以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の辞書機能を備えた電子機器の実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
この辞書機能を備えた電子機器は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器(電子辞書装置10)として構成されるか、辞書機能を備えたPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成される。
この電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、文字入力キー14a、辞書指定キー14b、[訳/決定]キー14c、[戻る/リスト]キー14d、カーソルキー14e、[ジャンプ]キー14fなどを備えたキー入力部(キーボード)14、スピーカ15、および手書き入力部(サブ画面)16が備えられる。
この手書き入力部(サブ画面)16は、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、キー入力部14の中央手前側において例えば256×64ドットの液晶表示画面16dに透明タッチパネル16tを重ねて構成される。この手書き入力部(サブ画面)16の入力領域は、必要に応じて、手書き文字を入力するための手書き文字(漢字)入力領域や各種機能のアイコン入力領域、あるいは各入力領域が混在する領域に切り替えられる。
そして、前記手書き入力部(サブ画面)16が手書き文字入力領域に切り替えられた状態での手書き入力に伴う軌跡はその液晶表示画面16dにエコーバックして表示される。
また蓋体ケース12の表面には、そのほぼ全面を対象に例えば480×320ドットのバックライト付きのタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17が設けられる。このタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17も、前記手書き入力部(サブ画面)16と同様に、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、カラー液晶表示画面17dに透明タッチパネル17tを重ねて構成される。
そして、前記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の右端には、前記キー入力部14における一部のキーの押下操作をタッチ操作により行うための、キー表記(例えば[訳/決定]キーKEや[ジャンプ]キーKJ)が固定印刷されたタッチキーエリア17Aが設けられる。
また、前記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の左端には、動作モードに応じて実行可能な機能をタッチ操作により指定するための、各種のアイコンが表示されるタッチアイコンエリア17Bが設けられる。
例えば所望の辞書の見出し語を検索し、その説明情報などを表示させた説明情報表示画面Gが前記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17に表示される通常の辞書検索モードの場合、前記タッチアイコンエリア17Bには、当該説明情報表示画面Gに表示されている説明情報のなかの任意の範囲をタッチでなぞってカラーマーカーにより識別表示させるためのマーカーモードを設定する[マーカー]アイコンBM、ユーザ所望の辞書の見出し語をユーザ独自に分類して登録した単語帳を呼び出すための[単語帳]アイコンBTが表示される。
また、例えば図9(B)に示すように、前記説明情報表示画面Gに表示されている説明情報のなかの任意の文字列を指定表示hさせ、当該指定表示hされた文字列について他の辞書にジャンプして検索するジャンプ検索モード([ジャンプ]キー14f(KJ)により起動される)の場合、前記タッチアイコンエリア17Bおよび前記手書き入力部(サブ画面)16に、ジャンプモードアイコンBJが表示される。
このジャンプモードアイコンBJは、前記説明情報表示画面Gにて指定表示hされたジャンプ検索対象の文字列の文字種(漢字/かな/アルファベット)に応じて前回使用された辞書をジャンプ先の辞書に指定するための[前回辞書]アイコンBb、同ジャンプ検索対象の文字列の文字種に応じて検索可能な辞書の中からユーザ所望の辞書をジャンプ先の辞書として選択するための[辞書選択]アイコンBs、同ジャンプ検索対象の文字列の文字種に応じて予め用意されたミニ辞書(簡約辞書)をジャンプ先の辞書に指定するための[ミニ辞書]アイコンBmの3つのアイコンからなる。
なお、この電子辞書装置10は、予め記憶されたブックデータやダウンロードされたテキストデータを、ブック/テキストビューワ画面としてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17に表示させることが可能である(ブック/テキストビューワモード)。
そして、前記ブック/テキストビューワ画面に表示されているブック/テキストデータのなかの任意の文字列を指定表示hさせ、当該指定表示hされた文字列について辞書にジャンプして検索することが可能である(ジャンプ検索モード)。
このブック/テキストビューワモードにおけるジャンプ検索モードでは、前記ジャンプモードアイコンBJは、手書き入力部(サブ画面)16にのみ表示され、ブック/テキストビューワ画面が表示されるタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17には、ブック/テキストデータの表示量を可能な限り多く確保するためにタッチアイコンエリア17Bそのものが表示されない。
図2は、前記電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)21が備えられる。
CPU21は、メモリ(フラッシュROM)22内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記憶媒体23から記憶媒体読み書き部24を介して前記メモリ22に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)から通信制御部25を介して前記メモリ22に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御する。
前記メモリ22に記憶された装置制御プログラムは、キー入力部14、手書き入力部(サブ画面)16、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部25を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバとの通信信号、あるいは記憶媒体読み書き部24を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリ・カード(記憶媒体)23との接続通信信号、あるいは加速度センサ26により検出される装置本体の横置き/縦置きの検出信号に応じて起動される。
前記CPU21には、前記メモリ22、記憶媒体読み書き部24、通信制御部25、加速度センサ26、キー入力部14、手書き入力部(サブ画面)16、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17などが接続される。
メモリ22に記憶される装置制御プログラムとしては、当該電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラムや、通信制御部25を介してインターネットN上の各Webサーバや図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される。
また、辞書情報やブック/テキストデータの表示だけでなく、検索文字列の入力に応じて見出し語を検索する見出し語検索処理、検索された見出し語に対応した説明情報(訳語・意味内容など)の読み出し表示処理、表示された説明情報やブック/テキストデータの中のユーザ任意の文字列を指定し当該指定の文字列を他の辞書にジャンプして検索するためのジャンプ検索処理など、同メモリ22内に記憶された辞書データベース22b〜22eやブック/テキストデータ22f,22gに基づく処理全般を制御するための各種情報表示制御プログラム22aが記憶される。
前記辞書データベース22b〜22eとしては、日本語系辞書データベース22b、英語系辞書データベース22c、中国語系辞書データベース22d、ミニ辞書データベース22eが、予めあるいはダウンロードされて記憶される。
日本語系辞書データベース22bには、漢字/かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[国語辞書]、漢字の見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[漢和辞書]、漢字/かな/アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[百科辞典]、かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[カタカナ語辞書]、漢字/かなの日本語の見出し語に対応付けて英語の説明情報等が記述された[和英辞書]、漢字/かなの日本語の見出し語に対応付けて中国語の説明情報等が記述された[日中辞書]などが記憶される。
英語系辞書データベース22cには、アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[英和辞書]、アルファベットの見出し語に対応付けて英語の説明情報が記述された[英英辞書]などが記憶される。
中国語系辞書データベース22dには、漢字/アルファベット(ピンイン)の見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[中日辞書]、漢字/かな/アルファベットの見出し語に対応付けて固有名詞の説明情報が記述された[日中英固有名詞辞書]などが記憶される。
ミニ辞書データベース22eには、前記[国語辞書]に記述された説明情報に含まれる括弧内の情報などを省略し主要な情報のみに簡約化した[国語ミニ辞書]、前記[英和辞書]に記述された説明情報に含まれる括弧内の情報などを省略し主要な情報のみに簡約化した[英和ミニ辞書]などが記憶される。
ブックデータ22fとしては、英語や日本語で記述された[英語演説集][世界文学集][日本文学集]などが記憶される。
テキストデータ22gとしては、種々のテキストデータA,B,…がダウンロードされて記憶される。
また、前記メモリ22には、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22h、前回ジャンプ辞書メモリ22i、ジャンプモードメモリ22j、日中漢字変換テーブルメモリ22kが確保される。
図3は、前記電子辞書装置10のメモリ22に確保されたジャンプ先辞書テーブルメモリ22hの内容を示す図である。
ジャンプ先辞書テーブルメモリ22hには、前記辞書データベース22b〜22dに記憶された各辞書のそれぞれに対応付けて、当該辞書により見出し語検索可能な文字種が記憶される。
このジャンプ先辞書テーブルメモリ22hに記憶されたテーブルデータに基づき、説明情報表示画面G(図9(B)参照)やブック/テキストビューア画面にて指定表示hさせた検索対象文字列の文字種に応じて見出し語検索可能なジャンプ先辞書を識別する。
図4は、前記電子辞書装置10のメモリ22に確保された前回ジャンプ辞書メモリ22iの内容を示す図である。
前回ジャンプ辞書メモリ22iには、ジャンプ検索モードにおいてジャンプ先辞書として使用された辞書の辞書名が、検索対象文字列の文字種別にジャンプ検索処理の都度、更新されて記憶される。
この前回ジャンプ辞書メモリ22iに記憶された各文字種別の辞書名に基づき、新たなジャンプ検索モードにおいて指定表示hさせた検索対象文字列の文字種に対応して前回使用されたジャンプ先辞書を識別する。
ジャンプモードメモリ22jには、前記ジャンプ検索モードの起動状態にてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17のタッチアイコンエリア17Bや手書き入力部(サブ画面)16に表示されるジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)に応じて選択されたジャンプモードの種類が記憶される。
日中漢字変換テーブルメモリ22kには、日本語の漢字の文字コード(日本語コードJP)と中国語の漢字の文字コード(中国語コードZH)とを、同じ漢字の文字コード同士で対応付けて記述したコード変換テーブルが記憶される。このコード変換テーブルに従い、日本語と中国語で同じ漢字について、その日本語コードJPを中国語コードZHに、中国語コードZHを日本語コードJPに変換できる。
次に、前記構成による電子辞書装置10のジャンプ検索を伴う情報表示機能について説明する。
図5は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その1)である。
図6は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その2)である。
図7は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その3)である。
図8は、前記電子辞書装置10の情報表示処理に含まれる日中漢字変換処理を示すフローチャートである。
[実施例1]
図9は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例1)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その1)を示す図である。
図10は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例1)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その2)を示す図である。
図11は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例1)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その3)を示す図である。
図12は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例1)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その4)を示す図である。
辞書指定キー14bの押下操作によりユーザ所望の辞書が指定されると(ステップS1(Yes))、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS2)、辞書データベース22b〜22dの中の指定の辞書が起動されると共に、検索文字列の入力画面がタッチパネル式カラー表示部17に表示される(ステップS3)。
この検索文字列の入力画面において、文字入力キー14aの押下操作によりユーザ所望の検索文字列が入力されて表示されると(ステップS4)、この入力された検索文字列と前方一致する見出し語が前記指定の辞書から検索され、検索された見出し語が一覧にしてタッチパネル式カラー表示部17の見出し語一覧エリアLm(例えば図11(K)参照)に表示される(ステップS5)。
すると、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された検索見出し語のうちカーソルCuにより指定された見出し語の説明情報が前記指定の辞書から読み出され、タッチパネル式カラー表示部17のプレビューエリアVp(例えば図11(K)参照)にプレビュー表示される(ステップS6)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS7)、当該選択された見出し語に対応して前記指定の辞書から読み出された説明情報が、タッチパネル式カラー表示部17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面G(例えば図11(L)参照)として表示される(ステップS8)。
前記ステップS1〜S8の辞書検索処理に従い、例えば図9(A)に示すように、日本語系辞書データベース22bとして記憶されている[国語大辞典]から検索された見出し語「エーペック[APEC]」に対応する説明情報表示画面Gがタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17に表示された状態で、その説明情報の中の任意の文字列について他の辞書へジャンプして検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、図9(B)に示すように、タッチパネル式カラー表示部17(以下「メイン画面17」と称す)のタッチアイコンエリア17Bおよび手書き入力部16(以下「サブ画面16」と称す)にジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)が表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード(デフォルト“前回辞書モード”)が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したい文字列「Cooperation」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「Cooperation」の簡単な意味内容をその場で知りたい場合に、図9(C)に示すように、[ミニ辞書]アイコンBmがタッチされると(ステップS35(Yes))、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[ミニ辞書]アイコンBmがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS36)。
すると、前記検索文字列「Cooperation」の文字種および言語が判別され(ステップS37)、英語のアルファベットであると判断されると(ステップS38(Yes))、ミニ辞書データベース22eに記憶されている[英和ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS39)。
すると、前記ジャンプ先として指定された[英和ミニ辞書]から前記検索文字列「Cooperation」と前方一致する見出し語が検索され、そのうちの先頭の見出し語に対応する説明情報が読み出される(ステップS41)。
この際、前記メイン画面17が、ブック/テキストビューアモードによるブック/テキストデータの表示状態であるか否か判断され(ステップS42)、ブック/テキストデータの表示状態ではないと判断されると(ステップS42(No))、現在表示中の説明情報表示画面G上に開いた横置きのミニ辞書ウインドウWmに前記[英和ミニ辞書]から読み出された説明情報が表示される(ステップS43)。
なお、前記ミニ辞書ウインドウWmの右端には、ウインドウ内の表示情報をスクロールさせるための[スクロール]ボタンR、前記見出し語検索された次候補の見出し語に対応する説明情報を読み出して表示させるための[別候補]ボタンN、ミニ辞書ウインドウWmを閉じるための[閉じる]ボタンEが表示される。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の所望の検索文字列について、同メイン画面17やサブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[ミニ辞書]アイコンBmを選択することで、当該検索文字列と一致する見出し語の説明情報がミニ辞書データベース22eに記憶されている簡約化された辞書から読み出され、ミニ辞書ウインドウWmとして表示される。このため、表示中の語句の意味内容をその場で簡単に知りたい場合など、非常に操作性よく快適にジャンプ辞書検索を行うことができる。
続いて、[戻る/リスト]キー14dが押下(タッチ)操作されると(ステップS46(Yes))、図9(D)に示すように、ミニ辞書ウインドウWmが閉じられ、ジャンプ検索モードに設定された状態での元の見出し語「エーペック[APEC]」に対応する説明情報表示画面Gの表示状態に戻る。
この際、ジャンプ検索モードは、ジャンプモードメモリ22jに記憶されている“ミニ辞書モード”のまま維持される。
そして、前記説明情報表示画面Gの中で次にジャンプ検索したい文字列「Conference」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「Conference」について、前記“ミニ辞書モード”のままジャンプ検索したい場合に、図10(E)に示すように、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS47(Yes))、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”であると判断される(ステップS49(Yes))。
すると、前回の“ミニ辞書モード”によるジャンプ検索処理と同様に、前記検索文字列「Conference」の文字種が英語のアルファベットであると判断され(ステップS37,S38(Yes))、ミニ辞書データベース22eに記憶されている[英和ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS39)。
すると、前記ジャンプ先として指定された[英和ミニ辞書]から前記検索文字列「Conference」と前方一致する見出し語が検索され、そのうちの先頭の見出し語に対応する説明情報が読み出される(ステップS41)。
この際、前記メイン画面17は、ブック/テキストデータの表示状態ではないと判断され(ステップS42(No))、現在表示中の説明情報表示画面G上に開いた横置きのミニ辞書ウインドウWmに前記[英和ミニ辞書]から読み出された説明情報が表示される(ステップS43)。
続いて、再び[戻る/リスト]キー14dが押下(タッチ)操作されると(ステップS46(Yes))、図10(F)に示すように、ミニ辞書ウインドウWmが閉じられ、ジャンプ検索モードに設定された状態での元の見出し語「エーペック[APEC]」に対応する説明情報表示画面Gの表示状態に戻る。
そして、前記説明情報表示画面Gの中で次にジャンプ検索したい文字列「ASEAN」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「ASEAN」について、前回ジャンプ検索したときと同じ普段から使用している辞書をジャンプ先辞書に指定して検索したい場合に、図10(G)に示すように、[前回辞書]アイコンBbがタッチされると(ステップS15(Yes))、ジャンプ検索モードが“前回辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS16)。
すると、前記検索文字列「ASEAN」の文字種(アルファベット)および言語(英語)が判別され(ステップS17)、前回ジャンプ辞書メモリ22i(図4参照)に記憶されている該当の文字種(アルファベット)に対応した前回のジャンプ先辞書[英和辞書]が検知される(ステップS18)。そして、この前回のジャンプ先辞書[英和辞書]が今回のジャンプ先辞書に設定される(ステップS19)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理では、前記検索文字列が“日本語の漢字”であって、前記設定された今回のジャンプ先辞書の検索言語が“中国語”である場合(ステップA1→A2(Yes))、日中漢字変換テーブル(22k)に基づき、前記検索文字列の漢字コードが“日本語コード”から“中国語コード”に変換される(ステップA3)。
また同様に、前記検索文字列が“中国語の漢字”であって、前記設定された今回のジャンプ先辞書の検索言語が“日本語”である場合(ステップA1→A4(Yes))、日中漢字変換テーブル(22k)に基づき、前記検索文字列の漢字コードが“中国語コード”から“日本語コード”に変換される(ステップA5)。
前記図10(F)にて指定された今回の検索文字列「ASEAN」は、英語のアルファベットであると判別されるので、前記日中漢字のコード変換処理は行われない(ステップA1(No))。
すると、前記今回のジャンプ先辞書に設定された[英和辞書]から前記検索文字列「ASEAN」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「ASEAN」がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「ASEAN」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[英和辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語(図10(G)では「ASEAN」のみ)が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された見出し語「ASEAN」に対応して前記[英和辞書]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の所望の検索文字列について、同メイン画面17やサブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[前回辞書]アイコンBbを選択することで、当該検索文字列と一致する見出し語の詳細な説明情報が、同検索文字列の文字種に応じて前回のジャンプ検索処理でも使用されたジャンプ先辞書から読み出され、新たな説明情報表示画面Gとして表示される。このため、表示中の語句の詳細な意味内容を前回(普段)のジャンプ検索処理と同じようにして知りたい場合など、非常に操作性よく快適にジャンプ辞書検索を行うことができる。
この後、再び[戻る/リスト]キー14dが押下(タッチ)操作されると(ステップS62(Yes))、図10(H)に示すように、ジャンプ検索モードに設定された状態での元の見出し語「エーペック[APEC]」に対応する説明情報表示画面Gの表示状態に戻る。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード“前回辞書モード”が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、説明情報表示画面Gの中で次にジャンプ検索したい文字列「APEC」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「APEC」について、普段と異なる辞書をジャンプ先辞書として選択して検索したい場合に、図11(I)に示すように、[辞書選択]アイコンBsがタッチされると(ステップS28(Yes))、ジャンプ検索モードが“辞書選択モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS29)。
すると、前記検索文字列「APEC」の文字種(アルファベット)および言語(英語)が判別され(ステップS30)、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22hに記憶されているテーブルデータ(図3参照)に基づき、前記判別された文字種(アルファベット)に対応する検索可能辞書の一覧が読み出され、説明情報表示画面G上に開いたジャンプ先辞書一覧エリアLdに表示される(ステップS31)。
この際、前回ジャンプ辞書メモリ22i(図4参照)に記憶されている該当の文字種(アルファベット)に対応した前回のジャンプ先辞書[英和辞書]が指定の辞書に設定され、カーソルCuにより指定表示される(ステップS32)。
このジャンプ先辞書一覧エリアLdにおいて、図11(J)に示すように、ユーザ操作に応じてカーソルCuを移動させ、所望のジャンプ先辞書[[C]百科辞典]が選択されて[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS33)、当該選択された辞書名[ブリ百科辞典]が前回ジャンプ辞書メモリ22i(図4参照)における前記検索文字列「APEC」の判別文字種(アルファベット)に対応付けられて登録される(ステップS34)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
前記図10(H)にて指定された今回の検索文字列「APEC」は、英語のアルファベットであると判別されるので、前記日中漢字のコード変換処理は行われない(ステップA1(No))。
すると、図11(K)に示すように、前記ジャンプ先辞書に選択された[百科辞典]から前記検索文字列「APEC」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「APEC」がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「APEC」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[百科辞典]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語(図11(K)では「APEC」のみ)が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、図11(L)に示すように、当該選択された見出し語「APEC」に対応して前記[百科辞典]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の所望の検索文字列について、同メイン画面17やサブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[辞書選択]アイコンBsを選択することで、当該検索文字列と一致する見出し語の詳細な説明情報が、同検索文字列の文字種に応じたジャンプ先辞書の一覧(Ld)に基づきユーザが選択した例えば普段と異なる辞書から読み出され、新たな説明情報表示画面Gとして表示される。このため、表示中の語句の詳細な意味内容をユーザが普段使用する辞書とは異なる辞書から検索して知りたい場合など、非常に操作性よく快適にジャンプ辞書検索を行うことができる。
この後、再び[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードであると判断され(ステップS10(Yes))、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJが表示され、再びジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード“辞書選択モード”が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、説明情報表示画面Gの中で次にジャンプ検索したい文字列「外相」がペンPによりタッチされると、当該指定の検索文字列の先頭文字「外」が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「外相」の簡単な意味内容だけその場で知りたい場合に、図12(M)に示すように、[ミニ辞書]アイコンBmがタッチされると(ステップS35(Yes))、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[ミニ辞書]アイコンBmがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS36)。
すると、前記検索文字列「外相」の文字種(漢字)および言語(日本語)が判別され(ステップS37)、アルファベットでないと判断されると(ステップS38(No))、ミニ辞書データベース22eに記憶されている[国語ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS40)。
そして、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理において、前記図11(L)にて指定された今回の検索文字列「外相」は、日本語の漢字であると判別されるが、今回指定されたジャンプ先辞書[国語ミニ辞書]の検索言語は“中国語”でないと判断されるので、前記日中漢字のコード変換処理は行われない(ステップA1→A2(No)→A4(No))。
すると、前記ジャンプ先として指定された[国語ミニ辞書]から前記検索文字列「外相」と前方一致する見出し語が検索され、そのうちの先頭の見出し語に対応する説明情報が読み出される(ステップS41)。
この際、前記メイン画面17が、ブック/テキストビューアモードによるブック/テキストデータの表示状態であるか否か判断され(ステップS42)、ブック/テキストデータの表示状態ではないと判断されると(ステップS42(No))、現在表示中の説明情報表示画面G上に開いた横置きのミニ辞書ウインドウWmに前記[国語ミニ辞書]から読み出された説明情報が表示される(ステップS43)。
ここで、図12(N)に示すように、前記ミニ辞書ウインドウWmの右端に表示された[別候補]ボタンNがタッチされると(ステップS44(Yes))、前記ステップS41にて前方一致で見出し語検索された次候補の見出し語「がい 外」に対応する簡約な説明情報が前記[国語ミニ辞書]から読み出され、前記ミニ辞書ウインドウWmに書き替えられて表示される(ステップS45)。
なお、前記ジャンプモードアイコンBJを選択的に操作して実行するジャンプ検索処理(ステップS9〜S50)は、ブック/テキストビューアモードによる任意のブックデータやテキストデータのビューア画面から行うことも勿論可能であり、当該ビューア画面の表示処理について次に説明する。
辞書指定キー14bの中の[メニュー]キーの操作に応じてメイン画面17に表示されるメニュー画面において、ブック/テキストビューア機能がユーザにより選択されると(ステップS51(Yes))、ブック/テキストデータ22f,22gとして記憶されている各種のブックデータやテキストデータの一覧がメイン画面17に表示される(ステップS52)。
このブック/テキストデータの一覧画面において、ユーザが閲覧したいブック/テキストデータ(例えば、ブックデータ[世界文学1])が選択されると(ステップS53)、ブック/テキストビューアモードにセットされる(ステップS54)。
そして、前記選択されたブックデータ[世界文学1]がメモリ22から読み出され、メイン画面17の全画面に展開したブック/テキストビューア画面として表示される(ステップS55)。
このブック/テキストビューア画面の表示状態にあって、ジャンプ検索モードに設定された場合には、前記ジャンプモードアイコンBJは、サブ画面16にだけ表示される(ステップS9→S10(No)→S12)。
また、前記ブック/テキストビューア画面の表示状態にあって(ステップS42(Yes))、加速度センサ26により装置本体が縦置きであると検出された場合には(ステップS57(Yes))、縦置きにしてテキストが正立して表示される形態に変更される(ステップS58)。この場合、前記ミニ辞書ウインドウWmも、縦長になるメイン画面17に合わせた表示形態に変更され、簡約な説明情報が表示される(ステップS59)。
同様に、加速度センサ26により装置本体が横置きであると検出された場合には(ステップS57(No))、横置きにしてテキストが正立して表示される形態に変更される(ステップS60)。この場合、前記ミニ辞書ウインドウWmも、横長になるメイン画面17に合わせた表示形態に変更され、簡約な説明情報が表示される(ステップS61)。
なお、前記通常の辞書検索モードからジャンプ検索モードへ移行された場合、および前記ブック/テキストビューアモードからジャンプ検索モードへ移行された場合の何れにおいても(ステップS9〜S14)、既に“前回辞書モード”に設定されたままの状態で[訳/決定]キー14cが操作されると、ステップS47(Yes)〜S50(Yes)の処理・判断を経て、そのまま“前回辞書モード”に従ったジャンプ検索処理が実行される(ステップS17〜S27)。
また同様に、既に“辞書選択モード”に設定されたままの状態で[訳/決定]キー14cが操作されると、ステップS47(Yes)〜S50(No)の処理・判断を経て、そのまま“辞書選択モード”に従ったジャンプ検索処理が実行される(ステップS30〜S34→S20〜S27)。
このように、通常の辞書検索モードにおいて所望の見出し語を検索してその説明情報表示画面Gを表示させた状態、またブック/テキストビューアモードにおいて所望のブック/テキストを選択してブック/テキストビューア画面を表示させた状態の何れにあっても、メイン画面17やサブ画面16に表示させたジャンプモードアイコンBJにより、ジャンプ検索モードを“ミニ辞書モード”“前回辞書モード”“辞書選択モード”の何れかに簡単に選択して設定できる。そして、ユーザ指定の検索文字列について、非常に簡単に(ミニ辞書)、あるいは普段通りに(前回辞書)、あるいは普段と異なる角度から(辞書選択)、容易に希望通りのジャンプ辞書検索を行うことができる。
[実施例2]
この実施例2では、前記実施例1で説明したジャンプモードアイコンBJを選択して行う快適なジャンプ検索機能に加えて、日本語と中国語の間で互いに同じ漢字からなる文字列を検索文字列とし、相手言語での説明情報(意味内容)を簡単にジャンプ検索して表示することが可能になる日中漢字変換ジャンプ検索機能について説明する。
図13は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例2)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その1)を示す図である。
図14は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例2)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その2)を示す図である。
図15は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例2)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その3)を示す図である。
前記ステップS1〜S8の辞書検索処理に従い、例えば図13(A)に示すように、日本語系辞書データベース22bとして記憶されている[国語大辞典]から検索された見出し語「エーペック[APEC]」に対応する説明情報表示画面Gがメイン画面17に表示された状態で、その説明情報の中の任意の文字列について他の辞書へジャンプして検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、図13(B)に示すように、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)が表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード(デフォルト“前回辞書モード”)が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したい漢字の文字列「参加」の先頭文字「参」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「参加」について、普段と異なる辞書をジャンプ先辞書として選択して検索したい場合に、図13(C)に示すように、[辞書選択]アイコンBsがタッチされると(ステップS28(Yes))、ジャンプ検索モードが“辞書選択モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS29)。
すると、前記検索文字列「参加」の文字種(漢字)および言語(日本語)が判別され(ステップS30)、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22hに記憶されているテーブルデータ(図3参照)に基づき、前記判別された文字種(漢字)に対応する検索可能辞書の一覧が読み出され、説明情報表示画面G上に開いたジャンプ先辞書一覧エリアLdに表示される(ステップS31)。
この際、前回ジャンプ辞書メモリ22i(図4参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)に対応した前回のジャンプ先辞書[国語辞書]が指定の辞書に設定され、カーソルCuにより指定表示される(ステップS32)。
このジャンプ先辞書一覧エリアLdにおいて、前記日本語漢字の検索文字列「参加」と同じ中国語漢字「参加」での意味内容を知りたい場合に、図14(D)に示すように、ユーザ操作に応じてカーソルCuを移動させ、所望のジャンプ先辞書[[F]中日辞書]が選択されて[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS33)、当該選択された辞書名[中日辞書]が前回ジャンプ辞書メモリ22i(図4参照)における前記検索文字列「参加」の判別文字種(漢字)に対応付けられて登録される(ステップS34)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理では、前記図13(B)にて指定された今回の検索文字列「参加」は、日本語の漢字であると判別され、今回指定されたジャンプ先辞書[中日辞書]の検索言語は“中国語”であると判断される(ステップA1→A2(Yes))。
そして、日中漢字変換テーブルメモリ22kに記憶された日中漢字変換テーブルに基づき、前記検索文字列「参」「加」の各漢字コードが“日本語コード”から“中国語コード”に変換される(ステップA3)。
すると、図14(E)に示すように、前記ジャンプ先辞書に選択された[中日辞書]から前記中国語コードに変換された検索文字列「参加」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「canjia[〜」(ピンイン表記)がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「canjia[〜」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[中日辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語「canjia[〜」が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、図14(F)に示すように、当該選択された見出し語「canjia[〜」に対応して前記[中日辞書]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の所望の検索文字列について、同メイン画面17やサブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[辞書選択]アイコンBsを選択することで、当該検索文字列と一致する見出し語の説明情報を、ユーザが選択した例えば普段と異なる辞書から読み出して容易に知ることができる。それだけでなく、日本語の漢字の文字列をジャンプ検索文字列として指定し、同じ漢字文字列の中国語での意味内容を簡単に知ることもできる。
この後、前記図14で示した[中日辞書]によるジャンプ検索文字列「参加」の説明情報表示画面Gにおいて、[用例]キーと[訳/決定]キー14cが押下されると、図14(G)に示すように、前記中国語の「参加」を用いた用例が読み出され、用例表示画面Gyとしてメイン画面17に表示される(ステップS62(No)→他の処理)。
この[中日辞書]から検索された見出し語「参加」の用例表示画面Gyの表示状態において、図15(H)に示すように、その用例表示画面Gyに含まれる任意の文字列についてジャンプ検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、前記同様に、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)が表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード“辞書選択モード”が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、前記用例表示画面Gyの中でジャンプ検索したい中国語漢字の文字列「工作」の先頭文字「工」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた中国語漢字の検索文字列「工作」について、前回ジャンプ検索したときと同じ[中日辞書]をジャンプ先辞書に指定して検索したい場合に、図15(I)に示すように、[前回辞書]アイコンBbがタッチされると(ステップS15(Yes))、ジャンプ検索モードが“前回辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS16)。
すると、前記検索文字列「工作」の文字種(漢字)および言語(中国語)が判別され(ステップS17)、前回ジャンプ辞書メモリ22i(図4参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)に対応した前回のジャンプ先辞書[中日辞書]が検知される(ステップS18)。そして、この前回のジャンプ先辞書[中日辞書]が今回のジャンプ先辞書に設定される(ステップS19)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理において、前記図15(H)にて指定された今回の検索文字列「工作」は、中国語の漢字であると判別されるが、今回指定されたジャンプ先辞書[中日辞書]の検索言語は“日本語”でないと判断されるので、前記日中漢字のコード変換処理は行われない(ステップA1→A2(No)→A4(No))。
すると、前記今回のジャンプ先辞書に設定された[中日辞書]から前記検索文字列「工作」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「gongzuo〜」(ピンイン表記)がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「gongzuo〜」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[中日辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語「gongzuo〜」が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、図15(J)に示すように、当該選択された見出し語「gongzuo〜」に対応して前記[中日辞書]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された[中日辞書]による説明情報表示画面G内の中国語漢字の検索文字列について、同メイン画面17やサブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[前回辞書]アイコンBbを選択することで、当該中国語漢字の検索文字列と一致する見出し語の詳細な説明情報が、同検索文字列の文字種(漢字)に応じて前回のジャンプ検索処理でも使用されたジャンプ先辞書[中日辞書]から読み出され、新たな説明情報表示画面Gとして表示される。このため、表示中の語句の詳細な意味内容を前回のジャンプ検索処理と同じようにして知りたい場合に、非常に操作性よく快適にジャンプ辞書検索を行うことができる。
この後さらに、前記[中日辞書]から検索された見出し語「工作」の説明情報表示画面Gの表示状態において、その表示画面Gに含まれる日本語漢字の文字列「肉体」についてジャンプ検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、前記同様に、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJが表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード“前回辞書モード”が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、前記説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したい日本語漢字の文字列「肉体」の先頭文字「肉」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた日本語漢字の検索文字列「肉体」について、同じ漢字文字列の中国語での意味内容を知りたい場合に、現在、[前回辞書]アイコンBbが指定表示Hされていることで、ジャンプ先辞書が[中日辞書]に設定されていると容易に知ることができる。
このため、図15(K)に示すように、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS47(Yes))、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“前回辞書モード”であると判断される(ステップS50(Yes))。
すると、前記検索文字列「肉体」の文字種(漢字)および言語(日本語)が判別され(ステップS17)、前回ジャンプ辞書メモリ22i(図4参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)に対応した前回のジャンプ先辞書[中日辞書]が検知される(ステップS18)。そして、この前回のジャンプ先辞書[中日辞書]が今回のジャンプ先辞書に設定される(ステップS19)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理では、前記図15(J)にて指定された今回の検索文字列「肉体」は、日本語の漢字であると判別され、今回指定されたジャンプ先辞書[中日辞書]の検索言語は“中国語”であると判断される(ステップA1→A2(Yes))。
そして、日中漢字変換テーブルメモリ22kに記憶された日中漢字変換テーブルに基づき、前記検索文字列「肉」「体」の各漢字コードが“日本語コード”から“中国語コード”に変換される(ステップA3)。
すると、図15(K)に示すように、前記ジャンプ先辞書に選択された[中日辞書]から前記中国語コードに変換された検索文字列「肉体」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「routi[肉体]」(ピンイン[漢字]表記)がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「routi[肉体]」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[中日辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語「routi[肉体]」が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された見出し語「routi[肉体]」に対応して前記[中日辞書]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、ユーザは、[前回辞書]アイコンBbが指定表示Hされているのを見て、今回ジャンプ検索する文字列について、前回のジャンプ先辞書と同じ辞書により見出し語検索できることを容易に認識できるので、[訳/決定]キー14cを押下するだけで、指定の検索文字列と一致する見出し語の説明情報を、前回と同じジャンプ検索先の辞書から簡単に読み出して知ることができる。またそれだけでなく、日本語の漢字の文字列をジャンプ検索文字列として指定し、漢字コードの言語間変換処理を実行することで、同じ漢字文字列の中国語での意味内容を簡単に知ることもできる。
この実施例2によるジャンプ検索機能によれば、ジャンプモードアイコンBJを選択して行う快適なジャンプ検索処理に加えて、日本語と中国語の間で互いに同じ漢字からなる文字列を検索文字列とし、相手言語での説明情報(意味内容)を簡単に知ることができる。よって、例えば中国語の初学者などにとって、大変興味の湧きやすい学習手法を実現できる。
[実施例3]
この実施例3では、前記実施例1で説明したジャンプモードアイコンBJを選択して行う快適なジャンプ検索機能に加えて、ジャンプ先の辞書を、検索文字列の文字種と言語に基づいて、当該検索文字列と同じ検索文字種・言語である辞書に確実に設定することが可能な上級者向けのジャンプ検索機能について説明する。
図16Aは、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例3)において前記図3におけるジャンプ先辞書テーブルメモリ22hに替えて使用されるジャンプ先辞書テーブルメモリ22h′の内容を示す図である。
このジャンプ先辞書テーブルメモリ22h′には、前記辞書データベース22b〜22dに記憶された各辞書のそれぞれに対応付けて、当該辞書により見出し語検索可能な文字種・言語が記憶される。
図16Bは、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例3)において前記図4における前回ジャンプ辞書メモリ22iに替えて使用される前回ジャンプ辞書メモリ22i′の内容を示す図である。
この情報表示処理(実施例3)において使用される前回ジャンプ辞書メモリ22i′には、ジャンプ検索処理の都度、そのジャンプ先辞書として使用された辞書の辞書名が、検索対象文字列の文字種・言語別に更新されて記憶される。
この前回ジャンプ辞書メモリ22i′に記憶された各文字種・言語別の辞書名に基づき、新たなジャンプ検索モードにおいて指定表示hさせた検索対象文字列の文字種・言語に対応して前回使用されたジャンプ先辞書を識別する。
図17は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例3)を示すフローチャートであり、前記図6におけるフローチャート(その2)に替わるフローチャートである。
この情報表示処理(実施例3)を示す差し替えのフローチャートでは、“前回辞書モード”におけるステップS17,S18′,S19において、検索文字列の文字種および言語が判別され(S17)、前記前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)に記憶されている、前記検索文字列と同じ文字種・言語に対応した前回のジャンプ先辞書が検知される(S18′)。そして、この前回のジャンプ先辞書が今回のジャンプ先辞書に設定される(S19)。
また、“辞書選択モード”におけるステップS30,S31′,S32において、検索文字列の文字種および言語が判別され(S30)、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22h′に記憶されているテーブルデータ(図16A参照)に基づき、前記判別された文字種・言語に対応する検索可能辞書の一覧が読み出され、説明情報表示画面G上に開いたジャンプ先辞書一覧エリアLdに表示される(S31′)。この際、前記前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)に記憶されている該当の文字種・言語に対応した前回のジャンプ先辞書が指定の辞書に設定され、カーソルCuにより指定表示される(S32)。
図18は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例3−1)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その1)を示す図である。
図19は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例3−1)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その2)を示す図である。
先ず前記図13(A)で示したように、日本語系辞書データベース22bとして記憶されている[国語大辞典]から検索された見出し語「エーペック[APEC]」に対応する説明情報表示画面Gがメイン画面17に表示された状態で、その説明情報の中の任意の文字列について他の辞書へジャンプして検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、図13(B)で示したように、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)が表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード(デフォルト“前回辞書モード”)が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したい漢字の文字列「参加」の先頭文字「参」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「参加」について、普段と異なる辞書をジャンプ先辞書として選択して検索したい場合に、図18(A)に示すように、[辞書選択]アイコンBsがタッチされると(ステップS28(Yes))、ジャンプ検索モードが“辞書選択モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS29)。
すると、前記検索文字列「参加」の文字種(漢字)および言語(日本語)が判別される(ステップS30)。
そして、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22h′に記憶されているテーブルデータ(図16A参照)に基づき、前記判別された文字種(漢字)および言語(日本語)に対応して日本語の漢字を検索文字とする辞書だけが読み出され、説明情報表示画面G上に開いたジャンプ先辞書一覧エリアLdに一覧表示される(ステップS31′)。
この際、前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)および言語(日本語)に対応した前回のジャンプ先辞書[国語辞書]が指定の辞書に設定され、カーソルCuにより指定表示される(ステップS32)。
このジャンプ先辞書一覧エリアLdにおいて、前記日本語漢字の検索文字列「参加」に対応する中国語を知りたい場合に、図18(B)に示すように、ユーザ操作に応じてカーソルCuを移動させ、所望のジャンプ先辞書[[F]日中辞書]が選択されて[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS33)、当該選択された辞書名[日中辞書]が前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)における前記検索文字列「参加」の判別文字種(漢字)および言語(日本語)に対応付けられて登録される(ステップS34)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理では、前記図13(B)にて指定された今回の検索文字列「参加」は、日本語の漢字であると判別されるが、今回指定されたジャンプ先辞書[日中辞書]の検索言語は“中国語”でないと判断されるので、前記日中漢字のコード変換処理は行われない(ステップA1→A2(No)→A4(No))。
すると、図18(C)に示すように、前記ジャンプ先辞書に選択された[日中辞書]から前記検索文字列「参加」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「参加」がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された日本語の見出し語「参加」に対応する中国語での説明情報が前記ジャンプ先辞書[日中辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語「参加」(図18(C)では「参加」のみ)が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、図18(D)に示すように、当該選択された日本語の見出し語「参加」に対応して前記[日中辞書]から読み出された中国語の説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の所望の検索文字列について、同メイン画面17やサブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[辞書選択]アイコンBsを選択することで、日本語の検索文字列と一致する見出し語の説明情報を、ユーザが選択した例えば普段の辞書(国語辞書)と異なる辞書(日中辞書)から読み出して容易に知ることができる。それだけでなく、指定した検索文字列が日本語の漢字である場合、日本語の漢字を見出し語として有する辞書だけがジャンプ先辞書の候補として一覧表示されるので、指定の検索文字列の文字種・言語に正しく対応している辞書をジャンプ先辞書として確実に選択してジャンプ検索することができる。
この後、前記[日中辞書]から検索された日本語の見出し語「参加」に対応する中国語の説明情報表示画面Gの表示状態において、図18(D)に示すように、その説明情報表示画面Gに含まれる中国語の文字列「加入」についてジャンプ検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、前記同様に、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJが表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード“辞書選択モード”が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、前記説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したい中国語漢字の文字列「加入」の先頭文字「加」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた中国語漢字の検索文字列「加入」について、同中国語漢字から前回ジャンプ検索したときと同じ[中日辞書]をジャンプ先辞書に指定して検索したい場合に、図19(E)に示すように、[前回辞書]アイコンBbがタッチされると(ステップS15(Yes))、ジャンプ検索モードが“前回辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS16)。
すると、前記検索文字列「加入」の文字種(漢字)および言語(中国語)が判別され(ステップS17)、前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)および言語(中国語)に対応した前回のジャンプ先辞書[中日辞書]が検知される(ステップS18′)。そして、この前回のジャンプ先辞書[中日辞書]が今回のジャンプ先辞書に設定される(ステップS19)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理において、前記図18(D)にて指定された今回の検索文字列「加入」は、中国語の漢字であると判別されるが、今回指定されたジャンプ先辞書[中日辞書]の検索言語は“日本語”でないと判断されるので、前記日中漢字のコード変換処理は行われない(ステップA1→A2(No)→A4(No))。
すると、図19(F)に示すように、前記今回のジャンプ先辞書に設定された[中日辞書]から前記中国語漢字の検索文字列「加入」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「jiaru[加入]」(ピンイン表記)がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「jiaru[加入]」に対応する日本語の説明情報が前記ジャンプ先辞書[中日辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語「jiaru[加入]」が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、図19(G)に示すように、当該選択された中国語の見出し語「jiaru[加入]」に対応して前記[中日辞書]から読み出された日本語の説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
ここでさらに、前記[中日辞書]から検索された中国語の見出し語「加入」に対応する日本語の説明情報表示画面Gの表示状態において、その説明情報表示画面Gに含まれる日本語の文字列「添加」についてジャンプ検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、前記同様に、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJが表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード“前回辞書モード”が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、前記説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したい日本語漢字の文字列「添加」の先頭文字「添」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた日本語漢字の検索文字列「添加」について、同日本語漢字から前回ジャンプ検索したときと同じ[日中辞書]をジャンプ先辞書に指定して検索したい場合に、現在、[前回辞書]アイコンBbが指定表示Hされていることで、ジャンプ先辞書が[日中辞書]に設定されていると容易に知ることができる。
このため、図19(H)に示すように、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS47(Yes))、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“前回辞書モード”であると判断される(ステップS50(Yes))。
すると、前記検索文字列「添加」の文字種(漢字)および言語(日本語)が判別され(ステップS17)、前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)に記憶されている該当の文字種(漢字)および言語(日本語)に対応した前回のジャンプ先辞書[日中辞書]が検知される(ステップS18′)。そして、この前回のジャンプ先辞書[日中辞書]が今回のジャンプ先辞書に設定される(ステップS19)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理において、前記図19(G)にて指定された今回の検索文字列「添加」は、日本語の漢字であると判別されるが、今回指定されたジャンプ先辞書[日中辞書]の検索言語は“中国語”でないと判断されるので、前記日中漢字のコード変換処理は行われない(ステップA1→A2(No)→A4(No))。
すると、図19(H)に示すように、前記今回のジャンプ先辞書に設定された[日中辞書]から前記日本語漢字の検索文字列「添加」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「てんか[添加]」がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「てんか[添加]」に対応する中国語の説明情報が前記ジャンプ先辞書[日中辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語「てんか[添加]」が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された日本語の見出し語「てんか[添加]」に対応して前記[日中辞書]から読み出された日本語の説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の検索文字列について、同メイン画面17やサブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[前回辞書]アイコンBbを選択することで、当該検索文字列と一致する見出し語の説明情報が、同検索文字列の文字種および言語に応じて前回のジャンプ検索処理でも使用されたジャンプ先辞書から読み出され、新たな説明情報表示画面Gとして表示される。このため、表示中の語句の詳細な意味内容を、その文字種・言語に正しく対応させた前回のジャンプ検索処理と同じようにして知りたい場合に、非常に操作性よく快適にジャンプ辞書検索を行うことができる。
よって、例えば中国語の上級者にとって、指定の検索文字列が中国語漢字であるにも関わらず日本語漢字を検索文字とする辞書がジャンプ先辞書として設定されてしまったり、逆に指定の検索文字列が日本語漢字であるにも関わらず中国語漢字を検索文字とする辞書がジャンプ先辞書として設定されてしまったりすることなく、当該検索文字列と同じ検索文字種・言語である辞書に確実に設定することが可能な快適な学習環境を提供できる。
図20は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例3−2)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その1)を示す図である。
図21は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例3−2)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その2)を示す図である。
先ず図20(A)に示すように、中国語系辞書データベース22dとして記憶されている[中日辞書]から検索された見出し語「routi[肉体]」に対応する説明情報表示画面Gがメイン画面17に表示された状態で、その説明情報の中の任意の文字列について他の辞書へジャンプして検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJが表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード(デフォルト“前回辞書モード”)が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したいアルファベット(ピンイン)の文字列「jingshen」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた中国語ピンインの検索文字列「jingshen」について、任意の辞書を選択してジャンプ検索したい場合に、図20(B)に示すように、[辞書選択]アイコンBsがタッチされると(ステップS28(Yes))、ジャンプ検索モードが“辞書選択モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS29)。
すると、前記検索文字列「jingshen」の文字種(アルファベット)および言語(中国語)が判別される(ステップS30)。
そして、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22h′に記憶されているテーブルデータ(図16A参照)に基づき、前記判別された文字種(アルファベット)および言語(中国語)に対応して中国語ピンインを検索文字に含む辞書だけが読み出され、説明情報表示画面G上に開いたジャンプ先辞書一覧エリアLdに一覧表示される(ステップS31′)。
この際、前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)に記憶されている該当の文字種(アルファベット)および言語(中国語)に対応した前回のジャンプ先辞書[中日辞書]が指定の辞書に設定され、カーソルCuにより指定表示される(ステップS32)。
このジャンプ先辞書一覧エリアLdにおいて、前記中国語ピンインの検索文字列「jingshen」に対応する日本語を知りたい場合に、図20(C)に示すように、ユーザ操作に応じてカーソルCuを移動させ、所望のジャンプ先辞書[[A]中日辞書]が選択されて[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS33)、当該選択された辞書名[中日辞書]が前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)における前記検索文字列「jingshen」の判別文字種(アルファベット)および言語(中国語)に対応付けられて登録される(ステップS34)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理では、前記図20(A)にて指定された今回の検索文字列「jingshen」は、“漢字”でないと判断されるので、前記日中漢字のコード変換処理は行われない(ステップA1(No))。
すると、図20(D)に示すように、前記ジャンプ先辞書に選択された[中日辞書]から前記検索文字列「jingshen」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「jingshen[精神]」がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された中国語ピンインの見出し語「jingshen[精神]」に対応する日本語での説明情報が前記ジャンプ先辞書[中日辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語「jingshen[精神]」が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された中国語ピンインの見出し語「jingshen[精神]」に対応して前記[中日辞書]から読み出された日本語の説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の所望の検索文字列について、同メイン画面17やサブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[辞書選択]アイコンBsを選択することで、当該検索文字列と一致する見出し語の説明情報を、ユーザが選択した例えば普段の辞書と異なる辞書から読み出して容易に知ることができる。それだけでなく、指定した検索文字列が中国語のアルファベット(ピンイン)である場合、中国語ピンインを見出し語として有する辞書だけがジャンプ先辞書の候補として一覧表示されるので、指定の検索文字列の文字種・言語に正しく対応している辞書をジャンプ先辞書として確実に選択してジャンプ検索することができる。
この後、図21(E)に示すように、[和英辞書]から検索された日本語の見出し語「精神」に対応する英語の説明情報表示画面Gの表示状態において、その説明情報表示画面Gに含まれる英語の文字列「mind」についてジャンプ検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、前記同様に、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJが表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22jに記憶されているジャンプ検索モード“辞書選択モード”が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、前記説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したい英語の文字列「mind」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた英語の検索文字列「mind」について、同英語のアルファベットから前回ジャンプ検索したときと同じ[英和辞書]をジャンプ先辞書に指定して検索したい場合に、図21(F)に示すように、[前回辞書]アイコンBbがタッチされると(ステップS15(Yes))、ジャンプ検索モードが“前回辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22jに記憶されると共に、当該[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS16)。
すると、前記検索文字列「mind」の文字種(アルファベット)および言語(英語)が判別され(ステップS17)、前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)に記憶されている該当の文字種(アルファベット)および言語(英語)に対応した前回のジャンプ先辞書[英和辞書]が検知される(ステップS18′)。そして、この前回のジャンプ先辞書[英和辞書]が今回のジャンプ先辞書に設定される(ステップS19)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図8における日中漢字変換処理へ移行される(ステップSA)。
この日中漢字変換処理において、前記図21(E)にて指定された今回の検索文字列「mind」は、“漢字”でないと判断されるので、前記日中漢字のコード変換処理は行われない(ステップA1(No))。
すると、図21(G)に示すように、前記今回のジャンプ先辞書に設定された[英和辞書]から前記英語の検索文字列「mind」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「mind」がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「mind」に対応する日本語の説明情報が前記ジャンプ先辞書[英和辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語「mind」が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された英語の見出し語「mind」に対応して前記[英和辞書]から読み出された日本語の説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
よって、例えば中国語や英語の上級者にとって、指定の検索文字列が中国語ピンインであるにも関わらず英語のアルファベットを検索文字とする辞書がジャンプ先辞書として設定されてしまったり、逆に指定の検索文字列が英語のアルファベットであるにも関わらず中国語ピンインを検索文字とする辞書がジャンプ先辞書として設定されてしまったりすることなく、当該検索文字列と同じ検索文字種・言語である辞書に確実に設定することが可能な快適な学習環境を提供できる。
[実施例4]
この実施例4では、前記[実施例2]において説明した“前回辞書モード”にて前回ジャンプ辞書メモリ22i(図4参照)を使用した場合の初学者に適したジャンプ検索処理と、前記[実施例3]において説明した“前回辞書モード”にて前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)を使用した場合の上級者に適したジャンプ検索処理とを、ユーザ操作に応じて初級モードまたは上級モードに設定することにより適宜切り換えられるように構成する。
図22は、前記電子辞書装置10の電子回路(実施例4)の構成を示すブロック図である。
この実施例4の電子回路には、メモリ22に対して、“前回辞書モード”が初級モードに設定されたか上級モードに設定されたかを示すモードデータを記憶するための前回辞書モード設定メモリ22j′を追加して確保する。
図23は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(実施例4)を実現するための“前回辞書モード”に対する初級モードと上級モードとの切り換え操作画面を示す図である。
例えば図23(A)に示すように、辞書検索処理に伴う説明情報表示画面Gがメイン画面17に表示された状態で、キー入力部14の[シフト]キーおよび[設定]キーが押下されると、設定項目一覧ウインドウWsが表示される。
この設定項目一覧ウインドウWsに一覧表示された項目のうち、“前回辞書モード”に対するモード設定をするための項目[前回辞書設定]がカーソルキーにより指定されると、図23(B)に示すように、[初級モード:文字種ごとに前回辞書を設定]と[上級モード:文字種と言語毎に前回辞書を設定]の選択項目が表記された前回辞書モード設定ウインドウWsbが表示される。
この前回辞書モード設定ウインドウWsbにおいて、[初級モード]または[上級モード]の選択項目がカーソルキー14eにより指定されて[訳/決定]キー14cが押下されると、決定された[初級モード]または[上級モード]を示すモードデータが前記前回辞書モード設定メモリ22j′に記憶される。
そして、“前回辞書モード”が[初級モード]に設定された状態では、情報表示処理は、図6におけるステップS17,S18,S19を経由し、検索文字列の文字種に対応した前回辞書を記憶している前回ジャンプ辞書メモリ22i(図4参照)を使用してジャンプ辞書検索が実行される。また、[上級モード]に設定された状態では、図17におけるステップS17,S18′,S19を経由し、検索文字列の文字種と言語に対応した前回辞書を記憶している前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)を使用してジャンプ辞書検索が実行される。
すなわち、“前回辞書モード”が[初級モード]に設定された場合は、例えば検索文字列の文字種が漢字であれば、当該文字種[漢字]に対応付けられて記憶された前回辞書が日中辞書または中日辞書の何れであっても同辞書を使用したジャンプ辞書検索が実行される。このため、日本語と中国語の間で互いに同じ漢字からなる文字列を検索文字列とし、相手言語での説明情報(意味内容)を簡単に知ることができ、中国語の初学者などにとって、大変興味の湧きやすい検索機能を提供できる。
なお、この[初級モード]における検索文字列の文字種のみに対応した異なる言語系辞書での互換検索機能は、前記検索文字列の文字種が漢字である場合の日本語系辞書と中国語系辞書との互換に限らず、検索文字列の文字種がアルファベットである場合の英語系辞書と仏語系辞書との互換なども同様である。
また、“前回辞書モード”が[上級モード]に設定された場合は、例えば検索文字列が中国語の漢字であれば、当該検索文字列の文字種[漢字]と言語[中国語]に正しく対応付けられて記憶された中日辞書や漢漢辞書などの前回辞書を使用したジャンプ辞書検索が実行される。このため、例えば中国語の上級者にとって、指定の検索文字列が中国語漢字であるにも関わらず日本語漢字を検索文字とする前回辞書がジャンプ先辞書として設定されてしまったり、逆に指定の検索文字列が日本語漢字であるにも関わらず中国語漢字を検索文字とする前回辞書がジャンプ先辞書として設定されてしまったりすることなく、快適な検索機能を提供できる。
なお、この[上級モード]における検索文字列の文字種と言語に正しく対応した言語系辞書でのジャンプ検索機能は、前記検索文字列が中国語漢字である場合の中国語系辞書によるジャンプ検索や日本語漢字である場合の日本語系辞書によるジャンプ検索に限らず、検索文字列が英語アルファベットである場合の英語系辞書によるジャンプ検索や仏語アルファベットである場合の仏語系辞書によるジャンプ検索なども同様である。
そして、この実施例4では、前記[上級モード]に設定された場合であっても、“辞書選択モード”では、検索文字列の文字種のみに対応した様々な検索可能辞書(ジャンプ先辞書テーブルメモリ22h:図3参照)の中からユーザが適宜所望の言語系の辞書を選択してジャンプ辞書検索できるようにするため、情報表示処理は、図6におけるステップS30〜S34[実施例1,2]を経由してジャンプ辞書検索を実行する。
なお、この[上級モード]に設定された状態での“辞書選択モード”では、検索文字列の文字種のみに対応した様々な検索可能辞書の中からユーザが適宜所望の言語系のジャンプ先辞書を選択できるものの、選択された辞書が検索文字列と異なる言語系の辞書である場合は、前記ステップS34における前回ジャンプ辞書メモリ22i′(図16B参照)への登録はしない。
なお、前記各実施形態において記載した電子辞書装置10による各処理の手法およびデータベース、すなわち、図5のフローチャートに示す情報表示処理(その1)、図6のフローチャートに示す情報表示処理(その2)、図7のフローチャートに示す情報表示処理(その3)、図8のフローチャートに示す前記情報表示処理に含まれる日中漢字変換処理、図17のフローチャートに示す前記情報表示処理(その2)と差し替える情報表示処理(実施例3)などの各手法、および辞書データベース22b〜22eは、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体23に格納して配布することができる。そして、表示画面(17)(16)を備えた電子機器のコンピュータは、この外部記憶媒体23に記憶されたプログラムを記憶装置(22)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明したジャンプ検索を伴う情報表示機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワークN上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークNに接続されたコンピュータに通信制御部25によって取り込むことで、前述したジャンプ検索を伴う情報表示機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。