JP4852205B2 - 家きん糞尿発酵処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は家きん糞尿発酵処理方法及び家きん糞尿発酵処理物並びにその家きん糞尿発酵処理物を使用した材料に関するものであり、発酵処理技術分野、特殊肥料、普通肥料、園芸用土壌改良材料、農地土壌改良材料、畜産用発酵資材、工業用環境浄化用微生物資材、更には循環型社会構築に係る被発酵処理物資のリサイクル技術に及ぶ。
【0002】
【従来の技術】
家きん糞尿は、鶏糞肥料又は堆肥製造用の副資材として利用されてきた。しかしながら、特有の強い臭気と含まれるリン成分を有効に利用しえないことから、利用も積極的とは言えない状況である。従来の技術は、家きん糞尿の処理に際し、自然堆肥化又は加熱乾燥処理等が採用されている。自然堆肥化処理では、充分な通気性を確保し得ない場合、短時間で強い嫌気臭が発生しやすく、堆肥完成後においても臭気が漂う結果となる。
【0003】
仮に攪拌機等で強制的に通気性の確保を図り、更には加熱乾燥による水分調節を並行して行なう場合においても、強いアンモニア臭発生と悪臭発生を最小限度とするに充分な条件を短時間で作り出すまでには至らず、家きん糞尿処理期間のみならず完成品の臭気発生についても充分には抑制し得ないものである。このことは、保管場所の臭気問題や使用先での臭気発生等を招き、家きん糞尿の有効利用を図る上で、大きな障害となるものである。
【0004】
従来、被発酵処理を対象とした糞尿は、家畜若しくは人糞尿が主であり、家きん糞尿を対象とするものではない。慣例的に鶏糞等については、発酵促進材料としての認識に留まってきた。
【0005】
したがって、従来の家きん糞尿発酵については、発酵処理用菌体についての特性、例えば、菌体の生育pH域・栄養要求特性・増殖温度域・共存性等、総合的な検討は為されていない。特にバチルス属の適用は為されていない。更には、該菌体と水分調節材料を組み合わせた家きん発酵処理は為されておらず、当然に、該発酵処理物についての利用開発は為されていないところである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、家きん糞尿排泄直後の臭気発生が少ないことに着目し、排泄後の時間経過とともに急速に発生する強い臭気を、最小限度とする家きん糞尿処理方法について鋭意研究した結果、家きん糞尿に水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけを使用し、短時間で好気発酵条件とすることにより、臭気発生を最小限度とし得ることを見出した。更に、バチルス属菌体を利用することにより、継続的臭気抑制発酵処理が可能であることを見出し、更に、水分調節材料を併用すること、すなわちバチルス属菌体を水分調節材料に坦持させ、それを使用することで、家きん糞尿発酵処理に関して作業軽減する方法をも見出し、該処理方法を完成するに至った。
【0007】
併せて、該発酵処理物の用途開発についても鋭意研究を重ね、融雪材料・肥料・土壌改良材料・水分調節材料・微生物資材・発酵用栄養材料として広く利用可能であることを見出し、リサイクルシステムとして本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の第1の目的は、焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけを水分調節材料として使用することにより、家きん糞尿発酵処理工程にわたる臭気発生を抑制する家きん糞尿発酵処理方法を提供することである。このことは、家きん糞尿に含まれる逸散しやすい窒素成分を有効に補足し、有効成分の再利用を図りうることを示唆するものである。さらに、臭気を帯びない家きん糞尿発酵処理物を提供することも目的とする。
【0009】
また本発明の第2の目的は、家きん糞尿発酵処理に際し、好気的に且つ中温度領域以上で増殖可能なバチルス属菌体を使用することで、より効率的な家きん糞尿発酵処理方法を提供することである。また、家きん糞尿発酵処理物にバチルス属菌体を坦持させる方法、すなわち焼却灰・炭化物等に該菌体を坦持させ、家きん糞尿発酵処理用途に使用し、該資材を使用する家きん糞尿発酵処理方法を提供することを目的とする。このことは、現地作業を軽減し得ることに通ずる。さらに、バチルス属菌体を家きん糞尿発酵処理物の乾燥グラム重量あたり10個以上坦持させた臭気を帯びない家きん糞尿発酵処理物を提供することも目的とする。このことは、該家きん糞尿発酵処理物が微生物資材として活用されうることを示唆するものである。
【0010】
本発明の第3の目的は、家きん糞尿発酵処理物の水分含量を25重量%以下とすることで、家きん糞尿発酵処理物の保管及び取扱いの容易化を図ることである。
【0011】
本発明の第4の目的は、使用する焼却灰の安価安定供給を図るために、製紙スラッジ焼却灰を家きん糞尿発酵処理用水分調節材料等の補助資材として使用する家きん糞尿発酵処理方法を提供することである。さらに、製紙スラッジ焼却灰を家きん糞尿発酵処理用水分調節材料等の補助資材として使用した家きん糞尿発酵処理物を提供することを目的とする。製紙スラッジに含まれる無機質のほとんどはクレー等の土壌成分であり、製紙スラッジ焼却灰を含む発酵処理物の肥料等への利用可能性についても示唆するものである。
【0012】
本発明の第5の目的は、使用する炭化物の安価安定供給を図るために、製紙スラッジ炭化物を家きん糞尿発酵処理用水分調節材料等の補助資材として使用する家きん糞尿発酵処理方法を提供することである。さらに、製紙スラッジ炭化物を家きん糞尿発酵処理用水分調節材料等の補助資材として使用した家きん糞尿発酵処理物を提供することを目的とする。製紙スラッジ炭化物を含む発酵処理物の用途については、製紙スラッジ焼却灰を含む発酵処理物と共通である。
【0013】
本発明の第6の目的は、無塩素漂白(ECF)パルプ製造工場から発生する焼却灰又は炭化物を、家きん糞尿発酵処理分野及び該発酵処理物利用分野で活用した家きん糞尿発酵処理方法を提供することである。また、該家きん糞尿発酵処理物を提供することを目的とする。無塩素漂白パルプの利用は、塩素系有害ガスの放出の低減につながる。
【0014】
本発明の第7の目的は、家きん糞尿発酵処理用のバチルス属菌体として、好ましくは、安全で、性状が明らかにされており、しかも比較的入手容易なバチルス サブチルスを使用することで、安全で、安価で、しかも効率の良い家きん糞尿発酵処理方法を提供することである。また、該家きん糞尿発酵処理物を提供することを目的とする。
【0015】
本発明の第8の目的として、更に好ましくは、家きん糞尿発酵処理用のバチルス属菌体として、(工業技術院生命工学研究所FERM P−17807)に寄託されているバチルス属菌体を、家きん糞尿発酵処理用のバチルス属菌体を使用、或いバチルス サブチルスと併用することにより、安全で、安価で、しかも効率の良い家きん糞尿発酵処理方法を提供することである。また、該家きん糞尿発酵処理物を提供することを目的とする。
【0016】
本発明の第9の目的は、家きん糞尿発酵処理物を使用した融雪材料、特に発酵型融雪材料を提供することである。更に、家きん糞尿発酵処理物を粒状化すること及び粒を重くすることにより、飛散による汚れ等の問題を改善し、更には散布作業を容易とすることである。融雪材料として、単に太陽熱利用のみに着目して扱われていた該分野について、それぞれの使用条件又は用途に応じた家きん糞尿発酵処理物を融雪材料として提供し、需要拡大と現地作業量の軽減を図ることを目的とする。当然に安価安定供給可能な融雪材料であることを特徴とする。さらに、家きん糞尿に含まれる肥料成分を焼却灰・炭化物に捕集した本発明による家きん発酵処理物を肥料、土壌改良材、水分調節材料、微生物資材、若しくは発酵用栄養材料等への用途を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る家きん糞尿発酵処理方法は、被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけと、水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけとを、水分含量が55〜80重量%となるように混合及び水分調整して配合物とした後、該配合物を好気発酵条件で発酵させて該配合物の水分含量を40重量%以下にすることを特徴とする。
【0018】
このとき焼却灰及び炭化物は、水分調整材料として働く。
【0019】
焼却灰としては、草木灰、石炭灰、汚泥焼却灰・生ごみ焼却灰・廃材焼却灰等を使用することができる。焼却処理設備では、原材料に含まれる有機物は煤塵若しくは燃焼ガスとなり、煤塵は集塵捕集され、排ガスは排ガス処理された後に大気中に放出される。焼却灰としては、主として酸化された無機物が残る。集塵捕集された灰も焼却灰として扱われる場合もある。焼却灰について、もえがら、ダスト等の分類呼称もあるが、本発明では、焼却処理若しくは炭化処理された処理物の炭化物含有量が、絶乾処理物重量あたり10重量%未満の場合、これらすべての総称として焼却灰と記載するものである。
【0020】
炭化物としては、木炭、竹炭、籾殻炭、炭化灰、廃材炭化物、割り箸炭化物、生ゴミ炭化物、石炭、亜炭、泥炭、ピートモス泥炭、活性炭等を使用することができる。もえがら、ダスト等の分類呼称もあることは上述のとおりである。本発明では、炭化物含有量が10重量%以上の場合、これらすべての総称として炭化物と記載するものであり、炭化物の原材料により制限を受けるものではない。炭化物は塊状であれば、粉砕して粒状乃至は粉末にすることが好ましく、粉砕後の炭化物の形状等による制限も受けない。尚、炭化物含有量が10重量%未満の物については焼却灰として扱う。
【0021】
被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけを用いることが、最終的に無臭の家きん糞尿発酵処理物を得るために重要である。また、水分含量が55〜80重量%と最初に調節するのは、配合物を自然発酵させるための条件である。さらに、発酵終了後の家きん糞尿発酵処理物の水分含量を40重量%以下と規定するのは、家きん糞尿発酵処理物のその後の利用を考えてのことである。
【0022】
また、本発明に係る家きん糞尿発酵処理方法は、水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけにバチルス属菌体を接種して、該水分調節材料と被発酵処理物として家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけとを水分含量が55〜80重量%となるように混合及び水分調整して配合物とした後、或いは被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけと、水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけとを、水分含量が55〜80重量%となるように混合及び水分調整して配合物とし、該配合物にバチルス属菌体を接種して混合した後、該配合物を好気発酵条件で発酵させて該配合物の水分含量を40重量%以下にすることを特徴とする。
【0023】
家きん糞尿の発酵処理に際し、水分調節とその材料選択が、重要な意味を持つが、同様に、発酵処理用菌体の特定も重要な手段となる。すなわち、家きん糞尿発酵処理に際し、バチルス属菌体を関与させることを特徴とする。鶏用飼料添加物として認められているバチルス属菌体を利用することにより、堆肥舎・養鶏場所・給餌場所が明確に区分されている場合については当然に採用できるが、明確に区分されない養鶏方法にも採用することができる。この場合、鶏用飼料添加物として認められているバチルス属菌体を使用することが好ましく、バチルス セレウスを使用することができる。特にバチルス サブチルス(B.subtilis)は、納豆製造用としても広く使用され、該菌体の入手は容易であり、アンモニアを窒素源とすることからも家きん糞尿発酵処理用菌体として好ましい。更には蓄積された醸造技術を利用できることからも、その使用は有効である。バチルス メガテリウム(B.megaterium)も同じくアンモニアを窒素源とすることから、使用することができる。
【0024】
バチルス属菌体は、好気性条件下で、広いpH域での生育可能分布を有する。このことは、pH値の比較的高い家きん糞尿発酵処理物に、該バチルス属菌体を坦持させることができることを示唆するものであり、含まれるアルカリ性ミネラル成分を有効に利用し得るものである。
【0025】
被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけを用いることが、最終的に無臭の家きん糞尿発酵処理物を得るために重要であることは、バチルス属菌体を接種しない場合と同様であり、また、水分含量が55〜80重量%と最初に調節するのは、配合物をバチルス属菌体により発酵させるための条件である。さらに、発酵終了後の家きん糞尿発酵処理物の水分含量を40重量%以下と規定するのは、家きん糞尿発酵処理物のその後の利用を考えてのことである。
【0026】
本発明に係るバチルス属菌体の接種方法として、液体培養接種・個体培養接種等、いずれの方法も採用することができる。本発明は使用する菌体の培養方法と接種方法により制限されるものではない。特に,好ましい接種方法として、水分調節材料として使用する材料、特に好ましくは焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけに事前に接種し坦持させ、発酵処理に供する方法を特徴とするものである。
【0027】
焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけを水分調節材料として使用することにより、速やかな好気条件を形成する。該水分調節材料は、焼却炉・炭化炉・焼成炉・乾燥炉等から排出される段階で、既に高温加熱処理を経ており、この状態で速やかな菌体接種を行なうことにより、安価安定に供給することができるのみならず、養鶏場現地での作業軽減を実現することがきる。更にこの方法は、次の特徴を有する。
【0028】
家きん糞尿の急激な発酵は、急激な臭気発生に結びついている点に着目すると、初期の発酵段階においては、無機質添加による発酵抑制と臭気成分の吸着効果も臭気発生抑制には効果的である。このように、焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけを使用した場合、発酵抑制に伴う発酵処理時間の延長と臭気成分吸着に伴う発酵処理必要成分の増加が引き起こされる結果となる。したがって、発酵処理用菌体接種については、均一に高濃度レベルで接種されることが好ましく、焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけに事前に発酵処理用菌体を坦持させた該材料を使用することにより、この目的を達成することができる。
【0029】
焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけに事前にバチルス属菌体を坦持させるに際し、バチルス属菌体は乾燥に比較的弱く、保護材料を必要とする。保護材料としては、グルコース又はアミノ酸等を使用することができる。家きん糞尿に含まれる水分により、バチルス属菌体の発芽と保護材料による増殖を可能とする。このことは、速やかな増殖を可能とし、初期の高い温度維持を補足的に可能とするものである。
【0030】
本発明による家きん糞尿発酵処理方法により、従来臭気として放散していた窒素成分、若しくは臭気成分を家きん糞尿発酵処理物として捕捉することができる。
【0031】
本発明に係る家きん糞尿発酵処理方法では、水分含量を40重量%以下とした前記配合物を、さらに加熱乾燥若しくは自然乾燥して水分含量を25重量%以下にすることが好ましい。
【0032】
水分含量の低量化により、減量化し、その扱いも容易となるからである。
【0033】
また本発明に係る家きん糞尿発酵処理方法では、前記焼却灰は、製紙スラッジ焼却灰であることが好ましい。
【0034】
製紙スラッジには、パルプ繊維の他に無機質填料等も含まれ、焼却灰として多量に排出される。すなわち、無機質を比較的多く含む原材料は焼却灰として排出され、有機質を多く含む原材料は炭化物として処理され、その有効利用を図る試みがなされている現状からすれば、安価安定供給可能資材として、製紙スラッジ焼却灰の使用は有効な手段となる。
【0035】
さらに本発明に係る家きん糞尿発酵処理方法では、前記炭化物は、製紙スラッジ炭化物であることが好ましい。
【0036】
製紙原材料そのものについても、製紙スラッジに含まれるパルプ繊維等を炭化物処理し、製紙スラッジ炭化物として利用する方法は、他の炭化物の利用と比較し、安価安定的な家きん糞尿発酵処理を実現する。
【0037】
本発明に係る家きん糞尿発酵処理方法では、前記製紙スラッジ焼却灰は、無塩素漂白(ECF)パルプ製造工場から発生する製紙スラッジを原料として焼却処理して得た製紙スラッジ焼却灰であり、前記製紙スラッジ炭化物は、無塩素漂白パルプ製造工場から発生する製紙スラッジを原料として炭化処理して得た製紙スラッジ炭化物であることが好ましい。
【0038】
無塩素漂白パルプ製造工場から発生する製紙スラッジを原料とすることにより、塩素系有害ガスの放出を低減化できるからである。
【0039】
さらに本発明に係る家きん糞尿発酵処理方法では、前記バチルス属菌体は、バチルス サブチリス(Bacillus subtillis)であることが好ましい。
【0040】
上述したようにバチルス サブチルス(B.subtilis)は、納豆製造用としても広く使用され、該菌体の入手は容易であり、アンモニアを窒素源とすることからも家きん糞尿発酵処理用菌体として好ましいからである。更には蓄積された醸造技術を利用できることからも、その使用は有効である。
【0041】
また、バチルス属菌体は、人・家畜・家きんに対する病原性を有するとする有害性情報を持たない点で好ましい。バチルス属菌体は胞子形成により、過酷な環境でも維持できること、高い温度領域で増殖可能であること、他の属と比較し有害情報を持つ菌体がほとんど含まれないこと、食品加工用、家畜・鶏用生菌剤としても広く扱われ、豊富な利用情報を容易に得ることが出来るので、家きん糞尿発酵処理に有効な手段となる。
【0042】
また、本発明に係る家きん糞尿発酵処理方法では、前記バチルス属菌体は、バチルス コーアグランス(Bacillus coagulans)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)、バチルス サークランス(Bacillus circulans)(工業技術院生命工学研究所 FERMP−17807)、バチルス ステアロサーモフイラス(Bacillus stearothermophilus)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)、バチルス ブレビス(Bacillus burevis)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)及びパエニバチルス sp(Paenibacillus sp.)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)のうち少なくともいずれか1つの菌体であるか、或いは該菌体のうち少なくともいずれか1つの菌体とバチルス サブチリス(Bacillus subtillis)と組み合わせた菌体であることが好ましい。
【0043】
家きん発酵処理に際しては、発酵段階に応じて、複雑な過程を経る。したがって、単一の発酵菌体を使用するよりも、最適増殖条件の異なる菌体の複合体を採用することは特に好ましい。この組み合わせとして、(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)により寄託され、駿河菌の名称により上市されているバチルス属菌体群を使用することができる。当然単一使用も可能であり、複合菌体群としても使用することができる。
【0044】
該寄託土壌菌は、当然に、森林土壌菌の一つの特徴でもあるアミノ酸要求特性を示すものであり、家きん糞尿発酵処理に適するものであり、さまざまな栄養要求特性を示すものである限りにおいて、組み合わせ使用も有効な手段となる。
【0045】
被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけと、水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけとの混合物を好気発酵条件で発酵させて得た発酵処理物は、水分含量が40重量%以下であることを特徴とする。
【0046】
被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけと、水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけとの混合物を好気発酵条件で発酵させて得た発酵処理物は、バチルス属菌体を該発酵処理物の乾燥グラム重量あたり10個以上坦持し、且つ水分含量が40重量%以下であることを特徴とする。
【0047】
記焼却灰は、製紙スラッジ焼却灰であることが好ましい。
【0048】
記炭化物は、製紙スラッジ炭化物であることが好ましい。
【0049】
記製紙スラッジ焼却灰は、無塩素漂白(ECF)パルプ製造工場から発生する製紙スラッジを原料として焼却処理して得た製紙スラッジ焼却灰であり、前記製紙スラッジ炭化物は、無塩素漂白パルプ製造工場から発生する製紙スラッジを原料として炭化処理して得た製紙スラッジ炭化物であることが好ましい。
【0050】
記バチルス属菌体は、バチルス サブチリス(Bacillus subtillis)であることが好ましい。
【0051】
記バチルス属菌体は、バチルス コーアグランス(Bacillus coagulans)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)、バチルス サークランス(Bacillus circulans)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)、バチルス ステアロサーモフイラス(Bacillus stearothermophilus)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)、バチルス ブレビス(Bacillus burevis)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)及びパエニバチルス sp(Paenibacillus sp.)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)のうち少なくともいずれか1つの菌体であるか、或いは該菌体のうち少なくともいずれか1つの菌体とバチルス サブチリス(Bacillus subtillis)と組み合わせた菌体であることが好ましい。
【0052】
本発明に係る家きん糞尿発酵処理方法で得た家きん糞尿発酵処理物は、融雪材料、肥料、土壌改良材、水分調節材料、微生物資材、若しくは発酵用栄養材料として使用することができる。
【0053】
従来、臭気として放散していた窒素成分、若しくは臭気成分を家きん糞尿発酵処理物として捕捉した発酵処理物は、その有用成分を有意義に活用するため、各用途に使用することができる。この発酵処理物の用途として、融雪材料としての利用を提供する。従来、融雪材料として安価安定供給可能な資材である焼却灰又は炭化物等が使用されているが、従来の融雪材料はそれ自身に家きん糞尿に起因する肥料効果若しくはバチルス属菌体による発酵機能を併せ持たせたものではない。本発明による家きん糞尿発酵処理物を融雪材料として使用した場合、雪上で数ヶ月間、肥料成分を屋外で落ち着かせることができ、圃場に均一な濃度で浸透させることができる。更に、土壌菌を坦持させた本発明による家きん糞尿処理物は、雪上の水分により、活動を開始する。更に、融雪材料とするに、散布容易性に加え、汚れ・飛散等を防止する為、粒状とすることが好ましい。本発明によれば、家きん糞尿発酵過程で適度の粒状化も可能である。このことは、更に、安価安定供給を実現し、本発明による家きん糞尿発酵処理物の需要拡大を図れるものである。
【0054】
また、別の用途に使用するには、例えば被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけを即時に焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけにより水分調節を行ない、約4週間で無臭の発酵処理物を得る。このとき水分は約35〜45重量%程度含むものである。この状態で1次発酵終了として、加熱乾燥若しくは自然乾燥を行なうことにより、家きん糞尿発酵処理物を得ることができる。この家きん糞尿発酵処理物を生ゴミ発酵処理・家畜糞尿発酵処理用栄養材料・発酵促進材料等所謂微生物資材として使用することが可能である。無臭であり保存性に優れること、速やかな一次発酵処理を実現できること、自然物により窒素成分・リン成分の補給が可能であること、自然有機質堆肥を実現できることを特徴とする。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態及び実施例を通して発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されない。本発明における炭化物含有量とは、式1によって定義される。
【式1】
Figure 0004852205
【0056】
本発明で使用する焼却灰若しくは炭化物の製造設備として、流動床燃焼炉、キルン型焼却炉若しくは炭化炉、ストーカー炉等を例示できる。但し、本発明はこれらの機器・設備により制限されるものではない。なお、排出される焼却灰若しくは製造される炭化物の形状、水分等は、当然それぞれの機器・設備により左右されるものであるが、本発明では、これら形状、水分等による制限はないものである。
【0057】
焼却灰若しくは炭化物を用いて家きん糞尿の水分調節を行なう場合、家きん糞尿排出後、速やかに行なう必要がある。処理方法は、飼育舎の設備状況により選択される。
【0058】
家きん糞尿発生後、充分な通気性を確保せずに堆積した場合、発酵温度の上昇は緩やかなものである。或いは米糠を使用して水分を65重量%とした場合には、発酵温度は速やかに上昇するも、発生する臭気も増大する結果となる。これに対して本発明の処理方法では、被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけを焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけを用いて即時に水分調節を行ない、通気性を確保することにより、簡易且つ速やかに発酵温度を高めることができる。結果として、臭気発生を抑制することができる。
【0059】
次に継続的に臭気発生を抑制するに、バチルス属菌体を使用する方法について説明する。
【0060】
ブロイラー飼育に見られるような、土上での飼育舎では、発酵処理用菌体の坦持体若しくは希釈材として、土壌若しくは加熱乾燥土壌を使用することができる。このようなブロイラー飼育舎では、ブロイラー出荷後の飼育舎表土は、取り除かれ、そのまま鶏糞として出荷される。なお、以降、ブロイラー飼育に見られるような、土上での飼育舎において、ブロイラー出荷後の飼育舎表土を取り除いて鶏糞として出荷されたものを発酵処理した形態は、参考例である。
【0061】
無塩素漂白(ECF)パルプの製造は、塩素フリーを目指す世界的な技術革新のもとで、国内でも導入されはじめたパルプ製造技術である。しかしながら、発生する製紙スラッジの有効利用についての優位性については、ほとんど検討が加えられていない。無塩素漂白(ECF)パルプの焼却灰若しくは炭化物は、他の焼却灰や炭化物と比較して多孔性であり比表面積が大きいことが特徴であり、家きん糞尿発酵処理に使用するのに最適である。しかも、該資材を使用したという情報は、発酵処理物の有効利用に際して有益な情報となる。したがって、本発明により、環境配慮型製紙製造技術である無塩素漂白(ECF)パルプ製造設備投資を推進するものである。
【0062】
発酵菌体を使用して家きん糞尿発酵処理を行なうに際しては、バチルス属菌体の採用は特段に有利である。その理由として、家きん体温はそもそも高く、排出される糞尿も即時に発酵を開始し、発酵温度も比較的短時間で50℃以上に到達する。したがって、例えば牛糞尿のように、常温から40℃以上に温度を高めるための発酵助材若しくは加熱加温設備を必要としない。しかも50℃以上での好気中温発酵では、いわゆる不快な臭気発生を抑制し得るものであり、含まれる窒素成分若しくはリン成分は関与するバチルス属菌体により、利用しやすい形態に変化する。本発明の家きん糞尿発酵処理方法で得た発酵処理物には、該発酵処理物乾燥グラム重量あたり10個以上の菌数を坦持させることが可能である。
【0063】
森林土壌菌として、駿河菌の名称で上市されているバチルス コーアグランス、あるいは、バチルス サークランス、あるいは、バチルス ステアロサーモフイラス、あるいは、バチルス ブレビス、あるいは、パエニバチルス.sp、の凍結乾燥菌体を液体培養にて種菌とする。液体培地としてG培地を使用した。G培地組成として、例えば、FeSO4・7H2Oを0.00005%、CuSO4・2H2Oを0.0025%、ZnSO4・7H2Oを0.0005%、MnSO4・4H2Oを0.005%、MgSO4を0.02%、CaCl2・2H2Oを0.0025%、K2HPO4を0.05%、(NH4)2SO4を0.2%、酵母エキスを0.2%、グルコースを0.1%と調整し、pH7.25〜7.45とした。そして37℃×2日間の振蕩培養を行ない、芽胞形成を位相差顕微鏡で確認して種菌とした。
【0064】
バチルス サブチリスについては、納豆製造用菌体として上市されている液体培養品を種菌とした。
【0065】
種菌製造方法については、固形培地による製造方法も採用できる。本発明は種菌製造方法により制限されるものではない。
【0066】
次に種菌を家きん糞尿に接種する方法について記載する。採卵用家きん糞尿は多量の水分を含み、養鶏施設によっては多量の洗浄水も同時に排出され汚泥としても排出される。この場合、水分調節を副資材により速やかに行なう方法が合理的である。
【0067】
更に、発酵の初期段階において、急激に発酵温度が上昇し、アンモニア臭が強烈に立ち込める結果となる。この場合、焼却灰若しくは炭化物に吸着させる方法も有効であり、吸着した臭気成分をその後、バチルス属菌体により微生物処理を行なう方法を採用することが出来る。このようにバチルス属菌体による臭気発生効果を付与することにより、その後の継続的臭気逸散も防ぐこともできる。この用途目的については、使用する菌体を、使用する焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけに、事前に坦持させる方法を採用することにより、現地作業を軽減することができる。
【0068】
ブロイラー飼育に見られるように、土上での飼育舎では、発酵処理用菌体の坦持体として、土壌若しくは加熱乾燥土壌を使用することができる。このようなブロイラー飼育舎では、ブロイラー出荷後の飼育舎表土は、取り除かれ、そのまま鶏糞として出荷することができる。この鶏糞を発酵処理するための菌体としては、鶏用生菌剤としてあげられているバチルス属菌体の使用が好ましい。本発明は、バチルス属菌体を使用することを特徴とする限りにおいて、菌坦持体の種類等により制限されるものではないが、焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけを坦持体とする方法が好ましい。
【0069】
焼却灰は無機質がそのほとんどを占める。したがって、焼却灰を使用した発酵処理物の重量は、他の素材を使用した場合と比較し重くなる。更に、粉体で排出される焼却灰は、家きん糞尿と配合すると、粘土状となり、強制加熱乾燥若しくは発酵熱による自然乾燥を経過する過程で、粒状体とすることができる。このとき造粒機を使用することもできる。造粒機としてデスク型、ロール型、押出し型等使用することがきる。本発明は、これら造粒方法により制限されるものではない。
【0070】
従来では、単なる焼却灰若しくは炭化物を、融雪材料若しくは肥料等として使用する場合、粒状化を必要とし、粘結材等を使用して成型していた。粘結材としては、例えばポリビニルアルコール又はその誘導体、カルボキシメチルセルロース又はその誘導体等を使用することができる。本発明の焼却灰若しくは炭化物を含む家きん糞尿発酵処理物について、同様の粘結材を用いて粒状化させても良いが、粘結材の使用の有無により本発明は制限を受けるものではない。
【0071】
本発明による家きん糞尿発酵処理方法で得た家きん糞尿発酵処理物は、肥料及び土壌改良材として利用することもできる。従来、家きん糞尿発酵物は、その特有の臭気から一般需要は限られていたが、本発明により、肥料及び土壌改良材として本格的な需要と供給を実現するものである。
【0072】
更に、下水汚泥、混合汚泥、食品工業汚泥等を原料として、所謂堆肥を製造するにおいて、水分調節材料又は発酵助剤として微生物資材又は栄養材料等の補給を必要とする場合がある。このような場合、本発明による家きん糞尿発酵処理方法で得た家きん糞尿発酵処理物を使用することにより、速やかな発酵処理を実現できる。実施例4にはECFパルプ製造工場から発生する製紙スラッジを原料として、実施例2に記載する家きん糞尿発酵処理物を添加して速やかに発酵処理を行ったときの施用例を示す。実施例5には、実施例2に記載する家きん糞尿発酵処理物を用いて牛糞尿処理を行うときの施用例を示す。
【0073】
【実施例】
本実施例は、飼育羽数3万羽の採卵用養鶏場から発生する家きん糞尿を使用した比較例及び実施例を示す。
【0074】
[家きん糞尿発酵処理の実施例▲1▼]
製紙スラッジ焼却灰と製紙スラッジ炭化物を使用し、採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿の発酵処理例を実施例1−1、実施例1−2及び比較例1記載の内容により説明する。
(実施例1−1)
鶏糞1トンに、製紙スラッジ焼却灰1トンを加え、水分を60〜65重量%の範囲に調整し、約1mの高さに堆積し、中央部の温度を計測した。堆積後約3日経過時点で40℃〜50℃に達し、約2週間経過で最高温度55℃に達した。
(実施例1−2)
鶏糞1トンに、製紙スラッジ炭化物(炭化物含量として16.37重量%)1トンを加え、約1mの高さに堆積し、中央部の温度を測定した。実施例1−aと同様な結果が得られた。
【0075】
[家きん糞尿発酵処理の比較例]
(比較例1)
鶏糞1トンを、1mの高さに堆積し、中央部の温度を計測した。堆積後約1週間経過時点で40℃〜50℃に達し、約4週間経過で最高温度60℃に達した。
【0076】
家きん糞尿発生後、充分な通気性を確保せずに堆積した場合、比較例1に示すように、発酵温度の上昇は緩やかなものである。米糠を使用し、水分を65重量%とした場合には、発酵温度は速やかに上昇するも、発生する臭気も増大する結果となる。しかしながら、実施例1−1、実施例1−2に示すように、焼却灰若しくは炭化灰により即時に水分調節を行ない、通気性を確保することにより、簡易且つ速やかに発酵温度を高めることができる。結果として、臭気発生を抑制することができた。
【0077】
なお、焼却灰として、草木灰、石炭灰、汚泥焼却灰・生ごみ焼却灰・廃材焼却灰等を使用した場合、炭化物として、木炭、竹炭、籾殻炭、炭化灰、廃材炭化物、割り箸炭化物、生ゴミ炭化物、石炭、亜炭、泥炭、ピートモス泥炭、活性炭等を使用した場合には、実施例1−1或いは実施例1−2に近い発酵を行うことができた。ただし、製紙スラッジ焼却灰、製紙スラッジ炭化物は、細粒であるため混ざりがよく、且つ吸着のための比表面積が大きいため、臭い成分の吸着性能が良いので、最も効率よく発酵させることができた。
【0078】
[家きん糞尿発酵処理の実施例▲2▼]
ブロイラー飼育に見られるような、土上での飼育舎では、発酵処理用菌体の坦持体若しくは希釈材として、土壌若しくは加熱乾燥土壌を使用することができる。このようなブロイラー飼育舎では、ブロイラー出荷後の飼育舎表土は、取り除かれ、そのまま鶏糞として出荷される。このような飼育舎表土を含む鶏糞を用いて下記の実施例を行った。
(実施例2)
水分75重量%の鶏糞2トンに、製紙スラッジ焼却灰0.3トン、製紙スラッジ炭化物(炭化物含量として16.37重量%)0.3トンを配合し、バチルス属菌体を総重量に対し1/5000重量部接種し連続攪拌を行ない、発酵処理を行った。処理開始後、2週間経過時点で水分は40重量%に低下し、発生する臭気はほとんど感じられない程度まで低下した。その後、処理を継続し、約6週間経過時点では水分35重量%程度まで低下し、ほぼ無臭の処理物が得られた。その後、一部は65℃熱風乾燥を行ない、一部は発酵処理を継続し8週間経過時点で水分は25重量%に低下した。いずれについても無臭の家きん発酵処理物を得た。尚、バチルス属菌体としては、納豆菌として上市されているバチルス サブチリス、駿河菌として上市されているバチルス コーアグランス、バチルス サークランス、バチルス ステアロサーモフイラス、バチルス ブレビス、パエニバチルス.sp、の混合菌体を使用した。
【0079】
実施例2において、上記の菌体を単体で使用しても、実施例2ほどの効率ではないものの、実用上問題のない程度の発酵処理を行うことができた。
【0080】
実施例2により、多孔性であり比表面積が大きい無塩素漂白(ECF)パルプの焼却灰若しくは炭化物は、家きん糞尿発酵処理に使用するのに最適である。
【0081】
[バチルス属菌体坦持の実施例]
(実施例3)
駿河菌として上市されている、バチルス コーアグランス凍結乾燥菌体を蒸留水で活性化し、加熱滅菌処理を行った鶏糞に接種し、30℃×2週間培養を行なった。高温耐熱菌数として平板標準寒天培地で計測を行ない、10個以上の坦持数を確認した。
【0082】
実施例3には、バチルス属菌体を鶏糞に摂取すると、即時に発酵を開始し、発酵温度も比較的短時間で50℃以上に到達する。50℃以上での好気中温発酵では、いわゆる不快な臭気発生を抑制し、鶏糞に含まれる窒素成分若しくはリン成分は関与するバチルス属菌体により、利用しやすい形態に変化する。しかも発酵処理物には、発酵処理物乾燥グラム重量あたり10個以上の菌数を坦持させることが可能であった。
【0083】
[家きん糞尿発酵処理物施用の実施例▲1▼]
(実施例4)
ECFパルプ製造工場から発生した水分65重量%の製紙スラッジを原料として、実施例2に記載する家きん糞尿発酵処理物を20重量%配合し、1週間に1回のサイクルで切返し、8週間で無臭の汚泥堆肥とすることが出来た。
【0084】
[家きん糞尿発酵処理物施用の実施例▲2▼]
(実施例5)
水分75重量%の牛糞尿を原料として、実施例2に記載する家きん糞尿発酵処理物を同量配合し、1週間に1回のサイクルで切返し、8週間で無臭の牛糞堆肥とすることが出来た。
【0085】
実施例4又は実施例5によって、下水汚泥、混合汚泥、食品工業汚泥等を原料として所謂堆肥を製造するにおいて、水分調節材料又は発酵助剤として本発明による家きん糞尿発酵処理物を使用することにより、速やかな発酵処理を実現することができた。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載の発明により、被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけと水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけとを使用することにより、家きん糞尿発酵処理工程にわたる臭気発生を抑制する家きん糞尿発酵処理方法を提供することができた。このことは、家きん糞尿に含まれる逸散しやすい窒素成分を有効に補足し、有効成分の再利用を図りうることを示唆するものである。また、臭気を帯びない家きん糞尿発酵処理物を提供することができた。
【0087】
請求項2記載の発明により、家きん糞尿発酵処理に際し、好気的に且つ中温度領域以上で増殖可能なバチルス属菌体を使用することで、より効率的な家きん糞尿発酵処理方法を提供することができた。従来臭気として放散していた窒素成分、若しくは臭気成分を家きん糞尿発酵処理物として捕捉することができる。また、家きん糞尿発酵処理物にバチルス属菌体を坦持させる方法、すなわち焼却灰・炭化物等に該菌体を坦持させ、家きん糞尿発酵処理用途に使用し、該資材を使用する家きん糞尿発酵処理方法を提供することができた。このことは、養鶏場現地作業を軽減し得ることに通ずる。また均一に高濃度レベルで接種可能とできる。また、バチルス属菌体を家きん糞尿発酵処理物の乾燥グラム重量あたり10個以上坦持させた臭気を帯びない家きん糞尿発酵処理物を提供することができた。このことは、該家きん糞尿発酵処理物が微生物資材としての活用されうることを示唆するものである。バチルス属菌体は、好気性条件下で、広いpH域での生育可能分布を有するので、含まれるアルカリ性ミネラル成分を有効に利用し得る。
【0088】
請求項3記載の発明により、家きん糞尿発酵処理物の水分含量を25重量%以下して、家きん糞尿発酵処理物の保管及び取扱いの容易化を図ることができた。
【0089】
請求項4記載の発明により、使用する焼却灰の安価安定供給を図るために、製紙スラッジ焼却灰を家きん糞尿発酵処理用水分調節材料等の補助資材として使用する家きん糞尿発酵処理方法を提供することができた。また、製紙スラッジ焼却灰を家きん糞尿発酵処理用水分調節材料等の補助資材として使用した家きん糞尿発酵処理物を提供することができた。製紙スラッジに含まれる無機質のほとんどはクレー等の土壌成分であり、製紙スラッジ焼却灰を含む発酵処理物の肥料等への利用ができる。
【0090】
請求項5記載の発明により、使用する炭化物の安価安定供給を図るために、製紙スラッジ炭化物を家きん糞尿発酵処理用水分調節材料等の補助資材として使用する家きん糞尿発酵処理方法を提供することができた。また、製紙スラッジ炭化物を家きん糞尿発酵処理用水分調節材料等の補助資材として使用した家きん糞尿発酵処理物を提供することができた。製紙スラッジ炭化物を含む発酵処理物の用途については、肥料等への利用がある。
【0091】
請求項6記載の発明により、無塩素漂白(ECF)パルプ製造工場から発生する焼却灰又は炭化物を、家きん糞尿発酵処理分野及び該発酵処理物利用分野で活用した家きん糞尿発酵処理方法を提供することができた。無塩素漂白パルプの利用は、塩素系有害ガスの放出低減につながる。
【0092】
請求項7記載の発明により、家きん糞尿発酵処理用のバチルス属菌体として、好ましくは、安全で、性状が明らかにされており、しかも比較的入手容易なバチルス
サブチルスを使用することで安全で、安価で、しかも効率の良い家きん糞尿発酵処理方法を提供することができた
【0093】
請求項8記載の発明により、更に好ましくは、家きん糞尿発酵処理用のバチルス属菌体として、(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)に寄託されているバチルス属菌体を、家きん糞尿発酵処理用のバチルス属菌体を使用、或いバチルス サブチルスと併用することにより、安全で、安価で、しかも効率の良い家きん糞尿発酵処理方法を提供することができた。家きん発酵処理に際しては、発酵段階に応じて複雑な過程を経るため、最適増殖条件の異なる菌体の複合体を組み合わせることで、発酵処理を速やかに行うことが可能である
【0094】
本発明に係る家きん糞尿発効処理方法で得た家きん糞尿発酵処理物を使用した融雪材料、特に発酵型融雪材料を提供することができた。雪上で数ヶ月間、肥料成分を屋外で落ち着かせることができ、圃場に均一な濃度で浸透させることができる。更に、土壌菌を坦持させた本発明による家きん糞尿発酵処理方法で得た家きん糞尿処理物は、雪上の水分により、活動を開始させることができる。この融雪材料は、家きん糞尿発酵処理物を粒状化すること及び粒を重くすることにより、飛散による汚れ等の問題を改善し、更には散布作業を容易とすることができる。融雪材料として、単に太陽熱利用のみに着目して扱われていた該分野について、それぞれの使用条件又は用途に応じた家きん糞尿発酵処理物を融雪材料として提供し、需要拡大と現地作業量の軽減を図ることができる。また、安価安定供給が可能である。さらに、家きん糞尿に含まれる肥料成分を焼却灰・炭化物に捕集した本発明による家きん発酵処理物を肥料、土壌改良材、水分調節材料、微生物資材、若しくは発酵用栄養材料等への用途を提供することができた。無臭であり保存性に優れること、速やかな一次発酵処理を実現できること、自然物により窒素成分・リン成分の補給が可能であること、自然有機質堆肥を実現できることを特徴とする。一例としては、化学肥料を使わない、本格的な有機農業を可能とするものであり、家畜糞尿リサイクルまたは食品系廃棄物リサイクルに係る発酵処理用の栄養材料若しくは菌体材料として、循環型社会構築に向けて、家きん糞尿を軸とする、経済的且つ有効なリサイクルシステムを提供することが可能となる。

Claims (8)

  1. 被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけと、水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけとを、水分含量が55〜80重量%となるように混合及び水分調整して配合物とした後、該配合物を好気発酵条件で発酵させて該配合物の水分含量を40重量%以下にすることを特徴とする家きん糞尿発酵処理方法。
  2. 水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけにバチルス属菌体を接種して、該水分調節材料と被発酵処理物として採卵用鶏舎から排出される家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけとを水分含量が55〜80重量%となるように混合及び水分調整して配合物とした後、或いは被発酵処理物として家きん糞尿排泄後の臭気発生が少ない該家きん糞尿だけと、水分調節材料として焼却灰だけ、炭化物だけ又は焼却灰及び炭化物だけとを、水分含量が55〜80重量%となるように混合及び水分調整して配合物とし、該配合物にバチルス属菌体を接種して混合した後、該配合物を好気発酵条件で発酵させて該配合物の水分含量を40重量%以下にすることを特徴とする家きん糞尿発酵処理方法。
  3. 水分含量を40重量%以下とした前記配合物を、さらに加熱乾燥若しくは自然乾燥して水分含量を25重量%以下にすることを特徴とする請求項1又は2記載の家きん糞尿発酵処理方法。
  4. 前記焼却灰は、製紙スラッジ焼却灰であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の家きん糞尿発酵処理方法。
  5. 前記炭化物は、製紙スラッジ炭化物であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の家きん糞尿発酵処理方法。
  6. 前記製紙スラッジ焼却灰は、無塩素漂白(ECF)パルプ製造工場から発生する製紙スラッジを原料として焼却処理して得た製紙スラッジ焼却灰であり、前記製紙スラッジ炭化物は、無塩素漂白パルプ製造工場から発生する製紙スラッジを原料として炭化処理して得た製紙スラッジ炭化物であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の家きん糞尿発酵処理方法。
  7. 前記バチルス属菌体は、バチルス サブチリス(Bacillus subtillis)であることを特徴とする請求項2、3、4、5又は6記載の家きん糞尿発酵処理方法。
  8. 前記バチルス属菌体は、バチルス コーアグランス(Bacillus coagulans)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)、バチルス サークランス(Bacillus circulans)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)、バチルス ステアロサーモフイラス(Bacillus stearothermophilus)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)、バチルス ブレビス(Bacillus burevis)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)及びパエニバチルス sp(Paenibacillus sp.)(工業技術院生命工学研究所 FERM P−17807)のうち少なくともいずれか1つの菌体であるか、或いは該菌体のうち少なくともいずれか1つの菌体とバチルス サブチリス(Bacillus subtillis)と組み合わせた菌体であることを特徴とする請求項2、3、4、5又は6記載の家きん糞尿発酵処理方法。
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