JP4853825B2 - 床材の製造方法およびその製造方法により製造された床材 - Google Patents
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また、成形に用いるサイジングにおいて、サイジング冷却部が図2に示すように、入口側から出口側にむけて、巾方向に連続的に増加することが特徴であり、このような設計とすることで、樹脂がサイジング内を引取方向に移動する際に、中央部から連続的に冷却されることにより、未固化の樹脂が巾方向外側に向け流動し、より効果的に木質系フィラーの引取方向への配向を制御することができる。
本実施の形態の床材の製造方法は、木質樹脂組成物を押出機により発泡成形することで断面が矩形の第1の発泡成形体を押し出し、第1の発泡成形体を、入口の巾方向の寸法よりも出口の巾方向の寸法を大きくしたサイジングに供給することにより形状および寸法を整形しながら冷却して断面が矩形の第2の発泡成形体を得、第2の発泡成形体を引き取り機で引き取ることにより木質樹脂組成物からなる床材を得るものである。
図1は本実施の形態の床材の製造方法で用いるサイジング10の概略図である。
サイジング10の入口12の巾方向の寸法L1に対して、サイジング10の出口14の巾方向の寸法L2を大きくしている。また、サイジング10の入口12と出口14との樹脂量を合わせるために、巾方向の寸法の増加にともない厚み方向の寸法は減少する設計である。具体的には、サイジング10の入口12の厚み方向の寸法をD1、サイジング10の出口14の厚み方向の寸法をD2とすると、L1×D1=L2×D2としている。
図1に示すように、入口12の巾方向の寸法L1から出口14の巾方向の寸法L2まで連続的に変化する設計とすることで、サイジング10内での樹脂流動は引取方向に加えて、巾方向にも流動することになる。このことにより、引取方向への木質系フィラーの配向を制御することが可能となり、床基材の巾方向の熱寸法安定性を改善することができる(引取方向の熱寸法安定性は悪くなる)。
図3に示すように、床材5は、熱可塑性樹脂4と、木質系充填剤3との混合物を、発泡内部に気泡2が存在させつつ成形してなる、木質樹脂発泡成形層に、前記同系の熱可塑性樹脂からなる化粧シート1が積層されてなるものである。
一般的なサイジングでは、サイジング内に冷却水などを配管し、サイジング全体を均一に冷却するが、本実施の形態におけるサイジング10では、サイジング10の冷却部26がサイジング10の入口12側から出口14側にむけて、巾方向に連続的に増加する設計となっている。このような設計とすることで、樹脂がサイジング10内を引取方向に移動する際に、中央部から連続的に冷却される。
図1、図2(A)に示すように、入口12と出口14はサイジング冷却用整形路16で接続されている。
図2(B)、(C)に示すように、サイジング冷却用整形路16の巾方向の両側に位置する側壁18は、入口12から出口14に向けて矩形の巾が次第に大きくなるように設けられている。
サイジング冷却用整形路16の高さ方向の両側に位置する上下の壁20は、入口12の高さ方向における両側に接続する平面壁22と、平面壁22の巾方向の中央にサイジング冷却用整形路16内に突出するように設けられた突出壁24とを有している。
突出壁24の巾は入口12から出口14に向かうにつれて次第に大きくなり出口14において出口14の巾と一致している。
突出壁20は例えば水などの冷却用媒体により冷却され、突出壁20が前記の冷却部26を構成している。
次に本発明における床材およびその製造方法について、具体的な実施例を挙げて説明するが、本発明は実施例によって制限されるものではない。
熱可塑性樹脂としてホモポリプロピレン樹脂にマレイン酸変性ホモポリプロピレン樹脂が20重量%添加されてなるホモポリプロピレン系樹脂100重量部と、木質系フィラーとしてと木材をカッターミルで破断し、これをボールミルにより粉砕して微粉状にした平均粒径100μmのものを用い、この100重量部とを、2軸押出混練機によって混合し、ペレット化して、木質樹脂組成物を作製した。この木質樹脂組成物100重量部に対して、トリアリルイソシアヌレートおよび重曹−クエン酸系発泡剤を3重量部添加し、1軸押出機により押出成形を実施した。押出機付帯の冷却サイジング10として、図1、2に示す寸法設計、冷却部設計のサイジング10を用いた。L1=50mm、D1=24mm、L2=200mm、D2=6mmのサイジング10寸法により、発泡倍率1.4倍、厚さ6mm、幅200mmの断面長方形状に成形し、さらに表面にコロナ放電処理をして、木質樹脂発泡成形体を作製した。
前記実施例1において、1軸押出機での押出発泡成形時のサイジングとして、サイジングの入口とサイジングの出口とで寸法変化を設けていないサイジングを用いた以外は、実施例1と同一の要領にて床材を作製した。
実施例1および比較例1で成形した基材について、0℃から60℃まで環境温度を変化させた際の、基材寸法変化を測定し、引取方向、基材巾方向の線膨張係数を測定した。結果を図4に示す。比較例1の基材については、引取方向の線膨張係数が、巾方向の半分程度であったのに対し、本発明の実施例の基材に関しては、引取方向の線膨張係数は大きくなっているものの、基材巾方向の線膨張係数が改善されていることが確認できる。また、図4にそれぞれの基材の表面硬度をゴム硬度計にて測定した値を示すが、実施例と比較例で大きな差はなかった。また、押出成形時の成形性に関しても両者に差はなかった。
Claims (4)
- 熱可塑性樹脂および木質系フィラーからなる木質樹脂組成物を発泡成形してなる木質樹脂発泡成形体からなる床材の製造方法において、
前記木質樹脂組成物を押出機により発泡成形することで断面が矩形の第1の発泡成形体を押し出し、
前記第1の発泡成形体を、入口の巾方向の寸法よりも出口の巾方向の寸法を大きくしたサイジングに供給することにより形状および寸法を整形しながら冷却して断面が矩形の第2の発泡成形体を得、
前記第2の発泡成形体を引き取り機で引き取ることにより前記床材を得、
前記入口と前記出口はサイジング冷却用整形路で接続され、
前記サイジング冷却用整形路の巾方向の両側に位置する側壁は、前記入口から前記出口に向けて前記矩形の巾が次第に大きくなるように設けられ、
前記サイジング冷却用整形路の高さ方向の両側に位置する上下の壁は、前記入口の高さ方向における両側に接続する平面壁と、前記平面壁の巾方向の中央に前記サイジング冷却用整形路内に突出するように設けられた突出壁とを有し、
前記突出壁の巾は前記入口から前記出口に向かうにつれて次第に大きくなり前記出口において前記出口の巾と一致する、
ことを特徴とする床材の製造方法。 - 前記出口の巾方向の寸法が前記入口の巾方向の寸法の2倍以上、10倍以下であることを特徴とする請求項1記載の床材の製造方法。
- 前記突出壁は冷却用媒体により冷却され、前記突出壁は前記第1の発泡成形体を冷却する冷却部を構成している、
ことを特徴とする請求項1または2記載の床材の製造方法。 - 請求項1乃至3の床材の製造方法により製造された床材。
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