった。この材料は、生体適合性であり、容易に製造できる。更に、表2は、本発明のアクリル−シリコーンハイブリッドレンズは、配置するのに、技術水準のアクリルIOLに比べ、非常に小さいトルクしか必要でないことを明瞭に示している。
本発明の新規な構成に従って形成したIOLの一例の正面図である。 図1に示したIOLの側面図である。 眼の後眼房に移植した図1のIOLを示す分解正面図である。 図4A及び4Bは、アクリル材料をIOL本体に成形する本発明の方法に有用な2つの型を示す図である。 本発明に従ったワンピース型IOLを成形するのに有用な型の底部の平面図である。 本発明に従ったIOLのレンズ本体を形成するアクリル−シリコーンハイブリッドを製造する好ましい方法を説明するフローチャートである。
符号の説明
100:ディスク、102:レンズ本体、104:位置決め孔、106ハプティック
401:アルミニウムプレート、402:ガスケット、403:ガラスプレート、
404:クランプ

Claims (26)

  1. 0〜40質量%のフェノキシエチルアクリレート(PEA)、
    5〜25質量%のフェニルエチルメタクリレート(PEMA)、
    5〜35質量%のエチルアクリレート(EA)、
    〜15質量%のメチルメタクリレート(MMA)、
    .5〜1.0質量%の架橋剤、及び
    〜7質量%のビニル官能化シリコーンモノマー
    を含んでなり、2mm又はそれ以下の直径を有する眼内レンズ挿入用円筒から挿入するのに適した眼内レンズ用材料。
  2. 該架橋剤は1,4-ブタンジオールジビニルエーテル(BDDVE)である請求項に記載の眼内レンズ用材料。
  3. 該ビニル官能化シリコーンモノマーはジビニルシリコーン又はヘキサビニルシリコーンである請求項に記載の眼内レンズ用材料。
  4. 該ヘキサビニルシリコーンはオクタメチルシクロテトラシロキサン40.36質量%、オクタフェニルシクロテトラシロキサン55.61質量%、ヘキサビニルシロキサン4.06質量%及びテトラメチルアンモニウムシロキサン0.25質量%からなるシリコーン(HVS101802である請求項に記載の眼内レンズ用材料。
  5. 該眼内レンズ材料は、更に、UV吸収剤、青色光ブロッカー、潤滑性表面被覆剤、抗血栓性組成物及び細胞増殖作動剤又は拮抗剤からなる群から選択されるポリマー添加剤を含む請求項に記載の眼内レンズ用材料。
  6. 2mm又はそれ以下の直径を有する眼内レンズ挿入用円筒から挿入するのに適した請求項に記載の眼内レンズ用材料から製造された眼内レンズ。
  7. 4〜55質量%のフェノキシエチルアクリレート(PEA)、
    5〜25質量%のエチルアクリレート(EA)、
    5〜25質量%のエチルメタクリレート(EMA)、
    〜15質量%のメチルメタクリレート(MMA)、
    .2〜1.4質量%の少なくとも1種の架橋剤、及び
    〜15質量%のビニル官能化シリコーンモノマー
    を含んでなり、2mm又はそれ以下の直径を有する眼内レンズ挿入用円筒から挿入するのに適した眼内レンズ用材料。
  8. 該架橋剤はエチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)、テトラエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)及びこれらの組み合わせからなる群から選択される請求項に記載の眼内レンズ用材料。
  9. 2mm又はそれ以下の直径を有する眼内レンズ挿入用円筒から挿入するのに適した請求項に記載の眼内レンズ用材料から製造された眼内レンズ。
  10. 該ビニル官能化シリコーンモノマーはジビニルシリコーン又はヘキサビニルシリコーンである請求項に記載の眼内レンズ用材料。
  11. 該眼内レンズ材料は、更に、UV吸収剤、青色光ブロッカー、潤滑性表面被覆剤、抗血栓性組成物及び細胞増殖作動剤又は拮抗剤からなる群から選択されるポリマー添加剤を含む請求項に記載の眼内レンズ用材料。
  12. 4.2質量%のフェノキシエチルアクリレート(PEA)、
    9.5質量%のフェニルエチルメタクリレート(PEMA)、
    9.3質量%のエチルアクリレート(EA)、
    .8質量%のメチルメタクリレート(MMA)、
    .5質量%の架橋剤、及び
    .8質量%のビニル官能化シリコーンモノマー
    を含んでなり、2mm又はそれ以下の直径を有する眼内レンズ挿入用円筒から挿入するのに適した眼内レンズ用材料。
  13. 該架橋剤はBDDVEである請求項12に記載の眼内レンズ用材料。
  14. 該ビニル官能化シリコーンモノマーはオクタメチルシクロテトラシロキサン40.36質量%、オクタフェニルシクロテトラシロキサン55.61質量%、ヘキサビニルシロキサン4.06質量%及びテトラメチルアンモニウムシロキサン0.25質量%からなるシリコーン(HVS101802である請求項12に記載の眼内レンズ用材料。
  15. 該ビニル官能化シリコーンモノマーはジビニルシリコーン又はヘキサビニルシリコーンである請求項12に記載の眼内レンズ用材料。
  16. 該眼内レンズ材料は、更に、UV吸収剤、青色光ブロッカー、潤滑性表面被覆剤、抗血栓性組成物及び細胞増殖作動剤又は拮抗剤からなる群から選択されるポリマー添加剤を含む請求項12に記載の眼内レンズ用材料。
  17. 9質量%のフェノキシエチルアクリレート(PEA)、
    9質量%のエチルアクリレート(EA)、
    1質量%のエチルメタクリレート(EMA)、
    〜15質量%のメチルメタクリレート(MMA)、
    .7質量%の少なくとも1種の架橋剤、及び
    質量%のビニル官能化シリコーンモノマー
    を含んでなり、2mm又はそれ以下の直径を有する眼内レンズ挿入用円筒から挿入するのに適した眼内レンズ用材料。
  18. 該架橋剤はEGDMA、TEGDMA及びこれらの組み合わせからなる群から選択される請求項17に記載の眼内レンズ用材料。
  19. 該架橋剤は0.4質量%のEGDMA及び0.3質量%のTEGDMAからなる請求項18に記載の眼内レンズ用材料。
  20. 該ビニル官能化シリコーンモノマーはジビニルシリコーン又はヘキサビニルシリコーンである請求項17に記載の眼内レンズ用材料。
  21. 該眼内レンズ材料は、更に、UV吸収剤、青色光ブロッカー、潤滑性表面被覆剤、抗血栓性組成物及び細胞増殖作動剤又は拮抗剤からなる群から選択されるポリマー添加剤を含む請求項17に記載の眼内レンズ用材料。
  22. 4.2質量%のフェノキシエチルアクリレート(PEA)、
    9.5質量%のフェニルエチルメタクリレート(PEMA)、
    9.3質量%のエチルアクリレート(EA)、
    .8質量%のメチルメタクリレート(MMA)、
    .5質量%の1,4-ブタンジオールジビニルエーテル(BDDVE)、
    .8質量%の、オクタメチルシクロテトラシロキサン40.36質量%、オクタフェニルシクロテトラシロキサン55.61質量%、ヘキサビニルシロキサン4.06質量%及びテトラメチルアンモニウムシロキサン0.25質量%からなるシリコーン(HVS101802
    を含んでなり、2mm又はそれ以下の直径を有する眼内レンズ挿入用円筒から挿入するのに適した眼内レンズ用材料。
  23. 該眼内レンズ材料は、更に、UV吸収剤、青色光ブロッカー、潤滑性表面被覆剤、抗血栓性組成物及び細胞増殖作動剤又は拮抗剤からなる群から選択されるポリマー添加剤を含む請求項22に記載の眼内レンズ用材料。
  24. 9質量%のフェノキシエチルアクリレート(PEA)、
    9質量%のエチルアクリレート(EA)、
    1質量%のエチルメタクリレート(EMA)、
    〜15質量%のメチルメタクリレート(MMA)、
    .4質量%のエチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)、
    .3質量%のテトラエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)
    .7質量%の少なくとも1種の架橋剤、及び
    質量%のビニル官能化シリコーンモノマー
    を含んでなり、2mm又はそれ以下の直径を有する眼内レンズ挿入用円筒から挿入するのに適した眼内レンズ用材料。
  25. 該ビニル官能化シリコーンモノマーはジビニルシリコーン又はヘキサビニルシリコーンである請求項24に記載の眼内レンズ用材料。
  26. 該眼内レンズ材料は、更に、UV吸収剤、青色光ブロッカー、潤滑性表面被覆剤、抗血栓性組成物及び細胞増殖作動剤又は拮抗剤からなる群から選択されるポリマー添加剤を含む請求項24に記載の眼内レンズ用材料。
JP2006547543A 2003-12-30 2004-12-29 小内径カートリッジから挿入するのに適した眼内レンズ用材料 Expired - Fee Related JP4854517B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US53362303P 2003-12-30 2003-12-30
US60/533,623 2003-12-30
PCT/US2004/043846 WO2005066662A1 (en) 2003-12-30 2004-12-29 Intraocular lens materials suitable for insertion through a small bore cartridge

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007516801A JP2007516801A (ja) 2007-06-28
JP2007516801A5 JP2007516801A5 (ja) 2008-02-14
JP4854517B2 true JP4854517B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=34748930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006547543A Expired - Fee Related JP4854517B2 (ja) 2003-12-30 2004-12-29 小内径カートリッジから挿入するのに適した眼内レンズ用材料

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7928171B2 (ja)
EP (1) EP1700139B1 (ja)
JP (1) JP4854517B2 (ja)
AT (1) ATE446523T1 (ja)
AU (2) AU2004312924C1 (ja)
BR (1) BRPI0418248A (ja)
CA (1) CA2552500C (ja)
DE (1) DE602004023758D1 (ja)
WO (1) WO2005066662A1 (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7628810B2 (en) 2003-05-28 2009-12-08 Acufocus, Inc. Mask configured to maintain nutrient transport without producing visible diffraction patterns
BRPI0516646A (pt) 2004-11-30 2008-09-16 Advanced Medical Optics Inc composições poliméricas biocompatìveis para uso na preparação de lentes intra-oculares na cámara posterior
US7763682B2 (en) * 2006-03-27 2010-07-27 Abbott Medical Optics Inc. Hybrid intraocular lens materials for small incision surgery
US8668734B2 (en) 2010-07-09 2014-03-11 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery devices and methods of use
WO2009015240A2 (en) 2007-07-23 2009-01-29 Powervision, Inc. Lens delivery system
US9610155B2 (en) 2008-07-23 2017-04-04 Powervision, Inc. Intraocular lens loading systems and methods of use
US8968396B2 (en) 2007-07-23 2015-03-03 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery systems and methods of use
US8216310B2 (en) 2007-09-28 2012-07-10 Abbott Medical Optics Inc. Polymer compositions suitable for intraocular lenses and related methods
US8530590B2 (en) * 2007-12-21 2013-09-10 Abbot Medical Optics Inc. Soft silicone materials for ophthalmic applications
US9156949B2 (en) 2007-12-21 2015-10-13 Abbott Medical Optics Inc. Silicone containing polymeric materials
US8232363B2 (en) 2007-12-21 2012-07-31 Abbott Medical Optics Inc. Silicone containing polymeric materials
TWI513459B (zh) * 2009-05-29 2015-12-21 Alcon Res Ltd 具有拋棄式活塞節段的人工水晶體輸送系統及其使用之方法
KR101796801B1 (ko) 2009-08-13 2017-11-10 아큐포커스, 인크. 마스크형 안구 내 임플란트 및 렌즈
US10004593B2 (en) * 2009-08-13 2018-06-26 Acufocus, Inc. Intraocular lens with elastic mask
US9622853B2 (en) * 2010-07-05 2017-04-18 Jagrat Natavar DAVE Polymeric composition for ocular devices
TWI517861B (zh) 2011-02-08 2016-01-21 諾華公司 低黏度疏水性眼科裝置材料
JP6046160B2 (ja) 2011-12-02 2016-12-14 アキュフォーカス・インコーポレーテッド 選択的分光透過性を有する眼科マスク
CN103726005A (zh) * 2012-10-16 2014-04-16 深圳富泰宏精密工业有限公司 珐琅涂层的制造方法及其制品
US9427922B2 (en) 2013-03-14 2016-08-30 Acufocus, Inc. Process for manufacturing an intraocular lens with an embedded mask
JP6717740B2 (ja) 2013-03-15 2020-07-01 パワーヴィジョン・インコーポレーテッド 眼内レンズの収容および載置装置ならびにその使用方法
CN115553973A (zh) 2014-05-07 2023-01-03 土耳其科学技术研究理事会 一种人工晶状体和制备方法
CN106999278A (zh) 2014-11-19 2017-08-01 阿库福库斯公司 用于治疗老视的可断裂掩盖物
EP3359987B1 (en) 2015-10-05 2024-02-28 AcuFocus, Inc. Methods of molding intraocular lenses
US11464625B2 (en) 2015-11-24 2022-10-11 Acufocus, Inc. Toric small aperture intraocular lens with extended depth of focus
US11364110B2 (en) 2018-05-09 2022-06-21 Acufocus, Inc. Intraocular implant with removable optic
US11708440B2 (en) 2019-05-03 2023-07-25 Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. High refractive index, high Abbe compositions
CN112292100A (zh) 2019-05-03 2021-01-29 强生外科视力公司 高反应指数、高色散系数的组合物
WO2021064540A1 (en) * 2019-09-30 2021-04-08 Alcon Inc. Soft tip plunger
US11795252B2 (en) 2020-10-29 2023-10-24 Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. Compositions with high refractive index and Abbe number

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62270912A (ja) * 1986-04-10 1987-11-25 バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト 接触眼鏡用物体
JPH0211133A (ja) * 1988-04-01 1990-01-16 Ceskoslovenska Akad Ved 形状記憶を有する眼内ハードレンズ
JPH02140718A (ja) * 1988-05-31 1990-05-30 Sola Usa Inc コンタクトレンズ材料とその製法
US4977229A (en) * 1988-09-22 1990-12-11 The University Of Southern Mississippi Polymeric compositions for optical devices
JPH03286773A (ja) * 1990-04-02 1991-12-17 Nippon Contact Lens Kk 非含水性の眼内挿入物
JPH0423819A (ja) * 1990-05-18 1992-01-28 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 酸素透過性高分子材料の製造方法
JPH08173522A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Menicon Co Ltd 眼用レンズ材料
JP2001048939A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Toray Ind Inc ポリマーおよびそれを用いた眼用レンズ
WO2001017570A1 (en) * 1999-09-08 2001-03-15 Medennium, Inc. High refractive index silicone for use in intraocular lenses
WO2001023945A1 (fr) * 1998-04-02 2001-04-05 Kuraray Co., Ltd. Materiau pour lentilles oculaires
JP2005089654A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Menicon Co Ltd 眼用レンズ材料

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5314960A (en) * 1990-04-10 1994-05-24 Permeable Technologies, Inc. Silicone-containing polymers, oxygen permeable hydrophilic contact lenses and methods for making these lenses and treating patients with visual impairment
JP3579737B2 (ja) * 1992-04-21 2004-10-20 カビ ファーマシア オフサルミクス インコーポレイテッド 高屈折率シリコーン組成物
US5331073A (en) * 1992-11-09 1994-07-19 Allergan, Inc. Polymeric compositions and intraocular lenses made from same
US6372815B1 (en) * 2000-04-18 2002-04-16 Ocular Sciences Inc Ophthalmic lenses and compositions, and methods for producing same
US6689480B2 (en) * 2000-05-10 2004-02-10 Toray Industries, Inc. Surface-treated plastic article and method of surface treatment
JP4138339B2 (ja) 2002-03-11 2008-08-27 株式会社ニデック 眼内レンズ
DE10216608A1 (de) * 2002-04-15 2003-10-30 Wacker Polymer Systems Gmbh Extrudierbare, migrationsarme Silikonorganocopolymere mit hoher Transparenz, deren Herstellung und Verwendung

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62270912A (ja) * 1986-04-10 1987-11-25 バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト 接触眼鏡用物体
JPH0211133A (ja) * 1988-04-01 1990-01-16 Ceskoslovenska Akad Ved 形状記憶を有する眼内ハードレンズ
JPH02140718A (ja) * 1988-05-31 1990-05-30 Sola Usa Inc コンタクトレンズ材料とその製法
US4977229A (en) * 1988-09-22 1990-12-11 The University Of Southern Mississippi Polymeric compositions for optical devices
JPH03286773A (ja) * 1990-04-02 1991-12-17 Nippon Contact Lens Kk 非含水性の眼内挿入物
JPH0423819A (ja) * 1990-05-18 1992-01-28 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 酸素透過性高分子材料の製造方法
JPH08173522A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Menicon Co Ltd 眼用レンズ材料
WO2001023945A1 (fr) * 1998-04-02 2001-04-05 Kuraray Co., Ltd. Materiau pour lentilles oculaires
JP2001048939A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Toray Ind Inc ポリマーおよびそれを用いた眼用レンズ
WO2001017570A1 (en) * 1999-09-08 2001-03-15 Medennium, Inc. High refractive index silicone for use in intraocular lenses
JP2005089654A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Menicon Co Ltd 眼用レンズ材料

Also Published As

Publication number Publication date
ATE446523T1 (de) 2009-11-15
BRPI0418248A (pt) 2007-04-17
US7928171B2 (en) 2011-04-19
DE602004023758D1 (de) 2009-12-03
CA2552500C (en) 2012-10-16
AU2004312924A1 (en) 2005-07-21
JP2007516801A (ja) 2007-06-28
WO2005066662A1 (en) 2005-07-21
AU2010202167B2 (en) 2012-05-17
EP1700139A1 (en) 2006-09-13
CA2552500A1 (en) 2005-07-21
EP1700139B1 (en) 2009-10-21
AU2010202167A1 (en) 2010-06-24
US20050143751A1 (en) 2005-06-30
AU2004312924C1 (en) 2010-10-07
AU2004312924B2 (en) 2010-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4854517B2 (ja) 小内径カートリッジから挿入するのに適した眼内レンズ用材料
US7947796B2 (en) Materials for making hydrophobic intraocular lens
AU2016204924B2 (en) Hydrophobic intraocular lens
CA2055138C (en) Polymers and their use for flexible intraocular lenses
US7387642B2 (en) Polymers for intraocular lenses
ES2265972T3 (es) Homopolimeros que contienen agentes de entrecruzamiento e implantes oculares obtenidos a partir de ellos.
AU2005336100B2 (en) Biocompatible polymeric compositions for use in making anterior chamber intraocular lenses
TW201249916A (en) Hydrophobic acrylic intraocular lens materials
EP1816985B1 (en) Biocompatible polymeric compositions for use in making posterior chamber intraocular lenses
CA2927620A1 (en) Soft hydrophobic acrylic materials
KR20010033659A (ko) 안과 장치용 고굴절율 물질
JP2003518407A (ja) 浮動性有水晶体屈折レンズデザインの性能強化のための表面処理方法
JP2017531084A (ja) 眼適用のためのポリマーおよび方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4854517

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees